欧米鉄道の魅力を探る

カルチャー講座2013(3学期)講座シラバス
科目名
サブタイトル
授業内容
欧米鉄道の魅力を探る
―ドイツ・オーストリア・スイス・フランス・アメリカ編―
欧米の鉄道と聞くと、はるか遠くの世界の話のように思えますが、実はとても身近な存在で
す。実際に年間八万人の日本人がスイスの観光列車「氷河急行」に乗車しています。さらに、
数十万人の日本人旅行者が周遊券(パス)を利用して欧州中を移動しています。この講座で
は、欧米の鉄道に興味をお持ちの方々やすでに乗車された経験をお持ちの方々とともに、欧
米鉄道の魅力を探っていきたいと思います。これから商用や旅行で鉄道に乗る機会がある方
や今まで乗った経験はないけれども将来乗ってみたいと思っている方も歓迎します。受講者
の皆さんと高級ソファーに座ってくつろぎながら、欧米鉄道の尽きせぬ魅力を探ってみたい
と思います。また受講者が実際に欧米で鉄道に乗る際のポイントを実践形式で学びます。
国際列車・高速列車編―国境をまたぐ高速列車の魅力を探る―
まず国際列車・高速列車の歴史や現状について配布資料に基づいて
第 1 回(1/22(水))
解説し、次いで駅で列車に乗り込む際の注意点や車内での検札の仕
担当:竹林、田中
方を実践形式で学びます。その後国際列車・高速列車の魅力につい
て受講者と語ります。
第 2 回(1/29(水))
講師:竹林、田中
授業計画
および開講日
寝台列車・食堂車編―いまだ健在な寝台列車の魅力を探る―
まず寝台列車・食堂車の歴史や現状について配布資料に基づいて解
説し、次いで食堂車内での注文の仕方を実践形式で学びます。その
後寝台列車・食堂車の魅力について受講者と語ります。
ローカル列車編
―沿線の風景や人々の生活と結び付いた列車の魅力を探る―
第 3 回(2/5(水))
まずローカル列車・各地の保存鉄道・路面電車の歴史や現状につい
講師:竹林、田中、
て配布資料に基づいて解説し、次いで車内での検札の仕方や注意点
丹羽
を実践形式で学びます。その後ローカル列車・各地の保存鉄道・路
面電車の魅力について受講者と語ります。
切符・時刻表編
―自分で切符を買う、列車を調べる、旅行ルートを立てる―
第 4 回(2/12(水))
まず切符(周遊券)や時刻表の種類、使用法および歴史について配
担当:竹林、田中
布資料に基づいて解説し、次いで切符の買い方を実践形式で学ぶと
ともに時刻表(大・小)を使用して列車の発着時刻を確認します。そ
の後切符(含周遊券)
・時刻表の魅力について受講者と語ります。
駅舎・駅ナカ編―駅の魅力を探る、駅を活用する―
まず駅舎・駅ナカの歴史や現状について配布資料に基づいて解説
第 5 回(2/19(水))
し、次いで駅の施設(電光掲示板、列車編成表、緑の窓口、休憩ラ
担当:竹林
ウンジ、コインロッカー、売店など)の使用法や注意点を実践形式
で学びます。その後駅舎・駅ナカの魅力について受講者と語ります。
第 6 回(2/26(水))
担当:竹林
実践・欧米鉄道旅行―バーチャル欧米鉄道術―
これまで学んだ成果を生かして、グループで架空の旅行ルートを計
画し、時刻表を調べて架空の列車に乗り込み、検札を受け、食堂車
で食事の注文にチャレンジします。
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カルチャー講座2013(3学期)講座シラバス
授業の進め方
まず各回のテーマについて、配布資料に基づいて解説し(45 分)
、次いで、受講者に鉄道旅
行の際必要な知識・技術を、個人(あるいはグループ)で実践形式で学びます。または受講
者の体験談や秘蔵の鉄道グッズを紹介していただきます(約 45 分)
。
教材などの
追加負担
教材費の負担はありません。
受講者への
メッセージ
本講座は欧米鉄道の魅力を探るものですが、現在の日本(広島)の鉄道事情と比較すること
で、その魅力をより良く理解できるものと考えますので、日本(広島)の鉄道を日常利用す
る際の不満な点や改善点などを講座内で発言していただければ、この講座がより魅力的にな
るでしょう。
竹林 栄治(経済学科 准教授)
1966 年山口県生まれ。広島経済大学大学院経済学研究科修了。経済学修士。
大学では主に経済史を教えています。また出張模擬講義で中学生や高校生
に経済学・経済史を教えています。専門はドイツ鉄道史・ドイツ経済史。
現在は、19 世紀前半の南独バーデン大公国の広軌鉄道の成立に関して研究
しています。軌間(ゲージ)の相違から 19 世紀前半のドイツ経済史を捉え
直そうと試みています。仕事柄ドイツを中心に欧州の鉄道を利用していま
すので、利用者の一人として欧米鉄道の魅力を伝えたいです。また利用者
本位の鉄道とは何かを常に考えています。
田中 泉(教養教育部 教授)
講師紹介
1957 年広島市生まれ。広島大学大学院文学研究科修了。文学修士。広大附
属高校教諭を経て、1995 年より広島経済大学勤務(2004 年より、教授)
。
大学では、西洋史および地理歴史科教育法を講じています。現在の研究テ
ーマは日本人移民・日系アメリカ人の歴史で、おもに、ハワイとカリフォ
ルニアに通って、日本町や日本人墓地を調査して、日系移民史の授業カリ
キュラムと教材作りに熱中しています。
丹羽 啓一(ビジネス情報学科 准教授)
1973 年大阪府生まれ。広島大学大学院工学研究科修了。博士(工学)
。2000 年より
広島経済大学勤務。大学ではオペレーションズ・リサーチ、情報処理論Ⅱ、データ
ベース論、情報処理演習 AⅠなどの講義科目を担当しています。専門は確率的探索
法と数理計画法であり、現在の研究テーマは遺伝的アルゴリズムなどの進化計算手
法を用いた整数計画問題の解法の開発です。
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