伊勢市観光振興基本計画【pdf・627KB】

伊勢市観光振興基本計画
平成26年3月
市長メッセージ
平成 25 年は第 62 回神宮式年遷宮が斎行され、神宮参拝者数は史上最多
の約 1,420 万人を数え、伊勢市にとって大きな飛躍の年となりました。特に
外宮参拝者の増加は著しく、増えて行く参拝者と歩調を合わすように宿泊施
設や飲食店などの出店が相次ぎ、外宮参道周辺は賑わいのあるまちへと変貌
を遂げました。
しかし一方で、伊勢市の高齢化、人口減少はこれからさらに進みます。そ
んな中で住みよいまちを維持していくためには、定住人口と交流人口の増加
が鍵となります。私はどちらも観光と関連させることで増やすことができる
のではと考えております。
私は、伊勢を訪れる方々に、言葉や身体の不自由などのバリアを越えて伊
勢を楽しんでいただけるようにしたいと考えております。また、スポーツな
どテーマ性のある分野との協働を進め、伊勢の観光のバラエティをより豊か
にしたいとも考えております。
もちろん、裾野を広げつつも、本当に大切な伊勢の魅力は「伊勢ブランド」
としてはっきりと打ち出してまいります。
このような考えで、次期遷宮に向かう最初の 4 年間を、この計画に基づき
市役所一丸となって進めてまいります。
最後に、本計画の策定にあたりご意見やご提案をいただきました推進会議
委員のみなさまをはじめ、パブリックコメントにご協力いただきました多く
の方々に心から感謝申し上げます。
平成26年3月
伊勢市長
鈴木健一
2
伊勢市観光振興基本計画
伊勢市観光振興基本計画
はじめに
目次
計画を作る目的とは?
計画を作る目的
4
計画の位置付け
計画の対象となる期間
第一章
4
4
新しい計画で取り組むことは?
伊勢市の観光における大切にしたい考え(基本理念)
計画の全体目標
6つの基本方針
第二章
6∼7
8∼19
計画を進めていく方法・体制は?
目標に向けて計画を推進する指標
各指標の振り返りの手法
計画の振り返り体制
第三章
5
20
21
21
伊勢市の観光の今を知ろう!
調査実施の目的と実施調査一覧
①調査の目的
②実施調査一覧
調査結果ポイントの紹介
22
22
①位置情報データ分析調査(GPS調査)
②インターネットアンケート調査(GAP調査)
③地域力診断調査
④地域力開発セッション
⑤観光客聞き取り調査
23
23
24
24
24
⑥観光事業者アンケート調査
全国や三重県の観光動向
①観光の動向
②観光消費額の動向
③訪日外国人観光旅行の動向
24
25
25
25
巻末資料
伊勢市観光振興基本計画策定推進会議 会議実施記録
伊勢市観光振興基本計画策定推進会議 委員名簿
26
27
伊勢市観光PRキャラクター「はなてらすちゃん」
本計画冊子では
「はなてらすちゃん」
による
「観光を知るキーワード紹介」
コーナーを設けています。
伊勢市観光振興基本計画
3
はじめに
計画を作る目的とは?
は
じ
め
に
計
画
を
作
る
目
的
と
は
?
1
計画を作る目的
「計画」とは何でしょうか?皆さんも何か新しいことを始める際に、そ
れを行う目的や最終目標(ゴール)を定め、そこに向けて取り組む内容
を考えていると思います。今回策定した「伊勢市観光振興基本計画」
は、伊勢市の観光のこれから( 未来)について、市民の皆さんと取り組
んでいくための基本となる「計画」として作っています。これまでの計
画は、平成20年度から6年間のためのものであり、昨年の第62回神宮
式年遷宮に合わせて、施策・事業を推進してきました。
今回の計画では、20年後に迎える次の遷宮も視野に入れながら、
新たに歩み出す4年間に取り組むべき6つの基本方針を決めていま
す。20年後は遠い未来のように感じるかもしれませんが、最初の一歩
が肝心です。少子高齢社会となり、人口減少が進む中で、経済の維持
や成長には、地域へ人が訪れる交流人口の拡大が重要です。その一方
で、近年、
「 観光」に対して求められるニーズや価値観は日々多様化
し、変化しています。
この計画をスタート地点として、これまで直接伊勢の観光を支えてき
た人はもちろん、これまで観光に直接関係を持たなかった人とも互い
に手を取り合い、ふるさと伊勢の未来のために、基本方針から具体的
な事業・取り組みを生み出し、推進していくことが大切です。
2
計画の位置付け
新たに策定される伊勢市の「総合計画」
「
、三重県観光振興基本計画」
(平成24年度∼平成27年度)及び「伊勢志摩観光振興プラン」
( 平成
26年度∼平成30年度)との連携・整合を図っていきます。
3
計画の対象となる期間
近年、
「 観光」に対して求められるニーズや価値観は多様化し、日々
変化しています。こういった状況に対応するため、計画期間を短縮する
こととしました。
本 計 画 の 対 象 期 間 は、平 成26年(2014年 )度 から 平 成29年
(2017年)度までの4年間とします。第63回神宮式年遷宮となる平成
45年(2033年)度を目指した4年間として進めていきます。
4
伊勢市観光振興基本計画
第一章
新しい計画で取り組むことは?
第
一
章
伊勢市の観光における大切にしたい考え(基本理念)
1
1
取新
りし
組い
む計
こ画
とで
は
?
伊勢市の観光における
大切にしたい考え
(基本理念)
伊勢は、遷宮が執り行われる20年の周期というリズムで生まれ変わり、
にぎわいを生み出すまちと言われています。
新しい計画を策定するにあたり、次の節目である
20年後を意識することを考えました。
20年後の伊勢のありたい姿
20年後の伊勢の
「ありたい姿」
について、以下のように考えました。
すべての人々が伊勢を知り、年齢・性別・障がいの有無などの個人の特性にかかわらず、
これまで伊勢を知らなかった方々も含め、みんなが伊勢を認識している。
好感を持ち、大切に感じ、伊勢への来訪意欲が高まっている。
訪れた方々が伊勢に満足している。
一度訪れた方々が伊勢ファンとなり、当たり前のように再来訪(リピート)する方が増えている。
市民と伊勢を訪れる方々との間で、見る、体験する、
楽しむ、触れ合うなど交流が盛んに生まれている。
また、それにより、商売が盛んになり、
まちに活気があふれている状態。
地域の人々が誰よりも地域を愛し、前向きに生活できる。
そしてそれが、
また新たな交流が生まれる源となっている。
4年後の伊勢のありたい姿
20年後の「ありたい姿」を目指して観光施策を進めるにあたり、この4年間で目指す
姿とは、どういう姿でしょうか。それは、伊勢市の観光の「ありたい姿」として、市民を含
めて共通認識できるものであり、かつ伊勢らしさを表すキーワード・メッセージを盛り
込む必要があるのではないでしょうか。
それは、以下の二つの言葉で表すことができると考えました。
「住む人と訪れる人がおかげさまの心を通じて交わるまち」
「常若の精神を未来へ受け継ぎ、進化し続けるまち」
この二つの言葉を基本理念とし、大切に考え、計画を推進していきます。
観 光 を 知 る キ ー ワ ード 紹 介
おかげさまの心
常若(とこわか)の精神
市民の神宮への感謝から生まれる心の意味として使っています。それがにじみ出て、訪れた方々に伝わり、
「おもてなしの心」として感じられる状態を目指します。
伊勢に古くからある伝統・歴史の中にも常に創造し、進化していくことを忘れない精神性という意味として使っています。
いにしえからの20年周期というリズムの中、今新たに歩み出すこの4年間を改めて意識しようとする思いで取り入れました。
伊勢市観光振興基本計画
5
第一章
新しい計画で取り組むことは?
2
2
計画の全体目標
計画の全体目標
計画を進めていくにあたり、目標は欠かせません。
そして、その目標を達成するためには、指標の設定が非常に重要となります。
今回、計画期間4年間の全体目標として、
〈入込客数〉
〈経済効果〉
〈満足度〉の
3種に対して、
5項目の達成指標を設定しています。
※目標値3、
目標値5の平成25年の数値に関しては予測値であり、
確定値ではありません。
実績の計算方法については21ページに記載しています。
目標値1
入込客数
神宮参拝者数
目標値
803
万人
平成24年
1,420 1,300 1,000
万人
万人
万人
平成25年
平成26年
平成27年
900
800
平成28年
平成29年
万人
万人
目標値/指標の説明
市の入込客数を測る指標として、神宮参拝者数(延べ)を継続して採用しま
す。参拝者数は遷宮を節目として増減を繰り返しており、平成25年の第62
回神宮式年遷宮後、徐々に減少することが想定され、本計画期間の目標値
を設定するにあたり、その減少幅をどれだけ抑えられるかが重要となりま
す。平成25年の参拝者数は約1,420万人でしたが、
これは過去のデータか
ら見ても予想を超えた
「特需」
と捉えるべき数値だと考えます。
そこで、第61回神宮式年遷宮の前年と当年、翌年の数値を参考にして本
計画最終年度である平成29年までの想定入込客数について算出したとこ
ろ、平成29年の参拝者数は750万人と推計されますが、近年の外宮周辺の
賑わいにより参拝者数が今後増加していくことが期待され、平成29年の想
定750万人に対して、目標値を800万人とし、減少幅を抑えたいと考えてい
ます。
減少幅を抑えるポイントとしては
「若年層の新規来訪者拡大」
「リピーター
確保」
「バリアフリー観光の推進」
「スポーツ誘客」
「外国人の誘客」
「両宮参拝
のさらなる促進」
などがあります。
目標値2
入込客数
伊勢・二見
宿泊者数
目標値
45
60
55
50
48
48
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
万人
万人
万人
万人
万人
万人
目標値/指標の説明
入込客数を測るもう1つの指標として、経済効果にも直接影響のある延べ
宿泊者数を設定します。国内の人口減少、
また遷宮後の入込客数減少傾向
が想定される中、減少幅を抑え、維持していきたいと考えます。
6
伊勢市観光振興基本計画
目標値3
経済効果
観光消費額
目標値
657
億円
平成24年
1,058 1,026
億円
億円
平成25年
平成26年
805
730
660
平成27年
平成28年
平成29年
億円
億円
億円
目標値/指標の説明
経済効果を測る指標として、観光消費額を設定します。本計画では、三重
県の平成24年調査で算出された伊勢志摩地域の1人当たりの宿泊、
日帰り
別の消費額を活用し、伊勢市でのそれぞれの観光客数に消費額をかけた合
計値を経済効果として推計します。なお、日帰り者数は神宮参拝者数から、
伊勢・二見地域の宿泊者数を引いた観光客数とします。
目標値4
経済効果
外宮・内宮
参拝者数の比
外宮
目標値
内宮
31%
38%
40%
41%
41%
69 %
62%
60%
59%
59%
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
42%
58%
平成29年
目標値/指標の説明
経済効果を測るもう1つの指標として両宮の参拝者割合を設定します。外
宮は市の中心市街地にあり、外宮への参拝者割合の増加が観光による経済
効果の波及につながると考えられます。
目標値5
満足度
目標値
83.6
83.6
83.6
83.8
84.0
84.2
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
平成28年
平成29年
%
%
%
%
%
%
目標値/指標の説明
訪れた観光客の満足度は、
リピーター獲得はもちろん、周囲に向けた口コ
ミなどの波及効果につながると考えられるため、本物の伊勢を味わい、
また
訪れたくなる満足度の向上を目指していきます。
伊勢市観光振興基本計画
7
第一章
新しい計画で取り組むことは?
3
3
6つの基本方針
6つの基本方針
基本方針
1
[観光・交流]
を生み出す・広げる
新たな地域資源の
発掘、開発・磨き上げ
伊勢には、いにしえから「神宮」がご鎮座するまちとして、豊かな自然に囲まれ、
世界に誇れる歴史・文化資源を数多く有しています。
しかし、地域の日常生活・文化の中にも、まだまだ私たち自身が
その魅力に気づいていないものもたくさんあるでしょう。
そういった潜在的な観光・交流の資源を地域で掘り起こし、磨き上げ、
洗練していくことで、このまちと訪れる人との新たな交流を生み出します。
具体的方針1
神宮は外宮・内宮をはじめとした125の社からなり、
また博物館や史
観光面での神宮や関連資源を
改めて見つめ直し、
新たな交流につなげる
跡など、
神宮に関連する観光資源が豊富にあります。平成25年は遷宮
により国内外から多くの観光客をお迎えすることができました。その
効果を一過性のものとせず、恒常的に誘客できるよう、市内に広く存
在する神宮に関わる資源の価値をその土地の光を観る
「観光」
という
視点から見直し、整理することで、次の遷宮に向けて、観光客はもちろ
ん市民の間の新たな交流のきっかけとなるよう取り組みます。
1
観光面での神宮の持つ価値を整理し、
次の遷宮に向けて新たな交流につなげる
2
神宮関連施設の利活用を推進する
具体的方針2
伊勢に来てもらい、
さらにリピーターとして長く訪れ続けていただく
市民(内)と観光客(外)の
視点を活かして、
魅力ある地域資源を発掘する
には、
各観光客のニーズを把握し、
それに的確に応えることによって満
足を感じていただく必要があります。そのために、伊勢を訪れる人々
の属性や目的、
また伊勢に求める潜在的なニーズを調査し、分析して、
最適な観光資源を組み合わせてタイムリーに提供できるようにしま
す。それら観光資源を、市民参加という形などまち全体でも掘り起こ
し、
新たな資源の発掘や開発へつなげます。
8
伊勢市観光振興基本計画
1
ターゲット属性、目的に応じたニーズを
深く調査・分析する
2
自然、歴史・文化、地域産業、生活文化、食など
様々な地域資源をまち全体で発掘する
具体的方針3
これからの伊勢を担う様々な分野でのブランド力ある資源を新規
伊勢の新たなブランド醸成を
目指して、地域資源を
開発する・磨き上げる
開発・発掘することにより、新たな
「伊勢ファン」
、
さらに
「よりコアな伊
勢ファン」
を獲得し、
さらなる観光交流の活性と地域振興を推進します。
「食の神」
である
「豊受大御神」
を祀る外宮を発信し、新たな伊勢の食
材・食文化を開発・
PRし、観光客を伊勢の地へ惹きつけ、滞在や消費の
動機付けにしていきます。豊かな自然をはじめ、様々な歴史・文化、伝
統技能などの特性を利用した観光資源を発掘します。
1
滞在・消費を生み出す
伊勢の
「食」
資源の開発・展開
2
交流を広げる場やイベントの企画、
伝統行事の継承・磨き上げ
3
自然、景観、歴史・文化、伝統技能など
各地区特性を活用した観光資源の磨き上げ・活用
基本方針1につながる調査結果
伊勢の
「食」
について強い興味を示されていますが、
まだあまり知られていないのが現状です。
今後、食資源開発を通じた消費、滞在を拡大する取り組みが大切になると考えます。
【インターネット調査
(GAP調査)
】※
調査結果から、
「伊勢うどん」
「赤福餅」は圧倒的な認
知度を誇る一方で、特徴として「夜の伊
勢の飲食グルメ」
「ソウルフード」
「 御饌
(みけ)丼」
「技や歴史の詰まった和菓子」
など、認知は低いが強い興味・関心を持
たれている(潜在的な可能性のある)食
資源が多数存在している。
ということが分かりました。
(図表1)
これらを今後、消費や滞在を
獲得するためのコンテンツとして
しっかりと活用していく
必要があると考えます。
図表1 地域資源の認知度・興味度の分類表(抜粋)
(n=1040) ※nとはサンプル数を指します。
100(%)
興
おかげ横丁
味
技や歴史の詰まった和菓子
度
︵ 75
おはらい町
伊勢うどん
夜の伊勢の飲食グルメ
興
味
てこね寿司 二見
伊勢神宮奉納花火大会
御饌丼
が
(みけどん)
外宮参道
あ
河崎の町並み
ソウルフード
猿田彦神社
る 50
せんぐう館
125社
+
や
金剛證寺
松尾観音寺
や
さめのたれ
伊勢菊一
興
伊勢まつり
味
伊勢の「能」イベント
が 25
あ
神嘗奉祝祭「祭のまつり」
る
外宮さんゆかたで千人お参り
︶
赤福餅
伊勢神宮
(内宮)
伊勢神宮
(外宮)
スポーツ観光イベント
25
50
75
100
認知度
(よく知っている+だいたい知っている+聞いたことがある) (%)
※調査手法の詳細は22ページに記載
観 光 を 知 る キ ー ワ ード 紹 介
神宮式年遷宮
(しきねんせんぐう)
式年とは定められた年、遷宮とは、神社の正殿を建て替えたときなどに、御神体を遷すことです。伊勢神宮では20年に一
度、社殿をはじめ御装束・神宝の全てを新調して、神様に新しい社殿にお遷りいただきます。1300年にわたって続けられ
ていて、永遠性を実現する大いなる営みでもあるのです。
伊勢市観光振興基本計画
9
第一章
新しい計画で取り組むことは?
基本方針
2
3
6つの基本方針
[観光・交流 ]の負をなくす
笑顔で迎える
受入基盤・環境の整備
どれだけ素晴らしい資源があっても、滞在環境の悪さにより
不快な思いをさせてしまっては、その方には伊勢を訪れていただけません。
観光に携わる事業者や市民のホスピタリティはもちろん、交通の利便性の向上、
また自動車の渋滞の解消や駐車場確保など、来訪者に良い「思い出」だけを残し、
再び訪れていただくための努力が必要となります。
また、伊勢市は今後、国際的な観光都市を目指していきます。
そのための外国人の受入体制を含め、全ての来訪者を
「笑顔で迎え入れ、笑顔でお帰りいただく」基盤づくりを推進・支援します。
具体的方針1
「歴史あるまち」
の雰囲気を醸成し、再び訪れたいまちと思っていた
だけるような
「伊勢らしい」
景観と街並みを整備する必要があります。
「安全」
で
「安心」
できるまちは、住んでいる市民はもちろん、観光客に
まち全体で受け入れるための
環境・施設を整備する
とってもしっかりと感じられるものでなければなりません。多様化する
観光ニーズへの対応を十分に図り、全ての人が快適に過ごせる空間
づくりを目指すため、
関連施設のソフト面などでのバリアフリーに努め
ます。また災害時に、いち早く正確な情報提供が相互にできる関係づ
くりや避難対策など、全ての人が安心して滞在できるまちづくりを推
進します。
1
伊勢らしい景観、街並みの整備
2
先進的なバリアフリー観光の取り組み推進
3
安心・安全を担う防災対策の推進
具体的方針2
観光における快適な移動と、市民の日常生活上の交通環境の確保
は非常に大切なテーマです。直前の遷宮においても、急激な交通量の
増加に伴う渋滞など様々な問題が発生していますが、
市単独での問題
地域を超えた連携により
交通基盤を見直す
解決には限界があります。
他地域とも連携し、円滑な交通環境の実現を目指します。市民をは
じめ、事業者、行政などが連携した協議会などを活用します。交通移動
に関する情報を正確で容易に入手できる案内ツールを充実させると
ともに、今後の環境へも配慮した
「パーク&ライド」
などの利用と啓発P
Rを推進します。
10 伊勢市観光振興基本計画
1
抜本的な交通基盤整備を検討するための
地域・組織を横断した体制の活用
2
環境に配慮した交通対策の推進
3
正確な交通情報の発信と拠点の整備
具体的方針3
少子高齢化による国内観光客の縮小が予想される中、観光庁のビ
ジット・ジャパン事業など、
国や県が取り組む事業と連携し、
世界に誇れ
る伊勢のストーリー・コンテンツの力を最大限生かし、効率的・効果的
世界に本物の伊勢を
感じてもらうための
外国人受入環境を整備する
な外国人観光客の誘客を目指します。外国人にとって分かりやすいサ
インボードの設置や多言語対応のパンフレット、
マップ、
ホームページ、
スマートフォンサイト、そして宿泊施設対応など、来訪した外国人が満
足感を得られる受入環境・体制整備を推進・支援します。国際イベント
やコンベンション、
スポーツや文化など、お互いの文化を理解し合い、
伊勢の魅力を世界に伝えていただけるような国際交流の機会創出を
支援します。
1
国や三重県と連携した取り組みの推進
2
満足度を高める受入環境・体制の整備
3
ターゲットを絞った海外への魅力的な地域情報発信の推進
4
世界とのつながりを育てる国際交流の推進
基本方針2につながる調査結果
近年、多くの方に訪れていただいていることは大変ありがたいですが、特に多い時期では、車の渋滞、
バスの待ち時間など、観光客に負担をかけてしまっているのも事実。抜本的な対策が求められていると考えます。
【観光客聞き取り調査】※
伊勢市に来訪した観光客への聞き取りの結果、
渋滞量が多く、目的地まで時間がかかる
バスが混んでいてなかなか乗れない
駐車料金が高い
駐車場が少ない、分かりにくい
【観光事業者アンケート調査】※
現時点では、具体的な工夫をされている事業者の
率は高くはありませんでしたが、今後は増加が予
想される外国人観光客に対しての対応が期待さ
れます。(図表2)
図表2 訪日外国人への対応について
何か工夫されていますか?
駐車場係員の誘導対応が雑
交通案内掲示が少ない、分かりにくい
お店の閉店時間が早い
など、リピート率を下げる要因になる
意見が寄せられており、上記の問題について
対策が必要になると考えます。
(n=53)
実施している
現状は特にしていない
合計
9
44
53
17%
83 %
※調査手法の詳細は22ページに記載
観 光 を 知 る キ ー ワ ード 紹 介
バリアフリー観光
車いす貸し出しや施設などでの段差除去、手すり設置など、何らかの障がいを持つ観光客に優しい受け入れ側の取り組みを
指しています。日本高齢者比率が高まる中、バリアフリー観光は、特別な取り組みではなくなっていくと考えられます。
伊勢市観光振興基本計画 11
第一章
新しい計画で取り組むことは?
基本方針
3
3
6つの基本方針
【観光・交流】
を地域一体で推進する
行政・事業者を越えた
地域連携の推進
観光客により長く、より楽しく滞在していただくには、観光に携わる事業者の
それぞれ単独の努力のみではなかなか全てには手が行き届かないものです。
また行政のみの取り組みでも足りるものではありません。
事業者同士が分野を越えて協力し合い、またそこに行政も連携することで、
相乗効果が生まれます。観光協会・商工団体などを通じ、各観光関連事業者や
飲食店などのサービス業、また地域産業などが手を取り合い、受け入れの対応、
そして新しい滞在プログラムの企画などを支援していきます。
具体的方針
具体的方針1
1
伊勢の観光振興のため、推進役ともいえる観光協会・商工団体など
と連携し、各事業を効率的・効果的に推進します。伊勢を訪れる観光客
観光協会・商工団体などの
組織との連携
が、
その情報取得の窓口から実際にサービスを受けるまで、
ワンストッ
プでサービスが提供されるよう、体制の整備と向上に努めます。観光
からイベント、
コンベンションを含む交流滞在の各分野において、関連
団体や事業者、地域活動組織など、複数の組織・団体がスムーズに連
携し、
より高いサービスを提供できるよう支援します。
1
組織の役割を明確にし、
「選択と集中」
させる
観光交流事業の取り組み連携
2
来訪者の受け入れ窓口・サービスの
ワンストップ提供体制の整備支援
3
観光分野で事業者、市民活動組織などとの
連携推進の支援
具体的方針2
伊勢市に来訪した観光客が早々に市外へ出て行くことを防ぎ、滞在
を延長、
また宿泊していただくことで、消費効果を上げていくために
地域事業者の連携による
夕方以降や朝の滞在・
消費促進の取り組み支援
は、
夕方以降のまちの魅力創出が不可欠であり、早朝参拝なども効果
があると考えられます。ただ観光客を増やすだけでなく、地域の事業
者間の協力・連携を図り、伊勢を訪れた観光客に
「地元」
の夜の食など
「本物」
の地域文化に触れていただくことも重要です。加えて、宿泊施
設を含めて観光関連事業者が一体となり、滞在ストーリーのある周遊
プランやイベントなどまちの魅力を開発する取り組みを支援します。
12 伊勢市観光振興基本計画
1
宿泊施設の受け入れ、満足度を高める取り組み
2
外宮周辺などの飲食店・店舗事業者の
滞在・消費を広げる取り組み支援
3
地域の観光関連事業者の横断連携による
滞在・消費のストーリー開発
具体的方針3
例えば歴史関連施設との連携による
「歴史体験プログラム」
や、
農家
との連携による
「農業体験プログラム」
など市の多様な資源を生かし、
地域産業と連携した
観光交流メニューの開発・支援
「神宮参拝」
だけでない新しい伊勢の観光プログラムの開発を支援し
ます。地域産業と連携し、通年で滞在を楽しんでいただける体験プロ
グラムの開発や、新しい特産品の開発、
また既存商品の販路拡大など
を支援します。観光客のみならず、市民も含めた地域内の消費を拡大
するための事業提携や情報交換会など、事業者同士の連携を支援し
ます。
1
地域産業と連携した地域体験型メニューの開発
2
地域産業と連携した特産品などの開発、販路拡大の支援
3
地域内消費を高める事業者取り組みの推進
基本方針3につながる調査結果
日帰りでの伊勢市来訪者の平均滞在時間は4時間と短いのが現状。参拝後、
そのまま帰ってしまう人も多く、地域事業者が連携した取り組みが重要です。
【位置情報データ分析調査(GPS調査)】※
分析結果から、
一般的に連休となる土曜日に伊勢市を訪れる方
は、市内に宿泊しない場合(日帰りまたは伊勢市
外で宿泊の場合)には、ほとんどが夕方18時まで
に伊勢市外へ退出してしまっている。( 図表3)
宿泊を伴う滞在の場合、伊勢市内での宿泊と伊
勢市外での宿泊では、市内での滞在時間が4倍以
上も異なり、特に土曜日に来訪した場合には、市
内に宿泊した来訪者の方が16時間以上も長く滞
在している( 図表4)
という実態が分かりました。
地域事業者横断で一丸となり、
観光客が市内に滞在したくなる魅力を作る
取り組みが必要だと考えます。
図表3 伊勢市外への退出時間帯 (n=3000)
9:00-10:00
10:00-11:00
11:00-12:00
12:00-13:00
13:00-14:00
14:00-15:00
15:00-16:00
16:00-17:00
17:00-18:00
18:00-19:00
19:00-20:00
20:00-21:00
21:00-22:00
22:00-23:00
23:00-24:00
0
20
40
図表4 平均滞在時間(土曜日の伊勢市来訪者)
伊勢市外宿泊者
伊勢市内宿泊者
60 (人)
(n=3000)
4:17
20:39
※調査手法の詳細は22ページに記載
観 光 を 知 る キ ー ワ ード 紹 介
外宮(げくう)周辺の賑わい
神宮の外宮周辺は、平成25年の第62回神宮式年遷宮を機に、盛り上がりを見せています。外宮参道には新し
い飲食店、宿泊施設などができ、
「外宮奉納市」など様々なイベントも催されています。伊勢のまちの中心市街
地でもある外宮周辺ににぎわいが戻ることは、市民にとっても嬉しいことです。
伊勢市観光振興基本計画 13
第一章
新しい計画で取り組むことは?
基本方針
4
3
6つの基本方針
【観光・交流】
を効果的に届ける
ターゲット別PR戦略と
検証可能な取り組み
伊勢の魅力をたくさんの人に知っていただき、観光誘客を促すためには、
明確なターゲットを定め、それらに対してタイムリーに、かつ
的確なPRを仕掛けていくことが重要になります。
やみくもな情報発信では、認知はされても誘客に至らず、また、来訪いただいても
求めていたものと異なっているなどのために満足度が低く、結果として再来訪されないなど、
成果につながらない取り組みとなってしまいます。ターゲット設定と合わせ、
具体的な目標を立て、結果をしっかりと検証し、改善していくことも重要です。
具体的方針1
旅行目的が多様化する中、
ターゲットが求める情報を
「より迅速に」
「より具体的に」
「より魅力的に」
届ける誘客PRやキャンペーンを実施し
ます。また、実際に伊勢に着いた後の情報収集手段として、
パンフレッ
ターゲット・目的に合わせた
戦略的な情報発信
トやマップも大きな力を発揮するため、滞在時間を伸ばし消費拡大を
ねらえるよう、夜のまちマップや交通情報の提供など観光客にとって
利便性の高い情報の発信を推進します。また、既存の旅行商品だけで
はなく、新たな企画を旅行会社と連携して広く流通させる仕組みづく
りを行います。そして雑誌やTV番組などマスコミで取り上げられるよ
う、
積極的な話題づくりに努めます。
1
明確なターゲットに向けた誘客PR・キャンペーンの実施
2
滞在時間を伸ばし、消費を広げる地域内での
効果的な情報発信の実施
3
新たな滞在・消費を生み出す旅行商品の企画と販売
4
マスコミを積極活用した話題づくりで情報を発信
具体的方針2
SNSやスマートフォンなど、
情報技術の進化に合わせて、
より直接的
に情報を届けることが可能になり、観光客に向けて情報を発信する際
観光情報を効果的に届ける
仕組み・体制の強化
に、
タイムリーであることは非常に重要です。その際に、伊勢の観光情
報を効率的に発信できるよう、情報の整備・強化に努めます。また、伊
勢について、正しい知識を持って体験していただけるよう、正確であ
り、分かりやすい情報発信を行います。そして、何より観光客が直接接
点を持ち、魅力や満足度を高める役割を持つ窓口対応のサービス品
質の向上も支援していきます。
14 伊勢市観光振興基本計画
1
効率的な発信を行うための観光情報の整理・強化
2
伊勢の正しい理解のための情報発信
3
窓口対応の品質向上
具体的方針
具体的方針3
3
スポーツイベントやコンベンションの開催は、
新たな交流のきっかけ
を生み出します。伊勢の魅力を感じていただいた来訪者は、再来訪に
つながり、
さらに伊勢の魅力を周囲に広めていただけることも期待で
伊勢の魅力認知、新たな交流の
きっかけの企画・誘致
き、
地域経済にも効力が見込まれるため、
企画及び誘致を促進します。
また、
スポーツは観光の通年化につながり、
大規模イベントやアフター
コンベンションでは大きな消費効果が期待される一方、単なるイベン
トでは他地域との差別化が図れず、今後の誘客につながらないと考え
られるため、伊勢市で行われることにストーリー性があるものにする
必要があります。
1
新たなきっかけとなるスポーツイベントの開催、誘致
2
周辺地域と連携したコンベンション誘致
基本方針4につながる調査結果
実は近隣から訪れている方が多いことが判明。さらに、若い女性グループがリピーターとして牽引。
ただ全国にPRすれば良いのではなく、
ターゲットを定めて発信することが重要です。
【インターネット調査(GAP調査)】※
調査結果より、
直近3年間で来訪回数「1回」の方は三重県を除
く東海地方( 愛知県、岐阜県、静岡県)で割合が最
も多い。首都圏居住者の75%、関西の62%、三重
県を除く東海の48%が伊勢市を訪れたことがない
と回答。
【位置情報データ分析調査(GPS調査)】※
また、以下の分析結果も出ています。
伊勢市への来訪者は、三重県からの来訪が全
体の6割近くを占め、次に多い愛知県 (12.7%)
と合わせ、東海地方からの来訪者で全体の3/4を
占めている。
これらの結果からも、
30∼50代での「夫婦旅行」が最も多く、20代
女性の「親との旅行」も多い。大きな特徴として
「同性グループ2、3人の旅行」が多く、20代女
地域や属性、旅行形態により
様々なターゲットが存在している
ことが分かります。
子グループでの割合が高い。また20代女子グル
ープはリピート率も高い。
ということが分かりました。
※調査手法の詳細は22ページに記載
観 光 を 知 る キ ー ワ ード 紹 介
S N S
ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、日記や写真、メッセージ機能などを通して、友人とのつながりや新たな交流を生むコミ
ュニティ形式のWebサイトを指します。近年のスマートフォンの普及により、より気軽に情報発信が行われており、観光客の現地での口
コミ情報が瞬時に広がっていきます。
伊勢市観光振興基本計画 15
第一章
新しい計画で取り組むことは?
基本方針
5
3
6つの基本方針
【観光・交流】
を広域で受け入れる
「競争と協働」
視点での
広域連携の推進
「伊勢志摩」と呼ばれるように、伊勢は昔から
鳥羽・志摩エリアとは切っても切れない関係にあります。
伊勢市のみの単独で観光誘客活動を行うのではなく、鳥羽市、志摩市など
周囲の地域とも連携することで、お互いの観光資源を有効活用することができ、
より多くの集客が可能になります。周辺地域との協力で、ライバルとして
競い合いながらも互いにメリットのある関係を築き、
共にさらなる発展を目指していきます。
具体的方針1
学校・団体・企業・研究機関をはじめとする産学官などの団体客が訪
れる大きなイベントやコンベンションを開催する場合、開催施設や宿
伊勢志摩地域全体で連携した
受け入れ取り組みの推進
泊施設など、伊勢市単独では十分なサービス提供ができない場合も
あり、結果的な機会喪失を避けるためにも、鳥羽市・志摩市など
「伊勢
志摩地域」
全体での連携した受入体制づくりを推進します。団体から
個人へ旅行形態が移っている中、多様なニーズに合わせた伊勢志摩
地域全体での周遊ルートを提供するために、
キャンペーン企画などの
連携を促進します。
1
教育、スポーツ、
コンベンションなど
団体誘致での連携
2
個人旅行者向けのストーリー性のある
誘客キャンペーンでの連携
具体的方針2
旅行に
「テーマ性」
を持たせることにより、伊勢市のみへの観光では
その他地域との
テーマに合わせた連携
なく周辺地域にわたる周遊性の高い旅行を提供することが可能にな
り、人々の広い興味や関心につながります。観光客に
「神宮参拝」
だけ
ではない伊勢に関する新たな興味を提供することにもつながるため、
ゆかりのある地域と連携してお互いを巡る交流の取り組みを推進しま
す。
1
16 伊勢市観光振興基本計画
歴史・文化、自然などの
テーマに合わせた地域との連携
基本方針5につながる調査結果
鳥羽・志摩の地域は、
ライバルでもあり、
また協働して観光客を呼び込む仲間でもあります。
お互いの強みや弱みを見定め、補完し合いながら高め合っていくことが重要です。
【位置情報データ分析調査(GPS調査)】※
分析結果より、
伊勢市への来訪は「日帰り」が約6割と最も多い。
宿泊を伴う来訪で伊勢市を訪れた方のうち、伊勢市内に宿泊する方は宿泊者の6人に1人にとどまり、
残りの多くが周辺の鳥羽、志摩、松阪などの三重県内に宿泊している。
ということが分かりました。
また、周辺地域との周遊では、
伊勢市のみに滞在し、周辺地域(鳥羽市、志摩市、南伊勢町、熊野古道エリア)へ周遊していない
来訪者が8割近くに及び、伊勢市と合わせて周辺エリアを訪れている方は2割程度に留まっている。
(図表5)
ということが分かりました。
図表5 伊勢市来訪者の周辺地域の周遊実態
(n=3000) ※重複を含めた延べ人数
78.4%
伊勢市のみ
+鳥羽市
13.6%
9.1%
+志摩市
+南伊勢町
0.8%
+熊野古道
1.5%
※調査手法の詳細は22ページに記載
観 光 を 知 る キ ー ワ ード 紹 介
コンベンション
国内や海外から大きな会議やシンポジウム開催のために、多くの人が集まることを「コンベンション」と言います。コンベンショ
ンに来られた方は会議以外にも、飲食や宿泊などによって地域に暮らす人々との交流が生まれ、消費にもつながります。また、
観光による再来訪を期待できるチャンスでもあるのです。
伊勢市観光振興基本計画 17
第一章
新しい計画で取り組むことは?
基本方針
6
3
6つの基本方針
【観光・交流】のつながりを磨く
市民の地域愛からにじみ出る
「おかげさまの心」
観光客が旅先で触れるものは、史跡や食ばかりではありません。
その地で出会う地元の「人」との触れ合いが、その旅を色濃く豊かにし、
地域の「価値」として刻まれていきます。魅力ある観光地づくりを推進し、
伊勢市が持続的に発展していくためには、人づくりが不可欠となります。
自分の住んでいる土地を学び、知ることで地域愛が醸成され、
意識することなく「おかげさまの心」が自然とにじみ出る。
そんな高い「市民力」を持つ人材、将来の伊勢を担う人材の
育成のための機会・場所の提供に努めます。
具体的方針1
観光客に対して多くの市民がホスピタリティの高い対応ができるよ
う
「市民力」
を高めることが重要です。そのためにはまず、住んでいる
伊勢の歴史・文化を学び、
郷土を愛する市民力の向上
市民一人ひとりが小さな頃から歴史や文化を学び、
郷土への愛を育む
土壌や機会が必要です。そのために、
市民が地元を学ぶ機会の創出を
支援します。また、
国内や世界で発信された伊勢の話題を
「外からの評
価」
として市民に届けることで、地元に愛着や誇りを持つことができる
機会の提供に努めます。
1
伊勢の歴史・文化を学び、
地域を理解する機会の提供支援
2
外部の視点や評価との接点提供による
地域愛や誇りの醸成
具体的方針2
「常若の精神」
を次代にも継承していくため、人材の育成と活用を支
援していきます。
「まちづくり」
は
「人づくり」
と考え、新しい風を送り込
「常若の精神」
の継承を担う
人材の育成・活用推進
む若い世代を育てるため、彼らがつながり、伊勢で新しい事業や取り
組みにチャレンジしていくことを支援します。また観光案内人・ガイド
は、
まちや歴史・文化の案内だけでなく、触れ合って伊勢ファンになっ
ていただくためにも重要であり、育成及びレベルの向上と、
また全国・
市民にその存在が知られるべく、
認知の促進に努めます。
18 伊勢市観光振興基本計画
1
新しい風を送り込む
次の世代の担い手育成・活用推進
2
交流の起点となる観光案内人・ガイドの育成
基本方針6につながる調査結果
地域のこれからを担うのはやはり次の世代の人材です。
20年後に向けた4年間で、いかに巻き込み、受け継いでいく仕組みを作れるかが重要です。
【地域力診断調査】※
伊勢市の地域としての強みや弱みをアンケート回答から診断した結果、
「地域のビジョン」が確立されていない。
観光事業を支えている中心メンバーと市役所との関係は強いが、
若手メンバーとの連携が十分に図れていない。
「未来を創ること」
「革新的なこと」への取り組みが弱いと自己評価している。
現状の「おもてなし」について危機感が強い。
ということが分かりました。
【地域力開発セッション】※
上記、
地域力診断の結果を受けて開催した意見交換の場でも、参加者が選ぶ優先度の高い課題として、
「どうしたら、若手人材が伊勢の文化を理解し、新たな担い手として巻き込めるだろうか?」
という意見が強く出されました。
伊勢の未来を担う世代に地域を愛してもらい、
加えてそんな彼らを伊勢の観光地域づくりに
巻き込むことの必要性が共通認識となっており、
この4年間を通して具体的に動いていくことが大切だと考えます。
※調査手法の詳細は22ページに記載
観 光 を 知 る キ ー ワ ード 紹 介
観光案内人・ガイド
観光地での地元ガイドによる観光案内は、インターネットやガイドブックだけでは得られない生の情報として、対面でその
人に一番合った情報をお伝えできることが魅力です。伊勢には、
「お伊勢さん観光案内人」
「お伊勢さん観光ガイド」など多
くの観光案内人・ガイドが活躍しています。
伊勢市観光振興基本計画 19
第二章
計画を進めていく方法・体制は?
第
二
章
計
画
を
進
め
て
い
く
方
法
・
体
制
は
?
20 伊勢市観光振興基本計画
1
1
目標に向けて計画を推進する指標
目標に向けて
計画を推進する指標
6つの基本方針に基づいた取り組みを進めることで、
計画全体の目標を達成していくために、以下の表にあるように、
各方針で推進していく指標を設定します。
入込客数
6つの基本方針
基本方針1
【観光・交流】を生み出す・広げる
新たな地域資源の発掘・開発・磨き上げ
基本方針2
【観光・交流】の負をなくす 笑顔で迎える受入基盤・環境の整備
基本方針3
【観光・交流】を地域一体で推進する
行政・事業者を越えた地域連携の推進
基本方針4
【観光・交流】を効果的に届ける
ターゲット別PR戦略と検証可能な取り組み
基本方針5
【観光・交流】を広域で受け入れる
「競争と協働」視点での広域連携の推進
基本方針6
【観光・交流】のつながりを磨く
市民の地域愛からにじみ出る「おかげさまの心」
経済効果
満足度
【A】
【B】
【C】
【D】
【E】
神宮
参拝者数
伊勢・二見
宿泊者数
観光
消費額
外宮・内宮
参拝者数の比
満足度
第二章
計画を進めていく方法・体制は?
2
2
各指標の振り返りの手法
3
計画の振り返り体制
各指標の
振り返りの手法
各指標については、以下の手法・データを用いて、振り返りを行います。
【A】神宮参拝者数
「伊勢市観光統計」
内にある
「伊勢神宮参拝者数」
「伊勢神宮外国人参拝者数」
「伊勢神宮車椅子貸出回数」
における各年の該当データを利用。
【B】伊勢・二見
宿泊者数
「伊勢市観光統計」
内にある
「伊勢旅館組合加入宿泊施設・宿泊者数」
「二見町宿泊者数」
における各年の該当データを利用。
【C】観光消費額
三重県
「観光客実態調査報告書」
内にある伊勢志摩地域の
1人当たり消費額
(※)
の 各年該当データを利用。
宿泊、
日帰りの1人当たり消費額にそれぞれ
〈B宿泊者数〉
と
〈日帰り者数(A神宮参拝者数-B)〉
を掛け、合計した額とする。
平成24年の場合
〈 B宿泊者数×2万8,000円 〉
+〈 日帰り者数
(A神宮参拝者数−B)
×7,000円 〉
※利用総額から交通費を差し引き、
1,000円未満の端数を切り捨てた額
【D】外宮・内宮
参拝者数の比
【E】満足度
3
「伊勢市観光統計」
内にある
「伊勢神宮参拝者数」
から
〈外宮:内宮〉の
参拝者数比率を算出し、各年の該当データを利用。
三重県
「観光客実態調査報告書」
内にある
伊勢志摩地域での各年の該当データを利用。
計画の振り返り体制
本計画を推進していくにあたり、各方針に基づく個別の事業、
それらを合わせた5つの全体目標の進捗について、時期を定めてしっかりと振り返りを行います。
体制として、伊勢市観光振興基本計画策定推進会議委員の中から、
5名程度の委員に依頼するなどして全体目標、その取り組み結果について共有し、
振り返りを行う場を設け、意見を収集します。
伊勢市観光振興基本計画 21
第三章
伊勢市の観光の今を知ろう!
第
三
1
章
伊
勢
市
の
観
光
の
今
を
知
ろ
う
!
①
1
調査実施の目的と実施調査一覧
調査実施の目的と
実施調査一覧
調査の目的
これまで、新たな取り組みを行う際に、経験則などで判断を行わざるを得なかった面もあり、伊勢市の観光実態
について、把握が十分ではなかったことが考えられます。そこで、今回の計画策定においては、来訪者の周遊や滞
在時間などの行動実態を科学的に把握し、
また、属性毎の来訪形態や目的、潜在的に活用価値の高い隠れた資源
の発掘などを行うなど、具体的な取り組みにつなげる方針策定に向け、様々な調査を実施、活用しています。
②
実施調査一覧
調査手法
位置情報データ
分析調査
(GPS調査)
1
内容
あらかじめ利用同意を取得した携帯端末の位置情報データを活用した観光動態分析調査。
分析したデータ期間:2012年10月1日(月)∼10月31日(水)の1ヶ月分
サンプル数:3,000サンプル(発地エリアの推定が行われなかった無効サンプルを含む)
分析項目:出発地、旅程、宿泊地、滞在時間、市内の周遊、周辺地域との周遊
インターネット
アンケート調査
(GAP調査)
2
インターネット上で行うアンケート調査。
認知度×興味・関心度の差から潜在価値の高い地域資源を探し出す。
サンプル数:1,040サンプル
設問数:10問
設問内容:来訪回数、来訪目的、交通手段、来訪形態、旅程、
地域資源の体験有無/認知度/興味関心度、広域周遊実態
3
地域力
診断調査
地域内で事業を行う立場の方へアンケート冊子に回答してもらい、
自身の地域への評価を通じ、地域の強みや弱みを可視化する調査。
回答者数:133人
回答テーマ:ビジョン・戦略、商品・サービス、地域文化・風土など約130問
4
地域力
開発セッション
地域力診断調査結果を基に、取り組むべき課題の抽出、選定、改善アイデア出しを行う場。
参加者:伊勢市長を含む27名
日時:2013年6月17日(月)14時から18時まで
会場:伊勢シティプラザ 2F多目的ホール
5
観光客
聞き取り調査
観光客を対象に市内の主要スポットで行った対面式のアンケート聞き取り調査。
時期:2013年1月∼2013年9月にかけて冬・春・夏・秋の4回実施 場所:市内3ヶ所 A内宮おはらい町周辺 B外宮周辺 C二見周辺 サンプル数:各回50サンプル×3ヶ所=150サンプルずつ 合計600サンプル以上
設問項目:目的、形態、宿泊地、消費額及び旅行中の不満点など
6
観光事業者
アンケート調査
観光関連事業者に対するサービス対応などに関するアンケート調査。
対象:伊勢市、鳥羽市、志摩市の観光関連事業者 (観光施設、宿泊施設、飲食店、土産店など)
サンプル数:53件
設問項目:外国人旅行者、
バリアフリー、渋滞時などサービス対応についての工夫内容
22 伊勢市観光振興基本計画
第三章
伊勢市の観光の今を知ろう!
2
①
2
調査結果ポイントの紹介
調査結果ポイントの紹介
位置情報データ分析調査
(GPS調査)
三重県内からの来訪者が全体の6割近くを占め、次に多い愛知県(12.7%)と合わせ、東海地方 (三重県、愛知県、岐阜県、静岡県)
からの来訪者で全体の3/4を占めている。
日帰りでの伊勢市来訪者が6割弱となっており、日帰り旅程での来訪者が多い。
伊勢市来訪者の宿泊地として伊勢市が選ばれる割合は宿泊を伴う来訪者6人に対して
1人の割合(約16%)にとどまっている。
宿泊地としては、鳥羽、松阪、志摩など三重県内で7割を占めている。
一般的に連休となる土曜日に伊勢市を訪れる方は、市内に宿泊しない場合
(日帰りまたは市外で宿泊の場合)
、
そのほとんどが夕方18時までに伊勢市外へ退出してしまっている。
伊勢市内の6エリア
(内宮、外宮、おはらい町、二見、河崎、伊勢市駅周辺)
のいずれかへの来訪率は
37.5%となり、それ以外の6割は、
6地域のどこへも立ち寄っていない。
来訪エリア比較では、内宮
(20.8%)
、おはらい町
(19.6%)
の来訪率が高い。
外宮の来訪率は内宮の1/3程度であり、外宮から内宮への順番で回っている率が高い。
鳥羽・志摩・南伊勢・熊野古道の4つの周辺地域との周遊は、伊勢市のみの滞在が約8割となり、
鳥羽・志摩・南伊勢・熊野古道と合わせての周遊は2割強にとどまっている。
周遊エリア比較では、鳥羽市13.6%、志摩市9.1%が上位となっている。
②
インターネットアンケート調査
(GAP調査)
直近3年間で伊勢市への来訪回数が
「1回」
であったサンプルは、三重県を除く東海地方で最も割合が多い。
首都圏居住者の75%、関西の62%、三重県を除く東海の48%が一度も伊勢市を訪れたことがないと回答。
来訪者の特徴的な属性として、30∼50代での
「夫婦旅行」
、20代女性の
「親との旅行」
が多く、
20代女性の
「同性グループ2、3人の旅行」
の比率も高い。
また、20代女性のグループはリピート率も他と比べて高い傾向にある。
「日帰り」
が最も高く61%となっている。
宿泊地について、首都圏からの来訪者は
「伊勢市内泊」
の割合が多く、
関西からの来訪者は
「鳥羽市・志摩市泊」
が多い。
伊勢の歴史、文化的な資源への興味度は高い。
「伊勢うどん」や
「赤福 」
については、認知度・興味度共に高い一方で、それ以外の昼や夜の
「食」
資源についても、認知度は低いものの、興味度では高い結果となっている。
伊勢市観光振興基本計画 23
第三章
伊勢市の観光の今を知ろう!
③
2
調査結果ポイントの紹介
地域力診断調査
「地域ビジョン」
が確立されていない。
観光事業を支えているのがコアリーダー、中心メンバー。
行政や有力者との関係は強いが、若手メンバーとの連携が十分に図れていない。
「未来を創ること」
「革新的なこと」
への取り組みが弱い。現状の
「おもてなし」
について危機感が強い。
④
地域力開発セッション 「どうしたら、伊勢神宮以外のブランド・観光資源の掘り起こしができるだろうか?」
「どうしたら、渋滞解消や交通対策がなされ、観光客の満足度が上がるだろうか?」
「どうしたら、伊勢の観光を担う組織のPDCAサイクルが機能するだろうか?」
(P
l
an:計画 →Do:実行 →Check:検証 ⇒Act
:改善を行う業務サイクル)
「どうしたら、若手人材が伊勢の文化を理解し、新たな担い手として巻き込めるだろうか?」
⑤
観光客聞き取り調査
「渋滞がひどすぎる」
「駐車料金が高い」
「駐車場が少ない」
「駐車場が分かりにくい」
「駐車場係員の誘導方法が荒い」
「案内掲示が少ない、分かりにくい」
「地元の人の運転が荒い、怖い」
「健常者からすると、バリアフリーな地域かどうかは認識しにくい」
「あまりの人混みなので障がい者にとっては
(仮に自分が障がい者であった場合も)
、
バリアフリー整備されていると感じにくい」
⑥
観光事業者アンケート調査
回答事業者の約7割が遷宮により利用客は増加していると認識している。
約半数が遷宮に合わせて消費拡大をねらったPRを実施している。
訪日外国人の対応について、現状では8割以上の事業者で特別な工夫は行っていない。
バリアフリー対応での工夫について、現状で7割以上の事業者が未実施であった。
交通渋滞時の対応については、4割の事業者で、地元ならではの
渋滞回避のアドバイスなどの情報提供を行っていた。
7割以上の事業者で
「おもてなし」
として各自創意工夫した取り組みを行っていた。
24 伊勢市観光振興基本計画
第三章
伊勢市の観光の今を知ろう!
3
①
3
全国や三重県の観光動向
全国や三重県の観光動向
観光の動向
国内の平成24年度(2012年4月∼2013年3月) の宿泊旅行実施率は55.8%となり、
平成17年より減少傾向が続いています。一方で宿泊旅行実施者の年間平均旅行回数は2.71回となり、
未実施者との間で2極化傾向にあります。
(「じゃらん宿泊旅行調査2013」)
宿泊旅行の形態は、団体旅行から個人・グループ旅行への移行が進んでおり、
今後もその傾向は続くと考えられます。特に
「一人旅」
は近年増加しています。
(
「じゃらん宿泊旅行調査2013」
)
平成24年度の日本人の国内宿泊観光旅行延べ人数は、
1億7,876万人
(前年比5.2%増、前々年比4.3%増)
となり、東日本大震災前の水準を上回っています。
(平成24年 観光庁
「旅行・観光消費動向調査」
)
三重県の入込客数は3,786万8,000人。その内、北勢地域が1,723万6,000人と最も多い。
(三重県「平成24年観光レクリエーション入込客数推計書」
)
三重県への来訪回数は、
「5回以上」
の来訪経験のあるリピーターが半数を超えています。
三重県への宿泊旅行者の約4割は関西圏からとなっています。
(三重県「平成24年観光客実態調査報告書」
)
②
観光消費額の動向
国内の旅行関連の支出は、平成16年から右肩下がりで10万5,000円となっています。
(観光庁
「平成24 年版観光白書」)
宿泊旅行にかけられた費用総額は約6.9兆円で、平成23年度(震災直後の1年)から回復。
大人1人当たりの1回の宿泊旅行にかけた費用は4万7,600円で、前年度より1,000円上昇しています。
(宿泊・交通で800円増)
(「じゃらん宿泊旅行調査2013」)
三重県内の観光消費額は、4,535億円。
(三重県「観光振興基本計画年次報告書 平成24年度施策実施状況」
)
三重県滞在者の宿泊客の消費額は、日帰り客の約5倍である2万8,000円となっています。
(三重県「平成24年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」
)
③
訪日外国人観光旅行の動向
全国の訪日外国人旅行客は、835万8,000人となっています。
(平成24年 日本政府観光局
(JNTO)
「訪日外客数」
)
三重県内の延べ宿泊者数は、9万4,660人となっています。
(三重県「観光振興基本計画年次報告書 平成24年度施策実施状況」
)
三重県内の延べ宿泊者数の外国人の国籍別では、中国、台湾、韓国の東アジアが中心となっています。
(観光庁「宿泊旅行統計調査」
)
伊勢市観光振興基本計画 25
巻末資料
伊勢市観光振興基本計画策定推進会議 会議実施記録
巻末資料
伊勢市観光振興基本計画策定推進会議
会議実施記録
会議名
日時
実施場所
推進会議
第一回
2012年12月5日(水)
15:00∼17:00
伊勢市役所
本館4−5会議室
推進会議
第二回
2013年3月22日(金)
14:00∼16:00
伊勢市役所
東庁舎4−2会議室
推進会議
第三回
2013年5月27日(月)
14:00∼16:00
伊勢市役所
東庁舎4−2会議室
推進会議
第四回
2013年7月16日(火)
14:00∼16:00
伊勢市役所
本館4−5会議室
ワーキンググループ会議
全11回
2013年7月11日(木)∼
8月27日(火)
伊勢市役所
庁内会議室など
推進会議
第五回
2013年10月4日(金)
14:00∼16:00
伊勢市役所
東庁舎4−3会議室
推進会議
第六回
2013年10月25日(金)
14:00∼16:00
伊勢商工会議所5F
大ホール
推進会議
第七回
2013年12月5日(木)
14:00∼16:00
伊勢市役所
東庁舎4−2会議室
推進会議
第八回
2014年3月3日
(月)
14:00∼16:00
伊勢市役所
東庁舎4−2会議室
26 伊勢市観光振興基本計画
巻末資料
伊勢市観光振興基本計画策定 推進会議 委員名簿
伊勢市観光振興基本計画策定推進会議
委員名簿
敬称略
役職
所属
職務
委員氏名
委員長
学校法人享栄学園 鈴鹿国際大学
国際人間科学部観光学科 教授
高嶋 重次
伊勢商工会議所
専務理事
中村 聡
小俣町商工会
事務局長
松本 浩二
(公社)伊勢市観光協会
専務理事
西村 純一
委員
神宮司庁
広報室広報課長
吉川 竜実
委員
(株)観光販売システムズ
代表取締役社長
小高 直弘
委員
(公社)伊勢志摩観光コンベンション機構
事務局長
水口 良之
委員
三重交通(株)
伊勢営業所長
早川 正素
委員
近畿日本鉄道(株)
生活関連事業本部
観光・レジャー事業統括部
伊勢志摩事業推進部 課長
貫上 亨
委員
東海旅客鉄道(株)
三重支店 運輸課課長代理
林 孝充
委員
三重県旅客自動車協会
伊勢支部長
豊永 久
委員
伊勢旅館組合
理事
奥田 聡
委員
二見町旅館組合
組合長
濱千代 輝
委員
伊勢おはらい町会議
会長
前田 世利子
委員
外宮参道発展会
会長
山本 武士
委員
NPO法人伊勢河崎まちづくり衆
理事長
高橋 徹
委員
二見浦わいわい元気塾
副塾長
角谷 泰弘
委員
NPO法人伊勢志摩バリアフリー
ツアーセンター
事務局長
野口 あゆみ
委員
みえ防災市民会議
議長
山本 康史
委員
伊勢観光活性化プロジェクト会議
石川 順子
委員
伊勢観光活性化プロジェクト会議
三澤 雅子
委員
伊勢観光活性化プロジェクト会議
坂本 勝
副委員長
委員
副委員長
伊勢市観光振興基本計画 27
伊勢市観光振興基本計画