Drama " 好き、好き、大好き "

Drama
" 好き、好き、大好き "
50 分
Yoo Jin, Lee Min-gi, Lyu Jin
Kim Jin-man
Bae Yoo-mi
36 回
2006.04.08 ~ 2006.08.06
練炭の灰を勝手に足で蹴るな。一度でも人から熱く愛された事があったか。
-アンドヒョンの詩。
燃え残った灰のような人々が伝えてくれる暮らしのメッセージ。
「人は力であり希望である」
『好き、好き、大好き』の一番新鮮な点は
「チョンワデのコックと執事たち」という素材にある。
「チョンワデ」という今までのドラマで禁忌をされた空間と未知の人々をブラウン管の中に呼び集め新鮮な感じの週末
劇にしてみるつもりだ。
しかし、チョンワデを主な舞台にしていてもこのドラマの主人公は大統領の一家ではない。
このドラマの関心は大統領やその一家ではなく数十年間数人の大統領を迎い入れ送り出す事を繰り返し、歴史の現
場にいながらもその存在を知られなかったチョンワデの本当の主人たち、大統領のコック、40年になる大工、写真
師、警護員、そして、その警護員たちのあこがれであるムクンファ会の女性の職員たちにある。
大韓民国でもっとも特別な職場に勤めている彼らの興味深い日常と誰も分かってくれなくても自分が作った料理が、扉
が、電話の一本が、外交になるかもしれないという心構えで国のために大統領に負けないくらい一生懸命に働いてい
る彼らの素朴で感動的なストーリをドラマにしてみた。
だから、このドラマの主な舞台である「チョンワデ」は最高権力の場や禁忌の場という意味より大韓民国で一番熱心
に働いている人々の空間としての意味の方が強い。権力の匂いではない人間の肌の匂いがする「チョンワデ」、国
民に恨まれるチョンワデではなく望ましいチョンワデの姿を愉快に具現し、暮らしに疲れた国民に希望のメッセージを伝
えたい。
ヨボンスン(25歳/チョンワデのコック-ユジン)
2006年山里からソウルの到着した野生の少女。
猟奇溌剌、無邪気 、純粋だが気難しい、途轍もないが元気、自由、素直、勇
敢、気が利かない、空想を楽しむ、単純なようで複雑。本好き。彼女の田舎の部
屋は古びた本の匂いでいっぱいだ。食べ物が大好きだ。今まで知らなかったが料
理をする方がもっと好きだ。料理に生まれながらの才能があるらしい。世間との付
き合いなしに祖母と二人で山の奥の村で暮らしたので原始人にようでも外界人のよ
うでもある。だから、肥満と食べすぎの大都市であるソウルと原始のスリムで自給
自足族でアナログ人間であるボンスンは尽く衝突する。ソウル、吐き気がする。上
京して以来度々襲ってくる吐き気のために彼女は黒いビニール袋を身につけてい
る。
理解し難いカンウォンドの方言を使う。なかなか’聞き取れないが彼女の’方言、聞
けば聞くほど愛らしい。とてもまめに働く。一時も手足を休ませない。山で暮らして
いたときの習慣で朝の4時に起きて働き出すので面倒がり家のボンギの気に障る。
家の前、近所の掃除など自分から仕事を探してやる。デシクの勧めで朝の牛乳配
達のアルバイトを始めた。田舎情緒そのままで近所の人々の暮らしに割り込む。有
りがた迷惑でお節介だ。毎朝、隣近所の人の目を覚ませる事故を引き起こすボン
スン。時間が’たつに連れて閉ざされていた人々の乾いた心も少しずつ開き始め
る。
ナムボンギ(26歳/チョンワデの警護員-イミンキ)
皮肉屋でどうしようもない怠け者。
ハンサムだ。背も高い。何を着ても様になる。上品に見える。外見は申し分な
い。気まぐれで自分勝手だ。何より女を見くびるプレーボーイだ。中身は欠点だら
けだ。自分の事以外は全く関心のない個人主義者。適当な量の肉体的な怠慢、
事態回避のための適切な切り回しなどを備えている彼は誰もが沈黙している時にも
「嫌です」と大胆に言える勇気のある真の面倒がり家。シューズホリックだ。人の
目には似たり寄ったりの靴を買い集める。靴の買い集めのために父に度々叱られ
る。スタイルがとても重要だと考えている気取り家だ。プレーボーイだ。彼の携帯
電話には女のレベルが点けられている。グループ別に分類され、レベルに合わせ
て相手にする。参考までにヨボンスンは一番下のグループに属している。レベル1
に属している女以外には絶対にお金を使わない。医者嫌悪症がある。高校の時に
付き合った初恋の彼女を大学に入ると同時に医大性に奪われ、7年付き合って婚
約者も結婚の寸前に整形外科の’医者に奪われた。医者のガウンを見るだけでも
むかついて身震いがする。なのに、大学病院の医者である大統領の息子の警護
だとは! ジャンジュンウォン、彼は誰だ? あの野暮ったい田舎娘のヨボンスン
の片思いの相手である図々しい所帯持ちの男ではないか?拳を飛ばしても気がす
まないだろうに命をかけて警護しなければならないとは!仕方ない、気に食わない
が側にくっ付いて何か仕出かす前にあいつからヨボンスンを守るしかない。黒い服
のボンギ、白いガウンのジュンウォンにくっ付いた。手術室にも救急室にもトイレに
もやつの家にもやつが行く所ならどこでも付いていく。桃アレルギーに花粉アレルギ
ー、英語のアレルギーもある。
ジャンジュンウォン(31歳/大統領の息子-リュジン)
スマイルマン。呆れたヒュマニスト。俳優に劣らない外見に知的な雰囲気。母性本
能を刺激する哀愁に満ちた眼差しに憎めない笑顔。彼ほど医者の白いガウンがお
似合いの医者はこの国にはいないだろうというのが彼が勤めている大学病院の女
性たちの一致した意見だ。それに優しく暖かく謙遜で、この国一の親切な医者だ。
病んでいる人、弱い人、幼い子には限りなく優しくなる彼だ。彼は病院の事務所の
職員や保険係りには共通の敵だ。大統領の息子であるが見た目はうす汚い。洋服
には全く関心がないし時間もない。レジデント2年目の彼のガウンはいつもよれよれ
で数日間洗ってない髪の毛はベタベタしているかクシャクシャになっているかのどち
らかだ。ボンギとジュンウォンが一緒に居る所を見かけた人はボンギを大統領の息
子だと思う。マスコミに露出されていないので彼が勤めている病院でも彼が大統領
の息子である事を病院長と担当の教授以外は誰も知らない。だから、病院の人た
ちは影のように付きまとうボンギを高利貸だと思っている。結婚して5年になる。5歳
になる娘がいる。インターンを終えて公衆保健医に行く前に大学1年の時から付き
合ってきた今の妻と結婚した。彼の妻は3年前からアルツハイマーという病と戦って
いる。妻の脳は原因も分からないまま毎日のように死んでいくが医者である彼は何
もしてやれない。妻の実家では離婚を勧めている。しかし、妻が自分を捨てない以
上病気の妻を自分から捨てるわけには行かない。
*ボンスンの家 *
イハンスク(47歳/クムボラ)
女らしい。母性より女性としての傾向が強い母。優しく気も弱い。今も綺麗だが若
い時は本当に美しかった。一時は女優になりそうな時もあった。今もその時のこと
が忘れられない。無知で軽薄な面もある。白痴の気質も見える。情深くて男も絶え
ないしおしゃべりでミスも多く涙もろい。女優か芸者になったら成功する運命だと言
われたがその道を歩まなかったせいか不幸で不運な人生を生きた。出会った男も
まともな男はいなかった。幸せになりたくて子持ちの男(スキョン、スジョンの父)
と再婚したが結婚して3年目に交通事故で死なれ血も繋がっていない夫の子を引く
受ける羽目になった。夫が残してくれた財産は詐欺に遭って無くし暮らしのために選
んだのが今の補助出演者の仕事だ。そして、そこで同じ仕事をしているヒョンジュン
の父と出会った。5歳年下の独身だった彼は愛する心一つで家族の反対にも結婚を
強行したロマンチストだった。彼との間で生まれた息子がヒョンジュンだ。しかし、
彼女の素敵な王子様は他のロマンスに陥って彼女を追い出し惨めにさせた。
クムスキョン(19歳/シンミンヒ)
イハンスクの義理の娘イハンスクの死んだ2番目の夫の長女。高校3年生。モデル
のようなすらっとしたスタイルをしているので普段着のときは20代に見える。手に負
えない不良少女だ。退学を避けて転校したのも数回だ。隠れてコソコソとする非行
じゃなく継母であるハンスクを苦しめるための公の非行だ。ハンスクを毛嫌いしてい
る。ハンスクを苦しめる事を研究でもしているかのように次々と事故を起してハンス
クを学校や交番からのお呼出に参らせる。一瞬、継母に心を開きそうになった時も
あった。赤の他人である姉妹を孤児院に行かせなくて実の娘のように育ててくれる
と約束した時だった。しかし、継母は姉妹を連れて若い男に嫁いで行った。妹
の’手を引いて逃げ出したかった。孤児院にでも行きたかった。しかし、勇気がなく
てそれができなかった。継母と一緒にハンスクの新しい夫の’家に入ってしまった。
その日の屈辱を’彼女は未だに忘れられない。自分の父の存在はいつの間にか忘
れ若い男といちゃつく彼女が許せなかった。そして、そんなハンスクの側に残って
いる自分も嫌になった。なりたいこともやりたいと思うこともないシニカルな冷笑主義
者の不良少女のスキョン。彼女は今、酷い成長痛の最中なのだ。
*ボンギの方 *
ナムデシク(61歳/ボンギの父―ジョンヨン)
1年中ズボンの裾をまくって裸足で過ごす男。絶対靴下が履けない性質だ。気が早
く多血質だが仕事だけは几帳面で完璧にする。温室担当の職員でチョンワデに入っ
て30年になる大工さんだ。チョンワデ最長勤務者で彼が仕えた大統領も7人に及
ぶ。総務秘書室の機能職の公務員として定年を迎え退職したが仕事振りが優れて
いるので契約職として再採用された。チョンワデの隅々まで彼の手が届いていない
建物と品物がないほどで、チョンワデになくてはならない絶対的な存在だ。彼に秘
密が一つある。彼は最近恋に落ちた! 女らし面は目をこすっても見当たらない女
だが彼女を見ていると安らかな気持ちになる。中年の恋...そのときめき、侘し
さ、そして、恥かしさ...
イサンジク(48歳/警護チームの課長-ユンスンウォン)
3人の歴代大統領に仕えた大韓民国最高の警護員。剛直で徹底した使命感を備え
たプロの警護員だ。後輩の警護員たちから尊敬され理想に思われている先輩だ。
公と私の分別がはっきりしていてプライベートな席では朗らかだが公席では鋭く怖い
カリスマで後輩の警護員たちを導いている。最近、彼の最大の関心は自分の後を
継ぐ最高の警護員を養成することだ。ボンギとジュヨプに注目している。時には二
人を競争させ、時には業と躓かせ、二人を厳しく過酷に訓練している。チョンワデ
の執事の中でも一番の’権力者であるが経済力はゼロに近い。全財産を留学に行
っている妻と子供に仕送りをし自分はヒョジャドンのデシクの家の部屋を借りて暮らし
ている。彼がボンギの家で暮らしている事は1級の秘密なので時々ボンギに脅され
る事もある。
キムジュヨプ(28歳/cチョンワデの警護員-ユテジュン)
ボンギと同期で警護員の試験に合格して共に訓練を受けている。元々優等生のエ
リートで教育の後は大統領の警護のチームに配属される。ボンギとは天敵のような
人物で出世志向的な警護員界の皇太子だ。どんな状況でも揺れない理性と正確な
判断力でどんどんと前に進んで行く。実力もあり頭もよく体もいい、短所といえば胸
が冷たいという点だ。ボンギとは常に競争関係にある。ボンギに劣らないくらいム
グンファ会の女性たちに人気がある。武術の実力も人並み以上だ。しかし、実戦
ではボンギに一足遅れるでチャンスを逃す。あたり構わず飛びつくボンギに比べ正
確な判断と計算の元で動く彼の性格のせいだ。二人の競争での勝者は彼だがボン
ギへの劣等感は彼を焦らせる。大韓民国最高の警護員になりたい。ところが、最
高の警護員とはどんな警護員なのだろうか?見かけによらず恋愛は苦手だ。警察
署長の一人息子。
ガンムンシク(28歳/チョンワデの警護員-ユンジフン)
ボンギの親友で教育の後はボンギと共に鑑識チームに配属される。ボンギがおしゃ
べりならユンシクは冗談好きだ。明るくてユーモアがあって腕白な面がある。ダンス
に歌、ゲームなどいろんなことが上手だ。特にダンスは歌手の「ビ」にも劣らない
くらいだ。素敵な体つきに憎めない顔、それに、眩しいばかりのダンスでクラブで
は人気者だが口を開ける瞬間彼のカリスマは吹っ飛んで行く。彼はサムチョンのフ
ァンヨンゾ村出身で野暮なカンウォンドの方言を使う。故郷に’対する愛情は大変な
ものでチャンホヒョン、ファンヨンゾの次に出世したのが自分だといいながら自分が
警護員になったのをとても誇らしく思っている。同じカンウォンド出身の田舎娘のボ
ンスンに会えたのが嬉しくて喜んで彼女の面倒を見てやる。ボンギとボンスンの間
で方言の通訳もしてやる。ボンギが大好きだ。いつも減らず口を叩いて面倒がるく
せに結局は面倒も見てやり泥棒をつかむのもボンギだ。人を外見だけで判断するも
のではようだ。知って見ればボンギほど良いやつはいない。サムチョクのチョコク港
の刺身屋の長男。親孝行で有名だ。