世界中のライオンズの皆さん フランス・パリ。ベルギー・ブリュッセル。米フロリダ州オーランド。米テキサス州ダラス。トルコ・イスタンブル。 バングラデシュ・ダッカ。フランス・ニース。世界のあらゆる場所で、民族間の緊張が高まっています。 なぜこんなことが起こっているのか。一体いつ終わるのか。どこまで行けば気が済むのか。それは今、私たち誰 もが自問していることであり、それに答えてくれる人は誰もいません。 世界規模そして地域レベルでの幅広い奉仕プログラムを通じて、恵まれない人々に手を差し伸べることが、人道 奉仕のグローバルリーダーの務めです。私たちはこの 2 年間、100 周年記念奉仕チャレンジを通じ、世界 1 億 人の人々に奉仕を提供してきました。こうした無私の奉仕は私たちの誇りです。 しかし、奉仕はもちろん私たちの中核ではありますが、私たちの存在意義と国際社会での在り方を決定づける全 てではありません。ライオンズクラブ国際協会の「目的」の一節さえ見れば、ライオンズが奉仕の先に見据えてい るものを真に理解することができます。 世界の人びとの間に相互理解の精神をつちかい発展させる。 よい施政とよい公民の原則を高揚する。 6 月 28 日、日本・福岡での就任演説において、私は以下のようにお話しました。 「私たちが今未来に目を向けてみると、そこには世界が登らなければならない新たな山がまた一つ、立ちはだか っています。ライオンズクラブ国際協会がその手助けをしていきます。それは、『国際関係』という山です。世界の ライオンズは一つの家族として、人助けをするという目標の下、世界の人々の間に平和と理解を生み出していま す。我々は、世界の平和、世界の保健、世界の安全、世界の幸福という遺産を残すべく、努力しなければならな いのです」 1945 年 2 月、ライオンズの創設者メルビン・ジョーンズは、他の全米団体のリーダーと集まり、ヘンリー・モーゲ ンソー Jr. 財務長官やアーチーボルト・マクリーシュ広報担当国務次官補と、国際連合の結成について話し合 いました。同年 4 月、ライオンズの本部はクラブに対し、国際連合週間を催してこの取り組みへの支持を表明す るよう呼びかけました。 この精神に基づき、人道奉仕の 100 年目を迎えるこの時、私は世界のライオンズの皆さんに、7 月 25 日の週、 沈思黙考の日を設けていただきたくお願い申し上げます。平和を培い、あまりに多くの町を襲っている暴力を抑 え、すべての人の間に相互理解を促すために、クラブがいかに地域のリーダーと協力することができるか、立ち 止まって考える時としていただきたいのです。 その際、どうぞフランス・ニースで最近起こった悲劇の被害者とそのご家族のため、祈りを捧げていただければと 思います。 人種や、文化、宗教やさまざまな背景が異なっても、一つの共通目的のために手と手を携えることができるのだ という模範を示していこうではありませんか。 心を込めて ボブ・コーリュー
© Copyright 2024 Paperzz