授業科目名 科目区分 学部・学科等 必修・選択区分 標準対象年次 単位数 担当教員名 電話番号 (代表者名) オフィスアワー 土壤物理学 専門教育科目 農学部 農業環境工学科 選択 2 2 未定 科目コード 開講時期 曜日 時限 授業形態 教室名 A003115 前期 水曜日 1~2 講義 3301(峰) e-mail アドレス (現在担当者が未定です。20年度シラバスを参考までに掲載します) 授業の概要 【授業の到達目標】 土壌圏では、大気や植物あるいは微生物などと作用しながら、いろいろな物質や熱がダイナミックに移動し変 化しています。土壌物理学はこうした物質や熱の移動や状態を明らかにするもので、生産基盤や地域環境の保全 や修復を立案する上での大切な基礎となります。この講義では、土壌圏の物質循環で中心的な役割を果たす水を 対象とし、その移動や状態について、基礎的な考え方や具体的な計算法など工学的基礎を修得することを目的と します。構造物を支える力や斜面崩壊といった力学的分野は土質力学で、土壌中の熱やガスの移動を含めた大気 との相互作用は生物環境物理学概論で学ぶことになります。 【前提とする知識・経験】 流体力学や応用水理学の基礎知識を持つことが望ましいのですが、不可欠ではありません。大学生としての最低 限の科学の知識と論理的に考える力があれば結構です。また生物環境物理学概論と同時に履修すると理解が深ま ります。 【授業の具体的な進め方】 配布する資料集を使いながら、講義形式で進めます。眠くならないようにたくさん板書をしますから、厚いノー トを用意しておいてください。 【授業計画】 第 1週 本講義のガイダンス、土壌の構成 第 2週 土性と構造 第 3週 土壌中の物理化学的性質(1) 表面張力 第 4週 土壌中の物理化学的性質(2) 粘土表面とイオン 第 5週 土壌のエネルギー状態(1) 土壌水のポテンシャル概念 第 6週 土壌のエネルギー状態(2) 土壌水のポテンシャルの構成要素 第 7週 水分特性曲線(1) 水分特性曲線の意味とヒステリシス、 第 8週 水分特性曲線(2) 水分特性曲線の測定法と潅漑計画への応用 第 9週 飽和土壌中での水の流れ(1) ポアシュール則とダルシー則 第10週 飽和土壌中での水の流れ(2) ダルシー則によるフラックス計算 第11週 飽和土壌中での水の流れ(3) 飽和透水係数の測定法,飽和透水係数に影響する諸因子 第12週 不飽和土壌中での水の流れとは 第13週 圃場でのさまざまな水の流れ 浸潤、排水、蒸発 第14週 蒸発散とSPACモデル 第15週 期末試験 【教科書・参考書・教材】 教科書:指定しない。必要な解説資料は配布。 参考書:土壌物理学 W・ジュリー+R・ホートン著 取出監訳 築地書館 2006 環境土壌物理学I D.ヒレル著 内嶋監訳 農林統計協会 2001 土の物質移動学 中野政詩著 東京大学出版会 2001 【成績評価法】 レポートの成績(30点)と期末試験の成績(70点)を合計し、90点以上を秀、80点以上を優、70点以上を良、60点 以上を可とします。なお出席が2/3未満の場合は期末試験は受けられません。 【教員からのメッセージ】 授業では数回のレポ-トがあります。有効数字の扱いやExcel,Wordを使った分かりやすいレポートの書き方 に慣れて下さい。
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