3.西洋建築史作品(1) 【Ⅰ計画:過去問20年の類似項目別による出題

3.西洋建築史作品(1) 【Ⅰ計画:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】
1
平成12年度 問題25
平成14年度 問題25
平成15年度 問題25
平成16年度 問題17
平成17年度 問題25
次の歴史的建築物とその建築様式との組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
次の建築作品とその説明との組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
歴史的な建築様式に関する次の記述と図との組合せのうち、最も不適当なものはど
れか。
歴史的建造物の改修等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築作品とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、(
)内は主な設計者である。
イスタンブールのハギア・ソフィア ・・・ ビザンチン建築
1
サヴォア邸
ル・コルビュジェによって設計された住宅で、「近代建築の五原則」を作品として体現
した空間構成が特徴である。
2
パリの旧エトワール広場の凱旋門 ・・・ バロック建築
2
バイミオのサナトリウム
アルヴァ・アアルトによって設計された結核患者が療養するための病院で、合理的で
明快なゾーニングと風土に根ざしたヒューマン・デザインが特徴である。
3
桂離宮 ・・・ 数奇屋風建築
3
グッゲンハイム美術館
フランク・ロイド・ライトによって設計された美術館で、吹抜けに面した螺旋状の展示空
間が特徴である。
4
東大寺南大門 ・・・ 天竺様(大仏様)建築
4
シドニーオペラハウス
国際コンペによって選ばれたヨーン・ウツソンが設計したオペラハウスで、円弧のシェ
ル郡によるシンボリックな造形が特徴である。
5
ローマのサンピエット ・・・ ルネサンス建築
5
1
「ビルバオ・グッゲンハイム美術館(Frank O. Gehry)」は、彫塑的な形態であり、三層
にわたる展示空間が中央アトリウムを囲うように配置されている。
2
横浜赤レンガ倉庫は、長年使用されていなかった煉瓦造の倉庫を、劇場、ギャラ
リー、商業施設等にしたものである。
2
「アラブ世界研究所(Jean Nouvel)は、図書館、博物館、展示室等からなる複合施設
であり、南北二つの棟がスリット状の通路及び正方形の中庭を挟んで対峙する構成と
なっている。
3
トリノのリンゴット工場再開発は、巨大な自動車工場を、見本市会場、音楽ホール、ホ
テル、事務所等からなる多機能建築物にしたものである。
3
「フランス国立図書館(Dominique Perrault)は、大きな三つのゾーンからなり、前庭か
ら入る中央ゾーンは、傾斜屋根により高い天井高を有し、中央にガラス張りの積層式
書架形式のライブラリーがある。
4.ギリシア
建築のイオ
ニア式オー
ダー
4
ロンドンのテイト・モダンは、煉瓦造の証券取引所を、美術館にしたものである。
4
「ロイズ・オブ・ロンドン(Richard Regers)は、模擬設備、エレベーター、便所、階段等
のサービス機能をもったシャフトを、建築物の外周部に独立して配置している。
5.ビザン
チン建築の
ペンデン
ティヴドー
ム
5
パリのオルセー美術館は、駅舎の大空間を生かして、美術館にしたものである。
5
「香港上海銀行本店(Norman Foster)」は、吊橋の工法を応用した構造の採用によ
り、各階は、2列のマスト状の組柱の間が開放的な無柱空間となっている。
解答 (正解肢5)
解答 (正解肢4)
解答 (正解肢4)
解答 (正解肢3)
○
○
○
1
×
パリの旧エトワール広場の凱旋門は、バロック建築ではなく、ネオクラシシズム(新古典
主義)の建築様式である。
1
○
2
○
5
○
○
○
4
×
ケネディ空港TWAターミナルは、ルイス・カーンではなく、エーロ・サーリネンによって
設計されたものである。
1
2
○
2
○
3
4
5
○
○
○
1
2
3
4
3
×
図は、ギリシア建築のイオニア式オーダーではなく、ローマ建築のコリント式オーダー
である。
4
○
3
×
ロンドンのテイト・モダンは、煉瓦造の証券取引所ではなく、火力発電所を美術館にし
たものである。
○
4
○
5
5
×
フランス国立図書館は、4棟の高層棟が互いに向き合っている建物である(設問は、
英国図書館セントパンクラス館の内容である)。
○
5
平成19年度 問題25
平成20年度 問題24
平成22年度 問題3
平成23年度 問題2
平成24年度 問題3
既存の建築物の改修等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
近代建築史に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
「建築様式又は芸術様式」と「建築作品(建築家)」との組合せとして、最も不適当なも
のは、次のうちどれか。
ヨーロッパの歴史的建造物とその建築様式に関する次の記述のうち、最も不適当なも
のはどれか。
建築物の保存、再生等の事例に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
国立西洋美術館本館(東京都台東区)の改修においては、免震レトロフィット工法を
採用し、竣工時の形を損なうことなく地震に対する安全性を高めている。
1
アーツ・アンド・クラフツ運動は、手仕事とデザインを結びつけて生活と芸術を統一す
ることを主な目的とし、ウィリアム・モリスが主導したデザイン運動である。
2
サッポロファクトリー(札幌市)は、明治9年に開設されたビール工場の煉瓦造の建築
群を保存、再生し、それらを大きなアトリウムや地下通路等で結び付けて複合商業施
設としたものである。
2
アール・ルーヴォーは、19世紀末にヨーロッパで流行した新しい装飾美術の様式であ
り、有機的な自由曲線の組合せを鉄やガラス等を用いて作り出している。
アートプラザ(大分市)は、大分県立図書館を展示施設に転用したものである。
3
ル・コルビュジェは、「近代建築の5原則」として、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水
平連続窓、自由なファサードを提示し、この原則を具現させた作品は、「サヴォア邸」
である。
4
リンゴット工場再開発(トリノ)は、巨大な自動車工場を、大学と研究所に転用したもの
である。
4
近代建築の流れにおいて、機能主義を表す考え方である「形態は機能に従う」は、ル
イス・サリヴァンの言葉である。
5
テイト・モダン(ロンドン)は、煉瓦造の火力発電所を、エントランスホールを兼ねた5層
吹抜けの巨大な展示空間をもつ美術館に転用したものである。
5
アドルフ・ロースは、「必要様式」という考え方を提示し、機能主義・合理主義の設計理
論の先駆者とされており、代表的な作品に「ウィーン郵便貯金局」がある。
建築様式又は芸術様式
1. ルネサンス建築
3. アール・ヌーヴォー
タッセル邸
(V.オルタ)
4. 国際様式
レイクショアドライブ・アパートメント
(ミース・ファン・デル・ローエ)
解答 (正解肢5)
解答 (正解肢)
○
○
○
2
1
○
2
○
3
2
○
3
×
リンゴット工場再開発は、巨大な自動車工場を、大学と研究所に転用したものではな
く、音楽ホール、店舗などの総合建築物へ転用したものである。
×
バシリカ・パラディアーナは、バロック建築ではなく、ルネサンス建築である。
1
ヴェローナ(イタリア)のカステルヴェッキオ美術館は、歴史的建造物であった市庁舎
を市立美術館へ再生させたものである。
2
ピサ大聖堂は、ラテン十字形のプランをもち、会堂部は五廊式、袖廊部は三廊式、交
差部に楕円形のドームをもつイタリアのロマネスク建築である。
2
ロンドン(イギリス)のテイト・モダンは、第二次世界大戦後の復興時に建設された火力
発電所をモダンアートの美術館へ再生させたものである。
3
アミアン大聖堂は、身廊部・袖廊部ともに三廊式であり、内陣に周歩廊と放射状祭室
とをもつフランスの盛期ゴシック建築である。
3
パリ(フランス)のオルセー美術館は、鉄道の駅舎を印象派の作品を中心とする美術
館へ再生させたものである。
4
サン・マルコ大聖堂は、ギリシア十字形の集中式プランをもち、中央の交差部及び十
字架の4枝の上にドームをもつイタリアのビザンチン建築である。
4
札幌市のサッポロファクトリーは、ビール工場の煉瓦造の建築群を複合商業施設へ再
生させたものである。
解答 (正解肢1)
解答 (正解肢1)
×
ヴォルムス大聖堂は、バロック建築ではなく、ロマネスク建築である。
1
×
カステルヴェッキオ美術館は、市庁舎ではなく、城塞(スカリジェロ城)を市立美術館
へ再生させたものである。
○
2
○
○
○
注)類似の選択肢問題は、10色(黄色、緑色、紫色、水色、オレンジ色、薄い黄色、薄い緑色、薄い紫色、薄い水色、薄いオレンジ色)にて分類している。出題問題の図は、手書きとしている。
○
3
○
4
5
○
2
3
4
×
アドルフ・ロースは、「装飾と罪悪」という考え方を提示しており、設問はオットー・ワグ
ナーの考え方である。
ヴォルムス大聖堂は、東西両端にアプスを対置させた二重内陣、三廊式のバシリカ
で、東西の内陣と交差部とに塔をもつドイツのバロック建築である。
○
○
5
1
1
3
4
○
フィレンツェ大聖堂の大ドーム
(F.ブルネレスキ)
バシリカ・パラディアーナ
(A.パラディオ)
解答 (正解肢4)
1
建築作品(建築家)
2. バロック建築
○
1
5
倉敷アイビースクエアは、平家建の紡績工場の一部を撤去してできた二つの広場を
中心として、ホテル、展示施設等にしたものである。
○
○
4
3.初期キ
リスト教建
築の柱廊
付バシリカ
形式
ケネディ空港TWAターミナル
ルイス・カーンによって設計されたプレキャストコンクリートのシェル構造によるターミナ
ルで、コンクリートの可塑性を生かしたドラマティックな空間が特徴である。
1
2.ルネサン
ス建築の二
重殻のドー
ム
解答 (正解肢2)
3
3
1.ゴシック
建築のフラ
イングバッ
トレス
○
1
2
注)一部の選択肢問題に「日本建築史作品(灰色部)」あり(2.「日本建築史作品」の一部に「西洋建築史作品」あり)。
○
4
3.西洋建築史作品(2) 【Ⅰ計画:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】
平成25年度 問題2
平成27年度 問題3
近代の建築作品とその特徴との組合せどして、最も不追当なものは、次のうちどれ
か。
「建築作品名」、「人名」及び「建築作品の特徴・背景」の組合せのうち、最も不適当な
ものは、次のうちどれか。
1
タッセル邸(V.オルタ) ・・・ アール・デコ
2
ロビー邸(フランク・ロイド・ライト) ・・・ プレーリーハウス
3
建築作品名
(所在地、建設年)
レッド・ハウス(赤い家)
(イギリス、1859年)
ウィリアム・モリス
(William Morris)
アーツ・アンド・クラフツ
運動
2.
ウィーン郵便貯金局
(オーストリア、1906年)
オツトー・ヴァグナー
(Otto Wagner)
ゼツェッシオン
3.
アインシュタイン塔
(ドイツ、1924年)
エーリッヒ・メンデルゾーン
表現主義
(Erich Mendelsohn)
4.
キンベル美術館
(アメリカ、1972年)
フランク・ロイド・ライト
(Frank Lloyd Wright)
4
サヴォア邸(ル・コルビュジエ) ・・・ 近代建築の五原則
解答 (正解肢1)
解答 (正解肢4)
○
1
×
タッセル邸(V.オルタ)は、「アール・デコ」の建築ではない(アール・ヌーヴォーの建築
である)。
モダニズム
1
○
○
2
○
3
○
3
○
4
建築作品の特徴・背景
1.
シュレーダー邸(G.T.リートフェルト) ・・・ デ・ステイル
2
人 名
4
×
キンベル美術館は、フランク・ロイド・ライトではなく、ルイス・カーンの設計である。
注)類似の選択肢問題は、10色(黄色、緑色、紫色、水色、オレンジ色、薄い黄色、薄い緑色、薄い紫色、薄い水色、薄いオレンジ色)にて分類している。出題問題の図は、手書きとしている。
注)一部の選択肢問題に「日本建築史作品(灰色部)」あり(2.「日本建築史作品」の一部に「西洋建築史作品」あり)。