WSF現地報告会レポート 2016.8.12(寺本) 1.はじめに *WSFをめぐるさまざまな議論、世界社会フォーラム(WSF)の転換点? *「先進国」で行われる初めてのWSF 2.ケベック州とモントリオール *ケベック州は、カナダで唯一フランス語を公用語としている州 *人口〜ケベック州約 800 万人、モントリオール大都市圏約 400 万人 *面積〜日本の約4倍、インドの半分くらい *1980 年、1995 年に2回の住民投票(独立の是非を問う)、1995 年はほぼ伯仲 *言語〜フランス語 600 万(うち 400 万人はフランス語のみ)、モントリオールではほぼ 半々と言われている *労働組合の組織率がカナダで一番高い(約 25%)。子育て支援も手厚い〜託児所には1 日 5 カナダドルで預けることができる 3.WSFモントリオールの概況 *カナダ連邦政府、ケベック州政府が支援〜財政、公的施設・州立大学の使用など *しかし、連邦政府は「南」諸国(主にアフリカ)からの参加者の一部にビザ発給を拒否 (約 200 人) 、ビザ拒否の基準は不明で恣意的、 「WSF参加を口実にして不法滞在する 恐れ」、ATTAC でもトーゴ、ベニン、ガボン、セネガルなどの代表が入国できなかった *会場は、ケベック大学モントリオール校(フランス語大学、45,000 人の学生)、マギル 大学(英語大学、25,000 人の学生)が中心、それ以外の公的施設、公園なども会場に *参加者は、事前登録 15,000 人で多くても 20,000 人程度か、当初の見込みは5〜8 万人 なので大幅に下回った *入国審査の問題もあるが、主要にはケベック州内からの参加が少なかった、その理由と して、ATTAC ケベックは「バカンスに行った人が多い」 「同時並行してWSF会場のす ぐ近くでフェスティバルが開催された」などを挙げていたが、実際のところは不明 *印象では、地元参加者を除くと北米大陸からの参加者が圧倒的に多い、先住民の参加が 目立った、日本からは 15〜20 人か、アジアではフィリピンなどから参加 *通訳体制の不備 *社会運動総会がなくなった、「討論」から「行動の提案」へ「提案の広場」を 13 日、14 日に設けたが、どうなるかは未知数 *第2回課題別フォーラム・反核WSF *シオニスト団体による宣伝行動とWSF参加者による抗議 4.グローバル ATTAC のとりくみ *ATTAC ケベックの奮闘 *ケベック、アルゼンチン、フランス、ドイツ、スペイン、ベルギー、イギリス(グロー バル・ジャスティス・ナウ)、モロッコ、チュニジア、日本など *ワークショップ、キヨスク、グランド・カンファレンスの企画・運営
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