No. 94(2016.4.28)

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2016.4.28
平成 28 年度 入学式
平成 28 年4月4日 ( 月 ) 白子キャンパス講堂にお
いて、第 21 回大学院、第 26 回学部入学式を挙行し、
567 名が新たな一歩を踏み出しました。
豊田長康学長は、
「医療・福祉のスペシャリストを
目指し、誰にも負けない専門的知識と技能を身に付
けるためには、まずは必死に勉強することが必要で
す。自分が『医療・福祉スペシャリスト』を目指す
のだという明確な目的意識をもち、自分の専門領域
については誰にも負けないぞ、という『スペシャリ
スト魂』をもっていただきたい」と本学の「建学の
精神」
「教育の理念」を取り上げ、式辞を述べました。
髙木純一理事長は、
「本学は、平成3年に日本で初
の4年制の医療系大学として設立され、医療・福祉
の総合大学として発展し、今年は創立 25 周年の節目
を迎えました。皆さんは、国家試験に合格し、資格
髙木純一理事長
を取得し、医療・福祉のスペシャリストとして社会
に貢献することを目指して、本学に入学されたと思
豊田長康学長
<建学の精神>
科学技術の進歩を真に人類の福祉と
健康の向上に役立たせる
<教育の理念>
知性と人間性を兼ね備えた
医療・福祉スペシャリストの育成
<教育目標>
高度な知識と技能を修得する
幅広い教養を身につける
思いやりの心を育む
高い倫理観を持つ
チーム医療に貢献する
います。この大学でしっかり学び、日本の医療・福
祉分野のリーダーとして難題に立ち向かう人間に成
長し、本日の満開の桜の花のように立派な花を咲か
せていただきたい」と祝辞を述べました。
引き続き来賓の末松則子鈴鹿市長、公益社団法人
日本診療放射線技師会 中澤靖夫会長からも暖かい
祝辞を頂戴しました。
新入生を代表して保健衛生学部医療栄養学科臨床
検査コースの森渚さんが「同じ志をもつ仲間と共に、
チーム医療のなかで業務を遂行できる医療人となる
よう、自主的に勉学に励み、学生生活が実りあるも
のとなるよう努力することを誓います」と、宣誓し
ました。
<庶務課>
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No. 94
鈴鹿市・日清オイリオグループ株式会社・本学による
「産学官連携協定」を締結しました
2月 22 日 ( 月 ) に鈴鹿サーキットにて、三重県鈴鹿市(末松則子市長)
、日清オイリオグループ株式会社(今村
隆郎代表取締役社長)と学校法人鈴鹿医療科学大学(髙木純一理事長)は共同記者発表会を行い、鈴鹿市の市域
内住民の健康寿命の延伸および地域社会の活性化を目的に、産学官連携協力の協定を締結しました。
これは、
「健康寿命を延ばそう!鈴鹿市!運動と食生活そして地域の連携!」というテーマのもと、高齢者福祉
計画において生活支援・介護予防を推進している鈴鹿市と、高齢者の健康寿命延伸につながる可能性のある中鎖脂
肪酸の研究・開発に取り組んでいる日清オイリオグループ株式会社、そして本学の三者が、今後、本協定に基づき、
食生活による健康寿命延伸の可能性の追求や、鈴鹿市の地場食材を活用した地域活性化などを目指すものです。
本学の取り組みとして、保健衛生学部医療栄養学科の中東真紀准教授は、鈴鹿産の食材と中鎖脂肪酸を含むコ
コナッツオイルなどの植物油を加えた料理のレシピを開発し、日常生活において積極的に取り入れることで高齢
者の低栄養状態の予防や改善することを提案、検証していきます。この活動には本学の学生も参加し、地域での
料理教室も展開する予定です。また、薬学部薬学科の郡山恵
樹准教授を中心とした研究グループは、低栄養状態のマウス
に中鎖脂肪酸を摂取させ、免疫力の回復や脳内炎症の抑制効
果など中鎖脂肪酸の役割を解明し、認知症の予防効果に関す
る研究と評価を行います。
共同記者会見で髙木理事長は、
「今回の取り組みが健康寿命
の延伸に寄与できるなら、まさに本学の建学の精神にある『人
類の福祉と健康の向上に役立たせる』ものとなり、大きな社
会貢献ができるものと考えています」と、三者による産学官
(左から)今村代表取締役社長、末松鈴鹿市長、髙木理事長
連携協定への期待を述べました。
<企画課>
「ノロウイルス健康被害の撲滅に向けた
産学官連携に関する包括協定」を締結しました
1月 26 日 ( 火 ) に、本学と三重県医師会、三重県保健環
境研究所、三重病院、北里大学獣医学部、一般財団法人食
品分析開発センター SUNATEC の6機関は、三重県の提案
により「ノロウイルス健康被害の撲滅に向けた産学官連携
に関する包括協定」を締結しました。
これは、ノロウイルスによる健康被害を撲滅することを
目的とし、これまで治療法の確立に至っていないノロウイ
ルスの研究を進めようと、各機関が相互に連携して研究結
果を共有することで新薬の開発などを目指します。
協定を締結した6機関と豊田学長(右から2人目)
ノロウイルスに特化した協定は全国で初めての試みとなり、本学は今年4月から3年間、この協定に協力して
いくこととなりました。
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<研究振興課>
2016. 4. 28
中国医薬大学(台湾台中市)を表敬訪問しました
去る3月 14 日 ( 月 ) に、髙木久代教授(鍼灸学科)と浦田繁教授(同学科)が、台湾台中市にある中国医薬大
学を表敬訪問しました。中国医薬大学は、中国伝統医学と西洋医学の複合的発展を目的に 1958 年に設立され、6
学部 12 学科を擁する医療系総合大学です。伝統的に中薬や鍼灸・薬膳の研究が盛んで、近年では神経幹細胞に関
する研究分野で台湾トップクラスの実績を挙げています。
今回の訪問では、鍼灸および薬膳における学術交流や本学学生の短
期研修・留学に関する意見交換を行いました。また日本薬膳学会が展
開する「伝統的な薬膳に西洋医学の視点を加えた日本版薬膳」につい
て解説を行い、その概要や学会が取り組む人材育成についてご理解を
いただきました。
鍼灸学科では、天津中医薬大学(中国)との交流を通じて中国おけ
る学術・教育活動を展開してきましたが、今回の訪問により台湾にお
ける活動拠点を築くことができました。
<保健衛生学部 鍼灸学科>
優秀ファシリティマネジメント賞を受賞しました
2月 25 日 ( 木 )、第 10 回日本ファシリティマネジメント
大賞授賞式にて、本学は「優秀ファシリティマネジメント
賞」を受賞しました。
本表彰は公益社団法人日本ファシリティマネジメント協
会が主催し、この賞はファシリティマネジメント(FM)に
関する優れた業績等を表彰することにより、日本国内にお
ける FM の普及・発展に資することを目的とした組織・個
人に授与されます。
本学においては、廃止となった旧 NTT 鈴鹿研修センターの既存施設群(現白子キャンパス)を7年間にわたり
順次リニューアル(1棟新築)し、現在は大学施設として有効活用をしていることが当協会より高く評価された
ものです。
26 日には、施設の改修計画から運営維持に至るまでを担当している FM 専門企業(株式会社 NTT ファシリティー
ズ)と本学による共同講演が、
「ストック建築の最大活用・教育改革への対応と FM 業務の実践」と題して行われ、
本学の教育改革に沿った建物経営管理について発表しました。
<管財課>
実験動物感謝式を行いました
動物実験施設運営委員会 委員長 三浦
俊宏 3月 15 日 ( 火 ) に、平成 27 年度の実験動物感謝式を千代崎キャンパ
ス実験動物施設横の動物慰霊碑前で行い、70 名を超える教職員や学生
が参加しました。
平成 27 年度の実験動物使用数は、マウス 2,919 匹、ラット 400 匹、
モルモット5匹と、マウス・ラットにおいては前年度の約2倍となり
ました。本学では、動物愛護の精神に基づき、動物に無用の苦痛を与
えないよう細心の配慮をしています。動物実験に関する講習会を必修
とし、受講者数は毎年 200 名を超えています。また実験計画が本学動物実験指針に適合しているか動物倫理委員
会を設置し、厳正に審査しています。式は参加者全員の黙祷後、慰霊碑に菊の花を捧げ、実験動物の霊を供養い
たしました。最後にご参集いただいた皆様に感謝申し上げます。
(なお、本学動物実験指針および動物倫理委員会
規定はホームページに公開しています。)
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No. 94
学生相談室通信
学生相談室 顧問 綾野
眞理 新学期、みなさん気持ちを新たにしていらっしゃることでしょう。特に新入生のみなさんにとっては、いよい
よ大学生活が始まり、期待と不安でいっぱいなのではないでしょうか。高校との違いに戸惑うこともあるかもし
れませんね。ある研究によると、結婚、昇進、進学などの一見、喜ばしい出来事も、案外、ストレスになってし
まうということがわかっています。今までと何かが違うと感じるとき、私たちはその変化に適応しようと努力を
し、気づかないうちにストレスを溜め込んでしまうようです。ストレスをゼロにすることはできませんし、適度
なストレスは成長するきっかけにもなります。頑張りどころと休みどころを上手に使い分けて、こころとからだ
すべ
のバランスを崩さないようにすることが重要です。自分なりのストレスをコントロールするための術を持ってお
くことが大切です。たとえば、いつもと同じこと(生活習慣、趣味、使い慣れたもの)を取り入れたり、ゆっく
り休養をとったり、自分の状態を客観的に見つめてみることも役に立ちます。そして、困ったときは無理をせず
に、学生相談室などを利用するということもこころにとめておいてくださいね。
学生相談室はあなたの学生生活を
サポートします
一人ひとりのお話を、心理カウンセラー
(臨床心理士)がじっくりと聞き、あなたが
あなたらしく学生生活を送れるようにお手伝
いします。秘密は厳守します。ゆっくりと安
心してお話をしていただくために、事前予
約をお願いしています。
(予約が入っていな
いときは、お話を伺える場合もあります。
)
学生相談室のご案内
● 千代崎キャンパス学生相談室:大学院棟 3 階(2375)
予約窓口:健康管理センター
予約電話:059-383-9912(健康管理センター)
メール予約:[email protected]
申込みフォーム:右の QR コードを
読み込みアクセス
● 白子キャンパス学生相談室:3 号館 3 階 (3313)
予約窓口:白子保健室
予約電話:059-340-0555(白子保健室)
メール、申込みフォームは千代崎キャンパスと共通です。
鍼灸治療センターで美容鍼灸がうけられます
保健衛生学部 鍼灸学科 准教授 鈴木
聡 千代崎キャンパスにある東洋医学研究所に隣接して鍼灸治療センターがあります。壁に大きな青い看板「鍼灸
治療センター」が設置されたので、お気づきの方も多いと思います。ここでは、一般の方や学生・教職員に向け
鍼灸治療を行っています。
鍼灸と聞くと一般には、肩こり、腰痛、膝痛などの筋肉の凝りや痛みの治療を思い浮かべる方が多いと思いま
すが、鍼灸治療センターではこれら以外にも耳鳴り、めまい、アレルギー症状、冷え症、生理痛、月経不順など
に加えて、肌のしみ、しわ、たるみなどの改善を目的とした美容鍼灸も行っています。
美容鍼灸では患者さんの状況にあわせ温灸、かっさ、鍼で顔や手足の経穴(ツボ)に刺激を行います。温灸は
心地よい温かさとバイブレーション刺激で血行を良くし、かっさは玉(ぎょく)の板で刺激することで老廃物を
除去し、鍼刺激は肌にハリを与え美肌へと導きます。顔の経穴は体の各所とつながり、手足の重要な経穴も刺激
するので、美容鍼灸は心身ともに調和でき、健康的に美しくなることができます。
鍼灸治療センターでは、美容鍼灸の臨床研究も行っており、血行が良くなることで肌の赤味が増加し、老廃物
が除去されることで黄色味が減少し、肌の明度(透明度)が増すことが分かってきています。また肌の保湿機能
が上昇することから、乾燥しにくく化粧しやすい肌になることも分かってきています。
これから紫外線が強くなる時期です。お肌の手入れに美容鍼灸を取り入れてはいかがでしょうか。
学生・教職員の診療費は通常より安く設定しています。
詳しくは、鍼灸治療センターにお問い合わせください。Tel 059-369-1503
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2016. 4. 28
医用工学部長就任のご挨拶
医用工学部長 伊原
正 本年4月1日付けで医用工学部長を仰せつかりました、伊原と申します。今までは、臨床
工学科長として、学科の充実に務めてまいりましたが、前任の矢田公教授が理事業務、健康
管理センター長業務に専念されるということで、このたびの異動となりました。前学部長が
築き上げた学部の信頼を維持し、さらなる発展をめざす所存でございます。医用工学部は、臨
床工学科と医用情報工学科の2学科を擁する学部です。臨床工学科の前身の医用電子工学科、
医用情報工学科、ともに開学の時から開設されている歴史のある学科です。また、いずれも
医学医療、医療機器、医療システムの深い理解の上で、実践的な力を養う学科です。一方、両
学科とも、比較的新しい分野の学科で、まだまだ知名度も低く、課題も多くございます。
臨床工学科では、新しい医療機器に対応できる学生の養成、具体的には、急性血液浄化療法、ペースメーカ、植込型
除細動器、心臓再同期療法、内視鏡業務など、従来の透析・人工心肺・人工呼吸器だけでなく、幅広い業務に対応でき
る教育が必要とされます。また、鈴鹿医療科学大学臨床工学科から情報発信できる教員の技量向上も大きな課題です。
医用情報工学科では、今年度から名古屋サテライトキャンパスを開設し、大学院の上級医療情報技師の養成が
スタートします。一般の方、特に受験を考えている高校生の方に、医用情報工学科の魅力が伝わるよう一層の努
力が必要と思っております。
いずれの学科も設立母体である放射線技術科学科同様、工学技術の医療応用を目的とした学科です。医療機器、
情報ネットワーク機器は数十年前には考えられなかった進歩を遂げています。この領域は、患者さんのための医
療という目的のために、最新の工学、情報技術を応用する分野で、目的とする診断・治療について深い理解が必
要とされるだけでなく、医療機器、情報機器を通した技術的支援について、医療事故、情報漏洩などを起こさな
いよう細心の注意が必要な業務を卒業生が担うことになります。教育する立場としても責任が重大ですが、卒業
生がやりがいのある業務に就くことができることを目標に努力してまいります。
皆さまに教えを請うこともたくさんありますが、お力添えをいただきたいと存じます。創立 25 周年の先に進む、
新たな出発点を築いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
2年生医療情報セミナー風景
医用工学部 医用情報工学科長 山本
晧二 医用工学部医用情報工学科では、入学後の早い段階でそれぞれの学
生の素質を見抜き、それを伸ばしていくことを目的とした少人数ワーク
ショップ型教育を展開しています。2年生の医療情報セミナーはその
ような科目の一つです。早い時期に自分の未来を見据えることの重要
性から「先輩達の話を聞く」を企画しました。今回はトーテックアメニ
ティ株式会社にお願いして本学卒業生でもある辻永氏、高橋氏にお越
座談会の様子
しいただき、学生とのざっくばらんな座談会を 11 月 25 日 ( 水 ) に開催し
ました。企業はどのような人材を求めているか、どのような学生生活が
望まれるのかなどを話し合いました。以下に学生の感想を紹介します。
医用情報工学科 3年 尾関 琢磨 企業が現在の医療を作るためにどのように関わっているか、企業が求める人材とはどのようなものかをご教授
いただき、それをもとに社会へ歩みだす人材になるにはどのような大学生活を送ることが好ましいのかを考える
とても良い機会になったと感じました。
医用情報工学科 3年 辻村 優果 社会が求める人材になるためには、大学生活の過ごし方が非常に重要であることがわかりました。資格取得な
ど勉強はもちろんですが、ボランティア活動や旅行といった学生の時期にしかできないような経験をすることも
大切だとうかがったので、積極的に取り組んでいこうと思いました。 5
No. 94
変革する臨 床 心 理 コ ー ス
保健衛生学部 医療福祉学科 臨床心理コース長 今井
皖弌 平成 27 年9月9日に、臨床心理の仕事が公認心理師法案として国会で成立しました。公認心理師資格のための
正式な国家試験は早くても7、8年先になる見込みですが、それまでに法で定められた条件を満たした人には受
験資格が与えられます。
そこで、本学では受験資格取得が可能な教育体制を整備し、大学4年間における公認心理師基礎科目のカリキュ
ラム化を早めることに加え、公認心理師・臨床心理士対応大学院を平成 30 年4月に開設することを可能にするた
めの改革として、平成 28 年4月から臨床心理コースには、4名の教員が新たに加わりました。
医療現場は公認心理師が活躍する中心的な場であり、だからこそわが国最初の医療系大学である鈴鹿医療科学
大学に設置された臨床心理コースの存在価値があると言っても過言ではありません。
しかし、公認心理師の活躍の場は国家資格化により、医療現場のみならず、企業、教育、福祉といった他分野
においても拡大します。
それゆえ、今後、以下のような改革に取り組みます。
①臨床心理コースにおけるコミュニケーションの学び体験は、一般企業、福祉関係に大いに活かすことの可能
な体験になります。この体験を現場で体験する為の、企業インターンシップ、心理福祉関係現場フィールド
実習等により、実体験を可能にします。
②大学院での学びの中心は実習による心理臨床体験です。本学では大学院開設にあわせて、心理センターを開
設して、地域における相談支援活動を開始する予定です。
③キャリアコンサルタント資格が4月に国家資格となりましたが、この職種は産業カウンセラーと関係の深い
職種ですので、本学では産業カウンセラー志望の学生を支援し、キャリアコンサルタントへの道筋をもつけ
る予定です。
④公認心理師・臨床心理士にとってはもちろんのこと、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントにとって
も、基本は「聞く」ことです。聞くことを実体験の中で学ぶための教育方法として、アート表現療法を取り
入れて、4年間の学びの中で、カラーセラピー、箱庭療法、絵画療法、音楽療法はもちろんのこと、植物の
植栽を通して行う園芸療法、体の動きを通して行う動作法をも含んだ、アート表現療法を中心としたコミュ
ニケーション技法を学ぶことかできるような工夫をします。
以上の4項目が大きな変革内容です。
繰り返しになりますが、臨床心理コースで学ぶ基本は「聞く」こと、
「他者の心を理解し、配慮する」こと、
「他
者との関係の中で適度に自己主張する」ことです。一言で言えば、他者のために役立つことの基本を学ぶのです。
聞くことによって、人の心は穏やかになり、心を開き、相手との信頼関係を築こうという気持ちになります。
近年、社会では積極的に主張し、明確に話す人のみが望まれているように思われがちなのですが、実際の職場
や人の集まるところでは、自然に人の話を聞くことができる人が好まれて、信頼され、トラブルを解決しやすい
とも言われています。
鈴鹿医療科学大学臨床心理コースで学んだ学生が、さまざまな分野で活躍するための人間的基礎力を養うこと
を可能にするための変革にご期待ください。
自転車の利用について
最近では、自転車に乗っている人が加害者になるケースが増えています。相手に怪我などをさせてしまうと、刑
罰が与えられたり、多額の賠償金を請求されたりすることがあります。
自転車の交通ルールをしっかりと守りましょう。
当然ながら、☆二人乗り、無灯火
☆携帯電話を使いながら
☆傘をさしながら
☆イヤホンやヘッドホンで音楽を聴きながら
このような運転も違反です。
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<学生課>
2016. 4. 28
多職種連携ワークショップが本学で開催されました
多職種連携教育推進委員会 副委員長 薬学部 山本
秀孝 多職種連携チーム医療教育の実践を試行的に行うワークショップが、12 月20
日 (日 ) に白子キャンパスで開催されました。この集まりは、これまでにも県内外
近隣の関連大学が連携して計画実施してきたワークショップで、今回は、本学の
ほか三重大学、県立看護大学、皇學館大学と朝日大学から学生と教職員総数 60
名が参加しました。本学からは、学生が医療栄養学科5名、理学療法学科4名、
臨床工学科1名、薬学科5名、また教職員も多職種連携教育推進委員会委員を中
心に 15 名近く参加しました。他大学からは、医学科8名、看護学科6名、歯学
科6名、社会福祉コース6名と教職員が参加しました。
三重大学医学部の竹村洋典教授と本学副学長の鎮西康雄教授によるワークショップ開催の意義についてのお話、
多職種連携の必要性についてのミニレクチャーの後、学生たちは、職種が混在するように6チームに分かれまし
た。チームごとの自己紹介やゲームによるアイスブレイキングが行われるうちに、最初、緊張気味だった学生も、
次第に打ち解け、その後のグループワークにスムーズに入ることができました。
準備されたシナリオは、誤嚥性肺炎で入院中の 75 歳の男性患者(脳梗塞、嚥下障害、高血圧症、糖尿病などの
既往)と介護する家族に関するものでした。学生たちは、グループディスカッション(写真:グループディスカッ
ション風景)を通して、職種ごとに与えられた患者情報を共有し、介護に疲れている妻の負担を軽減するために、
それぞれの職種が何をすればよいかを考えていきました。途中で、三重模擬患者の会の皆さんが患者の妻役を演
じた多職種カンファレンスを交え、患者夫婦が幸せに暮らせる支援計画を作成しました。
最後に、立案した支援計画をグループごとに発表しましたが、各チームから出された支援計画は、そのまま在
宅医療の現場で実行できそうな内容ばかりでした。患者のケアだけでなく、患者家族に対して自分たちに何がで
きるのかを、真剣に考えていたことを強く感じました。
ワークショップ終了後のアンケートには、「大学の授業では学べないことを学ぶ良い機会となった」「多職種連
携の必要性を実感した」などの記述が多く見られ、この企画が、多職種連携に対する学生のモチベーションを高
めるのに非常に有用であったことがうかがえました。
この中で、課題の内容や出し方、時間配分、学生の知識レベル、他分野間の有効な討議のあり方など,検討課題も浮き
彫りになりました。本学の多職種連携教育(底力実践「展開」
「応用」
)を計画し実行していく上で、大変参考になる試み
でした。今後も他大学との連携をとりながら、本学独自の効果的な多職種連携教育を確立していきたいと考えております。
災害派遣ユニット Brigade70-RRC711
(カンボジア)の視察を終えて
看護学部 看護学科 准教授 山路
由実子 2月10 日 ( 水 ) ~2月14 日 ( 日 ) 災害派遣ユニット Brigade70-RRC711(カンボジア)を訪れました。Brigade70RRC711 は、日本人救急救命士が救急救助技術の指導をボランティアで行っている組織です。
「底力実践Ⅰ」での
特別講義でも活動を紹介していただいています。
カンボジアは、医療救急システムが整備されておらず、救急車利用は有料であり、お金がなければ命に関わる事故
に遭遇しても救急にも医療にもかかることができません。このような状況の中「日本のような無料迅速な救急システム
を整備したい」と救急に関わる人材の養成も含め活動を行っているのが、災害派遣ユニットBrigade70-RRC711です。
視察では、救急隊員の訓練の様子や組織、市民の生活の様子などを実際に見聞きしました。町は、日系や欧米
企業の進出により開発され、高級マンションの建設が進む一方で、今にも崩れそうなアパートで生活する人々や
物乞いをする障害者や子供。衛生的な食材が高値で販売されている一方で、ハエが飛び交うマーケットを利用す
る市民。海外投資の高級医療施設がある一方で、検査機器が不十分な民間開業医や薬局を利用する病人。経済の
格差が、医療や日常生活に影響を及ぼしている姿を目のあたりにしました。日本での「当たり前な日常」の尊さ
に改めて感謝すると共に、維持するための努力が必要であると思いました。
視察を終え、今後に「貧富の差に関わらず命を救いたい」と訓練に励んで
いたカンボジアの若者と本学学生とで交流がもてれば、学生にとっては「当た
り前でない」ことに気づき、
「医療福祉専門職としての使命について」深く考
える機会になると思いました。視察での学びを今後の教育に活用していきます。
(写真は、カンボジアで救急隊として訓練を受けながら活動している隊員
と右から3番目が災害ユニット代表の正井潔氏、写真背景の救急車や消防車
は日本で使われなくなった車の寄贈)
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No. 94
第3回市民公開講座を開催しました
保健衛生学部 医療福祉学科長 貴島
日出見 去る2月6日 ( 土 )、厚生労働大臣秘書官の吉田一生氏を講師にお迎えし「医療・介護の動向と今後」というタ
イトルで医療福祉学科主催による第3回市民公開講座を開催しました。
吉田氏は平成 19 年度から3年間、厚生労働省から三重県健康福祉部長寿社会室長として出向され、当時業務を
通じて関わりのあった医療や福祉の関係者、県や町の行政職員、一般市民、学生など 186 名が吉田氏の熱のこもっ
た講演に聞き入りました。
今その構築が急務となっている「地域包括ケアシステム」は、吉
田氏が三重県長寿社会室長時代に提案した「地域ケア」の推進が
原型になっているという話や、医療法と介護保険をセットにして
「地域医療介護総合確保法」としてその成立に尽力された話など、
三重県での経験を基にした政策立案の裏話などの披露もあり興味
深い話しでした。国は現場の声を活かして仕組みづくりをするの
で、環境変化に鈍感な「ゆでガエル」にならないように、それぞ
吉田氏の講演にたくさんの方が聞き入りました
れの地域で考え行動することが大事であると結ばれました。
<医療福祉コース>
三重県薬剤師学術フォーラム 2015
(白子キャンパス)を終えて
薬学部 薬学科 准教授 林
雅彦 3月6日 ( 日 ) に、三重県薬剤師学術フォーラム 2015 が白子キャンパス6号館にて開催されました。三重県病院
薬剤師会と三重県薬剤師会が合同で開催する三重県薬剤師学術フォーラムは昨年度から始まり、今年で2回目と
なります。プログラムは午前中に学術研究発表、午後は薬・薬シンポジウムと特別講演からなり、病院薬剤師 116
名、薬局薬剤師 103 名、教員5名及び学生5名と多くの卒業生・在学生が参加する中、盛会裏に終了しました。
学術研究発表で、第1期生の小川光広先生(市立四日市病院)より術後疼痛におけるアセトアミノフェン静注
薬とフルルビプロフェンアキセチル静注薬の副作用発現率の比較検討、第2期生の前田雄太郎先生(医療法人三
重ハートセンター)よりワルファリンとダビガトランの安全性比較に関する研究報告がなされました。
午後の薬・薬シンポジウムでは「高齢者の薬物治療と薬・薬連携」と題し、薬学部臨床薬理学研究室 大井一弥
教授より、日本老年薬学会理事・事務局長、日本老年医学会高齢者医療委員会委員の立場で高齢者を取り巻く医
療環境に関する基調講演がありました。引き続き、病院・薬局3人のパネリストよりそれぞれの立場での現状報
告後、会場の参加者を交え活発な討議がなされました。「新たに在宅医療へ業務伸展するには、患者の待ち時間は
必然的に生じる。
」という舌鋒鋭い大井教授からの提言に、会場の議論は活発化しました。
特別講演では愛知学院大学薬学部 山村恵子教授より認知症医療の
中で薬剤師は何をするべきか?「服薬継続における服薬指導の重要性」
と題し、病院・薬局薬剤師が明日からの業務にすぐにでも活かすこと
ができそうな薬剤師による介入事例の紹介があり、好評を博しました。
この三重県薬剤師学術フォーラムを通じて、病院・かかりつけ薬局
等で業務をする上で、学会発表・論文発表をする必要性を多くの卒業
生・在学生が感じ取ったと思います。更に、高齢者医療・在宅医療の
必要性を学ぶ良い機会となったと確信しています。
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2016. 4. 28
三重県慢性腎臓病対策 県民公開講座に参加して
保健衛生学部 医療栄養学科 管理栄養コース 3年 中嶋
将吾 3月6日 ( 日 ) に三重県総合文化センターにて、三重県慢性腎臓病対策県民公開講座「あなたの腎臓を守る」が
開催されました。本学の管理栄養コースからは、1年生4名、2年生3名、教員2名がボランティアとして参加
しました。この公開講座では、学術講演とともに相談・体験コーナーが設置され、私達は、管理栄養士の中野芳
恵先生はじめ三重大学病院栄養管理部食事療養室の先生方の指導のもと展示コーナーを担当しました。
展示コーナーでは、減塩献立、バランス献立の料理と、調味料や加工食品などの市販食品を展示しました。来
場者の方々は、減塩食の工夫や普段何気なく食べている食品に含まれる食塩量に興味津々な様子で、熱心な質問
を多数受けました。展示した料理は、食材に含まれる食塩量やゆで方、調理器具の使い方など、実際の現場で必
要な知識や技術などのアドバイスをいただきながら調理しました。来場者を迎え入れるまで、私は料理について
上手く説明できるか不安でしたが、親身に和やかに質問に答える先生方を
お手本に、不安なく対応することができました。そのような先生方の姿か
ら、私が目指す管理栄養士像が少し見えてきました。
現場で活躍される先生方のご指導を受けたこと、実際に来場者の方々と
接したことで、管理栄養士になるという気持ちがより一層強くなりました。
先生方のような相手と心の距離が近い管理栄養士になれるよう、大学での
勉強だけでなく今回のような経験を重ねていきたいです。
臨地実習を終えて
保健衛生学部 医療栄養学科 臨床検査コース 4年 齊藤
瑞季 2月1日 ( 月 ) ~29 日 ( 月 ) の 20 日間にわたり、三重大学医学部附属病院にて実習をさせてい
ただきました。期間中に血液検査室、採血・生化学検査室、一般検査室、輸血部、病理検査室、
生理検査室、細菌検査室、遺伝子検査室を回りました。
実習では、自分の検体や実際の検体を用いての検査、標本作成などを行いました。教科書に書い
てあることが、臨床の現場ではどのように行われているかを知ることができました。また、疑問に思っ
たことなどを、技師の先生方にわかりやすく丁寧に説明をしていただき、苦手だった分野にも興味を
もつことができました。その他に生理検査室ではエコーや心電図、脳波検査を行っているところを見
学させていただきました。その際の患者さまへの言葉遣いや対応など、病院ならではのことも学ぶことができました。さ
らに、ベッドサイドでの迅速細胞診など緊張感ある現場も見学することができ、とても有意義な実習となりました。
臨地実習前は緊張と不安でいっぱいでしたが、実習期間中はたくさんのことを知り、理解を深め、積極的に学
ぶことができたと思います。実習を終え、私も先生方のような臨床検査技師になりたいと強く感じました。今後、
病院実習で学んだことを活かし勉学に励んでいきたいと思います。
ロボットリハビリテーション演習を受講して
保健衛生学部 理学療法学科 4年 江崎 隆太 1月8日 ( 金 ) に、サイバーダイン社製ロボットスーツ HAL の安全講習会を受けました。私は HAL の講習会を
受講するのは初めてでしたが、深く理解することができました。
まず、HAL とは皮膚上から筋電位を拾い、感知した信号を基にパワーユニットを制御することで下肢の随意運
動を支援することができるロボットであることを知りました。
私は HAL を実際に使用しませんでしたが、装着する側から見て、HAL の部品や取り外し
の順序が複雑で、最初はすべて覚えることができませんでした。また、1人で HAL を装着す
るには時間がかかるため人手を要すること、バッテリーがあまり長持ちしないことを短所と
して学びましたが、長所としては理学療法士の介助量が減ることや様々な体格に合わせられ
ること、HAL により新しいリハビリテーションの発展に繋がることなどを学びました。
今回の講習会で、現段階の理学療法はロボットを用いたリハビリテーションが発展しつつ
あり、今後、さらに HAL の重要性が高まってくると思いました。しかしながら、HAL は禁
忌や注意点が複数あるので、取扱いには十分に気を付けなければならないと強く感じました。
これから、臨床で施術する際に備え、HAL の部品・取り付け・取り外しの順序を覚えて、様々
な論文を読み、知識をさらに増やしていきたいです。
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No. 94
第 22 回(平成 27 年度)放射線技術科学科
『卒業研究発表会』を終えて
保健衛生学部 放射線技術科学科 助教 中舍
幸司 1月 14 日 ( 木 ) 千代崎キャンパスにて、第 22 回放射線技術科学科の卒
業研究発表会を開催しました。今年の研究演題数は 40 題あり、CT 装置
や MRI 装置、マンモグラフィまたマウスを用いた動物実験などさまざま
なテーマの研究がなされました。学生は発表だけでなく座長やタイムキー
パーなどの業務も交代で努めました。
発表が始まると会場は緊迫した空気になり、本来の学会のような雰囲
気が漂っていました。国家試験勉強がある中で日々行った研究内容や結
果についてディスカッションを繰り返し、そして先生方によるご指導も
あって、すべてにおいて素晴らしい発表が行われました。質疑応答では
卒業研究発表会の様子
参加した3年生も活発に質問をしており、学科の一体感が感じられまし
た。発表を終えた4年生には、研究成果を上手に発表できたことへの安堵感が漂っていました。また、3年生は
先輩の雄姿を目に焼き付け、
「次は自分たちの番だ!頑張って研究をしよう!」と身をもって感じたのではないか
と思います。
最後に、4年生の皆さん、研究発表お疲れ様でした。
以下に現4年生の感想を紹介します。
放射線技術科学科 4年 佐竹 倫矩 各研究室で様々なテーマについて研究され、多くのテーマに興味をもちました。なぜその研究をするのか目的
が明確で、また結果から得られた考察も簡潔にわかりやすく発表されていました。私たちも聴いてくださる方に
分かりやすく、興味をもっていただけるような発表にしていきたいです。
放射線技術科学科 4年 小牧 史典 卒業研究発表会に参加し、どの研究室も研究内容が幅広く多くの内容に興味をもち、より深く知りたいと思え
る発表でした。今回の発表で感じたことを自分たちの卒業研究や学会発表に活かしていきたいです。
この一年を振り返って
医用工学部 臨床工学科 平成 27 年度卒業 龍澤
歩実 私にとって4年次の一年間は、今までの人生で最も充実していた一年間でした。それは、これ
からの人生の方向性を決める重要な年だったからです。学外での臨床実習、就職活動、国家試験
など非常に大きな出来事、活動がありました。
臨床実習では、実際に現場での臨床工学技士の業務を見て、触れることで、講義・学内実習で
これまで学んできたことをより深く理解することができました。また実習中、厳しく指導された
こともありましたが、技士として必要な知識と技術、患者さんとの接し方など将来病院で働く上
で必要になる多くの事を教えて頂きました。
就職活動では、まずどのような業務をしたいのかを決めるのに時間がかかりました。そんな中、ある病院に見学
に行き「ここで働きたい!」と思い採用試験を受けましたが、結果は不採用でした。しかし、挫けることなく次の
目標へと気持ちを切り替えて行動した結果、無事内定の通知をもらうことができました。周りの友人の内定が決ま
り始めると、
「早く内定を決めないといけない」と段々と気持ちが焦ってきますが、大切なのは、
「自分が一番した
いことは何なのか」をしっかり決めることだと思います。
4年次の出来事で最も重要な国家試験については、4年次になり国家試験対策講義を中心に日々自分なりに勉強
をしてきたつもり(勉強をした気になっていた)ではいたのですが、模擬試験の成績が思うように伸びず、このま
までは国家試験に合格することができないという強い危機感をもちました。それから毎日大学で朝から晩まで、こ
れまでの人生のなかで一番勉強をしました。その結果、無事国家試験に合格することができました。国家試験を終
えて、もっと早い時期から危機感をもち勉強を始めていればよかったと少し後悔しています。在学生の皆さんは、
計画的に国家試験対策をすすめ、合格に向かってがんばってください。
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2016. 4. 28
新任教職員のご紹介
保健衛生学部 医療栄養学科 特任教授 荻 津 直 通 本年4月から臨床検査コースで、臨床検査総論、医用工学を担当いたします荻津直通です。これまでの
臨床検査学の教育、臨床検査室や各種学会活動に携わってきた経歴からの実務教育にて、自己研さんので
きる、臨床検査学のエキスパートと成れる資質を持った人財の育成に取り組みます。能動的学修(アクティ
ブラーニング)法による授業により、学生の学修意欲向上に努めてまいります。
保健衛生学部 医療栄養学科 教授 山 口 太美雄 本年度より保健衛生学部医療栄養学科に着任致しました。これまでカナダの大学の人類栄養学科やアメ
リカの医科大学の腎臓部門で、栄養と食の改善による病状進行の抑制効果や、それを診断する新たな検査
法を研究して参りました。その研究成果を臨床現場で応用・実践する優れた医療人がいなければ、患者様
の幸福には貢献できません。これまでの経験を活かし、医療を担う若き人材を育成する事こそ私の使命と
存じ、頑張らせて頂きます。
保健衛生学部 医療栄養学科 助教 金 山 和 樹 平成 28 年度4月1日より保健衛生学部医療栄養学科臨床検査コースに着任致しました。解剖組織学、免
疫学を担当させていただきます。これまでの研究、経験を活かし、学生教育および研究に励んでいきたい
と思います。どうぞ宜しくお願い致します。
保健衛生学部 医療福祉学科 臨床心理コース長 特任教授 今 井 皖 弌 本年4月より保健衛生学部医療福祉学科臨床心理コース長として着任しました。前職では京都文教大学
副学長として、大学全体の改革・将来構想に取り組みました。専門は深層ユング心理学で研究分野は夢分
析・絵画分析です。臨床心理コースを変革し、学生たちの満足度をより以上に高めていきたいと考えてい
ます。
保健衛生学部 医療福祉学科 特任教授 大 谷 正 人 本年4月より保健衛生学部医療福祉学科に着任いたしました。これまでの精神科医としての臨床経験や
前任校の三重大学教育学部特別支援教育講座における教育経験から学んだことを、微力ではございますが、
医療福祉学科での教育などに活かしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
保健衛生学部 医療福祉学科 教授 安 井 豊 子 本年4月より、保健衛生学部医療福祉学科に着任いたしました。1980 年代の約 10 年間大阪の総合病院
での医療ソーシャルワーク実践を経て、ソーシャルワークを専門とした教員・研究職として、3か所の大
学で勤務して参りました。本学でも初心に戻り、夢を持って、
「幅広い知識と教養を備えた人間性」と、
「冷
たい頭と熱い胸、磨かれた腕」を持つソーシャルワーカーの養成を微弱ながら目指していく所存です。
保健衛生学部 医療福祉学科 准教授 綾 野 眞 理 本年度、学生相談室 顧問および保健衛生学部医療福祉学科臨床心理コース教員として着任いたしました。
これまで専門学校、大学等で教鞭をとる傍ら、教育・医療領域で心理臨床に携わって参りました。その経
験を活かしつつ、さらに学ぶ気持ちを忘れずに、学生相談室 顧問および教員の立場から、本学の教育理念
の実現に寄与して参りたいと思います。
保健衛生学部 医療福祉学科 助教 上 原 俊 介 本年度より医療福祉学科臨床心理コースに助教として着任いたしました。私は日常の対人的・社会的問
題に焦点を当てる社会心理学を専門としておりまして、同じ心理学分野の中でも人間心理の病理的側面に
焦点を当てる臨床心理学とは少し異なったアプローチをとっています。しかし、人間心理を理解したいと
いう強い好奇心は共通していますので、この好奇心を学生の皆さんと一緒に育んでいきたいと思います。
医用工学部 臨床工学科 教授 中 井 桂 司 本年度より着任いたしました。よろしくお願いいたします。私は、平成2年に三重大学医学部を卒業し、
総合内科医として修練をしつつ、三重大学医学部などで、医療情報や医学教育、研修医指導の責務を担当
してまいりました。本学では、臨床病態学、病理学の教育などを担当いたします。微力ではありますが、学
生の成長を促し、また、医療系総合大学としての本学の価値を高めることに貢献できれば、と考えており
ます。ご指導よろしくお願いいたします。
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No. 94
医用工学部 臨床工学科 准教授 三 浦 英 和 専門分野は電気・電子工学で、人工臓器(特に人工心臓)におけるエネルギーシステム、生体計測の研
究開発に携わってまいりました。学生の皆さんと講義、研究を通じて一緒に学び成長していきたいと思い
ます。また、前任地では異なる研究分野の共同研究推進プロジェクトに参画しておりましたので本校でも
学部、学科、分野の垣根を超えた研究活動の発展に貢献していきたいと存じます。よろしくお願いします。
医用工学部 医用情報工学科 特任教授 内 藤 道 夫 本年4月に医用工学部医用情報工学科に着任いたしました。27年間の病院情報部門での実務、その後8年間
の大学教員としての経験、その間に続けてきた日本医療情報学会での「医療情報技師」育成事業の経験などを
活かして、ここで教育・研究に力を注ぐ所存です。さらに、高度医療情報技術者を養成する目的でこの秋新設さ
れる大学院コースについても、情熱をもって取り組みたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
薬学部 薬学科 助手 関 島 秀 久 本年4月1日より、薬学部薬学科に助手として赴任いたしました関島秀久(せきじまひでひさ)です。同
年3月までは、大学院博士課程において、臨床ニーズに基づいた眼内薬物送達に関する研究を行ってきま
した。薬学教育に携わることは初めてであり、至らない点が多々あるとは思いますが、本学の発展および
薬剤師の人材育成に精一杯努めていきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。
薬学部 薬学科 助手 安 田 浩 之 本年度より薬学部薬学科助手として着任いたしました。私は薬学教育が6年制となった1期生になりま
す。比較的学生に近い存在であるため、学生の質問などにより親身になって答えていけると思います。ま
た、これまでの経験を学生に伝えていきたいと考えています。微力ではありますが、本学の発展に貢献で
きるように努めていきます。よろしくお願いいたします。
看護学部 看護学科 特任教授 大 渕 律 子 平成 28 年度から看護学部看護学科の教員として着任いたしました。専門分野は、老年看護学、在宅看護
論です。これまでにも長く、老年看護・在宅看護の実践を大切にしながら教育と研究に携わってまいりま
した。これまでの体験を発展させて超高齢社会となった日本における地域特性に合わせた地域包括ケアの
あり方について学生と共に探求していきたいと考えます。どうぞよろしくお願いします。
看護学部 看護学科 准教授 中 村 喜美子 本年4月に、看護学部看護学科成人看護学の教員として着任いたしました。これまでは、看護師として
大学病院に勤務しておりました。その中でも、緩和ケアチームの一員としての活動経験から、特にがん看
護、緩和ケアや多職種医療チームでの看護師の役割などについて、私が学んだことを学生の皆さんにお伝
えすることができたら嬉しいです。未熟ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
看護学部 看護学科 准教授 藤 原 和 美 平成 28 年4月に看護部看護学科に着任いたしました。専門は在宅看護学です。これまで地域・職域での
看護実践を踏まえ、前任校では養護教諭養成課程において看護学教育に携わってまいりました。これらの
経験を活かし、個人の尊厳を胸に地域社会に貢献できる看護師育成に微力ながら尽力したいと思います。
東洋医学研究所 助手 角 南 芳 則 本年4月1日より、東洋医学研究所の助手に着任いたしました。これまで NIRS(近赤外分光装置)を
用いて東洋医学的治療法(鍼灸など)による脳活動への影響の研究を行っております。また鍼灸師として
大学附属の鍼灸治療センターにおいて地域の皆様への鍼灸治療も行っております。臨床や研究を通じて微
力ながら本学の発展に貢献できるよう取り組んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
法人事務局 企画課 新規事業開発担当課長 清 水 計 雄 4月より企画課新規事業開発担当として着任いたしました。前職は(公財)三重県文化振興事業団に施
設利用サービスセンター長として勤務しておりました。創立 25 周年を迎え益々発展する大学事業開発の一
翼を担えるよう、さらには三重県における本学の地位を盤石なものにできるよう自身が持てる人間力・知
力・体力を総動員して頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
大学事務局 学生課 三 河 由 実 本年度より大学事務局学生課に配属になりました三河由実です。ボランティアセンターのお仕事にも関
わらせて頂くことになりました。学生を主体としたボランティアセンターを大学全体で創り、発展させてい
けたらと考えています。常に感謝の意を持つこと、そして、相手の理解に努めることを忘れずに毎日を過ご
していきたいと思います。ご迷惑お掛けすることもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。
大学事務局 白子事務部 白子学生・就職課 川 岸 圭 子 本年4月1日より白子学生・就職課に配属になりました川岸圭子です。これまでの職種とは異なる大学
事務に戸惑っておりますが、今までの経験を活かし少しでも皆様のお役に立つよう努めていきますので宜
しくお願い致します。
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2016. 4. 28
第 22 回卒業祝 賀 会 を 行 い ま し た
卒業祝賀会実行委員会 代表 薬学部薬学科 3年 髙田
偉穏 3月17日 ( 木 ) 鈴鹿サーキットにて、卒業生と教職員の皆さんをお
迎えして第 22 回卒業祝賀会を執り行いました。
当日は、祝賀会にお越しいただいた卒業生の皆さんが、友人や先
生方と在学中の思い出を歓談したり、記念撮影に興じている様子を
拝見し、大変嬉しく思いました。また、中西左登志教授のギターの
弾き語りや学科ごとの代表によるスピーチ、集合写真の撮影など各
所で大いに盛り上がりを見せながらも乱れることなく最後の最後ま
でお互いを思いやる振舞いに、鈴鹿医療科学大学らしさを感じるこ
とができました。
この祝賀会が卒業生の皆さんにとって、大学生活の良い思い出のひとつになれば幸いです。加えて、今後の将来
が卒業生の皆さんが過ごした大学生活よりも、なお輝かしくなることを心から祈っております。
最後になりましたが、今回この祝賀会を開催するにあたり、ご協力いただいた教職員の皆さん、スタッフとして
手伝っていただいた学友会の皆さんに対し心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
1889 年ってどんな年?
4月17日、まだ平成 28 年熊本地震の余震が収まら
みると、1889 年は、明治 22 年だそうです。日本で
ないこの日、朝の大雨が去ると強い日差しがやって
は、2月 11 日に大日本帝国憲法が公布され(だから
来た。午後2時ごろだったろうか、買物に出かけた
2月 11 日は憲法記念日で休日なんだ)
、東海道線が
帰りに車の温度計に目をやると、なっ、なんと 28°
全線開通したんだとか。全線開通と言ったって、新
となっている。そんなバカな。そう思っているそば
橋-神戸間を直通列車が毎日 1 往復しただけらしい
から、29°、30°と、どんどん上がってしまった。
「こ
けどね。外国では、と言ってもフランスのことだけ
の車の温度計、壊(こわ)れたよ」と思いつつ、外
ど、パリにエッフェル塔が完成し万国博覧会が開催
へ出てみると、結構暑いじゃないの。
「温度計が壊れ
されたんだとか。しかし、何といっても奇遇なのは、
ていると言っても、そんなに大きく狂っちゃいないか
その年の 7 月に熊本地震が起きていることだ。熊本
も」なんて勝手に想像していた。
県熊本地方を震源とする M6.3 の直下型地震で、20
風が強いので、体感温度はそれほど高くはない。で
も、ホントは何度くらいなんだろうかと思って、ス
マホで調べてみて驚いた。ホントに 29°あるじゃん。
人が死亡、数百棟が全半壊し、熊本城も大きな被害
を受けたという。
この文章を「平成 28 年熊本地震」から書き始め
ウウン、津地方気象台によると、今年初めての真夏
て、季節外れの夏日 → 1889 年の観測以来最も早い
日で、午後 2 時近くには 30.9°を記録したんだとか。
夏日→ 1889 年ってどんな年?ときて、1889 年は明
「1889 年の観測開始以来、最も早い夏日だ」と言う。 治 22 年ということで、この年に起こった 127 年前の
これにはおじさん驚いた。おじさんの腹時計ならぬ
熊本地震にたどり着いてしまった。いやーっ、こん
体感温度計も当てにならないと思い知ったよ。
なことって、あり~っ?おじさんもビックリだよ。
気温の観測を始めたと言う 1889 年、いつ頃のこ
となのかあまりピンとこない。元号で言うと何年な
(熊本地震による被災地の早期復興を心よりお祈り
致します)
のかな?どんなことがあった年なんだろう。調べて
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大学創立 25 周年記念植樹の植樹式を行いました
3月 17 日 ( 木 ) 白子、千代崎両キャンパスにおいて、大学創立 25 周年記念植樹の植樹式を行いました。
白子キャンパスにはイチョウの木を、千代崎キャンパスにはクロガネモチの木を植樹しました。両木ともに潮
風や大気汚染に強い木であり、イチョウは秋に黄色く変色する葉が美しく、クロガネモチは秋から冬にかけて沢
山の赤い小さな実が鮮やかに生ります。
植樹式では、髙木純一理事長(写真左)と豊田長康学長(写
真右)が「大きく育て」と声に出しながら「土掛け」をされ、そ
の後、女性教職員の手により「水掛け」が行われました。
髙木理事長からは「大学は 25 年経ったが、イチョウのように
大きく、更に発展させなければならない」との話があり、豊田
学長からは「大学は、クロガネモチの名にあやかり、教育は勿
論のこと、経営も考えて進めていかなければならない」との話
がありました。
<創立 25 周年記念行事実施プロジェクト>
夏のオープンキャンパス開催のお知らせ
平成 29 年度入試に向け、夏のオープンキャンパスを開催します。
学部学科の説明や施設の見学、個別相談会など、充実した内容をご
用意しています。本学に興味のある方、将来、医療・福祉系の仕事に
就きたいと思っている方は、ぜひご参加ください。
詳細については、本学ホームページ(http://www.suzuka-u.ac.jp)
をご覧ください。
行
事
予
定
5月2日(月)振替休日(4月29日分)
6日(金)創立記念日(休講)
14日(土)補講日
21日(土)補講日
30日(月)春期定期試験と解説
6月4日(土)補講日
7日(火)~10日(金)春期定期試験と解説
11日(土)補講日
18日(土)夏の第1回オープンキャンパス
25日(土)春期追・再試験
7月2日(土)補講日・大学院1期入試
9日(土)補講日
14
夏のオープンキャンパス日程
6月18日(土)
7月16日(土)
8月11日(木・祝)
8月12日(金)
平成 28 年5月~8月
16日(土)夏の第2回オープンキャンパス
18日(月・祝)補講日
25日(月)~8月2日(火)前期定期試験
8月3日(水)~5日(金)夏期定期試験と解説
8日(月)~9日(火)夏期定期試験と解説
10日(水)AO入試1期
11日(木・祝)夏の第3回オープンキャンパス
12日(金)夏の第4回オープンキャンパス
15日(月)~19日(金)夏期一斉休暇
24日(水)~26日(金)夏期・前期 追・再試験
29日(月)~31日(水)夏期・前期 追・再試験