平成 24 年度 事業報告

平成 24 年度
事業報告
公 益 社 団 法人 日本 カ ヌー 連盟( 以下「 本 連盟」 とい う。) は 、我が 国に おけ る
カヌースポーツの統轄団体として、その社会的役割と責任を果たすため、定款
に基 づ い て 以 下の 公 益目 的事 業 を 遂行 し た。
1 . 公益 事業 の柱 の ひと つ で ある 競技 会 の運 営を 円滑 に実 施 した 。
2.本連盟が総力を挙げて推進してきた国際競技力強化の集大成としてロンド
ンオリンピックに臨み、惜しくもメダル獲得は逸したものの、スプリント競
技・スラローム競技ともにアジア諸国で唯一決勝進出を果たすなど、世界の
中 で 我 が 国の 存在 を 大き く印 象付 けた 。この ことは 2016 年 リオ デジ ャネ イ ロ
オ リ ン ピ ック 、その 先の 2020 年オ リン ピッ クに おけ るメ ダ ル獲 得 に 向け 力 強
い弾 みと なる もの で ある 。
3.オリンピック種目以外のカヌー競技の更なる普及・振興を図るとともに、
レクリエーションカヌーの領域を重視し、誰もが享受できる生涯スポーツと
し て 心身 の育 成や 健 康 の 増進 を目 指し て 諸事 業を 遂行 した 。
4.オリンピック競技のアジア地域唯一の会長国である競技団体として、アジ
ア選手権大会、アジア大会を重要視しながら、国際的な視野に立ってアジア
におけるカヌーの普及、競技力向上に大きく貢献した。これらの活動を通し
て 、日 本 が アジ アカ ヌー 連盟( ACC)の みな らず 国際 カヌ ー 連盟( ICF)に お
いて 確固 たる 立場 を 確立 した 。
5 .上 記 の 公益 目的 事業 を達 成す るた め 、平成 24 年度 事業 計画 に基 づい て 、会
員 、 加 盟 団体 、及 び 関係 機関 ・団 体と の 連携 のも とに 事業 運 営を 行な った 。
Ⅰ.競 技 会 運 営 事 業
〔33,278 千円 〕
本連 盟は 、国 内外 の カヌ ース ポー ツの 動 向を 見極 めつ つ、審 判員 制度 の確 立、
指導者の育成、ドーピング防止など競技運営に関わる諸施策を遂行し、競技会
の 最 高 権 威で ある 日 本選 手権 大会 の開 催 を始 め、各 種競 技会 の 運 営を 実施 し た 。
1 ) 本 年 度の カヌ ー スプ リン トナ ショ ナ ルチ ーム 編成 のた め 、 2012 カヌー スプ
1
リ ン ト海 外派 遣選 手 選考 会 、及び 2012 カヌ ース プリ ント ジ ュニ ア海 外派 遣
選 手 選考 会( 香川 県 坂出 市) を開 催し た 。
ま た 2012 第 3 回世 界パ ラカ ヌー 選手 権 派遣 選手 選考 会を 併 せ実 施し た 。
2 ) 第 35 回 NHK 杯全 日本 カヌ ース ラ ロー ム競 技大 会( 富 山県 富山 市 ) を昨 年
に 引 続き カヌ ース ラ ロー ム競 技会 最大 の イベ ント とし て位 置 付け 、競 技運
営 の 充実 は勿 論の こ と、 大会 運営 その も のを 事業 化し 、ひ い て は カヌ ー競
技 の 普及・促 進の 大 きな ツー ルと する た め、本大 会を 平成 24 年度日 本カ ヌ
ー ス ラ ロ ーム 選手 権 大会 、並 びに 本年 度 の カ ヌー スラ ロー ム ナシ ョナ ル チ
ー ム 最 終 選考 会を 兼 ねた 大会 と し て実 施 した 。
3 ) 国民 体育 大会 の カヌ ー競 技は 、全 国 のト ップ アス リー ト が参 加し 、我 が 国
のカ ヌー スポ ーツ の 普及 ・ 振 興の 原動 力 であ り、 最も 重要 な 国内 競技 会 と
し て 位置 付け られ る 。本 年度 も日 本体 育 協会 、 文 部科 学省 、 地元 開催 地、
県 協 会 、関 係諸 団体 との 充分 な協 力体 制 のも と、第 67 回国 民体 育大 会を 岐
阜 県 海 津 市( SP)、岐阜 県揖 斐川 町(SL,WW)で 実施 し た 。また 、参加 資格
の 確 認 に 留意 し国 体 の 充 実・活 性化 を図 ると とも に、国 体担 当者 研修 会を 開
催した。
4 ) 平 成 24 年度 日 本カ ヌー スプ リン ト 選手 権大 会( 石川 県 小松 市)、 文 部科 学
大 臣 杯 平 成 24 年 度 日本 カヌ ース プリ ン トジ ュニ ア選 手権 大 会( 山梨 県富 士
河 口 湖町 ) を 開催 し た 。
5 )JOC ジ ュ ニ アオ リン ピッ ク杯 平成 24 年度全 国中 学生 カ ヌー 大会(山 形 県西
川 町 )、平成 24 年度 B&G 杯少 年少 女カ ヌー 大会( 山梨 県 富 士河 口湖 町)を
開 催 した 。
6 ) 平 成 24 年度 日 本カ ヌー ワイ ルド ウ ォー ター 選手 権 大 会 (山 口県 萩市 )を
開催した。
7 ) 2012 カヌ ース ラロ ーム ジャ パ ン カ ップ (全 国 5 会場 )、2012 カヌー ワイ ル
ド ウ ォ ー ター ター ジ ャパ ンカ ップ (全 国 4 会場) を開 催し た 。
8 ) 平 成 24 年度 日 本カ ヌー ポロ 選手 権 大会 、並 びに 平成 24 年度 日 本カ ヌー ポ
ロ ジ ュニ ア選 手権 大 会( 愛知 県 み よし 市 )を 開催 した 。
9 )平 成 24 年 度 日 本カ ヌー フリ ース タ イル 選手 権大 会(山 形県 朝日 町)を 開催
2
した。
10)カ ヌ ー 艇及 び用 器具 の安 全管 理を 徹 底す るた め、 登録 業 者を 認定 し、 用器
具の 公認 検定 ・登 録 証の 貼付 を実 施し た 。 ま た大 会時 にお け る点 検を ル ー
ル に 基づ き厳 正に 実 施し た 。
11)「 審 判 員制 度」を遵 守し 、競 技会 の 正常 化や 各種 検定 業 務・審判 講習 会な ど
の 充 実を 図っ た 。
Ⅱ.競技力向上事業
〔120,931 千円 〕
2004 年 アテ ネオ リ ン ピッ ク以 来 、 連盟 の 総力 を挙 げて 取り 組 んで きた スプ リ
ント 競技 、及 びス ラ ロー ム競 技に おけ る 国際 競技 力の 向上 は 、 2008 年北 京オ リ
ン ピ ッ ク で史 上初( カヌ ース ラロ ーム WK-1 で 4 位、カヌ ー ス プリ ント WK-2 で 5
位 、同 WK-4 で 6 位 )の 好成 績を 残 し強 化事 業は 一定 の実 績 をあ げた 。こ の 成 果
の 上 に 立 っ て ロン ド ンオ リン ピッ クは ス プリ ント 、ス ラロ ー ムそ れぞ れで メ ダ
ルの 獲得 を究 極の 目 標と 定め 、 加 えて そ れぞ れ複 数種 目の 上 位入 賞を 期す る も
の で あ っ た。
本 目 標を 達成 する た め、 綿密 か つ 科学 的 なト レー ニン グプ ラ ンに 基づ いた 強
化策 を 実 施 す ると 共 に、 強化 本部 長・ 強 化部 長 を 統括 とし て 監督 ・コ ーチ 、 並
び え に JISS(国 立 ス ポー ツ科 学セ ンタ ー )の サポ ート スタ ッ フを 含め た 強 力な
選 手 団 を 構成 した 。
ロ ン ド ン オリ ンピ ッ クま で、 スプ リン ト 、ス ラロ ーム それ ぞ れの オリ ンピ ッ
ク 選 手が 予定 して い た 強 化ス ケジ ュー ル は 概 ね 以 下の 通り 実 施し た。
1 ) ス プ リン トは 、 ハワ イ合 宿(2 月 4 日~3 月 24 日) 後 、 小松 合宿 ( 3 月 25
日 ~ 5 月 13 日) を 経 て、 ワー ルド カッ プ 第 1 戦( ポー ラン ド ・ポ ズナ ン )
に 参 戦 。以 後メ キシ コで の高 地合 宿 ( 5 月 21 日~7 月 14 日 )、ロ ンド ン オ
リン ピッ ク直 前は フ ラン スで の事 前合 宿 を 実 施し た。
一 方 、ス ラロ ーム は 、 オ ース トラ リア 合 宿( 2 月 3 日~3 月 8 日) 、ロ ン ド
ン 合 宿 、スロ バ キア 合宿 の間 に、国 内で の NHK 杯 、ワ ー ルド カッ プ 第 1 戦( イ
ギリ ス・カ― ディ フ ベイ )、第 2 戦(フ ラン ス・ポー )、第 3 戦( ス ペ イ ン ・
セ オ ウ ル ゲル ) に 参 戦し 、 7 月 16 日 に ロ ンド ン入 りし た 。
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ロン ドン オリ ンピ ッ クで のス ラ ロ ーム 競 技は 男子 C-1 シン グ ルで 羽根 田卓 也
が 7 位 入 賞、 男子 K-1 シン グル で矢 澤一 輝が 決勝 9 位 。ス プ リン ト競 技は 阪 本
直 也 が 8 位入 賞 と 活 躍し た。
ま た 一 方 、オリ ン ピ ック 競技 種目 を除 く 海外 派遣 事業 を以 下 の通 り実 施し た 。
2 ) 第 3 回パ ラカ ヌー 世界 選手 権 ( ポ ーラ ンド ・ポ ズナ ン )に 選手 団を 派遣 し
た。
3 ) カ ヌ ー スプ リン トジ ュニ ア国 際レ ガ ッタ( スロ バキ ア・ ピス タニ ー)、カ ヌ
ースラロームジュニア世界選手権大会(アメリカ・ウォーソー)に選手団
を 派 遣 し た。
4 ) ドラ ゴン ボー ト は 第 3 回 アジ アビ ー チゲ ーム ズ、(中 国 ・海 陽)、 世 界選 手
権 大 会( イタ リア ・ ミラ ノ) に選 手団 を 派遣 した 。
5)カヌーワイルドウォーター世界選手権大会(フランス・ラプラーニュ)に
選 手 団 を 派遣 した 。
6 )カ ヌー フリ ー ス タイ ル ワ ール ドカ ッ プ第 1 戦( アメ リカ・コロ ンバ ス)第 2
戦( 同・ スパ ルタ ) 第 3 戦(同 ・ブ ラ イ ソン ) に 選手 団を 派 遣し た 。
7 ) 第 5 回世 界大 学カ ヌー スプ リン ト 選手 権( ロシ ア・ カ ザン ) に 選手 団を 派
遣 し た。
8 )カ ヌ ー ポロ 世界 選手 権大 会(ポ ーラ ンド・ポズ ナン )に 選手 団を 派遣 した 。
Ⅲ.普 及 活 動
〔12,314 千円 〕
近 年の カヌ ース ポ ーツ は、 競技 種目 が 多様 化し 、且 つ ジ ュ ニア から シニ ア 、
高齢 者 、 そ し て心 身 に障 害を 持つ 方々 ま で 愛 好者 は 増 加の 一 途を 辿っ てい る 。
その 多 様 な ニ ーズ に 応え るた め、レ ク リ エー ショ ンカ ヌー 、カヌ ーツ ーリ ング 、
ラフティング、カヌーマラソン等々の振興や体験研修会の開催など、カヌーの
普及 を 図 っ た 。
ま た カ ヌー スポ ー ツの 普及・振 興に 関 わる 活動 は、指導 者 の育 成、安 全 対策 、
広報・情報活動など多岐にわたっており、これらの要素を十分踏まえつつ、地
域の環境(ウォータークリーン)にも配慮し、生涯スポーツとしての位置づけ
に 留 意 し て 次 の事 項 に取 り組 んだ 。
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1) 指導 者の 育成 と 活用
全 国 の カ ヌー 愛 好者 のニ ーズ に応 え るた め、従 来か らの 競技 力向 上の ため の
指 導 者 育 成事 業と 併 せて、JOC のス ポー ツ指 導者 海外 研修 員 制度 によ る海 外
研 修 の 実 施、地 域カ ヌー ス ポ ー ツ 公認 指 導員(イ ンス ト ラク ター )等 の養 成
を 積 極 的 に進 め、 指 導者 の派 遣 等 を行 っ た 。
2 ) キ ャ リア アカ デ ミー 事業 への 参加
JOC ゴ ー ル ド プ ラ ン 委 員 会 に よ る 「 現 役 続 行 の た め の 就 職 支 援 」 に 積 極 的
に取 組み 強化 指定 選 手の 競技 活動 継続 の ため の支 援活 動を 行 った 。
3) 安 全 対 策
カヌー愛好者に対する安全管理の周知徹底を図るため、危機管理マニアル
を 策 定し た。 また ス ポー ツ安 全保 険へ の 積極 的 加 入の 推進 に 努め た 。
また、当連盟が幹事団体として参画している水の事故ゼロ運動(ウォータ
ー セ イ フ テ ィ ー ニ ッ ポ ン = WSN) に つ い て は 、 年 度 末 に 各 都 道 府 県 カ ヌ ー
協会によるパートナー登録が完了した。これにより次年度以降、水の事故
ゼ ロ に向 けた 安全 対 策 へ の活 動を これ ま で以 上に 推進 する こ とと した 。
4 ) 広報 ・情 報活 動
( 1 ) 本 連盟 の 公 式 ホー ムペ ージ の 更 な る充 実を 図る ため レ イア ウト のマ イ ナ
ー チ ェ ン ジを 行 った 。一 方モ バイ ル 機能 の利 便性 を重 視 し、 特に ロン ド ン
オ リ ンピ ック の 速 報 に関 して 、 新 しい 情 報発 信ツ ール を 用 い て 、 レー ス直
後の 成績 掲載 から 、放送 予定 まで 即時 性 を重 視し た情 報の 提 供を 実現 し た 。
ま た 機関 紙「 CANOE」第 38 号 及び 「 平成 24 年度 主要 競 技大 会記 録」 を
発 行 し た 。こ れ によ り Web サ イト ・モ バイ ルサ イト の 充実 と併 せて 、一 般
社 会 への イン フォ メ ーシ ョン 機能 、並 び に会 員サ ービ スに 努 めた 。
(2 ) メ ディ ア対 応 につ いて は、 各メ デ ィア との 協力 体制 を 強化 し 、 放送 メ デ
ィ ア を 中 心に 活字 メ デ ィ アと も積 極的 に 対応 した 。
5) レ ク リエ ーシ ョ ンカ ヌー 、 ラ フテ ィ ング 、 カ ヌー マラ ソ ン委 員会 を設 置 し
競技 の活 性化 と普 及 促進 を目 指し た 。
6) 日 本 財 団 から の 助成 事業 とし て、 障 害者 と健 常者 がカ ヌ ーを 通じ て一 同 に
会 し 、 力 ヌ一 ス ポー ツの 素晴 らし さ を体 験で きる 「カ ヌ ー体 験研 修会 」 を
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全 国 4 箇所 で実 施 し た 。平成 11 年 に 発 足し たこ の「 カ ヌー 体験 研修 会」は
カ ヌ ーの 普及 に大 き な役 割を 果た した が 、一 定の 成果 を挙 げ たこ とに よ り
次 年 度の 実施 を行 わ ない 事が 決定 して い る。従 って 平成 25 年度 中に 日本 財
団 に 対 し て、平成 26 年度以 降の 事業 と して 、新 たな 視点 に よる カヌ ー競 技
普 及 の た めの 完成 度 の高 い 企 画提 案が 求 めら れる 。
Ⅳ .国 際 貢 献
〔11,199 千 円 〕
我が国を代表するカヌースポーツの統括団体として、本連盟は国際カヌー連
盟 ( ICF) 及 び ア ジ ア カ ヌ ー 連 盟 ( ACC)に お い て 、 近 年 そ の 存 在 感 を 高 め て き
た 。 ア テ ネ オ リン ピ ック 以降 ICF・ ACC へ積 極的 な参 画に より 、数 々の ルー ル
改正やオリンピックのクウォリフィケーション改革などの推進は、総べて日本
の国際競技力向上に資する施策として大きな成果を挙げた。その結果日本のみ
ならずアジア全域のレベルアップと参加意識の高揚を醸成できたことは特筆に
値 す る 。 本年 度も 引 続き ICF・ ACC の あら ゆる 機会 を捉 え て 、 日本 がア ジア 地
域 で の中 心的 な役 割 を果 たし た 。
ま た 、 2020 オ リン ピッ ク東 京招 致の 「 立候 補フ ァイ ルの 会 場計 画承 認確 認の た
め の 視 察 」に おけ る ICF ペ ルリ ナ会 長、 並び に「 国際 オ リン ピッ ク委 員会 評 価
委 員 会」 への 対応 な ど極 めて 友好 裡に 推 移し たこ と等 、 2020 オリ ンピ ッ ク東 京
招 致 に向 けて 大き く 貢献 した 。
1 )ACC の 会長 国 と して、ICF と ACC の連 携を 促進 しカ ヌ ー界 の発 展に 寄与 し
た。
2) ACC エグ ゼク ティ ブ会 議(4 月 ・ 台湾)、OCA( 4 月 ・イ ンド ) 及 び ICF
会 議 (4 月 ・ イン ド )、 ICF 理 事会 (オ リン ピッ ク開 催期 間 中・ ロン ドン )、
ACC 理事 会(10 月 ・タイ)、ICF 理事 会・総会( 11 月・ロシ ア)に 参加 し
た。
3 ) 上 記 の国 際会 議 に加 え、 個別 にア ジ ア各 NF との 交流 を 深め て、 各国 で の
カヌ ーの 現状 視察 、 支援 のあ り方 など に つい て NF や NOC 会長 、事 務局 長
な ど と 適 宜会 議を 行 った 。
4)アジアにおける様々なマルチスポーツ大会(アジア大会、アジアビーチゲ
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ー ム ズ 、SEA ゲ ー ムズ など )で カヌ ー 競技 が公 式種 目と し て含 まれ るよ う
継続して取組み、また既に含まれている場合は、確実な競技運営が行われ
る よ う 組織 委 員 会、 NF、テ ク ニカ ル 委 員会 と 連携 、 協力 し 確実 に その 目 的
を 達 成 し た。
5 ) ロ ン ドン オリ ン ピッ クに 競技 役員 を 派遣 した 。
6 ) 日韓 スポ ーツ 交 流事 業を 推進 する た め、 両国 の友 好と 競 技力 の向 上を 図 る
観点 から 派遣 事業 ・ 受入 れ事 業を 継続 し て実 施し た 。
Ⅴ .財 務 関 連
〔14,388 千円 〕
本 連 盟 は 、公益 社 団法 人と して 定款 に 定め る 公 益目 的事 業 を達 成 す るた め 、中
長 期 的 な 視野 に立 っ た財 政基 盤の 確立 を 目指 し 、 円滑 な業 務 運営 を図 った 。
し か し 、本 年度 は 年度 当初 より 、平 成 23 年度 末に 設置 され た、「 専 任コ ー チ
等 設 置事 業」の 専 任 コー チへ の補 助金 に 関わる JOC 第三 者 特別 調査 委員 会( 以
下「 第 三 者 委 員会」)の調 査 結果 に よ っ て、平 成 24 年 4 月 20 日付で 補助 金の 返
還 問 題 が 発 生 し、 5 月 7 日付 で JOC に 1,346,316 円(返 還 金+ 加算 金) を返 納
し た 。た だし 本 件に つい ては 平成 23 年 度決 算で 処理 され て おり 、今 年度 は 未払
金 の 清算 とし て支 払 を行 った 。 続 いて 5 月 24 日 ・25 日 、会 計検 査院 によ る 国
庫補助金等会計実地検査が行われ、ジュニア強化コーチ等への補助金に関し、
返 還 問 題 が 再 度発 生 し、平成 25 年 3 月 29 日付で JOC に 9,259,055 円(返還 金
+ 加 算 金 )を返 納し た。こ れら の事 態に 対応 する ため 、3 月 9 日の第 2 回臨 時 理
事 会 ・ 第 1 回 臨時 社員 総会 の議 を経 て 基本 財産を 4,000,000 円 取崩 すな どの 処
置を 余儀 なく され た 。
日常業務においては、円滑な業務運営を行うため常務理事会に月次収支バラ
ンス 表・ 出入 金予 定 表を 提出 し資 金状 況 の確 認に 資す るこ と とし た。
また、本連盟は前年度に財政の確立を目指した財政確立プロジェクトで提案
さ れ た 施 策は 本年 度 も 継 続し て 堅 持し、各都 道府 県協 会役 員 の会 員登 録の 徹底 、
特別 賛助 会員 への 参 加要 請 な どを 行っ た が、企 業協 賛金 の掘 起し、JRCA(日 本
レク リ エー ショ ナ ル カヌ ー 協会)、 RAJ(ラ フ ティ ング 協 会 )の 加 入者 拡大 に つ
い て は 厳 しい 状況 で あっ た。
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一方財政確立プロジェクトの議論を踏まえ、理事会・社員総会の承認を要す
る 案 件 に つ い ては 、以下 の通 り平成 23 年 12 月 23 日の第 3 回臨 時理 事会 、第 1
回臨時社員総会において承認され、既に前年度より即時発効した預託金制度等
を 含 め、 以下 の項 目 を 平成 24 年 度よ り 実施 した 。
1 ) 平 成 24 年度 、 都道 府県 協会 への 会 員登 録事 務手 数料 給 付を 廃止 した 。
2 )補 助 金事 業の 清 算及 び報 告書 の速 や かな 提出 を促 すた め 、平成 24 年 3 月 10
日 の 第 2 回 臨時 社 員総 会に おい て「 旅 費規 程 」 を改 訂 し た が有 効な 結果 を
見 る に 至 って いな い 。
3 ) 定 款 施行 細則 を 改訂 し、 報奨 金を 減 額修 正 し た。
以上のほか、従来からの実施目標である以下の各項目を単なる努力目標から
実 効 あ る 具 体 的な 施 策と 位置 付け 推進 を 図っ た。
4 ) 賛 助 会員 登録 ( 役員 登録 ・審 判登 録 ・ 選 手登 録・ その 他 )の 増加 に務 め、
各 県 200 名 以上 の登 録会 員確 保を 目標 と して 掲げ たが 実効 に 至ら なか った 。
5 ) 簡 潔 で、 敏速 な 会員 登録 シス テム を 実現 する ため モン ベ ル コ ラボ レー シ ョ
ン カ ード の継 続会 員 登録 シス テム を改 正 ・実 施し た 。
6 ) 登録 業者 認定 制 度の 確立 を図 り、 更 なる 認定 の拡 大を 目 指し た 。
7 )前年 度に 引続 い て NHK 杯の イベ ン ト化 等新 規収 益事 業 の開 発に 向け 、外 部
エ ー ジェ ント との 協 力関 係の 下に 具体 的 に事 業を 展開 した 。
8)普及活動の一環として、連盟公認グッズ(クラブタイ、エンブレム、カフ
ス 等 )の 販売 を行 な った 。
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