平成20年度第1回米子市学校給食運営委員会議事概要 1 開催日時 平成20年4月30日(水曜日)午後3時30分から午後4時50分まで 2 開催場所 米子市立学校給食センター会議室 3 出席者(敬称略) 委員:矢倉敏文(会長)・岡田 隆(副会長)・足立靖子・佐伯啓子・ 篦津裕一・丸山栄人・小林幸子・西尾久美・田部則枝 欠席:(黒田昌幸・谷野進一) 事務局:本池辰郎学校給食課長・高橋進学校給食課課長補佐・三上洋子 学校給食課主任・足羽幸子学校栄養職員・藤原昭伸学校給食会常 務理事 4 会議の次第 (1)開会 (2)会長あいさつ (3)委員・事務局職員自己紹介 (4)議事 ア 平成19年度事業実績報告について イ 平成20年度学校給食費について ウ その他 (5)その他 (6)閉会 5 議事の概要 (注 事務局の資料説明及び会長による議事進行上の発言者の指名等は、 省略しました。また、発言は、要約して掲載しています。) (1)平成19年度事業報告について 平成19年度の学校給食事業についての実績報告 〔議案説明者〕 事務局(本池学校給食課長) (2)平成20年度学校給食費について 平成20年度の学校給食費の1食当たり単価を小学校266円、中学 校313円にそれぞれ4円値上げすることについて協議を行ったもの。 〔議案説明者〕 事務局(足羽学校栄養職員) 〔質疑〕 ○矢倉会長 4円の値上げを年間で算出しますと小学校で800円弱というこ とで、中学校は回数がまちまちですが、大体500円前後ということで抑える ことができたということでございます。ただ値段が上がったことだけでなく、 色々な側面から考えていただいてご意見を聞かせていただきたいと思います。 ○岡田副会長 すべての納入品が値上がりしていますので、給食費の値上げも 仕方がないことかなと思ったりしますが、19年度の事業報告にもありました が、学校により給食の実施回数が6回くらい差があるということを考えて、子 どもたちに全食食べさせてあげるのがいいんでしょうけども、給食のない日が あってもいいのかなという気もするんです。弁当で済ませる。例えば保育園の ようにご飯を持ってきて副食は提供するとか、ただ単に上げるというのも、こ れだけ物価が上がれば4円のことですのでと思うんですけど、考え方を変えれ ば給食がなくてお弁当の日があったり、月に1回お弁当の日を作るという考え 方をしてもいいのかなと。学校で考えて弁当の日を作った場合、その日の給食 費をなしにするのは可能ですか。 ○本池課長 米子市の場合、給食費を月額で集めていませんで、今の単価に食 べた回数を掛けまして計算しております。そして、最終的には2月3月の当た りで精算しております。ですので、学校が弁当の日を設定して、今日は給食は いらないよといえば、対応は可能です。 ○矢倉会長 基本的に、今日はご飯だけをもらうということは、だめですか。 ○本池課長 それも可能です。 ○矢倉会長 ご飯だけで、副食はいりませんというのもできるわけですね。 ○本池課長 計算は面倒になりますけど、対応できないことはございません。 ○岡田副会長 今年度は、パンの練り込み加工賃を据え置きということでした が、これは、業者さんに対する支払を据え置きということですか。 ○足羽栄養職員 ○岡田副会長 はい、そうです。 米子市でパンを作る業者は一緒ですか、別ですか。 ○足羽栄養職員 米子市には4社あります。 ○岡田副会長 パンが美味しいという学校と不味いという学校があると聞いて いるんですけど、同じ給食費を払っていて味がぜんぜん違うと。異動された先 生や保護者の方に聞いてみますと、うちはすごく美味しいよという学校と不味 いよという学校があって、同じ値段で出しているのに業者によって味が違うの はどうなのかなと。同じ業者さんなら違わないでしょうが、業者が違うなら味 を均一にするようにしてもらわなければと思います。 ○足羽栄養職員 県のパン組合のほうで抜き打ち検査や勉強会というかたちで 均一になるようにということで勉強されているようです。抜き打ち検査でパン のふくらみ具合や発酵の仕方であるとか見ながら勉強されているようです。 ○岡田副会長 加工の仕方とかふくらみ具合もあると思うんですけど、実際食 べてみて美味しいか不味いかということだと思うんです。4社がパンを持って きて食べたらどれが美味しいか比べないと、練りの具合なんかじゃなくて、食 べたときの味というものが比べる相手がないと難しいかなと思います。この会 でもいいですので、各業者さんのパンを食べてみないと均一な味にならないの かなと思います。 ○岡田副会長 材料の仕入れについてでございますが、今は、市場さんにお願 いをして仕入れをしているということですか。例えば農家の方と直接契約栽培 という形はしていないのですか。 ○本池課長 ○岡田副会長 しておりません。 ○本池課長 そういう形を取られるという気はありませんか。 以前から内部検討はしていますが、毎日1万食を供給するにはま だ障害が多くて取組んでおりません。なかには、献立をずらしてやればできる のではないかというご意見もありますが、今のところ統一献立でやっています し、量の確保でありますとかJAの協力体制などの問題もありまして、農林課 も含めて地産地消の会議で話し合っていますが、そこまではいっていません。 ○岡田副会長 私もいろいろ調べてみたんですけど、1万食というのはないん ですけど2千食くらいですと地産地消というよりも、地元の農業を育てるとい うことでやっているとこもありまして、この給食センターではかなり難しいと 思いますが、共同調理場でということでいけばできるのかなと思います。全体 を一度には無理でも、どこか試験的にやってみるとか一回は考えていただけた らなと。ただ地産地消だけでなく、農業を育てていくという観点からも、子ど もたちもその農場に行ってみたいということもできますので、ということも考 えていただけたらなと思っています。 ○本池課長 以前、彦名小学校ですとか、あの辺りでしたら冬場に人参が採れ るものですから人参だけでも契約栽培をしたらどうかというご意見もありまし たが、一番ネックになりますのが集荷をするということで、今、農協で集荷を して学校に届けるという体制ができていません。これを行うとなれば、育成に 時間がかかるのではないかということで話が立ち消えになっております。 ○岡田副会長 ○本池課長 農家の方に直接持ってきてもらうことはできませんか。 できないことはございませんが、かなりの努力が必要です。単発 で行うことはできると思いますが、これを継続して安定して行うことが必要に なりますので、それには組織を育成していくところから取組む必要がございま すので、以前から研究はしていますが、踏み込めないのが現状でございます。 ○岡田副会長 ○矢倉会長 できたら前向きにやっていただけたらと思います。 他にございませんか。それでは、第1号議案、第2号議案を併せ て承認をしたいと思います。 〔承認〕 全会一致で承認 ○丸山委員 安全安心の給食の提供という視点から2点ほどお尋ねをして各委 員さんのご意見をいただきたいと思います。 第1点は、先般、鳥取の県立の聾学校、盲学校で異物が給食の弁当に入って いたということでセンセーショナルな報道がされました。聾学校、盲学校の件 につきましては、この異物のことだけではなしにいろんな問題とセットになっ て取り上げられた関係で特にこの問題が大きく取り上げられてはいませんが、 これまで学校給食で異物の問題がどういうふうに扱われていたのか。あるいは、 今回、民間委託になってどのように扱われるのか。従来は、自分のところで作 っていたのでそんな問題が起きても行政機関に報告するのは心情的にもやり難 い面があったんじゃないのだろうか。今回それを委託したということで、業者 が営業許可をとってやっているので行政機関がきちんと指導するということも あって報告しやすい体制が取れていると思うのですけど、システム上どういう ふうになっているのかご意見をいただきたいとおもいます。 ○本池課長 異物混入につきましては、以前米子市でも万能調理器の刃が給食 に混入したということがありまして、報道でも大きく取り上げられました。そ のときは、こちらから学校にも保護者にも説明に行きまして、幸いにも怪我が なかったもので大事には至りませんでしたが、対応いたしました。このたび民 間委託になってもこの考え方は変わりません。まず、異物混入がありましたら 学校から学校給食課に連絡が参ります。たまにありますが、小さな虫が入って いた場合、学校から連絡を受けましたらこちらから学校に出向きまして、減農 薬の野菜を使っているので虫が入っているから安心できる野菜であることを説 明しております。また、例えば調理器具の一部が混入した場合には原因を調査 して学校へ行きまして説明をして謝罪をし、同時に、保護者に対しても学校給 食課が説明し、謝罪をするよう考えております。委託業者も異物混入に対する マニュアルを持っておりますので、業者としては、それに沿って対応をするこ とになりますが、基本的には行政が、給食の実施者である米子市が対応すると いうことになります。 ただし、異物混入によって児童生徒に危害が加わった場合の賠償は、第一義的 には業者が支払うということになります。 ○丸山委員 異物が入っていたという情報の中に、例えば生徒が食べながら自 分の髪の毛が入ったとか、あるいは、調理現場に責任の無い異物が入っていた とか、重いといいますか先程ありましたカッターの刃のようなものですとか調 理場で使うような輪ゴムのようなものとかいろんなものが入る可能性がないと はいえないと思うんですけど、その情報を現場のほうで、基本的には全てのも のが情報として上がってくるようなシステムにしておかないと県立の学校のよ うになりかねない。参考までなんですけど、県立学校では、異物混入があった 場合、情報として県の教育委員会に全てその時点で上げるようにして、保健所 に情報が来て対応するということになっております。全部のものを上げられて も行政として対応ができないと思いますが、いずれにしても直接健康に影響が 無いものであっても本来入るべきでないものが入っているという管理そのもの に問題があるという認識で細かい情報も掴んで分析する必要があるんじゃない かなと思います。 ○本池課長 その件に関しまして、米子市の場合、どんな小さなものでもすべ て連絡が入ってきていると考えています。といいますのは、どんなに小さな虫 でも子どもは見つけます。見つけた段階で学校から学校給食課に連絡が来ます。 ただ、ほとんどの場合は、米子市で対応ができますので保健所に連絡をしたと いうことは今までございません。ただし、今、ご提案がございましたのでカッ ターの刃が入っていたというような重大なものについては連絡するようにと考 えております。 ○丸山委員 それともう一点、五千石小学校のロタウイルスの件について、今 回のような対応、従業員の家族で発生した場合、何日間給食を中止するという ことはマニュアル化されているんでしょうか。それともどこかで、そのときの 状況で学校なり教育委員会なりで判断されたんでしょうか。 ○本池課長 前回、彦名小学校でも同じようなケースがございまして、このと きはノロウイルスだったんですけど、このときと同じような対応をさせていた だいたということです。ただ、家族が感染しているからといってすべて給食を 中止にしてもいいものか、これを見直したほうがいいんじゃないかということ も考えております。といいますのは、以前は、鳥取市の例もありまして、食中 毒を出さないというために給食を停止するという措置を取ったんですけど、現 在は、衛生管理も変わってきたと、それぞれ職員の意識も変わってきておりま すし、衛生管理状態も非常によくなってきているという状況の中で、今一度、 見直しをする必要があるのではないかという指示を受けております。今回の場 合、給食を中止した期間は、調理員の検便結果が出るまでの間でございます。 最近、検査結果が出るのが非常に早くなりまして2日間程度で出ますので、検 査の結果、陰性ということが分かりましたので、給食の再開を決定しておりま す。現在マニュアルを見直しておりまして、給食の調理場で感染の可能性が低 かった場合、給食を実施してもよいのではないかということで対応を考えてお ります。 ○丸山委員 4月30日まで給食を中止されたということですが、これは、何 をもって根拠にされたのでしょうか。 ○本池課長 給食を中止にしたのは、4月24・25日だけでございます。 26・27日が土・日で、28日が遠足で給食がありませんでした。29日が 祝日、30日が遠足の予備日でこの日も給食の予定がありませんでした。元々、 28日と30日が給食の予定がなかったもので5月1日から再開するというこ とでございます。 ○矢倉会長 他に事務局からありませんか。 ○本池課長 先程から出ておりますが、五千石小学校のロタウイルスの件につ いてご報告申し上げます。これは、4月24日木曜日でございますが、朝、栄 養職員から、五千石小学校の調理員の家族からロタウイルスが検出されて休ん でいるという連絡がありましたので、事実関係を確認しました。先程申し上げ ましたように、彦名小学校の前例もありましたので、副食を中止にしてパンと 牛乳とジャムで給食を行いました。パンは、調理場をまだ通っていませんでし たので、直接、職員室に搬入しました。次の日につきましては、安全確認のた めに給食を全て中止にして弁当で対応していただきました。その後は、ずっと 給食がなかったもので、明日から給食を再開することにしております。児童の 安全を第一に考えまして給食の提供を取り止めたということでございます。 今回のことで本当に給食を中止すべきだったのかということを検証しまして、 もし、そこまでする必要がないという結論になれば、2次感染の危険性が低い と判断されたときには給食を実施するということも視野に入れながら考えてい きたいと思っています。 ○矢倉会長 少しでも可能性があれば、給食は中止すべきだと思います。この たびの判断は、良かったと思います。 ○本池課長 ただ、家族から出たという場合も含めて全てを中止するのかどう かということを判断する必要があると思いますが。 ○矢倉会長 家族であるということは、感染の可能性があるということですの で、100%ないということは言い切れないので、それはやっぱり大事なこと じゃないでしょうか。検査の結果、陰性であることが分かってから対応をすれ ばいいのであって、その辺りはどうなんでしょう。 ○西尾委員 もし、遠足とか振替日がなかった場合は、いつまで中止をされた のでしょうか。 ○本池課長 26日には検査結果がわかっていましたので、28日から再開と いうことになります。 ○西尾委員 そうすると、中止は24・25日だけということになりますか。 そうでしたら、私はお弁当でもいいんじゃないかなと思います。判明がそれほ ど早ければ。 ○矢倉会長 ○岡田副会長 他にないようでしたら、これで委員会を終了します。 (閉会のあいさつ)
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