美しさの方程式 - アリアコーポレーション

美しさの方程 式
<ウェディング編>
有限会社アリアコーポレーション
1
・・・「美しさの方程式」誕生の物語・・・
なぜ、ここまで徹底してこだわるのか?
はじめまして。
僕は、ブライダルフォトやポートレートなどの写真撮影を行うアリアコーポレーションの代表
である永田昌徳(ながたまさのり)です。
僕がプロフォトグラファーとなったのは、1998年の4月。当時、25歳。
3月に東京へ上京することになった僕は、将来何をしようか考えていました。
もともと、
「自分で会社を興す」ことは決めていたのですが、何をやるかは決まっていなかった
のです。
そこで、過去を思い返してみると・・・
もともと写真は好きで、写真屋さんに数件勤めた経験の中で、たまたまブライダル撮影を行っ
たことを思い出したのです。
その時の印象は、たしか・・・「なかなかおもしろかった」というものでした。
たった、それだけでしたが、僕の将来の事業は「ブライダルフォト撮影会社」と決まったので
す。
早速、片っ端からブライダルフォトを扱う会社に電話をして・・・あるブライダルスナップ
撮影とブライダルビデオ撮影を行う会社に就職しました。
そこで1年働いた後、3人の共同経営で会社を設立、代表取締役になるものの意見の相違で
わずか半年後に解散。
そして、2000年1月14日。共同経営会社解散からわずか半月で有限会社アリアコーポ
レーションを設立。
そして、私たちの物語が始まりました・・・
設立場所は、板橋にあるマンションの1室、2LDK の自宅兼用オフィスでした。
設立当時は仕事がないので、まずは、式場やホテルの下請け仕事やレストランやプロデュース
会社との提携で仕事をしていました。
そして、2年ほど経ったとき、こんな出来事があったのです。
新郎新婦は、やや緊張気味。カメラを見るとどうしてもいい笑顔にならない。
「2人とも緊張してますねー。もっと、肩の力を抜いて、リラックス!ニッコリねー」でも、
やっぱりいい笑顔でカメラを見ることはできません。2人とも、当然、いい笑顔をしたいと思
っていますし、それを撮って欲しいと思っています。それは、そうですよね。お金払って撮っ
てもらってるんだから。
そうこうしていると、後ろのほうから友人らしき人が近づいてきて・・・
「みちこー!」と言ってコンパクトカメラを2人に向けたんです。
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すると・・・2人は、「ニコッ!」と最高の笑顔を向けるではありませんか。
「その笑顔を、僕に向けてくれれば、もっといい写真が出来るのに!」と、僕は思いましたが、
仕方がないですよね。
どこの誰かもろくに分からない人に、心からの笑顔を向けたくても向けられるはずがありません。
この瞬間、僕は決断しました。「新郎新婦と友達になろう!」と。
そして、どうしたら2人と友達になれるのか考えた末、出した結論が・・・
1.友人のように呼ぶ(ニックネームや名前)当然、新郎さん、新婦さんなどと呼ぶのはやめた。
2.年齢が近い、又は年下なら敬語は使わない。年齢が上でも、やや砕けた話方をする。
この2つを実行することにしました。
これは、簡単に見えても、非常にリスクが高い!
当然、ホテルや式場では怒られてしまう。そこで、ホテルや式場との提携をバッサリ辞めました。
プロデュース会社やレストランには、説得を試みました。
「当日、新郎新婦の2人は極度の緊張状態にあります。そこで、1日中ピッタリとくっついてい
る僕たちが2人の緊張をなるべく和らげるためには、もっと、気軽に話しかけてあげる必要があ
ります。僕たちは、2人と年齢が近いですし、友人のように接することによって、2人もリラッ
クスしてくれるはず。そうすれば、挙式や披露宴も楽しんでもらえるし、僕たちも撮影が非常に
しやすくなり、結果的にお客さんに渡す写真はいいものになる」と。
結果は・・・・反対はしませんでしたが、快く賛成というわけでもありませんでした。まあ、予
想通りというところです。
そんな中、また1つの出来事が起こりました。
それは、当社提携レストランで披露宴をするのですが、挙式を別の場所で行い、その挙式場は友
人なら挙式の撮影をしてもいいということだったのです。
初めて会って、友人の振りをするなど出来るはずがないため、レストランの担当プロデューサー
に2人との打合せを申し出ました。そして、挙式・披露宴の前日の夜、2人と打合せをしたので
す。もちろん、友人のように振舞わなければなりませんから、呼び方は普段友人から呼ばれてい
るのと同じニックネームで呼び合い、当然のごとく敬語は使いません。
結果は・・・すばらしいものでした。
撮影時の2人は非常にリラックスしていて、引きつった笑顔のかけらも見られません。僕のこと
を信頼してくれている証拠です。このとき、2人と友人になるという思いがはじめてかなった瞬
間でした。
僕は、現状以上に提携先を増やすのをやめ、徐々に一般顧客の比率を増やしていきました。一
般の顧客からの依頼なら、2人がよければ全て良し!誰にも文句は言われません。
2人との事前の打合せを行い、ニックネームや名前など、呼び方を決め、敬語を遠慮させてい
ただくことを説明しました。このことにおいて、今までクレームは一切ありません。
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そして、またこんな出来事がありました。
良く感じていたことでもありましたが、一瞬を切り取る僕たちの仕事、その瞬間「いまだ!」と
思ってシャッターを切ろうとすると・・・
「あー、もう少し猫背じゃなければ・・・」
「あー、もう少しあごが下がっていたら・・・」など、
あともう少しこうなら・・・ということが非常に多くあったのです。
撮影する時間は、おおよそ5,6時間、その間に、一生の記念に残る瞬間を切り取らなければなら
ない、しかし、「惜しい!」シーンがあまりに多い。
僕たちは、ウェディングフォトにおいて、どうしたら素人である新郎新婦がきれいにかっこよ
く撮られること出来るのか?どうしたら、短い時間でスーパーショットを切ることが出来るの
か?など、さまざまなことを考えに考えてきました。
そして、腕を上げる、センスを磨く、最新であり最高の機材を使用する、豊富な機材を揃えさま
ざまな状況に対応、情報を共有する、撮影訓練をする、撮影だけでなくデジタル処理や手焼きな
ど後処理で作品の質を上げる、アルバムや写真集のデザインにプロのデザイナーを起用し写真を
引き立たせる、最高の手焼き職人のみに依頼する、機械焼きであっても素材・職人ともにこだわ
る、友人のように接する、ニックネームや名前で呼ぶ、打合せをする・・・
さまざまなことを行ってきましたが、それだけではダメだと気が付きました。
僕たちだけががんばっても、本当に良い作品は作れない。
撮られる側である新郎新婦の協力がなければ、最高の作品になること絶対にありえない!と確信
したのです。
そして、完成したのが「美しさの方程式」でした。
打合せ時に2人に対して、僕たちが今まで蓄積してきたノウハウを伝えることにしました。
しかし、練習が必要なことが多く、みんな聞くだけで、なかなか実行できませんでした。
当日、「練習した?」と聞くと、「忙しくて∼」というような返事。
僕は、やっぱり素人をプロモデルのようにしようなどと考えるのは、所詮無理な話なのか?
と、諦めかけ、でも、10組に1組でも実行すればいいや。と考え、教え続けていました。
ある日、いつものように撮影に出かけ、挙式を撮影していると・・・
驚くほど美しいベールアップをしている2人がバージンロードの先にいたんです。
僕は、カメラを持つ手が震えるほど感動し、その震えを抑えるのに精一杯でした。
ブライダルフォトを始めて約2年、こんなに感動したのはもちろん初めてです。
挙式が終わってから新郎の下に駆け寄り「ベールアップ最高だったよ!」と、やや興奮気味に言
うと、彼は冷静な口調でこう言いました「そりゃ、そうだよ練習したもん!」と、その時、初め
て僕のやってきたことは間違っていなかったと確信しました。
それから、美しさの方程式は、ブライダルフォトに直接関係することだけでなく、姿勢・歩き
方・立ち方など人としての基本項目や写真以外の部分でのアドバイスを加え、ボリュームを増し
ていきました。もちろん、僕が経験した感動も忘れずに伝えるようにしました。
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すると、それまで「忙しくて∼」などといってまったくやらない人たちは消え、ほとんどの人た
ちは真剣にレクチャーを聞き、それを実行し、本番には、別人のように、プロモデルのごとく変
身するようになりました。
その美しさの方程式を、アリアコーポレーションに依頼できない人たちもたくさんいる。そう
いった人たちにもこのノウハウを提供し、多くの人がハッピーなウェディングを経験できるよう
にしようという考えから、美しさの方程式のインターネットでの公開を始め、さらには、読むだ
けでは分かりにくいとの要望から、マンツーマンで教える有料実践レッスンも開始しました。
そして、そのページをみたメディアからの取材によって、多くのメディアにも取り上げていただ
きました。さらに、結婚情報誌ゼクシィでは、紙面はもとより映像で見せるため付録の DVD な
どの撮影協力もし、より広がりをみせています。
そして、ブライダルだけでなく、世の中には、もっともっと多くの人たちが「きれいに撮られ
たい」と思っています。
今までも、女性ポートレート撮影時には、美しさの方程式を元にして、レクチャーをしてきたの
ですが、2005年、本格的にポートレート用の「美しさの方程式」<ポートレート編>を執筆。
さらに、街の写真館衰退の後、一般の人たちが行くフォトスタジオが姿を消しかけています。そ
こで、極々普通の人たちが行くためのフォトスタジオをオープンしました。
そして、日本の文化に「写真を撮りに行く」という習慣を、復活させようと考えています。
ホント、みんな写真が好きですよね?
では、美しさの方程式、たっぷりとご堪能ください。
* アリアフォトグラフィックスタジオ
〒107-0061 港区北青山 2-10-17
Tel.03-5414-3017
Fax.03-5414-3027
http://photographic.alia-co.com/
ポートレート撮影: ¥3,900スタイル・フェイス・ポーズレッスン:¥9,450ウ ェ デ ィ ン グ レ ッ ス ン : ¥31,500-
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目次
第 1章
4 2人 立 ち
人 として、基 本 編
5 動 きのあるポージング
1 姿 勢 は「あご、胸 、腰 、ケツ」で
6 座 るときの座 り方
2 立 ち方 はやっぱりモデル立 ち
7 そのほか気 をつけること
3 かっこいい座 り方
第5章
4 不 二 子 ちゃん歩 きがお手 本
5 なぜ美 しくなりたいか?
1
ウェディング挙 式 編
教会式
6 いろんなお手 入 れ
・
指輪交換
・
肌 のお手 入 れ、化 粧 品 の選 び方 。
・
ベールアップ
・
体 の中 からきれいにする 睡 眠 、フロ、
・
フラワーシャワー
ビタミンについて
・
ブーケトス
・
無 駄 下 処 理 はどうする?
2 人前式
・
見 えないところも気 を使 うことが大 事
3 神前式
・
三 々九 度
・
誓詞奉納
1 2人 での立 ち方
・
玉 ぐし法 典
2 2人 での歩 き方
・
2礼 2拍 手 1拝
3 2人 での歩 き方 (壇 、階 段 )
・
指輪交換
第 2章
ウェディング基 本 編
4 椅 子 に座 るとき
第 6章
5 男 性 の意 識 が大 切
第 3章
ウェディング披 露 宴 編
1 うるさい客 になれ
応用編
2 当 日 の心 がけ
1 表 情 の作 り方
・
入場
・
笑顔
・
来賓挨拶
・
自 分 の顔 って良 く知 らない
・
ケーキ入 刀
・
自 分 で思 っているより不 細 工
・
乾杯
・
歓談
常 に「自 分 は誰 かに見 られている」
・
必殺技
という意 識 を持 つ
・
キャンドルサービス・ルミファンタジア
・
ドラジェサービス・テーブルフォト
2 ナルシストになる
・
・
自 分 は 美 しい
カッコいい
かわいい と
言 い聞 かせる
・
サービス
人 生 はドラマ
・
後 半 のスピーチ
・
余興
・
両 親 への手 紙
1 形 じゃなくて気 持 ち
・
花束贈呈
2 照 れは最 大 の恥
・
謝辞
3 楽 しめ!
・
送賓
・
最 後 はゆっくりと
・
2次 会
第4章
ポージング編
6
第 1章 「基 本 編 」
まずは、良 く「自 然 なところを撮 影 してほしい」とか「ナチュラルな写 真 」などと
注 文 を受 けることが多 い。
なぜなら、雑 誌 広 告 などの載 っている美 しい写 真 の多 くが「ナチュラルショット」だからだ。
しかし、いつも、僕 は困 っていた。
ナチュラルな姿 がとっても美 しくない!
なので、ポージングでの良 い写 真 を徹 底 的 に追 求 し、モデルのようなナチュラルショットにならない2人
をどうにかして、かっこよく、美 しく見 せようとしてきたのだが、それだけでは、物 足 りなくなってきた。
もちろん、2人 に対 して「ナチュラルブス」(普 通 に不 細 工 ということになる)などと
言 えるはずもないので、それを克 服 する方 法 はないものかと、いろいろと研 究 を重 ねた結 果 、まずは、
「人 として正 しくなければいけない」というところにたどり着 いた。
そして、まずは、「物 体 としての人 」としての正 しさを身 に着 けてもらう訓 練 から始 めることにした。
1. 姿 勢 (バランス)
まずは、2本 足 で歩 く人 間 はバランスが重 要 である。
こんなことは当 たり前 で、バランスの取 れない人 は2本 足 では歩 くことができない。
しかし、本 当 にバランスが取 れている人 は少 ない。
人 間 は、少 々アンバランスでも2本 足 で、何 の不 自 由 もなく歩 くことができるようになっている。かなり、
ファジー機 能 が発 達 しいる高 機 能 動 物 なのだ。
だから、バランスの悪 い人 でも、バランスが悪 いと思 わずに生 き続 けてしまう。
これを、解 決 していかなければならない。
こういわれると、自 分 自 身 の姿 勢 やバランスが悪 いな。と、思 う人 がいるだろう、普 段 は気 が付 かなく
ても、言 われると「そういえば・・・」と、なる。
これは、小 学 校 低 学 年 に習 う「道 徳 」の授 業 やで教 わったことや、先 生 に注 意 される当 たり前 のこと
を大 人 になって忘 れてしまい、言 われてみれば・・・・となることとおなじだ。
さて、自 分 自 身 のバランスが悪 いと思 っても、なかなか直 す機 会 がない。
長 年 、同 じスタイルで行 き続 けていくと、それを変 えるのは至 難 の技 だ。
そこで、「結 婚 式 」という、一 大 イベントで、花 を飾 るためにやる!と思 えば、少 しは決 心 が付 くのでは
ないかな?
結 婚 式 というのは、誰 もが一 生 に一 度 は行 う大 イベント。
ここでの、注 意 ポイントは「誰 もがやる」というところ。
どんな人 であってもお金 さえ出 して、相 手 がいれば結 婚 式 をやれてしまい、式 場 側 はそれを拒 否 する
ことはない。
ここが、大 きな落 とし穴 で、「テイルコートにドレス」「紋 付 ・袴 に白 無 垢 ・内 掛 け」という華 やかな衣
装 を身 にまとい、人 前 にスポットライトを浴 びて登 場 するというのに、「馬 子 にも衣 装 」と言 われんばか
りの振 る舞 いでは恥 ずかしい。
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と、思 うのが普 通 だが、「誰 でもやる」「みんなおなじ」という意 識 が、美 意 識 の低 下 につながっている。
話 が長 くなってしまったが、テイルコート、タキシード、ウェディングドレス、イブニングドレス、紋 付 、袴 、
白 無 垢 、内 掛 けなど、結 婚 式 で身 にまとう衣 装 は、すべて、「良 い姿 勢 」を前 提 に作 られているのが
わかるかな?
もちろん、普 段 着 るスーツも同 じこと。
スーツなどは、動 くことも考 慮 して作 られているだけで基 本 的 には同 じだ。
だから、姿 勢 がよくなければどんなことをしても、「最 高 」の状 態 にはなることはできない。
そこで、正 しい姿 勢 の作 り方 教 えていこうと思 う。
掛 け声 は、「あご引 く、胸 張 る、腰 引 く、ケツ出 す」この4ポイントだ。
これは、ジャッキー・チェン主 演 の映 画 で上 官 が、部 下 のジャッキーに対 して、言 う台 詞 なのだが、これ
を聞 いたとき「これだ!」とひらめいたよ。いい掛 け声 だ。
ここからは、1つ1つの動 作 を見 ていこう。
まずは、「あごを引 く」、すべての項 目 にいえることだが、初 めはとっても変 だけど、変 だなぁって思 うくらい
極 端 にやってほしい。
あごがなくなってしまうくらいにあごを引 いてみよう。目 線 は、前 をしっかり見 てね。
次 に、「胸 張 る」
胸 を張 るというと、胸 を張 ろうとする人 がいるけど(あたりまえか)、こうするといい「おっぱいロケット!ドド
ン!」(失 礼 !)と言 う感 じで胸 を突 き出 してみよう。
ここで気 が付 くことがひとつある。胸 も出 すけど、それ以 上 に肩 を後 ろに引 いてなかったかな?
この、肩 を引 くということが「胸 を張 る」ということに繋 がるんだよ。
そして、「腰 を引 く」
これが、なかなか難 しい。
どうしたらいいかというと、下 半 身 は固 定 したまま、上 半 身 (あご引 いて、胸 を出 した状 態 )をググッと
前 に倒 しておく。
このとき、あご引 く、胸 張 るは、必 ずそのままでね。
どう?背 中 が痛 くなってきた?
背 中 が極 端 に痛 くなっちゃう人 は、普 段 姿 勢 が悪 くて、背 筋 がまっすぐじゃなくて、骨 が弱 くて、年 寄
りになると背 中 が曲 がっちゃう人 だよ。鍛 えよう!
前 屈 をしてみて、指 先 が地 面 に付 くかな?付 かない人 はかなり重 症 なので柔 軟 をがんばらないとね。
体 が柔 らなくないと、良 い姿 勢 を保 つのが難 しいんだ。
さあ、前 のめりになっているのを、胸 を張 ることで懸 命 にこらえているよね。
この状 態 では、前 に倒 れてしまうので、次 に「ケツ出 す」
おしりを後 ろに出 すわけだけど、どんな風 にするかというと「不 二 子 ちゃん風 」といったら分 かりやすいか
な?プリッと後 ろに出 す。高 めにね。
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おしりを出 していくと重 心 が前 のめりから、だんだんと後 ろに下 がってこない?
後 ろにだんだん下 がってきて、かかとに重 心 が乗 った状 態 になる位 置 がきたら、そこでストップ!
頭 のてっぺん(つむじのとこ)から、かかとの中 心 まで、1本 線 が通 った感 じになったら、そこが、バランス
の中 心 。そうしたら、ゆっくりと重 心 を変 えないで、バランスを保 ちながら、力 を抜 いていこう。
楽 な状 態 になったらピタッと止 めてみる。
どう?姿 勢 がまっすぐに立 てたんじゃない?全 身 鏡 で横 から見 てみると分 かりやすいよ。
だめだって人 は、何 回 もチャレンジしてみて。1回 で完 璧 にできる人 なんていないから。
姿 勢 を維 持 できるように、背 筋 を鍛 えたり、カルシウムをしっかりと取 ろう。
いろんな女 性 を見 たときに、美 しい女 性 は姿 勢 がいいことに気 が付 くはずだよ。
でも、男 性 のほうが骨 がしっかりしていて、背 筋 があるので、美 しい姿 勢 は維 持 しやすいんだ。
だから、女 性 は美 しさの維 持 をするのが大 変 だけど、がんばる価 値 あり!
お年 寄 りを見 たら分 かるけど、おじいさんより、おばあさんのほうが腰 が曲 がっている人 が多 いよね。
これは、女 性 の場 合 、筋 力 が弱 いこともあるけど、生 理 によって血 液 が排 出 され、その中 に含 まれる
血 中 カルシウムが不 足 するため。
最 もカルシウム分 が豊 富 な背 骨 の中 にある骨 髄 を削 って、血 中 に投 入 してしまうために、骨 髄 が空
洞 化 して、骨 粗 しょう症 などになりやすくなったり、腰 が曲 がってしまったりするんだよ。
女 性 の皆 さんは、特 にカルシウムと背 筋 力 UPをがんばって!
さらに、朗 報 、姿 勢 が正 しいと、バストも1∼2カップ程 度 大 きく見 えるんだよ。
胸 を張 ったときに、横 から見 てみると「ググッ!」と大 きくなっていくのが分 かるよ。
2.立 ち方
さて、姿 勢 であれだけ長 かったから、この先 もすっごく長 いんじゃないかって思 ってると思 うけど・・・・その
通 り!まあ、そう簡 単 にできることなら、わざわざ教 える必 要 もないでしょう。
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さて、立 ち方 。
姿 勢 を正 しくできたのなら、そのままの立 ち方 でいいはずなんじゃ?と思 うかもしれないけど、
姿 勢 のときにやったのは、姿 勢 は美 しいが、立 ち方 としては美 しくないんだ。
ただまっすぐ立 つだけだからね。
ここで、姿 勢 を維 持 しながら、美 しい立 ち方 について解 説 していこう。
まずは、見 習 うべき人 たちがいる。それは・・・「レースクイーン」や「イベントコンパニオン」。
彼 女 たちは美 しい。
顔 やスタイルも美 しいが、立 ち方 がしっかりと教 育 されている。
彼 女 たちは、1時 間 から2時 間 程 度 、立 ちっぱなしでがんばらなければいけない。
決 して、背 筋 は鍛 えていないし、カルシウムも十 分 ではないだろう。
しかし、1,2時 間 、美 しい「立 ち」を維 持 している。それも、たっかいハイヒールで・・・・なぜか?
それは、俗 に言 う「モデル立 ち」にある。
あれは、美 しく、細 く見 せるだけではなく、長 時 間 の「立 ち」に耐 えられるようになっている
立 ち方 なんだ。
そのなぞを解 明 していこう。
それは、足 先 の向 きにある。
足 先 の向 きは、両 足 が違 う方 向 を向 いている。
片 足 は、顔 を同 じ方 向 、要 するに 前 。
もう片 方 は、 前 に対 して90度 の角 度 か付 いている 横 だ。
こうすることによって、ふらつかないようにバランスをとっているんだ。
さらに、両 足 を揃 えて立 つよりも疲 労 感 が少 ないのだ。
ホント?って思 った人 もいるだろうけど、昔 を思 い出 してみてほしい。
体 育 の時 間 、「気 をつけ」「休 め」の立 ち方 。
もう気 が付 いたと思 うが、「気 をつけ」は、足 を揃 える。「休 め」の足 の向 きは、左 右 違 っている。
そう「モデル立 ち」は、休 めの美 しいバージョンなんだ。
女 性 は、2つの足 が付 くように立 つが、男 性 の場 合 は、「休 め」に近 い、
足 の幅 を肩 幅 ほど開 くといいだろう。
「休 め」では、足 を前 に出 し、角 度 も前 方 に対 して30度 程 度 角 度 をつけ、重 心 を片 方 の足 に集
中 させるが、美 しい立 ち方 では、正 面 につま先 を向 けて、重 心 は姿 勢 のところでやったように両 足 に
均 等 に重 心 をかけるのが正 しい。
そうすることによって、「休 め」のダラッとした感 じではなく、きれいな立 ち方 を維 持 できるんだ。
手 の位 置 は、左 右 に降 りるのが一 般 的 だが、男 性 の場 合 ポケットに手 を入 れてもさまになる。
通 常 、男 性 は手 袋 を右 手 に持 つけど、そのときに、ダラッと手 がまっすぐに下 がってしまってはカッコが
悪 い。
ポケットに手 を入 れるくらいの角 度 で、ほんの少 し曲 げてあげるといい。
これは、曲 げる角 度 は・・・・と、考 えてもうまくできないので、
ポケットに手 を入 れる習 慣 をつけ、その角 度 を体 に覚 えこませよう。
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女 性 の場 合 も同 じように、軽 く曲 げたくらいがいいね。
両 手 を前 で合 わせるようにするのが一 般 的 、ウェディングの時 にはブーケを持 つから同 じ感 じのスタイル
だね。
ここで、ちょっと寄 り道 。
「ブーケの持 ち方 」
ブーケは前 方 に対 してやや斜 めに傾 けて、位 置 はおへそのところくらいがいい。
ブーケは思 っているよりも重 いから、おへそのところに当 てて、手 の負 担 を軽 くしてあげる持 ち方 がいい
よ。
体 の向 きは、足 先 が90度 の開 きがあるわけだから、体 は中 間 の前 方 に対 して45度 程 度 斜 めを向
いている。
これを、無 理 に前 方 に向 かせる必 要 はない。
前 方 の肩 を少 し後 ろに引 いてあげて、前 を向 くようにしよう。
重 心 には、しっかりと気 をつけて。
うまく前 を向 けない人 は、首 を軽 く横 に曲 げてあげると前 を向 きやすいよ。
次 に、「和 装 」について書 いていこう。
まずは、男 性 から、洋 装 ではやや斜 め向 きが基 本 だけど、
和 装 の場 合 、今 で言 う「九 州 男 児 」的 な感 じなんだ。
もともと、日 本 男 児 は、女 性 にこびない、男 性 本 位 な考 え方 が一 般 的 。
体 格 が大 きく、頑 としていて、岩 のように立 つ!
なので、和 装 のときは、大 きく見 せるために、服 の中 にバスタオルをたっぷりと詰 め込 むんだね。
立 ち方 に戻 ろう。
まずは、真 正 面 を向 く。足 は、肩 幅 ×1.5位 開 いて、やや蟹 股 に。
両 腕 は、体 の脇 にやや開 いておく。胸 も張 るが、腹 も張 る。
とにかく、大 きく見 せることがポイントだ。
気 をつけなければいけないポイントは、胸 と腹 を目 いっぱい張 り、
着 物 にしわがよらないようにするということ。
相 当 がんばってないと、胸 のところにしわがよってしまい家 紋 がフニャフニャの状 態 になってしまうので注
意 が必 要 だよ。着 物 は、絹 でできていてやわらかいけど、そのやわらかさを体 のラインで整 えてあげない
といけないから、和 装 をきれいに着 こなすのは洋 装 よりもはるかに難 しいことなんだ。
女 性 は、約 45度 斜 めに体 を傾 ける。
これは、洋 装 と同 じだけど、和 装 で正 面 を向 いてしまうことは非 常 にタブーになので気 をつけて。
その理 由 は、着 物 というのは凹 凸 が少 なく、寸 胴 に見 えるからなんだね。
正 面 から見 ると・・・まさに、 ドカン 。
足 は、やや内 股 が基 本 。
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前 方 にある足 をやや引 き、後 方 の足 先 が正 面 から少 し見 える程 度 にするのが基 本 だよ。
手 は、正 面 で重 ねるといい。
3.座 り方
座 り方 は、男 女 によって大 きく異 なってくる。
姿 勢 は同 じで、座 ったときの姿 勢 (重 心 )も同 じなので、そこは忘 れないように。
つむじのてっぺんとおしりの中 心 をまっすぐにね。
まずは、男 性 の和 装 から。
男 性 の和 装 の場 合 は、大 きく見 せるということが重 要 になってくる。
そのため、座 るときは、正 面 を向 いて座 るといいだろう。
足 は、肩 幅 に広 げ、足 の向 きはやや蟹 股 気 味 に。
手 は、両 足 の上 に握 っておくのが良 い。
これは、洋 装 でも和 装 でも同 じだけど、
和 装 のときは、足 の開 き、手 の開 き、胸 の張 りは、1.5倍 くらい大 げさにして。
ここからは洋 装 。
足 を組 む場 合 は、体 が正 面 を向 いたまま足 を組 んでも、斜 めになってもいい。
正 面 で足 を組 んだ場 合 は、手 は、ひざに当 てるのが一 般 的 だ。
体 を前 のめりにせず、かといって、背 もたれにもつけないのがいい。
姿 勢 のところでやったバランスは維 持 するんだけど、軽 く力 を抜 いてリラックスしてね。
このとき、肘 掛 があるからといって、肘 掛 に腕 を乗 せてしまうのは良 くない。
腕 を乗 せたいのなら、ひじだけ乗 せて、手 は足 の上 で組 むと良 いだろう。
今 度 は、斜 めに座 って足 を組 む方 法 だ。正 面 よりも斜 めのほうがかっこいいよ。
これは、「決 める!」ためには、BEST な方 法 なので、できない人 はできるようにがんばってほしい。
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斜 めになるということは、体 の向 きは、立 ち方 でならったのと同 じ感 じだね。
だから、体 の向 きと、顔 の向 きは、立 っているときの姿 を参 考 にしてほしい。
手 の位 置 は、ひざの上 で組 んでもいいし、片 方 だけ肘 掛 にのせ、もう片 方 は、手 を組 んで(腕 ではな
い)自 然 におろしておけばよい。
足 の組 む方 向 は、斜 めになって、外 側 の足 を、上 に持 ってくるというのが一 般 的 だ。そうすることで、
相 手 のほうへ足 の裏 を見 せないスタイルになる。
背 もたれに寄 りかかっても良 いが重 心 を崩 さないように気 をつけてほしい。
女 性 の座 りかただけど、電 車 の中 で、ひざを広 げてコックリ、コックリ、居 眠 っている女 性 がいるが、あま
り見 たくないものだよね。
電 車 では、難 しいが、女 性 の座 る基 本 は、「立 ち」と同 じように斜 めである。何 かの面 接 でない限 り
正 面 はない。
なぜかというと、男 性 は大 きく見 えるのがいいが、女 性 は曲 線 が見 えるのがいいからだ。
正 面 では、曲 線 美 はなかなかうまく現 せない。
斜 めになると、曲 線 美 が見 えやすいからだ。
ひざは、もちろん揃 えて座 るが、ポイントは、ひざから下 の曲 げ方 。
私 自 身 、男 性 なので、自 分 が見 る見 た目 で判 断 するが、足 の位 置 が、ぴったりそろっていないほうが
美 しく見 える。立 ちのときの、「揃 えない」のと同 じように、ぴったりそろっておらず 少 々前 後 している の
が、もっとも美 しく見 える。
ちなみに、足 先 の角 度 は、同 じ方 向 を向 いているのがいいだろう。
女 性 は、足 を組 むのは良 くないか?と、いうと、まったく反 対 で、大 いに足 を組 んでもらいたい。
そのほうが、当 然 、細 く見 えるし、セクシーさも UP する。手 は、男 性 と同 じで、ひざの上 で組 むのが良
いだろう。ただし、ウェディングで女 性 が足 を組 むシーンはないかな?あくまで、普 段 の時 限 定 でね。
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4.歩 き方
歩 き方 も男 性 と女 性 は違 う。
私 たちは、普 段 「洋 服 」を着 ているから、洋 装 の場 合 について教 えるよ。
男 性 は、2本 の肩 幅 よりやや狭 めほどのラインの上 を歩 くように。
女 性 は、1本 のラインを足 をややクロスしながら歩 く。
足 の向 きは、正 面 まっすぐ。
姿 勢 を正 しくしていても、「歩 く」という行 為 になると、動 くからバランスを崩 してしまうよね。
そこで、歩 くときに、足 を先 に出 さないように注 意 が必 要 。
まずは、体 を先 に出 して、足 をあとから付 いて来 させるようにしよう。
「足 で歩 く」ではなく「重 心 を移 動 して足 で支 える」という感 じだね。スポーツをしている時 の動 きと
一 緒 。むずかしいなぁ、って人 は、「かかとをつかないでつま先 だけで」ように歩 く練 習 をしよう。
つま先 だけで歩 く練 習 をすると、自 然 に体 を先 に出 さないと歩 けないようになるよ。
下 を見 ないで、前 を見 て!
女 性 の場 合 、外 に出 るときは、できるだけハイヒールを履 くようにするほうがいい。
「ハイヒールは足 を痛 めるから・・・・」と、言 うかもしれないけど、
走 ったり、長 時 間 歩 いたり、山 を登 ったり、適 切 な状 況 で使 用 しなければ足 を痛 めるけど、
そうでなければ、足 を痛 める原 因 は、姿 勢 や歩 き方 にあるんだよ。
自 分 の、靴 のそこを見 てみて。
均 等 に削 れているかな?偏 って削 れてない?
偏 って削 れている人 は、その靴 を履 いているときに、適 切 な歩 き方 をしていない証 拠 だから、気 をつけ
て。足 を痛 めちゃうよ。
ハイヒールは、勝 手 に前 のめりになってしまうようにできているので、
姿 勢 を起 こさないとうまく歩 けない。
だから、自 然 と姿 勢 が良 くなっちゃうんだ。
いつもハイヒールはいているけど、姿 勢 が悪 いという人 は、病 気 になる前 に、正 しい姿 勢 とバランスを
身 に着 けたほうがいいよ。
きっと、腰 痛 、頭 痛 、便 秘 、足 臭 ・・・・じゃない?
男 性 でも、なるべく底 の高 い靴 を履 いて歩 いてみるのがオススメ。
さて、歩 き方 はまだまだあるよ。
「手 」は、きっちり振 って歩 こう。
手 の役 割 というのは、これも、歩 くときのバランスを整 えるものなんだ。
足 が振 られるということは、体 が振 られるということ、体 が振 られれば、バランスが崩 れやすいよね。
そこで、手 を足 とは逆 の方 向 へ振 って、振 られる力 を相 殺 しているんだ。
だから、歩 くときはきっちり手 を振 って歩 こう。
そして、女 性 の場 合 は特 に、体 の構 造 から、出 たり引 っ込 んだりしているために、バランスをとるのが男
性 よりも難 しくなっている。
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足 をクロスすると、余 計 に遠 心 力 がかかって重 心 がずれてくるよね。
特 に、おしりが大 きいと足 の遠 心 力 とともにおしりが振 られるようになる。
えっ「ならない」?ならない人 ももちろんいるが、これは なるようにしたほうが良 い! 。
勝 手 にならない人 は、足 を出 したときに、遠 心 力 がかかる方 向 へおしりも出 していこう。
簡 単 に言 うと、不 二 子 ちゃんの歩 き方 だね。
その方 が、バックスタイルが美 しい。
ただし、そうすると、余 計 に遠 心 力 がかかってバランスを取 るのが難 しくなる。
そこで、女 性 の場 合 は腕 だけでなく、上 半 身 全 体 を遠 心 力 を相 殺 するように、力 がかかる反 対 方
向 にねじるようにしよう。
そうすることによってウェストの引 き締 めに効 果 があるし、歩 いているときの曲 線 美 も強 調 されるんだ。
どうしても、下 半 身 は振 られるけど、上 半 身 で遠 心 力 を相 殺 できない人 は、「ケツデカ」か「体 が硬 す
ぎ」のどちらかだろう。
「ケツデカ」の人 は、通 常 「便 秘 」に苦 しんでいる人 だと思 う。
でかいケツの大 半 は、 食 べた脂 肪 ではなく、排 出 されなかった廃 棄 物 でできているということを覚 え
ておくと良 い。
腸 は栄 養 を吸 収 したいのに、そこに廃 棄 物 が居 座 っていると栄 養 を吸 収 することができず、栄 養 を
吸 収 するために、廃 棄 物 を吸 収 してしまうんだよ。
その廃 棄 物 が、「下 半 身 デブ」を生 み出 しているんだ。怖 いね。
そんな人 は、野 菜 &果 物 を大 量 に取 るか、食 物 繊 維 をたっぷり補 給 しよう。
僕 も、毎 朝 、食 物 繊 維 の圧 縮 錠 剤 を飲 んでいるよ。
さらに、水 分 の大 量 補 給 や運 動 も必 要 だ。
たまに、強 制 排 出 も必 要 だが、やりすぎると腸 が働 かなくなるので注 意 して!
「体 が硬 すぎ」の人 は、柔 軟 をがんばって。
酢 がいいって言 うけど、試 したことはないので分 からないけど、やってみる価 値 はあるね。
初 めは苦 しいけど、がんばって腰 をひねるようにしていけば、徐 々にできるようになっていくよ。
初 めはぎこちなく難 しいけど、慣 れてきたら力 を抜 いて、 慣 性 に任 せて歩 くといい。
ひざや腰 のクッションを使 って、軽 く歩 く、やや上 下 する感 じになるけどそれがいい。
そうすると、意 識 しなくてもきれいにバランスを保 って歩 けるし、疲 れない。
「本 来 、こうして歩 くものなんだー」と納 得 できるところまで来 たら完 璧 !
「和 装 の歩 き方 」
和 装 では、男 性 は蟹 股 &やや上 向 き、ゆっくりどっしり「のっしのっし」と歩 くようにする。
女 性 は内 股 &やや下 向 き。小 またでチョコチョコと歩 く。おしとやかな女 性 を演 出 して。
健 康 によい歩 き方 では決 してないが、日 本 という国 の文 化 が象 徴 されている歩 き方 だね。
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5.意 識
ここまで、ずっと、形 をやってきたけど。
形 だけでは、ほんの一 夜 漬 けで終 わってしまうことが多 いんだ。
そこで、基 本 編 の最 後 は、「意 識 」について書 こうと思 う。
まずは、なぜ、かっこよく、美 しくなりたいのか考 えてみよう。
それは、「人 に見 られるから」これが、すべてと言 ってもいいだろう。
もし、無 人 島 に暮 らしていたら、何 の服 を着 ようなんて悩 まないし、姿 勢 をしっかりしなきゃ、とも思 わ
ないと思 う。
人 が服 を着 るのは他 の人 が見 るからだ。
良 く、自 分 の好 きな色 とか、自 分 な好 きな服 などという人 がいるが、基 本 的 にはそれは間 違 い!
誰 もいなくても、たった一 人 でも、そんなことするの?しないよね。
それは、自 分 の好 きな服 を着 ているのではなく、自 分 が他 人 にどう見 られたいかという思 いから、「この
服 を着 ている自 分 を見 られたい」と、そう思 って着 ているんだよ。当 たりでしょ?
だから、常 に「他 人 に見 られている」という意 識 を持 ってほしい。潜 在 意 識 の中 では持 っているんだけ
ど、顕 在 意 識 の中 では持 ってない人 が多 いんだ。
そして、「他 人 に見 せるために何 かをしている」
「他 人 に何 かしらの感 情 を与 えるために何 かしている」
「他 人 に何 かの影 響 を与 えるために何 かしている」
と、言 うことを念 頭 において生 きてみてほしい。
そうすることで、かっこよく、美 しくいることは、自 分 にとっても他 人 にとっても良 いことであることが分 かる
だろう。
自 分 自 身 も、他 人 から受 ける影 響 が良 いほうがいい。
例 えば、不 潔 な人 よりも清 潔 な人 のほうがいいし、ブサイクやブスよりもかっこいい、きれいな人 のほうが
いいとか、自 分 を客 観 視 できると、何 が重 要 なのかわかってくるよ、きっと。
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そして、最 も大 事 なのは「心 」
君 の周 りで、「ウソつき」っている?
まさか、自 分 じゃないよね?
「ウソつきって、どのくらいのレベルを言 うかって?」
それは、ウソを 1 回 でも言 えば、そいつはウソつきさ。
まあ、ここでは、ウソの回 数 を問 題 にするわけじゃないけど、他 人 の「ウソ」って、結 構 分 かると思 わな
い?
「あっ、こいつウソついてる!」って、それとおなじで、自 分 がウソ付 いたときって、ほとんどばれているんだ
よね。
「イヤ、俺 のウソはばれてない」そう思 った人 は、致 命 的 !
これ以 上 、読 んでも無 駄 だね。本 当 のカッコいい、美 しい人 にはなれないよ。
何 でかって言 うと、ウソをつくことによって、他 人 を落 としいれ、だましているから。
そして、それを正 当 な行 為 だと勘 違 いしている。
要 するに、心 がすさんでいるからだね。
そんな人 は、美 しくもカッコよくもなれない。
ここで言 いたいのは、自 分 の心 がすさんでいる、汚 れているとダメということではない。
人 は誰 でも、ウソをついてしまうこともあるし、人 を傷 つけてしまう事 だってある。
子 供 のころ万 引 きをしちゃった事 だってあるだろうし、親 を悲 しませた事 だってあるだろう、自 分 本 位 に
突 っ走 る事 だってある。
神 のように潔 白 な人 なんて存 在 しないといってもいいと思 う。
ただ、自 分 のよくない行 いが、よくないと認 識 できるかどうかなんだ。
そして、反 省 して改 善 できるか。
この意 識 が最 も重 要 なことなんだ。
これができなければ、本 当 にカッコいい、美 しい人 にはなれないよ。
6.いろんなお手 入 れ
写 真 は真 実 を写 すもの、真 実 とは心 の中 にある・・・・などと言 っては見 たものの、目 に見 える部 分 が
写 らないわけじゃない。
当 然 、写 るわけ。
そのために、心 の清 さだけがあればいいわけでないことなどは、重 々承 知 だと思 うけど、
ここでは、日 ごろのお手 入 れについて書 いてみるよ。
1. 肌 のお手 入 れ
当 然 、毎 日 お手 入 れは欠 かさないと思 うけど、写 真 を撮 影 するために大 切 なことは「化 粧 の乗 りが
よい」こと。
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見 た目 は綺 麗 に見 えても普 段 化 粧 をしない人 や、もともと綺 麗 に見 えるからといって、あまり、お手
入 れをしない人 は、長 時 間 の撮 影 に化 粧 の乗 りが悪 くて耐 えられなかったり、肌 のきめが立 っていて、
化 粧 が浮 いちゃったりする。人 前 に出 ることをやろうとしているんだから、化 粧 をするのは当 然 になってく
る。
そして、化 粧 は「ベースメイク」(ファンデーションなど)がとっても大 事 。
だから、化 粧 乗 り良 し悪 しが自 分 で判 断 でき、化 粧 の乗 りが良 い状 態 を作 っておけることが重 要 だ
よ。
そして、お手 入 れは、顔 だけじゃないことも忘 れずに。
首 はもちろん、全 身 に気 を使 ってほしい。
「でも、全 裸 になるわけじゃないから・・・・」と思 った人 もいると思 うけど、じゃあ、顔 だけ綺 麗 で、体 汚
くていいの?もちろん、イヤでしょ。
顔 をお手 入 れするついでに、全 身 ケアしてあげるほうが、体 はうれしいに決 まってるよ。
どんなことをしたらいいかというと・・・
まず、化 粧 品 で言 えば・・・弱 酸 性 の化 粧 品 を使 う。
肌 は弱 酸 性 でできているから、弱 酸 性 の化 粧 品 を使 おう。
じゃあ、なんで、弱 アルカリ性 の化 粧 品 があるのかというと、女 性 の肌 はホルモンバランスが変 化 しやす
くて、弱 酸 性 と弱 アルカリ性 をふらふらさ迷 っているんだ。
もちろん、弱 酸 性 のときが健 康 状 態 で弱 アルカリ性 が不 健 康 、弱 い状 態 、この弱 っているときにPH
(ペーハー)の違 う弱 酸 性 をつけると、過 剰 反 応 してしまい、ブツブツが出 来 たり、痒 くなったりといろん
な症 状 が出 る。
症 状 が出 ると、ほとんどの人 は「私 には合 わない」って言 ってやめちゃう。
だから、いつまでたっても肌 の状 態 が良 くないままなんだ。
はじめは、ブツブツが出 たとしても、体 の状 態 が良 くなってきて、肌 が弱 酸 性 を保 つことが出 来 るように
なれば直 ってくるから、肌 本 来 の弱 酸 性 化 粧 品 を使 うといいんだよ。
ビ○レのCMでも言 ってるでしょ「弱 酸 性 のビ○レ」って。何 で良 いのかは言 ってないけど・・・
あと、高 級 化 粧 品 や品 質 をうたっている化 粧 品 はほとんど弱 酸 性 化 粧 品 だよ。
ちなみに、体 内 はアルカリ性 ね。
きめの細 かいファンデーションを使 う。
肌 の構 造 は、平 らではなく、実 はうろこのようになっているんだ。知 ってた?
ファンデーションは、このうろこ状 の間 に挟 まってくっついているんだよ。
よく肌 がきめ細 かいとか立 っているとかいうのは、うろこが小 さいかとかうろこが寝 ているのか起 きているの
かってことなんだ。
もちろん、小 さくて寝 ているのがBEST!
小 さくて寝 ている状 態 だと、きめの細 かいファンデーションじゃないとしっかりくっつかないってこと。
これが、化 粧 が浮 かないって状 態 なんだよ。
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高 価 な筆 を使 う。
筆 って、結 構 お粗 末 な扱 いをされているけど、良 くない筆 を使 っていると知 らず知 らずのうちに肌 を傷
つけていることになっているんだ。
引 っかいている状 態 だね。
だから、いい筆 を使 うことをお勧 めするよ。
いい筆 は、気 持 ちいいしね。
化 粧 落 しは確 実 に落 ちるものを使 う。
これは、非 常 に重 要 なこと。
化 粧 は、肌 にいい成 分 も悪 い成 分 も両 方 入 っている。
いい成 分 だけならいいけど、そうじゃないから確 実 に落 とさなきゃいけない。
化 粧 品 って言 うのは、かならず油 分 が含 まれているから、洗 顔 フォームだけでは落 ちきれないんだ。
面 倒 だからって、洗 顔 フォームだけとか、メイク落 しと洗 顔 がくっついているやつとかはやめたほうがいい。
メイク落 しをしてから、コットンなんかで肌 をすくってみて、確 実 に落 ちるメイク落 しを使 おう。
ただし、強 いだけのメイク落 しには気 をつけて。
それなりのメイク落 しを使 っているのに、メイクが落 ちきらないって場 合 は、メイク商 品 自 体 を疑 ってみ
て。ウォータープルーフなどは、落 ちにくいからね。
週 1回 くらいパック、マッサージする。
このくらいは、やっておいてくださいな。特 に、20歳 を超 えた方 は。
2.体 の中 から綺 麗 にする
睡 眠 は7時 間 以 上 取 る。
だいたい、みんな平 均 睡 眠 時 間 を聞 くと、6時 間 くらいが多 いんじゃないかな?
でも、睡 眠 ってメチャメチャ大 事 で、頭 がちゃんと働 くかって事 に非 常 に関 係 してくるけど、肌 にも、体
にも影 響 してくる。
でも、なかなかやろうとしない理 由 っていうのが、あまり、影 響 を感 じないからなんだね。
これは、とりあえずは何 とかなっちゃうっていうか、6時 間 寝 てれば何 の支 障 もないから。
1日 、2日 では何 も変 わらないし、この辺 はやってみるしかないね。
ちなみに、僕 は最 低 8時 間 睡 眠 だよ。
お風 呂 は、45分 。
睡 眠 と同 様 、お風 呂 も大 事 。
美 人 で有 名 なタレントのノリカさんによると、15分 の3セット、45分 入 浴 を欠 かさないそうだ。
お湯 の温 度 は、38度 とぬるめ。
このぬるめのお風 呂 に、10分 肩 までつかり、5分 出 る、また10分 半 身 浴 して、5分 出 る、またまた1
0分 半 身 浴 して、5分 出 る。
と、言 う具 合 、僕 は・・・・2セットかな、いつも。
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お湯 にも注 意 して。
水 道 水 の中 には「塩 素 」と呼 ばれる殺 菌 するための薬 が含 まれている。
だから、水 道 水 の中 には、有 害 な菌 はいないんだけど、この塩 素 がくせもの。
殺 菌 効 果 がある代 わりに、ビタミン C を奪 っていくんだ。
肌 にビタミン C がいいのは知 ってるよね?
この、ビタミン C を肌 の表 面 から奪 って行 っちゃうので、その前 に、お風 呂 のお湯 から塩 素 を取 り除 い
ておこう。
塩 素 の取 り方 はいろいろ。
1.ろ過 器 を使 う。お風 呂 用 浄 水 器 を使 ったり、シャワーヘッドにくっつけるろ過 器 でお風 呂 を溜 める
とか。
2.中 和 剤 を使 う。木 炭 、木 酢 液 、トルマリンなどの鉱 石 など
参 考 にしてみて。
ストレスをためない、汚 れた手 で顔 を触 らない、手 洗 いうがいは欠 かさない、好 き嫌 いをなくす、ビタミ
ン・ミネラル・たんぱく質 などの栄 養 素 の必 要 摂 取 量 をしっかりと取 る。
少 し、栄 養 の話 をしようかな。
人 間 の体 のベースは、たんぱく質 。そのたんぱく質 を強 化 したりサポートするのがビタミンやミネラルなん
だ。だから、重 要 なのはたんぱく質 を確 実 に取 ること。
さらに、たんぱく質 の中 に含 まれているアミノ酸 をしっかり取 ることが大 事 、そのためにはたんぱく質 を含
む食 品 である、肉 、魚 、大 豆 などをいろいろ食 べること。
それぞれの食 品 に入 っているアミノ酸 の種 類 が違 うから、いろいろ食 べなきゃいけないんだよ。
「じゃあ、アミノ酸 飲 料 とかいいんだ」って思 うかもしれないけど、悪 くはないけど、体 を形 成 するアミノ酸
とアミノ酸 飲 料 に含 まれるアミノ酸 は種 類 が違 うから、そのあたりは忘 れずに。
必 要 なアミノ酸 は、必 須 アミノ酸 と呼 ばれる、トリプトファン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、ロイ
シン、イソロイシン、バリン、スレオニンの 8 種 。
次 に、ビタミン。
お肌 にはビタミンCがいいから、じゃあ、みかん食 べるとか、にんじん食 べるとかとなるけど、ここで1つ知 っ
ておいてほしいのが、ビタミンCは入 っているけど、必 要 な量 はなかなか取 れないという事 。
量 の問 題 もあるけど、農 薬 や土 壌 の悪 さによって1つの食 品 に含 まれるビタミン量 が大 きく違 ってくる
って事 を知 っておいて。
50年 前 に比 べたら、同 じ野 菜 や果 物 でも、ぜんぜんビタミン量 が違 うんだよ。
あとは、調 理 方 法 によってもビタミンやミネラルが摂 取 出 来 るかどうかもかわってくるんだ。
ビタミン C は熱 に弱 いから、火 を通 すことで失 われちゃう。なので、なるべく火 を通 さないか、すばやく調
理 することが大 事 。
煮 たり、ゆでたりした場 合 は、煮 汁 、ゆで汁 にも豊 富 にビタミンが入 っているよ。
あと、ビタミン C 以 外 に、ビタミン A と E を重 視 して摂 取 すると良 いよ。
これは、ビタミン ACE(エース)と呼 ばれていて、細 胞 を強 くするのに役 立 っている主 なビタミンなんだ。
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表 面 だけをいじるのではなく、体 の内 側 から綺 麗 にしていくっていうのが重 要 だってわかってくれたか
な?
3.無 駄 下 処 理
意 外 にやっていない人 が多 いのが無 駄 下 処 理 。
まあ、やってもやってもキリがない。と、いうのがやらなくなってしまう理 由 に挙 げられるんじゃないかな?
しかし、撮 影 する前 くらいはちゃんとやっておきたいもの。
だからといって、撮 影 前 や本 番 前 、ウェディングなら挙 式 前 だけやったらいいと思 ったら大 間 違 い!
これは、僕 が一 番 多 くの失 敗 を見 ている例 で、普 段 やらないのに、ここぞとばかりにやってしまい、
失敗!
脱 毛 をやって毛 穴 がはれちゃったり、赤 くなって消 えなかったりしてしまう。
剃 る場 合 は、切 らないように気 をつけなきゃいけないけど、慣 れていないとうまくできなかったり、
1日 前 にやって、当 日 は、不 精 ヒゲ状 態 ・・・っていうのは悲 しすぎる。
だから、自 分 の肌 の状 態 、毛 の状 態 をしっかりと把 握 してやっていこう。
僕 がオススメなのは、やっぱり「レーザー脱 毛 」や「光 脱 毛 」などの永 久 脱 毛 。
昔 の針 脱 毛 と違 って、毛 穴 を痛 める度 合 いが非 常 に少 ないし、とてもきれいに脱 毛 できる。
ただ、ネックなのは値 段 !安 いところも結 構 あるけど、失 敗 できないことを考 えると、多 少 高 くてもお金
を出 したほうがいいと思 うよ。
やるのは、当 日 ギリギリは絶 対 ダメ。なるべく早 めに対 応 しよう。
毛 の周 期 もあるし、パッチテストもやらなきゃいけない、だから、早 めにクリニックへ相 談 しにいこう。
4.見 えないところにもしっかりと気 を使 う。
見 えないところが見 えてしまうことはそれほどないけど、見 えないところまで気 を使 う理 由 は、「気 持 ち」
や「心 がけ」を持 ってほしいからなんだ。
美 しい人 は、どこをとっても美 しいっていうのがいいよね。
特 に、見 えない無 駄 毛 、下 着 、心 の中 、さらに、精 神 状 態 や体 調 、脳 波 もね。
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第 2章 「カップル&ウェディング基 本 編 」
1.2人 での立 ち方
第 1 章 で、基 本 編 をやったのに、また、基 本 なの?
そう思 っている人 も多 いと思 うけど、基 本 は基 本 中 の基 本 で、とっても大 事 なんだ。
いきなり応 用 にいってもダメ。
結 局 、うまくいかないで終 わっちゃう。
でも、ここからは、カップル&ウェディングの基 本 編 なので、第 1 章 の「基 本 編 」の次 の段 階 だから安
心 して。
第 1 章 を飛 ばして、この第 2 章 に来 てしまった人 は、第 1 章 「基 本 編 」から、ちゃんとやってね。
まずは、2 ショット写 真 の定 番 中 の定 番 、「ただ立 って撮 る」。
というものなんだけど、2 ショットのもとになるのでしっかりやっておいてほしい。
まずは、決 まりごと・・・・
・
男 性 は常 に右 側
・
男 性 は常 に先 に進 む(洋 装 半 歩 、和 装 一 歩 )
・
真 正 面 に体 を向 けない(男 性 の和 装 1人 での起 立 を除 く)
まずは、この3つの決 まりごとを覚 えておいて、これは、いつでもどこでもだから。
はじめに、洋 装 から行 こう。
男 性 のポイントは、上 にも書 いたとおり「右 側 」
基 本 編 でもやったように、肩 幅 に開 いた足 の片 側 を正 面 へ向 け、もう片 方 を 90 度 横 に向 ける。
このとき、女 性 の右 側 にいるから、右 足 が正 面 を向 き、左 足 は女 性 のほうを向 くようになるんだね。
体 は、2人 で並 んでいるときは、立 つときも歩 くときも、どんなときでも女 性 のほうを向 いていて。
これは、常 に女 性 に気 を使 い、目 を配 ることができるようにしなければならないから。
体 を傾 けたまま、顔 はグッと正 面 を向 こう。
このとき、顔 だけだと変 なので、右 肩 をやや反 り、胸 を張 るようにして前 を向 くといいよ。
ちょっと、言 葉 では難 しいけど、鏡 を見 ながら練 習 して。
男 性 のポージングの参 考 になるのは、スーツ屋 さん(洋 服 の○山 とか、コ○カとか)のチラシが基 本 に
忠 実 でよい。
男 性 のファッション誌 は、基 本 は何 もできていないモデルばかりなので参 考 にしないで。
右 手 は、通 常 手 袋 を持 っている。
手 袋 は、縦 半 分 に折 って、指 先 方 向 が下 にたれるように持 つ。
ひじは、ズボンのポケットに手 を入 れているくらいの角 度 から、自 然 におろしている感 じに。
決 してダラーンと伸 ばしちゃダメだよ。
左 手 は、女 性 と腕 を組 む場 合 は、90度 にひじを曲 げ、手 はグーにしよう。
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組 まない場 合 は、ダラーンとならない程 度 に下 に下 ろす。
右 手 に、手 袋 を持 たずに、ポケットに手 を入 れてもカッコいいよ。
そのとき、両 手 を入 れないようにね。
スタイルは、いろいろあるから、基 本 ができたら自 分 で研 究 してみて。
女 性 に行 こう。
「男 性 は、右 に来 る。」という、位 置 を気 にしなければならないが、
女 性 は、「男 性 の左 に来 る」という意 識 を持 たなくていいよ。
位 置 を変 えるのは、男 性 の役 目 だからね。
女 性 は、自 分 のペース、自 分 の行 きたい方 向 、自 分 のやりたいことをしていればいい。
そうした行 動 に合 わせるのが男 性 の役 目 なんだ。
では、立 ち方 、ドレスで足 元 が見 えていなくても、通 称 「モデル立 ち」は崩 さないで。
1人 で立 つときも、2人 で立 つときも特 に変 わるところはないけど、1つだけ変 わるとしたら、角 度 は右
につけるということ。
男 性 が右 にいるので、内 向 きになるために「右 向 き」になる。
あとは、男 性 と腕 を組 む場 合 は、男 性 の左 腕 に、自 分 の右 手 を入 れるわけだけど、
正 面 から見 て、手 の甲 が見 えないあたりで止 めておいて、
よく、ガッシリ持 っちゃう人 がいるけど、カッコはよくないからね。
今 までは、洋 装 だったけど、和 装 に触 れていこう。
和 装 では、基 本 編 でやったように、男 性 は、蟹 股 、手 を広 げて、胸 と腹 を張 る。
右 手 には、扇 子 を握 る。
1人 で立 つときは真 正 面 を向 くけど、2人 のときは、やや斜 めを向 こう。
角 度 は、35度 ∼45度 くらい。
女 性 は、内 股 、手 は前 で重 ね、斜 め45度 になる。
足 は、前 方 の足 をやや引 いて、後 方 の足 先 が正 面 から見 えるようにして。
腕 を組 んだり、手 をつなぐって事 は、和 装 では一 切 ないんだ。
日 本 人 というのは、「テレやさん」ということだからね。
2.2人 での歩 き方
2人 で歩 くときの注 意 点 、まずは女 性 。
フワフワのドレスだと、歩 く時 に裾 を踏 んでしまう可 能 性 があるので、裾 を踏 まないためには2つやり方
がある。
まず1つは、裾 を持 ち上 げるやり方 。
足 の付 け根 辺 りのスカートの部 分 を少 しつまんで上 に上 げる。それを、ブーケと一 緒 に持 つ。あまり上
げすぎないように注 意 。
2つめは、スカートの中 から蹴 る。
23
この2つだね。
女 性 のほうが歩 きづらいけど、みんな注 意 してくれるからそれほど心 配 無 用 だよ。
続 いて男 性 。
男 女 の場 合 、常 に細 心 の注 意 を払 うのは男 性 の役 目 なんだ。
女 性 の役 目 は、「美 しくいること」なんだね。
ここからは、すべて男 性 がやるべきことだよ。
1.先 に歩 く
かならず、女 性 をエスコートすることを考 えて、半 歩 先 を歩 こう。
特 に、ドレスのすそが長 い場 合 、後 ろを歩 いてしまうと踏 んでしまうから注 意 が必 要 だ。
2.常 に女 性 を気 にして態 勢 を斜 めにしておく
歩 くときでも、1人 なら正 面 を向 くが、2人 の時 は、常 に女 性 を気 にして歩 くように心 がけて。
この2つは、基 本 中 の基 本 。
そして、よく見 かけるタブーを紹 介 しよう。
1.女 性 を置 いて、とっとと行 ってしまう
これはいけない、常 にエスコート役 であることを忘 れずに。
2.慣 れすぎていて、女 性 を粗 末 に扱 う
日 本 人 特 有 の「テレ」から、そうなってしまう人 もいるが、せめて、特 別 なときくらいは、大 事 な宝 物 とし
て扱 って。
女 性 は、ガラス細 工 である という思 いを持 って、どこかにぶつけてしまったら、欠 けたり、割 れたりしち
ゃうよ。
3.うしろをもたもた付 いていく
一 言 、「なさけない(泣 )」かっこ悪 すぎ。
4.介 添 えやアテンドが新 婦 のおもりだと思 っている
結 婚 式 などでは、介 添 えさんやアテンドと言 われる、いろんな世 話 をしてくれる人 が付 くことがほとんど
だ。歩 くときに、新 婦 のドレスのすそを持 って歩 いてくれたり、いろんな世 話 を焼 いてくれる。
しかし!これを、当 たり前 だと思 ってしまっている人 がいるけど、それは多 きなまちがい。
「金 払 っているんだからやって当 たり前 ジャン」そう思 う人 もいるだろうけど、
ドレスのすそを持 って歩 くのは、本 来 、男 性 の役 目 であることを覚 えてほしい。
結 婚 式 で介 添 えやアテンドがいる理 由 は、男 性 が不 甲 斐 ないからに他 ならないんだ。
本 来 、当 たり前 に男 性 がやるべきことが、ほとんどの人 ができないからこそ介 添 えやアテンドが付 くんだ
よ。
では、「すそを持 つ」やりかたを説 明 しよう。
通 常 、「すそ」は後 ろにある。
ってことは、男 性 が後 ろに・・・・イヤイヤそうじゃないんだ。
歩 く姿 勢 は、まったく変 わらずに、すそを持 つことができるんだよ。
24
まず、
1. うしろからすそを持 ち上 げる。(上 げすぎに注 意 )
2. そのすそを、左 腕 にかける。
3. 左 腕 を彼 女 の腰 に当 てる。
4. 彼 女 のすぐ右 にやや横 向 きに来 る。
5. 左 腕 で彼 女 の腰 を支 えながら一 緒 に歩 く。
これで、完 璧 だ。
撮 影 のときも、後 ろに介 添 えさんがいないほうが当 然 スマートだから、この技 はぜひマスターしてほし
い。
⒊ 2人 での歩 き方 (壇 、階 段 編 )
さてさて、ドレスを着 ていると壇 があったり、階 段 を上 ったり降 りたりは、足 元 が見 えなくて非 常 に歩 き
にくいんだ。
そこで、男 性 がエスコートしなくちゃならない。
ここでは、エスコートの仕 方 を伝 授 しよう。
・
1∼3段 くらいの壇 があった場 合 (ひな壇 、高 砂 など)
男 性 は、すばやく段 の上 へ登 り、左 回 転 で振 り向 く、
と、同 時 に、右 手 を差 し出 す。
そのとき、足 は右 足 を前 に出 していないと、足 が絡 んでしまうので注 意 。
女 性 は、右 手 を差 し出 して、男 性 の手 の上 に、左 手 でドレスのすそを軽 くつまんで持 ち上 げる。
足 元 に十 分 注 意 しながら壇 の上 へ。
・
階 段 を登 る
登 るときは、歩 くときとほぼ同 じ。
違 うのは、半 歩 前 ではなく、1∼2段 先 に上 るということ。
さらに、速 度 は非 常 にゆっくりと。
・
階 段 を降 りる
降 りるときは、1∼3段 のときとほぼ同 じで、
男 性 は、3∼5段 程 度 、先 に下 りていて、左 から振 り返 って右 手 を差 し出 す。
女 性 は、右 手 を男 性 の右 手 に乗 せ、左 手 ですそを持 ちあげて、ゆっくりと降 りる。
男 性 は、女 性 の速 度 に合 わせて、斜 め後 ろ向 きになりながら降 りていく。
* 階 段 を降 りるときが、最 も危 険 度 が高 く、慣 れないとエスコートすることが逆 に危 険 な状 態 を作 り
出 してしまうため注 意 が必 要 だ。
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⒋ .いすに座 る
椅 子 に座 るという行 為 には、大 きく分 けて3つある。
1. 女 性 が座 って、男 性 が立 つ
2. 男 性 が座 って、女 性 が立 つ
3. 2人 とも座 る
まず、すべてに共 通 していえることは、
立 っているときもそうだけど、「内 向 きになる」ということ。
真 正 面 にドンとしてはいけない。
「1.女 性 が座 って、男 性 が立 つ」から解 説 していこう。
このとき、男 性 の位 置 は、女 性 の真 横 でもいいが、やや後 ろが一 般 的 なスタイルだろう。
それは、女 性 を引 き立 たせることと、ただでさえ大 きいのに、女 性 が座 ることにより余 計 に女 性 が小 さ
く見 え、男 性 が大 きく見 えてしまうため、男 性 がやや後 方 に来 ることによる遠 近 法 で2人 のバランスを
取 るようにしている。
「2.男 性 が座 って、女 性 が立 つ」
女 性 は、男 性 の真 横 が一 般 的 。
① の時 と違 い、女 性 は体 格 が小 さいので、大 きい男 性 が座 ることにより、バランスがとられているため、
真 横 あたりに来 るほうがバランスがよい。
「3.2人 とも座 る」
このときは、2人 とも立 っているときとほぼ同 じで、お互 いに内 向 き、男 性 は足 を組 むほうがスタイル的
によい。
立 っている時 は、男 性 はほぼ真 横 を向 くようにとの事 だったが、座 っている状 態 で真 横 を向 くことは不
可 能 なので、斜 めとなる。
和 装 の場 合 は、足 は組 まず、男 性 は正 面 向 き、女 性 はやや斜 めがよい。
5.意 識
カップルでいるときは、男 性 は常 に女 性 の引 き立 て役 であることを忘 れてはならない。
女 性 は、男 性 に対 して気 を使 う必 要 はまったくないが、美 しく振 舞 うことを決 して忘 れてはいけない。
男 性 は、愛 する女 性 が「ガラス細 工 」であるかのように扱 い、いとおしみ、大 事 に扱 うこと。
エスコートは形 ではなく、心 づかいが最 も大 事 なことを忘 れてはいけない。そこに愛 があればこそであ
る。
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第 3章 「応 用 編 」
1. 表 情 の作 り方
さてさて、いよいよ応 用 編 です。
まず初 めは、表 情 の作 り方 をやっていきましょう。
表 情 と言 って、思 い浮 かぶのは「笑 顔 」だよね。じゃあ、笑 顔 からやっていこう。と、なるのだが、
その前 に。
まずやることは、顔 の準 備 体 操 から。
これは、普 段 からやるように心 がけてほしいんだけど、と、いっても時 間 をわざわざとってやるのもではない
ので安 心 して。
それは、いろんな表 情 をして、顔 の筋 肉 を和 らげておくということ。
笑 った顔 、怒 った顔 、すました顔 、さびしげな顔 、すねた顔 、ベーってした顔 、ガンつけた顔 、泣 きそう
な顔 、笑 いすぎた顔 、膨 れた顔 、変 な顔 、我 慢 してる顔 、気 の抜 けた顔 、とろーんとした顔 、喜 んで
いる顔 、恥 ずかしがっている顔 、などなど
ようするに、「人 生 いろいろ」やるといいってこと。
いろんな表 情 をして、肌 を柔 軟 にしておけば、しわも出 来 にくいし、筋 肉 が付 いてたるみにくい。
もちろん、お肌 の水 分 補 給 は忘 れずにね。
では、ここで、美 しく見 せるための訓 練 をしてみよう。
まずは、手 鏡 を1つ用 意 してほしい。
1.その手 鏡 を、手 に持 って、体 とは45度 傾 いた斜 め前 に伸 ばす。
2.目 だけを動 かして、鏡 の中 の自 分 の目 を見 る(変 でしょ?いいんです)
3.あごを引 き、顔 を傾 けながら、ゆっくりと目 が楽 になるまで頭 を動 かしていく。その間 、じっと自 分 の
目 を見 てて。
4.はじめは、「はっ?」って感 じだけど、何 回 もやっていると、かわいいところがだんだん見 えてくるよ。
5.普 段 の自 分 より断 然 いい!って顔 が見 れたら、その角 度 を体 で覚 えよう。
これが、できれば一 生 写 真 写 りのいい女 になれる。
よく、小 さい女 の子 が首 を傾 けて写 真 に写 っていたりするでしょ。
君 も、小 さいころはそうしていたかもよ。
女 の子 は、自 分 をかわいく見 せる方 法 を初 めから知 っているんだ。
それは、自 分 が弱 い存 在 であることが分 かっていて、自 分 を守 るためには、人 にかわいく見 せて、
守 ってもらったり、傷 つけられないようにする術 じゃないかと思 う。
だけど、大 人 になるにつれて、その必 要 がなくなりだんだんと忘 れていくように思 う。
それを、もう一 度 、自 分 を守 るためではなく、美 しく見 せるために実 行 してみよう。
そして、常 にいい顔 でいられるようにね。
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次 に、笑 い方 について教 えるよ。
普 段 は、なにげなく笑 っているのに、いざ撮 影 なんてなると、どうにもこうにも笑 えない。
顔 が引 きつっちゃって、どうしようもなくなる。
笑 おうとすればするほどダメだよね。
1つは「慣 れ」ではあるけれど、そんな簡 単 には慣 れることが出 来 ない。
そこで、訓 練 としては、 口 で笑 わず目 で笑 う ってことを意 識 して笑 顔 を作 ってみてほしい。
鏡 の前 でやってみて。
ハッハッハッハッハ!
変 な顔 !
見 てなくても分 かるよ。クックックックック・・・・
いやー、笑 えたでしょ。
笑 えたって言 うのは、良 く出 来 たんじゃなくて、自 分 の顔 が変 だったって事 だよ。
それじゃあ、ダメじゃん。ってそりゃそうだ。ハッハッハ!
でも、プププッ、マジで笑 ったとき、ちゃんとかがみ見 てみた?
どんな笑 いかたしてた?どんな目 をしてた?
えっ?笑 えすぎて、見 てなかった?ダメじゃん。せっかく笑 ったのに。
まあ、しょうがない。
とにかく、笑 えることを思 い出 したり、(さっきの顔 とか)して、心 から笑 うというか微 笑 むことが出 来 たら、
それをよーく鏡 で観 察 してみて。
もちろん、いきなり鏡 の前 に立 って出 来 るわけないから、ここで秘 策 を伝 授 するよ。
まずは、知 っておいてもらいたいことがいくつかある。
1. 自 分 の顔 って、自 分 じゃよくわからない
さっきも書 いたけど、これは、チョット考 えたら分 かるけど、自 分 の顔 って、自 分 で見 るときってすごく少
ないんだよね。それよりも、恋 人 や友 達 、家 族 、職 場 の人 のほうがよっぽど君 の顔 を見 ているんだ。
だから、まずは、自 分 の顔 を良 く知 ることが大 事 。
それには、とにかく、鏡 をそこらじゅうに置 こう。
僕 は、この原 稿 を書 いているデスクの脇 に鏡 があって、今 こうして書 いていても鏡 に写 った自 分 の顔 が
見 えるよ。
2. 自 分 で思 っているよりも、不 細 工 であることを知 ろう
鏡 を置 いてすぐは、どうしても鏡 を意 識 しちゃうから、顔 を作 るようになる。
もちろん、それはいいことで、訓 練 になるけど、しばらくすると・・・・
ハッ!?なんだ、今 の顔 ?っていうような、不 細 工 な自 分 に気 が付 くときがある。
そう、その顔 が君 の顔 なんだ。
普 段 、結 構 不 細 工 なんだよね。
それがわかると、「ヤバイ、やるしかない」と、思 えてきた?
素 の自 分 を見 ることが出 来 たら、そこからが改 革 のスタートになる。
少 しでも時 間 があるときに、鏡 をチラッと見 て、チェックしよう。
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ポイントは、長 い時 間 やるのではなく、気 が付 いたときに何 回 もやるということ。
もちろん、見 るだけじゃなくて、ちゃんと自 分 に笑 ってね。
自 分 で自 分 のことを、キレイとかカワイイって思 えたら合 格 だよ。
2.ナルシストになる
さてさて、鏡 をチラチラと見 ているとだんだんナルシスト的 な気 分 になってきたんじゃないかな?
ナルシストというと、「自 分 に酔 ってる変 な人 」なんて捉 え方 をされるときがあるけど、
ナルシストには、ナルシスト度 なるものがあるんだよ。まあ、度 合 いってことね。
あまりいっちゃいすぎると、自 分 のことを詩 にして、鏡 を見 つめながら詩 を読 んだりってなっちゃうけど、
そこまでなる必 要 はない。なってもいいけどね。
1. 常 に、「自 分 は誰 かに見 られている」という意 識 を持 つ
人 は、ブサイクが目 の前 にいるより美 しい人 が目 の前 にいるほうがいい。
これは、異 性 でなくとも同 姓 でも言 えること。
男 性 だって、脂 ぎったデブリンよりもカッコいい男 が目 の前 にいるほうが良 いものだ。
誰 も見 ていないと思 っていても、必 ず、周 りにいる人 の視 界 に入 っているはず。
そんなとき、美 しいほうがいいに決 まっているよね。
だから、「誰 も見 ないよー」って思 っていても、「誰 かが見 ている」と思 うことによって、きれいになろうって
思 えてくるんだよ。
2. 自 分 は 美 しい
カッコいい
カワイイ ・・・・と、言 い聞 かせる
キリストは、信 仰 心 の薄 い弟 子 たちに対 してこんなことを言 ったことがある。
「山 に 動 け と言 えば動 くのです」そう言 った。
そんなの、宗 教 の中 の1つの物 語 じゃん。それに、動 くわけないじゃん。って思 った?
実 は、人 間 だけじゃないと思 うけど、 心 の中 で思 ったことはすべて実 現 する って知 ってた?
ピーターパンが空 を飛 べるのは、空 を飛 べるって思 っているからなんだよ。
僕 たちが、「2本 足 で歩 ける」って思 うことと同 じことなんだ。
おとぎ話 の話 じゃないんだよ。チョットでも分 かる人 いるかな?
例 えば、ちょっと脱 線 するけど未 来 の話 をしよう。
まず、100年 後 の寿 命 は、平 均 で150歳 くらいだと思 う。
もちろん、僕 もみんなも生 きてるよ。僕 は、130歳 だな。
理 由 は、医 療 の発 達 はもちろんだけど、最 も大 きいのはコンピューター制 御 の人 工 臓 器 や
手 、足 などのパーツじゃないかな?当 然 ICチップ内 臓 でコンピューターで制 御 する。
こんなの当 たり前 だよね。当 たり前 じゃないと思 った人 もいるかな?
こういったことも、当 たり前 になると思 っている人 が実 現 していくんだよ。
だから、自 分 はキレイになる、かっこよくなる、かわいくなる・・・と思 える人 がなるんだ。
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3. 人 生 はドラマ
自 分 の人 生 って、自 分 で切 り開 いてる?
人 生 が楽 しくない人 いるかな?
人 生 って、人 に左 右 されて、勝 手 に生 きてるわけじゃないと分 かってるよね。
でも・・・・って思 っちゃう人 もいるだろうけど、
人 生 をドラマ化 してみようよ。
自 分 は、自 分 の役 を演 じる役 者 だって。
脚 本 だって自 分 で書 いちゃおうよ。
前 に、ウッ○ャンナ○チャンが出 ている番 組 で、
「未 来 日 記 」ってあったでしょ。
なかなかおもしろくって見 てたんだけど、
やってみたいと思 った人 ってたくさんいるんじゃないかな?
やろうよ!未 来 日 記 。
当 然 、未 来 日 記 を書 いちゃうのが一 番 だろうけど、書 かないとしたってイメージしようよ。
自 分 がどんな役 をやるかってさ。
でも、知 ってる?ドラマの脚 本 って必 ずしも脚 本 どおりにならないんだよね。
現 場 で突 然 変 わるときもあるし、役 者 がセリフとは違 うことをしゃべったり、違 う行 動 をとったり。
それが、気 持 ちが入 っていたりして、スゲーよかったりして採 用 したり。
ドラマの中 でもいろんなことがある。
でも、必 ず変 わらないことがある。それは・・・ラスト。
要 するに、伝 えたいこと、コンセプトやテーマは変 わらない。
だから、たどり着 く目 標 とする地 点 は、初 めに考 えていた道 とは違 った道 を歩 んでいたとしても、必 ず、
決 めた目 標 ・結 果 にたどり着 くようになっているんだ。
ドラマの最 後 は、絶 対 に変 わらない。
ここが、人 生 をドラマ化 するすばらしいところなんだ。
あとは、ドラマの中 の役 者 って、現 実 よりもかなりオーバーアクションなの知 ってた?
普 段 と同 じような動 きだと、さらっとしすぎてて良 くわかんないんだよ。
だから、オーバーアクションだったり、動 きやセリフのポイントをしっかり強 調 したりするんだ。
もちろん、これも、人 生 ドラマに組 み入 れてね。
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第 4章 「ポージング編 」
ポージングで大 事 なことは、何 回 も言 っていることだけど、形 じゃなくて気 持 ちだということ。
だから、形 にこだわらす、気 持 ちを優 先 して、その気 持 ちを形 に表 すって言 うことを忘 れないでね。
あとは、照 れない!
「なんとなく、人 が見 てると恥 ずかしい」って、初 めは思 うかもしれないけど中 途 半 端 にやっちゃダメ。
中 途 半 端 は、見 ているほうも「あーあー、恥 ずかしいね」って思 っちゃうけど、真 剣 にやっていたり、ちゃ
んとなりきっていれば、見 ている人 たちは「キレイ!」「カッコいい!」って思 うんだよ。
ドラマの撮 影 現 場 でなりきってる俳 優 や、撮 影 中 のモデルさんをみて「恥 ずかしいね∼」とか「なりきっ
ているよーハッハッハ」なんて人 は誰 もいないでしょ。あとは、早 く慣 れちゃうってこと。
そのためには、大 いに撮 影 を楽 しむことが大 事 だよ。
まとめてみよう!
1. 形 じゃなくて気 持 ち
2. 照 れは最 大 の恥
3. 楽 しめ!
4. 2人 立 ち
2人 で立 ったときの立 ち方 は、基 本 編 でやったけど、そこから崩 していくポージングを教 えるよ。
ポイントは、自 分 たちをどう見 せたいか。
基 本 でやったのは、あくまでビシッとよくある2ショットだけど、今 度 は、自 分 たちが見 せたいようにポーズ
をとってみよう。大 事 なのは、2人 の「あ、うんの呼 吸 」かな。
2人 の気 持 ちをひとつにするということだね。
・キリッと見 せたい場 合 。
2人 の間 を少 しだけ空 けて、立 ってみて。
目 線 はカメラ目 線 で、多 くを笑 わずに、微 笑 む程 度 にしてみよう。
・仲 よさそうに見 せたいとき。
2人 の間 はもちろん空 けない。
女 性 は、彼 の腕 にしがみついてみちゃって。
顔 はお互 い内 側 に傾 けて、当 然 、満 面 の笑 みでね。
・彼 が照 れていて、彼 女 がべったり
彼 は、直 立 不 動 で前 向 きに、左 手 は90度 きっちり曲 げて、カメラよりやや上 に目 線 を。
胸 は張 っているけど、あごも上 がっちゃっていると照 れた感 じが良 く出 るよ。
彼 女 は、カメラ目 線 でにっこり、彼 の腕 にしがみついて。
・
2人 ともクールでカッコよく見 せたいとき。
彼 が、彼 女 の腰 に手 を回 して、軽 く引 き寄 せて。
右 手 は、ズボンのポケットに入 れてしまおう。
31
彼 女 は、軽 く内 側 に顔 を傾 けて、正 面 から見 たときに、彼 に腰 を引 かれている様 子 が見 えるくらいが
ちょうどいい。
・
仲 良 く手 をつないでみる
手 をつなぐって言 うのはいいことだ。
指 が絡 むように繋 いで、グッと近 くに寄 り添 ってもいいし、軽 く繋 いで、やや間 をとるのもいいね。
繋 いだ手 を上 に持 ってきて、相 手 の手 の甲 にキスをしたりするのもカッコいいよ。
手 を繋 ぎながら左 右 にグッと引 っ張 っちゃってみても楽 しいね。
両 手 を繋 いで引 っ張 り合 ったりしても茶 目 っ気 が出 ていていいよ。
小 指 だけで、繋 ぐのもかわいいし、彼 女 が彼 の小 指 をぎゅっと握 っているのもいいね。
・
向 き合 う
体 は、斜 め前 方 を向 きながら、話 をするように向 かい合 ったり、
完 全 に、相 手 のほうを向 いて向 かい合 ってみたり、そのとき、手 をどうするか、手 を繋 いでみたり、
ブーケがあったら、ブーケを一 緒 に持 ってみるのもいい。
彼 が、彼 女 の腰 に手 をまわしてもいい、両 手 で引 き寄 せても、片 手 で引 き寄 せてもいいよ。
・キスする
写 真 的 には、キスする寸 前 の感 じがよかったりするけど、してしまってももちろんいい。
その時 の注 意 点 、お互 いに顔 を3:1の割 合 で傾 けて。
彼 の後 頭 部 がカメラに向 かないように注 意 してね。
(ちなみに教 会 挙 式 のときは右 に傾 け、人 前 式 の時 は左 に傾 ける)
あと、身 長 差 があるなら、彼 は軽 く下 を向 いて、彼 女 は、上 を向 くといい、よく外 人 のポスターとかにあ
るでしょ。アレアレ。
決 まるとメチャメチャカッコいいよ。ポイントは、彼 が彼 女 を引 き寄 せるところにあるよ。
注 意 点 は、タコチュー、首 を曲 げすぎない、強 くしすぎない(ルージュが取 れる)、ディープはやめておい
て(化 粧 直 しが大 変 )、短 すぎるのは撮 れない。
・2人 の位 置 をずらす
女 性 が3歩 程 度 前 に立 って、男 性 が後 ろで彼 女 を見 つめている
左 右 に分 かれて立 ってみる。
お互 いに横 向 き、背 中 合 わせになったり、
前 後 にずれて、内 向 になったりしてみる。
⒌. 動 きのあるポージング
・
歩く
2人 で歩 いてみる。メチャメチャゆっくりね。歩 くことが目 的 なのではなく、会 話 をしたり、景 色 を眺 めた
り、歩 くといっても、歩 くことはおまけ程 度 に。
手 を繋 いだり、腕 を組 んだり、エスコートしたり、何 も触 れていないのもいいよ。
32
・
階 段 や飛 び石
階 段 では、エスコートしてみる。ちょっとした段 のあるところでもやってみる。
飛 び石 なんかがあれば、落 ちないように男 性 が前 を行 って、女 性 の手 をとってエスコートする。
かわいく、飛 びながら渡 るのもいい
・
飛 んでみる
2人 で飛 んでみる。ブーケを投 げてみる。花 びらを投 げてみる。
彼 女 が彼 に向 かって高 いところからジャンプ!
・
抱 きかかえたり、抱 きついたり
定 番 のお姫 様 抱 っこをしたり、後 ろから抱 き付 いてみる。おんぶしちゃったり、だっこもいいかも。
手 すりのあるところなんかで、彼 が手 すりの手 前 に立 っていて、彼 女 が手 すりに足 をかけて彼 に抱 きつ
くのもおもしろい。ブランコに2人 乗 りみたいに、彼 が座 って、彼 女 が立 つものいい。
⒍ .座 る
座 るとき、座 る場 所 によって座 り方 を変 えることが必 要 だね。
もちろん、着 ている服 や気 分 、シチュエーションによっても変 えてみよう。
座 る場 所 はいろいろだけど、軽 くあげてみると、椅 子 、ベンチ、ソファー、床 、手 すり、机 、
車 のバンパー・・・・
そこに、
1. 2人 とも座 る
2. 女 性 が座 って男 性 が立 つ
3. 男 性 が座 って女 性 が立 つ
の、どれかになる場 合 がほとんどだろうね。
座 り方 としては、正 面 向 き、足 を組 む、足 を揃 える、女 の子 座 り、体 育 座 り、足 を投 げ出 す、足 を
開 く、片 足 だけ座 面 にかける、座 禅 、あぐら、足 を抱 える、しゃがむなどなど、
基 本 編 でも言 ったけど、女 性 が座 って男 性 が立 つ場 合 は男 性 は女 性 の後 ろ側 に立 つほうがいい。
反 対 に、男 性 が座 って女 性 が立 つ場 合 は、男 性 の真 横 に来 るほうがいいよ。
あとは、座 るとどうしても姿 勢 が悪 くなる人 がいるから気 をつけてね。
⒎ .そのほか
ポイントが高 い割 には、忘 れがちなのが「手 」の使 い方 。
「手 」をどこに持 ってくるかによって、印 象 が違 ってきたりするので、いろいろやってみるといいよ。
あとは、寄 りかかる、寝 転 ぶ、ほお杖 、寄 り添 う、うつぶせ、腕 を組 むなどなど。
さらに、道 具 を使 ってみるのもいい。
大 道 具 では、窓 、階 段 、テーブル、イス、扉 、チェスト、花 瓶 ・・・・
小 道 具 では、ブーケ、指 輪 、ネックレス、イヤリング、ボール、ぬいぐるみ・・・・
雑 誌 やインターネット、通 販 がカタログや折 込 チラシ、さまざまなところで見 かける写 真 を参 考 にして、
自 分 たちが、どんな写 真 が欲 しいのか研 究 してみるといいよ。
33
ポージングよりもナチュラルな写 真 でいいよっていう人 もいると思 うけど、ポージングというのは、止 まって
いることだけじゃない、動 き1つ1つが演 出 になっているんだよ。
だから、カップルや新 郎 新 婦 という「役 」をやりこなすようにがんばって!
1つのドラマを作 るんだって勢 いを持 ってね。
34
第 5章 「挙 式 編 」
結 婚 式 は エンターテイメント である。
友 人 、家 族 、親 戚 ・・・多 くの人 たちが2人 のために集 まってくれる結 婚 式 。
結 婚 式 をする2人 は、当 日 、チョコチョコとやる一 瞬 にして忘 れてしまうリハーサルを終 えて、すぐに本
番 。分 けわかんないうちに終 わり。見 ている人 も、ふーん程 度 。
2人 も、とっとと終 わってよかったよ。緊 張 したなーもぅ。ってな具 合 。
・・・それでいいのか!
誰 でも(とは限 らないが)、一 生 に1回 以 上 行 う結 婚 式 は、
庶 民 の定 番 となり、フロックコートもタキシードもドレスも、結 婚 式 をやる人 なら、どんな人 間 であれ着
ることになっているし、どんな人 間 でも、そのときだけは「神 に誓 います」なんていう。
それでいいとはとても思 えない。
列 席 している人 が、ベールアップがなってない!などと怒 ることはないが、せっかく見 に来 てくれているん
だから、「今 日 来 てホント良 かった」「感 動 した」「素 敵 だった」「いい旦 那 さん見 つけたよね」「2人 とも
カッコよかったよ」「いままで見 た中 で1番 良 かった」・・・・
なんて、思 ってくれる(言 ってくれるとは違 う)のがいいと思 わない?
それには、結 婚 式 というものの意 味 を理 解 することと、心 から結 婚 というものを望 むことと、みんなに見
せるための「形 」にこだわることが必 要 だ。
1. 教 会 式
現 在 、挙 式 を行 う人 の中 で最 も多 いのが、この「キリスト教 の教 会 式 」
しかし、日 本 人 のほとんどはクリスチャンではない。
いままで、僕 が結 婚 するカップルで「私 はクリスチャンです」という人 に会 ったのは・・・・
1組 だけじゃないかな?
ちなみに、僕 はクリスチャンです。エッヘン!でも、教 会 へは行 ってないけどね。聖 書 は読 んでるよ。
キリスト教 については、ほとんどの人 がなんとなくは知 っていると思 うけど、挙 式 の中 で牧 師 (カトリックの
場 合 は神 父 )が言 っていることの意 味 を理 解 できている人 は少 ないと思 う。
そこで、キリスト教 式 のいくつかの点 について解 説 しよう。
これが分 かることによって、教 会 式 を行 ううえでの精 神 状 態 が変 わってくるはずで、気 持 ちが変 われば
写 真 が変 わるからね。
まず、指 輪 の意 味 ・・・
指 輪 は左 手 の薬 指 にはめることなっているけど、これは、最 も心 臓 に近 い場 所 だから。
物 質 的 には心 臓 だけど、本 当 に言 いたいのは「心 」ということだね。
心 から、あなたに対 して愛 を約 束 しますということなんだ。
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そして、指 輪 は、円 、円 はいつまでも終 わりがない。つまり、永 遠 ということ。
2つをくっつけると、 永 遠 にあなたへの愛 を約 束 します となる。
次 にベールの意 味 ・・・
人 というのは、1人 1人 が1人 ・・・分 けわかんね。
要 するに、1人 の人 は1人 であり、2人 の人 が1人 にはなれないよね。
しかし、神 様 が言 っているのは、結 婚 とは2人 が1つ(実 際 には2人 だけど1人 とみなす)になるというこ
と。
そして、1人 1人 の間 にある壁 となるものが「ベール」というわけだね。
結 婚 式 では、神 様 の許 しのもとにベールを取 り外 して、1つになっていいよって許 可 をもらえるんだ。
ちなみに、キスは「オマケ」。
通 常 、クリスチャンやカトリック式 では、キスはしないのが普 通 。「オマケ」だからね。
これで、ベールアップの意 味 はわかったよね。
あとは、式 に関 係 する事 柄 を簡 単 に説 明 していこう。
まずは、「バージンロード」これは、その名 の通 り「処 女 の道 」。
処 女 が通 る道 だけど・・・・現 在 の日 本 では、ここをその名 の通 り通 れる人 はいないだろうね。
まあ、それはいいとして、キリスト教 では、処 女 のままお嫁 に行 くことが原 則 なんだ。
それで、バージンロードというわけだね。
白 い布 が引 いてあるのも、純 潔 、純 粋 などをあらわすため純 白 なんだよ。
あとは、「賛 美 歌 」これは、神 を称 える歌 だね。
大 体 の歌 詞 が「神 様 あなたはすばらしい」とか「神 様 感 謝 します」とか、そんな歌 詞 で出 来 ている。
結 婚 式 では、ほとんどの人 が歌 わないで歌 詞 を見 ているだけか、ぼそぼそとつぶやいている。
歌 っているのは牧 師 と聖 歌 隊 だけ。
せめて、結 婚 する2人 くらいは、賛 美 歌 を歌 えるようにしておいてほしいものだよ。
いかにも、形 だけって感 じで、そのときの2人 を見 ると、大 体 、葬 式 みたいな顔 してるんだよね。
そうならないように、普 通 に歌 えるくらいにしておいて。
通 常 歌 われる歌 は「賛 美 歌 312番 いつくしみ深 き」という歌 だね。
1.
慈 しみ深 き 友 なるイエスは、
罪 とが憂 いを 取 り去 りたもう。
心 の嘆 きを 包 まず述 べて、
などかは下 ろさぬ、負 える重 荷 を。
2.
慈 しみ深 き 友 なるイエスは、
我 らの弱 きを 知 りて憐 む。
悩 み悲 しみに 沈 めるときも、
祈 りにこたえて 慰 めたまわん。
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3.
慈 しみ深 き 友 なるイエスは、
かわらぬ愛 もて 導 きたもう。
世 の友 われらを 捨 て去 るときも、
祈 りにこたえて 労 りたまわん。
アーメン
こんな感 じ。メロディーは NET 上 にたくさん掲 載 されているから見 つけて聞 いてみて。
(ちなみに、どれも音 量 超 小 さい)
そこで、この最 後 についている「アーメン」という言 葉 、
よく聞 かれるけど、ソーメンとかラーメンとかの麺 類 とは違 う。
アーメンとは、真 実 です。本 当 です。ってことを意 味 しているんだ。
だから、歌 の内 容 は真 実 です。心 からそう思 います。ってことだね。
あとは、牧 師 が聖 書 の言 葉 を読 みますっていって、
ほぼ、必 ず読 む箇 所 が、新 約 聖 書 のなかのコリント第 1の手 紙 というところの、
13章 の4節 から始 まる文 章 で、「愛 」の定 義 について書 かれているところ。
「愛 って何 ?」って聞 かれてもなかなか答 えるのに難 しいよね。
でも、ここには、 愛 とはこういうことを意 味 する という明 確 な答 えが書 いてあるから、結 構 、参 考 にな
るよ。
愛 は寛 容 であり、愛 は情 深 い。また、ねたむことをしない。愛 は高 ぶらない、誇 らない、不 作 法 をしな
い、自 分 の利 益 を求 めない、苛 立 たない、恨 みをいだかない。不 義 を喜 ばないで真 実 を喜 ぶ。そして、
すべてを忍 び、すべてを信 じ、すべてを望 み、すべてを耐 える。愛 はいつまでも絶 えることがない。
と、こんな感 じ。
自 分 たちが、お互 いに愛 し合 っているというなら、これを確 認 しあってみるといいし、これを忘 れないよう
にするといい。
他 にもいろいろあるけど、このくらい理 解 しておけばいいだろうね。
さてと、式 場 によってやり方 が違 うので、細 かいところは式 場 に聞 いてもらうとして、
必 ず行 う「指 輪 交 換 」と「ベールアップ」の美 しいやり方 について解 説 していこうかな。
まずは、指 輪 交 換 。
指 輪 は、右 手 に持 って、左 手 で相 手 の左 手 を持 ち上 げるんだけど、このときの高 さは、自 分 の胸 よ
りもやや下 あたりがやりやすいと思 うよ。
指 輪 は、親 指 と人 差 し指 の2本 で、 横 に持 つ。
それを、相 手 の薬 指 に入 れていく。
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間 接 でとまってしまった場 合 は、左 手 で相 手 の指 先 を軽 くつまみながら、右 手 は、親 指 を上 にして入
れていく。
それでもダメならはめてもらっている人 が、自 分 で入 れる。と、言 う具 合 。
このときのポイントは、手 の高 さと、手 の向 き、あとは、ゆっくりと行 うこと。
若 干 でも、みんなが見 えるように向 きを考 えよう。ただし、変 てこにならないようにね。
もうひとつ、ポイント、相 手 の手 を扱 うとき、やさしさをこめて扱 ってみて。
そして、お互 いに「目 」で確 かめ合 ってほしい。
どうしたら、それが出 来 るかという形 に関 しては、そのときの気 持 ちで行 ったらいいので、ここでは説 明 し
ないよ。
次 に、ベールアップ。
これは、挙 式 の山 場 だから、がんばろう!
まずは、新 郎 のやり方 から説 明 するよ。
ベールをあげるときの手 の使 い方
ベールが長 くて、親 指 ですくいにくいようなら、利 き手 と反 対 の手 の
平 でベールをすくってから、利 き手 の親 指 をベールにかけていくとスマ
ートに出 来 る。
そこから、ベールを自 分 の真 上 に「ゆっくり」と上 げる。
ベールを真 上 に上 げる理 由 は、真 上 に上 がったときの、ベールの流
れがすごくキレイだからなんだ。
ここで、見 ているほうもかなり緊 張 感 が増 すんだよ。
だから、とまりそうなくらいゆっくりがいい。
それに、ベールとは、「2人 の間 を隔 てる壁 」。
あのベルリンの壁 も壊 そうと思 えば、大 砲 でドカン!って出 来 たのに、ゆっくりと国 民 1人 1人 の手 によ
って壊 されていって、2つの国 が1つになったよね。
だから、この2人 を隔 てる壁 もゆっくりゆっくりと上 げていくのがいいんだ。
自 分 の真 上 まで高 々と上 げよう。
上 げ終 えたら、一 瞬 止 まる。
そして、そのままで、ベールを奥 へ持 っていくと、手 が届 かなくてへっぴり腰 になっちゃうから、
上 げ終 えたら、片 足 をゆっくりと、ドレスのすそから中 にすべりこませるように前 に出 そう。
それから、新 婦 の頭 を超 えてベールを落 としていく。
そのときに、手 がそのままだと、ベールの端 が折 れてしまうので、手 をくりっと返 して、ベールが折 れないよ
うにしてあげよう。
ベールがたとえ折 れていても、介 添 えさんやアテンドが直 しに来 るけど、キスしているときに、ベール直 さ
れて、写 真 を見 たら、キスしている2人 とベールを直 してる介 添 えさんが写 ってたなんてイヤでしょ。
だから、きれいになるように手 を返 してあげよう。
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そこまで行 ったら、あとは、スピードアップ!!!
新 婦 の顔 の横 にかかっているベールを手 の甲 で後 ろに流 して、そのまま、二 の腕 あたりに手 を沿 えて、
頭 をたれている新 婦 を起 こしてあげよう。
そして、そのまま右 に顔 を傾 けていきウェディングキス!キスは、ゆっくりと長 めにしようね。
ずっと、待 ち焦 がれていた、1つになること・・・
そのときがやってきて、奥 ゆかしさのあまり、ゆっくりとベールを上 げる・・・
ベールを上 げると、待 ち焦 がれていた愛 する人 が・・・
急 いで抱 きしめて、キスをする。
って、気 持 ちになってやるといいよ。
「みんなが見 てて、はずかしいなぁ」なんて、どっかにふっ飛 ばしてね。
では、新 婦 の動 きについて教 えよう。
新 婦 は、新 郎 が徐 々にベールを上 げていくのと同 時 に、徐 々に「頭 (こうべ)をたれる」という姿 勢 をと
る。簡 単 に言 うと、ひざを曲 げて、下 を向 くって事 だけど、気 持 ち的 には、ベールを上 げられているとき、
神 様 に祈 る気 持 ちを持 つといい。自 然 に、祈 る姿 勢 (頭 をたれる)となるよ。
新 郎 がベールを上 げて、新 婦 の二 の腕 あたりに触 れて、引 き寄 せられるまで、じっと、うつむいた感 じ
になっていると、奥 ゆかしく見 えていい。
新 郎 に触 れられたら、真 上 に上 がるのではなく、少 し斜 め前 方 、要 するに彼 のほうへ近 づくようにする
ときれいだよ。起 こされたら、顔 を上 げて、じっと彼 の瞳 を見 て。
お互 いの目 があって、言 葉 では言 い尽 くせない思 いが伝 わると、彼 がそっと目 を閉 じ近 づいてくる。
新 婦 も、目 を閉 じ軽 く引 き寄 せられ、ウェディングキス。
と、こんな具 合 だね。
このときには、もう、2人 の世 界 に入 っている。人 の気 配 など、感 じ様 がないくらいにね。
キスのあとも、そっと、何 かを確 認 するように、お互 いの目 を見 つめてみて。
ベールアップの良 くある悪 い例 と注 意 点 を教 えておくね。
まず、新 郎 がヘボ!かっこ悪 すぎるへなへなした新 郎 は良 く見 かける。
形 云 々よりも、そこに緊 張 感 と気 持 ちが入 っているかがポイント。
ベールをあげると、へっぴり腰 。ベールを上 げたあと、足 を前 に出 さないとへっぴり腰 になっちゃうよ。
ベールがぐちゃぐちゃのままキス、見 栄 えが悪 いよ。
または、キレイにしようとしすぎてしらける。このへんは、リズム良 く。
キスするタイミングの逃 し、笑 いものになる。
もっとも、恥 ずかしいのは新 郎 より新 婦 。一 生 の笑 いもの。
キスのあと、お互 いのほうを見 ないで、牧 師 の顔 を見 る。
牧 師 も見 つめられても困 るし、はっきりいってかっこ悪 すぎ。
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さて、あとは、署 名 して賛 美 して退 場 。
退 場 のときは、にこやかににみんなに笑 顔 を向 けながら退 場 しよう。
・
フラワーシャワー&ライスシャワー
フラワーシャワーでは、「ゆっくり」「楽 しく」「笑 顔 で」この3点 。
・
ブーケトス
ハプニングシーンが最 も多 発 するブーケトス。
ハプニングも面 白 いけど、ちょっとだけアドバイス。
ブーケは、なるべく高 く上 げてあげる。
頭 の真 上 から投 げるんじゃなくて、少 し斜 めに向 いて投 げるほうが投 げ
やすくて
キレイ。
あとは、天 に任 せて・・・
2.人 前 式
人 前 式 は、教 会 式 とほとんどやることは一 緒 。
違 うのは、神 様 に対 して結 婚 するのではなく、来 てくれたみんなを承 認 として結 婚 するってこと。
違 い1.教 会 では2人 は正 面 を向 くけど、人 前 式 はみんなのほうを向 いている。
違 い2.賛 美 歌 を歌 ったり、牧 師 の説 教 はないので、進 行 が早 い。
違 い3.誓 いの言 葉 を自 分 たちで考 えて、全 文 を自 分 たちで読 み上 げる。教 会 式 では牧 師 が読 ん
でそれに「はい、誓 います」って答 えるだけ。
この3つくらいかな?
ポイントは、誓 いの言 葉 は「元 気 良 く、大 きな声 で、はっきりと」ってくらいだね。
あとは、教 会 式 と同 じだよ。
3.神 前 式
日 本 古 来 の神 社 で行 う挙 式 だね。
神 前 式 の場 合 、リハーサルはなく、誓 詞 というあらかじめできている誓 いの言 葉 を渡 されてそれを読 む
ようにといわれること
と、玉 ぐし法 典 といって、木 の枝 をくるっとまわして祭 壇 にそなえる、その回 し方 を教 わるくらい。
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あとは、たいしたことは聞 かされず挙 式 がスタートする。
なので、事 前 にやり方 を知 っておくのがいい。
まずはじめにやってくるのが、「三 々九 度 」という2人 で杯 を交 わすという儀 式 だね。
これは、3つの大 きさの違 う杯 があって、1つの杯 で、お酒 を3回 に分 けて飲 むというもの。
まず、持 ち方 を説 明 しよう。
特 に何 も難 しいことはなく、両 手 を伸 ばして腕 はまげて前 に出 し、両 手 の指 先 の間 を2,3cmあける。
すると、そこに巫 女 さんが杯 を乗 せてくれる。
まあ、お皿 のようにしてまっていたらいいわけだね。杯 に、お酒 を注 がれたら飲 むわけだけど・・・
新 郎 は、特 に問 題 ないけど、新 婦 がカツラをつけている場 合 は、なかなか、首 を下 げて腕 を上 げて、
お酒 を飲 むというのは至 難 の業 だ。
そこで、3回 に分 けて飲 むといっても、初 めの2回 は形 だけで OK。
手 を手 前 にチョット引 いてあげればいい。3回 目 は、杯 に多 少 口 が付 く程 度 で OK。
もし、まったく届 かない場 合 は、無 理 に口 をつけなくても大 丈 夫 。
それに、もちろん全 部 飲 む必 要 はないよ。そのとき、首 が前 に出 ちゃわないように気 をつけてね。
次 に、誓 詞 奏 上 。誓 いの言 葉 を読 むってこと。
これは、新 郎 が全 文 と自 分 の名 前 を読 み、新 婦 は最 後 に自 分 の名 前 を読 めばいい。
人 前 式 と同 様 、しっかりとした大 きな声 で読 むようにね。
読 み終 えたら、初 めに渡 されたときと同 じように織 り込 んで、180度 まわして、祭 壇 に奉 納 する。
そのあとは、玉 ぐし法 典 。
1. 茎 を手 前 に持 つ
2. 右 手 で先 端 の葉 を持 ち、180度 回 転
3. 左 手 を離 して、葉 のほうを持 ったら祭 壇 に奉 納 する
たいしたことではないが、迷 う人 がたまにいるから、覚 えておいて損 はない。
そして、 2礼 2拍 手 1杯 、2回 お辞 儀 して、2
回 手 を打 って、1回 お辞 儀 する。
何 の変 哲 もなく、簡 単 なことだけど、失 敗 しやす
いことは、2人 のタイミングが合 わないって事 。
これは、タイミングを合 わせてやってみておくことが
大 事 だよ。
お辞 儀 のとき、猫 背 にならず、腰 から曲 げるようにね。
それから、指 輪 交 換 。
本 来 、神 前 式 には指 輪 交 換 なんて入 っていないけど、現 代 のニーズ上 入 れ込 んだものなので、「オマ
ケ」というところ。これは、教 会 式 と同 じようにやったらいいよ。
あとは、全 員 で固 めの杯 を飲 んで終 了 。
座 っているときに、姿 勢 にはよく注 意 して。
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第 6章 「披 露 宴 編 」
さてさて、披 露 宴 まで来 ると、だいぶ緊 張 が取 れてくるんじゃないかな?
この、披 露 宴 編 では、きれいな撮 られ方 意 外 に、いままで、何 百 と見 てきた、披 露 宴 での失 敗 、成
功 、いいアイデアなどなど、いろんな事 を含 めて教 えていくよ。
*新 婦 に1日 ついてくれる「介 添 え」や「アテンド」には、 心 づけ (少 なくても、効 果 絶 大 !)とともに
今 日 1日 よろしくお願 いします という気 持 ちをしっかりと伝 えておこう!
「良 い新 郎 新 婦 でよかった」と、思 ってくれるほうが、何 かといい。
しかし、なかには、流 れ作 業 としか思 っていない介 添 えやアテンドがいるから注 意 が必 要 だ。
とくに、僕 たちみたいな「外 部 業 者 」はとっても嫌 われ役 。
マナーが悪 い、進 行 を妨 げる、人 としてチョット・・・という人 たちは当 然 嫌 われるが、2人 のために一 生
懸 命 な人 たちも、心 無 い介 添 えやアテンドからは嫌 われてしまうこともある。
そこで、1ポイント!
僕 たちが、「ここで1カット撮 らせてもらえませんか?」と介 添 えさんに言 っても・・・
「時 間 がないので」 ウソ とか「あとでお時 間 とりますから」 その場 しのぎ とか、何 かと断 られてしまうと
きがある。
そんなときは、2人 が「ここで、写 真 撮 りたーい!」と訴 えれば・・・
あら、不 思 議 。介 添 えも「いいですよ」 シブシブ となるわけだ。
だから、自 分 たちから積 極 的 に動 いたり、言 ったりすると、かなり意 見 は通 るよ。
あとは、披 露 宴 での進 行 役 は、司 会 とキャプテン。
司 会 は当 然 知 っているけど・・・キャプテン?
キャプテンとは、当 日 に「ご披 露 宴 を担 当 させていただく○○です」と挨 拶 しに来 るから分 かるよ。
だいたい、黒 いタキシードかテイルコートを着 てるんだ。
披 露 宴 の鍵 はキャプテンが握 っているから、そんなことも知 っておくといいよ。
ここで気 が付 いたことがあると思 うんだけど、
実 は、挙 式 ・披 露 宴 の鍵 は、当 日 初 めて会 う「介 添 え」と「キャプテン」が握 っているということ。
前 日 まで、挙 式 ・披 露 宴 のためにがんばってきても、当 日 初 めて会 う2人 によってかなり左 右 されてし
まうんだ。
これが、ウェディングの最 大 の欠 点 だと思 っているんだけど、仕 方 がない・・・
ちなみに、挙 式 の牧 師 や神 主 もしかり。
そこで、アドバイスを1つ。
式 場 との打 ち合 わせの段 階 で、「うるさい客 」になるほうがいい。
式 場 が最 も恐 れることのひとつが「クレーム」なんだ。
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事 前 にうるさい客 というのは当 然 、後 でもうるさいわけだから「クレーム」が出 やすいと推 測 されるよね。
そうなれば、なるべくクレームが付 かないようにしたい。
そこで、当 日 は出 来 る限 りいい待 遇 にしたほうがクレームになりにくいとなるわけだね。
具 体 的 にうるさい客 というのは、些 細 なことでも注 文 をつける。
ここで、今 まで僕 自 身 が聞 いてきた問 題 の数 々を挙 げてみよう。
・担 当 者 がいい加 減
言 ったらどうなった?・・・上 司 に言 ったら、担 当 者 がその上 司 になって、多 少 のわがままも通 るようにな
った。
・外 部 業 者 が入 っちゃダメ
言 ったらどうなった?・・・会 場 にもよるけど、交 渉 しだいで OK になることもある。
・メイクリハのメイクが気 に入 らない
言 ったらどうなった?・・・店 長 と副 店 長 が2人 がかりで対 応 。当 日 も会 場 付 き添 いで高 待 遇 。
そのほかにもいろいろあるけれど、大 体 が一 番 上 の「担 当 者 がいい加 減 」というところに入 る。
少 しでも、疑 問 やいい加 減 なところがあれば、バンバン言 ったほうがいいよ。
最 も、式 場 側 にお灸 が効 くのはこの手 !
1. まずは、親 に訴 えよう!
2. 親 から式 場 側 の責 任 者 (社 長 や店 長 )あてに電 話 をしてもらおう!このときは、メチャメチャ怒 っ
てもらう。
「むすめが(むすこたちが)こんなんじゃあ・・・と、泣 いてすがってきたんだ!」と、あくまでも怒 って
いるのは、
親 であって、2人 は悲 しんでいるということにする。
3. その後 、2人 で式 場 へ出 向 き(親 はいかない)担 当 者 なり上 司 が対 応 するので、そのときは、
「父 が(母 が)電 話 をしてしまってすみませんでした・・・」と、下 手 にでる。
4. ここから、しっかりとした対 応 になれば万 々歳 。しかし、もし、変 わらなかったり、悪 くなったりしたら、
式 ・披 露 宴 自 体 やめたほうがいいよ<マジで>。
披 露 宴 で、心 がけることがある。
よく、「新 郎 新 婦 は主 役 」といわれるが、
この言 葉 に、「今 日 は主 役 だから、ヘッヘン」となる人 がいるが、チョット待 った!
では、脇 役 はどこに?
じつは、脇 役 など存 在 しないのである。
演 技 するのは、2人 だけ。
2人 がやらなきゃ、誰 がやる!って言 う状 態 なのを理 解 してほしい。
お客 さんはお客 さん、スタッフはスタッフなんだ。
でかい面 して、ふんぞり返 っていては、役 をまっとうできないよ。
と、いうわけで、披 露 宴 での新 郎 新 婦 のお仕 事 は・・・スバリ、ホスト&ホステスです。
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みんなをもてなすようにがんばってね。
スタッフは、懸 命 にサポートしますよ。
では、ここからは、各 シーンごとに分 けてみていこう。
あくまでも、スタンダードな流 れなので、当 てはまらないこともあるかもしれないけど、
そのへんは、応 用 をきかせてね。
1.入 場
・スポットライトはまぶしいけど笑 顔 で我 慢 !
・礼 は美 しさの象 徴 、2人 でタイミングを合 わせて。これは、チョット
練 習 しておいたほうがいいかもよ。
・礼 の角 度 、時 間 、当 日 の頭 の具 合 (新 婦 )ティアラ、ベール、和
装 ならカツラなどがあるからね。
2.来 賓 挨 拶 (スピーチ)
・座 っているときの表 情 も見 られている
・だんだんと、あごが上 がり、背 中 が丸 くなっていくから注 意 して。
しっかりとした姿 勢 を保 っていないと、かなり疲 れてくるからがんばって、姿 勢 を維 持 しよう。
・スピーチをしてくれる方 が「お座 りください」って言 ってくれて着 席 のまま話 を聞 くことが多 いけど、
話 し終 わったら、すっと立 って御 礼 をしよう。相 手 が立 っているのに自 分 達 は座 りっぱなしって失 礼 でしょ。
3.ケーキ入 刀
・2人 で同 じ方 向 を向 こう
入 刀 したら、2人 で「右 」「真 ん中 」「左 」ってむいていこう。
同 じカメラを向 かなくてもいいから、同 じ方 向 を見 よう。
もちろん、声 をかけられたらその人 のほうを向 いてあげてね。
たまに、向 き合 ったり、ほっぺにチュ!なんていうのもいいよ。(たま
にやらせてます)
・緊 張 しちゃうけど、がんばってにっこりね。
4.乾 杯
2人 対 して何 にも言 わないと、ほとんどの人 は、
「乾 杯 !」のあとに、軽 くグラスを上 げて、飲 んでしまっておしまい。
これを見 ると「あーあー」って思 う。何 で乾 杯 するのか理 解 できていないよね。
乾 杯 って、2人 のための乾 杯 でもあるし、そこにいる人 たち全 員 のための乾 杯 でもあるんだ。
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だから・・・
・乾 杯 の発 声 をしてくれた人 に、お礼 の気 持 ちを込 めて「乾 杯 」
・来 てくれているみんなに、ありがとうの気 持 ちを込 めて「乾 杯 」特 に目 の前 の人 たちへ
・2人 で、自 分 たちのために「乾 杯 」
ちゃんと、乾 杯 しようね。
あとは、
・すぐに飲 んじゃわないで、撮 影 が終 わるまで待 っててね。
5.歓 談
・友 達 に高 砂 へ来 てもらって、おしゃべりしたり写 真 を撮 った
りしよう
・自 分 たちから出 向 くことが可 能 なら、その方 が断 然 いい
新 郎 新 婦 って、高 砂 にいなきゃいけないんじゃないの?
なんて、お雛 様 じゃないんだから。
確 かに、へたなファッションショーではあるけれど、
来 てもらった来 賓 を呼 びつけるなんて、催 者 としては最 低 の
行 為 だと
思 わない?
でっかいドレスでは、確 かに動 きにくいけど、こちらから行 くのが筋 。
それが難 しければ、ワインサービス、ドラジェサービス、シャンパンサービス、ケーキサーブなどを進 行 に組
み込 んで、
ゆっくりとみんなと話 をしたり、写 真 を撮 ったり出 来 る時 間 を作 るといいよ。
*ここで、必 殺 技 !
親 戚 や友 人 のデータをあらかじめ表 などにしておき、
・出 身 地
・趣 味
・習 い事
・子 供 の名 前
などなど、分 かる範 囲 で記 載 しておこう。
で、相 手 (新 郎 なら新 婦 のこと)の親 戚 や友 人 との会 話 で持 ち出 すようにしてみて。
親 戚 や友 人 も、「今 日 はおめでとうございます」「あっ、ありがとうございます」だけでは、
芸 がなく、とても、印 象 はよくはならない。
でも、人 って言 うのは単 純 で、何 かしら自 分 のことを知 っていてくれたり、
共 通 の話 題 があると親 近 感 を持 ってしまうもので、それだけで、「いいやつ」となるものなんだよ。
とくに、 今 後 あまり会 うことはないだろう って、人 には、特 に良 くしておくといい。
評 価 は大 体 、近 くではなく、遠 くから来 るものだからね。
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6.キャンドルサービス・ルミファンタジア
・急 がずにゆっくり行 こう
後 半 になると、時 間 が押 しているのか巻 いているのかわかる。
押 していると、式 場 側 は早 く終 わらせたくて急 かせるけど、そん
なものは断 固 無 視 するのがいい。
式 場 側 は、30分 程 度 押 すことは当 然 のように考 慮 しているの
で、その程 度 ならかまわずにゆったり行 こう。
まあ、1時 間 押 しくらいなら大 丈 夫 !
・メインキャンドルでは、ケーキのときと同 じように目 線 を合 わせて
7.ドラジェサービス・テーブルフォトサービス
・歓 談 のところでも言 ったけど、時 間 をたっぷりとる
・みんなと話 をする(ネタを仕 込 んでおく。上 記 「必 殺 技 」参 照 )
・とにかく、楽 しくやろう
8.後 半 のスピーチ
・正 直 なところ、他 の人 にとってみればなんにも面 白 くない。後 半 のスピーチは、人 数 をかなり制 限 し
たほうがいい。それか、テーブルスピーチや話 題 を振 ってそれに応 えてもらうやり方 などがいいんじゃない
かな。
9.余 興
・いくらうまくてもプロじゃなければ1人 で歌 わせない、弾 かせな
い。
これは、一 緒 にカラオケに行 ったらメチャメチャうまくても、会 場
で歌 うとなるとかなりさびしいものがある。
演 奏 も同 じで、ただの BGM になりかねない。
・女 の子 3人 組 などで歌 わせない。
これも、かなり寒 くなる。誰 も聞 いてない。そこで、男 性 人 に
コーラスを頼 んで5.6人 はいると良 い。
* さらに、新 郎 新 婦 も積 極 的 に参 加 しよう。これだけで、
かなり寒 さをしのげるよ。
・一 夜 漬 け程 度 の余 興 になりそうなら頼 まない!
・余 興 にプロを入 れるのも1つの手 。
・新 郎 新 婦 2人 で何 かやってみる。
来 てくれている人 たちは、余 興 を見 に来 ているわけでも、プロの歌 を聴 きに来 ているわけでもない。
2人 を見 に来 ているんだから、歌 を歌 うでも、芸 をするでもなんでもいいので2人 でやってみよう。
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10.両 親 への手 紙
・ありきたりなんだけど感 動 してしまうシーンがここ。
ここで、注 意 が必 要 なのが、「泣 く」ということ。
ここでは、新 婦 の「泣 く」ときの注 意 点 をあげてみるよ。
1. 鼻 水
ズルズルとなると、マイクに・・・「ズル」・・・「ズル」・・・
鼻 水 は、吸 わないで、鼻 をガーゼ、ハンカチなどで押 さえて。
手 紙 を読 み終 わったら、みんなに見 えないように鼻 水 は処 理 。
「チーン」とはかめないところがつらい。
2. 涙
涙 が出 ても、拭 いちゃダメ。
涙 を拭 くとパンダになっちゃうから、涙 は目 じり又 は目 頭 へガーゼをあてて「吸 収 させる」。
さて、新 婦 が泣 いたら、ガーゼやハンカチが必 要 だね。
そのときに、新 郎 がそっと差 し出 すのがカッコいい。
けど、ハンカチよりもガーゼのほうが吸 収 率 がよくて BEST。
ガーゼは介 添 えさんにもらおう。
さて、次 は、手 紙 の内 容 だけど、僕 は常 々「なんで両 親 だけなんだろう?それも、新 婦 だけ。」
と、思 っていた。
ここは、なるべく多 くの人 にお礼 を言 いたいところだ。
最 後 に言 うから・・・と、思 うかもしれないけど、最 後 に言 うのは「みなさん」へだよね。
ここで、お勧 めなのが「思 いでビデオ」「生 立 ちビデオ」「プロフィールビデオ」などと呼 ばれている、
披 露 宴 会 場 でビデオ上 映 するやつだね。
余 興 のラストに、ビデオでみんなへ個 別 に(多 い場 合 はグループごと)にメッセージをロールテロップで
流 すなんていうのがお勧 めだ。
11.花 束 贈 呈
いつも、僕 が思 うのが、「あの花 束 、ちゃんと持 って帰 れ
るんだろうか?」って思 う。
車 で帰 る人 はいいけど、両 親 とも電 車 だったら・・・・ス
ゲー荷 物 大 変 そう。
普 通 の荷 物 なら宅 配 便 なんかで送 ってしまえばいいけ
ど、花 束 は贈 れないし、でっかい花 束 抱 えて帰 るんだ
ろうか?
さらに、数 日 で枯 れる・・・・。ちょっと、寂 しい。
そこで、最 近 は多 くなっているけど、「記 念 品 」がいいなって思 うよ。
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生 まれたときの体 重 のクマのぬいぐるみとか、似 顔 絵 とか、詩 集 とか、小 さい頃 からの写 真 を1冊 の
写 真 集 にしてプレゼントなんていうのもいいよね。
ここで1つアドバイス。
自 分 の両 親 へプレゼントするのと、相 手 の両 親 へプレゼントをする2つ用 意 するといいよ。
自 分 の両 親 へは、当 然 今 までの感 謝 の気 持 ちを込 めて。
相 手 の両 親 へは、これからよろしくという気 持 ちを込 めて。
新 郎 が新 婦 のお父 さんと握 手 を交 わすシーンなんかなかなかイイ!
新 郎 が自 分 の両 親 と泣 きながら抱 き合 っているシーンはいただけないけど・・・・(実 話 )
12.謝 辞
新 郎 の中 には、この最 後 の挨 拶 のために、披 露 宴 の間 中 緊 張 してしまっている人 もいたり、
何 度 も原 稿 を読 み返 している人 もいたりするんだけど、チョット待 った!なんで、感 謝 の気 持 ちに原
稿 があるんだ。そんな、国 会 演 説 のようなことを言 われてもうれしくもなんともないぞ。
「一 応 、形 式 だから・・・」などとおもったら、こう言 い返 させてもらおう。
「そんなものは、1人 でやってくれ」「人 の時 間 を使 ってやることではない」「謝 辞 じゃなくて演 説 じゃない
か!」とね。
最 後 は、やっぱり、そのときの本 当 に思 っている気 持 ちを話 すのが一 番 いい。
それこそ、「謝 辞 」だ。
このときに、新 郎 の中 には泣 いてしまう人 がいるが、特 に恥 ずかしいことじゃない。
しかし、カッコいい泣 きかたってやつがあるから教 えておくよ。
まず、涙 が出 てきたら、下 を向 いちゃダメだ。
「上 を向 いて、歩 こう、涙 が、こぼれないように・・・」って歌 があるでしょ。
その通 り、こぼしちゃいけない。だから、グッとこらえて上 を向 こう。
どうしても、あふれちゃったら仕 方 がない。
それでも、下 を向 いちゃダメだ。
あとは、手 紙 のところでも言 ったけど、鼻 水 には注 意 !
話 の途 中 でも、「ちょっと、失 礼 します」と言 ってかんでしまった方 がまだいい。
涙 が出 てきてしまったら、泣 きながら話 さず、大 きく息 を吸 って、単 発 で言 葉 を発 しよう。
そして、だらだらと話 す必 要 はなくて、「ありがとう!」って気 持 ちをストレートに伝 えればいい。
13.送 賓
いよいよ、披 露 宴 も終 わりだね。
やっと、一 安 心 できるところだよ。
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送 賓 では、来 てくれた人 全 員 と(出 来 る限 り)握 手 をしたりするといい。
「本 当 にありがとう!」という気 持 ちを、手 から相 手 に伝 えよう。
日 本 人 の習 慣 に、「握 手 」とか「抱 き合 う」って習 慣 がないけど、
握 手 は非 常 にいい。ぜひ、やってみてもらいたい。
14.最 後 は、ゆっくりと友 達 と話 しをしたり、写 真 を撮 っ
たりしよう
そのために、2次 会 は余 裕 を持 って設 定 してね。
例 えば、披 露 宴 が13:00から始 まるとすると、終 了 時
間 は15:30ってなる。
じゃあ・・・2次 会 会 場 まで5分 くらいだから、17:00なら
余 裕 だねって思 うでしょ?ダメダメ、15:30に終 わる保
証 はないから、必 ず、終 了 時 刻 を16:00と見 込 もう。
さらに、送 賓 で30分 、おしゃべり&写 真 で30分 、着 替 え&最 後 のチェックで30分 、
そこに、行 くまでの時 間 +15分 以 上 は時 間 を見 ておこう。
そうすると早 くても、18:00ころが目 安 だが、さらに30分 から1時 間 の余 裕 を見 ておくと楽 チンだよ。
「でも、友 達 を待 たせちゃうことに・・・」って思 った?
大 丈 夫 、大 丈 夫 、友 達 たちも久 々に会 う友 人 と話 し込 んでいるよ。
逆 に、時 間 に遅 れてしまうことのほうが失 礼 だから。
今 まで、僕 自 身 が見 てきた経 験 では、2次 会 に新 郎 新 婦 が時 間 通 り間 に合 った経 験 は・・・・
ない!!なんでか、時 間 がかかるものなんだよ。ホント。
15.2次 会
今 まで、2次 会 に行 って、楽 しかったこと・・・・2回 のみ。
そのくらい、2次 会 って言 うのはつまらないものだ。
じゃあ、何 でそんなにつまらないのか検 証 してみよう。
1. 司 会 がヘボ
2. 企 画 がつまらない
3. 知 らない人 とお近 づきになれない
4. 新 郎 新 婦 が動 かない
この4つが原 因 だと思 う。
まずは、「司 会 」だ。
披 露 宴 では、ほとんどの場 合 プロが行 うので、司 会 でだめになることはあまりないが、
2次 会 では、へたくそすぎる友 人 司 会 なので、場 が盛 り下 がるばかり。
お勧 めは、2次 会 であってもプロに頼 むほうがイイ。
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いろんなアイデアもくれるし、場 を盛 り下 げないコツもわかっている。
もちろん、無 理 やりにでも盛 り上 げてくれるのがプロのいいところだ。
どうしても、友 人 に頼 みたいときは、「こいつはプロ並 み!」という人 限 定 にしたほうがいい。
それか、漫 才 コンビのように2人 でやるとかね。
このときの2人 は、当 然 、即 興 で漫 才 が2人 で出 来 るほどの仲 じゃなきゃダメだよ。
とにかく、ナレーターになれなくても、エンターテイナーでなければならないよ。
次 に「企 画 」
よくあるのが、 ビンゴゲーム 、景 品 は 少 なくてもゴージャスに! これが鉄 則 !
一 人 一 人 がやるのではなく、2人 で1つなどコミュニケーションが出 来 るように配 慮 するといい。
とくに、男 女 ペアなんかがいいぞ。
ちなみに、僕 自 身 が2次 会 の司 会 を頼 まれるときは、必 ず、ビンゴカードをパズル状 に半 分 にして、
半 分 を男 性 、半 分 を女 性 にあげて、ビンゴの前 に、相 手 を見 つけてもらってからビンゴをやるようにし
ているんだよ。そうすると、勝 手 に席 替 えが出 来 るんだ。
みんなが楽 しめる企 画 を考 えようね。
でも、ゲームづくしの2次 会 は、かえって嫌 われるから、そのへんは注 意 !
知 らない人 とお近 づきになることを目 的 としている場 合 も多 い2次 会 だから、そこらへんをうまくやりた
いところだね。まずは、ビンゴのところでも話 したけど、「席 替 え」は重 要 項 目 だ。
披 露 宴 では、席 が決 まっていてなかなかお近 づきになれないけれど、席 の決 まっていない2次 会 で、
ビュッフェスタイルならいろいろ動 けていい。
席 替 えの次 は、「共 同 作 業 」である。
最 低 2人 、最 高 4人 程 度 で共 同 でクイズに答 えるとか、何 かをするといい。
4人 なら、男 女 2名 づつになるなど(男 性 2人 、女 性 2人 は友 人 同 士 が好 ましい)
すれば、いろんな意 味 で「いい2次 会 」となる。
2次 会 というものは、こうでなくてはいかん!
最 後 に、新 郎 新 婦 が動 かない!これは、最 悪 。
披 露 宴 同 様 、高 砂 にふんぞり返 っている新 郎 新 婦 は、祝 すに値 しないね。
新 郎 新 婦 は、2次 会 こそ「ホスト&ホステス」に徹 底 的 に徹 するべし!!
披 露 宴 では、大 勢 のスタッフがサポートしてくれたが、2次 会 ではそうはいかない!
新 郎 新 婦 の仕 事 として、せっかくのビュッフェなのに、なかなか取 りに行 かない人 っているんだよ。
話 に夢 中 で・・・などならいいんだけど、つまらなそうにしている人 がいたら、料 理 を小 分 けしてあげて持
っていって、話 しかけてあげて。
その人 の心 の中 は、「正 直 、本 人 とそれほど仲 良 くないし、さらに、他 に知 り合 いいないし、なんでき
ちゃったんだろう?」なんて思 っているかもしれない。
そんな人 には、まず声 をかけてあげるのがいい。
さらに、新 郎 の友 人 なら、新 婦 を紹 介 して、近 くにいる他 の新 郎 の友 人 や、新 婦 の友 人 を紹 介 し
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てあげよう。結 構 、こういう状 況 の人 って多 いから、よく見 ていて、フォローしてあげるのが新 郎 新 婦 の
役 目 だよ。
あとは、みんなのところに自 分 たちから行 かなきゃだめ。
披 露 宴 では、なかなか自 由 にならなかったりしていたとしても、
2次 会 では、自 由 に動 き回 れるから、どんどん、みんなのところに行 こう。
そこで、チョット注 意 したいのが、仲 の良 い人 たちとばかり長 話 をしてはいけないよ。
逆 に、そんなに仲 良 くない人 に対 して、たっぷりと時 間 をかけよう。
仲 の良 い人 たちとは、すぐにでも会 うでしょ?
だけど、久 々の人 は、今 後 も久 々なんだから、
それでも、せっかく来 てくれたんだから、2人 のことは好 きなはず。
良 く、話 をして、今 度 また会 う約 束 をしておけば、関 係 はグッと深 まるよ。
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■まとめ
おめでとう!
よく最後までがんばって読みましたね。
少しは、参考になったのではないでしょうか?
これで、結婚式・披露宴のときはバッチリですよね。
ですが、ここで告白しなければいけないことがあります。
もう、お気づきの方もいるかと思いますが、
この「美しさの方程式」文章を読んだだけでは、ちゃんと理解して出来ているかわからない。
もちろん、読むだけで出来るように、わかりやすく書いているつもりです。
でも、なかなか出来ませんよね。
100歩譲って、出来たとしましょう。
さて、結婚式・披露宴当日、出来るでしょうか?
結婚式・披露宴当日は、着慣れないドレスやフロックコートを着て、会った事もない相手の親戚
やら上司やらが来て、名前を聞いたって忘れてしまう、そして、ほとんどの人が始めて経験する
結婚式、リハーサルを直前にやるけど、そのことさえも忘れてしまうのに、どうやって、この「美
しさの方程式」を覚えていることが出来るでしょう?さらに、実践するなんて・・・
ズバリ!言いましょう。
当日、ほとんど役に立ちません!
じゃあ、どうしたらいいんでしょう?
ここで、人間の原理について少しだけ触れてみましょう。
人は、脳から体に命令を出して行動しています。
これは、紛れもない事実でしょう。
しかし、全ての行動が脳の命令に従っていないことは知っていますか?
少し、考えたらわかりますが、人は歩くときに右足を出して左手を前に振っています。
これは、バランスを維持するためですが、右足を出すという命令は歩き始めの段階で指令を出す
かもしれませんが、手を振るという命令はしていません・・・よね。
何かを食べるとき、手を動かしてそれを取るかもしれませんが、口をあけるように指示していま
すか?
きっと、口をあけずに顔に付いちゃった人はいないでしょう。
「あっ、口あけるの忘れてた!」って。重症ですよね。
要するに、人間は、何かしなければならないと思っただけで、脳から命令を出さなくても勝手に
行動してくれる、オートマティックボディーなんです。スゴイ!
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では、今まで経験のないことを、どうやって自動で動くようにすればいいのか?
そこで、体にこう覚えこませます。
「○○するときには」「××しなさい」
たとえば、立つときには、バランスを整えて、あごを引いて、胸を張って、腰を引いて、お尻が
少し出るように、正面に対して斜めに向いて、足はT字にしてバランスを維持、腕はややひじを
曲げるように・・・と。
そうすれば、立つときに体が勝手に動いてくれます。
・・・・・・
こんなに、1度にたくさん出来るのか?
当然、出来ません。
ですので、どうするのか?
それは、「体験する」これだけです。
何度も、何度も体験するんです。
繰り返し、同じ行動を取っていけば、人は、体自体が覚えるようになるんです。記憶媒体は、脳
だけではないんです。
60兆個の細胞一つ一つが記憶するんですよ。これまたスゴイ!
読んでも駄目なんです。体験するしかないんです。
結婚式・披露宴を何度もやることが出来れば、少しずつできるようになっていくでしょうが、残
念ながら1回しかありません。
その1回の中で、どれだけの「初めて」があるのでしょう。数え切れないくらいです。
体験などと言っている暇はありません。
では、どこで、どうやって「体験」すればいいのか?
体験させてくれるところに行ってください!
足を運んで行くしかないんです。
もちろん、来てくれるサービスがあれば来てもらってもいいでしょう。
そうしたサービスを見つけてみてください。
もちろん当社でも行っています。
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■実践レッスンの内容は・・・
1.スタイルレッスン(女性1名又は男女2名)
40min (1 名) ¥9,45060min (2 名)¥15,750-
*人としての基本である「姿勢」を中心に、立ち方、座り方、歩き方などのレッスンを行います。
今まで誰にも姿勢を良くする具体的なやり方など、聞いたことがないのでは?
そうです、生まれてから勝手に覚える「立ち方」や「歩き方」
しかし、どうして立つことが出来るのか?その仕組みは?そういったことから、
正しい姿勢、立ち方、歩き方などを教えていきます。
2.フェイスレッスン(女性1名又は男女2名)
40min (1 名) ¥9,45060min (2 名)¥15,750-
*笑顔をはじめとした表情の作り方や傾け方、練習方法などを教えます。
「カメラを見ると緊張してしまうから、自然なところを撮ってください。」
よく聞くセリフですが、カメラを見たってステキな笑顔が出来たほうが良いでしょう。
そのために、どんな人でもかわいく、綺麗に写る方法をお教えします。
90min (1 名) ¥21,000-
3. メイクレッスン(女性1名)
メイキャップアーティストによる指導です。
*プロのメイキャップアーティストにより、ベースやポイントカラーなどのメイクレッスンを行
います。今まで十数年間毎日メイクをしてきたけど、うまくできてます?
なかなか、うまくできないですよね。それは、自分の特徴を生かして、欠点をカバーする方法を
知らないからです。
プロメイクアップアーティストが、あなたの顔をどうすればよいのか教えます。
40min (1 名) ¥9,450-
4.ポージングレッスン
60min (2 名)¥15,750-
(女性1名又は男女2名)
*ポーズといっても大げさなものではありません。手の使い方やちょっとした体のひねり方など
で大きく印象が変わります。
「ポーズなんて恥ずかしくて・・・」いえいえ、そんな大げさなことではありません。
直立不動ではなく、少し斜めを向く、手を口元に添える、ひじをつく、腕を組む、
そんな、簡単なことで写真が大きく変わってきます。覚えたら一生物、永遠に写真写りのいい女
でいられます。
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120min (2 名)¥31,500-
5.ブライダルレッスン(男女2名参加)
*美しく見える指輪交換やベールアップ、エスコートや心構えなどブライダルに特化したレッス
ンです。ブライダルでは、新郎・新婦2人の息が合うことが重要です。
日本人男性の不得意なエスコートの仕方、息の合わせ方、来ていただいた来賓への高感度アップ
法など、ブライダルに特化した、あらゆることを伝授&レッスンします。
お申し込みには・・・
氏名、電話番号、メールアドレス、レッスン希望日時をお書き添えの上ご連絡ください。
著者
:
有限会社アリアコーポレーション
取締役社長
55
永田昌徳(ながたまさのり)