生体物質代謝・生化学コース(生化) Biochemistry 対 象 学 年:2 年次学生 コマ数:25 コース主任:広常(細胞機能制御学) 担 当 教 員:広常、熊本、鳥羽、金 (細胞機能制御学) 講義実習場所:学舎 4 階 中講義室 1 コース概要:本コースは、基礎教育科目で学んだ生物学・化学的基礎知識を土台に、正常な細胞や組織での 基本的な物質代謝について学ぶ。また、物質代謝の多様性と相互関係を理解する。さらに、分 子機構の破綻に伴う疾患のメカニズムについての理解を深める。 評 価 方 法:成績評価は出席点、コース終了後に行われる筆記試験の成績を総合し、60%以上の成績で合格と する。 教科書・参考書 推奨:ハーパー・生化学(丸善)、ヴォート 生化学(東京化学同人) 日程、テーマ、担当者 4 月 15 日 第 1 回 4 月 20 日 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 第 16 回 第 17 回 第 18 回 第 19 回 第 20 回 第 21 回 第 22 回 第 23 回 第 24 回 第 25 回 4 月 22 日 5月 2日 5 月 11 日 5 月 13 日 5 月 17 日 5 月 22 日 5 月 27 日 6月 1日 6月 7日 6 月 14 日 6 月 21 日 コースの概要と医学における位置づけ エネルギー代謝総論 タンパク質の構造と機能 1 タンパク質の構造と機能 2 酵素反応の機構 1 酵素反応の機構 2 エネルギー代謝 1 エネルギー代謝 2 ビタミンの構造と機能 1 ビタミンの構造と機能 2 アミノ酸代謝 1 アミノ酸代謝 2 アミノ酸代謝 3 アミノ酸代謝 4 糖質の代謝 1 糖質の代謝 2 糖質の代謝 3 糖質の代謝 4 核酸の合成、異化、再利用代謝 1 核酸の合成、異化、再利用代謝 2 脂質の代謝 1 脂質の代謝 2 脂質の代謝 3 脂質の代謝 4 試験 試験 (広常) (金) (金) (金) (金) (金) (金) (鳥羽) (鳥羽) (鳥羽) (鳥羽) (鳥羽) (鳥羽) (広常) (広常) (広常) (広常) (熊本) (熊本) (熊本) (熊本) (熊本) (熊本) 遺伝と遺伝子コース(遺伝) Molecular Genetics 対 象 学 年:2 年次学生 コマ数:16 コース主任:森田 隆(遺伝子制御学) 担 当 教 員:森田 隆(遺伝子制御学)、中嶋 弘一(免疫制御学)、小島 裕正(免疫制御学) 國本 浩之(免疫制御学) 講 義 場 所:学舎 4 階 中講義室 1 コ ー ス 概 要:本コースでは、生命の設計図である遺伝子の構造を理解し、生体におけるその役割を分子 レベルから、細胞、個体、さらに、進化のレベルまで理解できるよう指導する。テキスト として、[Molecular Biology of the Cell]を用いて、その内容を分かりやすく解説し、遺 伝子に関する基本的な概念を正しく、十分理解させ、医学、生物学の分野における理解を 深めることにも貢献できるように行う。 評 価 方 法:成績評価はコース終了時に行われる筆記試験の成績と講義の出席を総合し、採点し、60% 以上の成績が必要である。 教科書・参考書 必携:Molecular Biology of The Cell (6th edition) 推奨:Genome 日程、テーマ、担当者 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 4月 5月 4日 4日 6日 6日 7日 11 日 11 日 12 日 12 日 15 日 18 日 18 日 21 日 21 日 25 日 6日 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 第 16 回 生物における遺伝子の働き DNA の構造 DNA の機能 DNA の転写 DNA の転写と DNA 結合タンパク 真核細胞の遺伝子発現制御 クロマチンの構造と転写 転写後修飾 ノンコーディング RNA タンパクの合成と分解 遺伝子構造の解析法 1 遺伝子構造の解析法 2 遺伝子構造の解析法 3 遺伝子構造の解析法 4 ヒト遺伝医学の基礎 試験 (森田) (森田) (森田) (中嶋) (中嶋) (中嶋) (國本) (中嶋) (國本) (森田) (小島) (小島) (小島) (小島) (小島) 細胞と組織の基本構造と機能コース(組織) Cell & tissue structure and function 対象学年:2 年次学生 コマ数:20 コース主任:池田 一雄(機能細胞形態学) 担当教員:池田 一雄、仲谷 和記、松原 勤、斎藤 千恵子(機能細胞形態学) 講義実習場所:学舎 4 階中講義室 1、組織学実習は 5 階組織実習室 コース概要:本コースは、基礎教育科目で学んだ、生物学・化学的基礎知識を土台に、正常な細胞についての 形態・微細形態・基本的な機能について学ぶ。またその多様性を理解する。さらに細胞の集団で ある組織についての総論を学ぶ(組織学総論)。光学顕微鏡を用いた正常組織総論の実習を同時 に行う。本コースは系統別(臓器別)に展開される各論各コースの基盤として位置づけられる。 評価方法:成績評価はコース終了時(または中間)に行われる筆記試験、講義・実習の出席及び提出レポート を総合的に評価する。合格には、総合して 60%以上の成績が必要である。なお、試験では標本画 像を見せて問う問題を含む。 教科書・参考書 推奨:1)Ross 組織学(南江堂) 2)組織学カラーアトラス(ガートナー/ハイアット)第 3 版(メディカルインターナショナル) 3)ジュンケイラ組織学(丸善株式会社) 4)標準組織学 第 4 版(医学書院) 日程、テーマ、担当者 4月 5日 第1回 上皮組織 (池田) 4月 6日 第 2・3 回 組織学実習(上皮組織) (解剖 1) 4月 7日 第4回 結合組織 (仲谷) 4 月 12 日 第 5・6 回 組織学実習(結合組織) (解剖 1) 4 月 13 日 第7回 骨格系組織 (池田) 4 月 13 日 第 8・9 回 組織学実習(骨格系組織) (解剖 1) 4 月 26 日 第 10 回 血液 (松原) 4 月 26 日 第 11・12 回 組織学実習(血液) (解剖 1) 5 月 10 日 第 13 回 骨格筋 (仲谷) 5 月 11 日 第 14・15 回 組織学実習(筋組織) (解剖 1) 5 月 25 日 第 16 回 神経組織(神経細胞) (仲谷) 5 月 25 日 第 17・18 回 組織学実習(神経組織) (解剖 1) 8 月 29 日 第 19・20 回 試験 医学史コース(医学史) Medical History 対象学年:2 年次学生 コマ数:4 コース主任:中島 裕司(器官構築形態学) 担当教員:坂井 建雄(順天堂大学)、田中 祐尾(田中医院)、中島 裕司(器官構築形態学) 講義場所:学舎 4 階中講義室 1 コース概要:本コースは、医学が生み出されてきた過程を学ぶことを通して、現代の医学の特徴を知ること、 さらに医学のこれからの課題についての意識を深めることを目標とする。 西洋の医学史では以下のことを学ぶ。古代ギリシャ・ローマに起源をもつ医学は、16 世紀ヴ ェサリウスが科学的な方法を近代医学への礎とし、17 世紀、18 世紀に人体の構造と機能を探求 する活動へとつながる。19 世紀には病院が医療の場所となり、病理解剖や実験により臓器のミ クロの構造と機能が明らかになる。また、聴診・打診・麻酔・消毒法などが開発され、19 世紀 末には病原菌の発見がなされ、X 線で人体内部の可視化が可能になる。20 世紀に入ると心電計、 輸血法、抗生剤、人工臓器、臓器移植、CT、MRI など、さらに多くの医療技術が開発され、とく に 20 世紀末以後の医療技術の発展は爆発的である。 東洋の医学史では、主に我が国の医学がそのコピーであり続けたといわれる中国医学の源淵を 辿り、中国人の持つ古代からの宗教、哲学、生活概念などに触れて所謂漢方医学が我が国にどの ような影響を与え続けたかについて学ぶ。決して別次元の医学でなく、日本人の遺伝子に受け継 がれている様を観る。 日本の医学史では、16 世紀以降長崎経由で浸透した南蛮・紅毛医学の辿った経緯について学び、 明治に至るまで、我が国の東洋的医学医療と如何に交わったかについて学ぶ。後半は 16 世紀以 降の大坂における蘭学の興亡について述べる。明治維新への幕引きの存在であったことがわかる。 評価方法:レポート、出席回数 教科書・参考書:人体観の歴史(坂井建雄、岩波書店) 中国医学古典と日本(小曽戸洋、塙書房) 医学史探訪(二宮陸雄、日経 BP 社) 日程、テーマ、担当者 4 月 15 日 第1回 西洋の医学史 1 (坂井) 4 月 15 日 第2回 西洋の医学史 2 (坂井) 5 月 16 日 第3回 東洋の医学史 1 (田中) 5 月 16 日 第4回 日本の医学史1 (田中) 医学情報学コース Medical Informatics 対象学年:2 年次学生 コマ数:12 コース主任:教務委員長 担 当 教 員:中村 肇(相原第 2 病院 副院長) 前田 純(オフィスアマディオ)、中塩屋 祥子(ヒロセエンジニアリング株式会社)、 講義実習場所:学舎 4 階大講義室 コース概要:本コースは、医学情報を有効に利用するための基本的なリテラシー教育を土台に、医学部 学生としてパワーポイントの利用法をマスターする。問題解決型能力の開発のため、5人 ぐらいでグループを作り、グループ別に適切な課題を設定し、インターネット等から情報 を集め、それらを整理、分析した結果についてパワーポイントによる発表を行う。その他、 学術論文の構造を理解し、情報倫理学等についても学習する。医学情報学コースでは、授 業で使用する講義室および看護学科のLL教室で、設置されたPCや各自に貸し出された ノート PC および個人所有の PC と無線 LAN を用いて実習をおこなう。 評 価 方 法:成績評価は、情報処理技術の習得後に行われる発表会をもって行う。 教科書・参考書:特定の教科書は指定しないが、インターネットホームページを利用し、メーリングリ ストで質疑応答を行いながら授業を行う。 日程、テーマ、担当者 12 月 5 日 12 月 8 日 1 月 12 日 1 月 17 日 1 月 23 日 1-2 限 1-2 限 1-2 限 1-2 限 1-4 限 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 医学情報学概論 パワーポイントの修得 学術論文の読み方、書き方 発表コンテンツの作成 医学情報学発表会 中村・前田・中塩屋 中村・前田・中塩屋 中村・前田・中塩屋 中村・前田・中塩屋 中村・前田・中塩屋 大講義室 大講義室 大講義室 大講義室 大講義室 細胞生物学コース(細胞) Cell Biology 対象学年:2 年次学生 担当教官: コマ数:26 コース主任:広常(細胞機能制御学) 広 常 ( 細 胞 機 能 制 御 学 )、 小 島 ( 免 疫 制 御 学 )、 久 野 ( 分 子 細 胞 生 理 学 )、 田 中 ( シ ス テ ム 神 経 科 学 )、 加 藤 ( 細 胞 情 報 学 )、 藤 田 ( 細 胞 情 報 学 ) 講義実習場所:学舎 4 階 中講義室 1 コース概要:本コースは遺伝と遺伝子コースと一連のものであり、両コースを学ぶ ことで急速な進展を見せている生命科学の現状を理解し、将来の分子医 学の発展・臨床への応用に十分対応できる基礎知識の確立を目指すコー スである。 評 価 方 法 : 成 績 評 価 は 出 席 点 、コ ー ス 終 了 後 に 行 わ れ る 筆 記 試 験 の 成 績 を 総 合 し 、6 0 % 以 上 の 成績で合格とする。 教科書・参考書 推 奨 : ヴォート 生化学(東京化学同人) 、Molecular Biology of the Cell(日本語訳版もあり) テーマ、担当者 4 月 5 日 第 4 月 8 日 第 4 月 14 日 第 4 月 14 日 第 4 月 18 日 第 4 月 22 日 第 4 月 27 日 第 5 月 9 日 第 5 月 16 日 第 5 月 20 日 第 5 月 30 日 第 5 月 31 日 第 6 月 16 日 第 8 月 24 日 第 1-2 回 3-4 回 5 回 6 回 7-8 回 9-10 11-12 13-14 15-16 17-18 19-20 21-22 23-24 25-26 コースの概略および情報伝達総論(1・2) 情報伝達総論(3・4)膜・細胞内受容体・細胞内情報伝達系 回 回 回 回 回 回 回 回 回 細胞膜 膜電位と電気信号 イオンチャネルとイオンシグナリング 膜輸送と細胞内メンブレントラフィック 細胞内コンパートメントへの蛋白質輸送と蛋白質分解 免疫系における情報伝達 細胞骨格と運動 細胞接着と情報伝達 細胞死 細胞周期と細胞分裂 神経系の情報伝達 試験 (広常) (広常) (久野) (久野) (久野) (広常) (広常) (小島) (小島) ( 加 藤) (藤田) (小島) (田中) 発生学コース(発生) Human Embryology and Developmental Biology 対象学年:2 年次学生 担当教員:中島 コマ数:12 コース主任:中島 裕司(器官構築形態学) 裕司(器官構築形態学) 小野 勝彦(京都府立医科大学) 講義場所:学舎 4 階中講義室 1 コース概要:ヒトの発生は一個の受精卵からはじまり、脊椎動物に共通する基本体制を持つ胚発生と器官形成 がすすみ、変態の過程を経てヒトの特徴を備えた胎児になる。発生学のコースでは主に胚発生過 程と器官形成について学習し体と器官の基本構造を学ぶ。また代表的な先天異常の発生過程を正 常発生と比較し学習する。 評価方法:出席、小テスト、コース終了時の試験による、総合 60 点以上(100 点満点)を合格とする。 教科書・参考書:ムーア人体発生学(医歯薬出版)、ラングマン人体発生学(メディカルサイエンスインター ナショナル)、人体発生学(南山堂)、Gilbert Developmental Biology (Sinauer) 日程、テーマ、担当者 4 月 11 日 第 1 回 脊椎動物の基本パターンと胚発生 (中島) 4 月 11 日 第 2 回 受精、着床、胚盤胞、胚葉の分化と胚発生 (中島) 4 月 19 日 第 3 回 胚膜 (中島) 4 月 19 日 第 4 回 咽頭弓と頭頚部の発生 (中島) 4 月 25 日 第 5 回 神経系の発生 1 (小野) 4 月 25 日 第 6 回 神経系の発生 2 (小野) 5 月 10 日 第 7 回 循環器系の発生 (中島) 5 月 10 日 第 8 回 消化器、呼吸器系の発生 (中島) 5 月 18 日 第 9 回 泌尿生殖器系の発生 (中島) 5 月 18 日 第 10 回 骨格、筋、四肢の発生 (中島) 6 月 6日 第 11、12 回 試験 運動器系コース(運動器) Skeletal and Muscular System 対象学年:2 年次学生 コマ数:27 コース主任:中島 裕司(器官構築形態学[解剖2] ) 担当教員:中島 裕司、山岸 敏之、甲斐 理武、安部 みき子(器官構築形態学) 臨床系教員 寺井 岳三(麻酔科学) 、整形外科学教員 講義実習場所:学舎 4 階中講義室 1、骨学実習は 5 階組織実習室 コース概要:本コースは、運動器としての骨、関節、靭帯と筋の基本的な形態を学ぶ。特に、骨学は実習で標 本をスケッチすることにより、個々の骨の特徴を理解する。さらに関節・靱帯学は各部位の関節 の基本構造とその保護機構である靭帯の構成を理解する。 また、筋は形態の多様性からさまざまな姿勢や運動を可能としていることから、骨格と関連付 けた運動についての基礎知識を理解する。 評価方法:成績評価はコース中間および終了時に行われる筆記試験の成績を 70%、実習の出席及び提出レポ ートを 30%とし、合格には総合して 60%以上の成績が必要である。ただし、筆記試験において一 科目でも 60%に満たない場合、それぞれの部分につき、再試験が 1 度行われる。 教科書・参考書 教科書:骨学実習の手引き(南山堂) 、解剖学(金原出版) 、日本人体解剖学(南山堂) 参考書:ネッター解剖学図譜(丸善) 、解剖学カラーアトラス(医学書院) 、 プロメテウス解剖学アトラス(医学書院) 日程、テーマ、担当者 5月 6日 第 1 回 総論(解剖学・運動器全般) (甲斐) 5月 6日 第 2 回 総論(骨学、関節・靭帯学) (甲斐) 5月 9日 第 3・4 回 骨学実習 1(体幹) (解剖 2) 5 月 10 日 第 5 回 総論(筋学)と脳・脊髄神経 (甲斐) 5 月 12 日 第 6・7 回 骨学実習 2(上肢) (解剖 2) 5 月 13 日 第 8・9 回 骨学実習 3(下肢) (解剖 2) 5 月 18 日 第 10 回 体幹 (甲斐) 5 月 18 日 第 11 回 上肢帯、上腕の筋、肩・肘関節 (甲斐) 5 月 19 日 第 12 回 前腕と手の筋、手の連結 (甲斐) 5 月 19 日 第 13 回 骨盤、股関節、膝関節、足の連結 (山岸) 5 月 23 日 第 14 回 下肢帯、大腿の筋 (山岸) 5 月 23 日 第 15 回 下腿と足の筋 (山岸) 5 月 24 日 第 16 回 頭部と頚部の筋、頭部の連結 (甲斐) 5 月 24 日 第 17 回 機能形態学 (寺井) 6月 8日 第 18 回 機能形態学 (橋本) 6月 9日 第 19・20 回 骨学実習 4(頭骨を構成する骨) (解剖 2) 6 月 10 日 第 21・22・23・24 回 骨学実習 5(頭蓋底と顔面頭蓋) (解剖 2) 8 月 25 日 試験 1 11 月 8 日 試験 2 血液・造血器系コース(血液) Hematopoietic System 対象学年:2 年次学生 コマ数:8 コース主任:水関 健司(細胞情報学) 担当教員:水関 健司、加藤 隆幸(細胞情報学) 講義室: 学舎 4 階 中講義室 1 コース概要: 造血器・リンパ網内系の構造を理解し、造血機構、造血因子、血球(赤血球、白血球、血小板) 機能、血漿タンパク質および止血・凝固・線溶機構を学ぶ。 評価方法:コース終了時に試験を行い、60 点以上(100 点満点)を合格とする。 教科書・参考書:標準生理学 第 8 版(医学書院)、Ganong's Review of Medical Physiology 25th ed. (McGraw-Hill)、Guyton and Hall Textbook of Medical Physiology, 13th ed. (Saunders)、 Molecular Biology of the Cell (Alberts et al, 6th ed., Garland Science) 日程、テーマ、担当者 5 月 24 日(火)第 1 回 血液量と血液成分の組成、末梢血血球成分の種類、形態、数 (加藤) 5 月 24 日(火)第 2 回 造血幹細胞、造血細胞の増殖・分化、造血因子 (加藤) 5 月 30 日(月)第 3 回 赤血球、ヘモグロビン、血漿タンパク (加藤) 5 月 30 日(月)第 4 回 白血球の種類と機能、血小板の機能 (加藤) 6 月 8 日(水)第 5 回 脾臓、胸腺、リンパ網内系の機能 (加藤) 6 月 13 日(月)第 6 回 止血、凝固、線溶 (加藤) 6 月 20 日(月)第 7・8 回 試験 循環器系コース(循環) Cardiovascular System 対象学年:2 年次学生 コマ数:19 コース主任:水関 健司(細胞情報学) 担当教員:中島 裕司、山岸 敏之、甲斐 理武、安部 みき子(器官構築形態学) 水関 健司、藤田 寿一(細胞情報学)、柴田 利彦(心臓血管外科) 講義場所:学舎 4 階 中講義室 1 コース概要:循環器系の構造を理解し、心臓の機能、血液循環および血圧調節機構を学ぶ。 評価方法:筆記試験 教科書・参考書:グレイ解剖学原書2版(エルゼビアジャパン)、Ross 組織学(南江堂)、日本人体解剖学 (南山堂)、分担解剖学(金原出版)、解剖学講義(南山堂)、ネッター人体解剖学図譜(丸 善)、Gray’s Anatomy (Churchill Livingstone)、標準組織学(医学書院)、標準生理学 第 7 版(医学書院)、Review of Medical Physiology (Ganong, 23th ed., McGraw-Hill)、 ギャノング生理学 第 23 版(丸善)、Textbook of Medical Physiology (Guyton & Hall, 12th ed., W.B. Saunders)、ガイトン生理学 第 11 版(エルゼビア・ジャパン) 日程、テーマ、担当者 5 月 31 日 第 1回 心臓の位置と構造 (中島) 5 月 31 日 第 2回 心臓の微細構造、刺激伝導系、冠状血管 (中島) 6月 2日 第 3回 胎児循環と生後循環、大動脈弓と頭頚部の動脈 (中島) 6月 2日 第 4回 上肢、胸部、腹部の動脈 (中島) 6月 3日 第 5回 骨盤と下肢の動脈 (中島) 6月 3日 第 6回 動脈に伴行しない静脈、リンパ系 (中島) 6 月 13 日 第 7・ 8 回 組織学実習 1・2(心筋、刺激伝導系、動脈) (解剖 2) 6 月 16 日 第 9回 心筋細胞の電気現象と刺激伝導 (藤田) 6 月 16 日 第 10 回 心電図の原理 (藤田) 6 月 17 日 第 11 回 体循環、肺循環、胎児循環、リンパ管とリンパ節の機能 (藤田) 6 月 17 日 第 12 回 心周期にともなう血行動態 (藤田) 6 月 23 日 第 13 回 心拍出量の調節と主要臓器の循環調節、血流の局所調節 (藤田) 6 月 23 日 第 14 回 運動時の循環反応とその機序、体液の全身的調節 (藤田) 6 月 24 日 第 15 回 血圧調節のメカニズム (藤田) 6 月 24 日 第 17 回 機能形態学 (柴田) 6 月 24 日 第 16 回 心筋細胞の機能と特性 (藤田) 9月 5日 第 18・19 回 試験 神経解剖コース Neuroanatomy 対象学年:2 年次学生 コマ数:20 コース主任:池田 一雄(機能細胞形態学) 担当教員:池田 一雄、仲谷 和記、松原 勤、斎藤 千恵子(機能細胞形態学) 内線 3701 三木 幸雄(放射線医学)、島田 昌一(大阪大学)、鵜川 眞也(名古屋市立大学) 講義実習場所:学舎 4 階中講義室 1、脳実習は 5 階組織実習室または B2 解剖実習室 コース概要:本コースは、脳神経系の特に神経解剖学の領域について学習する。脳のマクロ解剖学を理解し、 それらの線維連絡・通過経路を説明できるようにする。脳実習はマクロ解剖実習直後に行う。 評価方法:成績評価はコース終了時(または中間)に行われる筆記試験の成績による。 合格には、総合して 60%以上の成績が必要である。本コースには臨床機能形態学と実習が含まれるの で、これらについては出席やレポートが重視される。 教科書・参考書 推奨:1)Textbook of Medical Physiology, 10th Edition, Guyton & Hall, W.B.Saunders Co. Brain Mapping: The Systems, Edited by A.W.Toga, J.C.Mazziotta, Academic Press 2)神経解剖学講義ノート、金芳堂 3)臨床のための神経機能解剖学、後藤文男他編、中外医学社 4)エッセンシャル神経科学、丸善 日程、テーマ、担当者 6月 1日 第 1 回 脳の外観、脳血管、髄膜、脳室 (池田) 6月 1日 第 2 回 脊髄、延髄 (池田) 6月 3日 第 3 回 橋、中脳 (池田) 6月 3日 第 4 回 小脳 (池田) 6 月 14 日 第 5 回 末梢神経(脳神経) (仲谷) 6 月 14 日 第 6 回 末梢神経(脊髄神経・自律神経) (仲谷) 6 月 15 日 第 7 回 間脳 (島田) 6 月 15 日 第 8 回 大脳基底核、辺縁系 (島田) 6 月 17 日 第 9 回 大脳皮質 (鵜川) 6 月 17 日 第 10 回 主要伝導路 (鵜川) 6 月 22 日 第 11 回 臨床機能形態学(画像で視る脳) (三木) 6 月 22 日 第 12 回 小テスト (池田) 12 月 7 日 第 13・14 回 脳実習 1・2 (解剖 1) 12 月 8 日 第 15.16 回 脳実習 3・4 (解剖 1) 12 月 9 日 第 17.18 回 脳実習 5・6 (解剖 1) 1 月 11 日 第 19.20 回 試験 脳機能系コース(脳機能系) Brain Function 対象学年:2 年次学生 コマ数:19 コース主任:水関健司(細胞情報学) 担当教員:水関健司(細胞情報学)、田中 雅彰、石井 聡(システム神経科学)久野 みゆき(分子細 胞生理学)、水野敬(疲労医学)、松村 潔(大阪工業大学工学部)、今村 一之(前橋工科大 学工学部)、吉原 良浩(理研脳科学総合研究センター)、尾上 浩隆、片岡 洋祐(理研ライ フサイエンス技術基盤研究センター)、前田 正信(和歌山県立医科大学医学部生理学 2) 講義実習場所:学舎 4 階 中講義室 1 コース概要:本コースは、遺伝と遺伝子、発生学、細胞生物学、細胞と組織の基本構造と機能、生 体物質代謝・生化学等の基盤的コースの知識を土台に、脳神経系についての形態・微 細形態・回路・機能について学ぶ。また、その多様性を理解する。 評価方法:成績評価はコース終了時(または中間)に行われる筆記試験の成績による。合格には、 総合して 60%以上の成績が必要である。ただし、筆記試験において、教官担当ごとに一 科目でも 60%に満たない場合は、それぞれの部分について再試験が 1 度行われる。 教科書・参考書 必携:Principles of Neural Science, 4th Edition, Edited by E.R.Kandel, J.H.Schwartz, T.M.JesselMcGraw-Hill, New York、標準生理学(医学書院) 推奨:Textbook of Medical Physiology, 10th Edition, Guyton & Hall, W.B.Saunders Co. Brain Mapping: The Systems, Edited by A.W.Toga, J.C.Mazziotta, Academic Press、医科生理学展望(丸善) 日程、テーマ、担当者 8 月 26 日 8 月 26 日 8 月 26 日 8 月 26 日 8 月 30 日 8 月 30 日 8 月 31 日 8 月 31 日 9月 6日 9月 6日 9月 7日 9 月 13 日 9 月 15 日 9 月 16 日 9 月 20 日 9 月 23 日 9 月 23 日 10 月 17 日 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 第 13 回 第 14 回 第 15 回 第 16 回 第 17 回 第 18・19 回 脳機能イメージング 記憶と学習/海馬・下側頭葉機能 聴覚系・前庭平衡覚系 嗅覚神経系の分子・細胞・ネットワーク基盤 視覚系・視覚の高次機能 シナプス可塑性・大脳皮質機能再編 情動/辺縁系・前頭葉機能 運動系・運動の調節/小脳機能 脊髄機能/体性感覚系・痛覚 睡眠と睡眠障害 脳循環の特性 自律神経系 1・2 小児・思春期の脳発達 神経伝達機能と脳虚血性神経障害 認知障害 視床下部機能・神経免疫内分泌相関 発熱の分子神経メカニズム 試験 (田中) (水関) (片岡) (吉原) (今村) (今村) (石井) (田中) (田中) (尾上) (前田) (久野) (水野) (片岡) (田中) (松村) (松村) 分子系実習 Lab practice:molecular biology 【遺伝子コース】 担当教室:遺伝子制御学、免疫制御学 担当教員:森田 隆、吉田 佳世、木津 あかね(遺伝子制御学) 中嶋 弘一、小島 裕正、國本 浩之(免疫制御学) 学習目標:現在の医学研究には分子生物学的な研究手法は不可欠なものとなっている。本実習 では 4 日間の限られた時間ではあるが、細胞からのゲノム DNA の抽出、PCR による 遺伝子の増幅、サザンブロット・簡単な遺伝子組換えなどの実験を行い、分子生物 学的な実験手技に触れさせる。また、実験計画を立てるには、実験系の利点・限界 などを知ることが必要であるので、実験の原理などを修得し、簡単な実験の計画の 立案が出来るレベルまで到達できることを目標とする。 到達目標: 1. ゲノム DNA の抽出法を理解し、実際に抽出できる。 2. PCR 法の原理を理解し、遺伝子断片を増幅できる 3. 遺伝子組換え法の基本を理解し、簡単な遺伝子組換えが出来る。 4. サザンブロットの原理を理解し、その実験手技を修得する。 日程:(第 1 週と第 2 週はローテーションで行います) (第 1 週)遺伝子コース あるいは蛋白質・酵素コース 平成 28 年 6 月 27 (予備日)、28 日、29 日 1-4 限 6 月 30 日、1-2 限 平成 28 年 7 月 1 日 1-4 限 (第 2 週)蛋白質・酵素コース あるいは遺伝子コース 平成 28 年 7 月 4(予備日),5, 6 日 1-4 限 7 月 7 日 1-2 限 平成 28 年7月 8 日 1-4 限 実習計画: 概略を別表に示す。詳細は実習時にお知らせします。 実習のマニュアルについては、事前に配付予定。 実験レポートは、結果と考察を中心に約 3-4 ページ程度に簡潔に手書きでまとめたオリジ ナルなものを提出する。 実習の概略 Day 1 (1) 培養細胞からの genomic DNA の抽出 DNA 濃度測定 (2) Genomic DNA から の PCR 反応開始 Day 2 (3) PCR 産物の電気泳動と写真撮影 (5) PCR 産物のクローニング, (DNA 断片の 切り出し、ライゲーション、形質転換) Day 3 (7) 大腸菌コロニーの観察 (8) 白コロニーを選択して ミニカルチャーする(植菌) Day 4 (9) ミニカルチャー からの DNA 抽出 (10) DNA の制限酵素での消化と 電気泳動での確認 分子系実習 Lab practice:molecular biology 【蛋白質・酵素コース】 担当教室:細胞機能制御学 担当教員:広常 真治、山田 雅己、鳥羽 栞、熊本 香名子、金 明月(細胞機能制御学) 学習目標:酵素の物性と触媒機能を生化学的に解析することにより、生体代謝の原理を理解す る。疑問を解決する科学的方法を学習し、身につけることを目標とする。また、こ れらの解析法を面白く理解させ、将来の研究に意欲をもたせる。 ヒト末梢血およびラット血液、組織を用いて酵素の精製、タンパク質の定量、ウェ スタンブロッティング法によるタンパク質の特異的検出、酵素反応特性の解析の 3 つの項目について乳酸脱水素酵素に着眼し、3 日間通しの実習で取得する。 到達目標: 1. アフィニティークロマトグラフィーによる乳酸脱水素酵素の精製と定量解析 2. 乳酸脱水素酵素(LDH)およびアルカリフォスファターゼの酵素反応速度論 3. ウェスタンブロッティング法による乳酸脱水素酵素の検出同定 日程、テーマ、担当者(第 1 週と第 2 週はローテーションで行います) (第 1 週) 6 月 27 日 (月) 1-4 限 6 月 28 日 (火) 1-4 限 6 月 29 日 (水) 1-4 限 6 月 30 日 (木) 1-2 限 7月 1日 (金) 1-4 限 7月 4日 (月) 1-4 限 7月 5日 (火) 1-4 限 7 月 6日 (水) 1-4 限 7 月 7日 (木) 1-2 限 7 月 8日 (金) 1-4 限 蛋白質・酵素コース あるいは 遺伝子コース (第 2 週) 遺伝子コース あるいは 蛋白質・酵素コース 【実習計画】 学習目標:アフィニィティークロマトグラフィーによる酵素タンパクの精製を通じて酵素の 性質や蛋白分精製法の原理と実際を理解する。 到達目標:タンパク分子は物理化学的および生物学的に様々な性質を有する。本実習では肝 臓の乳酸脱水素酵素 LDH に注目し、その補酵素である NAD(H)との機能的親和性を 利用して本酵素を分離精製する。 【実習計画】 学習目標:生化学において基礎となる酵素反応速度論を理解する。 到達目標:酵素、基質の濃度、阻害剤の種類や濃度などの酵素反応に影響する因子を解析す る。 Michaelis 定数などのパラメーターを算出し、酵素反応論の基礎を理解する。 【実習計画】 学習目標:タンパク質の特異的同定法として基礎研究で最も汎用される手法の1つであるウェ スタンブロッティング法を学び、生体高分子科学における問題解決の科学的思考 と方法論を学習する。 到達目標:試料中の特定タンパク質の同定を目的とするウェスタンブロッティング法、すな わち SDS-ゲル電気泳動ならびにこれに続く分離タンパク質の膜へのブロッティングと 特異抗体による膜上の目的タンパク質(ここでは乳酸脱水素酵素)の同定・定量の原 理を理解し手法を習得する。解析結果を考察し、本法の応用例を考える。 呼吸器系コース(呼吸) Respiratory System 対象学年:2 年次学生 コマ数:17 コース主任:水関 健司(細胞情報学) 担当教員: 吉川 貴仁(運動生体医学)、西山 典利(呼吸器外科)、大隈 智尚(放射線診断学 IVR 学) 中島 裕司、山岸 敏之、甲斐 理武、安部 みき子(器官構築形態学)、水関 健司(細胞情 報学) 講義場所:学舎 4 階中講義室 1、組織実習は 5 階組織実習室 コース概要:呼吸器系の構造を理解し、呼吸運動、肺の機能、肺気量、呼吸調節、ガス交換、呼吸と酸塩基平 衡を学ぶ。 評価方法:筆記試験 教科書・参考書: グレイ解剖学(エルゼビア)、Ross 組織学(南江堂)、日本人体解剖学(南山堂)、分担 解剖学(金原出版)、解剖学講義(南山堂)、ネッター人体解剖学図譜(丸善)、Gray’s Anatomy (Churchill Livingstone)、標準組織学(医学書院)、標準生理学 第 7 版(医学 書院)、Review of Medical Physiology (Ganong, 23th ed., McGraw-Hill)、ギャノング 生理学 第 23 版(丸善)、Textbook of Medical Physiology (Guyton & Hall, 12th ed., W.B. Saunders)、ガイトン生理学 第 11 版(エルゼビア・ジャパン) 日程、テーマ、担当者 9月 1日 第 1回 呼吸器構造 1(鼻腔・喉頭) (中島) 9月 1日 第 2回 呼吸器構造 2(気管・肺) (中島) 9月 2日 第 3 ・ 4回 組織実習 1(喉頭・気管) (解剖 2) 9月 7日 第 5 ・ 6回 組織実習 2(肺) (解剖 2) 9月 7日 第 7回 機能形態学(臨床解剖学) (西山) 9月 8日 第 8回 気道・肺胞の構造と気流、呼吸運動のメカニズム (吉川) 9月 8日 第 9回 酸素・二酸化炭素分圧と肺胞でのガス拡散 (吉川) 9 月 13 日 第 10 回 肺気量、死腔 (吉川) 9 月 28 日 第 11 回 肺・胸郭の弾性とコンプライアンス (吉川) 10 月 6 日 第 12 回 肺の血流とシャント効果、肺の換気血流比 (吉川) 10 月 6 日 第 13 回 酸素・二酸化炭素の運搬 (吉川) 10 月 14 日 第 14 回 機能形態学(臨床解剖学) (大隈) 10 月 20 日 第 15 回 呼吸と酸塩基平衡 (吉川) 10 月 27 日 第 16 回 呼吸中枢を介する呼吸調節のメカニズム (吉川) 11 月 1 日 第 17・18 回 試験 免疫系コース(免疫) Immune System 対 象 学 年 : 2年 次 学 生 担当教官:中嶋 安部 弘一、趙 コ マ 数 : 26 コース主任:中嶋 虹(免疫制御学)山岸 弘一(免疫制御学) 敏之、中島 み き 子 ( 器 官 構 築 形 態 学 [解 剖 2 ]) 、 石 原 裕司、甲斐 理武、 克彦(川崎医大免疫学) 田中 浩明(腫瘍外科学)、諸冨 嘉樹(肝胆膵外科学) 講 義 場 所 : 学 舎 4階 中 講 義 室 1、 5階 組 織 実 習 室 コース概要:本コースでは、生体防御システムとして重要な免疫系について、その成り立 ち、仕組みを学び、さらに免疫系の関わる疾患の発症機序について学ぶ。単 なる知識の集積にならぬよう主体的な学習、問いかけが重要となろう。 評価方法:成績評価はコース終了後に行われる筆記試験の成績、講義時の感想/質問表の 提出、構造講義の実習レポートの評価を総合して行う。 教科書、参考書 Janeway’ s Immunobiology 第 8版 (2012) Kenneth Murphy 免 疫 生 物 学 Cellular and Molecular Immunology 第 8版 (2015) Abbas.Lichtman Pillai Basic Immunology 第 4 版 (2014)Abbas他 最新のものを用いる。 8月 31日 第 1,2回 免疫系概論、感染微生物と自然免疫1 (中嶋) 9月 9日 第 3回 自 然 免 疫 2 ( TLR、 補 体 と 炎 症 、 NK細 胞 ) (中嶋) 9月 9日 第 4回 MHCの 構 造 と 機 能 (中嶋) 9月 14日 第 5回 構造講義1 粘膜関連リンパ組織、リンパ節、骨髄(山岸) 9月 14日 第 6回 構造講義2 脾臓、胸腺 9月 21日 第 7,8回 組織学実習1 扁桃、リンパ節 ( 解 剖 2) 9月 26日 第 9,10回 組織学実習2 脾臓、胸腺 ( 解 剖 2) (山岸) 9月 30日 第 11回 T細 胞 受 容 体 、 T細 胞 の 発 生 分 化 (中嶋) 9月 30日 第 12回 抗 原 提 示 細 胞 と エ フ ェ ク タ ー T細 胞 (中嶋) 10月 7日 第 13.14回 液 性 免 疫 、 B細 胞 の 発 生 と 多 様 性 の 分 子 基 盤 (石原) 10月 13日 第 15回 抗原受容体シグナル (中嶋) 10月 13日 第 16回 APC、 Th1/Th2、 T-B相 互 作 用 (中嶋) 10月 21日 第 17回 サイトカイン、ケモカイン (中嶋) 10月 21日 第 18回 粘膜免疫、免疫記憶 (中嶋) 10月 24日 第 19回 感染症に対する生体防御 (趙) 10月 24日 第 20回 免疫不全 (趙) 10月 26日 第 21回 腫瘍免疫 (田中) 10月 26日 第 22回 移植免疫 (諸冨) 11月 9日 第 23回 過敏症による疾患 (中嶋) 11月 9日 第 24回 自己免疫疾患 (中嶋) 1月 5日 第 25, 26回 試験 消化器系コース(消化器) Digestive System 対象学年: 2 年次学生 コマ数:23 コース主任:中島 裕司(器官構築形態学) 担当教員: 中島 裕司、山岸 敏之、甲斐 理武、安部 みき子(器官構築形態学[解剖2]) 加藤 隆幸(細胞情報学)、石川 哲郎(市立柏原病院) 講義場所: 学舎 4 階中講義室 1、 5 階組織実習室 コース概要:消化器系は口から肛門までつづく 1 本の消化管とそれに付属するいくつかの器官(唾液腺、肝臓 等)で構成されている。これら器官の構造、栄養の消化と吸収の仕組みについて学ぶ。 評価方法:コース終了時の試験、組織学実習レポート点を総合し、60 点(100 点満点)以上を合格とする。 教科書・参考書:日本人体解剖学 第 19 版(南山堂)、分担解剖学(金原出版)、解剖学講義 第 3 版(南 山堂)、Ross 組織学 第 5 版(南江堂)、標準組織学総論 第 5 版(医学書院)、標準組 織学各論 第 4 版(医学書院)、人体の正常構造と機能 第 2 版(日本医事新報社)、ネ ッター解剖学アトラス 第 5 版(南江堂)、プロメテウス解剖学アトラス 胸部/腹部・骨 盤部 第 2 版(医学書院)、標準生理学 第 8 版(医学書院)、Ganong's Review of Medical Physiology 25th ed. (McGraw-Hill)、Guyton and Hall Textbook of Medical Physiology, 13th ed. (Saunders) 日程、テーマ、担当者 9 月 15 日 第 1 回 消化器構造 1(消化器系の概要、口腔、咽頭) (山岸) 9 月 15 日 第 2 回 消化器構造 2(食道、胃) (山岸) 9 月 29 日 第 3・4 回 組織学実習1(舌、唾液腺) (解剖 2) 10 月 3 日 第 5 回 消化器構造 3(小腸、大腸) (山岸) 10 月 3 日 第 6 回 消化器構造 4(肝臓、胆嚢、膵臓、腹膜) (山岸) 10 月 11 日 第 7 回 口腔、食道の生理 (加藤) 10 月 11 日 第 8 回 胃の生理 (加藤) 10 月 13 日 第 9・10 回 組織学実習 2(食道、胃) (解剖 2) 10 月 27 日 第 11・12 回 組織学実習 3(小腸、大腸) (解剖 2) 11 月 2 日 第 13 回 小腸の消化・吸収の生理 (加藤) 11 月 2 日 第 14 回 大腸の生理 (加藤) 11 月 10 日 第 15・16 回 組織学実習 4(肝臓、膵臓) (解剖 2) 11 月 11 日 第 17 回 膵臓の外分泌の生理 (加藤) 11 月 11 日 第 18 回 肝臓の外分泌、代謝の生理 (加藤) 11 月 17 日 第 19・20 回 消化管ホルモンの生理 (加藤) 11 月 30 日 第 21 回 機能形態学 (石川) 第 22・23 回 試験 1月 6日 感覚器・皮膚コース(感覚皮膚) Sensory Organ system 対象学年:2 年次学生 コマ数:10 コース主任:池田 一雄(機能細胞形態学) 担当教員:池田 一雄、仲谷 和記、松原 勤、斎藤 千恵子(機能細胞形態学) 内線 3701 鵜川 眞也(名古屋市立大学)、井口 広義(耳鼻咽喉科学)、白木 邦彦(眼科学) 鶴田 大輔(皮膚病態学) 講義実習場所:学舎 4 階 中講義室 1、組織学実習は 5 階組織実習室 コース概要:本コースは、感覚器・皮膚の正常形態・基本的な機能について学ぶ。 また、眼科、耳鼻科、皮膚科より臨床の観点から解剖生理学を学ぶ。 光学顕微鏡を用いた組織学実習を並行して行う。 評価方法:成績評価はコース終了後に行われる筆記試験、講義・実習の出席及び提出レポートを総合的に評価 する。合格には、総合して 60%以上の成績が必要である。 また、臨床機能形態学(臨床系の講義)と実習は出席を必須とする。 教科書・参考書 推奨:組織学カラーアトラス(ガートナー/ハイアット)第 3 版(メディカルインターナショナル)、Ross 組織学(南江堂)、「標準生理学」(医学書院) 日程、テーマ、担当者 10 月 4 日 第1回 各種感覚器の構造 (池田) 10 月 18 日 第 2・3 回 組織学実習(皮膚) (解剖 1) 10 月 20 日 第4回 臨床機能形態学(耳鼻科領域) (井口) 11 月 1 日 第5回 臨床機能形態学(眼科領域) (白木) 11 月 2 日 第 6・7 回 組織学実習(視覚器・内耳) (解剖 1) 11 月 4 日 第8回 臨床機能形態学(皮膚科領域) (鶴田) 11 月 7 日 第 9・10 回 試験 内分泌・代謝コース(内分泌・代謝) Endocrine & Metabolism 対象学年:2 年次学生 コマ数:11 コース主任:池田 一雄(機能細胞形態学) 担当教員:池田 一雄、仲谷 和記、松原 勤、斎藤 千恵子(機能細胞形態学)、 田中 雅彰、石井 聡(システム神経科学)、久野 みゆき(分子細胞生理学) 講義実習場所:学舎 4 階 中講義室 1、組織実習は 5 階組織実習室 コース概要:本コースは、内分泌器官の正常形態・基本的な機能について学ぶ。 また、光学顕微鏡を用いた組織学実習を並行して行う。 評価方法:成績評価はコース終了時(または中間)に行われる筆記試験の成績による。 合格には、総合して 60%以上の成績が必要である。ただし、筆記試験において、各教官担当ごと に一科目でも 60%に満たない場合は、それぞれの部分について再試験が 1 度行われる。 教科書・参考書 必携: 「標準生理学」(医学書院) 推奨: 「人体組織学」A. Stevens & J. Lowe(南江堂)、 「機能を中心とした図説組織学(Functional Histology, A text and colour atlas by P.W. Wheather)」山田英智 訳、(医学書院) 日程、テーマ、担当者 9 月 27 日 第1回 内分泌腺の組織形態 (松原) 9 月 28 日 第2回 内分泌総論・全身代謝調節 (田中) 10 月 5 日 第3回 組織実習・内分泌腺 (解剖 1) 10 月 5 日 第4回 組織実習・内分泌腺 (解剖 1) 10 月 12 日 第5回 視床下部−下垂体−副腎軸 (田中) 10 月 12 日 第6回 成長ホルモン、甲状腺ホルモン (田中) 10 月 28 日 第7回 上皮小体とカルシウムホメオスターシス (久野) 11 月 1 日 第8回 性腺ホルモン (田中) 11 月 4 日 第9回 膵島ホルモンと血糖調節 (石井) 11 月 21 日 第 10・11 回 試験 腎・泌尿器系コース(腎泌尿器) Urinary System 対象学年: 2 年次学生 コマ数:14 コース主任:水関 健司(細胞情報学) 担当教員:水関 健司・藤田 寿一(細胞情報学)、 池田 一雄、仲谷 和記、松原 勤、斎藤 千恵子(機能細胞形態学) 講義場所:学舎 4 階 中講義室 1 コース概要:腎臓、泌尿器系の構造を理解し、腎臓による体液と酸塩基平衡の維持、糸球体と尿細管の機能、 排尿のメカニズムを学ぶ。 評価方法:筆記試験 教科書・参考書: 組織学カラーアトラス(ガートナー/ハイアット) 第 3 版(メディカルインターナショナ ル)、標準生理学 第 8 版(医学書院)、Review of Medical Physiology (Ganong, 24th ed., McGraw-Hill)、ギャノング生理学 第 24 版(丸善)、Textbook of Medical Physiology (Guyton & Hall, 12th ed., W.B. Saunders)、ガイトン生理学 第 11 版(エルゼビア・ジャパン) 日程、テーマ、担当者 11 月 16 日 第1回 体液の量と組成・浸透圧、一日の水分出納 (藤田) 11 月 16 日 第2回 腎機能の全体像、ネフロン各部の機能 (藤田) 11 月 18 日 第3回 腎・泌尿器の組織学 (斎藤) 11 月 21 日 第 4・5 回 組織学実習 1・2(腎・泌尿器) (解剖 1) 11 月 22 日 第6回 腎糸球体における濾過の機序 (藤田) 11 月 22 日 第7回 尿細管各部における再吸収・分泌機構 (藤田) 11 月 29 日 第8回 尿の濃縮機序・排尿のメカニズム (藤田) 11 月 29 日 第9回 体液と電解質・酸塩基平衡の調節機構 (藤田) 12 月 1 日 第 10 回 腎に作用するホルモン・血管作働性物質の作用 (藤田) 12 月 1 日 第 11 回 尿細管上皮細胞の機能 (藤田) 第 12・13 回 試験 1 月 10 日 生殖器系コース(生殖) Reproductive System 対象学年:2 年次学生 コマ数:8 コース主任:池田 一雄(機能細胞形態学) 担当教員: 池田 一雄、仲谷 和記、松原 勤、斎藤 千恵子(機能細胞形態学) 内線 3701 安井 智代(産婦人科学)、鞍作 克之(泌尿器科学) 講義実習場所:学舎 4 階 中講義室 1、組織学実習は 5 階組織実習室 コース概要:本コースは、男性生殖器と女性生殖器の正常形態・基本的な機能について学ぶ。また、産婦人科・ 泌尿器科より臨床の観点から解剖生理学を学ぶ。光学顕微鏡を用いた生殖器の組織学実習を並行して 行う。 評価方法:成績評価はコース終了後に行われる筆記試験、講義・実習の出席及び提出レポートを総合的に評価 する。合格には、総合して 60%以上の成績が必要である。 また、臨床機能形態学は出席を必須とする。 教科書・参考書 推奨:組織学カラーアトラス(ガートナー/ハイアット)第3版(メディカルインターナショナル)、Ross 組織学(南江堂) 日程、テーマ、担当者 11 月 18 日 第1回 臨床機能形態学(女性生殖器領域) (安井/産婦人科) 11 月 24 日 第2回 臨床機能形態学(男性生殖器領域) (鞍作/泌尿器科) 11 月 24 日 第 3・ 4 回 組織学実習(男性生殖器) (解剖 1) 12 月 6 日 第 5・ 6 回 組織学実習(女性生殖器) (解剖 1) 1 月 10 日 第 7・8 回 試験 肉眼解剖学(マクロ)実習 Human Dissection Lab 対象学年:2 年次学生 コマ数:96(1 回 2 コマ、180 分) コース主任:池田 一雄(機能細胞形態学)、中島 裕司(器官構築形態学) 担当教員: 池田 一雄、仲谷 和記、松原 勤、斎藤 千恵子(機能細胞形態学) 内線 3701、 中島 裕司、山岸 敏之、甲斐 理武、安部 みき子(器官構築形態学) 実習場所:学舎地下 2 階解剖学実習室 コース概要:肉眼解剖学実習は 4~5 人が 1 チームとなり献体された御遺体を解剖し、人体の構造について調 査研究を行う。その過程で疑問点、問題点を抽出し、討論と自己学習によりそれらを解決する。 また実習を通して安全面への配慮や、チームワーク、コミュニケーション能力を身につける。実 習中は御遺体に敬意をはらい、慰霊祭、みおつくし会総会、遺骨返還式に参加し、倫理観の自己 形成を養う。実習は下記の日程で行われるので予習を心がけ、また長期にわたるので健康管理に 充分留意すること。なお実習は前半を第二解剖、後半を第一解剖が担当する。自己学習、研修の 時間帯は復習のために解剖実習室を開放する。 評価方法 第一解剖:筆記試験または口頭試問 第二解剖:4 回の口頭試問の結果に提出レポートの評点を加味する。 教科書、参考書:解剖実習の手引き(南山堂、必携)、解剖学カラーアトラス(医学書院)、 人体解剖学実習(南江堂)、ネッター解剖学図譜(丸善)、日本人体解剖学(南山堂)、 分担解剖学(金原出版)、グレイ解剖学(エルゼビア・ジャパン)、 プロメテウス解剖学アトラス(医学書院) その他:解剖実習セット、手袋、実習専用白衣(背中に学籍番号と名前を大きく記入)、安全ゴー グル(実習開始直後は不慣れのため肉片を眼に入れる事故が多発するので必ず着用すること。コー ナン木工売り場、生協等で入手可能)、草履サンダル等足先が露出する履物は怪我防止の観点から禁 止する。 日程 1(第二解剖担当) 8月30日(火) 9月 1日(木) 開会式 胸部・腹部の浅層 大胸筋と外腹斜筋 2日(金) 頚部の浅層の筋と神経 6日(火) 背部の浅層 8日(木) 頚部のやや深層、胸部の深層 9日(金) 腋窩 12日(月) マクロ試験1 13日(火) 腕神経叢・上腕屈側の筋と神経 14日(水) 肩~上腕伸側の筋 16日(金) 上肢の切り離し 20日(火) 前腕と手背 26日(月) 手掌の浅層 27日(火) マクロ試験2 28日(水) 手の深層のまとめ、上肢の関節、固有背筋・後頭下筋(1) 29日(木) 手の深層のまとめ、上肢の関節、固有背筋・後頭下筋(2) 10月 3日(月) 脊髄、大殿筋と下肢後面の皮神経 4日(火) 胸壁、腹壁の筋と鼠径部、下肢前面の皮神経 5日(水) 胸膜、心臓、肺 6日(木) 頚部の深部~縦隔 7日(金) 心臓、縦隔の深部 11日(火) 腹部内臓1 12日(水) 腹部内臓2 14日(金) マクロ試験3 18日(火) 腹部内臓3 19日(水) 大腿前面 20日(木) 大腿後面、殿部の深層 21日(金) 膝窩と下腿後面 24日(月) 下腿前面と足背、足底の浅層 25日(火) マクロ試験4 26日(水) 足底の最深層、神経・血管のまとめ、膝~足指の関節 28 日(金) まとめ、清掃 日程 2(第一解剖担当) 11 月 4 日(金) 腎・副腎、後腹壁 11 月 8 日(火) 横隔膜、腰神経叢、膀胱とその周辺 11 月 10 日(木) 外陰部、会陰部 11 月 17 日(木) 骨盤内臓とその支配血管・神経 11 月 22 日(火) 骨盤壁、股関節 11 月 28 日(月) 確認試験 1 11 月 28 日(月) 脳出し、頭蓋底 11 月 29 日(火) 顔浅層、深頚部、舌骨上筋群、頭部離断 11 月 30 日(水) 甲状腺、咽頭、喉頭、気管 12 月 1 日(木) 咀嚼筋、顎関節 12 月 2 日(金) 口腔、鼻腔、舌、口蓋、翼口蓋神経節 12 月 5 日(月) 眼窩、眼球、外中耳 12 月 6 日(火) 内耳、舌下神経管、頚静脈孔・清掃・納棺 12 月 12 日(月) 確認試験 2、修了式 1 月 21 日(土) 遺骨返還式(医学部学舎 4 階大講堂) 機能系実習 Lab practice: physiology 担当教室:システム神経科学、分子細胞生理学、細胞情報学、脳神経科学 担当教員:田中 雅彰、石井 聡(システム神経科学)、久野 みゆき(分子細胞生理学)、 藤田 寿一、加藤 隆幸(細胞情報学)、富山 貴美、梅田 知宙(脳神経科学) 学習目標:講義で学習してきたことのうち、のちの臨床・研究に不可欠で実用的であるものを実習し、理論と 実際を学ぶ。特にそれぞれの測定に関する問題点を把握する。 到達目標: 1. 心電図・血圧を測定し、データを説明できる。 2. 筋電図および脳波を測定し、データを説明できる。 3. 血液検査を行い、データについて討論できる。 4. 呼吸機能検査を行い、データについて討論できる。 5. 内分泌系検査を行い、データについて討論できる。 日程、テーマ、担当者(5 グループに分け、下記の①~⑤をローテートする。) 1月 6日 3-4 限 実習講義 1 月 12 日 3-4 限 ①循環器系実習(心電図および血圧の記録等) (分子細胞生理学) 1 月 13 日 3-4 限 ②運動器系実習(筋電図および脳波の記録等) (システム神経科学) 1 月 18 日 3-4 限 ③血液系実習 (血液検査に関する実習等) (細胞情報学) 1 月 19 日 3-4 限 ④呼吸器系実習(呼吸機能に関する実習等) (細胞情報学) 1 月 20 日 3-4 限 ⑤内分泌系実習(血糖の調節に関する実習等) (脳神経科学) 1 月 24 日 3-4 限 予備日 1 月 25 日 3-4 限 予備日 1 月 26 日 3-4 限 予備日 1 月 27 日 3-4 限 予備日 コミュニケーション Communication Skills Course 対象学年:2 年次学生 コマ数:6 コース主任:首藤 太一(総合医学教育学) 担当教官:森村 美奈、竹本 恭彦、栩野 吉弘、鎌田 紀子、豊田 宏光(総合医学教育学) 講義実習場所:学舎 4 階大講義室 コース概要:医師は疾病そのものを診るのではなく、疾病を持った人間を診る。そして医療は、人と人と が形成する人間関係を中心として展開される。この人間関係の在り方がコミュニケーション であり、その延長が臨床現場における医療面接である。ここではコミュニケーションについ ての基本的な考えを、講義とグループ学習を通じて学習する。 学習目標: 《一般目標》 よき医療者となるために、コミュニケーションについての基本的な知識と技能を習得する。 《到達目標》 1. コミュニケーションの基本的知識を列挙できる。 2. コミュニケーションが態度あるいは行動に及ぼす影響を述べることができる。 3. グループ討議で基本的な人間関係を築くことができる。 4. グループ討議に積極的に参加できる。 5. 患者の精神心理状況を推察できる。 学習方法:講義、小グループでの演習と全体での討議、ロールプレイ 評価方法:進級条件として、すべての講義への出席を必須とし、授業への関与、態度と獲得した知識・技 術から評価する 日程、テーマ、担当 1月 16 日 第1・2・3回 コミュニケーション 1月 17 日 第4・5・6回 コミュニケーション 教科書・参考書 (必携、推奨、参考のレベル分類をする) 参考 1. 医療コミュニケーション・スキル 著 マーガレット・ロイド・ロバートボア 西村書店 2. メディカル・インタビューマニュアル 監修 福井次矢 インターメディカ 3. 医療コミュニケーション入門 町田いずみ、保坂隆 著 星和書店 4. 真実を伝える ロバート・バックマン 診断と治療社 5. はじめての医療面接−コミュニケーション技法とその学び方−斎藤清二 医学書院 6. 物語としてのケア−ナラティブ・アプローチの世界へ−野口裕二 医学書院 漢方医学入門 Introduction for Kampo Medicine 対象学年:2〜4 年次 コマ数 8 コース主任:首藤太一(総合医学教育学)、 企画・立案:河邉讓治(核医学)、森村美奈(総合医学教育学) 担当教官: コース概要: 2 年次:河邉讓治(核医学)、柳原茂人(鳥取大学) 3 年次:寒川慶一(同源院薬局) 4 年次:柳原茂人(鳥取大学)、森村美奈(総合医学教育学)、 河邉讓治(核医学)、河田佳代子(大阪漢方振興財団附属診療所) 漢方医学の概略を学ぶコースである。 西洋医学とは異なる医学体系である 漢方(東洋)医学に触れ、臨床診療に役立つ診断法、薬剤があることを学ぶ。 2 年次: 漢方医学総論 漢方とは?漢方医学の解剖学・生理学(河邉讓治) 漢方医学史(柳原茂人) 3 年次: 漢方医学各論 生体と薬物(漢方を構成する生薬について)(寒川慶一) 4 年次: 漢方医学各論 「漢方臓腑論(五臓六腑の概念と皮膚科漢方症例、漢方における副作用等)」 (柳原茂人) 「婦人科漢方を中心に(三大漢方婦人薬の発想からの臨床応用について)」 (森村美奈) 「『巡るもの』が停滞することによる不定愁訴(梅核気から瘀血、ほか)について」 (河邉讓治) 「実臨床に役に立つ弁証と治方(舌診・脈診/生薬について、を含む)」 (河田佳代子) 学習目標: 和漢薬を概説できる。 漢方医学の成り立ちがわかるようになる。 漢方医学と西洋医学の大きな違いを理解し、言及できる。 漢方薬に用いられる代表的生薬について名称や働きについて言及できる。 代表的漢方薬と処方すべき病態について理解し言及できる。 学習方法:スライド、プリント、生薬など 評価方法:全体に出席を重視して評価。4 年次は小テストを行う場合もあり。 早期臨床実習Ⅱ Second Exposure 対 象 学 年:2 年次学生(前年度までに参加した学生については、希望者のみ参加可能) 日 程:夏期休暇期間中の 1 日間(ただし、希望があれば 2 日以上の参加も可能) コ ー ス 主 任:首藤太一(総合医学教育学) 担 当 教 員:各診療科の協力いただける指導医の先生方 実 習 場 所:各診療科 実 習 方 法:病院内で可能な限り指導医に1日同行し、実際の医療に触れる。 履 修 目 的:将来医師をめざす医学部生に大学病院勤務の医師と行動をさせ、以下のことを考える機会を与える。 1)「いま、そして、今後、何を学ばねばならないのか」 2)「医師/社会人として最低限のマナー」 評 価 方 法:プログラム終了後、学生、指導医から双方向性の評価表の提出を行い、これをもって出席を確認する。 評 価 内 容:医学的知識については問題としない。医療現場で患者や co-medical staff と接する際に、医師/社会 人として最低限のマナーが遵守されているかどうかを評価する。 ①時 間 厳 守:指導医との待ち合わせに遅れない。(5 分前集合) ②み だ し な み:名札、清潔な白衣、清潔な履物着用のこと。 ③あ い さ つ:自分からはっきりとすること。 注 意 事 項 1. 指導教員の指示に従うこと。 2. 病院の規律と秩序を乱さないこと。 3. 私語を慎むこと。 4. 白衣・名札を持参し着用のこと。 5. 手荷物は最小限にすること。 6. 実習中、携帯電話は持ち歩かないこと。 7. 欠席・遅刻・早退は原則として修了と認めない。 8. ご協力いただける臨床各科の先生方の御厚意に感謝することを忘れず、本プログラムに参加すること。
© Copyright 2024 Paperzz