研修報告書

研修報告書
平成 24 年 12 月 20 日
1.
織田先生の講義内容
織田先生の講義内容は、始めに”人はなぜ働くか?”を問いかけていた。
その答えは、人は幸福になるために働くということだった。では、どんな時に幸せを感じ
るのか?まず、五つあげられた。一つ目は、人に愛されるとき。二つ目は、何かを成し遂
げたとき。三つ目は、人に認められたとき。四つ目は、人に褒められたとき。五つ目は、
人に必要とされるとき。この中の二つ目以降の四つは、働くことで得られるとのことだっ
た。幸せを感じると脳の中からドーパミンが A10 神経から分泌される。この幸せとは快楽
である。脳は快楽を求めて行動している。脳幹に訴えることでさらに快楽原則を引き出す。
人間は幸せを感じることが出来れば、失敗しても働くのだ。つまり、仕事と幸せを結び
つけることで働くことの意味、生きる意味が見つけられる。そこで石工の話、一人の石工
は「このいまいましい石を切っている」とうんざりしていた。もう一人の石工は「大聖堂
を建てる仕事をしている」と誇らしげだった。この話は、完成した全容を思い描きながら
仕事を担っている石工は、仕事に生きる意味を見出しているということだ。次に、レジ打
ちの女性の動画をみた。この話は、自分のやりたいことがわからない女性の話でした。そ
して、やりたいことではなく目の前のことを全力で取り込むことで生きる意味を見出した
話でした。つまり、天職とはそれをするために生まれてきたという職業や仕事というより、
人が職業や仕事に持ち込む「生きる意味」なのだという。
就職するということは、職業を選ぶということだが、日本では会社を選ぶ方が圧倒的な
のだ。これは、入ってみないとどんな職種(仕事)につくか解らないことと、人事異動が
あるからだ。なので、仕事に持ち込む生きる意味を持つことが重要になる。
また、
「向き、不向き」より「前向き」ということが必要だという話もあった。態度と適
正によってつくられる表を使って説明していただいた。この表では後ろ向きでは適正があ
っても適正がない前向きな態度のときよりも結果が低くなっている。仕事は適正より、態
度が大事だということである。それから、人は潜在能力をほとんど発揮できていないそう
だ。原因はメンタルブロック(HABE の壁)を作ってしまうからということだった。これ
は自分の態度や姿勢を変えることで小さくできるというのだ。これらを実現するには、目
標を持ち、書き起こすことで無意識を意識化することが必要だとおっしゃっていた。目標
は具体的な方がいいそうだ。
2.
織田先生の講義をうけて…
仕事を楽しんで行おうと改めて思いました。また、ワークスタイルの診断結果で人在。
ただいるだけの人という結果が出てしまいました。ですので、模範型の人財になれるよう
に努力します。そのためにはまず、前向きな姿勢・積極的な態度を身に着けます。特に自
分が後ろ向きだと思ったことはなかったので、気づかされて良かったです。そして物事、
任された仕事、指示等について自分の頭で考えていることがほぼないのだと知りました。
今まで言われたことをそのまま、その通りに行っていただけなので、これから見直したい
です。何が目的なのか、何のためなのか、どうしたら効率がよいのかなど、一つ一つ真剣
に考え行動できるようになりたいと思います。
仕事に持ち込む意味について、石工やレジ打ちの女性の話はとても印象的でした。単純
作業を嫌々行う石工より、完成の全容を思い浮かべて誇りを持って仕事を行う石工の方が
はるかに楽しそうです。初めに出てきた幸せにつながっていました。レジ打ちの女性も単
純作業をただこなすだけではなく、お客様との会話を楽しめるようになったことで、自分
のレベルを上げていました。
この 2 つの例のように仕事を楽しみながら、自分のレベルを上げていきたいです。
そして HABE の壁を壊せるような人になり、発揮能力を上げていたいです。
3.
根本先生の講義
根本先生の講義内容は、文化、歴史についてでした。
始めに”知情意”とは何かについて話されました。知識、感情、決意のことで知識を得て、
感情を抱き、決意をすることが知識を活かすことになるという話でした。
次に、”大切な人は?大切な人のために命をささげること”について話し合いました。家族
のため・人のために命をささげることのできる日本人は世界でも珍しいという話でした。
ほかの国は神様のためにならあるそうです。また環境の変化に強く(四季、地震、津波他)
、
相手を受け入れる許容力があり、人(家族)のために動けることが日本人の強さのルーツ
になっているのではないかと根本先生は考えられました。これが武士道にもつながってい
く。武士道とは思いやりだそうです。
ここから歴史、文化に本格的に入っていくのだが、まずエルトゥールル遭難事件。これ
はトルコのエルトゥールル号が遭難したとき、トルコ人を助けた日本人に感動したという。
そのあと起ったイランイラク戦争では日本人がイランに取り残されてしまい、このままだ
と戦争に巻き込まれてしまう危機に陥った。日本の飛行機は危険だから飛ばしたくないと
言っていたのにもかかわらず、トルコは自国民を後回し(トラック)にし、日本人を助け
てくれた。次に北朝鮮拉致問題。そして、神風特攻隊の話。少年たちの行動は、お国のた
めの行動か?家族や大切なひとのための行動か?遺書について「お母さんありがとう」の
言葉の意味。これを題材とした映画、「蛍」
「俺は君のために死にいく」。等の話を聞き、自
分自身は何を感じたのか。なにが正義なのか?自分の主観でものを考える講義でした。ま
た、”和とは?”聖徳太子の和をもって貴しとなすを考えた。喧嘩をしない平和の和ではなく、
意見を言い合う議論の輪である意味だったという。
4.
根本先生の講義をうけて…
初めに何の話が聞きたい?と、テーマを決めました。聞きたいテーマを決めさせるなん
て斬新でした。そして講義の内容も感情に訴えかけるものが多かったです。
初めの大切な人のために命をささげることについては衝撃的でした。神風特攻隊の少年
たちは当時 18 歳位だったそうです。私は彼らの立場だったら、同じ行動ができたかどうか
わかりません。少年たちの遺書、笑顔の写真、もっと真剣に人生を生きられるのではない
か。私は生きているのだから、と感じました。また旅館の女将の話や映画の話、人によっ
て捉え方が違うこと、色んな意見があることが正しいこと、正解がないこと、とても胸に
響きました。毎日を少年のようにどんなに辛くても幸せそうに一生懸命に生きられたらか
っこいいなと思いました。それからエルトゥールル号の話。日本人は全然知らないのに、
トルコ人はみんな知っているなんて変な話だと思います。この話をきいて日本人でよかっ
たと思うことができました。また、イランイラク戦争のトルコがとってくれた行動につい
ても素晴らしいことで感謝すべきことです。いろいろなことを考えさせられる講義でした。
日頃から知情意を意識して、知識を知識だけで終わらせるのではなく、自分の中で何を感
じたのか、そして何を決意できたのか、考えることにより向上を忘れない人になりたいで
す。