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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
第 61 回
熊本県酪連通常総会開く
また、役員補欠選任においては菊池・阿蘇地区
より三角修氏、長塩幸久氏が、熊本中部地区より
梶原哲氏が選任されております。尚、総会後に開
催された理事会において、副会長に三角修理事が
就任されました。
【平成25年度事業概況】
我が国経済は、デフレ経済からの早期脱却を目
指し、大胆な金融緩和策や震災からの復興を加速
させるため、公共事業を中心とした財政政策等、
第二次安倍政権の経済政策「アベノミクス」効果
挨拶する吉田孝壽会長
が下支えとなり、景気は順調な回復基調にありま
す。しかし、消費税率引き上げに伴う消費の停滞
6 月26日(木)
、本会 3 階大会議室で、熊本県
が予測されることから今後の景気動向に目が離せ
酪農業協同組合連合会の第61回通常総会が開かれ
ない状況です。
ました。
また、酪農界においては円安による副原料、包
冒頭、吉田孝壽会長の挨拶、来賓の挨拶に続き、
装資材や燃動費の負担増にとどまらず、飲用乳価
梅田穰組合長(上益城農協)を議長に選任し、平
の改定に伴う原料価格の上昇等、製造コストが急
成25年度事業報告、貸借対照表、損益計算書、注
騰したことから、牛乳・乳製品市場で価格改定を
記表、付属明細書及び剰余金処分案承認の件・平
実施せざるを得ない事態となりました。しかし、
成26年度事業計画承認の件・平成26年度経費の賦
少子高齢化の進展や冬場に向かう不需要期であっ
課及び徴収方法決定の件・平成26年度における理
たことから飲用牛乳の消費が伸び悩み、乳業会社
事及び監事の報酬の件・役員補欠選任の件・役員
にとっては厳しい経営環境となっており、今後の
退職慰労金支給の件、以上 6 議案が上程され、い
牛乳・乳製品などの需要動向に予断を許さない状
ずれも原案通り承認されました。
況となりました。
この様な経営環境のもと、生産本部においては
猛暑や分娩の遅れによる生乳生産の伸び悩みと円
安による輸入飼料の高止まりのなか、生乳生産の
意欲喚起と生産コスト高騰の打開策として飲用向
け取引乳価の改定を行うとともに、期中に粗飼料
などの季節キャンペーン実施や乳用初妊牛導入確
保緊急対策事業並びに補助事業を活用した大型資
材のリース事業の推進に取り組みました。
乳業本部においては、牛乳乳製品市場での低価
格競争が続くなか、新製品や業務用製品の販売に
努めるとともに、乳価改定に伴う原価高となった
議長:梅田穰組合長
ことから量販店・販売店等への納入価格の値上げ
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
に取り組みました。しかし、LL小型容器の販売
数の生乳生産県として生乳生産枠の流動化推進や
不振や殺菌乳販売の苦戦から売上・収益ともに厳
高品質な生乳の生産体制確立に向けた飼養管理技
しい実績となりました。
術の指導充実や衛生指導の徹底に取り組むととも
管理部門においては、職員の能力開発と職場の
に、酪農経営の確立に向けた自給粗飼料の増産指
活性化並びに内部管理態勢の充実のため、職場の
導並びにエコフィードを利用したTMR飼料の供
全体研修会の開催や専門的な研修・講習会の受講
給を図ります。また、酪農生産基盤充実のため、
を推進しました。また、パソコンのセキュリティリ
酪農後継者の育成や新規就農者への支援に努める
スク軽減のため、 4 月にサポート終了となるオペ
とともに、
マザーズ家畜市場をさらに活性化させ、
レーティングシステムの切り替えを実施しました。
県外からの集畜や後継牛の安定的な供給体制の確
特別会計(阿蘇ミルク牧場)においては、休日
立に取り組みます。
の天候に恵まれたことや県内外での積極的な宣
乳業本部においては、消費者の食品に対する安
伝・広告活動に努めるとともに、閑散期における
全・安心への関心が高まるなか、本会の取り扱い
集客のため割引企画やイベントを実施した結果、
製品の原材料から製造・流通過程までの品質管理
計画・前年ともに上回る実績となりました。また、
体制の定期検証を実施し、安全性の確立に努めま
冬期の休業期間に魅力ある牧場づくりのため、施
す。また、乳を基盤とした発酵乳・乳飲料の開発
設の補改修と環境美化に取り組みました。
に努めるとともに、営業・企画力を結集して新規
市場並びにプライベートブランド製品製造及び相
【平成26年度事業方針】
手先ブランド製造の開拓に取り組みます。
我が国経済はデフレ経済からの早期脱却と経済
管理部門においては、会員及び会員生産者並び
再生に向けた各種政策により、株価の回復や為替
に本会関係者の負託に応えられるよう、職員教育
相場が円安傾向となり、輸出関連などの一部産業
の充実による能力開発と職場の活性化に努めると
では大企業を中心に企業収益が改善し、景気が回
ともに、本県酪農の永続的な発展のため組織整備
復していると報道されているが、本年度からの消
の推進に取り組みます。また、本会の経営基盤確
費税率引き上げに伴う国内での需要動向に目が離
立のため、事業計画に基づく財務の健全化を推進
せない状況です。
するとともに内部牽制機能の充実に努めます。
一方、酪農界においては、昨年下期の飲用向け
阿蘇ミルク牧場においては、本会の各部門・各
取引乳価の改定により生乳代金は増額しているも
部署と連携・協調し、酪農事業の理解醸成施設と
のの、輸入粗飼料の高止まりや燃料・電気料金の
して来場者に満足していただける魅力ある牧場づ
上昇など、生産コストの高騰を余儀なくされていま
くりに努めるとともに、特別会計での経営改善を
す。また、TPP交渉如何によっては、今後の生乳
図るため、平日や閑散期における牧場への誘客対
生産に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。
策及び売上対策並びに外部販売の積極的な推進に
乳業界においては、原材料コスト上昇に加え、
取り組みます。
少子高齢化の進展による飲用需要の伸び悩みと消
費者の生活防衛意識から牛乳・乳製品の低価格化
など、厳しい経営環境が続くこと
から中小乳業においては予断を許
さない状況です。
この様な厳しい経営環境のも
退任理事
と、本会は今年 4 月に設立から
60年の節目を迎え、役職員一同
新たな気持ちで、以下の事業に
取り組みます。
生産本部においては、国内有
新任理事
地 域
氏 名
熊 本 中 部
本田 安洋
上益城農業協同組合
菊 池・ 阿 蘇
川口 司
菊池地域農業協同組合
菊 池・ 阿 蘇
宮村 孝一
菊池地域農業協同組合
熊 本 中 部
梶原 哲
上益城農業協同組合
菊 池・ 阿 蘇
三角 修
菊池地域農業協同組合
菊 池・ 阿 蘇
長塩 幸久
菊池地域農業協同組合
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所属組合
昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
平成 26 年度『ちちの日に牛乳(ちち)を贈ろう!
キャンペーン』開催
熊本県菊池郡大津町が発祥の『ちちの日に牛乳
を贈ろう!』の定番化に向け消費拡大につなげる
ことを目的とした『ちちの日に牛乳(ちち)を贈
ろうキャンペーン』が今年も開催されました。平
成11年からスタートしたこの取り組みも今年で16
年目を迎え、全国の酪農青年女性会議の呼びかけ
もあり、全国で様々な催しが行われる恒例行事と
なりました。本県としましても、 6 月11日(水)
の熊本県庁・九州農政局をはじめ、各市町村や各
地区県事務所への牛乳贈呈式が行われました。こ
熊本県庁にて
のうち、県庁や農政局では牛乳と一緒に阿蘇ミル
ク牧場のチーズ 2 種類(フロマージュブラン・リス、
ミルクの樹)のオードブルも食べてもらい牛乳の
消費拡大を伝えました。
また、 6 月14日(土)には、県酪農青壮年部役
員と同女性部役員がゆめタウン光の森(菊池郡菊
陽町)において、牛乳の無料試飲会や、ちちの日
のPR活動を行いました。用意した800杯の牛乳を
二時間で配り、牛乳の消費拡大や酪農の理解醸成
活動が展開されました。
九州農政局にて
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
光の森
光の
森
芦北
氷川
●これらの他にも県内各地で牛乳の消費拡大や酪農の理解醸成活動が展開されました!
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昭和52年9月6日
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暑熱対策 「屋根対策しましょう!」
営農推進課 奥
村 洋
熊本地方気象台は 5 月20日に今年の夏は異常気象となる「エ
ルニーニョ現象」が 5 年ぶりに発生する可能性が高く「冷夏」
との予報をしました。しかし決して楽観視してはいけません。
既に菊池地方では、 5 月に最高気温30度を超える夏日を 9 日
も記録しています。これは昨年の10日と比較してもほぼ変わ
らない統計となってるので昨年の猛暑を思い出して更なる暑
熱対策を行うことが必要となります。
それでは、今回は屋根から伝わる熱を遮熱する方法として
屋根対策の取り組みの優良事例をサーモグラフィ(温度変化
分布の分かる写真)を利用して紹介したいと思います。
まずは、遮光ネットの利用方法です。写真 1 は、スレート
屋根に遮光ネットを張った屋根の温度変化です。赤色で示し
ている遮光ネットを覆っていない部分の温度は64度です。水
写真1
色で示している遮光ネットを覆った部分の温度は39度です。
マイナス25度の温度差があります。
スレート屋根は、太陽光によって熱を保持しやすい性質が
あるので遮光ネットの利用により断熱効果があります。設置
方法は、風で飛ばされないようにたるみの無いように張る工
夫をすることが大切です。また、黒色ばかりではなく白色や
シルバーの遮光ネットも同じ効果があります。
写真 2 は、スレート屋根一面に遮光ネットを張りその上に
散水装置を利用して散水している屋根裏の温度変化です。赤
色で示している水がかかってない部分は、40度を超していま
す。水色で示している水がかかっている部分は、33度になっ
ています。マイナス 7 度の温度差を示しています。
遮光ネットばかりでは無く水を併用することで遮光ネット
に保水効果をもたらして屋根の温度はさらに低下することが
写真2
分かります。
屋根散水はスレート屋根、ガルバニュウム屋根、瓦屋根等
すべての屋根の暑熱対策に効果的なものになります。
写真 3 は、断熱材を施していないガルバニュウム屋根に水
性塗料IPメタルコートを塗布した屋根裏の温度変化です。赤
色で示している非塗装部分は45度に達しています。黄緑色で
示している塗装部分は32度になっています。マイナス13度の
温度差を示しています。
断熱材が無いガルバニュウム屋根材は、表面の温度がその
ま屋根裏に伝わるので牛舎内がとても暑くなります。このよ
うな屋根の対策としては、水性塗料が最も効果的なものにな
ります。この塗料は高価ではありますが、耐久性(約 5 年)
があり、剥がれにくいことが特徴です。散水施設を設置して
併用することで更に効果的な暑熱対策になります。また、こ
写真3
の水性塗料より安価な屋根塗布材はドロマイト石灰です。耐
久性は 1 ∼ 2 年ですが水性塗料より1 / 6の費用で整備することができます。
以上の様に、屋根対策を紹介してきました遮光ネット、ドロマイト石灰、水性塗料IPメタルコートは、マザー
ズ購買課で「暑熱対策キャンペーン」を実施中です。購買職員が巡回時に問い合わせ頂きますとおおよその費
用を見積もることができます。また、屋根を塗布する動力噴霧機やエアレス機械も貸し出していますのでどし
どしお尋ねくださいますようお願いします。
猛暑の夏はすぐそこにきています。早急な対策をお願いします。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
― コラム ―
『観察こそ酪農経営の命』
私はここ数年日本各地の酪農家の牛舎や牛を見
たり、酪農家と話す機会が多くあり、経営的に優
秀な酪農家やそうでない酪農家もおられました
が、いずれも何らかの問題を抱えており、悩んだ
り、将来的な展望を見出せない状況に陥っておら
れる方もおられました。その上、飼料費の高騰や
素牛価格の値上り等により、経営が非常に苦しく
なっている酪農家を数多く見て参りました。
本来、酪農は儲かるべき産業であるにもかかわ
らず、儲けていない酪農家がいかに多いことか、
日本各地を見てつくづく思い知らされました。し
かも、その原因を私なりに分析したところ、飼料
費の高騰などの経営環境の悪化が原因というより
は、周産期病になったり、乳房炎やその他の病気
が多発したり、種付けがうまくいかなかったり等、
飼養技術の未熟さにより起こっていることが大半
を占めておりました。
つまり、酪農家だけで解決できない問題で経営
が悪化しているのではなく、酪農家が自ら改善す
るだけで解決する問題で経営が悪化していたので
す。別の言い方をすれば、その原因は、間違った
知識・技術によって飼養管理している場合がほと
んどで、極論を言えば誤った常識によって経営を
行っているために、経営が悪化しているといって
も過言ではありません。厳しいことを言わせてい
ただけば、皆さんが今まで正しいと信じてきた常
識はほとんどが誤りであり、今の改良された牛に
適合しない知識や技術がほとんどなのです。
乳が生産される原理原則は変わるものではな
く、個々の農家における経営上の問題の多くが、
この原理原則を無視して行われていることによっ
て引き起こされていることを考えれば、この基本
を正しく知ること(誤った常識を正すこと)によっ
て、ほとんどの酪農家で経営の改善が図られる、
と私は考えています。
したがって、小手先の技術を云々する前に、こ
の基本(原理原則)をきちんと理解することが非
常 に 大 事 と な り、
この基本が身に付
けば、経営改善は
わたなべ酪農ゼミナール
90%が達成された
と言っても過言
渡邊 徹
で は あ り ま せ ん。
誤った常識を改善し、最近の新しい知見もふまえ
正しい知識、正しい技術を身につけ、酪農経営の
安定化を図ることが、儲けに繋がる酪農経営とな
るのです。
そして、この基本がうまくできているかどうか
を体現しているのは、牛の健康です。牛が元気で
あれば儲けも多いですし、病気や不健康では儲け
は少なくなっています。牛が寝込む前に、或いは
獣医さんを呼ぶ前にちょっとした牛の不調を見つ
けることができ、対処できれば、損害も少なくて
すみますし、手間もかからずに楽に仕事が進んで
いきます。ですから、お金をかけずに儲けを増や
そうとすれば、今以上に観察をしっかりすること
です。朝晩5分ずつで結構ですから、牛を眺めて
ください。それを続けることで、牛の不調が早く
わかるようになり、早め早めの対処ができるよう
になります。
正しい知識、正しい技術を習得するには時間が
かかります。また、牛は毎年進化(改良)してい
ますので、常に新しい知識・技術を身につけてい
かないと牛に追いついていけません。つまり、牛
飼いを止めるまで勉強していかないと、儲け続け
ることはできません。しかしながら、皆さん方の
目の前には、常に進化し続けていろいろ教えてく
れる先生(牛たち)がいますので、その先生たち
に教えてもらい勉強してください。牛を観察する
と本当にたくさんのことを教えてくれます。観察
こそ酪農経営の命なのです。
経営が苦しい酪農家は皆さん一人ではありませ
ん。仲間と一緒に正しい知識、正しい技術を習得
して、
皆で「勝ち組」になろうではありませんか。
渡邊 徹 わたなべ酪農ゼミナール
昭和30年福岡県生まれ、九州大学農学部畜産学科卒業。
昭和55年徳島県入庁、畜産試験場勤務。
平成20年三好農業支援センター所長、平成21年徳島農業支援センター所長、
平成22年東部農林水産局副所長を経て、平成26年退職。
同年からコンサルタントとして開業し、現在にいたる。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
第 27 回
熊本県乳牛改良同志会ベビーショウ開催
去る平成26年 6 月 6 日(金)に益城町平田のJA熊本市畜産センターで第27回熊本県乳牛改良同志会
ベビーショウ(熊本県乳牛改良同志会主催)が開催されました。
審査員は安倍明徳氏(らくのうマザーズ)で、
第1部から第7部の序列付けが行われ、各部の
上位 2 頭によりグランドチャンピオン、リザー
ブチャンピオンが決定されました。
グランドチャンピオンには松島太一さん(合
志支部)所有牛のキー ジヤスト DO IT テイラー号(父:キー ゴールドテイー マツ
ク)
、リザーブチャンピオンには菊池農業高校
(泗水支部)所有牛のKAHS アシユリー ユキ ゴールドオア マーブル ET号(父:トツプジーン
ゴールド オア ET)が選ばれました。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
細菌数と乳房炎について
らくのうマザーズ 生産本部 指導部 技術課 檜垣 英子
今年も梅雨入りし、じめじめとした日々が続い
す。無乳連鎖球菌の感染は最近減少傾向にありま
ています。皆さん、毎月の個乳検査成績表には目
すが、この菌が検出されたら感染牛の隔離と徹底
を通されていますか。今からの時期、細菌数が30
的な治療の必要があります。環境性連鎖球菌は最
万を超すケースが増えてきます。今年度 4 月は 5
も多い乳房炎の原因菌の一つです。この菌は敷料
件、 5 月が 8 件と増加傾向にあります。細菌数が
などの環境中に存在するので、環境衛生・搾乳衛
少しでも上昇したら次のことをチェックして下さ
生に留意することが重要です。中には一度発症す
い。
ると難治性な菌種もあり、早めの菌の特定と有効
な薬剤での治療が必要になります。
1.搾乳機器の汚れを探す。
プトロセカは葉緑素を持たない藻類で、感染源
汚れは細菌のかたまりです。
は汚染された水、貯水タンク、ホースの水、水た
バルクの内面、コック、ミルカーの各部、牛乳
まりなどです。感染牛は乳房の硬結、腫脹、乳汁
配管とレシーバージャーのつなぎ目、ミルクタッ
に多量のブツを排出します。
フリーバーンなどで、
プ、クロー内部等をチェックして下さい。
発症すると環境を汚染し、蔓延することもありま
また、自動洗浄システムで、洗剤が切れていな
す。今のところ治療法はなく、隔離して感染乳汁
いか、洗浄の湯温・湯量が適切かを確認して下さい。
を廃棄するか淘汰候補にするしかありません。
2.バルククーラーの冷却は正常か。
細菌数は通常 3 万以下でも 3 万と表示されてい
乳温が高いと細菌が増殖します。
ます。それが少しでも上昇したら何かが起こって
搾乳後 1 時間以内に10度、 2 時間以内に4 . 4度
いると考えて、チェックを行ってみて下さい。30
になっているか、 2 回目の投乳後で10度を超えて
万を超えた場合、その菌が汚れによるもの(桿菌
いないか確認して下さい。
の菌塊がみられる)か、乳房炎乳(体細胞に取り
また、自動洗浄システムが正常に動いている
込まれた球菌やプロトセカや酵母など)の混入に
か、冷凍機のガスが抜けていないかも確認して下
よるものかを組合を通してお知らせしています。
さい。
搾乳機器の洗浄やバルクのチェック、乳房炎の
牛がいないかの確認をお願いします。
3.乳房炎の牛はいないか。
乳房炎の牛がいると体細胞が上昇するのは知ら
れていますが、特定の細菌による乳房炎で急激に
細菌数が上昇することがあります。
連鎖球菌やプロトセカ(藻の一種)の感染によっ
て排菌数が急増すると言われています。
連鎖球菌(ストレプトコッカス)には、伝染性
の無乳性連鎖球菌(ストレプトコッカス アガラ
クチエ)とそれ以外の環境性連鎖球菌がありま
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
輸入粗飼料の情勢 H26 .
7 月号(H26年 6 月情勢)
4 − 6 月のBAF(燃料調整係数)は$5値上げだったが、 7 − 9 月は$14値下げを発表。北米西海岸での労
北米コンテナ船 使交渉に進展は見られず、最悪の場合ストによる各港の閉鎖(前々回の02年では交渉が決裂し、 9 月下旬か
フレート
ら10日間の各港閉鎖によりデリバリーが正常回復するのに半年を要する事態となった)も懸念されるため注
意が必要。
【米国産】14年産作付がほぼ完了。主産地では、冷涼な気候のため 2 週間ほど進捗が遅れている模様。カリフォ
ルニア州内の干ばつの影響からアルファルファが高騰し、米国内でビートパルプの引合いが強くなっている
ビートパルプ
ため、産地価格は堅調に推移している。
【中国産】13年産の作付面積は前年よりも減少しており、国内市場の拡大が進んでいるため、輸出数量も限定
的でタイトな状況が続くことが見込まれる。
西海岸全体でアルファルファの生産量が減少していること、米国乳価が史上最高値で推移している
こと、干ばつの影響により米国内の酪農家や肥育農家が積極的に購入し“パニック買い”を起こし
ていること、UAEや中国向けの買付けが旺盛なことにより、14年産はどの産地も高値でスタートし
ている。今後は米国内酪農家の強い引合いがいつまで続くか注目されている。
【ワシントン産】産地では14年産 1 番刈の収穫が続く。作柄・品質は全般的に良好であり、一部で起きた雨当
たり被害も含めて、米国内酪農家が積極的に買い付けている模様。米国のみならず中国の引合いも強く、更
なる価格高騰が懸念される。
【オレゴン産】産地では 6 月上中旬から 1 番刈の収穫が始まる予定。作柄に関わらず、カリフォルニア州内酪
農家からの引合いが強く、産地価格の高騰が懸念される。
アルファルファ
【ユタ産】 5 月中旬の降雪により霜害による生育の遅れや雪の重みによる倒伏も一部発生している模様。
【ネバダ産】干ばつの影響で農業用水が不足し、 2 番刈で終了する圃場も多く出る見込み。早い圃場では 5 月
下旬から 1 番刈が始まっているが、一部で雨当たり被害が発生している模様。
【北カリフォルニア産】干ばつの影響を最も受けている地域で、農業用水の不足により 2 番刈で終了する圃場
も多く出てくる見込み。全米一の生乳生産地帯である北カリフォルニアでは産地価格が前年比$70/t以上も
高騰して推移している。また、産地では盛んなアーモンドの作付が増えているとの情報もあり、作付面積も
減少していると予想される。
【インペリアルバレー産】14年産作付面積は前年比104%。産地では3番刈の収穫が始まる。産地価格高騰に
より、輸出向けは手が出せない状況。
【米国産】14年産作付面積は前年比 5 ∼ 10%増の予想。主産地では 6 月上中旬から1番刈の収穫が始まる予定。
近年では日本以外の他国向けにも需要が広がっており、作柄が良くても期待以上に価格は下がらないのでは、
チモシー
と予想されている。
【カナダ産】近年は生産コストに対して高く売れることから、主産地での14年産作付面積が増えることが予想
される。
【インペリアルバレー産】小麦の作付面積が減少していることから、早播きスーダンの作付面積は前年対比
スーダン
108%と増加した。産地では、現在1番刈の収穫が進んでいる。温暖な気候のため、昨年より 1 週間早い進捗。
良品の発生が期待されるものの、日本向けの引合いが強く、産地価格は強含みで推移する見込み。
インペリアルバレーの5/ 15時点での作付面積は前年対比104%。産地では現在 2 番刈の収穫が進んでいる。
クレイングラス 良品の発生が期待されるが、韓国向けの引合いが強く、産地価格は堅調に推移。13年産チモシーのローグレー
ドが韓国向けに受け入れられず、14年産クレイングラスに需要が移行しているためと思われる。
バミューダ
インペリアルバレーの5/ 15時点での作付面積は、前年対比94%。種子の生産意欲が旺盛なことから、14年
産の作付面積は増えても、バミューダヘイの生産量は減少する見込み。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
14年産の米国産ストロー類の作付面積は昨年よりも増加する見込み。近年続いた種子価格の低迷による作付
ストロー類
面積の減少は、ようやく歯止めがかかってきたとも言われている。一方で、13年産は韓国向け需要が減退し
たこともあり、14年産の価格次第では種子収穫後にストローを集荷しない農家が増えることも予想される。
13年産は、雨当たり被害はあるものの大半が軽い雨で済んでいるため、ハイグレード品は限定的で、見た目
がきれいなローグレード品が多く発生している。どの産地も生育中にも降雨が十分にあったため、単収は例
年より多いものの、雨に当たっていないスタックでも分析値はあまり良くない傾向。ハイグレード品の価格
オーツヘイ
は強含みで推移しているものの、中間・ローグレードの価格は弱含みで推移しており、日本・韓国向け共に
荷動きが順調。産地では14年産の播種がほぼ終了。十分に降雨があったため、オーツヘイより播種時期が早く、
安定的な収益が見込める小麦やキャノーラの作付が増えており、オーツヘイの作付面積の減少が早くも予想
される。
原料情勢
【13/14年産】 作付面積95. 4百万(前月95. 4百万)エーカー、単収158. 8(158. 8)bu /エーカー、生産量
139億2, 500万(139億2, 500万)bu、総需要量136億3, 500万(136億3, 500万)bu、期末在庫11億4, 600万(11億
6月11日発表
4, 600万)bu、在庫率8. 4(8. 4)%。
米国農務省
トウモロコシ 【14/15年産】 作付面積91. 7百万(前月91. 7百万)エーカー、単収165. 3(165. 3)bu /エーカー、生産量
需給予想
139億3, 500万(139億3, 500万)bu、総需要量133億8, 500万(133億8, 500万)bu、期末在庫17億2, 600万(17億
2, 600万)bu、在庫率12. 9(12. 9)%。
シカゴ相場は500¢を超える値動きだったが、エタノールの使用量が減少したことや好天により作柄が良好と
トウモロコシ
相場動向
なったことから440¢台まで値を下げた。新穀については、このまま好天が続けば豊作が期待されるものの、
単収に最も影響する受粉期を残しており、この期間の米穀生産地の天候には注意が必要。作付面積の減少に
よる生産量の低下の可能性も残されている。
米国産大豆需給予想の13/14年見通しは、需要面・搾油で増加し、期末在庫見通しは 1 億2, 500万( 1 億3,000万)
bu、在庫率3. 68(3. 8)%となった。14/15年見通しは、供給面で期初在庫の減少があり、期末在庫率は9. 42%。
国内産大豆粕
シカゴ大豆相場は、産地天候予想が良好なことから若干値を下げているが、依然として世界的な蛋白原料へ
の需要増加から高値で推移しており、しばらく続く見込み。国内需給は、発生量は前年対比で若干増加して
いる。輸入大豆粕は、需給の締まりが改善に向かっているが、依然として高値で推移。中国ではGMO問題に
絡み米国からの輸入DDGSを拒否する可能性があり、代替品として大豆粕需要が増加する懸念がある。
国産フスマは、季節的な要因から生産量が増加傾向だが、原料小麦が良品であることから歩留まりは悪く、
発生量は思ったほど伸びていない。しかし、飼料用の需要も減少しており、需給バランスは適正になりつつ
糟糠類
ある。
グルテンフィードは、国内で発生期を迎えていることに加え、原料用トウモロコシの品質が悪いことから歩
留まりが良く、発生量は増加。余剰感が生まれており、総じて市況は軟化傾向となっている。
ブラジルの停船が少ないことや、ガルフ出しの鋼材が少ないことから、大西洋の荷動きが鈍化。また、太平
海上運賃
洋地域でも中国の輸入量の減少があり、軟調に推移している。一方、10月積以降は新穀期に対する期待が根
強く、期近ほど値を崩していない模様。今後は徐々に値を切り上げていくと思われる。
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
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ストップ農作業死亡事故!!
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
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2013年5月29日、石川県七尾市で行われた「世界農業遺産国際会議」で、
「阿蘇の草原と持続的農業」が世界農業遺産に認定されました。
らくのうマザーズは世界農業遺産に指定された 「阿蘇の草原の維持と持続的
農業」 を保全し推進していく取り組みを応援する商品として、平成26年7月1日、
「大阿蘇草原牛乳」 を発売しました。
この商品の売上の一部は阿蘇世界農業遺産基金に
寄付し、阿蘇地域を中心とする農業と
地域の活性化等に役立てられます。
世界農業遺産とは・・・
世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems(GIAHS:ジアス)は、
国際連合食糧農業機関(FAO、本部イタリア・ローマ)が2002年に開始した仕組みで、次
世代に受け継がれるべき重要な伝統的農業(林業、水産業を含む)や生物多様性、伝統知識、
農村文化、農業景観などを全体として認定し、その保全と持続的な活用を図るものです。
「過去の遺産」ではなく、さまざまな環境の変化に適応しながら進化を続ける「生きてい
る遺産」と言われています。これまでペルー、チリ、中国、フィリピン、アルジェリア、
タンザニアなどのサイト(世界農業遺産に認定された場所のこと)が認定されて、それぞ
れ地域固有の取組が行われており、日本でも2011年に先進国として初めて佐渡と能登が、
2013年には静岡、阿蘇、国東が新たに認定されました。
(世界農業遺産“阿蘇”オフィシャルサイトより)
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
乳業だより
安全 ・ 安心 な商品をお届けするために
熊本工場 品質保証部 梶原 由季奈
品質保証部では100%安全・安心な商品をお客様に
お届けするために、
日常業務のひとつとして製品の「風
味」
「組織」「外観」のチェックを行っています。
一般的に人が見たり、聞いたり、味わったり、にお
いを嗅いだり、モノに触れたときに感じる感覚として
の 五 感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を使って
行う検査を官能検査といいます。
お客様にとって、食品の主な価値は「おいしさ」「栄
養」などであり、最も重要な「おいしさ」あるいは「品
質の優劣や異常風味の検出」については機器分析であ
る程度判断できるものの、最終的には人が直接判断す
る官能検査による方がむしろ適確であることが多いと
言われています。
乳業本部では官能検査員選定試験を毎年行い、その
中から優秀な約 7 ∼ 9 名の官能検査員を選抜してい
ます。これらの選抜者は原乳や製品の風味・におい・
外観のいずれかにおいて異常が発生した場合召集さ
れ、官能評価を行うことが決められています。
選抜された官能検査員9名と品質保証部15名、製品
開発部4名は官能評価能力を高めるために、五味(甘
味・塩味・旨味・苦味・酸味)訓練、異常風味(青草臭・
腐敗臭)訓練、濃淡訓練などの年間3回の官能検査訓
練を実施しています。これらの官能評価能力は訓練を
何度も繰り返すことで高めることができるものです。
これからもわたしたちは訓練を続け、感覚を研ぎ澄
まし、より良い商品をお客様にお届けしていきます。
官能訓練風景
平成26年度官能検査員
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昭和52年9月6日
第三種郵便物認可
大阿蘇酪農業協同組合所属の(有)ドリームファーム山本
山本隼人(やまもと はやと)さん・千穂子(ちほこ)さん
プロフィール
阿蘇地域の中心に位置し、世界最大級のカル
デラを有する雄大な景観と平坦地に広がる田園
風景等、優れた資源に恵まれた阿蘇市の(有)
ドリームファーム山本。
およそ50年前に祖父が搾乳を開始。昭和52年、
現在の場所に牛舎移転(30頭規模の繋ぎ牛舎)。
平成12年に70頭規模のフリーバーン牛舎を増設
し、平成20年にトンネル換気の牛舎を新築した。
現在は経産牛150頭、育成牛100頭の計250頭を
飼養している。トンネル換気の牛舎は、外気を
継続的に取り入れることで夏は涼しく、夏場の
採食量も減らないため、乳量等全体的なアップ
につながるとのこと。牛だけでなく、作業する
人にとっても快適な牛舎である。
平成16年に隼人さんが就農する。小さい頃か
ら自由にさせてもらっていたため、酪農を継ぐ
ということに関しては強く意識していなかった
とのこと。農業系以外の学校へ進学したが、酪
農で稼いでいきたい、儲かる酪農をしたいとい
う思いが自然と強くなってきたことから阿蘇に
戻ることを決め、後継者となる。一から父・健
二さんに仕事内容を丁寧に教わり、現在に至る。
牛にストレスをかけたくないという思いか
ら、毎日同じように牛に接することを心掛け、
日々の作業にあたっている。これからの目標は
①増やせるだけ増頭すること。②平成25年度の
牛群検定で年間検定成績が県内3位であったた
め、1位をとることである。
隼人さんが全般的な作業を担っており、健二
さんが成牛の管理、千穂子さんと母・さゆりさ
んがパーラーの洗浄及び家事全般を受け持って
いる。夏休みは息子の怜音(れおん)くん(9才)
もお手伝いをするとのこと。仲良く酪農を営ん
でおり、休日の牧場は明るく、楽しく、賑やか
である。怜音くんも酪農に興味を持っているよ
うで、今後も楽しみな山本家である。
写真左より、隼人さん、怜音くん、千穂子さん、
さゆりさん、健二さん
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① 硫酸マグネシウムを新たに添加しました。
・硫酸マグネシウムに含まれるS(イオウ)は、 ルーメン微生物のタンパク合成
に不可欠と言われています。
・S(イオウ)によりイオンバランスを整え、 分娩後の低カルシウム血症を予防
します。
② マグネシウムを増量しました。
・Mg(マグネシウム)は、 K(カリウム)と拮抗作用があり、 分娩後の低カルシウ
ム血症を予防します。
各種お問い合わせは、
購買課/全酪連までご連絡ください。
(TEL:
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