生化学実験Ⅱ

科目名
生化学実験Ⅱ
(科目番号)
(091133)
学科等
教員名
奥野 海良人
曜日・時限等
選択
保健栄養
時間割表参照
オフィスアワー
在室時
履修年次
3
単位数
1
D303研究室
授業概要
栄養分野の専門家となるために必要な人体の構造・機能に関する知識を身につけるうえで、糖質・脂質・タンパク
質などの化学的特性や代謝の理解は重要である。本実験では、生化学およびその関連科目の講義で学ぶことを
基盤として、糖質・脂質・タンパク質など定性・定量分析を実際に体験し理解を深める。
準備学習
各授業項目の学習内容について、生化学の授業内容と関連付けて予習してくる。
授
業
計
画
回
授業項目
学習内容・到達目標
1
生化学実験の準備
生化学実験実施にあたっての注意事項として、器具や試薬の取扱方法、危険防止、
廃棄物の取扱いなどを理解する。実験レポートのまとめ方を理解する。
2
水溶液の調製
酸や塩基の水溶液(高濃度酸から低濃度酸の調製を含む)を調製し、中和滴定によ
り、パーセント濃度、モル濃度、規定濃度などの概念を理解する。
3
複合溶液の調製
複数の濃度が表記されている溶液を調製することにより、混合方法の概念を理解す
る。
4
アミノ酸の定性分析(1)
ニンヒドリン反応、キサントプロテイン反応、アダム・キーウィッツ反応などの定性反応
を用いて、種々のアミノ酸の性質を理解する。
5
アミノ酸の定性分析(2)
ミロン反応、硫化鉛反応、坂口反応などの定性反応を用いて、種々のアミノ酸の性質
を理解する。
6
タンパク質の定量分析
ビューレット反応を用いたタンパク質の定量分析により、タンパク質の定量を理解す
る。
7
ビタミンCの定量分析
ジピリジル法を用いたビタミンCの定量分析により、吸光光度法、検量線法、最小二
乗法、回帰直線式、相関係数などを理解する。
8
ミクロケルダール法による 尿中に含まれる窒素化合物を分解し、硫酸アンモニウムとして補足する。水蒸気蒸
尿中総窒素量の定量(1) 留装置を組立て、試運転を行う。含窒素有機物の硫酸分解を理解する。
9
ミクロケルダール法による 水蒸気蒸留および逆滴定によって求めたアンモニア量から試料尿中の窒素量を算
尿中総窒素量の定量(2) 出する。水蒸気蒸留法、逆滴定法などを理解する。
尿中のカルシウムやリンなどのミネラルを定量し、生体内のミネラルの動態を理解す
る。
10
尿中ミネラルの定量
11
尿中クレアチニンの定量
尿中のクレアチニンを定量し、腎機能の指標である糸球体濾過速度について理解す
る。
12
尿中の尿酸の定量
尿中の尿酸をウリカーゼ法を用いて吸光度測定する。酵素のもつ厳密な基質特異性
に着目した定量分析法を理解する。
13
14
15
成績評価の
方法・基準
教科書
各回毎に実験レポートを作成し、提出する。実験レポートの内容で評価する(100%)。
栄養科学シリーズ 栄養生理学・生化学実
験
加藤秀夫、木戸康博、桑波田雅士 講談社サイエンティフィク
(2年次、生化学実験Ⅰにて購入済み)
参考図書
教員からの
メッセージ
こまめに記録を取ることと並行して、実験の待ち時間を有効に利用して、グループの仲間とディスカッションし、そ
れらも併せて記録する。実験記録とディスカッション記録をもとにして実験レポートを書き上げることに努める。