プレスリリースをダウンロードする

Press Release
コンチネンタル、注目が集まるドライバー支援システムに対し
UR:BAN プロジェクトで期待に応える
 デュッセルドルフで開催された UR:BAN プロジェクトの最終報告会におけるライブデモで、前後左右の
車両制御のための革新的な支援システムの有効性を示す
 実際の経験から、市街地での危険な交通状況を検出し、ドライバーを支援することで関連リスクが減少
できることが判明
 車両対 X 通信と「eHorizon(electronic horizon)」:ドライバーが安全かつ効率的に交差点を切り抜
けるために、車両ネットワークがどのように役立つのかを UR:BAN プロジェクトにて検証

 *本プレスリリースは、現地時間 2015 年 10 月 7 日に、ドイツ・デュッセルドルフで発表した内容の参考訳です。
万が一、英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。
ドイツ・デュッセルドルフで開催された、都市環境での先進運転支援および交通管理システムの開発プロ
ジェクト「UR:BAN」の最終報告会で、国際的な自動車産業サプライヤー、コンチネンタルはプロジェクト期
間中に検討した運転支援機能と車両ネットワーキング機能が、市街地における運転をより安全で効率的、
かつ快適にできるか発表を行いました。
市街地の交通には隠れた危険が潜んでいます。すなわち、予測できない危険、さまざまな方向から接近
する通行者、気が散る道路標識、突然の交通信号の変化など、ドライバーはさまざまなことへの注意を求
められため、ドライバーは常に集中した状態でいることが求められ、状況に応じて、前後左右に車両を制
御する準備ができていなくてはなりません。事故の統計が示すように、時にはそのタスクが大きすぎること
があります。コンチネンタルのシャシー&セーフティー部門で、UR:BAN サブプロジェクト「都市における前
後左右の安全な車両制御」の責任者を務めたステファン・ルーク (Dr. Stefan Lüke)ルークは、次のよう
に述べています。「人間は機械ではありません。私たちが、マシンの信頼性と人間の柔軟性とを結合する
ような、高性能な支援システムを導入しているのは、そのような理由からです。」デュッセルドルフの展示
会場に招待された約 150 名の参加者が、新たな支援システムがその価値を証明できるような状況を自ら
試すことができました。披露された研究車両の試運転では、潜在的に危険な交通状況における支援シス
テムの保護能力が明らかになりました。実証されたシステムには、狭い通路、対向車、および車線変更に
おける支援だけでなく、状況に応じた速度を触覚的フィードバックで推奨する機能が含まれていました。
本件に関するお問い合わせ先:
[email protected]
1
-2都市部における前後左右の安全な車両制御を可能にする支援システム
支援機能の鍵となるのは、周囲の状況を確実に検出し、他のアクティブおよびパッシブな交通参加者や都
市部で発生する、時として非常に複雑な環境を認識することです。この点においては、研究車両で使用さ
れた環境センサーが決定的な役割を果たします。すなわち、車のそれぞれのコーナーに 4 つの短距離
レーダーが配置されているだけでなく、前方をカバーする長距離レーダーやステレオカメラが、車両の前
後周囲の状況を記録および認識することで、全方位にわたる視界が得られます。
狭い通路でのアシスタントは、狭い車線だけでなく、自動車の列、固定障害物、または駐車車両を追い抜
いて運転する際にドライバーを支援します。この支援機能は、車線維持支援機能で使用されるものと同様
のハンドル操作への介入の仕組みを利用します。車両が通過するには幅が狭くなっている箇所では、音
声信号と計器クラスターの表示により、ちょうど良いタイミングでドライバーに警告が行われ、ドライバーが
反応しない場合は自動ブレーキを作動させることもできます。
対対向車への支援機能は、狭い道路を通過する際に対向車が問題を引き起こす可能性があるかどうか
を評価します。それは、狭い部分を通過できない場合、車を停止する必要があることをドライバーに警告し
ます。
全方向のビジョンを備えた車線変更支援機能は、車線が複数あるような都心部の交通シナリオにおいて
ドライバーの負担を軽減します。この支援システムは、車線内の自車の位置を決定し、環境センサーを使
用して車両の周囲(背後を含む)の空間をモニタリングします。このセンサーから得られた情報は、安全に
車線変更できるかどうかを支援機能が検出し、ドライバーが車線変更を望む場合には、それを支援できる
ようにします。この機能の目的は、隣接する車線に安全かつ滑らかに車両を誘導することです。ドライバー
は、ハンドル操縦やブレーキを踏むことで、これらのステアリング制御システムや前後方向の車両制御シ
ステム自体を無効にすることも可能です。
状況に応じた速度推奨機能は、車両の位置を問わず、都市交通における運転をより安全で効率的にする
ことを目的としています。コンチネンタルのアクティブペダル、AFFP(アクセラレーター・フォース・フィード
バック・ペダル)によリ、ドライバーの足に触覚的なフィードバックを与えることで、減速を促すことが可能で
す。この機能は、継続的な支援を提供するので、ドライバーは前方に注意し、先を予測した運転を続ける
ことができ、危険な状況をあらかじめ認識し、リラックスした状態で目的地に到着することができます。
本件に関するお問い合わせ先:
[email protected]
2
-3協調交差点支援 - インテリジェントインフラストラクチャにより、信号は常に青
交差点を多くの車が通過することは、頻繁に事故を発生させるような交通状況をもたらすだけでなく、都心
部では渋滞を悪化させる原因ともなります。これは、運転支援システムに望まれる最も要件の厳しいシナ
リオの 1 つです。「私たちがこの課題に取り組むようになったのはまさにそのような理由からです。ドライ
バーがより滑らかに交差点を通過できるようにし、その結果、車が自由に流れるようにするために、私たち
は WLAN 経由、または必要に応じ携帯電話ネットワークやインターネット経由で車両対 X 通信を利用し
ます。」このように述べるのは、コンチネンタルのインテリア部門で、UR:BAN サブプロジェクト「交通システ
ムネットワーク化」を担当したホンジュン・プー(Dr. Hongjun Pu)です。都市部の道路上での交通信号位
相データを用いた適応減速のための車両支援機能のデモは、実用性の理由から展示会場内のブースで
行われました。一方、「スマート交差点」サブプロジェクト向けの交差点ソリューションの車載デモは、屋外
の展示会場で実走行のシナリオを使用して実施されました。
デュッセルドルフ市のリアルタイムデータを使用して、交通信号の切り替わりの時間情報をもとに、車載
「electronic horizon」が拡張され、協調交差点支援がサポートされました。コンチネンタルが提供するこの
拡張 eHorizon の機能の 1 つは、接近中の信号が青色に点灯しているタイミングで車両が通過するのに
移動すべき速度範囲を事前に計算できるようにします。この情報は、自動車メーカーの支援コンセプトに
応じて、AFFP での触覚信号としてドライバーに伝えたり、支援機能を車両の前後制御に直接介入させた
りすることができます。車両ネットワーキングソリューションのおかげで、燃費と運転の快適さを向上させる
ためのアイドリングストップもさらに最適化されます。
UR:BAN(都市環境での先進運転支援および交通管理システム)研究イニシアチブについて
次の企業が参加しています。Adam Opel AG、Audi AG、BMW AG、BMW Group Forschung und Technik、
Robert Bosch GmbH、Federal Road Research Institute、Continental Automotive GmbH、Continental Safety
Engineering International GmbH、Continental Teves AG & Co. oHG、Daimler AG、German Aerospace
Center e.V.、Fraunhofer Institute of Labor Economics and Organization IAO、GEVAS Software GmbH、
Heusch/Boesefeldt GmbH、University of Technique and Economy of Saarland、ifak Magdeburg e.V.、MAN
Truck & Bus AG、PTV Group、Institute of Automotive Engineering RWTH Aachen、Cities of Düsseldorf and
Kassel、TU Braunschweig、TU Chemnitz、TU Munich、TomTom Development Germany GmbH、TRANSVER
GmbH、University of Federal Armed Forces Munich、Universities of Duisburg-Essen、Kassel and Würzburg
and Volkswagen AG.その他、多くの大学や研究機関、企業も本プロジェクトの協力会社として貢献しています。
コンチネンタルは人とモノの輸送に関わるインテリジェントな技術を開発しています。信頼される業界パートナー、自
動車産業サプライヤー、タイヤ製造、産業界パートナーとして、持続可能、安全、快適、カスタマイズ、アフォーダブル
なソリューションを提供します。シャシー&セーフティー、インテリア、パワートレイン、タイヤとコンチテックの 5 部門の
2015 年度の暫定売上高は約 392 億ユーロで、世界 55 カ国に約 208,000 人の従業員を擁しています。
本件に関するお問い合わせ先:
[email protected]
3
-4シャシー&セーフティー部門はアクティブ・パッシブセーフティー技術とその統合、車両ダイナミクスをサポートする製
品を開発、製造しています。その製品ポートフォリオは電子制御・油圧式ブレーキシステム、シャシー制御システムか
らセンサー類、高度運転者支援システム、エアバッグエレクトロニクス、センソリックス、電子制御エアサスペンション
システム、ウォッシャーシステム、ヘッドライト・クリーニング・ノズルにわたります。高度なシステム能力と 個々のコン
ポーネントの構築に注力します。製品及びシステム機能は SensePlanAct (認知・計画・行動)の作用連鎖に沿って
開発され、これらは自動運転の基盤となります。2014 年売上高は約 75 億ユーロで、世界に 38,000 人の従業員を
擁しています。
インテリア部門では、車内外の情報マネジメントを中心にビジネス展開し、さまざまな車両に幅広い製品を提供して
います。製品群には計器、マルチ機能ディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、制御デバイス、アクセスとタイヤ情報
システム、ラジオ、インフォテインメントオペレーティングシステム、空調制御ユニット、ソフトウェア、コックピット、テレ
マティクスソリューション・サービス、高度道路交通システムを含みます。2014 年売上高は約 70 億ユーロで、世界に
36,000 人以上の従業員を擁しています。
本件に関するお問い合わせ先
コンチネンタル・オートモーティブ株式会社
コミュニケーション本部、本多
E-mail: [email protected]
関連リンク
______________________________________________________________________________________
コンチネンタル・オートモーティブ:
www.continental-automotive.jp
プレスポータル:
http://www.continental-corporation.com/www/pressportal_jp_jp/
本件に関するお問い合わせ先:
[email protected]