きら星通信1月号 - 訪問看護ステーション「きら星」

訪問看護師が行う事(主治医指示のもと)
<対応・対策>
★ただれやかぶれに対する対応
何が原因か明らかにし、主治医に報告し処置を行いま
す。スキントラブルの種類によって使う軟膏なども違
いますので、しっかりと皮膚の状態を観察します。
きら星通信
2012年 1月号
vol.13
新年、明けましておめでとうございます。
本年もきら星通信をよろしくお願い致します。
シリーズ ~訪問看護を知ろう!~
★パウチからの漏れの原因を追究
その人に合った装具の選定や、しわ・くぼみを観察し、
専用のパテなどを当てて調整しながら漏れを防ぎます。
★日頃の管理の見直し
前項の通り、適切な管理でスキントラブルの多くは予
防できます。管理方法を見直し、改善点があればアド
バイスを致します。
「おかしいな」と思ったら気兼ねなく早めに担当訪問
看護師にご相談下さい。
スキントラブルは薬を塗ったからといってすぐに治
るわけではありません。
私たちと一緒に根気強く治療を続けましょう!
ご意見・ご質問
をお寄せ下さい。
訪問看護ステーション「きら星」
〒461-0024 名古屋市東区山口町12-12ピアニシキ2E
TEL052(737)1528
FAX052(737)1563
メール [email protected]
ホームページ http://www.kiraboshi.co.jp
第五回 スキントラブルへの対応
①パウチ周囲
さて、今回よりスキントラブルへの対応(主治医指
示のもと)について回を分けてお話いたします。
今回はパウチの周囲にできるただれなどのスキントラ
ブルについてお話いたします。
そもそもパウチ
って何?
医療用語で用いられるパウチとは、主に人工肛門
などに使用される袋(上写真)の事です。
皮膚に密着させて排泄物を受け止める役割があり
ます。
パウチは皮膚に密着しているため、スキントラブ
ルが発生しやすい環境にあるといえます。
利用者様
主治医
・病状の説明
・処方
(ときにWOCナースとの連携)
②訪問看護師が行う事(主治医指示のもと)
<予防>
基本的には病院で教わったとおりに行えばスキントラブルは予防できますので、
面倒でも手順を踏んで行って下さい。
サービスの
提供
・病状の観察
・創部の処置
・緊急時対応
各種在宅
サービス業者
報状
告況
の
な処
ど置
の方
指法
示
連携
訪問看護師
※介護保険では
ケアマネさんを
通じて連携
※WOCナースとは…皮膚・排泄ケアの認定看護師資格を取得した専門的知識をもつ看護師です。
「パウチ周囲の皮膚のただれ等」
①原因
「排泄物の漏れなどで皮膚に排泄物がついてしまう」
「皮膚に貼るための粘着剤によるかぶれ」
「装具交換時に皮膚を痛めている」
「細菌感染」
等が考えられます。
人工肛門のパウチの貼り方を簡単にご紹介します。
①接着剤のシートを
はがす
②穴の部分を人工肛門に合わせ
しわにならないように貼る
③粘着剤部分の空気を抜き
圧迫・保温して密着させます。
★剥がし方の確認
パウチを剥がす際、無理矢理引っ張って剥が
したりするとその部分が荒れてしまったり
出血したりとスキントラブルのもとです。
剥がす際はとにかく丁寧に行うよう心がけて
下さい。専用の剥離剤(右写真)をお勧めす
る場合もあります。
※洗浄剤
剥離剤
の一例
★洗い方の確認
・付着した排泄物は綿花でふき取ったり
シャワーで優しく洗い流して下さい。
粘着剤が残る場合や皮膚の状態によっては専用の洗浄剤
(右上写真)をお勧めする場合もあります。
・洗浄後は、貼る箇所の水分をしっかりと取って下さい。
★貼り方の確認
患者様によって貼り方が異なります。指導を受けた通りに
丁寧に貼って下さい。
★日頃のケア方法の指導
上記を含め、日常生活でどのようにパウチを管理すれば
よいかアドバイス致します。