にじの便り 平成21年2月発行 〈第 号〉 〈第7号〉 介護老人保健施設 にじの丘足柄 〒250-0113 南足柄市岩原699 TEL 0465-70-2222 メールアドレス [email protected] 〈帰陽会ホームページでもご覧いただけます〉 ホームページアドレス http://www.kiyoukai.jp/ 祝 にじの丘10周年 にじの丘創立10周年によせて 理事長 南康平 昨年秋から米国の金融危機に端を発した世界的な不 況のあおりを受けて、日本でも急速な雇用不安が進行し ています。しかし高齢者介護や障害者支援の問題はす でに小泉内閣の下で、何度か介護報酬が切り下げられ、 介護スタッフの給与水準は以前から「派遣労働者」以下 のレベルに据え置かれてきました。そのため全国的に 「介護崩壊」や「医療崩壊」が問題となり、ここにきて雇用 不安解消 ためにも ようやく下がりき た介護報酬を少 不安解消のためにも、ようやく下がりきった介護報酬を少 し元に戻す方向で改訂が行われる見通しになって来まし た。これで少しは介護に携わるスタッフの生活が改善さ れる事が期待されます。元々私たちの仕事はいつも好況 の時には見捨てられ、不況になると注目される傾向にあ りますが、本来は地域のセーフティーネットを守る仕事で す。また物ではなく人と向かい合い、心を大切にする仕 事です。常に利用者の皆様と「ありがとう」「どういたしまし て」と言い合える仕事です このような仕事を 生続けて て」と言い合える仕事です。このような仕事を一生続けて いければと思います。胸を張って仕事が出来ればと思い ます。今回の改訂が一時的なもので終わらない事を願い ます。不況を脱出すればまた見捨てられる事のないよう に願っています。 勤続10年の職員 また一方、利用者の自己負担は増加し、高齢者が年 金と保険だけで老後を過ごす事は不可能になっていま す。数年前までは本人の国民年金だけで公共的な老 人ホームや介護老人保健施設で入所継続が可能だっ たのです。これがセーフティーネットです。今では家族 や子供たちの経済的負担を前提にしなければ施設利 用も難しくなっています。その若い世代に雇用不安が のしかかっています。これではもはや「介護の持続」は 無理になります。本当の意味で「持続可能な」セーフ ティーネットを守り、地域が安心して活力をとりもどすた めに、皆様のご尽力をお願い申し上げます。 にじの丘創立10周年によせて 施設長・管理医師 清水昭男 皆さんに支えられて、にじの丘足柄も無事10周年を迎 えることができました。ご利用者の方々、ご家族、そして 頑張ってきた職員の皆さんに心より御礼申し上げます。 私自身は、こちらで働かせていただいて7年ほどになり ます。「管理医師」と、法律的にはいかめしい名前を頂い ていますが、にじの丘のような老健施設では、デイリハ、 ショートステイ、入所いずれも介護が主役です。医療は脇 役となりますが、それでもやはりご利用者の方々の多くが 病気を抱えておられ、看護スタッフとともに医療面を担当 してまいりました。 国の方針で介護保険の締め付けがどんどん厳しくなり、 また老健入所中は健康保険が使えないという奇妙な法 律とあいまって、重い病気を抱えた方、言い換えれば医 療費がかさむ方の入所を断る施設も増えております。 介護保険では、どんな医療行為を行っても、どんな薬 を出しても、国から支払われる費用は変わりません。言い 換えれば、重度のご利用者が増えれば増えるほど、老健 の赤字が増えることになるのです。 そんな理不尽な状況のなか、南理事長のかたい信念 のもと、にじの丘は出来る限りご利用をお断りしない方針 を貫いてまいりました。その分、医療スタッフはもとより、 介護スタッフの負担もはなはだしく重くなりますが、みん な笑顔で良く耐えてくれています。 地域の方をはじめ、多くの病院からも「にじの丘なら何と かしてくれる と う信頼を受けられるようにな てきたと思 かしてくれる」という信頼を受けられるようになってきたと思 います。夏祭りも年々盛大になり、大勢の方にいらしてい ただけるようになりました。 今後も逆風に負けず、ますますのサービス充実を目指 して職員一同頑張ってまいります。15周年、20周年にむ けて、一層のご支援をお願い申し上げます。 にじの丘10年の歩み 事務長 瀬戸 五男 10年前を思い起こすと当施設の他にも2,3の老人保 健施設も完成し、いよいよ福祉の時代が到来したように 感じました。この時代にどのように新しい事業を行えば 良いのか、職員及び関係者等いろいろ悩みました。開 所以来毎日が勉強で ご利用者には行き届かない時も 所以来毎日が勉強で、ご利用者には行き届かない時も あったと思いますが、10年の経験をつんで少しは開所 当時より全体の対応も落ち着いてきたのかと感じます。 医療法人の老健施設なので医療的な利用者が大勢利 用されています。今後ともご利用者が安心して利用でき る施設を目指して進みたいと思っています。 <10周年を迎えて 10年を振り返って 介護職員 渡辺 誠> ~勤続10年の職員から~ 昨年の11月28日、にじの丘足柄創立10周年記念 式典が行われました。 式典が行われました 開設当初はとにかく無我夢中で、毎日がとても早く 過ぎていったように思います。初めてのことで色々な 失敗をし、時にはご利用者や施設に迷惑をかけてし まったこともありました。この10年の経験を活かし、今 後につなげていきたいと思います。 <10年を振り返り・・・ 看護師 鈴木 茂己> この10年を振り返り一言で表すと「とにかく大変だっ た」が正直な気持ちです。私自身も身体介護は初め ての経験であり、わずか数ヶ月で自分の体が悲鳴を 上げていました。そんな忙しい日々の中でもご利用 者の言葉や笑顔にはいつも癒されていました。途中、 休職の期間を経て復職し現在の至っています。 平成17年頃より看護の勤務体制が変わり、それ以 前と比べるととても働きやすくなったと感じます。以前 の体制が今も続いていたら、私自身はここにいな かったのでは、と思います。この1、2年は文句を言い ながらも、一生ここで頑張りたいと思うようになりました。 開所から10年経ってもいろいろな問題はありますが、 みんなで乗り越えていきたいです。 お正月の 風景から 昨年に引き続き今年も、にじの丘の正面玄関に 「 南神社 」 が出来上がりました。クリスマスの翌日か ら大晦日にかけて、担当者を中心に職員が力を合 わせて作り上げたものです。 作 昨年は南神社だけでしたが、今年はあらたに「 絵 馬受付所 」 ももうけました。 ご利用者の皆さんは神社にお参りした後、絵馬を 受付所に結んでいかれました。皆さんが書いた絵馬 の願い、かなうといいですね。 12月23日火曜日。天皇誕生日のこの日、に じの丘では一足早くクリスマス会が催されまし た。 会では、ボランティアのなごみ会による民謡 と、いづみ会による踊りが披露されました。 ご利用者の皆さんも、事前に用意していただ いた歌詞カードを見ながら歌を口ずさんだり、 リズムをとったりしていました。 。 なごみ会といづみ会の皆さん その後、サンタクロースがトナカイの引く そりの乗って登場し、ご利用者の皆さんに プレゼントを配ってくれました。 クリスマス会の後はそれぞれの階に戻り、 南理事長の乾杯でクリスマスバイキングの 昼食になりました。いつもと違う雰囲気の中 食 違 での昼食はいかがだったでしょうか。 サ サンタクロースからのプレゼント ら ト そば打ち体験 12月13日土曜日、ボランティアによる そ ば打ちが行われました。この日使われたそば 粉は、にじの丘のすぐ近くで栽培されていた もので、収穫までの様子も写真パネルにして 説明してくださいました。目の前で出来上 がっていくおそばを皆さん興味深く見ていま した。中には、ボランティアの手ほどきを受け てそばを切る体験をしたご利用者もいらっ しゃいました。出来上がったおそばは皆さん の昼食に出され、出来立ての味を味わう事が できました。 編集後記 2009年になりました。おかげさまでにじ の丘は10周年を迎えることができました。 10年というのは考えると長いようですが、 振り返ってみるとあっという間の出来事の ようです。(そう感じるという事は、年をとっ たという事なのでしょうか?) 話しは変わりますが・・・皆さんも新聞等 でご存知かと思いますが、この4月に介護 保険の改正があります。大筋は決まったよ うですが、詳細についてはまだ不明な部 分がたくさんあります。また、詳細がわかり 次第ご連絡したいと思います。 台風が上陸しなかった年の冬は天気が 荒れやすいといいます。健康には注意し てお過ごしください。
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