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東 京 全 労 協
2014年9月19日 №67
東京都港区新橋6-7-1
川口ビル6F
TEL. 03−5403−1650
FAX. 03−5403−1653
発行人 纐纈 朗
定 価 1部 10 円
田中正造の事業を
今につなぐ
東京全労協交流合宿2014、足尾銅山の地で学習と交流(9月6∼7日)
月 日∼ 日東京 全労協
が主催す る﹁足尾学習 交流﹂
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田中 正造 は、 死の 数時 間
前﹁お 前方 は田 中正 造に 同
情して 来て いる のか 、田 中
正造の 事業 に同 情し て来 て
いるのか﹂と問うたという。
田中正 造の 行っ た事 業と は
まさに ﹁反 公害 ﹂闘 争で あ
り、人権闘争であった。
バス の中 で田 中正 造の 生
涯を描 いた ビデ オを 観た 。
足尾銅 山の 採掘 事業 によ っ
て足尾 から 渡良 瀬川 流域 は
川に流 され る鉱 毒と 空中 に
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が 名の参加で行われた。
東京全労協は、毎年現地フィー
ルドワー クをおこなっ ている
が、今年 は﹁反公害闘 争の原
点﹂と言われている足尾に行っ
た。栃木 県日光市足尾 には、
江戸時代 に発見、採掘 されて
いた銅山 を古河一族が 買い取
り経営していた足尾銅山があっ
た︵1877年∼1973年︶。
ここで、 実際に見たこ とやガ
イドさん のお話を聞き ながら
感じたことを報告したい。
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まき散らさ れる亜硫 酸ガス
によって自 然と農業 と生活
が破壊され 人々は苦 しめら
れていた。
こうした中で﹁押し出し﹂
という今で いえばデ モを組
織し、谷中 から何度 も警察
の警備をか いくぐっ て上京
し、国会や 古河家に 要求を
突きつけた 。これを 受けて
衆議院議員 であった 田中正
造は議会内 で時の政 府を鋭
く追及した。
1900 年逮捕者 百人以
上︵後に全 員無罪︶ を出す
川俣事件。 なんら改 善され
るどころか 弾圧がひ どくな
る中で彼は 、190 1年議
員を辞職し 、天皇へ の直訴
行動を行っ た。その 後も廃
村化攻撃に 苦しむ谷 中村に
住みつき生涯闘い抜いた。
このビデ オを見た 後﹁足
尾鉱毒事件田中正造記念館﹂
に向かった。
記念館で は、副館 長さん
から鉱毒事 件の詳細 な説明
があった。 渡良瀬川 下流域
では、雨が降ると鉱毒によっ
て禿山とな った山か ら土砂
が流れ込み 、田畑を 土砂と
鉱毒が覆い 尽くした こと。
坑内で働く 人たちは ﹁よろ
け﹂︵珪肺 病︶によ って苦
しめられ、 幼い子供 たちは
次々と死に 母親の母 乳も鉱
毒に侵され ていたこ と。こ
う した中で 、明治の 封建制
度 が色濃く 残る時代 に女性
た ちは子供 と母親の ために
カ ンパを集 め、﹁女 押し出
し ﹂を行っ たこと。 当時の
学 者たちが ﹁健康被 害は鉱
毒 のせいで はない﹂ という
こ とに対し て、真実 を科学
的 な根拠を もって突 きつけ
たことなどの説明があった。
まさに、 今福島で 起きて
い ることと 同じよう なこと
が 、100 年以上前 にも起
き ていたこ と、田中 正造の
事 業はまだ 終わって いない
ことを実感した。
産業遺産が語るもの
続いて、 ﹁足尾歴 史館﹂
へ 行った。 この歴史 館は、
足 尾銅山の 歴史を伝 えるも
のだった。古河市兵衛によっ
てはじめられた足尾銅山は、
明 治から昭 和にかけ ては日
本 の近代化 のための 重要な
輸出産業として、戦時中は、
戦 力を担う 銅製品と して採
掘 と製錬が 行われて きた。
こ の施設群 を今﹁世 界遺産
に 登録する ﹂ための 活動が
行 われてい るとのこ とだっ
た。
足尾銅山 は197 3年に
閉 鎖され、 1989 年には
精 錬所も操 業を停止 してい
る 。しかし 、195 6年の
亜 硫酸ガス を止める 技術が
完 成される までの間 、製錬
の 過程で排 出された 亜硫酸
ガ スによっ て山は草 木のな
い禿山になった。
次に行っ た本山精 錬所跡
地 付近の山 々は、植 樹事業
に よって緑 が復活し てきて
い た。しか し、急な 斜面に
樹木を植え 付けると いう作
業は、銅山 閉鎖まで は主に
古河に勤め ていた家 族の女
性たちの手 で、閉山 以降は
国やボランティアの手によっ
て一つ一つ 進められ ている
ということ をガイド の山田
さんから説明を受けた。
一度破壊 された自 然を取
り戻すこと は大変な 作業が
伴うことを改めて実感した。
翌日に行 った﹁足 尾銅山
観光﹂にお いては、 坑内作
業の様子が 、江戸時 代、明
治・大正、 昭和と年 代別に
ジオラマ展 示されて いると
ころだった 。坑道の 長さは
1234キ ロメート ル、山
の中と地中 を何層に も堀進
んだという。
この仕事 に従事し ていた
労働者たち の労苦は 大変な
ものだっただろうと思う。
光と影
足尾銅山 は、日本 の近代
化に大きな役割を果たした。
そして、こ の銅山の 採掘、
製錬事業の 過程で発 明され
た技術や鉱 毒や亜硫 酸ガス
を取り除く 技術は今 後も日
本の工業に とって貴 重な財
産になるで あろう。 また、
古河は、労 働者を集 めるた
めに、住ま いを提供 し、家
の修繕、電 気代・水 道代も
無料にした 。日本初 の生活
協同組合も作られたという。
こうした財 産も﹁う かと見
れば普通の 原野なり 、涙を
もって見れ ば地獄の 餓鬼の
み﹂︵田中 正造︶と いうよ
うに心して みなけれ ば見え
ないものがある。
鉱毒問題 はもとよ り、戦
時中におい てこの鉱 山には
中国人︵1 57人︶ 、朝鮮
人2416 人、欧米 人捕虜
400人が働いていた。
多くは強 制連行さ れ、日
本人の約 %以下 の賃金と
病気で休む こともで きない
過酷な労働 と管理体 制の下
で働かさていた。
私たちの 宿泊した ﹁かじ
か荘﹂のす ぐそばに は﹁中
国人受難烈 士慰霊塔 ﹂があ
り見学した。
また鉱山 労働者た ちは、
労働組合を 作り、1 907
年には大争 議を起こ しその
後も待遇改 善、首切 り反対
の闘争を古 河側の懐 柔工作
に逢いながら闘った。
敗戦後は 、中国人 ・朝鮮
人労働者た ちがいち 早く責
任を追及す る闘いに 立ち上
がっている。
鉱山で利 益を得て いる者
たちには労 働者も含 めて、
自分たちの 生産物が 川の下
流の人たち を苦しめ ている
ことを知ろうとしない。
また、共 に働く者 たちの
過酷な現実 を知ろう としな
い。おなじ ようなこ とが、
今日本でそ して労働 現場で
起きている のではな いだろ
うか?
渡良瀬渓 谷鉄道か ら見る
自然を眺め ながらそ んなこ
とを考えながら今回のツアー
を終えた。
南部全労
協︵大田
区職労︶
藤村妙子
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東 京 全 労 協
第
フジビ闘争へのご支援に感謝し
ます。東京労組フジビグループ分
区議会議長、議員 各会派に
対し、解決に向け た協力の
要請を行いました 。併せて
援共闘会議として荒川区長、
会 議の 拡 大と 共 に、 私 たち
の 闘い は 勝利 に 向け 、 確実
嫌 がら せ はエ ス カレ ー トす
る ばか り です が 、無 駄 な抵
抗 にし か 見え ま せん 。 共闘
け てき た り、 フ ジビ に よる
士美術印刷田中一 族に対し
ては原則的に対応 し、現場
ま す。 そ して 働 く者 の 生活
と 権利 を 守り 、 資本 の 横暴
を 許さ な いフ ジ ビ闘 争 の勝
今後 も 月 日 の東 京総
行動 、 月 日の 東部 総行
動 が予 定 され て いま す 。引
き 続き の ご支 援 をお 願 いし
なりました。
東京都労働委員会は 月に審問
を終え、公益委員より労使双方に
対し和解に向けた検討の要望が出
されました。
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月
区内事業者約20 0件に向
けて現状の報告と 和解に向
での闘いを進めて参ります。
当該 名に対す るスラッ
プ損賠訴訟にとど まらず、
利 に向 け 、共 に 闘っ て 行き
ましょう。
に前進しています。
社前に立てた旗を 、行政を
使って撤去させた り︵一般
全労協全国一般東京労働
組合フジビグループ分会
けたご尽力お願い の手紙を
出しました。そう した一方
で、頑なな姿勢を 続ける富
商店の旗は黙認︶ 、会社へ
の立ち入りを規制 しようと
小金井俊弥
誠にありがとうございました。闘
争勝利、解決に向け大きな弾みと
私たちも早期解決に向けて和解
する文書を個人宅 に送りつ
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回連帯する夕べ報告
2014年
会 で す 。 月 日で 、 あ の 忌 ま わ
しいフジ製版偽装倒産・不当解雇
から 年となりました。
月 日 に は 、富 士 美 術 印 刷 田
中会長自宅マンションの隣地にあ
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日には支
月
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月 日 ︵ 金 ︶﹁ 第 回 会 進行 し 、主 催 者あ い さ つ
連帯する夕べ﹂を大井町きゅ な どの 後 、J A L原 告 の 訴
りあんで開催しました。
え やD V Dの 上 映が お こ な
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る田端台公園での決起集会、富士
美術印刷社前を通るデモを行い、
200名を超えるご参加を頂き、
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の可能性を探り、
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今 回 の 連 帯す る 夕 べ の ス われました。
ロー ガ ン に ﹁働 く 者 の 連 帯
その 後 、昭 和 シェ ル 労 組
で、生活と権利を守ろう!﹂、 の 柚木 さ んに よ る支 え る 会
サブスローガンに﹁反原発! へ の加 入 要請 や 会場 カ ン パ
復興 支 援 ! 沖縄 の 闘 い に 連 の お願 い など が あり 、 万
帯し よ う ! ﹂﹁ 地 域 の 仲 間 円 を超 え るカ ン パが 集 ま り
と連 帯 し 、 不当 解 雇 撤 回 ! ま した 。 参加 さ れた 皆 さ ん
すべ て の 労 働争 議 に 勝 利 し 大 変あ り がと う ござ い ま し
よう ! ﹂ ﹁ 非正 規 労 働 者 、 た。
未組 織 労 働 者と 連 帯 し 、 貧
盧佳 代 さん や HO W S の
困・格差社会をなくそう!﹂ 皆 さん の 歌が あ った り 、 参
﹁反 動 安 倍 政権 打 倒 ! 憲 法 加 され た 各争 議 団か ら の 争
改悪 を 阻 止 しよ う ! ﹂ を 掲 議 報告 を 頂い た りと 盛 り だ
げ開催しました。
く さん の 内容 で 大変 充 実 し
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④15:10∼15:30 申し入れ先:綿半鋼機株式会社
取締役社長 熊谷 洋平 東京都新宿区四谷1-4
綿半綱機は長野県に本社を置き、建築業を主として展開している会社です。
2013年に在宅診療専門の医師に対して夜間の電話対応を代行する、夜間のみ
のコールセンターを立ち上げました。久保組合員は、2014年2月に入社しまし
たが、会社の事業計画の不備により顧客数は低迷し、業務は改善されません
でした。そして、会社が基本給の削減を実施したため、組合から撤回を求め
ました。この結果、久保組合員に関しては基本給は元の金額に戻りました。
ところが、7月22日になり、突如「事業撤退」が決定され、自宅待機、退職勧
奨が行われています。看護職を活かせる職場への配置転換を求め交渉をして
いますが、事業の開始及び撤退について責任ある立場の方が交渉に出て来な
いため、交渉は難航しています。
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③13:50∼14:10 申し入れ先:東京リハビリテーションサービス
代表取締役 青山智・谷隆博 東京都三鷹市下連雀3-32-3名取屋興産ビル
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久保組合員は、看護師として2012年10月16日に入社し、訪問看護業務に従
事していました。ところが、2013年8月には「久保さんと一緒に仕事をしたく
ない職員がいる」との虚偽の理由で仕事から外され、9月には自宅待機を命じ
られました。自己都合退職への同意が、弁護士の署名でねつ造された為、労働
組合に加入し「退職不同意通知」を出したところ、即日解雇通知が会社の代理
人弁護士11人の署名・捺印で送られました。以降団体交渉を行っていますが、
不誠実な対応に終始されたため2013年12月に都労委に救済を求め、現在対応
中です。会社は証拠を捏造し都労委に提出するなど、依然として不誠実な対応
を繰り返しています。
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調 理 の 手 伝い に は J A L た集会でした。
原告 団 や 国 労の 仲 間 を 中 心
一生 懸 命作 っ た料 理 も ほ
に 名 ほど 集 ま り、 和 気 あ と んど 完 食し て いた だ き あ
いあいと準備をしました。 りがとうございました。
集 会 は 国 労の 千 葉 さ ん 、
最後 に 全員 で 後片 付 け を
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中央 区 職 労 の猪 狩 さ ん が 司 行い終了してきました。
月 日︵日︶
亀戸 公園 で行 われ
る団 結ま つり にも
出店 しま す。 ぜひ
遊び に来 てく ださ
い。
︵遠藤︶
﹁連 帯す る夕 べ実
行委 員会 ﹂と して
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9・18闘争2周年
フジビ集会&デモ
②11:30∼11:50 申し入れ先:ファミリーマートFC若葉台一丁目店
谷内 豊 オーナー
東京都稲城市若葉台1−23
清藤組合員は、店長候補として平成25年2月10日に入社し店長研修終了後に、
新店舗で店長業務に就任した直後、店長から降ろされ、解雇が通告されました。
組合に加入し、交渉で解雇を撤回させ団体交渉で数々の法令違反を指摘、是正
しましたが、自分の思うとおりに行かなくなった谷内オーナーは、団体交渉を
忌み嫌い清藤組合員にパワハラを繰り返しました。清藤組合員は抑うつ状態
になり、平成26年7月25日付解雇が強行されました。
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第 回 連帯する
夕べ は1 50 名以
上の 方々 の参 加を
頂き 成功 裏に 開催
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され たこ とを 報告
します。
手作り料理が評判の連帯する夕べ(8月1日)
久保共闘会議議長(9月18日)
不当解雇を労働組合の団結で撤回しよう
①9:30∼9:50 申し入れ先:株式会社ENTOENTO
代表取締役 松本 順市 東京都昭島市松原町1-18-11ダイヤヒルズ2階
人事評価コンサルティングを請け負っている株式会社ENTOENTOでは、20
13年新卒入社の甲斐組合員に対し、パワーハラスメント及び退職勧奨をおこ
なっています。その内容は、「臭いがする」「お前は発達障害だ」などの言
葉から、些細なことで始末書にサインを求めるなどです。団体交渉を開催し
ましたが、誠実に向き合おうとしません。
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総行動支援のお願い
全国一般三多摩労組
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全国一般三多摩労組では、9月26日(金)に以下の抗議・要請行動を予定
しています。ご支援を呼びかけます。