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第
105 回
分子 シ ス テ ム
九州大学大学院 博士課程教育リーディングプログラム
分子システムデバイスコース
Advanced Graduate Course on Molecular Systems for Devices
Open Seminar
デバイスセミナー
★
日時:
参加無料
2016 年 10 月 28 日(金) 16:30 ∼ 18:00
会場: 伊都キャンパス総合学習プラザ 110
Ito campus: Open Learning Plaza 1F Seminar room(110)
嗅覚 IoT センサシステムの実現に向けた
新センサ(MSS, AMA)の総合的研究開発
要旨
吉川 元起 先生
国立研究開発法人
物 質・材 料 研 究 機 構
(NIMS)
国際ナノアーキテクトニ
クス研究拠点
(MANA) グループリーダー
嗅覚は人間の五感のなかで最もセンサ開発が遅れている感覚であるが、
ニオイを簡便に測定・識別可能なデバイス、特に小型モバイル機が実現
すれば、食品管理、環境測定、安全確認などだけでなく、呼気による診
断をはじめとする医療やヘルスケアへの応用など、さまざまな分野への
貢献が期待される。本セミナーでは、人工嗅覚の実現に向けて、近年開
発に成功し、モバイル嗅覚の実現に要求される各種特性(高感度・小型・
化学的多様性・機械的/熱的/電気的安定性・高速応答性・低消費電力
など)を網羅したセンサ素子であるナノメカニカル膜型表面応力センサ
(Membrane-type Surface stress Sensor, MSS)と、感応膜を含む関連要
素技術の総合的研究開発について、実際のデモ機も含めて紹介する。さ
らにこの MSS を軸に、最先端のハードとソフトを統合し、ニオイセン
サの業界標準化を目指す「MSS アライアンス」という産学官連携の取り
組みを紹介する。また、ガス成分の絶対的な指標となる「分子量」につ
いて、流体力学、熱力学、および構造力学を融合することによって、従
来の質量分析器のように真空やイオン化を用いること無く、大気中で名
刺などの紙片によって測定可能にした新技術「流体熱力学質量分析
(Aero-Thermo-Dynamic Mass Analysis, AMA)」についても紹介する。
■お問い合わせ先
分子システムデバイス国際リーダー教育センター支援室
E-mail:office[at]molecular-device.kyushu-u.ac.jp
TEL:092-802-2911 FAX:092-802-2912
〒819-0395 福岡県福岡市西区元岡 744
九州大学伊都キャンパス ウエスト 2 号館 627 号室
■主催: 九州大学大学院博士課程教育リーディングプログラム
分子システムデバイスコース
■後援: 九州大学 味覚・嗅覚センサ研究開発センター
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