11 日韓暫定水域及び我が国排他的経済水域 における漁業

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日韓暫定水域及び我が国排他的経済水域
における漁業秩序の確立について
平 成11年1 月に発効し た日韓漁業協 定により設定された 日本海
の広 大な暫定水 域は、本来 両国が共同利 用、共同管理すべき 水域で
ある にもかかわ らず、韓国 漁船に事実上 独占され、無秩序操 業によ
り資源の枯渇が懸念される状況にあります。
ま た、我が国 排他的経済 水域において も、山陰の重要漁場 である
島根 県浜田市沖 を中心とし て、我が国が 許可していない韓国 の違法
漁具 が多数発見 ・押収され るなど、暫定 水域を越境した違反 操業が
恒常化するとともに、ますます悪質化・巧妙化してきています。
一 方、竹島周 辺の暫定水 域内において は、平成14年に当 県所属
のベ ニズワイガ ニ漁船が韓 国警備艇に衝 突される事件が発生 するな
ど、安全操業に対する不安は今でも払拭されていません。
こ うした問題 について、 当県は現状を 広く認識してもらう ため、
ホー ムページや 島根県との 共同制作テレ ビ番組などで広報に 努めて
いるところです。
近 年、国の積 極的な両国 間協議、取締 強化などにより少し は進展
が見 られており ますが、 引 き続き我が国 の国益を損なわない よう、
毅然とした対応により 、早期に竹島の領土問題を解決するとともに 、
排他 的経済水域 の境界線の 画定に全力を 挙げてくださるよう お願い
します。
な お、それま での間は、 次の事項につ いて格別の御配慮を お願い
します。
1
日韓両国政 府の責任に より積極的に 両国間協議の進展を 図り、
暫定水域内の操業秩序及び資源管理方策を早急に確立。
2
我が国排他 的経済水域 における韓国 漁船の監視・取締り の一層
の強化及び韓国政府に対して監視・指導の徹底の要請。
3
4
竹島周辺における我が国漁船の安全航行の確保。
暫定水域及 び我が国排 他的経済水域 における日韓漁業の 現状に
ついての積極的な広報による国民世論の喚起。
(要望省庁:外務省、国土交通省、農林水産省)
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道路整備費の確保と国土開発幹線自動車道の
早期建設について
道路整備費の確保について
道 路は、国土 軸や地域連 携軸を形成す る基盤施設であり、 まちづ
くり などの地域 振興や低迷 する地域の経 済活動の活性化のた めにも
必要不可欠です。
し かし、国の 責務である 高規格幹線道 路ネットワークの整 備は欧
米諸国や対岸諸国に比べ未だ遅れているのが現状です。
当県で は、国土開 発幹線自動 車道としての中国横断自動車 道姫路
鳥取 線及び山陰 道の整備に あらゆる手法 を用いて取り組んで います
が、供用率は全国最低レベルです。
○当県の整備状況(平成19年度末見込み)
県内計画延長 約175キロメートル
供用済み延長
約76キロメートル
供用率
約 43パーセン ト(全国平均値71 パーセ
ントのおおむね 6割)
ついて は、地域間 格差を是正 し、地域の活性化及び自立を 促すた
めに 、 立ち遅れ ている当県 の道路整備を 早急かつ計画的にま た着実
に推 進 するため 、次の事項 について格別 の御配慮をお願いし ます。
1
道路特定財 源について は、受益者負 担という制度の趣旨 にのっ
とり、道路整備に充当。
2
遅れている 地方の道路 整備に、道路 特定財源を重点的に 配分。
(要望省庁:国土交通省、財務省)
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中国横断自動車道「姫路鳥取線」の
整備促進について
中 国 横 断 自 動 車 道 「 姫 路 鳥 取 線 」 は 、「 山 陰 道 」 と 連 携 し 、 山 陰
地域 が京阪神・ 山陽地域な どとの近接性 を生かして環日本海 交流の
拠点 として発展 し、また、 地域の自立と 連携により特色ある 地域圏
構築を図るために、早期に整備することが急務です。
○
「智 頭 ∼ 鳥 取間 」、「 志 戸 坂峠 道 路 」、「 佐用 ∼ 西粟 倉 間」 が 一
体整備され、中国縦貫道と接続されて初めて効用を発揮。
○ 「志戸坂峠道路」は、平成19年度供用予定。
○ 「 智 頭 ∼ 鳥 取 間 」、「 佐 用 ∼ 西 粟 倉 間 」 は 、 平 成 1 5 年 度 か ら
新直轄事業に移行。
○ 「智頭∼河原間」
平成20年度供用予定
「河原∼鳥取間」
平成21年度供用予定
「佐用∼大原間」
平成21年度供用予定
「大原∼西粟倉間」 平成20年代前半供用予定
ついて は、今後も 当県として 最大限の協力を行いますので 、次の
事項について、格別の御配慮をお願いします。
1
新直 轄事業の「智頭∼鳥取間 」、「佐用∼西粟倉間」は、公表さ
れた供用予定年度が遅れることのない整備。
2
「志戸坂峠 道路」は、 中国横断自動 車道姫路鳥取線の機 能を有
する道路であり、国による一元管理。
3
新直轄方式 の維持管理 費については 、実質的に地元負担 が生じ
ないよう適切な財源措置。
4
県内業者、 県内産業育 成のためにも 、県内業者の受注機 会の確
保及び県産品の優先使用。
(要望省庁:国土交通省)
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「山陰道」の早期整備について
「 山陰道」は 、中国横断 自動車道「姫 路鳥取線」と連携し 、山陰
地域 が京阪神・ 山陽地域な どとの近接性 を生かして環日本海 交流の
拠点 として発展 し、また、 地域の自立と 連携により特色ある 地域圏
構築を図るために、早期に整備することが急務です。
○
平成19年度事業化
「鳥取西道路 」(Ⅱ期区間 )(吉岡∼瑞穂)
「中山・名和道路」
(下市∼赤碕中山)
○ 「山陰道」として、「鳥取西道路」、「東伯・中山道路」、
「名和・淀江道路 」、「米子道路」を、直轄事業で整備中。
○
当県もイ ンターチェ ンジアクセス 道の整備や応分の負 担で協
力。
つ いては、今 後も当県と して最大限の 協力を行いますので 、次の
事項について、格別の御配慮をお願いします。
1
2
事業中区間の整備促進及び 、残る未事業化区間「 瑞穂∼青谷間 」
(7キロメートル)の平成20年度事業着手。
遅くとも今後10年以内に全線供用。
(要望省庁:国土交通省)
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米子空港の滑走路2,500メートル化
事業の促進について
米 子空港(美 保飛行場) は、国際空港 として山陰の空の玄 関であ
り、 地域経済の 発展及び日 本海対岸諸国 との交流促進に重要 な役割
を果たしています。
平 成13年4 月に開設さ れた米子∼ソ ウル間の国際定期航 空路線
の運 航も定着し 、さらには 東京路線の旅 客数は順調に増加し 18年
度に は初めて4 0万人を越 えるなど、米 子空港の地域経済に おける
役割はますます高まっています。
1
国において 滑走路延長 事業(2,5 00メートル化)の 本体工
事に昨年 着手され、 現地では工 事が本格的に 進められてお り、地
元の期待は日増しに高まっています。
平成22年 10月には 羽田空港の新 滑走路が供用 され、 国内便
の発着枠 が大幅に増 加すること が見込まれて います。米子 空港の
一層の利 用促進を図 るためにも 、 決してこれ に遅れること のない
よう一日 も早い供用 開始を目指 した事業の促 進 について、 格別の
御配慮をお願いします。
2
また、滑走 路延長に伴 いJR境線が 平面迂回され、空港 に近接
して新たに「空港新駅(仮称 )」の設置が予定されています。
新たに設置 される空港 新駅を活用し 、空港利用者のため のアク
セスを整 備すること は、米子空 港の利用促進 を図るうえで も必要
不可欠です。
このため、 米子空港と 空港新駅とを 結ぶ連絡通路(約2 00メ
ートル) の整備につ いて、直轄 事業としての 実施等 格別の 御配慮
をお願いします。
(要望省庁:国土交通省)
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教育における地方分権の推進について
地方公共団体の自主性、自立性を尊重し、
地方分権に資する教育行政の確立について
国にお いて教育改 革に向けた 様々な取組、提言がなされて いると
ころです。
教 育は自立し た地域づく りの根幹をな すものであり、地方 分権を
進め る上で、地 方公共団体 が当事者意識 と責任を持って、地 域の特
性、 事情に応じ た特色ある 教育を実施で きる体制の確保は不 可欠で
す。
つ いては、教 育制度の構 築・運用に当 たっては、地方分権 を推進
する 観点から、 地方公共団 体が地域の実 情に応じて自主的・ 自立的
に教 育行政を行 うことがで きる制度とな るよう、十分な配慮 をお願
いします。
1
教育委員会 制度の運用 に当たっては 、地方公共団体の主 体的な
判断を尊重すること。
2 地域の特性 に応じた自 立的な教育行 政の運営を尊重する こと。
3 拡大する教 育需要に対 応した教職員 の確保と必要な財源 措置。
(要望省庁:文部科 学省)
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「総額裁量制」の柔軟な運用について
平成16年度から 、義務教育費国庫負担制度の枠を維持しながら 、
例え ば教員の給 料の単価を 下げて教員の 数を増やし、少人数 学級編
制を 行うことが 可能になる など、より地 方独自の取組が容易 になり
教育分野における地方団体の自主性を増す 、いわゆる「 総額裁量制 」
が 導 入 さ れ ま し た 。「 総 額 裁 量 制 」 の 導 入 は 、 地 方 分 権 の 趣 旨 に 合
う、 地域の実情 に応じた学 校教育の充実 が可能となる制度へ の改革
であったことを評価しています。
つ いては、 総 額裁量制が 地方での教育 の活性化及び自主性 の発揮
につ ながるよう 、義務教育 費国庫負担制 度の対象職員に次の 職種を
加え るなど、さ らに柔軟な 運用の実現 に ついて、格別の御配 慮をお
願いします 。
1
2
小中学校の司書職員
特別支援学 校の看護師 、介助職員、 理学療法士及び作業 療法士
(要望省庁:文部科 学省)
- 18 -
公立学校施設整備の促進について
公立学 校施設整備 については 、教育環境の改善・充実と児 童生徒
の安 全確保を図 ることはも ちろん、災害 時には住民の避難場 所とな
ることから、今後とも一層促進する必要があります。
し かしながら 、当県内市 町村において は、耐震化の図られ た施設
は半数あまりであり、耐震化が進んでいない現状にあります。
つ いては、 耐 震化を図る 交付金の算定 において、交付基礎 額が実
際の 経費を下回 らないよう 配慮するとと もに、危険建物等の 改築、
地震 補強事業、 大規模改造 事業など地域 の実情に応じた計画 を進め
るこ とができる よう、必要 事業費の確保 について、格別の御 配慮を
お願いします。
(要望省庁:文部科学省)
- 19 -
少人数学級の制度化について
平成1 3年4月に 施行された 公立義務教育諸学校の学級編 制及び
教職 員定数の標 準に関する 法律の改正に より学級編制弾力化 への道
が開 かれ、さら に平成15 年4月には、 学級編制の一層の弾 力的な
取扱 いが可能と なったとこ ろです。また 、平成16年度から 総額裁
量制 導入、少人 数指導加配 を活用した少 人数学級編制など、 より一
層の 学級編制の 弾力化が可 能となりまし たが、少人数学級を 実施す
るための十分な財政措置は行われていません。
○
当県では 小学校低学 年の児童の実 態などを考慮し、平 成14
年度から独 自に小学校 1・2年生に おいて30人学級を 実施、
さらに、中 学校1年生 においては3 4人以上の学級を対 象に、
33人学級を実施している。
○
全国的に も多くの県 において学級 編制の弾力化が実施 されて
いる。
つ いては、 国 において3 0人学級など 少人数学級を制度化 すると
とも に、必要と なる教職員 の人件費、校 舎整備費等の財源措 置 につ
いて、格別の御配慮をお願いします。
(要望省庁:文部科学省)
- 20 -
学校図書館の整備・充実について
児 童生徒の豊 かな心を育 成するととも に、近年増加傾向に ある問
題行 動に対応す るため、発 達段階に応じ た「心の教育」の充 実が重
要な 課題となっ ているとこ ろですが、図 書館教育を通した豊 かな心
の育成は 、「 心の教育」を推進する上でも必要であると考えます。
ま た 、「 総 合 的 な 学 習 の 時 間 」 に お け る 児 童 生 徒 の 調 べ 学 習 な ど
を支 援するため にも、学校 図書館の機能 の充実が重要となっ ていま
す。
さ らに、学校 図書館法の 一部改正によ り、平成15年度か ら12
学級 以上の学校 に司書教諭 の配置が義務 付けられたところで すが、
当県 では、原則 としてすべ ての公立の小 ・中・高等学校(盲 ・聾学
校 及 び 養 護 学 校 を 含 む 。) に 司 書 教 諭 を 配 置 す る と と も に 、 す べ て
の県立高等学校に図書館司書を正職員配置しています。
ついて は、次の事項について格別の御 配慮をお願いします。
1
図書整備に 係る地方交 付税措置につ いて、義務教育諸学 校に加
えて公立高等学校もその対象とするよう 、地方交付税措置を充実 。
2
司書教諭と しての職務 が十分に果た せるよう、加配教員 の配置
による授業持ち時間の軽減などの改善措置。
3
小中学校の 司書職員を 義務教育費国 庫負担制度の対象職 員とす
ること。
( 要望省庁:文部科学省 、総務省 )
- 21 -
スクールカウンセラーの国庫補助制度の
充実について
児 童生徒の不 登校、問題 行動等に対応 するために、外部の 専門家
をス クールカウ ンセラーと して任命し、 学校における教育相 談体制
の充実を図っているところであります。
し かしながら 、現在のス クールカウン セラーは非常勤職員 である
こと から、雇用 が不安定で あり、臨床心 理士等の資格を持っ た者を
確保 することが 困難な状況 であることか ら、平成19年度か ら常勤
職員として採用しているところです。
つ いては、 各 地方公共団 体がスクール カウンセラーを常勤 職員と
して 採用する場 合にも国庫 補助の対象と なるよう、スクール カウン
セラ ー配置に関 する国庫補 助制度の改善 、定時制・通信制課 程高等
学校等への配置の拡充 について、格別の御配慮をお願いします。
な お、 制度の 改善が困難 である場合は 、地方の自由度を高 めるた
め、一般財源化(税源移譲) するよう併せてお願いします。
(要望省庁:文部科 学省)
- 22 -
定時制・通信制課程高等学校の生徒支援について
定 時制・通信 制課程高等 学校への新規 入学生は、不登校な ど様々
な事 情により入 学した無職 の生徒が多く 、生徒の様々な悩み 等に対
応し ていくため スクールカ ウンセラーの 配置及び施設・設備 の整備
を進 めていると ころですが 、財政的な支 援制度がないため全 日制課
程の学校と同様の対応となっています。
つ いては、 生 徒が学習活 動等に積極的 に取り組むことがで きるよ
う、施設等の充実を図るための支援 をお願いします。
区
施設整備
分
支 援 制 度
[新規]安全・安心な学校づくり交
付金の対象事業として追加
[新規]起債の償還に対する交付税
措置
(要望省庁:文部科学省)
- 23 -
特別支援教育の就学奨励制度の見直しに
ついて
特 別支援教育 就学奨励費 負担金及び補 助金については、特 別支援
学 校 へ の 就 学 奨 励 に 関 す る 法 律 ( 昭 和 29年 法 律 第 144号 ) 等 の 規 定
に基 づき、特別 支援学校又 は小学校若し くは中学校の特特別 支援学
級へ の就学の特 殊事情を考 慮して、当該 学校へ就学する幼児 、児童
及び 生徒の保護 者等の経済 的負担を軽減 するため、国がその 経費の
一部 を負担又は 補助するも のであり、負 担又は補助の対象と なる経
費の範囲が厳密に規定されています。
し かしながら 、次の経費 が就学奨励制 度の対象とならない など、
障害 のある児童 生徒の実態 や地域の実情 に即していないこと が多々
あります。
1
点字の習得 が難しい中 途で失明した 者に対して、教科書 という
本の形態でない録音図書(テープ等)を購入する経費
2 高等学校に 進学した視 覚障害のある 生徒に対して、拡大 教科書
を購入する経費
3 中山間地等 の公共交通 機関が発達し ていない地域におけ る特別
支援学校のスクールバスを運行する経費
ついては、次の事項について格別の御配慮をお願いします。
就学奨励費を支給している都道府県や市町村の意見を聞きなが
ら、柔軟な制度となるよう就学奨励制度の見直しをすること。
( 要望省庁:文部科学省 )
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ヘリコプターの配備・化学テロ等の対処能力
の向上について
当 県は、急し ゅんな地形 と冬季の積雪 などの自然的に厳し い地域
特性 を有し、大 規模震災時 には、道路の 寸断などにより、発 災後の
迅速 な避難や救 援活動への 支障が懸念さ れています。特に、 冬季を
中心 に、悪天候 により年間 約100日は 、他県からのヘリコ プター
の応援が期待できません。
当 県では、防 災ヘリコプ ターの導入、 備蓄の推進などの防 災対策
を進 めています が、大規模 震災時には、 地域の孤立化により 、被災
者の救助や緊急物資の輸送の遅れが懸念されるところです。
平 成16年の 新潟県中越 地震、平成1 7年の福岡県西方沖 地震な
ど、 自衛隊によ るヘリコプ ター空輸の有 用性が証明されたと ころで
あり 、同じく日 本海側に位 置し、厳しい 地域特性を有する当 県につ
いても、災害時にはヘリコプターの活動が不可欠であります。
ま た、最近で は、世界各 地で国際テロ の脅威が高まってい ます。
日本 周辺におい ても、弾道 ミサイルの発 射実験や核開発実験 が行わ
れる など、日本 海側の脅威 が高まり、防 衛力の整備が求めら れてい
ます。
つ いては、災 害対処初動 時の救援能力 の向上のため、 当県 への自
衛隊 大型輸送ヘ リコプター などの配備、 核・生物・化学テロ に対す
る対 処装備の充 実などの能 力の向上のた めの配備について 格 別の御
配慮をお願いします。
(要望省庁:防衛省)
- 25 -
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国民保護訓練の共同実施について
当 県では、既 に18市町 村が国民保護 計画を作成し、残る 1町も
本年 度の早い段 階で計画の 作成を完了す る見込みです。また 、平成
18年度には 、国と共同で図上及び実動訓練を実施したところです 。
訓 練を通じて 、国民保護 措置実施の実 効性確保につながる 多くの
教訓 を得るなど 、訓練実施 の重要性を認 識しているところで あり、
今後も各種事態を想定し、計画的に訓練を続けて行く予定です。
ついては、次の事項について格別の御配慮をお願いします。
1
平成20年 度に 国との 国民保護共同訓 練(図上、 実動) の 実施。
2
市町村が単独で実施する訓練に対する財政的支援。
3
国民保護措 置に従事す る 地方公共団 体職員のNBCRテ ロ防護
資機材 の整備。
4
国と地方公共団体の間における 情報通信態勢の構築。
( 縦方向の情報の集約・伝達の充実 、横方向の情報共有の推進 、
各種通信インフラの充実)
5
平時における 物資及び資機材の備蓄に対する財政的支援。
(要望省庁:内閣官房、総務省消防庁、厚生労働省)
- 26 -
17 高速高機能大型巡視船の境港への配備について
日本周 辺海域には 、日本漁船 に偽装し、又は夜陰に乗じて 不審な
行動 をとる国籍 不明の高速 船(速度30 ノット以上)が出没 してい
ます が、そのほ とんどが日 本海側に集中 しているため、県民 の安全
にとって大きな脅威となっています。
し かしながら 、国の重要 港湾として環 日本海の西の拠点港 である
境港 (境海上保 安部)に配 備されている 巡視船(3隻)はい ずれも
速度 が20ノッ ト程度しか なく、装備面 も含めて十分とはい えない
状況にあります。
国 においては 、不審船・ 工作船対応能 力の強化を図るため 、巡視
船艇 の高速・高 機能化を進 めておられま すが、その配備に当 たって
は、次の事項について格別の御配慮をお願いします。
配
老 朽 化 の 進 む 「 く ず り ゅ う ( P M 型 巡 視 船 )」 の 代 替 と し て 、 新
規建造される高速高機能大型巡視船の境港への 備 。
(要望省庁:海上保安庁)
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18
新型交付税について
平成1 9年度の交 付税算定か ら一部導入される新型交付税 につい
ては 、今後、そ の割合を順 次拡大し、3 年間で5兆円規模を 目指す
こととされています。
地方交 付税の配分 をより分か りやすい仕組みに改め、配分 方法の
透明 性及び予見 可能性を高 めることは安 定的な地方財政運営 にとっ
て重 要なことで ありますが 、一方で財政 力の弱い地域におい ても自
主・ 自立した行 財政運営を 保障するとい う地方交付税の本質 的な機
能を見失うことがあってはなりません。
つ いては、今 後、新型交 付税の割合を 拡大されるに当たっ ては、
都市 部と地方部 の財政力の 格差を十分に 踏まえ、小規模な自 治体に
おい て交付税配 分額が大幅 に減少するな ど現実の財政運営に 支障を
来すことのないよう 格別の御配慮をお願いします。
(要望省庁:総 務省)
- 28 -
19
人権施策の推進について
○
当県にお いては、人 権が尊重され る社会の実現を目指 して、
平成8年に 全国に先駆 け「鳥取県人 権尊重の社会づくり 条例」
を制定。
○ 平成9年 に策定した 「鳥取県人権 施策基本方針」を平 成16
年3月に改 訂し、人権 について意識 の高揚を図るため、 教育、
啓発活動などに積極的に取り組んでいる。
しかし ながら、同 和問題・女 性・子ども・高齢者・障害者 等の不
当な 差別、その 他インター ネットを悪用 した人権侵害の事案 などが
多く 発生してお り、今後と も人権の擁護 を図るための対策に 取り組
んでいかなければならないと考えます。
ついては、次の事項について格別の御配慮をお願いします。
人 権が侵害さ れた場合に おける被害者 の救済を迅速・円滑 に行う
ため 、地域の実 態を十分把 握し、地方自 治体や関係各方面の 意見を
反映させた実効性のある救済制度の早急な確立。
(要望省庁:法 務省)
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北朝鮮による拉致問題の早期解決について
北 朝鮮による 日本人拉致 問題について は、帰国された拉致 被害者
とそ の御家族の 新たな生活 の一端が伝え られる一方で、帰国 されて
いな い拉致被害 者や安否不 明者について は、これまでに開催 された
日朝 両国政府に よる協議に おいても新た な情報の提供等大き な進展
がなく、御家族の御心痛は続いています。
ついては、次の事項について格別の御配慮をお願いします。
1
北朝鮮当局 による拉致 問題では、鳥 取県関係で、昨年1 1月に
松 本京子さん が拉致被害 者として認定 され、また、その他 に少な
く とも3名の 方について 拉致された可 能性が指摘されてい るとこ
ろ であり、一 刻も早い全 面解決に向け て関係諸国、国際機 関等と
連携し、政府一体となって全力で取り組むこと。
2
特に、松本 京子さんに ついては、北 朝鮮当局による再調 査の早
期 実現、速や かな帰国及 び生活再建に 向けた支援の実施に 努める
こと。
3
残る3名の 方々につい ても徹底的な 捜査の実施と拉致被 害者認
定に努めること。
( 要望省庁:内閣府 、国家公安委員会 、警察庁 、外務省 )
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