川越天文同好会 機関紙 平成14年\(2002年\)月日発行

川越天文同好会 機関紙
2013 年(平成 25 年)
2 月 24 日発行
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ No/68 ☆☆☆☆☆☆
小江戸の星
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ KOEDO’s STAR ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ホームページ http://kawaten.kagennotuki.com/
<ケアンズ日食>
中村 岳樹
CONTENTS
〇 オーストラリア ケアンズ日食弾丸ツアー
〇 ケアンズ皆既日食旅行記 前編)
太陽観察事はじめ
(大塚 成己)
1-3 頁
(中村 岳樹)
4-17 〃
(谷川 政敏)
18-25 〃
☆ 天文放浪記(No.15)
「2012 第 1 回田村市天文台スターライトフェステバル」
(齋藤 裕志)
26-27 〃
(関口 孝志)
28-29 〃
☆ イベント報告(スターショップバーゲン、写真用品ショー CP+)
(山内 拓 )
30-34 〃
☆ ショップ訪問(京都上桂 国際光器)
(
1 月 20 日の 2 時 42 分 04 秒の爆発低速分裂火球について
編集後記
【連絡先】谷川 政敏
〃
)
35 〃
36 〃
オーストラリア
ケアンズ日食弾丸ツアー
大塚成己
上海日食の敗北から 3 年。リベンジの目標を 2012 年のケアンズと心に決めていたが、そ
の間 2 人目の子供が生まれ自分の時間がミニマムになってしまいました。今年の春に今ま
で 3 度お世話になった旅行会社から日食ツアーの案内がありましたが、8 泊 9 日の日程でサ
ーチャージ込みで 70 万円近く。しかもホテルには泊まらずキャンプスタイル。流石に日程・
金額共に諦めざるを得ない内容でした。
その後 6 泊 7 日のホテル宿泊のプランも届きましたが、こちらも 50 万円の内容。いずれ
も無理と諦めておりました。そんな中、日経新聞の広告に 0 泊 3 日の弾丸ツアーがサーチ
ャージ込みで 22 万円というのを妻が見つけ、行ってきたらと提案してくれました。それが
今回のツアーのきっかけです。
ツアー前日まで機材チェックもままならず、ほぼぶっつけ本番です。天候もケアンズ市
内に近く不安が多かったですが、それでも日食の地に立てるという高揚感が勝り、期待を
こめて出発しました。
出発は自宅前のバス停からバスでしたが、いつも来る時間になっても一向に来ません。
そろそろヤバイ時間になり、業を煮やしてタクシーを捕まえ駅へ。リムジンバスも都内の
渋滞で遅れやはり行きは電車がよいと再認識しました。
日食前日の 11 月 13 日のお昼に羽田を発ち一路福岡へ。今回東京からは JTB 九州が企画
した弾丸ツアーに便乗する形のツアーです。もっと多いかと思いましたが東京からは総勢
16 名で、ほとんどは個人参加の男性でした。それでも 2 組の夫婦と 1 組の親子が居ました。
福岡では現地ツアーと合流。こちらは老若男女様々な構成です。出国審査を経て夕刻、
30 分遅れで JAL のチャーター便がケアンズに向かいました。このチャーター便は福岡発の
弾丸ツアーに為に JTB が手配した飛行機です。
この飛行機は結局 1 時間遅れで現地時間午前 3 時にケアンズ空港に到着。その間到着時
間が気になりほとんど眠れませんでした。そこから深夜の 200 名の入国審査で手間取り、
バスに乗れたのは 4 時半。フロントガラスに降る雨粒を見ながら一路バスは観測地へ向け
出発。半分絶望していましたが観測地が近づくにつれて雨は止み、星空が見えてきました。
観測地に着いたのは 5 時前、ほぼ快晴に近い空で一安心。直ぐに機材を組み立てました
が夜露が酷い。レンズキャップを外すのを躊躇するくらいでした。その後東の空が白みだ
した頃から雲が段々増えだし日の出は見えず。でもまだ青空が多い。期待しながら太陽を
待ちましたが一向に顔を出してくれません。そのうち雨まで降る始末。期待は徐々に絶望
に。一向に太陽が顔を出さないまま「皆既まであと 10 分」のアナウンスの頃には全天曇り
で雨も大粒に。仕方なく広角のビデオのスイッチを入れました。
そしてもはや上海の再現と諦めたころ徐々に雲が減ってきました。「晴れろ。晴れろ」い
つしか連呼していました。そして皆既まであと 3 分。奇跡が起きました。大きく欠けた太
陽が雲間から顔を出し、会場全体「お∼」とどよめきます。あわてて望遠鏡を対象に向け
1
大雑把にピントを合わせました。もう一台の望遠ビデオの照準を合わせようとしましたが、
再び雲の中へ。ああ駄目かと思った皆既 5 秒前、太陽が雲間から落ちてきてあわててシャ
ッターを押します。事前に考えたシャッターのローテーションは全て吹き飛び、でもとに
かくシャッターを押します。雲が去来するものの太陽の周りの雲も薄くなり、コロナが現
れます。辺りは拍手の渦。「見えた!見えた!」。
空がクリアになると取りあえず段階露出とシャッター速度を修正。ひとまず 1 秒まで露
出し双眼鏡で黒い太陽を覗きます。
「お∼っ、美しい、これだ!これだ!」暫し見とれるも
再び目を離しダイヤモンドリングに備えてシャッター速度を修正。が、どっちに回したら
よいかパニックに。まあこの辺とセットし再び太陽を見ると「まもなく第三接触」とのア
ナウンス。もう時間がと思った瞬間、鋭い光が月縁から放たれ、夢中でシャッターを押し
ました。
結局ダイヤモンドリングはなんと 1/6 秒で撮影していました。通常 1/1000 秒位ですから
相当露出オーバーです。しかし結果的には高層の雲にシャドーバンドが写り込むおまけが
ついていました。
ミニボーグ45ED
ビクセン
D45 ㎜
FL300 ㎜
フォトガイド 2 赤道儀
パワーメイト 2.5×
フォトガイド 1 三脚に同架
EOS
5DmkⅡ
ISO400
1/6 秒
SD-1 駆動
太陽が見えたあっという間の 2 分間、しかし見えました。その後 30 分くらいは太陽が見
2
えていましたが再び厚い雲の中に。でもこの瞬間が見えた事で他はなんでも良くなりまし
た。
朝食のホテルに帰り、東京組の 2 人の男性陣に声をかけ、現地のツアーデスクが提供す
るキュランダの熱帯雨林ツアーに行くことに。申し込んだ直後に定員一杯になりギリギリ
セーフでした。出発までケアンズ市内をうろつきましたが特に見るものは無し。ホテルで
はソファーでの仮眠がOKで約1時間の仮眠後熱帯雨林ツアーにでかけました。
ツアー後、夕方市内に戻りましたが夕食は個別手配となります。前回のオーストラリア
では食事のまずさに辟易としていたので行ったのは日本食居酒屋。店員も日本人でカラア
ゲ・ラーメン・ビールを頂きながら話し込みいつしか 9 時に。ホテル集合は 10 時。そこか
らバスでケアンズ空港に。出国審査を経て飛行機に乗り込んだのが AM1 時。その頃には睡
眠不足と疲労で頭痛はするは、目眩いはするは大変でした。
せっかく出された機内食もお酒も手をつけずにひたすら睡眠。気がつくと飛行機は大東
島近くにいました。提供された朝食をなんとか平らげ予定通り 7 時過ぎに福岡空港に。入
国審査を経て次は 11 時の便まで時間つぶし。ウロウロする体力も無いのでマッサージ店を
見つけ、浮腫んだ足をマッサージしてもらうことに。3 日近く風呂に入っていない臭い足を
しっかりマッサージしていただきプロ意識を垣間見ることができました。お姉さんごめん
なさい。
今回は嫁の厚意でなんとか日食を見ることができました。これで過去の戦歴は 4 勝 1 敗
となりました。次回は暫くお預けでおそらくアメリカになります。その時は息子でも連れ
て行ければと思います。
おわり
3
ケアンズ皆既 日食旅行記 前篇
中村
2012/11/14
06h40m CANON EOSKissX3 Kenkof500F6.3DXミ
岳樹
ラー レンズ 1/15秒
IS0200使 用
2012年 ■ 月 11日 ‐
15日 オ ース トラ リア クア ンズ に皆既 日食 を見に行 つ た時の旅行 記 です。
1.旅 行 を選ぶ
半年位 前 「ケア ンズの 日食 ど うしよ うか ?」
しか しツアー が発表 されて も、ケア ンズ
3‐
「エ アー ズ ロ ック も行 きた い。 シ ドニー にも。。。。」
4泊 だけ。 しか も結構 ばつた く り価格。 天気 も悪 VW清
報 ばか り。
結局
前回 と同 じ阪急 旅行社 のチ ャー ター便 で行 くことに な りま した。 なぜ これ に したか といえ
ば 、国立 天文台 の渡部潤 一 教授 が参加 して いて 、 この人 の 日食 の晴れ る確率が高 い よ うな気が した
か らです。
2.出 発
)実 はある試験 を受 ける 日で した。試験 をや めよ うか と思 い ま したが 、詳細 日程
が 来た ところ何 とか集 合時間 に間 に合 いそ うな のが分 かつたので 、初 めて (新 )ス カイ ライナ ー に
11月 11日
(日
乗 りま したり
86分 であつ とい う間に成 田空港 について、集合場所 のカ ウンター につ くと他 のツアー も
`
含 め既に多 くの人が。何 となくマニア ックな同 じ匂 いのす る集団。担当の方は大忙 しで受付 してま
した。
■
る
B10
いて
卜田いJJ 9田
クア ンズ 間は結構 フ ラ
予定通 り J L s867チ ャー ター 便 はケア ンズヘ 向 けて飛 び立 ちま した。成 田い
イ トがある と思 ってい た のです が 、定期便 は ジェ ッ トス ター 日に 1便 だけだそ うです 。
さてまずは機 内食
次に 日食観測場所選択 のための抽選。約 200人 中 158番 でかな り後、あ とは夜 のフライ トなので寝
こしま した。
ることイ
到着
2時 間 くらい前 、外 を見 る と細 い月 と金星。 この月が 3日 後 に太陽 を隠 します 。
3.ク ア ンズ到着
着陸 した ら以前 は機 内 でまず防 虫 ス プ レー散布だ つた のです が 、今 はや ってい な く直 ぐに飛行機
を降 ります。外 に出 る と蒸 し暑 い。 それ と天気が悪 い。 (ち ょつ と不安 )
地元 の TV局 と日本テ レビ ZIPの 取材 が入 つてい ま した。 隣 の人 に ZIPの 人 がイ ンタ ビュー を
しよ うとしま したが 、断 られ た ので 、次 に私 に来 るか と思 つた ら、残念 なが ら、違 う人 の ところヘ
行 つて しまいま した。
空港か ら宿まではバ スで移動 10分 くらいなのですが、少 しケアンズの街 中を ぐる りと回 つてか ら、
よ うや く 4日 間宿泊す るケア ンズプ ラザホテル着。
は じめは街 の方 向 を向 いた部屋 で したが 、 ドライヤ ー がな い と言 つた ら、パー シ ャルオー シ ャ ンビ
ュー ですが 4ベ ン ト、キ ンチ ン付 の広 い 6階 の部屋 に変更 にな りま した。
窓 の外 か ら見 える風景。相変わ らず天気 が悪 く時 々雨 が降 ります。
安 い宿な ので朝食付 きです が 、それ が毎 日同 じで こん な感 じ。
4.ケ ア ンズの街散歩
初 日 12日 の年前 中 は特 に予定がな いので 、 ケア ンズの街 を散歩。
ホテルの前 の海岸 沿 いがボー ドウォー クになってい るので 、 ここをハーバー まで歩 きます。
海 は干満 の差 が大 き い らしく、ち ょうど潮 が 引 いていたので 、千潟 にな っていて鳥 が 沢 山 い ま した。
海 は泳 ぐの に適 して い な い よ うな のです ぐ横 に大 きな プール が あ りま した。
ELar
'
孝と
,
上
さらに歩 いてハ ーバー に着 きます。 ここでス コール。 相変 わ らず天気が悪 い。少 しの 間木 の下 で雨
宿 り。
帰 りにはエ ス プラネー ド通 りを歩 きます。
がす いて昼食 を どうしよ うか ウ ロ ウ ロ
↑ここで
↑これを食べました。
5.■
月 12日 観測地 (ペ ブ リー ビー チ)の 下見 に行 く
13時 出発 で観測地 の下見 にゆ く事 にな つてい ま した。 バス で約 2時 間移動 し到 着 しま した。
見晴 ら しは 良 いで す。 この海 の 向 こ う側 に 日食 が見 えるはず。
―
―
1' │
箸
・
ここか ら段取 り悪 くな かなか席決 めが進 み ませ ノ
ッ。
30分 以 上 待 ちよ うや く順番 が回 つて きま した。飛行機 で場所決 めの順番 の抽選 済な ので 、 ど うせ 順
番 は後 な の はわか ってい ま した。端 の方 へ 移動 し海 に向か つて並 べ られ た椅子 の余 つて い る分 を確
保。番号 の紙 を貼 ります。 この先 は崖 なので夜 は危険です。 それ に して も風 が強 くて、弱 い三脚 だ
と倒れそ うだ し、資料 なん か飛 ば されそ う。 また下が土な ので レンズ につい た り、機械 に入 り込 ん
だ らいや だな と思 い ま した。天気 も心配 で す。 日食 の見 えるはず の方 向は曇 っています。
衛 星写真 出見 る との この よ うな場所 で した。
6.キ ュ ラ ング熱帯雨林
次 に世界遺産 キ ュ ラ ング の熱帯雨林 を見 にゆきま した。ここは現存す る最古 の熱 帯雨林 だそ うです。
こち らのキュ ラ ン グター ミナルか らス カイ レール に乗 りま した。
こんな経路で した。
バ ロン川 を渡 り
こち らはバ ロン滝。水量が少 なめで ち ょっ と迫力不足。
熱帯雨林 が見渡す限 り広が っていま した。途 中野 生 の キバ タ ンが樹 のテ ンペ ンに とま ってい るのが
見 えま した。
片道 30分 ほ どでケアンズの街 に近 いカ ラボ ニカ ター ミナル に到着。面 白か っ たです。熱 帯 雨林 だ け
あつて、雨降 りだ つた のが少 し残念 。
7.夕 食 (ダ ンデ ィー ズ
)
レス トラ ンが 日食観 光客 で混 んで い るので予約 とるのが大変 と聞 き、現地 ガイ ドのお 勧 め とい う
こ とで夕食 はダ ンデ ィーズ とい う レス トラ ンに しま した。(し か し実 際は どこも大 した こ となかった
よ うです。)
日本人 ツアー 客向 け コー ナ ー みた い に 日本人ば か り区城 に通 されます。
係 の 日本人女性 もいま した。後で調 べ てみた らこの レス トランはンアー 客向け に力 を入れ てい るみ
た いで したり
樹
︲
↑〓
●・
ば
店 内は こん な感 じです 。
こ ち らがカ ンガルーの 串焼 き
シーフー ド プラ ッター
デザー トはハバ ロア
(バ バ ロアではない。
)
カ ンガルー 肉を食 べ た証 明書が つい て きます。他 に
エ ミュー・ ワニ ・バ ンフ ア ロ
8。
も 出 してい るので共通で書 かれ てい ます。
ボタニ ックガーデ ン→ トロピカルズー
■ 月 13日 はいわ ゆるオプシ ョナル ツアー を申し込んであ りま した。 まず初めにボタニ ックガ
ーデ ン。
目につ くのは少 し開 けた ところに立 つ 大 きな木。写真 では大 き さがわか りに くいです が 、 とて も高
い木 です。
見たことない植物ばか りでした。それも葉が大きかったり、シダ植物な ど多くちょつとジュラシッ
クパークみたいです。
久はケ ア ンズ トロピカル ズー
オ ース トラ リアに来たな らコア ラを抱 いて記念写真。
ワニ に子供 も手 に持 た され ます。安全 の た め 日をセ ロテ ー プで塞 がれ ています 。 カ ンガル ー には触
り放題 で す。 カンガルー 用 の餌 を売 っていて これで釣 ります 。 (正 体は ドック フー ドらしいです。)
キバ タ ン
カ ソワ リ
9.段 le
ワ ライカ ワセ ミ
(日
本名 ヒクイ ドリ)と い う飛 べ な い鳥
ウォ ンバ ン トは寝 てます 。
Raw Prawnで シー フー ド プ ラ ンタ
この 日も夕食 にシー フー ドを食 べ ます。 The Raw Prawnと い うレス トラ ンです。
↑メイ ンはこちら。特 にカ ニがマ ン ドクラブ とい うのでケア ンズの名物 らしいです。殻 の硬 さがす
ごかったです。カニ ば さみを使 つて もなかなか害Jれ ません。 しか しとて も美味 しかったです。
夕食 を早めに済ませて、宿 に帰 って一体み。
さて この後 夜 1時 い よい よ皆既 日食 を見 るため観測場所 へ移動 します。
後篇 に続 く
太陽観察事始め
谷川 政敏
私が太陽を見始めたのは今に始まったことではありません。小学校備え付けの望遠鏡で昼休みに黒
点を見せて貰ったのが最初でした。
中学校では科学部に所属していたので、グランドに持ち出す望遠鏡で時々見ておりました。
そんな中、未だに記憶している 1963 年 7 月 21 日は記念すべき日でした。
この日の早朝、北海道は網走から始まる皆既日蝕があり、当時は中学生だった私は近くの公園の小高
い丘に向かったのでした。当然の事ながら観測に出掛けた訳ですが、顧問の先生も来る事になってお
り、まだ暗い丘の上で落ち合って観測開始です。観測に使う望遠鏡は知る人ぞ知る五藤光学のウラノ
ス号です。この屈折式望遠鏡に顧問の先生は太陽投影板を取り付けておりました。
生憎と十勝地方は北海道特有の夏の天候悪
化で観測出来ませんでしたが、私が天体観測を
始めるには充分なイベントで、その後に望遠鏡
を自作、上ばかり見上げている少年の出来上が
りでした。
その後に買って貰った望遠鏡では昼間はやる
事が無いので危険な危険なサングラスを何枚
か割り、黒点を眺める日々が続きました。
その後、暫らくは★ばかり眺めていたのです
が、上京、進学した私は同じ天文同好会に所属
している友人の太陽黒点のスケッチを時々手助けするようになっておりました。
その頃は珍しかったであろう直径 30cm の太陽投影径で、晴れていれば毎日行うのです。
ほぼ 3 年間行った観測では黒点なのか米粒斑(※1)と米粒斑の境目になるのか判然としない極
小さな黒点のような組織がシンチレーションの良い日には沢山出現する事、白斑(※2)が黒点径の
何倍も遠くまで存在する事、スケッチ中に形が変化する物がある事など、やらないと分からん事も多
かったです。中には時々小さな円形の黒い点が視野を横切り、これは直ぐに人工衛星と知れました。
社会人となった私は財力にも多少は恵まれて来たので、日蝕観測に励み、今度はコロナを見に海外
へ行くようになりました。(7 回の遠征で見れたのは 4 回、金冠皆既のが1回ありました。)
見る度に新しいパターンで見られるコロナは正に衝撃的で、まだの方は実物を是非どうぞ!
器材にも凝り出しており、その場で直ぐ見られるビデオやら、挙句はポラロイドで写したりをやって
おりました。
---------------------------★-------------------------解説----------------------------★-------------------------※1)光球面に見られる太陽の細胞とも言われるブツブツした組織
※2)黒点周囲に多く存在する周囲より明るい斑点状の組織
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最近になり、日蝕病から全快したのです
が、それでも昼にやれる太陽観測は忘れ難
くもあり、丁度、手頃な反射望遠鏡を知人
から譲り受けたので、以前から機会があれ
ば是非やってみたいと思っていた『無メッ
キ太陽望遠鏡』とやらを自作する事にしま
した。
主鏡からアルミニュームコートを剥がし
(以前に勤めていた会社で作業した)、斜鏡
を直角プリズムに換え、珍しくなったサン
ダイヤゴナルプリズム(※3)を中古市で 2
個仕入れて充分な減光を行いました。勿論、
こうすると合焦しないので、鏡筒はかなり
切断して詰めてあります。
この望遠鏡で見る太陽面は例えようの無
い見え方をするのですが、純正の白色表面
にグレーの半暗部、そこだけ抜けてしまっ
たような黒点はフィルターで普通に減光し
た時とは少し違います。何とも柔らかく見
え、しいて言えば色白美人のホクロと言っ
た感じです。
勿論、赤外光が肉眼に悪影響を及ぼすま
で到達しませんから、観測を終わっても大
変に目は楽チンと言った感じです。
この望遠鏡で暫らく黒点を観測。。。と思
ったのですが、折からの黒点の少ない日々
が続き、まだまだ充分な感想と言った物を
書ける状況ではありません。
最近になり、黒点周辺の白斑が以前より
かなり目立って来たように感じ、面積もそ
うですが、輝度と言った物が増したとかあ
るのでしょうか?
黒点を継続して観測出来ればこれはこれ
で面白い結果を残せると思っています。
---------------------------★--------------------------解説---------------------------★-------------------------※3)ハーシェルプリズムとも言われる反射コート無しの減光用プリズム
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現在、市販されている太陽減光フィルターはいずれも望遠鏡の対物レンズの直前に設置するタイプ
で、ガラス製と樹脂シートに減光用コートを施した物が幾つかあるようです。
どれがどう言った見え方をするのかやってみなければ分からないので、その両方を入手してみました。
結果、私の状況ではほとんど変わりは無く、結果的にバーダーの眼視用 ND-5 が写真にも何不自由
なく使えて便利です。(使用器材はビクセン FL102S 改φ102×fl900mm+ニコン D80 等)
さて、4 年程前のある時、ネットオークションで PST(眼視用 Hα太陽望遠鏡)の双眼仕様が
出品されているのを発見しました。
以前から欲しいとは思っていたので、早速落札。競合もなかったので、希望額で入手でした。
丁度 1 台買える額が溜まった所なので、その金額で 2 本、しかも双眼にする専用メカまで着いてい
ます。これでもって可視光による光球の観察と Hαでの観察が日常、出来るようになります。
早速、太陽が見えている限り観察してみると、実にエキサイティングな現象が展開します。
プロミネンスの形が数分で変化し、黒点がどこへ行ったか分からん見え方をします。
考えてみると、黒点と言えども Hα光では輝いているので、弱いながらも完全に黒い訳ではないの
です。丁度、皆既日蝕の時の月が空よりも暗く見えたり写ったりと同じような事かと思います。
また、手前味噌になりますが、確かに普通には単眼視で充分と思える PST ですが、観察している
と飛蚊症、肉眼のノイズのような現象、明るい日中に見る時の見辛さと言った事から、それらを軽減
するのに双眼の効果が発揮されております。
この望遠鏡は本来、眼視用であり、写真を写すようには出来ていないのですが(※4)、それでも何
とか Hα光の太陽を撮影する事が可能です。
---------------------------★-----------------------------解説------------------------★-------------------------※4)透過波長幅が1Å以内となっており、他の Hα望遠鏡のよりやや広めです。また、正立像を
得る目的で内蔵されているルーフプリズムは波動光学的な原理により、像の分解能を落とすことにな
り、これは鮮明な像を得るには不利な条件です。透過波長幅の調整範囲は広くて便利です。
20
この望遠鏡を晴れたら毎日のように太陽に向けるのですが、これが勤務している時なら適わぬ事
でありまして、(夜の観測もですが)いつかはこうしてみたいと思う通りになってはおります。
さて、太陽ですが、如何にも身近に存在する恒星であります。
それ故、遠過ぎて手の届かない夢のような物ではなく、やる気になれば手頃な観測器材も最
近では手に入れられます。研究目的であった物が一般に買えるのですから、良い時代になっ
たと思います。
その意味、今後は写真ばかり写すのではなく、探求する目的も出て来て、その内にアッ!
と驚くような成果が発出ないとも限りません。
代表的な太陽の構造
1. 太陽核
4. 光球
7. 太陽黒点
2. 放射層
5. 彩層
8. 粒状斑
3. 対流層
6. コロナ
9. 紅炎
ウィキペディア (Wikipedia)より
良い機会なので、ここで少し太陽のお勉強。。
私達が普段見ているあの眩しい輝きは光球面なのですが、
ここの発光色から恒星の年齢を推測出来ます。それからす
ると私達の太陽は中年過ぎの黄色となります。
21
黒点が顕著であり、温度は 6000℃程度。黒点は 4000℃程度となり、ここより暗く見える事になる。
白斑はやや温度が高い事になる。
その下が彩層と呼ばれる赤く発光する薄い層で、普通にはなかなか見れない。皆既日蝕とかで見られ
る程度。温度は 4700∼5800℃と少し低い。
更にその下は対流層、放射層と続き、それより内部は核と呼ばれる存在です。通常、観測に掛かるの
は対流層表面までらしく、核との熱交換が盛んであり、137 万度もある。
彩層の上はコロナへと繋がっていて、白く輝く不思議な領域になる。不思議と言うのはそれより内
側の光球や彩層より温度が遥かに高く、100 万度もあるらしい。どうしてこうも温度が高いのか解明
がまだ充分でない。太陽の活動が活発な時と、静穏な時でその形が大きく違うことが知られている。
また、太陽表面には肉眼で確認出来る黒点やコロナの他に望遠鏡が発明されて見えるようになった
粒状斑(日本語的には米粒斑)、白斑やプロミネンス(紅炎)などが存在する。性状は読んで字の如
くであるが、プロミネンスは Hα光で観察すると見え、ダークフィラメントはその影となる。
(※5)
各々は粒状斑はほぼ光球面全面に見え、白斑は黒点の周囲に見える物が多く、プロミネンスは黒点
に伴う物が規模が大きい。いずれも太陽内部から派生する磁界の影響を受け、形状が変化する。
とまぁ、通り一遍の知識でありますが、最初に挙げたように如何にも近い恒星であり、あり余るエ
ネルギー量があるので、古くから観測に使われる専用の機械が開発され、用いられても来た。
その内、私は肉眼とサングラス減光で観察、それと投影による方法、無メッキ太陽望遠鏡、Hα望遠
鏡である。また、写真や動画記録はほとんど用いていない。
観察と言うレベルで見てみると各々に特徴があるが、その繋がりを充分に把握しているかと言って
充分でなく、今後はそうして行く試みを行いたいと思っている。
最近は入手した PST で見た太陽の記録が連続しており、自分なりの特徴的な現象を写真で記録して
もおり、代表的なパターンを載せることにする。
普通に見た Hα光による太陽面に近いと思われ
る物で、撮影して画像処理しなくいてもこのように
写る。
全面に存在する現象の内、プロミネンスの横顔と
ダーフィラメントが目立つ。
---------------------------★--------------------------解説---------------------------★-------------------------※5)今度は Hα光を吸収してプロミネンスが影として見える。
22
やや強調した画像処理法(S 字トーンカーブ補正
※6)をして太陽表面のコントラストを上げ、周
囲の現象を暗くした。(別の日の撮影)
こうすることで一枚の画像で全面の現象を把
握出来ることになる。
代表的なループ状プロミネンスの横
顔。
ループの高い所から太陽表面に落ち
て行く構造の物も多い。
ループの一端が見えないプロミネン
ス。
反対側の構造は視線方向の見える位
置が適切であると見える時がある。
---------------------------★--------------------------解説---------------------------★-------------------------※6)画像処理ソフト Photoshop で使われる表現手法。
23
サージと呼ばれるプロミネンスの一
種。もう一方の端が見えたらループ
状になるが、単独で見える物をそう
呼ぶらしい。
今までで如何にも太陽全面を描写出
来た時の物。
太陽表面に存在する黒点、白斑、
ダークフィラメント、プロミネンス
が網羅されている。
スチールカメラ一枚撮りの表現で
はすべてを盛り込むにはこれが限界
に感じる。(※7)
---------------------------★--------------------------解説---------------------------★-------------------------※7)太陽表面は当然の事ながら円形リムの中心が如何にも明るい。また、肉眼ではリムまでの
構造が見え、その外側にプロミネンスが見える。全部の撮影は写真的に露出が違い過ぎて難物である。
24
また、普段はあまりやっていない
が天体撮影専用にアダプタを改造
したビデオカメラで動画も写して
いる。
これはそのカメラのスチールモ
ードで写した物で、先のような一眼
デジカメで写した物よりも精細な
表現が可能となった。
最後に太陽観察の注意点を列挙する。誰しも知らない事ではないと思われるが、注意してし過ぎる
事はない。
最近、流石に無くなりましたが、以前にはアイピースの直前に取り付けるタイプの危険なサングラス
が売られていました。部分食や黒点を観察するにはお手頃であり、詳細なディテールを見るには眼視
に限ると思います。しかし、観測を終了すると頭が痛くなるのは通例で、これは遠赤外線が眼底に到
達していた事の証拠だと思っております。また、太陽観測をやる時は例え Hαしか使わない専用望
遠鏡でも充分な注意が必要です。(※8)
右の例は PST に付いて来た K20mm なのですが、視
野環がプラスチック製です。
その為、いつしかこれに穴が開いたり、溶けてしまう
と言う恐ろしい事態に遭遇します。少なくても私の 2
本のアイピースはそうなりました。
後日に原因を探ると、故意に視野をずらして行くと、観
察している視野の遥か外側に今見たばかりの太陽像の
淡い姿を認めます。
これは視野環で防ぎ切れていない結像が存在すると
言うことで、少なからずアイピースに熱を運んでいると言う事なんだと思います。(((;゚Д゚))))
この手の望遠鏡はあまり太陽から視野を外さないで観察する事が求められると思います。
以上、思うがままに書いて来た事柄ばかりですが、太陽観察は昼間に出来る数少ない分野です。
また、Hα望遠鏡は仕方なしとしても、夜しか使わない望遠鏡と言うのも勿体無く、カビ防止にもな
るので太陽もたまには見て認識を新たにして欲しいと思う昨今です。
(了)
---------------------------★--------------------------解説---------------------------★-------------------------※8)余談ですが私の場合、レーザ光線や強烈な光線を扱う仕事だったので、そちらの障害と判然
としない所があります。
25
天文放浪記(No.15)
「2012_第 1 回田村市天文台スターライトフェステイバル」
齋藤
裕志
中秋の 10 月 6 日、カーナビに目的地を入力して家を出る。行き先は福島県田村市(旧滝根町)天文
台で 10/6∼10/8 間の第 1 回スターライトフェステイバルに参加するためである。東北道を目指すが逆方
向を示すナビうん・・・?なるほど目的地はいわき市の隣か、先入観から東北道と思い込んでいたので
ある。ナビが外環から常磐道を案内するはずである。折しもラジオの交通情報では常磐道以外は 3 連休
のためか渋滞している。それならば、いざ常磐道へと向かう。
3.11 の大震災以降初めて通る常磐道は至る所道路工事の補修の後が見られる。ふと当時仕事で千葉県北
部の松戸市にいた時の身動き出来ないほどの激しい揺れの記憶が蘇る。常磐道から磐越道に入り小野 IC
を降りると先に着いていた谷川氏より連絡が入り天文台南側駐車場で待ち合わせる。すでに天文台の駐
車場は 6 割ほど埋まっていた。天文台も震災の被害を受け望遠鏡もリニューアルしての初イベントであ
る。3 時過ぎに大野天文台台長による開会式が行われたが初日の晩は天候が悪く夜半過ぎにはどしゃ降
りの雨となり早々に就寝する。翌日は夕方から快晴となり徐々
に会場内も盛り上がりを見せてきた。既存の機材に部分的に工
夫を凝らした物が多く、特に長焦点の大型屈折望遠鏡が目を引
いていた。夜になり星が鮮やかさを増してくる頃、いわき市に
転居した安田氏と会う。天文台の 65 ㎝反射による観望会も始
まり参加する。15 人ほどで一杯のドーム内で西空より次々に M
天体を導入していくとそこは正に天体写真を見ているような世
界。M27、M10、M15 や M31、33 とこちらのリクエストにも
応えてくれる。さすがに暗い空のもとで見る大口径望遠鏡の視
野はすばらしい。特に球状星団の迫力には感動すら覚える。以
前、東京上野の某科学博物館で見た口径 45?㎝はバックグラウ
ンドの光害で球状星団ですらまともに見えない白い世界で悲惨
なものであった。以前使用していたニコン製 20 ㎝セミアポ屈
折が懐かしい。
(光害地の公開天文台は 20 ㎝クラスの屈折望遠
鏡を設置すべきである。月と惑星、重星しか見えないのだから。)
写真 1:大野台長の開会式
夜も深まりドーム内の観望者も少なくなる頃には下弦の月と木星が山の端から昇り、65 ㎝で見る。眩し
くて目が焼ける不安?(冗談)があったが強拡大で見るクレーターはさすがに明るい。視力によってピ
ント調節を観望者にさせてくれたのもありがたかった。
(公開天文台では経験無し。)最終的に我々(齋
藤、安田)はドームが閉まる 2 時過ぎまで観望した。
(大野副台長、遅くまでお疲れ様でした。)公開天
文台での観望会でこれ程有意義に楽しめたのは初めてで
ある。そして、来年も開催する事を約束して第 1 回スタ
ーライトフェステイバルが閉幕した。しかし、東北出身(山
形)の私としては、震災後の被災地復興も進まず福島第一
原発問題がこれからも続く中、このフェステイバルが永く
行われる事を切に願う。頑張れ東北、頑張れ福島!来年も
参加するぞ。今回は天文台と参加者の機材による観望を目
的にしていたので身軽なのだが、さすがに 2 泊 3 日の車
中泊は年齢的に身体にキツク応える。
写真 2:宙ガールのお姉さん
写真 3 の天文台建屋右側の屋根傾斜は基本計画の時
点では屋上へのオープン利用目的の階段として考え
られていたようだが実際は階段状の屋根のままであ
る。そのためか中途半端なデザインとなっている。
写真 3:天文台南側全景
天文台内部に被災した旧 65 ㎝反射が展示されていた。
(天文台の後方が阿武隈洞)
写真 4:バベルの塔を模した天体ドーム全景
写真 5:65 ㎝反射望遠鏡「 絆 」
※天文台の駐車場も良いがすぐ上の仙台平が星見のスポットである。雪も降らず初冬まで利用可。
高速道路利用でゆっくり走行して 4 時間以内と近い。
写真 6:自作 15 ㎝(F15)アクロマート屈折
写真 7:15 ㎝五藤光学製屈折改良
普通乗用車(ワゴン)に大型の自作機材を積載する強者達である。
※注意)天文台周辺はマムシが多く、今年はスズメ蜂も多く注意が必要だそうです。
今回の火球は、私の天頂カメラに第一爆発点までが撮影できました。他の3台のカメラは、全てフラシュのみが撮影できました。多くの方が写真撮
影していて軌道計算ができています。詳しい、画像や解析結果等は、http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=2940 で公開されています。
また、「京都大学 防災研究所 地震防災研究部門 2013 年 1 月 20 日の隕石の軌道の推定」として京都大学がこの火球の音波による飛行経路を推定し
ています。http://www.eqh.dpri.kyoto-u.ac.jp/~masumi/eq/fireball2013/index.htm 地震計のデータを利用して、この火球の音波が地上に到達した時
刻を調べ、火球の飛行経路を推定しています。SonotaCo 氏による琉軌道計算結果とよく一致しています。
私の入会している同好会の会員で、千葉県の人が消滅後に音を聞いていたので、その後に、他の方がサイト検索した結果、もうすでに、このデータ
が公開されていました。火球ネットワークの眼視観測情報でも、多くの方が音を聞いていたという情報がありました。また、動画でも音を記録してい
たというのが、公開されています。また、電波観測でもエコーが観測されていました。
今回の火球は、残念ながら、隕石としては、海上のため捜索不可能であったが、ライブカメラや車載カメラなどによって複数撮影されていた。また、
音の情報がたくさんあり、写真と電波観測と地震計とによる同時観測ができ多くの情報が得られたものであった。
イベント報告
イベント報告
山内
拓
スターショップ夏バーゲン(2012 年 7 月 14∼15 日)
(2012 年 7 月 14 日、土曜日)
自宅を AM5 時過ぎに出て、東部東上線みずほ台駅午前 5 時 29 分発の電車に載り、飯田橋駅で
JR に乗り換え水道橋駅に着き、スターショップに着いたのが 7 時前でした。既に列をなして人が
並んでおり、8 時の整理券配布まで前の人と喋りました。前の人は、「昔欲しかった天体望遠鏡」
のサイトなどで谷川さんをご存知の A さんで、望遠鏡、レンズ磨きおよび硝材と話が弾みました。
私が「(狙い)は本命 EOS KISS X2 天体改造ボディ、間に合えば SXW 赤道儀、
(69800 円極望なし、
充電池付き)
、ビクセン R200SS(旧色 43,000 円)です。」と言ったら、R200SS は早くに売れるよ。
赤道儀は、メインは新品買った方がいいよ。」とのこと。
8 時に 31 番の整理券貰い、誠報社ビルのバーゲン会場が 11 時に開くまで、スカイツリーを見
に行きました。流石に東京タワーの倍の高さで最初は圧倒されましたが、暫くすると見慣れまし
た。昇る時間はありませんが、たっぷり下から見物および空町を散策し、開場の 11 時前に水道橋
に戻ってくると、店の前は既に人が一杯でした。
PM1 時から恒例のバーゲン品の販売開始 5 番区切りの入場です。1 番の人は EOS のクリアフィル
ターボディ、ご常連の 2 番の人は SM2T-60DS/BF15 ダブルスタック鏡筒 142,000 円、続いて徹夜組
学生さん達が続き、天体改造カメラを買って行き、PENTAX およびタカハシの鏡筒が人気です。
欲しいと思っていた SXW 赤道儀は 15 番位の人が買っていきました。私の前にも狙っていた人が
2 人はいた模様、43,800 円の 20 センチのビクセン反射 R200SS も 20 番位でなくなりました。
私の番になり、Eoskissx2 天体改造ボディを見ると、並品 19,800 円は元箱なく小さな段ボール
箱に本体とバッテリーのみがプチプチシートにくるまれて入っていました。上品 27,800 円は元箱
入りですが、取説等に使用感あり。32,800 円新品同様は、取説含め付属品全て元袋入り。故障す
る可能性が低いと思い、一番程度のよい新品同様を購入しました。序に中国製のタイマーリモコ
ン 3,200 円も購入しました。
帰って箱を開けてみると、X2 のボディはピカピカでマウント部に擦れもなく、新品同様ならぬ
新品改造です。「改造品なので新品とは広告できないのかな。」と思いつつ、試し撮りすると像が
赤くありません。スターショップに電話し尋ねたところ、
「マニュアルでホワイトバランスとって
います。オートにすると赤みが出ます。オートで赤みが出なく、万が一改造していない場合は改
造しますが、そんなことはありません。」とのことでした。ホワイトバランスをオートにして撮っ
てみるとピンクがかり、安心しました。
(後で手持ちの EOS50D と比較撮りしたところ、Hα太陽望
遠鏡による撮影は、この天体改造ボディの方が遥かに鮮明に撮れることがわかりました。)
谷川さんにメールで報告したら、
「最近の改造は、あまり色バランスは狂わなく、赤色だけが強
調されるよ。
」とのこと。新品改造いい買い物とお褒めの言葉を頂戴しました。金環日食で目覚め
た太陽の Hα写真、天体改造 X2 で頑張ろうと思います。
「明日も行こうかな。
」とかみさんに言ったら、
「今度は何買うのよ。
」と訊かれ、
「SX プレート
ホルダーが 1,800 円、ミードのアイピースの 32 ミリが 1,500 円で HP に出ている、ミードは手持
ち一本と合わせて対空双眼鏡用で 15 倍になる。」と言ったら、「好きにせい。」と笑われました。
30
イベント報告
(2012 年 7 月 15 日、日曜日)
6 時半にみずほ台を出て 8 時にスターショップに着き、9 時の整理券配布を持ちつつ、輪になっ
て話しをしている先着の人たちの話を聴いていました。仲間に入れて欲しく口を挟むと、話を止
め私をじっと見る人がいて「お邪魔かな。」と思い、輪に加われませんでした。
整理券を貰うと 7 番、10 の会場前で、旧誠報社ビル入り口前で皆さんの弾む話を聴いていまし
た。するとその人が「大学の時、1年先輩に〇〇〇という人がいて・・・」と話を始め、私は「そ
ういえば、大学の先輩でそんな名前の人がいると聞いたことがある。ということは同じ大学、昭
和??年生まれということは同い年。
」とその人を見ると、体が横に大きくなり、髪に白いものが混
じり、声も年とっているけれど、頭の中で体重を減らし、声および髪の毛を若返らせると、喋り
方と口元と顔の真ん中にはがき一枚面影が!あれれ!ピンと来ました。エーと思いつつ「間違っ
ていたらごめんなさい、もしかして、あなた H さん?」と訊くと、
「やっぱりお前、山内か?話し
方と声と顔でそうじゃないかと思っていたけど、中途半端に老けているから確信が持てなかった。
おいおい何年ぶりだ。学生の頃、天文やってなかったじゃないか?どうして、ここにいるんだ?」
と訊かれ、
「火星大接近の頃に子供に宇宙図鑑を買ったら、親の俺が嵌ってしまった。川越天文同
好会で会報係やってる。
」、「えー、谷川さんのところか。“昔欲しかった”の掲示板の H と言えば
わかる。」と固く握手。
H 氏とは、同じ大学で同じ工学部、教養1年間は同じ学生寮で過ごした学友です。学生時代、
気前のいい彼に“ちょっと、でかかった”とジャケットを貰ったことを思い出しました。
「結構値
段するから大事にしろよ。」とのことで、雪の米沢、冬は着たきり雀でボロボロに真っ黒なるまで
着て、社会人になって処分しました(どうしたか覚えていませんがないのでおそらく)私、3 年
ほど前から米軍の服が好きになり、そのジャケットが米空軍アラスカンジャケット N3B であるこ
とを知りました。N3B の新品通常 3 万円を、ゲオで新品同様 3,500 で手に入れ、着るたびに H 氏
のことを懐かしく思い出していたのですが、四半世紀ぶりで互いの変わり様に、すぐには全くわ
かりませんでした。バーゲンのおかげです。(ジャケットのことは H 氏忘れていました。)
このサプライズに旧誠報社ビル入り口前は、H 氏のお仲間を中心に大笑いの大盛り上がり。そ
の後、星の村の村長さんを中心に「望遠鏡は何本あっても楽しい。鏡筒の間を吹く風が涼しい。
望遠鏡から頭一つ出すと快感だ。」「目は二つしかないだろうと、常々、女房に言われる。」「子供
達はバーチャルの世界で生きていて、天体観測に興味ない」
「天文親父と違って、無駄遣いしない
から子供の方が金持ち」などなど楽しい話題で盛り上がりました。
ガラクタ市で、お目当てのミードのアイピース SP32 を買い、LX200-20 鏡筒用にビクセンのフ
ァインダーを買いました。H 氏はサビサビボロボロで HP に出ていた1,800 円のアトラクス赤道儀
を買い、秋葉に持ち帰り用のコロコロを探しに行きました。修理大好きだそうです。サプライズ
を、早速、谷川さん、星仲間および大学からの友達に報告しました。2日連続で行った甲斐があ
りました。帰って試したら SP32 の双眼望遠鏡 15 倍、抜けが良く快適です。暗いところに行けば、
対空双眼鏡ビクセン BT81S-A の 15 倍で天の川の流し見ができます。なんとも贅沢です。天文道楽
はいいものですね。楽しい一日でした。
収穫、EOSKISSX2、新品改造
32,800 円、ミードアイピース SP32,1500 円、ビクセンファインダ
ー2,800 円他、H氏との四半世紀+α振りの再会
31
イベント報告
スターショップ冬バーゲン(2012 円 12 月 15∼16 日)
(2012 年 12 月 15 日、土曜日)
1週間前までは、
“バーゲンで出ている SXD 赤道儀を徹夜で並んででも買うんだ”と意気込んで
いました。神田の本社に仕事で行く度に、帰りに本社から歩いて 15 分のスターショップにより、
“赤道儀欲しい、赤道儀欲しい”と言い続け、バーゲン 10 日前(12 月 5 日)も、展示されてい
た出たばかりの新製品 SXD2 赤道儀を眺めていたら、吉沢店長が「購入、如何ですか。新型買われ
た方が・・・」と、帰ってかみさんに話し、暫くして(SXD2 を)一生の伴侶にすることで合意し購
入しました。載せるのは、先ずは、手持ちのミード LX200-20 鏡筒です。
(かみさんには内緒です
が。そのうち、どこかの 20cm ニュートン鏡筒をゲットする予定です。これは、バーゲンかな。夢
(妄想?)は広がる SXD2 赤道儀。天文は一夫多妻制、正確に言えば、1 つの架台に対し複数の鏡
筒が必要で複数架台多数鏡筒製です。(信州の高原に住める日は何時の日か?)
よって、家族に心苦しく 1 万円お小遣いを貰い、8 時半にみずほ台を出て、スターショップに
10 時着、整理番号 86 番、早速店頭のジャンク品、レリーズ付きブラケットを超々格安でゲット。
後でわかったのですが、エツミレリーズ付きブラケットで定価 6,510 円、レリーズのネジがなめ
てますが、ソケット側のメスネジはは OK、手持ちのレリーズで全く問題なしでした。嬉しい。
会場はいつもの誠報社ビルでなく、スターショップから歩いて 5 分ほどのビルの 4 階でした。
エレベーターを上がると会場前の畳2畳程の狭い空間に人がびっしり(それも天文や、当然、殆
ど男性)の寿司詰め状態で、高密度白色矮星または中性子星です。超新星爆発起こすと世のため
かな(失礼)と、いらんことを思いました。よって、エレベーター内で開場を待ち、開場と同時
に、ビクセンの SXG ハーフピラー目玉価格を手にしました、定価 17,850 円とは知らず“さし当た
って使わない”と思い置いたとたんに他の人が買いました。ミード LX200-20 鏡筒と合う SX 鏡筒
バンド 232mm が安く思わず購入、さらにビクセンの双眼鏡ケースを購入しました。行きに 1000 円
をパスモにチャージし、あろうことか財布の中身はたったの 3 円!
1 時開始のバーゲン品販売の様子を見ようと残っていたら、H 氏と川天会計係の齋藤さんが現れ
ました。バーゲンが始まり、H 氏 20 番台で笠井の AOK AYO 経緯台狙いでしたが 20 番台でもゲッ
トできず、EOS の天文改造ボデイをあれこれ付きで買い帰りました。齋藤さん 67 番をお持ちでタ
カハシのモーター狙いでしたが、早々に他の人に購入され、残念そうに引き上げられました。
H 氏、齋藤さん帰られ、何気に会場を回るとジャンクで EOS50D 用の電磁レリーズ RS80N3 を 200
円で見つけました。使用感かなりありです。
(既に持っていますが)
“予備に欲しい”と思っても、
財布の中身たったの 3 円で買えず、お金借りようにも、H 氏も齋藤さんも帰ったし、H のお仲間の
人に“200 円貸して下さい。明日返します。”も、50 歳面して気がひけると心中葛藤していたら、
そしたら 60 歳位の人が首をひねりながら買って行きました。お金の有り難味を感じながら家に帰
りました。残念!
帰って、カメラのキタムラで、中古 2000 円で買った私の RS80N3 を出してみたら、若干、薄い
キズが少しあるものの、ゲットしそこねたものに比べると綺麗です。かみさんに、
「そのでかいレ
リーズ無くすことないでしょ。」と、ごもっとも。しかし、200 円は破格、ジャンク品ですから、
作動しない可能性はありますが、そこは 200 円。欲しかった!
32
イベント報告
(2012 年 12 月 16 日、日曜日)
今日はガラクタ市です。望遠鏡の部品欲しいからとかみさんにお小遣いをまた 1 万円貰い、AM6
時半にみずほ台を出て 8 時にスターショップに着きました。
H氏 5 時に並んだそうで 3 番、
「山内、
遅い。」H 氏達と話をしつつ、9 時の整理券配布を待ちました、整理番号 16 番を貰い、10 時開場、
同じ会場ですが流石に昨日のような鮨詰めはなく、待ち場所は大きく取られていました。流石で
す。H 氏は、“セレストロン NexGuide 3,800 円 2 個限り”が狙いでしたが、2 個とも徹夜で 1、2
番に並んだ学生さん達に買われ、望遠鏡の部品を買いました
私は、SX プレートホルダー1,800 円を買いました。これでビクセンの BT81S-A 対空双眼鏡を HF2
経緯台に載せるのが、楽になります。(暗い中で直接ネジ止めはなかなか難儀です。)
他に、HP に掲載されていた Canon カメラストラップ 500 円 2 個、Canon 純正バッテリー1000 円
を買いました。他にミザールブースでツァイスサイズカラーフィルター5 枚を超格安で買いまし
た。バーゲン友達ができた半年に 1 回のバーゲン、恒例になりそうで楽しみです。
ジャンク市後、スターショップのホームページで、ガラクタ市の残り物で格安となっていた、
電磁レリーズ RS80E3(1,800 円→800 円)、バッテリーチャージャー(500 円→100 円)を見つけ、
28 日に店頭で直接受け取りました。次いでに、富田式ミラーシフトロック C5 用、三脚ピンなど
を格安で購入しホクホクの態です。ゲットし損ねた電磁レリーズ RS80-N3 が 800 円嬉しい限りで
す。“ゲットし損ねたところに福来る”です。概観は 2000 円で買った手持ち品には及ばないもの
のなかなか綺麗です。訊けば、SX 鏡筒バンド 232mmも通常は納品待ちとのことで、SXG ハーフ
ピラー買わないで、よかったかなと?
次回、夏のバーゲンは、開場直後に激安で買った人を 2 回連続で目撃したミニポルタ経緯台、
太陽撮影に使いたい GP2 赤道儀、R200SS 鏡筒を狙います。出玉あれ!
冬バーゲン成果
12 月 15 日
バーゲン
エツミレリーズ付きブラケット
SX 鏡筒バンド
ビクセン双眼鏡ケース
12 月 16 日
ジャンク市
SX プレートホルダー
ストラップ EOS デジタル
ストラップ EOS60D
24.5 アイピースフィルター 5 個セット
バッテリーパック LP-E5
12 月 28 日
リモートスイッチ RS-80N3
バッテリーチャージャー CG-580
33
イベント報告
カメラ映像用品ショーCP+(2013.2.2
土曜日)
前日は、腰痛で会社休んで寝ていましたが、気合で起きて、腰にサポーターで行ってきました。
8:30 に家を出て、みずほ台駅から副都心線直通で渋谷、渋谷で東横線に乗り換え、みなとみらい
駅下車、会場のパシフィコ横浜に着いたのが 10:30 分、以下のセミナーを全て聴講、われながら
立派なものです。
ブースはビクセン、ケンコー、コーワ、トミーがありましたがチラッと覗いてだけです。閉会
17 時ですから見る時間があまりありません。早めに出て 10:00 の開場とともに入るのでした。
時間
11:00∼12:00
12:10∼13:10
13:20∼14:20
14:30∼15:30
15:40∼16:40
セミナー名称
「Nikon 1でのデジスコーピング∼
天体とミクロの世界」
「野鳥撮影講座」
「フィールドスコープによる野鳥撮影
アラカルト 」
「双眼鏡で写真が上手くなる!?自然
観察と光学機器活用のススメ」
「星景写真に挑戦しよう」
ジャン
講師名
ル
中村
昌弘氏
天体
叶内
拓哉氏
野鳥
吉野
信
氏
野鳥
高野
丈
氏
野鳥
大西
浩次氏
天体
最後に、星景写真家の大西先生の講演を聴き、月と太陽の撮りかたについて、質問しました。
先生は、
「星景写真の月は、自然な色を出すためアポクロマート鏡筒で一眼レフデジタルカメラによる直
焦点撮影、RAW で撮るのが標準的です。8 ビットの JPEG と異なり、階調豊かとなり、暗い部分
を少し明るくするとより美しくなります。Registax 等での月の合成写真は、本来は地形を強調す
るなどのことが目的です。鉱物の分布を示すために着色した月の写真は見るとドキッとしますよ。
星雲、星団は、銀縁写真等を元に個々に標準色というものがあり、通常、その色に合わせます。
Hα の太陽像は、本来は赤ですが、赤って人間の目で感度が極端に低いのですよ。赤では表面の
様子がわからないのでて、橙から黄色に着色する方が多いようです。本来、天体写真とは天体を
観察するものです。」と答えられ、最後に「天文学を学ぶことは楽しいですよ。」とのことでした。
叶内先生、吉野先生および高野先生の野鳥の写真撮影のプレゼンでは、作品を見せていただき、
説明を聴くのが楽しいですね。天文の前に恐竜に嵌っていた時期がありますが、肉食恐竜獣脚類
と鳥は生物学的には殆ど差がありません。私が、よく見る野鳥はムクドリです。川越駅前でグェ
ー、グェーと大群で壮絶です。綺麗な鳥を見たい。
最後に、CP+のカタログを頂き、重いリュックを背負って、17:00 閉会の会場を後にしまし
た。
34
ショップ訪問
国際光器さん(2013.2.8 金曜日)
父の 3 回忌の法要に奈良県王寺町の持ち家に行く途中、京都上桂の国際光器にお邪魔し
ました。お店は広く望遠鏡および部品の展示が多く、都内の望遠鏡店に慣れている私には
新鮮でした。京都駅で新幹線を降り、地下鉄で四条、四条から阪急で上桂、上桂駅で降り
て、行き過ぎなければ直ぐでした。地図を見ながら行ったのですが、方向音痴の私はいつ
も通り行き過ぎました。
店主は気さくな方で「遠いところ、よくいらしゃいました。」と豆挽きのレギュラーコー
ヒーを頂きました。去年は金環日食のお陰で大いに助かったそうです。LXD2 赤道儀に載せ
るため、ミードの 20 センチシュミカセ鏡筒用に探していた長いアリ型プレートと、特価の
ニュートン光軸修正具を購入しました。おまけで巾着袋複数貰いました。
気さくに一緒に写真を撮り、掲載を許可して頂きました。
楽しい商品が多く、今度挑戦し
ようと思っている惑星写真でバ
ーダープラネタリウム社のコン
トラストブースターフィルター
を購入し使ってみたいと思って
います。
ミードの 20 センチシュミカセ
を SXD2 赤道儀に載せて追尾し
つつ、笠井トレーディングの 5
倍バローレンズとコントラスト
ブースターフィルターを使って、
EOS50D で連写、Registax 合成
でバッチリというのが私の計画
です。
Toucam、LPI スイートもある
ので、どうにかなるでしょう。
さて、次は何処の望遠鏡店さん
にお邪魔しましょう。
35
編集後記
小江戸の星第 68 号は、前号の太陽特集(金環日食 2012/5/21、金星日面通過 2012/6/6)
に続き、ケアンズ日食 2012/11/14(「オーストラリア ケアンズ日食弾丸ツアー」大塚さん、
「ケアンズ皆既日食旅行記 前編」中村さん)、「太陽観察事はじめ」谷川さんと続き、太陽
の話題が豊富です。表紙写真は中村さんの「ケアンズ日食」です。
次いで、天文放浪記(No.15)「2012 第 1 回田村市天文台スターライトフェステバル」齋藤さ
ん、「1 月 20 日の 2 時 42 分 04 秒の爆発低速分裂火球について」関口さんです。先日(2 月 16
日 4 時 25 分)には、地球近傍小惑星 2012 DA14 が地上 2 万 7700km まで接近しました。直径
42mですが、落ちれば東京都の半分が吹っ飛ぶとのこと。これほど接近するのは 40 年に 1
度程度とのことです。偶然、最接近の 16 時間前にはロシアのチェリャビンスク州に隕石が
落下し被害が出ました。ロシアは 1908 年に隕石によるものと思われるツングースカ大爆発
が起こっており、国土面積は日本の 45 倍、アメリカの 2 倍です。北方領土完全変換はなか
なので、両国で領有したらと思います?夜空、暗そうです。天文台作りましょう。最後に、
私のイベント報告(スターショップ夏冬バーゲン:サプライズの出会い、カメラ映像用品シ
ョーCP+)、ショップ訪問(京都上桂の国際光器さん)です。
私、宇宙論、相対論、量子論、恒星、惑星、太陽系および銀河など、天文に関することな
ら難しいこと好きです。よって天文宇宙検定(天文検定)、星空天文宇宙検定(星検)を受け
ることにしました。
先ずは、昨年10月7日、水道橋の東洋学院大学で天文検定2級を受けました。
久しぶりに試験勉強して、天文が体系的にわかるようになりました。テキスト3冊(2、3、
4級対応)
、問題集1冊(1級対応)出版されており、満遍なく勉強したつもりでした。試験
は四者択一のマークシート式、50分で80問の問題数の多さです。考える暇なく直感で回答
しました。 15時から説明10分、試験時間50分で16時終了でした。かろうじて合格しました
が、試験直後は自身満々で100点かと思ったものの、ホームページに回答が公開され自己採
点したら80点台、後半ケアレスミス連発でした。送られてきた採点結果は、マークミスま
でしたようでヒヤヒヤの70点台あちょ(70点以上合格)、結果公表によると合格率は15.9%
と低く、少し心が和らぎました。
今度は3月24日三鷹で星検2級受験です。問題集2冊購入し、星座およびメシエ天体および
その位置などを覚えています。今年中に両検定W1級取れればと思っています。天文検定
は1級試験が1回実施されていますが、合格率1.2%、70点以上合格、最高点71点の難関で
す。火星大接近2003で天文に返り咲いて早10年、10年の節目に取りたいW1級です。
会員の皆様の投稿お持ちしています。奮って御寄稿願います。原稿は基本ワードで、文字
体は、明朝体、文字サイズ10.5、最後のページは空き(白地)を少なくした構成でお願い
します。
2013 年 2 月 24 日
会報係 山内
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