Global News Tecan 大規模DNAタイピング自動化システムによる犯罪捜査の支援 Tecanは南アフリカ共和国警察庁とDNAデータバンク用DNAタイピング自動化システムの販売契約を締結 DNAタイピング自動化システムの契約調印式におけるChristo Weitz(左)とMartin von Lueder（於：南アフリカ共和国）。本プロジェクトにおいて、Tecanは定評あるゲノムアプリケーションの自動化や、大規模ラボラトリーオートメーションシステムの統合実績をいかんなく発揮しています。 Tecanは、法医学DNAタイピング完全自動化システムの販売契約（供給・設置・カスタマーサポート含む）を南アフリカ共和国警察庁と締結しました。南アフリカ共和国のDNAデータバンクの運営において、Tecanの豊富なゲノムアプリケーション自動化の経験が果たす役割は非常に大きなものとなるでしょう。国際入札を経て、Tecan Germanyが本契約を受注しました。本プロジェクトは、欧州連合(EU)が資金供給している南アフリカ共和国の復興及び発展支援計画の１つです。(*1) 南アフリカのDNAデータバンクには、電気泳動されたDNAサンプルのデータが登録されており、DNAプロファイル作成に用いられています。この方法により、登録されたDNAデータに基づいた容疑者の特定に大幅な改善がもたらされ、法医学は格段に進歩しました。アメリカ政府だけを見ても、今後 5年間に州立及び地方の犯罪研究所におけるDNA鑑定の処理能力の拡充を図るため、年間6000万ドル規模の投資が予定されています。(*2) Tecan Journal 2/2004 大規模TRACシステム(*3)をベースにしたTecanのソリューションによって、犯罪現場から収集された血液､体液、あるいは組織サンプルのDNAタイピングの完全自動化が可能になります。南アフリカ共和国警察庁に納入予定の本システムは、現在稼動している同様のシステムの中でも、サイズとスループットの点で他に類をみない規模といえます。 Tecan Eruope社長Martin von Lueder は、「これまでにTecanが培ってきた法医学分野を含めた幅広いゲノムアプリケーションの豊富な自動化経験によって、本プロジェクトの契約を獲得できました。優れたカスタマーサポートや大規模な自動化プロジェクトの経験で裏打ちされたカスタマーソリューションを開発し、稼動させてきた我々の実績が、他社の提案との大きな差別化になったといええるでしょう。本プロジェクトは、学術研究以外の分野では初の国家レベルのDNA法医学プログラムの実施例となります。」と述べています。また、南アフリカ共和国警察庁法医学科学研究所（Forensic Science Laboratory）の警視正Christo Weits は、「我々の組織が、南アフリカ国民に提供するサービスの向上につながるこの大規模なプロジェクトにおいて、EUとTecanの支援を受けられることを非常にうれしく思います。このような取り組みは、市民の自由の擁護と公明な法体制のさらなる発展に寄与するものなるでしょう。」と述べています。 1.European program for reconstruction and development in the Republic of South Africa, Robotic automation of the crime index of the DNA criminal intelligence database, Financial agreement no.SA/99/73200/024. 2．アメリカ法科学会(2004年2月)における John Achcroft 米国司法長官の発言。 3.TRAC（Tecan Robotic Assay Composer: アッセイ自動化システム） Page 1