news letter (09.2012)

NEWS LETTER
2012年9月, № 17
キ ル ギス 共 和 国日本 人 材 開 発 センター ( J I C A プ ロジェクト発 行 )
9月の行事
過 去 の 行 事(8月)
第12期ビジネスコースの応募開始
起業家のためのセミナー
JICA「一村一品プロジェクト」との連携
JICA「一村一品プロジェクト」(OVOP)が活動
をしているイシククリ州で実施する、ビジネス
関連知識を必要とする人達を対象にしたビジ
ネスセミナーを、日本センターが担当すること
となりました。8月13日に第1回、9月3日・4日
に第2回を実施いたしました。セミナーは全5
回で、11月まで実施されます。全セッション受
講後には、小規模ビジネスに必要となる財務
や品質管理、マーケティングについての基礎
知識の修得を目標としています。今後もOVOPとの連携を強化していきたいと考え
ています。
(サルトバエウ・アルマズ)
KICB銀行との協力
KICB銀行では、毎年、経済学部を卒業す
る優秀な学生を選抜し、5週間の研修を経て
採用しています。この研修の一環として、8
月6日、ビジネスコースの岡部宏彦専門家が
「日本の金融システム」と題した講義を実施
しました。参加者の間では、キルギスと日本
の金融システムの比較や金利や融資などに
ついて活発な議論がなされ、質問も多く寄
せられました。参加者の金融システムに対す
る知識は非常に高いもので、講師にとっては
嬉しい驚きだっ たという こ とです。 (サルトバエウ・アルマズ)
起業や会社運営のために必要不可欠な知識の中に、「税制」「財務分析」があり、
日本センターのビジネスコース受講生の中からも常に特別セミナーの開講を求める
声が寄せられています。そこで、この2つのセミナーを実施します。ビジネスコース
受講生や修了生向けではなく、参加を希望する全ての方を対象としていますので、
お知り合いの方など興味のある方に是非ご案内ください。
※ 「税制」のセミナーは9月24日から9月27日までを予定しています。「財務分 析」のセミナーは日程が決まり次第、お知らせ致します。
(サグデエワ・オクサナ)
「キルギス日本センター留学フェア2012」開催
キルギスでは年々、海外の大学で学ぶことに対する学生の関心が高まってきてい
ます。日本センターはこの需要に応えるべく、「日本留学」に焦点を当てた、「留学
フェアー2012」を9月25・26日に開催します。今回は、筑波大学、立命館大学、国
際大学の3校に加えて日本国際協力センターJICEから公務員の日本留学プログラ
ムであるJDSプログラムが参加する予定です。留学フェアは今年で第3回目の開催
となりますが、開催時には400~700人の学生達が参加する、大きなイベントとなっ
ています。最近は日本でも、英語で勉強するプログラムも増えてきているため、より
多くの学生に留学の機会が広がっていると言えます。
「留学フェアー2012」では、日本の上記3大学による、大学紹介のプレゼンテーショ
ン、在キルギス共和国日本国大使館による日本政府の奨学金に関するプレゼンテ
ーションの他、個別相談会も実施致します。
開催日時場所: 9月25日 09:30-13:30 於キルギス民族大学
9月26日09:30-13:30 於ビシケク人文大学
日本留学に興味のある方に、奮ってご参加ください。 8月16日(木)セミナールーム3にて、日本語
コース募集説明・相談会を行いました。この
会は初の試みで、これまでKRJC日本語コー
スに興味はあるけれども、どのような内容か
分からない、また日本語学習は難しいのでは
ないかと受講をためらっている方々の疑問に
応えることを目的としました。コース概要の説
明、KRJC日本語コース修了生の体験談のほ
か、日本語とはどんな言語か、ミニ日本語講
座も行いました。
会には27名が参加してくださり、「高校生に日
本語コースは開かないですか 」、「社会人コ
ースに受講年齢に上限はありますか」、「日本
語の勉強は難しいですか」など参加者から熱
心な質問が出ました。特に、修了生の話には
興味を持って聞いてくださったようです。
説明会は面白かったです。
(黒岩幸子)
(サグデエワ・オクサナ)
「私の印象に残った一冊」~ 図書室会員より ~
日本センター配属のJOCV石川敦子さんからのご紹介です。
『裸でも生きる―25歳女性起業家の号泣戦記』(講談社BIZ)
山口 絵理子:著
あなたが持っているカバンには、どんなストーリーがありますか。
この本は、「マザーハウス」というカバンの製造販売会社を
24歳で立ち上げた女性企業家の孤軍奮闘物語です。
小学生時代イジメに遭い、中学生時代は非行に走り、高
校生時代に柔道全日本ジュニアオリンピックで7位入賞を
果たし、偏差値40の高校から慶応大学に入学し、在学中
はアメリカの国際開発金融機関でインターンを経験しま
す。しかし、彼女の物語は、ここからが本番です。彼女が
いかにバングラデシュと出合い、どんな“信念”を持ってい
るかということにどんどん引き込まれ、一気に読み切ってし
まい、気づいたら彼女と彼女の会社、そしてバングラデシュや発展途上国と呼ばれ
る国の未来に大きな可能性を感じています。
(サグデエワ・オクサナ)
「学生生活について話しましょう」
日本語コース募集説明・相談会
日本センターでは秋のビジネスコースの募集を開始します。今回は第12期の公募に
なり、コースは来たる 本年11月6日に開始、2013年2月15日に終了の予定です。日本
センターのビジネスコースはキルギスの方々の起業支援を目的に実施しています。具
体的には、ビジネスプランの作成に必要な基礎的知識の習得を希望する方、あるいは
ビジネスに関わる新しい動き・情報を勉強し、自らのビジネスに生かしたいという方々が
対象です。募集期間は9月21日から10月12日までです。
応募に関わるご質問は、日本センター(312)906580までどうぞ。
2012年8月29日に行った「日本語で話そう
会」の参加者は「タブー」というテーマにつ
いて話し合いました。
参加者のアレクセエヴァ・エレナさんに、今回
の「日本語で話そう会」について聞いてみま
した。
「私は今回の『日本語で話そう会』のテーマ
に非常に興味を持っていたので面白かった
です。ある文化圏の人々にとって重要な意
味を持つ“ふるまい”は、別の文化圏の人々にとっては全く逆の意味を持つといっ
たことが度々あります。『日本語で話そう会』では、活気のあるコミュニケーションと
非常に面白いゲームを通してお互いをよく理解し、知り合うことができました。」
「タブー」という言葉はもともと、ポリネシア語が発祥と言われており、原始的民族に
見られる、宗教的・呪詛的な「禁忌」のことなので、「やってはいけないこと」といって
も、社会道徳的なこととは多少意味合いが違います。その集団ならではの「掟」のよ
うなもので、特別な、個別的事情から発生したものや、「迷信的」なものなどが含ま
れ、普遍性はありません。それをしてしまった場合には、「その世界での命取り」に
なるおそれもある、という意味合いもあります。
次の話そう会は「学生生活」をテーマに9月の27日(木)に行われます。多くの方々
の参加をお待ちいたします。
(アキルバエワ・ジャンナ)
KNU, Building 7, Floor 2, 109 Turusbekova Street. Bishkek www.krjc.kg tel. +996 (312) 906580, 906581
(石川敦子)
「知っていますか?キルギスのこんなこと!」~日本語で話そう会より
日本語で話そう会『タブー』面白かったこと
・ 「新婦は1~2ヶ月の間白いスカーフを髪に巻いていなければならない」というのは
聞いたことがありますが、お出かけするときは家の周囲200~400mから出るまで(
そしてその範囲に入ったら)スカーフを巻かなければならないそうです。
結婚したばかりの女性は、鞄に白いスカーフを携帯しているそうです。
・ 「ロシア正教の教会では女性はスカーフで髪を隠さなければならない」そうで、教会
にも入口の扉付近に使用自由なスカーフが置いてありますよね。
びっくりするところは、お祈りのときにタンクトップやサンダル、ホットパンツなどで来る
女性もきちんとスカーフだけは巻いているということです。
日曜日のお祈りの時間に教会へ行けば、不思議な光景に出合えるかもしれません。
・ 「羊の前足は侮辱の意味を表す」ということで、トイで羊の前足の肉を渡されれ
ば、それは酷く侮辱されたということだそうです。これには深い理由があり、昔、奴
隷の奥さんに渡した部位だそうで、ひとつは「前足はいつも働いていて汚れてい
るからお前のようだ」という意味で、もうひとつは「前足は筋張っていて不味い」と
いうことだそうです。もしトイを主催する機会があれば気をつけましょう。
※ 「トイ」とは、結婚式や引越し祝い、誕生日などに催されるお祝いのパーティー
のこと。しばしば、羊や馬などが裁かれる。
(石川敦子)
ジョルプベコワ・カニケイ作成