7月17日

農 業 技 術 情 報
平 成 27年 7月 17日
ゆとりみらい21推 進 協 議 会 指 導 部 会
十勝普及センター十勝東部支所
015-572-3128
JA幕 別 町
54-2302
JA札 内
56-2131
日甜幕別原料事務所
54-2756
幕別町農林課
54-6605
JA帯 広 大 正
0155-64-4591
各 作 物 の 生 育 ・ 作 業 の 遅 速 ( 幕 別 町 7 月 1 5 日 ) ( )内 は 平 年 値
作物名
遅速
日数
秋まき小麦
+4
馬鈴しょ
+3
茎 長 55.4 (55.8)㎝ 茎 数 4.1 (3.7)本
生育および作業状況
稈 長 80.3 (82.2)㎝ 穂 数 670 (663)本 /㎡
穂 長 8.8 (9.2) ㎝
大
豆
±0
茎 長 31.9 (37.9)㎝ 葉 数 5.7 (5.8)枚
小
豆
±0
茎 長 9.0 (11.7)㎝ 葉 数 4.6 (4.7)枚
菜
豆
-2
茎 長 26.0 (35.2)㎝ 葉 数 4.0 (4.0)枚
(金時)
草 丈 46.7 (57.0)㎝
開花始
7/15
(7/13)
葉 数 20.2 (23.3)枚
てん菜
+3
牧
±0
草 丈 32.2 (32.6)㎝ 1 番 収 穫 終
飼料用とうもろこし
+3
草 丈 122.1 (142.6)㎝ 葉 数 11.9 (11.6)枚
な が い も (マ ル チ )
-1
たまねぎ
-1
草
生育期節
根 周 23.9 (21.9)㎝
6/30
(7/ 7)
種 子 重 60.0 (56.6 )g 茎 葉 重 97.8 (115.1)g
い も 長 20.2(23.4)㎝ い も 重 21.8 (21.9)い も 径 9.7(13.7)
草 丈 76.7 (81.3)㎝ 葉 数 9.2 (8.4)枚
葉 鞘 径 18.5(19.4)mm 球 径 35.3(37.0) ㎜
畑
肥大始
7/11
(7/10)
作
1 てん菜
◎褐 斑 病 防 除
褐 斑 病 の初 発 が確 認 されました。糸 状 菌 は1~2週 間 潜 伏 し、高 温 ・多 湿 条 件 が続 く こと
により発 生 が多 くなります。病 斑 の発 生 を拡 大 させないためにも予 防 防 除 を実 施 しましょう。
◎アブラムシ類 防 除 (西 部 萎 黄 病 対 策 )
西 部 萎 黄 病 の初 発 が確 認 されました。今 後 の病 勢 拡 大 が懸 念 されます。
アブラムシに対 して効 果 の安 定 しているネオニコチノイド剤 (ダントツ・アクタラ・モスピラン SL)
を基 に、効 果 の期 待 できる有 機 燐 剤 ( オルトラン等 )を組 み合 わせて、連 用 とならないよう
予 防 防 除 を実 施 しましょう。
◎ヨトウガ防 除
ヨトウガの発 生 が見 られる場 合 は、有 機 燐 (オルトラン・トクチオン・ダーズバン)や合 ピレ剤
(ゲットアウト等 )を混 用 し、防 除 を実 施 しましょう。
※オルトラン・トクチオン・ダーズバンはアブラムシ類 にも効 果 が期 待 できます。
※トクチオンを使 用 する場 合 は、近 隣 作 物 への飛 散 に注 意 しましょう。
・7月 の防 除 予 定
7/17~21
褐斑病
【カッパーシン または カスミンボルドー 800 倍 】
ヨトウガ
【オルトラン 1,000 倍 または ダーズバン 1,500 倍 】
7/28~8/1 褐 斑 病
【ホクガード 1,500 倍+グリーンペンコゼブ または +グリーンダイセン 500 倍】
※単 剤 より DMI 剤 +マンゼブ剤 の混 用 が有 効 です。
アブラムシ類 【ダントツ 4,000 倍 または アクタラ 3,000 倍 または モスピラン SL 4,000 倍】
葉腐病
【モンカット 1,000 倍 または リンバー 4,000 倍 】
※気 象 経 過 により変 更 がある場 合 がありますのでご了 承 ください。
2
馬鈴しょ
(1)疫病防除の注意点
薬剤による防除は、治療効果の期待できる薬剤が主体となっていますが、耐性
菌の恐れがあるため、同じ成分の連用は避けましょう。
(2)夏疫病
7月下旬以降、高温で推移すると発生が早まる場合がありますので、ほ場観察に
より発生があった場合は夏疫病に効果のある薬剤や倍率で対応しましょう。
3
表1
豆類
(1)菌核病、灰色かび病防除
菌核病は開花後の曇雨天が続くと発生が
多くなります。豆類のうち、金時は既に開
花期を迎えていますが、小豆や大豆も例年
並に開花が見込まれます(表1)。
散布のタイミングを逃すと防除が困難に
なる場合があるので注意しましょう。
豆類の生育期節(開花始)
H 27
開花始
平年
早晩
大
豆
7/19 ※ 1
7/19
±0
小
豆
7/28 ※ 1
7/28
±0
手
亡
7/21 ※ 2
-
金
時
7/13
-2
7/15
※ 1 大 豆 、小 豆 の 開 花 始 は見 込 み 。
※ 2 参 考 値 池 田 町 に おける開 花 始 。
(2)害虫防除
7月下旬からはアブラムシ類、アズキノメイガ、カメムシ、ツメクサガが増え
る時期です。ほ場観察をこまめに行い、適期に防除を行いましょう。
野
1
菜
ごぼう
(1)黒条病の防除
・黒条病は7月下旬から発生しやすくなりますので、ほ場が茎葉で塞がる前の
予 防 防 除 を 行 っ て 下 さ い 。防 除 薬 剤 は 、フ ロ ン サ イ ド 水 和 剤
1,000 倍( 収 穫
21日前、3回以内)です。
1回目
7月中下旬
2回目
8月上中旬
3回目
2
適
宜
にんじん
気温が高くなってきましたので、黒葉枯病と軟腐病の発生に注意が必要です。
(1)黒葉枯病と軟腐病の防除
・ 黒 葉 枯 病 と 軟 腐 病 の 防 除 で は 、Z ボ ル ド ー 500倍 で 防 除 し 、ク レ フ ノ ン 200倍
を加用して下さい。
・ 軟 腐 病 の み の 場 合 は 、 ス タ ー ナ 水 和 剤 の 1,000倍 で 防 除 し て 下 さ い 。
3
キャベツ・はくさい
コナガの飛来頭数は、7月3日~7月7日に92頭、7月8日~7月14日に
132頭で、増加しています。継続して防除を行って下さい。
(1)はくさいの軟腐病防除
・気 温 が 高 ま り 、軟 腐 病 の 発 生 に 注 意 が 必 要 で す 。感 染 を 防 ぐ た め 、結 球 期 前 に
バ リ ダ シ ン 液 剤 5の 500倍 で 防 除 し て 下 さ い 。
・ そ の 後 7 日 目 に 治 療 効 果 が 期 待 で き る マ テ リ ー ナ 水 和 剤 の 1,000倍 で 防 除 を 徹
底して下さい。
(2)コナガ・アオムシの防除
・コナガの成虫が多くなりましたので、食害痕を抑えるために茎葉散布では、
接 触・速 殺 効 果 が 期 待 で き る ハ ク サ ッ プ 水 和 剤 1,000 倍 、ハ チ ハ チ 乳 剤 1,000
倍で防除して下さい。
・ ま た 、 地 際 部 か ら 発 生 し て い る た め 、 散 布 水 量 を 120㍑ /10aに し て 、 株 元 ま で
かかるようにして下さい。
4
レタス
・気温が高くなったことから、ナモグリバエ、軟腐病 、腐敗病の防除を徹底して
下さい。
(1)ナモグリバエの防除
・成虫は葉裏に産卵し、ふ化した幼虫が食害痕を発生させますので、葉裏に薬
剤が付くように防除して下さい。
・薬 剤 と し て プ レ オ フ ロ ア ブ ル の 1,000倍 ま た は ア フ ァ ー ム 乳 剤 の 1,000倍 で 防 除
して下さい。
(2)軟腐病、腐敗病の防除
・ 予防防除が重要ですが、発生しやすい条件とな りましたので、バリダシン液剤5
の 800倍 、カ セ ッ ト 水 和 剤 の 1,000倍 の 予 防 と 治 療 効 果 の あ る 薬 剤 で 防 除 を 行 っ
て下さい。
・移 植 前 の ほ 場 で は 、降 雨 後 に 停 滞 水 が 発 生 し な い よ う に サ ブ ソ イ ラ ー 等 で 排 水
対策を行って下さい。
5
たまねぎ
(1)白斑葉枯病・べと病・小菌核病の防除
主な薬剤
倍率
白斑葉枯病
シルバキュアフロアブル
2,000 倍
○
ファンタジスタ顆粒水和剤
3,000 倍
○
フロンサイドSC
3,000 倍
○
△
400~ 600 倍
○
○( 予 )
グリーンダイセンM水和剤
リドミルゴールドMZ
1000 倍
(2)ネギアザミウマの防除
主な薬剤
倍率
トクチオン乳剤
1,000 倍
オルトラン水和剤
1,000 倍
リーフガード顆粒水和剤
1,500 倍
2,500~
5,000 倍
ディアナSC
(3)軟腐病の防除
主な薬剤
べと病
小菌核病
○
○( 治 )
倍率
アグレプト液剤
1,000 倍
バクテサイド水和剤
1,000 倍
~農 薬 の安 全 使 用 と農 作 業 事 故 防 止 ~
★農 薬 散 布 において、農 薬 の安 全 使 用 基 準 を遵 守 し、散 布 の高 さを低 くし、
周 辺 作 物 への飛 散 防 止 に努 めましょう。
★散布時は、必ず防除用マスクを身に付け、肌をしっかり覆うようにします。
散 布 が終 わったら、肌 の露 出 部 を良 く洗 い、うがいをしましょう。
★作 業 機 をセットする時 に「挟 まれ」や「機 械 昇 降 時 の落 下 」事 故 が発 生
しやすいので、十 分 注 意 しましょう。
★水 分 をしっかりとり、熱 中 症 に注 意 しましょう。