専門科目 実習・実験 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育学実習 PES-EDU321J 2 李 仁子 通年 (木・ 2 ) [授業題目] 人間形成に関わる文化人類学的フィールドワークの実習 [授業目的と概要] フィールドワークは,実証科学の非常に有効な調査方法の一つである。と同時にそれは,自己理解 を深めるとともに新たな他者理解を開くための手法でもある。しかし,そのやり方はただ講義を聞い ただけでは絵に描いた餅であり,実際に現場で体験してみないことには習得は難しい。そこで,この 実習では,まずフィールドワークの方法を文献等から学んだ上で,自らも実践を試みることにより, 自分で実際に使えるツールとして身につけることを目指す。 [学習の到達目標] 文化人類学的なフィールドワークを理論と実践の両面から学ぶことを通して,質的調査の具体的な 技法を習得すると同時に,現場での実習を経る中で自分自身や他者をこれまでとは違ったまなざしで みつめられるようになることを目標とする。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 授業の前半では,調査研究に関する教科書的文献や,文化人類学的なフィールドワークの成果であ る優れた民族誌を受講者全員で読む。同時にそれらについての自由なグループディスカッションを行 い,理解を深めていく。その上で,頭で学んだフィールドワークの方法を現場で実践しながら自らの 体験の中で鍛錬するために,各自テーマを設定し,フィールドワークを行う。今年度の調査地は,初 回の授業で発表する。調査終了後には,調査結果の整理や資料化を行うと同時に,参与観察やインタ ビューをどのように分析していけばよいかを実践的に習得していく。 1 )オリエンテーション 2 )文化人類学的フィールドワークとは① 3 )文化人類学的フィール ドワークとは② 4 )文化人類学的フィールドワークとは③ 5 )民族誌のレビュー① 6 )民族 誌のレビュー② 7 )民族誌のレビュー③ 8 )民族誌のレビュー④ 9 )フィールドワークの実 習① 10)フィールドワークの実習② 11)フィールドワークの実習③ 12)フィールドワークの 実習④ 13)調査資料の整理・分析① 14)調査資料の整理・分析② 15)フィールドワーク報告 会(全受講生による成果報告と討議) [成績評価方法] 教室での発表やディスカッション(30%),フィールドワークや整理作業等への積極的参加(40%), 報告会での成果発表など(30%)を総合的に判断する。 [教科書] 教科書は特には指定しない。 [テキスト ・ 参考書] 李仁子 ・ 金谷美和 ・ 佐藤知久『はじまりとしてのフィールドワーク:自分がひらく,世界がかわる』 昭和堂,2008 [授業時間外学習] 調査地でのフィールドワークおよび調査資料の整理・分析に相応の時間を要する。 [その他] ・調査実習を円滑に進めるため,定員をもうける。(10名まで) ・ディスカッションにもフィールドワークにも自発的かつ積極的に参加する,意欲的な学生の受講 を望む。 −70− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育学実習 PES-EDU321J 2 福田 亘孝 通年 (金・ 4 ) [授業題目] 社会調査の理論と実践 [授業目的と概要] 社会調査を実際に行い,調査データを分析し,報告書を作成する [学習の到達目標] (1)仮説や分析枠組みを構築し,調査票が作成することができる (2)社会調査のフィールド・ワークを行うことができる (3)コーディング,データ入力,クリーニング作業を行い,データの計量分析と報告書の作成がで きる [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 ガイダンス 16 フィールド・ワーク(2) 2 年間スケジュールと調査企画案の説明 17 調査票の点検 有効調査票の確定 3 調査企画案の確定と調査方法の決定 18 コーディング 4 仮説構成と質問項目の決定 19 コンピュータへのデータ入力 5 調査票の作成とプリテスト 20 SPSS の使い方(1) 6 調査対象者の決定と対象者原簿の作成 22 SPSS の使い方(2) 7 調査票の修正と依頼状・催促状の作成 21 集計とデータ・クリーニング 8 調査対象者原簿確定と調査票・ 22 単変量分析 依頼状・催促状の最終チェック 23 二変量分析 9 調査依頼状と調査票の印刷 24 多変量分析 10 調査依頼状の発送 25 調査報告書の構成と執筆分担案の検討 11 フィールド・ワークのマニュアル作成 26 執筆内容の具体化 12 フィールド・ワークについての解説 27 報告書の草稿の報告 13 調査票の回収状況の確認と回収調査票の整理 28 分析結果のプレゼンテーション(1) 14 エディティングとコーディングの準備 29 分析結果のプレゼンテーション(2) 15 フィールド・ワーク(1) 30 報告書原稿の提出と検討 [成績評価方法] 授業への参加度(20%),発表・レポート(40%),課題(40%) [教科書] 盛山和夫(2004)『社会調査法入門』有斐閣 森岡清志(2006)『ガイドブック社会調査[第 2 版]』 日本評論社 原純輔・海野道郎(2004)『社会調査演習[第 2 版]』 東京大学出版会 [テキスト ・ 参考書] 必要に応じて,講義中に指示する [授業時間外学習] 必要に応じて Reading Assignment と Writing Assignment を課す [その他] ・Assignment は必ずやり遂げてから授業に出席すること ・授業はマナーを守って受講すること。授業にとって迷惑になる場合は,退室を命じる ・授業計画は予定であり,実際の授業では予定が変更になる場合があります ・成績評価方法は目安であり,変更になる場合があります ・本授業科目は,日本社会学会,日本教育社会学会,日本行動計量学会が共同で設立した一般社団 法人社会調査協会の定める「社会調査士のための必修科目」のうち,「G. 社会調査の実習を中心 とする科目」として認定の申請を予定している授業科目である。社会調査士資格については, http://jasr.or.jp/ を参照のこと。 −71− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育学実習 PES-EDU321J 2 甲斐 健人 通年 (金・ 4 ) [授業題目] 質的調査の方法 [授業目的と概要] この授業では,質的調査の方法を理解し,それを実際に遂行できる基礎的技法の習得をめざす。具 体的には,①社会調査の理論と技法に関する学習,②研究テーマと対象地の選択,③現地調査の実施, ④調査の分析と報告書の作成,⑤報告会の開催など,調査の一連の過程を体験する。具体的な研究テー マや対象地の選定は授業中に議論しながら決定するが,山形県の置賜自給圏構想 www.okitamajikyuken.com/ を取り上げる予定である。 [学習の到達目標] 「社会調査」の技法について学習し,自分の力で調査を企画・実施する能力を身につける。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 通年で以下の内容を学習する。 1 )イントロダクション 2 )質的研究法とはどのような研究方法か 3 )研究テーマとリサーチクエスチョン 4 )調査の方法(インタビュー法,観察法,テキスト分析,生活史法,会話分析) 5 )調査研究倫理と基本 6 )フィールドワークの実際 7 )分析の方法−インタビューからワークシートの作り方− 8 )理論の構築法 9 )研究報告の作成 10)まとめ−プレゼンテーションの方法− [成績評価方法] グループワークを中心に実習を行うため出席を重視する(70%)。参加態度等による個別の評価とと もにグループで作成したレポートの評価も行う(30%)。 [教科書] 適宜,資料を配布する。 [テキスト ・ 参考書] 適宜,指示する。 [授業時間外学習] 現地調査を含め,授業時間以外にも必要に応じて活動を行う。 [その他] 成人教育論,リカレント教育論,スポーツ文化論の授業科目を履修していることが望ましい。学外 の方とのかかわりの中で実施する授業であり,受講者には一定の参加態度を求める。 −72− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育学実習 PES-EDU321J 2 後藤・熊谷 第 1 学期 (月 3 ・ 4 ) [授業題目] テキストマイニングを活用した教育研究実習 [授業目的と概要] 自由記述によるテキストデータを分析する手法として近年多様な分野で活用されている「テキスト マイニング」の手法を学ぶとともに,研究テーマの立て方や文献の収集・整理の方法,論文作法を身 につけ,パワーポイントによる研究発表も行うことで,卒業研究につながる一連の研究手法を身につ けることを目的とする。具体的には,①教育に関するテキストデータを収集し,テキストマイニング による分析を行う,②その結果を踏まえて各自がテーマを設定し,論文執筆に関するレクチャーを受 けながら小論文を作成する,③最終回に公開の発表会を行う,という一連の作業を行うことになる。 [学習の到達目標] ①研究テーマの立て方,文献の収集・整理の方法,論文作法を獲得する ②テキストマイニングを用いた研究手法を身につける ③研究発表の際にパワーポイントを効果的に使用できるようになる [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 .オリエンテーション 2 .テキストマイニングを用いた分析手法の解説と準備 3 ∼ 5 .テキスト収集,テキストマイニング実践 6 ∼ 7 .テキストマイニングしたデータの解釈 8 ∼ 9 .各自のサブ・テーマの決定と文献収集法・論文作法のレクチャー 10∼13.論文執筆(進捗状況報告とフィードバック)・論文提出 14.パワーポイントによる発表の準備 15.公開発表会 [成績評価方法] ・実習への参加(30%),論文の評価(40%),発表への評価(30%) [テキスト ・ 参考書] ・苅谷剛彦(2002)『知的複眼思考法』講談社。 ・その他,授業内で適宜指示する。 [授業時間外学習] 指定した文献の読解と疑問点の提出,データ分析,論文執筆等を課す。 [その他] ・実習科目なので,グループでの活動に積極的に参加することを求める。 ・使用するテキストマイニング・ソフトは KH Coder(http://khc.sourceforge.net/)である。受講生持 参のノート PC,もしくは教員が用意する PC での実習を行なう。 −73− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育心理学実験Ⅰ PES-PSY316J 2 教育心理学 コース担当教員 第 1 学期 (金・ 3 ,4 ) [授業題目] 心理学研究法の基礎(1) [授業目的と概要] この授業科目は,教育心理学コースの 3 年次学生が実験実習を通じて研究,実践方法の基礎を習得 することを目的とする。 [学習の到達目標] 1 心理学実験の基礎を学ぶ。 2 心理学の統計的分析方法について学ぶ。 3 心理学研究におけるレポートの書き方について学ぶ。 4 研究者の倫理について考える。 [授業内容 ・ 計画] 1 オリエンテーション,実験レポートの書き方 2 実験計画法 3 質問紙調査法① 質問紙作成の留意点と実際 4 質問紙調査法② 作成された質問紙の検討 5 知覚実験① 実験の構想 6 知覚実験② データ収集と分析 7 調査面接法① 調査面接の技法 8 調査面接法② データ処理の技法 9 行動観察法① 行動観察の基礎 10 行動観察法② 行動観察の実際 11 記憶実験 12 事例研究法 13 研究者の倫理 14 質問紙調査法③ 仮説の検証とデータ分析の実際 15 教育心理学実験Ⅱの事前オリエンテーションと文献検索法について [評価方法] 各回のレポート(すべてのレポートを提出すること)をもとに,受講時の積極性を加味して評価する。 [教科書] 教科書は用いず,適宜資料を配布する。 [テキスト ・ 参考書] 授業で適宜紹介する。 [授業時間外学習] 課題によっては,授業時間外のグループ作業が必須となる。 [その他] グループによる実験,実習が含まれる。授業の進行に支障のないように,遅刻,欠席をしないこと。 −74− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育心理学実験Ⅱ PES-PSY317J 2 教育心理学 コース担当教員 第 2 学期 (金・ 3 ,4 ) [授業題目] 心理学研究法の基礎(2) [授業目的と概要] この授業科目は,教育心理学コースの 3 年次学生が,従来の研究を追試的に検討することにより, 心理学研究の基礎的技法を習得することを目的とする。 [学習の到達目標] 1 心理学研究の技法を学ぶ。 2 SPSS などを用いた心理学の統計的分析方法について学ぶ。 3 心理学の研究論文における記述方法について学ぶ。 [授業内容 ・ 計画] 1 オリエンテーション 2 追試研究構想発表 3 追試研究構想再発表 4 追試研究構想再々発表 5 追試研究構想再々々発表 6 データ収集の依頼と実際 7 データの入力方法 8 仮説検証とデータの分析 9 「結果」「考察」のまとめ方 10 追試研究発表と討議 11 追試研究再発表と再討議 12 追試研究再々発表と再々討議 13 討議の振り返りと論文のまとめ方 14 最終レポート作成 15 合同発表会 [評価方法] 授業への参加度(研究への取り組みの積極さ,他の班の発表時の聴講態度なども含む)とレポート (追試研究最終レポート(班ごと)および追試研究を振りかえるレポート(個人))によって評価する。 [教科書・テキスト ・ 参考書] 授業で適宜紹介する。 [授業時間外学習] 構想発表ならびに研究発表に関しては,授業時間を発表に充てるため,その準備は授業時間外での 作業が中心となる。 [その他] ・班に分かれての作業が中心となる。 ・事前に教育心理学実験 I を履修のこと。 −75−
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