16. avoir, être の直説法現在

10 分間でフランス語
16. avoir, être の直説法現在
ひとくちメモ
avoir と être は,英語の have 動詞と be 動詞に相当し,フランス語で最も重要な動
詞.すぐに覚えるように.忘れたら,繰り返し,繰り返し覚えること.
動詞の活用暗記のための練習の仕方
1. 主語人称代名詞をつけて6つの形(3 人称は,単数では il,複数では ils をつける)
をリズムよく言えるようにする.何度も何度も完全に身につくまで練習する.
2. 言いながら綴りを書けるようにする.何度も何度も完全に身につくまで練習する.
avoir
主語 単数
主語 複数
j’
ai
nous
avons
tu
as
vous
avez
il / elle
a
ils / elles
ont
☆ je のときエリジオンすることに注意.
être
主語 単数
主語 複数
je
suis
nous
sommes
tu
es
vous
êtes
il / elle
est
ils / elles
sont
35
10 分間でフランス語
17. 超不規則動詞の直説法現在 avoir, être, faire, aller, dire
ひとくちメモ
faire, aller, dire は,使用頻度の高い動詞であるが,直説法現在の活用は非常に不
規則なので,avoir, être と共に完全に覚えること.この5つを超不規則動詞と呼ぶこ
とにする.
faire
主語 単数
主語 複数
je
fais
nous
faisons
tu
fais
vous
faites
il
fait
ils
font
aller
主語 単数
主語 複数
je
vais
nous
allons
tu
vas
vous
allez
il
va
ils
vont
dire
主語 単数
主語 複数
je
dis
nous
disons
tu
dis
vous
dites
il
dit
ils
disent
37
10 分間でフランス語
18. -er 型動詞の直説法現在
ひとくちメモ
不定詞が -er で終わる型の動詞(超不規則動詞の aller は除く)の直説法現在の活用語尾
は下の表のように非常に規則的である.フランス語の動詞ではこの型の動詞が最も多い.
——— er
主語 単数
主語 複数
je
——— e
nous
——— ons
tu
——— es
vous
——— ez
il
——— e
ils
——— ent
下記の注意にあげた場合を除いては語幹は不変である.
chanter
主語 単数
主語 複数
je
chante
nous
chantons
tu
chantes
vous
chantez
il
chante
ils
chantent
☆注意
発音上の理由で語幹の形の変わるもの.
1. 不定詞語尾が e +子音字+ er・é +子音字+ er の動詞.
1) 単数と 3 人称複数で,語幹末子音字直前の e・é が è になる.
acheter, lever, préférer, répéter など:j’achète... , je préfère...
2) 単数と 3 人称複数で,語幹末子音字を重ねる.
appeler, jeter など: j’appelle... , je jette...
2. 不定詞語尾が -cer, -ger の動詞は 1 人称複数で -çons, -geons となる.
commencer, manger など:nous commençons, nous mangeons
39
10 分間でフランス語
19. -ir 型動詞の直説法現在
ひとくちメモ
不定詞が -ir で終わる型の動詞の直説法現在の活用語尾は下の表のようになる.
(ただし,ouvrir, offrir は,-er 型規則動詞の語尾になる)
——— ir
主語 単数
主語 複数
je
——— s
nous
——— ons
tu
——— s
vous
——— ez
il
——— t
ils
——— ent
語幹は,venir 以外については単数語幹と複数語幹の 2 種.動詞ごとに覚える.
venir
主語 単数
主語 複数
je
viens
nous
venons
tu
viens
vous
venez
il
vient
ils
viennent
dormir
finir
主語 単数
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
finis
nous
finissons
je
dors
nous
dormons
tu
finis
vous
finissez
tu
dors
vous
dormez
il
finit
ils
finissent
il
dort
ils
dorment
この型では複数形で ss が入る.-er 型
に次いでこの型の動詞が多い.
choisir, obéir, réussir など.
単数語幹で不定詞語幹末子音字が脱落
する.
partir, sortir, servir, sentir など.
41
10 分間でフランス語
20. -oir 型動詞の直説法現在
ひとくちメモ
不定詞が -oir で終わる型の動詞の直説法現在の活用語尾は,-ir で終わる型の動詞
と同様,-s, -s, -t, -ons, -ez, -ent となる.ただし,vouloir, pouvoir は,-x, -x, -t,
-ons, -ez, -ent となるので注意すること.
語幹は,動詞ごとに変化が異なる(いずれにせよ,単数の 3 つの形では語幹は変化
しない)ので,それぞれについて覚える.
vouloir
主語 単数
pouvoir
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
veux
nous
voulons
je
peux
nous
pouvons
tu
veux
vous
voulez
tu
peux
vous
pouvez
il
veut
ils
veulent
il
peut
ils
peuvent
devoir
主語 単数
recevoir
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
dois
nous
devons
je
reçois
nous
recevons
tu
dois
vous
devez
tu
reçois
vous
recevez
il
doit
ils
doivent
il
reçoit
ils
reçoivent
savoir
主語 単数
voir
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
sais
nous
savons
je
vois
nous
voyons
tu
sais
vous
savez
tu
vois
vous
voyez
il
sait
ils
savent
il
voit
ils
voient
43
10 分間でフランス語
21. -re 型動詞の直説法現在
ひとくちメモ
不定詞が -re で終わる型の動詞の直説法現在の活用語尾は,-ir, -oir で終わる型の
動詞と同様,単数形で -s, -s, -t, -ons, -ez, -ent となる.ただし,語幹末子音字が
-d, -t の場合は,3 人称単数語尾の -t をつけない.
語幹は,動詞ごとに変化が異なる(いずれにせよ,単数の 3 つの形では語幹は変化
しない)ので,それぞれについて覚える.
prendre
主語 単数
rendre
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
prends
nous
prenons
je
rends
nous
rendons
tu
prends
vous
prenez
tu
rends
vous
rendez
il
prend
ils
prennent
il
rend
ils
rendent
(attendre, entendre も同型)
mettre
主語 単数
connaître
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
mets
nous
mettons
je
connais
nous
connaissons
tu
mets
vous
mettez
tu
connais
vous
connaissez
il
met
ils
mettent
il
connaît
ils
connaissent
écrire
主語 単数
lire
主語 複数
主語 単数
主語 複数
j’
écris
nous
écrivons
je
lis
nous
lisons
tu
écris
vous
écrivez
tu
lis
vous
lisez
il
écrit
ils
écrivent
il
lit
ils
lisent
45
10 分間でフランス語
24. 命令法
ひとくちメモ
命令法の形は,直説法現在の動詞の活用形から主語を取ったものと考えてよいが若
干の注意が必要である.
1. 主語が tu のときの直説法現在の語尾が,-es, -as となる動詞は,tu に対する命
令法で,語末の s が落ちる.(-er 型動詞, aller, ouvrir など)
2. 代名動詞は再帰代名詞を動詞の直後に置き,te は toi にする(動詞とはトレデュ
ニオンで結ぶ).
3. être, avoir, savoir, vouloir は特殊な命令法を持つ.
chanter
aller
(tu)
chante
(tu)
va
(nous)
chantons
(nous)
allons
(vous)
chantez
(vous)
allez
finir
se coucher
(tu)
finis
(tu)
couche-toi
(nous)
finissons
(nous)
couchons-nous
(vous)
finissez
(vous)
couchez-vous
être
avoir
savoir
vouloir
(tu)
sois
aie
sache
veuille
(nous)
soyons
ayons
sachons
veuillons
(vous)
soyez
ayez
sachez
veuillez
51
10 分間でフランス語
25. 直説法複合過去
(助動詞 avoir)
ひとくちメモ
複合過去は,助動詞(avoir または être)の現在形+過去分詞という形になる.代名
動詞と一部の自動詞(後出)を除く,ほとんどの動詞が助動詞に avoir を用いる.複合
過去を習得するためには,過去分詞の形をきちんと覚えること.
過去分詞の形
不定詞語尾
-er
過去分詞語尾
すべての動詞
ほとんどの動詞
-ir
例外
例
-é
不定詞語尾 -er が -é になる.
-i
不定詞語尾 -ir が -i になる.
-u
-is
不定詞語尾が -enir の動詞:venir (venu), ...
courir(couru)
ouvrir(ouvert), couvrir(couvert)
découvrir(découvert), offrir(offert)
mourir(mort)
acquérir(acquis)
-u
不定詞語尾 -oir が u になる.
-ert
-ort
-oir
-is
asseoir(assis)
-u
不定詞語尾 -re が u になる.
attendre(attendu), entendre(entendu),
rendre(rendu), perdre(perdu)...
語幹が短くなる.
connaître(connu), boire(bu), croire(cru),
lire(lu), plaire(plu)
特殊 vivre(vécu), résoudre(résolu)
-is
-i
例外
vouloir(voulu), voir(vu), falloir(fallu)
pouvoir(pu), devoir(dû), savoir(su),
recevoir(reçu), pleuvoir(plu)
特殊 avoir(eu)
ほとんどの動詞
-re
finir (fini ), dormir (dormi ), ...
語幹が短くなる.
ほとんどの動詞
例外
chanter (chanté), aller (allé), ...
-t
-int
-é
prendre(pris), mettre(mis)
suivre(suivi), rire(ri )
faire(fait), dire(dit), écrire(écrit),
conduire(conduit), produire(produit)
不定詞語尾が -indre の動詞:joindre( joint ), ...
être(été), naître(né)
53
10 分間でフランス語
26. 直説法複合過去
(助動詞 être)
ひとくちメモ
複合過去を作るとき,助動詞として être を用いるのは,場所の移動・状態の変化
を表す一部の自動詞とすべての代名動詞である.
1. 場所の移動・状態の変化を表す自動詞
往来・発着・出入・昇降・生死など.
aller(allé ) / venir(venu)
partir(parti ) / arriver(arrivé )
sortir(sorti ) / entrer(entré )
monter(monté ) / descendre(descendu)
naître(né ) / mourir(mort )
tomber(tombé )
rester(resté )
devenir(devenu)
行く/来る
出発する/到着する
出る/入る
登る/降りる
生まれる/死ぬ
落ちる,倒れる
留まる
〜になる
□ 過去分詞は主語の性・数に一致する
(後出).
□ これらの動詞とその過去分詞は暗記しておくこと.
2. すべての代名動詞
□ 再帰代名詞は助動詞の直前に置く.
□ 再帰代名詞が直接目的語のとき過去分詞はこれに性・数に一致する
(後出).
55
10 分間でフランス語
29. 直説法半過去
ひとくちメモ
半過去形の語尾はすべての動詞に共通である.
半過去の語尾
主語 単数
主語 複数
je
——— ais
nous
——— ions
tu
——— ais
vous
——— iez
il
——— ait
ils
——— aient
半過去形の語幹は,être の場合は ét-,その他のすべての動詞について,直説法
現在形の nous のときの語幹(語尾の -ons を取ったもの)と同じになる. たとえば,
avoir だったら,nous avons だから,語幹は av- となる.
être
主語 単数
avoir
主語 複数
主語 単数
主語 複数
j’
étais
nous
étions
j’
avais
nous
avions
tu
étais
vous
étiez
tu
avais
vous
aviez
il
était
ils
étaient
il
avait
ils
avaient
過去の行為・出来事(したこと・起こったこと)は複合過去で表し,過去の状況(そ
のときしていたこと・そのとき起きていたこと)は半過去で表す.また,間接話法に
おいて主節が過去時制のとき,半過去は従属節でその時点での現在を表す(時制の一
致).詳しい用法は文法書で学習すること.
61
10 分間でフランス語
30. 直説法大過去
ひとくちメモ
□ 大過去は,助動詞
(avoir または être)の半過去形+過去分詞という形になる.
□ 助動詞に avoir を用いるか être を用いるかは複合過去のときと同じ.
□ 過去分詞と助動詞 avoir と être の半過去形を記憶していれば,覚えるのに苦労はな
い.
□ 過去のある時点で,すでに完了している行為・出来事を表す.間接話法において
主節が過去時制のとき,従属節でそれに先立つ事柄を表す(時制の一致).詳しい
用法は文法書で学習すること.
□ 以下に時制の一致の規則をまとめておく.
直説法の時制の一致
主節の時制
現在・未来
過去
従属節
主節に対して過去
主節に対して同時
主節に対して未来
直説法複合過去
直説法半過去
直説法現在 直説法単純未来(後出)
直説法前未来(後出)
直説法大過去
直説法半過去
条件法現在(後出)
条件法過去(後出)
63
10 分間でフランス語
31. 直説法単純未来
ひとくちメモ
単純未来形の語尾はすべての動詞に共通である.
je — rai, tu — ras, il — ra, nous — rons, vous — rez, ils — ront
r + avoir の直説法現在形の語尾というように覚えるとよい.それに対して語幹の
方は,心して覚える必要がある.
単純未来形の語幹
未来形の語幹
不定詞語尾
ほとんどの動詞
-er
不定詞から語末の -r を取ったもの
chanter (chanterai, chanteras, chantera, ...)
-e +子音字+ -er 直説法現在形 1 人称単数と同じ
-é +子音字+ -er acheter (achèterai, ...), appeler (appellerai, ...)
-yer
payer (paierai, ...), employer (emploierai, ...)
例外
ほとんどの動詞
aller : 語幹が i- になる (irai, iras, ira, ...)
envoyer : 語幹が enver- になる (enverrai, ...)
不定詞から語末の r を取ったもの
finir (finirai, ...), dormir (dormirai ...)
不定詞語尾が -enir : 語幹が -iend- になる
-ir
例外
いくつかの動詞
-oir
その他
ほとんどの動詞
-re
例外
venir (viendrai, ...), tenir (tiendrai, ...)
courir, mourir : 語幹が -our- になる
courir (cour rai, ...), mourir (mour rai, ...)
acquérir : 語幹が acquer- になる (acquer rai, ...)
不定詞から語末の -oir を取ったもの
devoir (dev rai, ...), recevoir (recev rai, ...),
pleuvoir (pleuv ra)
avoir : 語幹が au- になる (aurai, auras, aura, ...)
savoir : 語幹が sau- になる (saurai, sauras, ...)
falloir : 語幹が faud- になる (faudra)
valoir : 語幹が vaud- になる (vaudrai, ...)
vouloir : 語幹が voud- になる (voudrai, ...)
pouvoir : 語幹が pour- になる (pour rai, ...)
voir : 語幹が ver- になる (ver rai, ...)
不定詞から語末の -re を取ったもの
rendre (rendrai, ...), connaître (connaît rai, ...)
être : 語幹が se- になる (serai, seras, sera, ...)
faire : 語幹が fe- になる (ferai, feras, fera, ...)
65
10 分間でフランス語
32. 直説法前未来
ひとくちメモ
□ 前未来は,助動詞
(avoir または être)の単純未来形+過去分詞という形になる.
□ 助動詞に avoir を用いるか être を用いるかは複合過去のときと同じ.
□ 過去分詞と助動詞 avoir と être の単純未来形を記憶していれば,覚えるのに苦労は
ない.
être の単純未来形
主語 単数
avoir の単純未来形
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
serai
nous
serons
j’
aurai
nous
aurons
tu
seras
vous
serez
tu
auras
vous
aurez
il
sera
ils
seront
il
aura
ils
auront
□ 未来のある時点で,すでに完了している行為・出来事を表す.
□ 以下に直説法の全時制をまとめておく
単純時制
複合時制
現在
複合過去(助動詞の現在形+過去分詞)
半過去
大過去(助動詞の半過去形+過去分詞)
単純未来
前未来(助動詞の単純未来形+過去分詞)
単純過去(後出)
前過去(助動詞の単純過去形+過去分詞)
(後出)
67
10 分間でフランス語
33. 現在分詞・ジェロンディフ
ひとくちメモ
現在分詞
□ 現在分詞単純形の語尾はすべての動詞に共通で,-ant である.
□ 現在分詞単純形の語幹は,être の場合は ét-,avoir の場合は ay-,savoir の場合は
sach-,その他のすべての動詞について,直説法現在形の nous のときの語幹(語
尾の -ons を取ったもの)と同じになる(つまり,直説法半過去形の語幹と同じ).
être :
étant
avoir : ayant
savoir : sachant
chanter : chantant
finir :
finissant
aller :
allant
□ 現在分詞の複合形は,助動詞
(avoir または être)の現在分詞+過去分詞という形に
なる.現在分詞が同時性を表すのに対し,現在分詞の複合形は完了を表す.
□ 一般に分詞
(現在分詞・過去分詞)は名詞を修飾することができる.意味は現在分
詞単純形:「〜している」,現在分詞複合形:「〜した」,過去分詞:「〜された」と
いうようになる.現在分詞の語尾は名詞の性・数にかかわらず不変であるが,過
去分詞は修飾する名詞に性・数一致する.
□ 現在分詞は分詞節を作り,同時性
(単純形),先行性(複合形),原因・理由,対立・
譲歩,仮定・条件などを表す.
ジェロンディフ
□ en + 現在分詞単純形の形をジェロンディフという.
□ ジェロンディフは主節の動詞を副詞的に修飾し,同時性,原因,対立・譲歩,仮定・
条件,手段などを表す.
69
10 分間でフランス語
34. 条件法現在・過去
ひとくちメモ
条件法現在形
□ 条件法現在形の語尾はすべての動詞に共通である.
主語 単数
主語 複数
je
——— rais
nous
——— rions
tu
——— rais
vous
——— riez
il
——— rait
ils
——— raient
□ r +直説法半過去形の語尾というように覚えるとよい.語幹の方は,直説法単純未
来形と全く同じである.従って直説法単純未来形を記憶していれば,覚えるのに
苦労はない.
être
主語 単数
avoir
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
serais
nous
serions
j’
aurais
nous
aurions
tu
serais
vous
seriez
tu
aurais
vous
auriez
il
serait
ils
seraient
il
aurait
ils
auraient
□ 条件法現在は,現在に対する非現実な仮定(これは,通常 si +直説法半過去形で表
される)の帰結節で用いられる.間接話法において主節が過去時制のとき,従属節
でその時点での未来を表すには条件法現在を用いる(時制の一致 p.63).詳しい用
法は文法書で学習すること.
条件法過去
□ 条件法過去は助動詞
(avoir または être)の条件法現在形+過去分詞の形になる.
□ 助動詞に avoir を用いるか être を用いるかは直説法複合過去のときと同じ.
□ 条件法過去は,過去に対する非現実的な仮定
(これは,通常 si +直説法大過去形で
表される)の帰結節で用いられる.間接話法において主節が過去時制のとき,従属
節でその時点での前未来を表すには条件法過去を用いる(時制の一致 p.63).詳し
い用法は文法書で学習すること.
71
10 分間でフランス語
35. 接続法現在・過去
ひとくちメモ
接続法現在
□ 接続法現在形の語尾は,
être と avoir を除きすべ
主語 単数
ての動詞に共通である.
主語 複数
je
——— e
nous
——— ions
tu
——— es
vous
——— iez
il
——— e
ils
——— ent
être
主語 単数
avoir
主語 複数
主語 単数
主語 複数
je
sois
nous
soyons
j’
aie
nous
ayons
tu
sois
vous
soyez
tu
aies
vous
ayez
il
soit
ils
soient
il
ait
ils
aient
□ 接続法現在形の語幹は,je, tu, il 及び ils は直説法現在形 ils の語幹(語尾の -ent を
取ったもの),nous, vous は,直説法半過去形の語幹と同じになる.ただし,être
と avoir 及び以下の例外を除く.
例外
動詞
接続法現在形の語幹
各人称共通
動詞
接続法現在形の語幹
je, tu, il, ils
nous, vous
faire
fass-
aller
aill-
all-
pouvoir
puiss-
valoir
vaill-
val-
savoir
sach-
vouloir
veuill-
voul-
falloir
il faille
□ 接続法の用法については文法書で学習すること.
接続法過去
□ 接続法過去は助動詞
(avoir または être)の接続法現在形+過去分詞の形になる.
□ 助動詞に avoir を用いるか être を用いるかは直説法複合過去のときと同じ.
□ 接続法の用法については文法書で学習すること.
73
10 分間でフランス語
36. 直説法単純過去・前過去
ひとくちメモ
直説法単純過去形の語尾
je
tu
il
nous
vous
ils
a 型
i 型
u 型
in 型
—— ai
—— as
—— a
—— âmes
—— âtes
—— èrent
—— is
—— is
—— it
—— îmes
—— îtes
—— irent
—— us
—— us
—— ut
—— ûmes
—— ûtes
—— urent
—— ins
—— ins
—— int
—— înmes
—— întes
—— inrent
直説法単純過去形の型と語幹
不定詞語尾
型
-er
a 型
-enir
in 型
その他
例外
i 型
u 型
その他 i 型または u 型(過去分詞の
最終母音字が型に対応する)
単純過去形の語幹
不定詞語幹
chanter : chant-, aller : all-, ...
不定詞から -enir を除いた部分
venir : v-, tenir : t-, ...
過去分詞の最終母音字より前の部分
avoir : e- (u 型), mettre : m- (i 型), ...
offrir : offr-, ouvrir : ouvr-, attendre : attend-, conduire : conduis-,
écrire : écriv-, entendre : entend-, faire : f-, joindre : joign-,
naître : naqu-, perdre : perd-, rendre : rend-, peindre : peign-, voir : vêtre : f-, mourir : mour-
□ 直説法前過去形は,助動詞
(avoir または être)の直接法単純過去形+過去分詞.
□ 助動詞に avoir を用いるか être を用いるかは直説法複合過去のときと同じ.
□ 直説法単純過去・前過去は書きことばで用いられる.
□ 詳しい用法は文法書で学習すること.
75
10 分間でフランス語
37. 接続法半過去・大過去
ひとくちメモ
接続法半過去形の語尾
je
tu
il
nous
vous
ils
a 型
i 型
u 型
in 型
—— asse
—— asses
—— ât
—— assions
—— assiez
—— assent
—— isse
—— isses
—— ît
—— issions
—— issiez
—— issent
—— usse
—— usses
—— ût
—— ussions
—— ussiez
—— ussent
—— insse
—— insses
—— înt
—— inssions
—— inssiez
—— inssent
□ 語幹と型は単純過去形の場合と同じ.
□ 接続法大過去形は,助動詞
(avoir または être)の接続法半過去形+過去分詞.
□ 助動詞に avoir を用いるか être を用いるかは直説法複合過去のときと同じ.
□ 接続法にも直説法と同様に(p.63)
,時制の一致の規則がある.
接続法の時制の一致
主節の時制
従属節
主節に対して過去
主節に対して同時
主節に対して未来
直説法
接続法過去
現在・未来
接続法現在 接続法現在
直説法過去 接続法大過去
条件法
接続法半過去
接続法半過去
□ 現代では,接続法半過去の代わりに接続法現在が,接続法大過去の代わりに接続
法過去が用いられることが多い.
□ 接続法大過去は条件法過去の代わりに用いられることがある.また,非現実な仮
定を表す si の後の直説法大過去の代わりに用いられることがある(条件法過去第 2
形).
□ 詳しい用法は文法書で学習すること.
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