別冊 ◆【 理 想 的 な 社 員 像 】 ●『責任・義務・権限』 義務 社員 責任 及び 取締役 権限 当社で業務に従事する者は、それぞれの身分や立場に応じて「責任」を遂行し、 「義務」を守り、 「権限」を適正に行使しなければならない。 「責任」とは、自己の任務を遂行し、期待されていることをやり遂げること。 「義務」とは、やらねばならないこと、やってはならないことの区分を厳守すること。 「権限」とは、それぞれの立場における“裁量の範囲”のこと。 ●『学習こそすべて』 私たちは、日々の仕事をこなしており「仕事に関してこれ以上勉強することはない」と思いがちで ある。しかし、ひとつの仕事のなかには、さまざまなことが複雑に入り組んでおり、そのなかには今 まで知らなかったことがたくさんあることに気付かされることが多い。 勉強は学校を卒業すると共に終わったわけではない。学校での勉強は、これからの勉強の素地をつ くったに過ぎないし、いままでの社会に出てからの勉強も決して十分なものというわけではない。社 会の仕組みや、仕事に関するもの、さらに社会人としての必要な知識と技能に関して、終わりのない 勉強が求められている。 仕事イコール勉強と心得て、わからないことや知らないことをそのまま放置することなく、自分が 納得するまで勉強して身につける努力をする社員でありたい。 ―1― ●『社員の心掛け』 よい社員とは、自己を全体の中に生かす人のことである。 ・仕事に積極的で熱心である。 ・仕事を研究し計画をもつ。 ・仕事を正確・敏速に処理する。 ・仕事に責任感が強い。 ・創意工夫を働かす。 ・命令に忠実・従順である。 ・社内の機密を漏らさない。 ・仕事に表裏をつくらない。 ・私用と公用を混同しない。 ・時間を無駄にしない。 ・礼儀正しく言動に注意する。 ・華美にわたらない好感のもてる身なり。 ・品位を保つ。 ・親切を旨とする。 ・明朗に行動し、他に迷惑を及ぼさない。 ・整理・整頓をよくする。 ・自己を反省する。 ・協調性に富む。 ・公私にわたる悩みは速やかに先輩や上司に相談する。 ・部下の指導や訓練をよくする。 ・公明正大で公平無私である。 以上の項目を基本とし、下記の 9 項目を励行する。 1. 『職場内の心得』 ① 出勤・退勤 ・定刻前に出勤し、定刻と同時に業務に就けるようにする。 ・朝の挨拶は、元気よく、礼儀正しく行う。 ・定められた時刻までは退勤しない。 ・退勤前に仕残した仕事がないかどうかを確認する。 ・机上、机下、周辺を整理・整頓する。 ・挨拶をして退勤する。 ② 用務で離席するときは、不在中仕事に差し支えないようにする。 ③ 社内での言動は、他の妨害にならないように注意する。 2. 『話し方・聞き方』 ① 要領と態度 ・話す前に、話す内容を十分に検討・整理する。 ・結論を先に話し、理由や状況は後にする。 ・まじめな態度で、率直に話す。 ② 言葉の使い方。 ・正しく、分かりやすい言葉を使う。 ・必要以上の流行語や漢語、英語を使わない。 ・相手を見下げたような言葉を使わず、敬語を使うように心がける。 ③ 聞き方 ・話す相手を注目し、まじめに聞く。 ・ ・ ・相手の話しがすんでから発言し、納得のいくまで確認する。 ―2― 3. 『電話のかけ方』 ① 電話を受けたとき。 ・ベルが鳴ったらすぐに受話器を取り、社名と自分の名前をいう。 ・相手方を確認し、用件を聞き、できればメモをとる。 ・要点を聞き終わったら、要点を復唱し、終わりの挨拶をする(ありがとうございました、等) ② 電話を掛けたとき。 ・社名と自分の名前を告げ、相手方を確認する。 ・要件の要点を先に話し、次に、具体的な話しをする。 ・要点を確認し、終わりの挨拶をする。 4. 『仕事の進め方』 ① 仕事の目的を明確にする。 ② 次の七点を考える。 ・誰が、何のために、何を、どこで、どうして=方法、いつ=いつまでに、いくら、 ③ 積極的にやることが大前提である。 ・時間を守り、計画どおりにやる。 ・そのために仕事の重要度を検討して、仕事の順序を決める。 ④ 他の業務との関連などを検討して、重複や矛盾をなくす。 5. 『命令・指示の受け方』 ① 受けるときの心得。 ・指示・命令の説明をされるときは、途中で言葉をさえぎらず、最後まで聞く。 ・説明が終わったら、不明な点を質問して内容を十分に理解し、要点を復唱する。 ② 意見があるときの心得。 ・事実に基づいて、率直、謙虚に意見を述べ、協議する。 ・受け難いときにも、上記に基づいて率直に具申する。 ③ 引受けたときの心得。 ・他の業務との関連を考慮し、どのように進めるかを決定する。 ―3― 6. 『報告の仕方』 ① 報告の原則。 ・担当業務や、指示・命令を受けた仕事が終わったとき、その他必要に応じて報告する。 ・報告は、結論、理由、経過等の順序で簡潔に行う。 ・必要なものは、文書、資料を添付して行い、それらは保管する。 ・日常業務については、一日、一週間、旬日等の区切りを定めて、定期的に行う。 ② 報告書の作成要領。 ・報告書は、できるだけ平易な表現を心がけるものとするが、複雑なものは図表等を使う。 ・報告書は、目的、経過、結論を述べる。 ③ 中間報告について。 ・特殊な指示・命令による業務の場合で、仕事の完了まで時間の掛かるとき、困難に出会った とき、方法の変更を要するとき等に行う。 7. 『情報提供の仕方』 情報の提供とは、自己の職務に関して得られた知識や情報等、上司に知らせておくことが上司 の仕事にプラスになると思われることを、積極的に提供することである。 ① どんな事柄を提供するのか。 ・上司は気付いていないが、必要だと思われる知識や事実。 ・情勢変化のうち、上司の考えに影響を及ぼすと考えられるもの。 ・自己の担当業務について上司の理解を増すための知識や事実。その他。 ② 提供の仕方。 ・口頭または文書で、要領よく、明確な表現で、事実を提供する。 8. 『会議の仕方』 ① 会議(ミーティング)のあらましのイメージを描いてみる。 ・会議の目的を明確にし、検討事項を明らかにして、資料をそろえる。 ② 会議の運営 ・会議の目的、議題の内容、議事の進行方法などを十分に説明する。 ・発言の機会を公平にし、結論を一方的に押し付けない。 ・協議が横道にそれないように注意し、結論を明らかにする。 ・会議の経緯を記録する担当者を決めておき、その記録は整理して保存する。 ③ 参加者の心得。 ・開催時刻には必ず出席して、他人を待たせない。 ・議題や資料は事前に十分に検討しておく。 ・発言は、必ず、議長または司会者の許可を得てから行う。 ・発言は、簡単明瞭に、感情を交えず、議題に集中した事項に集中する。 ・決定事項には、こころよく従う。 ―4― 9. 『文書の書き方』 ① 書き方の原則。 ・左横書きにし、用紙は左綴できるようにする。 ② 一般文書の要件。 ・発信番号、年月日、受信者名、発信者名、件名、本文、以上または敬具の順序で書く。 ③ 文書を書く上での注意事項。 ・意思の表明は十分か、論理に矛盾はないか、誤字や脱字はないか。 ・余計なことや、不適当な言葉づかいをしていないか。 ・全体としての統一や調和はよいか。 ④ 文書の取扱。 ・社外への発信文書は、上司の決済を受け、必ず、控えを作成し、発信文書綴りに保管する。 ・社外からの受信文書は、関係者に回覧し、読了印を押印し、受信綴りに保管する。 ―5―
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