ニュートン市立学校 保護者のためのカリキュラム概観 あなたのお子さん

ニュートン市立学校 デービッド・フライシュマン(David Fleishman)、教育長(Superintendent) 保護者のためのカリキュラム概観 あなたのお子さんの 5 年生での一年 保護者の皆様 あなた方の子供たちはたくさんの知識とさまざまな経験を持って学校に来ます。あなた方は子供たちの最初の先生であり、
これからも先生であり続けます。あなた方から子供たちは家族の大切さや文化的伝統、第一言語を学んできました。あなた方
の努力により、子供たちは考え、創造し、思いやる生徒として学校で学習の冒険を続ける準備ができたのです。 われわれは、あなた方の子供たちの教育上のパートナーとして、子供たちに有意義な学習体験を提供する責任があります。
われわれは手をたずさえお子さんを助けて、生涯にわたる学習者として最大限に可能性を発達させることができるのです。 カリキュラム・コーディネーターは絶えず先生方の意見を取り入れながら、この学年別カリキュラム概観を用意しました。
それにより、あなた方の子供たちが今年度発達させる能力や技能が一目でわかります。これらの技能や能力は、英語を話すか
他の言語を話すかにかかわらず、また特別な支援を必要とするか、さらなるチャレンジを必要とするか否かに関わらず、すべ
ての子供たちに適用されます。 この学年別カリキュラム概観は子供たちの先生や校長、学校職員との議論を奨励することを目的としています。各学校は、
校長の指導のもと、標準準拠の教育に対する市としての目標に沿い、あなた方の子供たちに教える最上の方法を決めています。
われわれの小学校のカリキュラムについてより詳しくはカリキュラムの判断基準(学年別)と成果報告(K―3と4―5)に書いて
ありますので、お子さんの先生にお尋ねください。 よくある質問「今日、学校では何を習ったの?」は通常満足のいく、または有益な答えをもたらしません。しかしながら、
あなたのその質問は学校が大事であるというシグナルをお子さんに送ります。あなたはお子さんにあなたがお子さんの教育に
ついての積極的なパートナーであることを気づかせているのです。次のようなより具体的な質問をしてみてください: 〜数学ではどんなことを話したの?科学では?美術では?音楽では?(あるいは他の科目で)
〜今夜はどんな宿題をしなくちゃならないの?
〜終わらせるまでの計画を立てる必要がある長期プロジェクトは何?
次のようなことをあなたがするのも役立つでしょう: 〜ときどき子供の学校を訪ねて、可能なときには学習成果を知るために先生や校長に会う
〜親と教師の会(PTO)や学校評議会に参加する
〜読書を奨励する
〜特定の科目に関連した「実生活」での経験を子供に与える;例:身長や体重、公園や地域での歩行記録を図表にする、買い物
をする、料理をする、お話をする/思い出を語る、絵を描いたり工作をしたりする
〜本、雑誌、新聞を子供と一緒に読む、または読み聞かせる
〜宿題やテストの準備をするための「勉強をする場所」を家の中に決める
〜子供と宿題の見直しをしたり、宿題について話す
〜あなたに質問するよう、また、あったことや気になることについて話すよう子供に奨励する
〜公園、博物館、図書館やボストン地域の史跡へ家族で出かける
覚えていてください:子供の学校での体験にあなたが関わりを持つことは子供の出席率や、学業成績、社会的行動をよりよ
いものにするのに役立ちます。
よい一年を過ごされますよう。
アン・カウフマン-フレデリック(Ann Koufman-Frederick)
指導・学習担当副教育長(Deputy Superintendent for Teaching & Learning) ひと目でわかる技能と能力
ここにあるのはあなたの子供が今年度に発達させるであろう技能と能力です。
子供の発達の速さは子供の年齢や成熟度によります。
科学と技術/工学(Science and Technology/Engineering)
 教室内の実験・調査で検証可能な問題を設定する
 科学用の器具を使ってさまざまなデータを収集し、記録し、解釈する
 ノンフィクションの文章、図表、写真を解釈して必須の情報を判断する
 研究中に生じた疑問に答えて、情報を文書、口頭、図の形で表す
 工学設計プロセスまたは科学的方法の各ステップを実行する
 降水の種類を気象条件と結びつける
 ジェット気流がわれわれの天気にどのような影響を与えるか説明する
 天気と気候の違いを区別する
 水の循環の図を描き、説明する
 生物をそれらに共通する特徴にもとづいて分類する
 エコシステム内の特徴と相互関係について説明する
 科学的機器を用いて生物の挙動を観察し、記述する
 食物連鎖のレベルについて述べる、またレベル内のエネルギーの移行を太陽を起源として説明する
 電気回路内でのエネルギーの変換について示し、説明する、また電気回路とその各部分の役割について
述べる
 物質を電気を通す物と通さない物とに分ける
 電磁石の働きと用途について示し、述べる
 磁石には引き合う極と反発しあう極があることを認識する
 物質を磁石に引きつけられる物とそうでない物に分ける
 与えられた設計課題に適した道具や材料、達成結果の発表方法を考えることができる
 さまざまな単純機械と複合機械にについて、またそれらの用途について述べ、説明する
言語技能と読み(Language Arts and Reading)
 ひとりで読むための、適度に読みごたえのある本をさまざまなジャンルから選ぶ
 異なる多くの国を舞台とし、異なる文化や民族的伝統、宗教、あるいは地理的背景を持った作者によっ
て書かれた話を読み、聞く
 用意された 5 年生向けの文章の一節を適切な区切りと速度で、適切な表現、抑揚をつけて読む
 聴衆を前にして選んだ文章を朗読することを計画し、朗読する、その際、文章に適した口調と声で朗読
する;例、朗読劇場(Readers Theater)の中から好きなもの、または好きな一節を演じる、一人芝居、二
人で朗読するための詩を演じる
 文章を理解するため、関連付けをする、疑問を持つ、予告や予測をする、資格化する、推定する、重要
な事柄をハイライトする、要約する、総合するといった「アクティブ・リーディング」法のレパートリー
を使う
 物語を読んで主な出来事を要約する、また、ノンフィクションを読んで主題、主題を支える考え、主題
を支える細目を要約する
 戯曲に特有な構成要素を見い出し、分析する;例、場、幕、配役、ト書き
 フィクションの文章とノンフィクションの文章の両方について、疑問を提示し、予測をし、自分の経験
と関連付け、結論を引き出しているような読後文を書く

登場人物の性格の特徴を読み取る、またどのようにして登場人物の考えや言葉、行動がその性格を表し
ているか読み取る;主要な登場人物が時間とともにどのように変わっていくかについて述べる
 普段あまり使わない言葉、感覚的な詳細な記述、比喩的表現、直喩と暗喩、文章のリズムと流れなど、
豊かな言語表現の例を指摘し、分析する
 著者の人生における実際の経験とその文学作品中の登場人物や出来事との間の類似と相違を指摘し、議
論する;例、フェイス・リングゴールドまたはケイト・ディカミリオの実体験とその作品中の人物を比
較する
 適切な言葉、速度、発声、アイ・コンタクトを使って、さまざまな聴衆に対し効果的に話す
 新しい語彙を獲得し、使う
 25 の一般的な接頭詞の意味と 15 の意味を含む接尾詞がわかる
 よく知っている語幹部と意味を含む接頭詞や挿入詞、接尾詞からなる複数のシラブルを持った言葉の意
味を説明する;例、invisible は“not able to see”を意味する;international は“between
nations”を意味する
 7 つの基本的な品詞がわかる:名詞、代名詞、動詞、副詞、形容詞、接続詞、前置詞
 主語と述語や文末記号の知識をもとに、無終止文(ピリオド、コロンなどを使うべきところをコンマだけ
で続けた文)、コンマの誤用、完全文となってない文の一部を識別する
 会話部分で、話している部分とそうでない部分を区別するために引用符とコンマを使う
 文章を書く際、表音スペルの一般化や接尾辞の操作、通常一般のスペル法則を使って約 800 の最頻出単
語を正しくつづる
 読みやすい形でよどみなく筆記体で書く;すべての文字を正しい形で書く
 段落分けがされ、目的にかなった導入部と結論を持ち、考えが論理的に配列されているような、筋道の
通ったよく整理されたレポート、またはエッセイを書く
 情景描写に豊かな言語を使った、情感を生み、あるいは印象を伝えるような描写的な作品を書く
 はじめ、中ほど、終わりの各部分があり、設定や登場人物についての詳細な記述を含み、クライマック
スや解決部に導く出来事を組み込んだ物語を書く
 読者を説得するための事実と例、また裏づけとなる情報を使った説得文を書く;例、作者のねらいを説
明するために本の一説を引用している書評、詳細な記述のあるレストラン評、あるいは筆者の立場を裏
付ける明確な例を持った論説
 詩のテクニック(頭韻法、感覚的イメージ、擬音語)や比喩的表現(暗喩、隠喩)、視覚的要素(大文字、
行の長さ)を使って詩を書く
 生徒自身が選んだ課題につき、さまざまなリソースと参照文献を使って調査研究を行う
 画像、文章、音楽、効果音やグラフィックスを組み込んだメディア作品を創作するために読む、書く技
能を使う
歴史と社会(History and Social Studies)
 年表や他のグラフィック・オーガナイザーを解釈し、またそれらを作り、重要な出来事の筋道を説明す
る
 北アメリカに住む人々の文化、経済、宗教について述べる
 ヨーロッパやアフリカの人がアメリカ大陸に来た地理的、経済的、宗教的理由について説明する
 アメリカ独立戦争について、その原因と結果について説明する
 初期の合衆国史上重要な人物たちを認識し、彼らの思想や寄与について説明する
 特定の歴史的出来事について複数の観点から述べる
 地勢とそこに住む人々の暮らし方との間の関係について述べる
 慣用的な地図作成法と記号を使ってある地域の地図を解釈する、また完成させる
 地図、チャート、表、その他の地理学的データを解釈する
 経済用語を適切に使う、例、輸出、輸入、物資、供給、需要
 物やサービス、思想の交流を人々が遭遇したことの結果として説明する
 人々が変化をもたらすためどのように政治的プロセスに参加するか、その例を挙げる
 ノンフィクションの文章の中の本質的な情報と関連情報とを区別する
 文章を要約し、メモの編纂や整理のためにモデルを使う
 情報を理解していることを示すような文章や絵による作品を作る
算数(Mathematics)
算数の実践(Mathematical Practices)
 問題を理解し、それを最後まで我慢強く解く
 抽象的、量的に論証する
 建設的な議論を構築し、他の人の論法を批判する
 算数を用いてモデル化する
 適切な道具を有効に使う
 正確さに注意を払う
 構造を捜し、役立てる
 繰り返される論法に規則性を捜し、表現する
演算と代数的思考(Operations and Algebraic Thinking)
 数式に括弧、大括弧あるいは中括弧を使う、またそれらの記号を持つ式の値を求める
 簡単な計算式を書き、答えは出さずにその数式の解釈をする
 二つの与えられた規則を使って二つの数列を作る;二つの数列の対応する項からなる順序対を作る、そ
して座標平面に順序対をグラフ化する
十進法における数と演算(Number and Operations in Base Ten)
 複数の桁数を持つ数では、ある位はその右隣の位の十倍であること、また左隣の位の十分の一であるこ
とを理解する
 ある数に 10 の累乗を掛けたとき、積となった数が持つ 0 の数について説明する、また、小数が 10 の累
乗で積算または除算されたときの小数点の位置の変化について説明する;10 の累乗を表すのに整数の指
数を使う
 千分の一までの小数を読み、書き、比較する
 小数を任意の位で四捨五入するのに桁値の理解を使う
 標準的な計算方法で複数桁の整数同士の掛け算をすらすらと行う
 4 桁までの被除数と 2 桁までの除数を持つ割り算で整数の商を求める、その際、桁値や演算の性質、また
は掛け算と割り算の関係にもとづいた手法を使う;式や長方形の点配置、面積モデルなどを使って計算
を図示し、説明する
 百分の一までの小数の加減乗除をする、その際、具体的なモデルあるいは図と、桁値や演算の性質、ま
たは掛け算と割り算の関係にもとづいた手法とを使う;手法を書かれた方法と関連付け、使った論拠を
説明する
数と演算―分数(Number and Operations―Fractions)
 異なる分母を持つ分数(帯分数を含む)の足し算引き算を行う
 分数の足し算引き算を含むような文章題を解く、分数は同じ全体を持ち、分母は異なることもある
 分数を分子割る分母の割り算として理解する(a/b=a÷b)
 分数や帯分数の掛け算を含むような実世界の問題を解く
 これまでに持っていた割り算の理解を(1/a)÷bやb÷(1/a)に応用拡張する

正の整数、負の整数を零度より上や下の温度、海面より上や下の海抜、または預金と借金などの量とし
て説明する
測定とデータ(Measurement and Data)
 与えられた単位系の中の異なる単位間の変換を行う、またこれらの変換を多段階の問題や実世界の問題
を解決するのに使う
 1/2、1/4、1/8の分数単位で測定されたデータセットを表すラインプロットを作る
 体積を中身が詰まっている形の属性として認識し、体積測定の概念を理解する
 単位立方体、立方センチメートル、キュービック・インチ、キュービック・フィートまたは臨時の単位
を数えることにより体積を求める
 掛け算足し算と体積を関連付ける、また体積を含むような実世界や算数の問題を解く
図形(Geometry)
 座標系を決めるために2本の垂直に交わる数直線を使う、原点と呼ばれる交点はそれぞれの数直線の0
の位置と合致し、座標平面上の点は座標と呼ばれる二つの数の順序対によって表される
 座標平面の第一象限内に点をしるすことにより実世界や算数の問題を表す、そして点の座標値を問題に
沿って解釈する
 二次元の形の分類で、ある分類が持つ属性はその分類の中のどの小分類にも当てはまることを理解する
 二次元の形を性質にもとづき体系的に分類する
教育用テクノロジー(Educational Technology)
授業用テクノロジー(Instructional Technology)
 学年にふさわしい利用可能なテクノロジー・ハードウェアとアプリケーションに対する基本的な理解を
示す
 知識や考えを効果的に交換するためさまざまなツールやアプリケーションを使う
 テクノロジー・システム、情報、ソフトウェアの倫理的利用を実践する
 テクノロジーの好ましい使い方について述べ、それを実行する
 さまざまな情報源から情報を捜し、評価し、集め、整理するためにテクノロジーを使う
 問題を解決するためコンテンツ特定のツールを使い、カリキュラム内容の理解を深める
 学年に適したさまざまなテクノロジーを使って考えを伝える、共同研究する、発表する、絵で表す
図書館メディア(Library Media)
 図書館の中の絵本、やさしい本、伝記、科学、事典類、詩、神話、歴史、地理のセクションの位置がわ
かる
 フィクションとノン・フィクションの区別をする
 リサーチの課題を理解し、リサーチのための質問を組み立て、複数の情報源からの情報を整理統合し、
適切な発表の形にする
 図書室メディア・センターのリソースからさまざまな印刷物や電子媒体の形の情報にアクセスし、情報
を探し出し、選び、評価する
 活字や電子媒体のリソースを使って情報を探し出すため、項目を広げたり狭めたりしてキーワードを使
い、検索手法を構築する
 ざっと目を通すことにより電子媒体や印刷物の中から情報を抽出するためにキーワードを選び、使う
 楽しみで読むための本を探し、借り出す、また自分の読書傾向を知る
 サイバー・セーフなやり方でインターネットをリサーチのために使う
 電子カタログ、オンライン・データベース、デュウイの十進分類法を使って図書室にある本の場所を知
る

有効なメモの取りかたをし、印刷物や非印刷物から集められた情報の情報源を明示する、盗作の概念を
理解する
 図書室内で正しい責任ある行動を示す
芸術:音楽(Fine Arts: Music)
 多様な文化を持つ社会を反映したさまざまな音楽のよさを味わう
 メロディパターンを聴き、パターンを認識する
 さまざまな文化からの作曲家による音楽のスタイルを聞き分ける
 選定された作曲家の作品を聞き分ける
 さまざまな文化からの歌を聞いたり、歌ったり、演じたりする
 輪唱歌やパートナー・ソングを歌い、一部分を歌う自覚を高める
 楽譜を読んで歌を歌う
 旋律楽器や合唱の勉強を通して簡単な楽譜を読む
 よく知っているメロディにあわせて作詞する
 教室にある楽器で作曲する
 曲に合わせて旋律伴奏をする
 好感を与えるやり方と高さで自分の声を使う
 さまざまな文化を反映した歌を歌い、展開させる
 さまざまな音楽作品を解釈するために文化的影響を使う
 課題曲を比較対照する
芸術:美術(Fine Arts: Art)
 観察や記憶、想像をもとに基本的な画材を使って描く
 文化の多様性を反映している他学科の分野からのトピックをさまざまな画材を使って描く
 適切な画材を選んで作品を完成させる
 観察や記憶、空想をもとに絵を描く
 色の混合や溶剤のコントロールを強調して描く
 粘土で機能を持った形を作る
 紙の構造物をデザインする
 モノプリントやフォーム、リノリウム版画板などの基本的な版画プロセスを使って版画をする
 いろいろな形の紙をコラージュしてイメージやパターンを作る
 いろいろな素材を使って 3 次元の形を作る
 布のコラージュや麻紐の絵、織物を作る
 さまざまな文化や時代の優れた芸術家について知る
 多様な文化からの美術作品を認め、尊重する
 美術用の用具や材料を適切に正しく使う
保健体育(Physical Education, Health and Wellness)
 あらゆる移動技能を成熟した発達レベルで行い、それらの技能をさまざまな運動に応用する
 正確さと距離に関して成熟した発達レベルで投げ、受け取り、蹴り、打つ
 重心を支持基盤上に保ちながら、さまざまな大型の用具の上でバランスをとる
 さまざまな動きや静止運動の中で体をささえ、持ち上げ、コントロールする
 動きの概念や手法が技能を高めるのにどのように使われるか認識する
 ゲームや運動で使われる基本的な運動要素や戦略を認識する、例、パスして行く、パスを受け取るため
に移動する、など
 健康によい活動を認識し、実行する(例、健康的な食生活、運動、内省)

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
エアロビック・フィットネス運動で目標心拍レベルを適用する
自分のフィットネス目標を立てる
運動をしたときやさまざまな活動をしたときに働く筋肉の名前を言う
与えられた課題をこなすために効果的に時間を使う
競争的な活動、協調的な活動の両方において、協力して実りのある活動をする
自分がしたルール違反に関する教師の判定を肯定的に受け入れる