山崎 和樹

染色家
山崎 和樹
四季の草木染め「染料地図」
植物名
科
アカソ
アレチマツヨイグサ
イヌタデ
コセンダングサ
セイタカアワダチソウ
セイヨウタンポポ
ドクダミ
ハルジオン
ヤブマオ
ヨモギ
イラクサ科
アカバナ科
タデ科
キク科
キク科
キク科
ドクダミ科
キク科
イラクサ科
キク科
植物名
アイ
コブナグサ
シュンギク
マリーゴールド
ベニバナ
植物名
アラカシ
アンズ
ウメ
カキ
キンモクセイ
クスノキ
クリ
ケヤキ
サトザクラ
シラカシ
ドウダンツツジ
ハナミズキ
ビワ
フジ
モミジ
ヤマボウシ
植物名
科
タデ科
イネ科
キク科
キク科
キク科
科
ブナ科
バラ科
バラ科
カキノキ科
モクセイ科
クスノキ科
ブナ科
ニレ科
バラ科
ブナ科
ツツジ科
ミズキ科
バラ科
マメ科
カエデ科
ミズキ科
科
茶(紅茶)
ツバキ科
茶(緑茶)
ツバキ科
コーヒーノキ(コーヒー) アカネ科
タマネギ
ユリ科
ナンキンマメ(ピーナッツ)マメ科
ウコン
ショウガ科
クチナシ
アカネ科
部位
使用量%(o.w.f.)時期
葉、茎
葉、茎
葉、茎
葉、茎
花、葉、茎
花、葉、茎
花、葉、茎
花、葉、茎
葉、茎
葉、茎
部位
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
100〜200
300〜500
300〜500
300〜500
使用量%(o.w.f.)時期
葉
葉、茎
花、葉、茎
花、葉、茎
花
部位
300〜500
100〜200
200〜300
100〜200
300〜500
夏
夏
夏
夏
冬
使用量%(o.w.f.)時期
葉、小枝
小枝
小枝
葉、小枝
葉、小枝
葉、小枝
イガ
落ち葉
落ち葉
葉、小枝
葉、小枝
葉、小枝
葉、小枝
葉、蔓
落ち葉
葉、小枝
部位
夏
秋
秋
秋
秋
春
春
春
夏
春
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
300〜500
秋〜冬
冬
冬
秋
秋〜冬
秋〜冬
秋
秋〜冬
秋〜冬
秋〜冬
秋
秋
秋
春〜夏
秋〜冬
秋
使用量%(o.w.f.)時期
葉・出し殻
葉・出し殻
実・出し殻
外皮
実・殻、うす皮
根茎
実
300〜500
300〜500
200〜300
50〜100
200〜300
50〜100
50〜100
一
一
一
一
一
一
一
明ばん
おはぐろ液
赤茶
黄みの茶
薄茶
茶みの黄
黄
薄い黄
薄茶
薄い黄
赤茶
緑みの黄
茶褐色
紫みの黒
鼠色
茶みの緑
茶みの緑
茶みの緑
茶みの緑
茶みの緑
茶褐色
緑みの鼠
明ばん
おはぐろ液
青(無媒染)
黄
黄
黄
赤(無媒染)、黄
一
茶みの緑
茶みの緑
濃茶
緑みの黄
明ばん
おはぐろ液
薄茶
赤茶
赤茶
薄茶
薄黄
薄茶
薄茶
赤茶
赤茶
薄茶
赤茶
薄茶
茶みの赤
黄
薄茶
薄茶
黒茶
小豆色
茶みの鼠
黒茶
緑みの鼠
鼠色
黒茶
茶褐色
茶褐色
銀鼠
小豆色
茶褐色
小豆色
茶みの緑
茶褐色
茶褐色
明ばん
おはぐろ液
茶
薄茶
薄茶
赤褐色
茶みの赤
黄色
黄色
焦げ茶
紫みの黒
茶みの鼠
焦げ茶
小豆色
焦げ茶
茶みの黄
食農教育 2004.1
………
82
教
材
へ
の
切
り
口
●
草
木
染
め
「草木染め」は草、根、木、皮などに含まれている自然の色を抽出し、糸や布
に染めます。草木の種類によって、思いがけないすてきな色との出合いがありま
す。また、同じ植物でも採集時期や媒染剤を変えることで、多彩な色を染めるこ
とができます。染め上げられた色は、どの色も自然の色であり、やすらぎと、自
然の偉大さ、美しさ、不思議さを感じます。
学校の校庭には、サクラ、ケヤキ、キンモクセイ、ツツジなどが、花だんに
はマリーゴールドが植えられています。空き地にはヨモギ、ハルジオン、コセン
ダングサ、セイタカアワダチソウなどが生えています。これらはみんな草木染め
の染料として使えます。草取りを兼ねて植物採集し、せん定した葉や枝、落ち葉
も利用しましょう。
調理室には、緑茶、紅茶やコーヒーの出し殻、タマネギの皮、ピーナツの殻や
薄皮など食材の余りものの染料がたくさんあります。日常生活の中で、草木染め
の「染料地図」を作って、捨ててしまう前に利用できるものを探してみましょう。
83
………
食農教育 2004.1