決して笑えない熟年夫婦の、お・は・な・し 離婚と年金の話が聞きたいって?。最近、増えてるよぉ~、離婚の相談。 『女性の自立』ってヤツですか、だんだん主婦が我慢するのをやめて、サッサとダンナに見切りをつけ るようになってきた。私も気をつけなくっちゃ(笑)。 相談に来る女性達は「これは友達の話なんですけどね…」と言って、離婚したら女性の年金がどうな るかを聞いてきます。 「専業主婦をずっとやってきた女性って、加入しているのは国民年金だけだから、 満額でも月 6 万 6000 円くらいしかもらえません」って説明すると、急にカッカしだすしね」 でも、友達の話というのはウソで、自分の相談をしているんですよね(笑)。 「始末の悪い人になると、『ねえ、その金額でどうやって生活しろって言うんですか!』と詰め寄って くるけど、私に怒りをぶつけられてもどうにもなりません(苦笑)」 夫の定年退職をきっかけに離婚を切り出す女性も多いですね。 「ダンナの退職金狙いの離婚。でも、それはまだ甘い。サラリーマンの夫が年金を満額受け取れるよう になると、妻が65歳になるまで、加給年金が貰える。加給年金は妻が65歳になると、自動的に打ち 切りになり、その代わりに妻の年金に『振替加算』が上乗せされる。 難しく感じるだろうけど、簡単に言うと妻が65歳になると、夫の年金が減って、妻の年金が増える わけ。 そしてここがミソだけど、振替加算は一度貰い始めると、夫が死んでも、離婚をしても、一生貰い続 けることができる。 「私が女なら、65歳になって振替加算を貰う権利を得てから離婚するね。もちろん、それまではダ ンナの退職金にはなるべく手をつけないようにして、離婚のときにブン取れるようにする(笑)」 ■ 今回の年金改正の結果、平成19年4月から、離婚した際、結婚期間中に納めた保険料に対する夫 の老齢厚生年金を分割し、最大 1/2 まで受け取れるようになります。関心は高いですね。 「新聞の切り抜きを片手に『今まで40年も我慢してきたんだから、あと3年くらいは耐え抜きま す!!』なんて鼻息は荒い。こうなるとダンナはまさにヘビに睨まれたカエル。離婚の年金分割に加え、 平成19年には振替加算をもらえる65歳になっていたら、ダブルで嬉しいものね。いや、やっと夫 と別れた喜びもあるからトリプルのうれしさかも(笑)」 ■ 離婚よりまず別居 きっと、平成19年になったら、熟年離婚が急増するんでしょうね。 「ただこの離婚分割、熟年離婚予備軍の女性の思惑通りには進まないと思う。だって離婚分割はダン ナとの協議か裁判所の認定が必要だもん。 突然、離婚を切り出されてあわてふためいているダンナは、潔く分割を受け入れたりはしないでし ょ?ダンナがそんなも物分かりのいいヤツじゃないことなんて、奥さんはよく知っているはずなのに ね。目標(?)に向かってまっしぐらだから、冷静さを失ってるんですね。」 しかし、それでは女性に「救い」(?)が無いのではって考える人はいるでしょう。 「だったら離婚するんじゃなくて、別居が良い。それで夫が死んだら何食わぬ顔で遺族年金を請求 しちゃう。遺族年金の方が金額は大きいから、夫が病弱なのであれば、離婚よりも別居がべターだ。 以前、相談を受けた女性は『そうか、夫が先に死ねばいいんですね…』と沈思黙考を始めましたが、 一体何をする気(?)。この国では大抵の場合先に死ぬのはオトコの方だから、妙な気を起こさずにお となしく待っていてほしい、・・・というか待つべきです。」 じやあ、熟年女性は別居をして、「時を座して待つべし」ということか?。 「いや、年金を愛人に取られないように気をつけなきゃいけないな。『私の夫は絶対モテないから 大丈夫』って人が多いけど、世の中には悪食もいるから、用心しておかないと。ついつい、籍を抜か なきゃ大丈夫と思いがちだけど、年金の世界では形式じゃなくて、事実上夫婦であったことが重要視 されるの。だから愛人だって遺族年金を貰うことはできる。愛人でも年金がもらえる要件は、夫と戸 籍上の妻との ① 別居期間が長く ② 経済的な依存関係もなく ③ 音信・訪問の事実もない場合。 例えば、愛人宅にたまにしか来なかった夫が死んだ場合だったら本妻さんの勝ち。また、年齢の割 に精力的で・・・、両方にこまめに通っていたら、これも本妻さんの勝ち。だけど、愛人のところに行 きっぱなしで、本妻さんと音信不通だったら、これは愛人さんが勝ち。遺族年金は愛人のものになる」 ○ 本妻側の対策 「さっきの3つの条件を崩すべき。例えば、嫌でも1年に一度はご飯でも食べに行って、きっちり 日付入りの写真を撮っておく。一番良いのは、別居しても毎月の生活費をもらっておく。手渡しでな く銀行振込にしてもらって、客観的な証拠を残しておく。そうすれば、嫌なダンナと顔を合わせない でも済む。」 ○ 死人に□なし でも、ダンナが生活費を振り込んでくれない場合もあるが「大丈夫、裏ワザがある。ダンナの通帳 を管理しているのって、実は本人じゃなくて妻だよね。だから、ダンナの通帳の 1 つを失敬しておい て、妻自身が自分の銀行口座に夫名義で振り込みをすればいいの。 金額的には、生活費だから月々10万円程度。自分で自分に払うんだから、手数料以外に損はない し、これで愛人に遺族年金を取られる心配もなし。よりリアリティーを出すために、夫の住まいの近 くの銀行から振り込んでおくと良い。」 違法行為の疑いがあるが、「それはそうだけど、そんなのバレやしないから大丈夫。死んだ夫が甦 って『俺はそんなお金振り込んでいない』なんて言う訳ないじゃない?いわゆる死人に口なしってや つ。」 注意1 :この話は、余りにも怖い内容ですが、タカヤ社会保険労務士事務所の実例ではありません。・・・ 注意2 :この話は、私達夫婦の会話では、決して有り得ません。・・・ 注意3 :この話を、実行しても当事務所並びに私は一切の責任も補償も致しません。 実行は、計画的に・・・・・・(笑)
© Copyright 2024 Paperzz