携帯電話・スマートフォンに関わるトラブル防止について

携帯電話・スマートフォンに関わるトラブル防止について
総合学習センター 学習情報班
入学や進級を機に、新たに子どもに携帯電話やスマートフォンを持たせた、という話がよく聞かれます。
子どもに携帯電話を持たせるかどうかの判断は保護者が決めることですが、
「中学生になったから」
「子どもがほ
しいと言ってきたから」といった理由から、何の約束もしないで持たせてしまうと、トラブルにあう危険性が高
くなります。市内の中学校でも、Twitter や LINE などの SNS でのいじめやトラブルなどの事例が多く報告さ
れています。また、学校外で起こっているケースが多く、家庭ごとでの対応の違いから新たなトラブルに発展し、
解決までに多くの時間を費やしてしまう事例もあります。
子どもに携帯電話・スマートフォンを持たせ、使わせる際には、保護者が「知ること、決めること、行うこと」
の 3 点に取り組む必要があります。
「なぜ必要か」
「使用する目的は何か」なども含めて、使用するルール等につ
いて、親子でじっくりと話し合い、トラブルの未然防止に努めていくことが大切です。
1.知ること
~「携帯電話・スマートフォン」について~
スマートフォンは電話もできる「パソコン」です
○携帯電話…………電話の機能をベースにして、メールなどの機能を加えたものです。インターネットには
携帯電話会社が提供する回線(電波)を使って接続します。
○スマートフォン…パソコンの機能をベースにして、電話機能を加えたものです。自分が使いたい機能につい
ては、後からアプリをインストールすることで追加することも可能です。インターネット
には、携帯電話会社が提供する回線の他、無線 LAN(Wi-Fi など)でも接続できます。
☆携帯音楽プレイヤーには Wi-Fi(無線 LAN)でアプリ等をダウンロードし、
スマートフォンと同様な使い方をすることができる機種もあります。
そのため、携帯音楽プレイヤーは、スマートフォンと同じように考える必要
があります。詳しくはネットパトロールだより第 52 号
(http://www.sagamihara-kng.ed.jp/newpage4-8-1.htm)をご覧ください。
子どもたちの「使い方」を把握しましょう
携帯電話・スマートフォンは大変便利な機器ですが、使い方を間違えると、大きなトラブルや危険にあう
可能性が高くなります。子どもに、携帯電話やスマートフォンの危険性を教えるとともに利用状況を把握する
ことが大切です。
<トラブルになった使用例>
「例1」交流サイトに友だちや先生の悪口を書く、友だちの写真を勝手に掲載する、特定の子のメッセージに
だけ返事をしない、ある子をグループから外すなどのいじめにつながる使い方をする。
「例2」交流サイトに掲載した飲酒などの違法行為の画像が第三者にコピーされてしまい、別の電子掲示板に
掲載されてしまう。
「例3」動画サイトに、学校行事や大会の試合などの動画を勝手に掲載され、個人情報が流失してしまう。
「例4」学校にスマートフォンを持ち込み、授業中の動画を隠し撮りして、動画サイトに掲載する。
2.決めること
~ルールを作りましょう~
☆子どもに守らせたい10の約束
子ども用「守ってほしい10の約束」は、ネットパトロールだより58号に掲載しています。
①携帯電話・スマートフォンを利用していて困った場合はすぐに相談する。
②時間を決めて利用する。
③自分の ID やパスワードを他人に教えないようにする。
④不用意に住所や名前、電話番号などの個人情報をインターネット上に公開しない。
⑤知らない人からのメッセージに返事したり、ネット上で知り合った人と会ったりしない。
⑥不審なサイトには入らない、危険なアプリはダウンロードしない。
⑦アプリなどをインストールするときや会員登録をするときは必ず保護者に相談する。
⑧人の悪口などを書き込むことは絶対にしない。
⑨友だちなどの個人情報を勝手に載せない。
⑩普段の生活で許されないことはインターネット上でも許されないことを忘れない。
※「スマホ 18」の約束なども参考になります。インターネットで検索してみてください。
家庭でのルール作りは、必ず子どもと話し合い、一つ一つ納得しながら
決めることが必要です。その際に、「あなたのことが大切でトラブルか
ら守りたい」ということを十分に伝えることが大切です。
また、守れなかった時にどうするかについても決めておくとよいと思い
ます。
例:約束を守れなかったら、1週間、携帯電話を親に預けます。
3.行うこと
~フィルタリングをしましょう~
18 歳未満の青少年が利用する携帯電話については、保護者が不要の申し出をしない限り、フィルタリング
の利用が条件となっています。携帯電話会社が無償でフィルタリングサービスを提供していますので、必ず
加入をする事が大切です。特にスマートフォンは、複数の通信手段が利用できたり、アプリを簡単にインス
トールできたりするなど高機能なため、有害情報などへのアクセスの危険性が高くなります。有害情報など
へのアクセスを防ぐには、複数の通信手段やアプリの利用制限などに対応したフィルタリングサービスの加
入が大変重要です。また、パソコンと同様にウイルス対策ソフトなどセキュリティ対策も必要になります。
※フィルタリング方法は機種によって異なるため、詳しい設定方法等は
購入の際、店頭で必ず確認をすることが重要です。また、安易に
フィルタリングを解除しないようにすることも大切です。
以上のことを意識して、子どもに正しく使う「心と知識」を育んでいきましょう!