髪の毛について ヘアサイクル 乾いている頭皮

髪の毛について
頭髪の数は平均的に約10万本と言われていて、約4~7年の命があると推測されています。
(男性・女性の平均値を取れば約2年~6年ともいわれています)
ヘアサイクル
髪の毛が生えて、抜けて、また生えるまでを「 ヘアサイクル 」 と言います。
この 「 ヘアサイクル 」 が乱れると、ほとんどの毛が「成長期」を経ずに休止期から脱毛となり、毛
が成長しきってしまう前に、抜け落ちてしまいます。
その数や範囲がどんどん広くなって薄毛の大きな原因となっています。
健康なヘアサイクル
・ 長くてかたい髪の毛が抜ける
・ 1日平均100本前後が抜ける
乱れたヘアサイクル
・ 短くてやわらかい毛が抜ける
・ 抜ける本数が目立って多い
乾いている頭皮
皮脂腺が多く代謝も活発なのに現代人の頭皮は乾燥しているといわれています。
過剰な清潔志向や冷暖房、紫外線、食生活などありとあらゆる生活環境が関係しています。
頭皮が乾燥しているため、血行が悪くなったり乾燥を補おうとして皮脂の過剰分泌につながったりし
ます。
そして、こういった要因が重なることで髪の毛の成長が妨げられてしまうのです。
成長ができなければ、健やかな髪を保つどころか、抜け毛・薄毛へとつながっていきます。
ツボは体の異常が痛みなどの感覚として現れる場所であり、全身に 660 点存在します。またツボは全身の
筋肉・神経・血管・リンパ節・内臓などの器官の働きを促進させる位置にあるといわれています。頭部にも多
くのツボがあり、それらを刺激することで全身をほぐす効果があります。しかし、人それぞれ頭の形ややわら
かさが異なり、ツボを探し当てることはとても困難です。また、皮膚の栄養状態が極端に悪くなると、皮膚の
ハリや色艶、弾力性が劣り、その部分の筋肉がやせて凹みを感じることがあります。ツボを刺激して器官の
働きを良くすることは大事ですが、血液やリンパを流すためには硬くなった筋肉(コリ)をほぐすことが最も重
要になります。そのため、ただ単にツボを刺激しているだけでは根本的な解決にはならず、その場のみの気
持ち良さでしかありません。ツボは本来、凹みを意味し、中国語では“穴位(シュウエイ)”といいます。つまり
指で触って凹んでいるところがツボになります。
また、表皮の細胞が劣化して均一に整っていないために皮膚表面に当たった光は乱反射をし、まわりの皮
膚に比べてツボは少し暗く見えます。
[押し方]
基本的に凹んでいる部分を押します。
(1)ゆっくりと垂直に深く押していきます。ひびきを感じたら指を止めます。
(2)そのまま、3~8 秒間停止します。この時、奥の筋肉まで力を届けます。
(3)凹んでいる中心をぶらさずに、凹みの側面をなでます。この時に側面の硬くなった筋肉部分をほぐしま
す。
表面の筋肉だけを指圧すると、筋肉同士の摩擦が生じ筋肉がこわばります。
また、角質層や筋肉の位置がずれることで、シワや老化の原因にもなります。このように筋肉に負担がかか
ると、もみ返しが起こる可能性があります。しかし、過剰に筋肉が硬くなっている場合は、ある一点の血流や
リンパの流れを改善すると、際立って他の部分が痛く感じる場合があります。その場合、一点だけでなく全体
をほぐし、筋肉をやわらかくする必要があります。
ダメージの原因
環境で受けるダメージ
乾 燥: 人間の体は、乾燥が進むと乾燥肌になります。そしてひどくなると、脱水症状を引き起こすこともあ
ます。
髪も同じで、乾燥しすぎた室内などに長時間いると水分調節ができなくなって乾燥していき、乾燥がくり返さ
れるとパサパサした水気のない乾燥毛(ダメージ毛)になってしまうのです。
紫外線: 人間は紫外線に当りすぎると、身体の老化が進むといわれています。
髪も紫外線を受けすぎると毛髪内部のタンパク質が変化して徐々に弱く
なってくるのです。
ブラッシング:普通、髪の表面は頭皮から出た油分で覆われていて、摩擦も少なく毛髪内部の水分蒸
発を防いで静電気も起きにくくなっています。しかし乾燥すると油が行き渡りにくく、摩擦が大きく
なります。
その結果、毛とブラシが擦れあう摩擦によって、キューティクルが損傷します。
人間の皮膚は強い摩擦などの刺激を受けると、赤くなってただれたり、ケガなどで皮膚がはがれると血が流
れ出ます。
髪の場合、キューティクル(皮膚)がはがれると中に詰まった間充物質(血や肉)が露出し、シャンプーなどで
外に流れ出ます。
そうなると、シケる部分(間充物質)がなくなってより乾燥のスピードがはやくなり、髪の毛自体が弱くなって、
そこから枝毛や切れ毛(ダメージ毛)になってしまうのです。
ドライヤー:
ドライヤーの温風を髪の一点(特に毛先)に集中して当てすぎると毛髪が変化します。
タンパク質(アミノ酸)は高温に弱いのです。
タンパク質で代表的なものには卵があります。
生卵は流動体ですが、熱すると固くなります。
髪も同じで、高温に長時間当てられると、毛髪内部のタンパク質が固まります。
そうなると、髪自体が固くなって、水分の吸収ができなくなり、しなやかさもなくなったダメージ毛になってしま
います。
以上のように一つ一つの原因に分けて説明してみましたが、ダメージは一つが独立して起こるのではなく、
色々な原因がミックスされて起きることが多いのです。
そして健康な状態の髪は、ある程度の湿り気をもっているということが分かります。
色で分かる頭皮チェック
抜け毛の原因は、人それぞれ違い症状に合わせたケアをする事が、抜け毛をなくす上で非常に重要で
す。
しかし一般的には、自分で自分の抜け毛の原因や頭皮の色を把握する事は非常に難しい事です。
この場合は、マイクロスコープで頭皮診断をさせて頂きます。
抜け毛の原因
先ほどもお伝えした通り、抜け毛の原因は人それぞれで、簡単なものではありませんが、大まかに分
けて5種類の症状にあてはまる方が殆どです。
頭皮のチェックをした場合、頭皮が青い・頭皮が赤い・頭皮が黄色い・ピンク色のひび割れ・頭皮の
角質等の 5 種類に分けられます。
頭皮のトラブルには、さまざまな原因が考えられますが、あなたの頭皮は何色でしょうか。
まずは、頭皮のチェックをしてみてはいかがでしょうか。
頭皮が青い場合
スコープ 200 倍ズーム
青み掛かった透明度のある頭皮は、シワも多く一つ一つの毛が太くて、1 つの毛穴から 3 本~4 本程
度の髪も生えている、健康的な頭皮の状態といえます。
また毛穴に汚れ(脂)の固まりも見られる事が少なく、この状態を維持していく事が大事だと考えら
れます。
頭皮が赤い場合
スコープ 200 倍ズーム
頭皮が赤い場合は、紫外線を長時間浴びる事による、頭皮の炎症(火傷のようなもの)が起きたりし
ます。
また、このような状態で汗をかいたり、整髪料をつけたりする事で、更なるかゆみを引起します。
それとは別に、ブラシや爪などで、頭皮を傷つけた場合も同様に炎症とかゆみを引起します。
ケア方法
普段の生活の中で、頭がかゆい、整髪料をつけたり汗をかくとりヒリヒリする等の症状がある方は、
頭皮が炎症していると思われます。
この症状は抜け毛の原因の中で1番多い症状の1つで、特に脂漏性脱毛症の人にも見られるます。
この場合炎症を抑える事が、非常に重要で、頭皮の炎症を抑えるケアローションをつけたり、シャン
プー・リンスは、頭皮の炎症を抑える専門の物を使用します。
また、シャンプーの時は爪を立てずに、指の腹で細かく力を入れずに、シャンプーを行い少しぬるめ
のお湯で、良くすすいで下さい。
初期段階の炎症やかゆみは、ケアをすれば早めに収まりますが、炎症状態のまま放置して起きますと
抜毛の原因になり、その症状を治すにはかなりの時間が掛かると考えられます。
簡単に出来る頭皮チェック術
自分の頭皮が炎症状態かはなかなか分からないものです。
この場合先ずは、誰かに頭皮を見てもらい頭皮が赤いかそうでないかを確かめます。
この時に炎症が酷い場合は、見ただけで分かります。
それ以外にも頭皮がいつもより熱く感じる、シャンプーのすすぎの時のお湯が熱く感じたり、ヒリヒ
リする等の場合は、いつもの温度より徐々に温度を下げてみてください。
気持ちよく感じる温度が低ければ、炎症が見られると考えられます。
この場合は、火傷と同じで気持ちいい温度ですすいで見て下さい。
頭皮が黄色い場合
スコープ 200 倍ズーム
頭皮が黄色い方は、内的原因が考えられます。
原因としては、仕事が忙しく睡眠時間が少なく、毎日タバコやアルコール類を摂取をする又は、アト
ピーや花粉症と言ったような、アレルギーを持っている人に多く見られます。
この場合体内の血流が悪く、リンパの流れも悪くなるので、身体が緊張状態を保ち、常にストレスを
感じている状態になります。
この状態が長く続くと、免疫力が低下し、内臓に負担が掛かるため、病気になる事が多くなってきま
す。
ケア方法
この場合複数の原因が考えられ免疫力が低下していると考えられます。先ずは規則正しい生活と、1
日7時間以上の睡眠が必要です。しかしそんな事は、なかなか出来ない場合もあるので、なるべく
23 時にはお休みになる事をお勧めします。
人間には免疫力を高める成長ホルモンが分泌されますが、
24 時以降の睡眠ではほとんどホルモンが分泌されないので、早めの睡眠をお勧めします。また、毛
穴に皮脂や脂が溜まっている場合は、酸化をするので頭皮専用のシャンプーで洗います。頭皮が黄色
い状態で、毛穴の汚れが酸化してしまうと、更なる緊張が頭皮全体に起こるので、脱毛を促進してし
まいます。
頭皮の状態は目視でもある程度判断できるので、頭皮の状態に合わせたシャンプー剤やトニック剤の選定を心
がけましょう。