日本語 訳 レポートに関して - 日本・インドネシア経済協力事業協会

に ほ ん ご やく
か ん し て
日本語訳レポートに関して
に ほ ん ご やく
けんしゅうせい
くん
いらい
さくせい
この日本語訳レポートは、研 修 生 イルファン シディック君の依頼により作成
されました。
かれ
ゆうげんがいしゃ
けんしゅう
ぎ の う じっしゅう
に ほ ん ご
彼は、有限会社K での 研 修 ・技能 実 習 を日本語でこなしていましたが、レポ
さくせい
さ い し て
たかい
に ほ ん ご さくぶんのうりょく
ひつよう
き
ート作成に際しては高い「日本語作文 能 力 」が必要となります。プレス機の
こまか
そ う さ ほうほう
い
ん ど
ね し
あ ご
さくせい
細かな操作方法などをレポートにまとめるには、インドネシア語での作成が
て き し て
はんだん
げんぶん
ご
か
適していると判断し、原文はインドネシア語で書かれました。
に ほ ん ご やく
さくせい
さ い し て
かん
しろうと
やくしゃ
この日本語訳レポート作成に際しては、プレスに関して素人の訳者に、イルフ
くん
せつめい
ほんやく
ァン君がひとつひとつ説明をしながらの翻訳となりました。
に ほ ん ご
べんきょう
や く だ て た い
い う
くん
きぼう
かんじ
日本語の 勉 強 にも役立てたいと言うイルファン君の希望で、漢字には
ふ
り が
な
へいい
ことば
え ら ん で
振り仮名をつけ、なるべく平易な言葉を選んでおります。
くん
にほん
ま な ん だ こと
きこく ご
い か
せ る
イルファン シディック君が日本で学んだ事を、帰国後にも生かせることが
で
き ま
す
こころ
い の っ て
出来ますよう、 心 より祈っております。
ねん
がつ
にち
2008年10月25日
やくしゃ
訳者
研修・技能実習の成果レポート
研修場所:有限会社 K
作成者:イルファン シディック
(2008 年 11 月修了)
第一次受入団体:JIAEC(社団法人日本インドネシア経済協力事業協会)
じょ
ぶん
文
序
にほん
けんしゅう
お
え
さくせい
おんけい
おみちびき
日本 での 研 修 を終え 、このレポートの作成 にあたって、いつも恩恵 ・お導き ・
ごじょりょく
あ た え て く だ さ る
かみ
かんしゃ
さんび
ことば
ささげ
ご助力を与えて下さるアッラーの神に感謝・賛美の言葉を捧げます。
にほん
ねんかん ま な ん だ
ぎじゅつ
さくせい
このレポートは、日本で3年間学んだプレス技術 のまとめとして作成しました。
にほん
けんしゅう
ぎ の う じっしゅう
ねん
がつ
にち
がつ い つ か
日本での 研 修 ・技能 実 習 は、2005年 1 2 月 30日から2008年11月5日
きかん
さいたまけん
ゆうげんがいしゃ
おこ
までの期間、埼玉県〓〓〓〓〓〓〓の有限会社K で行われました。
さくせい
さまざま
かた
しどう
じょりょく
な
な
え
このレポートの作成 は、様々な方 のご指導・ご助力 が無ければ成 し得 ませんでし
けんしゅう
ぎ の う じっしゅうせい
う
く
しゃちょう
ねんかん
けんしゅう し ど う
た。 研 修 ・技能 実 習 生 を受け入れて 下さった 〓〓〓〓社長 、3年間 、 研 修 指導
たんとう
くだ
せんせい
さくせい
きょうりょく
くだ
じゅんかい
を担当して下さった〓〓先生、このレポート作成に 協 力 して下さった JIAEC 巡 回
しどういん
しめん
か
ふか
れい
もう
あ
指導員の〓〓さんに、この紙面をお借りして深くお礼を申し上げます。
けんしゅう
ぎ の う じっしゅう
よ
くだ
つたないレポートではありますが、この 研 修 ・技能 実 習 のまとめが読んで下さ
かたがた
ちしき
ふか
ゆうえき
こと
ねが
った方々の知識を深め、有益なものになる事を心より願っております。
イルファン
シディック
i
目
次
序
文……………..………………………………………………………………… i
目
次……………………………………………………………………………….. ii
第一章
はじめに.........................................................................................................1
1.1 企業概要…………………….……………………………………………………... 1
1.2 就業時間…………………………………………….……………………………... 2
1.3 製
第二章
2.1 材
品…………………………………………………………………………… 2
材料と使用する機械・工具……………….……………………………... 3
料……..……………………………………………………………………. 3
2.2 使用する機具・用具… ………………………………………………………….. 3
2.3 機械の種類………………………………………………...……………………… 4
第三章
プレス作業工程………………………………………….………………..
8
3.1 抜き加工/ブランク抜き加工工程.………………..…………..…………………... 8
3.2 曲げ加工工程…….………………………………………………….…………….. 15
3.3 穴あけ加工/ピアス加工工程….………………….……………………………… 17
3.4 絞り加工工程...….………………………………………………………………… 18
3.5 切り加工工程..…………………………………………………………………….. 19
3.6 品質管理…………………………………………………………………………….20
第四章
おわりに………………………………...……..…………………………… 21
日本語訳レポートに関して…………………………………………………………..22
レポート承認書……………….………………………………………………………..23
ii
だいにしょう
第二章
ざいりょう
しよう
きかい
こうぐ
材 料 と使用する機械・工具
ざいりょう
2.1 材 料
ゆうげんがいしゃ
しゅるい
おも
けいじょう
そざい
かこう
有限会社K では、いろいろな種類の重さ・形状 ・サイズ・素材をプレス加工
しよう
で使用します。
ざいりょう
しゅるい
a. 材 料 の種類
れいかんあつえんこうはん
- 冷間圧延鋼板(SPCC)
ねっかんあつえんこうはん
- 熱間圧延鋼板(SPHC)
- ステンレス
どう
-銅
- アルミニウム
ざいりょう
けいじょう
b. 材 料 の 形 状
- コイル
-パイプ
いた
-板
ほそ
なが
-フラットバー(細く長いもの)
おもさ
ざいりょう
c.重さと、 材 料 のサイズ
- 1 kg ~ 4000 kg.
- 0.4 mm~12 mm.
しよう
き
ぐ
ようぐ
2.2 使用する機具・用具
きんぞく
か こ う さぎょう
しよう
き
ぐ
ようぐ
金属プレスの加工作業で使用する機具や用具はいろいろあります。
けいそく き き
a.計測機器
- ノギス
- マイクロメーター
- ダイヤルゲージ
- ハイトゲージ
3
- スケール
- メジャー
- スコヤ
じゅうりょうぶつ
うんぱん
b. 重 量 物 の運搬
- フォークリフト
- クレーン
ほ ご
ぐ
c.保護具
てぶくろ
- 手袋
あんぜんぐつ
- 安全靴
みみせん
- 耳栓
あんぜん そ う ち
- 安全装置
きかい
ちょうせい
d.機械などの 調 整
- ボルト・ナット
- レンチ
- セットレンチ
- スパナ
- ハンマー
- ペンチ
- プライヤー
- ヤスリ
かなきり
- 金切ばさみ
ぶ ん ど き
- 分度器
- スコヤ
きかい
しゅるい
2.3 機械の種類
ゆうげんがいしゃ
きかく
き
しよう
有限会社K では、いろいろな規格のプレス機を使用しています。
き
1. プレス機
〓〓〓〓
ざい
これは、アンコイラー・レベラフィーダ(レベラー)という、コイル材 の
きょうきゅう
まき
きかい
とくべつ
き
きかい
供 給 とその巻グセをなおす機械のついた特別なプレス機です。この機械は
じどう
よ
つぎ
こうてい
さぎょう
つか
そざい
自動ブランクと呼ばれています。次の工程、プレス作業に使う素材(ブラン
うちぬ
きかい
ク)を打抜く機械です。
4
だいさんしょう
第三章
さぎょうこうてい
プレス作業工程
きほんてき
さぎょう
つ
ぎじゅつ
あつりょく
ひ かこうざい
基本的にプレス作業は、「搗く」技術です。つまり、圧力 をかけて被加工材
きぼう
かたち
せいけい
(ブランク)を希望する形 に成形するのです。
き
つい
かながた
つか
あいだ
ひ かこうざい
お
すいちょく
プレス機とは、対になっている金型を使って、その間 に被加工材を置き、垂直
つよ
ちから
くわ
ひ
かこうざい
きかい
じたい
せいけいかこう
きかい
ひ か こう
の強い力 を加えることによって被加工材を成形加工する機械で、さらに被加工
ざい
くわ
ちから
はんりょく
ささ
せっけい
きかい
材に加えられる力 の反力 を、機械自体で支えるように設計されている機械です。
ゆうげんがいしゃ
ちゅうもん
おう
かこう
ほうほう
き
つか
有限会社Kでは、注文 に応じて いろいろな加工方法でプレス機を使います。
ぬ
かこう
ぬ
か こ う こうてい
3.1 抜き加工 / ブランク抜き 加工工程
ぬ
かこう
じょう
ざいりょう
つぎ
さぎょう
この「抜き加工」は、コイル状の 材 料 からブランクという、次のプレス作業
いたじょう
そざい
つ く
かこう
はじ
こうてい
のための 板 状 の素材を作る、プレス加工の始めの工程です。
ゆうげんがいしゃ
ぬ
かこう
がた
おこな
有限会社K では、この「抜き加工」を2つのやり方(a.b)で 行 います。
a.自動ブランク機による抜き加工
じどう
き
じどう
ぬ
かこう
きかい
この自動ブランク機械は、アンコイラー・レベラフィーダ(レベラー)という、
ざい
きょうきゅう
まき
きかい
き
じょう
コイル材の 供 給 とその巻グセをなおす機械のついたプレス機です。コイル 状
ざいりょう
つか
はや
たいりょう
せいさん
で
き
の 材 料 を使い、早く、 大 量 の生産をすることが出来ます。また、100kg~
はこ
しよう
2000kgのコイルを運ぶために、クレーンを使用します。
じどう
き
さぎょう
こうてい
わ
そして、この自動ブランク機の作業はいくつかの工程に分かれています。
8
ひんしつ か ん り
3. 6 品質管理.
ゆうげん がいしゃ
ひんしつ か ん り
せいさん こうてい
なか
おこなわれて
有限 会社 K では、品質 管理 は生産 工程 の中 でも行われて います。これは、
せいさん
だんかい
ふりょうひん
どりょく
しじょう
きょうそうりょく
だ さ
な い
かんがえ
生産の段階から不良品を出さないようにという考えからです。また、こういった
ひんしつ か ん り
せいひん
た い す る けんぴん
努力が市場での 競 争 力 となっています。品質管理として、製品に対する検品も
おこなわれて
ひんしつ か ん り
もんだい
せいさん こうてい
行われて います。品質 管理 では、問題 を生産 工程 にフィードバックするという
しごと
せいひん
ひんしつ
いってい
たもつ
仕事もあります。これは、製品の品質を一定に保つためのものです。
かくこうてい
せいぞうしゃ
もんだい
はあく
たいしょ
これによって、各工程 の製造者 はすぐに問題 を把握 して、対処 することが
で
き ま
す
ひんしつ か ん り
もの
こきゃく い し き
も っ
て けんぴん
おこないます
出来ます。(品質管理をする者は、顧客意識を持って検品を行います。)
ひんしつ か ん り
しよう
どうぐ
品質管理で使用する道具
- ノギス
- ダイヤルゲージ
- ハイトゲージ
- マイクロメーター
じょうき
どうぐいがい
もくしけんさ
おこなわれ
せいひん
上記の道具以外に目視検査も行われ、製品にキズがあるかどうかチェックします。
じ ぐ
つ か っ て
せいひん
また、冶具を使ってチェックをする製品もあります。
20
だいししょう
第四章
おわりに
ゆうげんがいしゃ
み
かこう
ぎじゅつ
このレポートは、有限会社K で身につけたプレス加工の技術についてまとめ
けんしゅう
わたし
たいへん い
み
たものです。この 研 修 は、 私 にとって大変意味のあるものでした。
ぎじゅつ
ほか
に ほ ん ご
きんべん
に ほ ん じ ん ろうどうしゃ
まなぶ
で
き
技術の他にも日本語や勤勉な日本人労働者のパラダイムを学ぶことが出来ま
か え っ た あと
い
おも
した。これらのものは、インドネシアに帰った後にも生かせるものだと思います。
た い す る ご い け ん
ぜ
ひ
お
よ せ く だ さ い
み な さ ん
ご い け ん
このレポートに対するご意見があれば、是非お寄せ 下さい。皆さんのご意見
よ
い
し ん じ て
がこのレポートをより良いものにすると信じています。
2008 年 9 月 3 日
埼玉にて
イルファン シディック
21