第 48 回 東京都種苗会 野菜・花卉種苗改善審査会 ビオラの部 審査結果 2006 年 11 月 6 日 順位 出展(品種)名 会社名 Ⅰ F1VK567 ローズピンク シンジェンタシード(株) Ⅱ F1ぺニー ホワイトジャンプアップ (有)東京花壇 Ⅱ F1VK578 パープルウィズゴールデンセンター シンジェンタシード(株) Ⅲ F1VK354 トゥルーホワイト シンジェンタシード(株) Ⅲ F1VK570 バーガンディ シンジェンタシード(株) Ⅲ F1 ビビ アプリコットアンティーク タキイ種苗(株) Ⅰ等 F1VK567 ローズピンク Ⅱ等 F1ペニーホワイトジャンプ Ⅱ等 アップ Ⅲ等 F1VK354 トゥルーホワイト Ⅲ等 F1VK354 バーガンディ F1VK568 パープルウィズ゙ ゴールデンセンター Ⅲ等 F1ビビ アプリコット アンティーク 第48回 東京都種苗会 野菜・花き種苗改善審査会ビオラの部 ●審査会日時:2006年11月6日 午前10:00~ ●審査会場:農林総合研究センター 江戸川分場(東京都江戸川区鹿骨1-15-22) ●作 型:<当初予定>盛夏期(7月中旬)播種、10月中旬審査。10.5cmポット仕立て。 <実際>7月下旬播種、11月上旬審査。10.5cmポット仕立て。 ● 出品内訳:種苗会会員からの出品20点および参考品4点を含めた全24点 ● 審査員:東京都種苗会会員、東京都関係職員、生産者代表 耕種概要 ●播種: 7月21日に行った。用土は8mm目のフルイを通したメトロミックス350を使用し、288穴角形セルトレイに 1穴1粒で播種した。播種後3日間は、実測室温20~22℃の空調屋内で管理した。セルトレイ上での発 芽状況ならびに別に行った発芽試験の結果を表1に示す。発芽試験は、20~22℃(実測値)の恒温器 を用い(人工照明下)常法により行った。 ●育苗: 播種後4日目以降は天・側窓開放のガラス温室内で行い、強日射時は適宜遮光した。育苗期間中の 室内気温の推移を図1,2,3に示す。 ●鉢上げ以降の管理: 鉢上げは、展開本葉数が6~7枚に達した品種から順次行った。各品種とも、生育の進んだ株を選び、 80株を10.5cm黒色ポリポットに移植後、4×5列のSSトレイ4枚の全マスに配置した。実施日は、最も早 い品種で8月28日、最も遅い品種で9月15日であった。用土は基本用土(赤土:腐葉土:無調整ピート モス=3:1:1(容積比))に過燐酸石灰3㎏/m3,苦土石灰0.2㎏/m3,マグアンプK(細粒)5㎏/m 3混和 し、蒸気消毒したものを使用した。 鉢上げ後の管理は、全面を1㎜目合いの白色防虫ネット(カタログ値遮光率10%)で被覆した南北方 向のパイプハウス内、底面エキスパンドメタルのベンチ上で行った。同一品種はベンチ上の同一位置 に置いたが、日照条件等の違いを配慮して、適宜位置を変更した。スペーシングは、繁茂により鉢用土 が見えなくなった状態を目安として、品種ごとに順次(10月3日~10月27日)行った。現在のビニルハウ スへの移動は、審査会直前(11月2日)に行った。 全生育期間を通じ、わい化剤使用,摘心は一切実施行っていない。花ガラ除去は、必要な品種につ いて随時行った。 ●肥培管理: 追肥は全て液肥によった。 (育苗期間中) 播種21日後 ピータース15-5-25PL(2,000倍;N75ppm)品種番号4,17,18,19,23のみ施用 播種27日後 ピータース15-5-25PL(2,000倍;N75ppm)全品種施用 播種34日後 ピータース15-5-25PL(2,000倍;N75ppm)全品種施用 播種41日後 ピータース15-5-25PL(2,000倍;N75ppm)品種番号4,17,18,19,23以外施用 (鉢上げ後) 播種63日後(9月22日) 大塚15-15-15(2,000倍;N75ppm)全品種施用 播種83日後(10月12日) 大塚15-15-15(2,000倍;N75ppm)全品種施用 播種98日後(10月27日) 大塚15-15-15(2,000倍;N75ppm)全品種施用 ●病虫害発生状況と防除: (育苗期間中) 8月下旬 ハダニ類(ピラニカEW乳剤2000倍散布) 9月上旬 リドミル粒剤施用 (鉢上げ後) 10月中旬 ハスモンヨトウ,ハダニ類,斑点病 (アファーム乳剤2000倍,トップジンM水和剤1000倍散布) ●生育概要: 育苗期間終期(9月上旬以降)、疫病に類似した症状(葉のクロロシスと水浸状化)で枯死する株が 多発した。ただし、病理鑑定の結果、地上部,地下部いずれからも病原菌は検出されなかった。発症 直前の気温が高かった(図1,2,3)こと、セルトレイの周縁部よりも中央部で発症が多かったことから、 高温多湿による障害の結果と推定した。障害の程度は生育の遅い品種ほど甚だしく、障害程度の軽い 品種(生育の早い品種)との生育差が、この時期に拡大した。特に、枯死の多かった品種番号6,13で は、必要株数(80株)を確保できなかった。 開花始め(第1花の開花株数が全体の5%に達した日とした)は、最も早い品種で9月13日、最も遅い 品種で10月22日であった(表2)。 開花そろいに達した時点で、品種番号18には特性の異なる個体が複数混入(80株中5株)しているこ とが判明した。 ●お問い合わせ先 東京都種苗会 〒171-0022 東京都豊島区南池袋 1-26-10(株)武蔵野種苗園内 電話・FAX03-3988-0560 第48回 東京都種苗会 野菜・花き種苗改善審査会 ビオラ審査の様
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