サンゴバン 会社案内

サンゴバン 会社案内
サンゴバンがあなたの未来を築きます。
サンゴバンは未来型住宅 — セルフクリーニングガラスや太陽光発電ガラス、
さらには高機能断熱システムの備わった住宅 — の建材をデザインから生産、
販売にいたるまでお引き受けいたします。
私たちは、世界中に、より快適、経済的で、かつ持続可能な生活を創造するため、
技術の革新と改良への絶え間ない挑戦を続けています。
そして各分野における業界のリーダーとして、省エネルギーや環境保護という
重要な問題にも解決策をご提案いたします。
住宅の進化と共に、サンゴバンがあなたの未来を築きます。
01
絶え間ない革新的ソリューション
環境
、
ー
ギ
ル
ネ
省エ
開発への取り組み —
環境と持続可能な発展のために
サンゴバングループは、革新的材料
( 板ガラス、高機能材料)、建築用製品、
サンゴバンのセラミックタイル*
建材流通ならびにガラス容器の4つの事業
サンゴバンのインフラ用水道管システム
分野をビジネスの中核として、各分野で
サンゴバンの天井パネル
世界の、そしてヨーロッパのリーダーという
地位を築いてきました。
住環境と建築市場における世界的リーダー
として、サンゴバンはお客様の様々な二ーズに
合わせた製品とサービス、また発展、
サンゴバンのLow-E(断熱)
ガラス
サンゴバンのセルフクリーニングガラス
サンゴバンのデッキ
サンゴバンの木材保護
サンゴバンの石膏ボード
エネルギーや環境といった世界規模の
重要な問題にも対処しうる、革新的な
ソリューションを提供いたします。
断熱ガラス、太陽光発電システム、
飲料水給水パイプや雨水回収システム、
断熱材 (グラスウール、プラスターボード、
外断熱モルタル) 等、省エネルギーや
環境保護に寄与するサンゴバンの
ソリューションは様々です。
世界中で研究開発に携わる3,500人の
サンゴバンの研究者たちは、
未来の住環境のために、より一層の技術の
革新と改良を求めて、持続可能な発展を
支えるべく日々取り組んでいます。
02
*販売のみ
保護
、イノ
ベー
ショ
ン
サンゴバングループ
会長兼最高経営責任者(CEO)
ピエール・アンドレ ドゥ
シャランダール
“未来の住宅のため、
新素材とサービスの開発を”
サンゴバンの断熱材
今日、サンゴバンは世界最大の建材メーカーとして、
サンゴバンのLED照明
未来の住宅に革新的で持続可能なソリューション
をお届けしています。
サンゴバンの 下水設備システム
サンゴバンは、1665年以来培ってきた製造に携わる
サンゴバンの燃料電池
ものとしての独自の経 験により、エネルギーと
サンゴバンの キッチンと浴室*
環境の分野において、現在世界64カ国で、比類の
サンゴバンの
ソーラーコントロール(遮熱)
ガラス
サンゴバンの 太陽電池
サンゴバンの
壁面仕上げモルタル
ない製品ラインナップ、ソリューションおよびサー
ビスを取り揃え提供しております。
アジア・パシフィック地域では、1917年に日本で
最初に事業を開始して以来、グループの国際的な
発展戦略における重点地域として積極的に事業
を展開しています。2010年、アジア・パシフィック
地域におけるサンゴバンの拠点は10カ国に広が
り、15,000人の従業員が100以上の拠点で働い
ています。
現在進められている持続性のある利益を伴った
成長の方針を原動力に、サンゴバングループは、
新興国、先進国双方のニーズに合わせた地域的な
ソリューションを提供するため、住環境と建築市場、
またそれに関連する革新的材料市場において、
常にトップの座を目指します。
サンゴバンは、省エネルギーソリューションや二酸
化炭素排出削減のための研究といった地球全体
が関わる問題を戦略の中心に位置付けています。
サンゴバンはその並外れた技術基盤を活用する
ため、売上のかなりの部分を研究開発に投資して
います。2009年は、4億ユーロが新製品の研究に
充てられました。
サンゴバンは、エネルギー消費、工場排出、オフィス
ビルのエネルギー効 率の管 理における戦 略的
アプローチを通じて業界の模範的存在となる所存
です。責任ある持続可能な発展へ向けたこれらの
コミットメントは、190,000人の従業員が遵守する
サンゴバンの行動と活動に関する規範に基づいた
ものであります。
07
革新的材料分野
板ガラス部門
高機能材料部門
3,000年以上もの間、人々が日夜改良を積み重ねてきたガラスの製造技術は、今でも急激
サンゴバンは、最新の高機能素材を世界中で手がけています。ナノ単位のアルミナ粒子から、ガラス製造炉で用いられる巨大な耐火材まで、当社製品は精密に作られ、卓越した性能を発揮します。
なスピードで変貌を遂げています。サンゴバンはガラス分野のグローバル・リーダーとして、
グループの総力を上げて製造技術の革新に取り組んできました。サンゴバンは一般消費者
セラミック・マテリアルズ事業
機能樹脂事業
テクニカル・ファブリックス事業
研磨材事業
市場にも多岐にわたる製品をお届けする唯一のガラスメーカーです。1665年より約350年に
サンゴバンのセラミック・マテリアルズ事業は、グレイン&
サンゴバンは純度、形成の緻密さ、耐蝕性と耐熱
サンゴバンは、建築用途のガラス繊維やガラス
世界トップの座を邁進するサンゴバンの研磨材
わたり品質の向上に努め、今では強さと軽さに優れ、かつ地球環境に優しいガラス関連製品を
パウダー、セラミック・コンポーネンツや耐火材、特殊クリス
性という厳しい条 件に応えるエンジニアード・
繊維ファブリック(織物・編物・不織布)を製造・
は、研磨材市場全体を網羅し、切断、研磨、仕上
生み出しています。他社の追随を許さぬ高い品質を今後も提供するべく、サンゴバンはたゆ
タルおよび関連システム等、用途に合わせた最先端の幅広い
ポリマーとエラストマーを供給しています。サンゴ
販 売しています。また、健 康や環 境にやさしい
等、いかなる段 階 の工 程にも卓 越した技 術 の
まぬ努力を続けてまいります。
製品群を供給しています。
バンの機能樹脂事業は、コンポジッツ(フィルム、
モスキートネットや塗装可能なガラス繊維壁布も
ソリューションを提供しています。
フォーム、コーテッドファブリック)、フルッドシス
生産しています。
自動車ガラス・建築用ガラス・太陽光発電ガラス事業 ― ヨーロッパ第1位、世界第2位
テム、エンジニアード・コンポーネンツ(シール、
サンゴバンのガラスはヨーロッパの全自動車台数の50%に使用されています。また航空宇宙
ベアリング、特殊ポリマー製品)の3つの製品分
や光学、家電やインテリア、保冷や大量輸送などの様々な産業分野で活躍し、世界中の大規模
野に分かれています。
な建設プロジェクトの場にも資材を供給しています。例えば、サンゴバンのガラスは世界で
名だたる建造物―単にプロジェクトの大きさを誇るのみならず、社会的、文化的、あるいは
商業的にも地域で重要な意味を持つ建造物―に使われています。またサンゴバンは透過性、
断熱性、防音性、太陽光発電などの面で、板ガラスの性能の一層の向上を目ざしたグローバル
な研究を進めており、用途開発にも力を注いでいます。
50%以上
1,600℃
1ミクロン
ヨーロッパの自動車用ガラスの50%以上が、
サンゴバンの製品です
ガラスや鋳鉄を溶かすのに必要な温度です
サンゴバンの特殊研磨材は、ジェット機のエンジン部品を1ミクロン
単位で研磨することができます
66%
12トン
サンゴバンの板ガラスの2/3は、
付加価値を持つ特別仕様の製品です
サンゴバンの粉砕機のうち最も重いものは12トン、製紙産業でパルプ
の製造に使われます
サンゴバンの歩み
今日のサンゴバンは、約350年にわたる革新性、
優れた技術、そして明確なビジネス・ビジョンの
追求によりもたらされています。
84
3,500
世界64ヶ国、19 0,0 0 0人を超える
従業員の国籍数です
サンゴバンは約3,500人にのぼる研究開発員を擁し、
年間4億ユーロの資金を投じています
1665
1690
1853
1856
1889
1904
1918
1936
1937
1967
フランス国王ルイ14世
の宰相コルベールが
グループの前身を
設立
ベルサイユ宮殿
内の「鏡の間」の
制作を担当
ドイツに
生産工場を
開設
鋳鉄パイプの製造
大手ポンタムソン
(Pont-à-Mousson)社
創業
イタリアに
生産工場を
開設
スペインおよび
ベネルクス三国に
生産工場を開設
建築資材、
容器ならびに
工業セラミックス
分野に進出
断熱材の製造を開始
強化ファイバー
事業に進出
米国に
生産工場を
開設
ポンタムソン
(Pont-à-Mousson)社、
ブラジルに生産工場を開設
建築用製品分野
建材流通分野
ガラス容器分野
サンゴバンの建築用製品は、非常に幅広い分野で、遮音、断熱、壁材、屋根材、外装内装製品、パイプ等、
サンゴバンはヨーロッパで第1位の建材流通事業
サンゴバンは、食品飲料産業向けに年間
一人ひとりのお客様の要求に応じたソリューションを提供することができます。
を展開しています。優れたロジスティック機能を持
250億本のガラス瓶や容器を生産し、世
つブランドストア網を駆使し、製品、サービス、ス
界第2位にランクされています。サンゴバ
ジプサム事業
外装製品事業
パイプ事業
タイルからトレンドにいたるまで、幅広いお客様の
ンの瓶類は、ガラスの美点を十分に生か
世界第1位のジプサム事業は、プラスターボード、石膏および
外装製品では、アスファルト・シングル屋根材、PVCクラディ
サンゴバンのパイプ事業は、給水産業
様々なニーズにお応えするソリューションを提供し
した、魅力的で、健康や環境にも安全な
石膏製品、断熱製品、天井材等を供給しています。建物の
ング、ファイバー・セメント・ウェザーボード、フェンス、柵、
において、150年以上に渡り蓄積した
ています。主なグループ企業として、ポワン・ぺ グ
製品であり、何度でも再 利用することが
内装システムにおいて、お客様に一番に選 んでもらえる
デッキ等、充実した製品群を取り揃えて、アメリカの住宅建設
優れたノウハウをもって、飲料水、灌
ループ(Point.P Group:フランス、スペイン、ポルト
できます。
製品作りに努めています。
市場に供給しており、アメリカにおけるリーダーとしての地位
漑、浄化、雨水排水用の鋳鉄管パイプ
ガル)、ラペール・ラ・メゾン(Lapeyre:フランス、
を確立しています。
全システム、道 路工事関連コンポー
ベルギー、スイス、ブラジル、中国等)、ジューソン
ネンツ等、極めて複雑な要求にも応え
(Jewson:英国、アイルランド)、ラーブ・カーシャー
るソリューションを完備しています。
(Raab Karcher:ドイツ、ハンガリー、チェコ、オ
断熱材事業
ガラスウール、ロックウール、断熱フォーム、防音天井を取
工業用モルタル事業
り扱っています。主に建築市場に供給し、屋根・壁・床の
様々な場所やお客様のニーズに合わせて、壁面コーティング、
断熱に使用され、エネルギー消費や騒音を削減し、皆様の
タイル接着剤、特殊モルタル、断熱システム等、技術的な要求
ランダ、ポーランド等)、ダール(Dahl:北欧)、ノラ
快適な生活に役立っています。
を十分満たす製品を提供しています。2008年に、世界30カ国
ンデックス(Norandex:アメリカ合衆国)、ラ・プ
以上に100を超える工場を持つ工業用モルタルメーカー、マク
ラットフォーム・ド・バティマン(La Plateforme du
シット・グループがサンゴバン・グループの一員となり、この
Bâtiment:フランス、ポーランド、英国、ハンガリー、
分野における我々の事業はさらに世界に発展しています。
スペイン等)、アクワモンド(Aquamondo:フランス、
スペイン)等が挙げられます。
120
1936
100,000
25,000,000,000
サンゴバンの水道システムは、世界120カ国以上で使用されています
ガラス製造技術を生かした断熱材の生産は、1936年よりスタートしました
55
1/3
毎年、250億本以上のガラス瓶と容器
を製造しています
サンゴバンの建築用製品分野は世界55カ国に製造拠点やセールス
オフィスを持っています
ヨーロッパの住宅の1/3が、サンゴバンの断熱材を使用しています
100,000種にわたるどの建材でも、ヨーロッパの
あらゆる場所に24時間以内でお届けすることが
できます
4,200
使用済みの当社ガラス瓶のうち9 5%
を、新しい瓶やガラスウールにリサイク
ルしています
サンゴバンは世界26カ国で、4,200にのぼる建材
アウトレットを展開しています
7
123,000,000ユーロ
新規の特許出願件数は週平均で7件、また基本特許の
国際出願件数は年間2,500にのぼります
サンゴバンは、年間1億2,300万ユーロ以上を
環境保全のために充てています
95%
1970
1986
1988
1990
1995
1996
1997
2002
2003
2004
2005
2008
ポンタムソン
(Pont-à-Mousson)社
と合併
1982年の国営後、
再び民営化
米国の商業用・住宅用
建材製造販売大手
サーテンティード
(CertainTeed)社を買収
米国の研磨材・セラミックス
製造大手ノートン・グループ
(Norton Group)を買収
ガラス製造を
手がけるボール・
フォスター・ガラス
(Ball Foster
Glass)社を買収
建材の製造大手ポリエト・グループ
(Poliet Group)を買収
研磨材メーカー、ユニ
コーン(Unicorn)社を買収
研磨材・工業セラミックス製造大手
カーボランダム(Carborundum)社
を買収
モルタルを手がけるクオー
ツオリト(Quartzolit)社を
買収
ガラスウールの
製造に向け、
ロシアに初めて
資金投入
フランス、スペイン、ポーランド、
ベルギーのプラスチック製品の
流通大手PUMプラスチック
(PUM Plastiques)社を買収
北欧の建築資材
流通最大手、
ダール(Dahl)社を
買収
プラスターボード・
石膏製造世界最大手
のブリティッシュ・
プラスターボード
(BPB)社を買収
工業用モルタル
メーカー、
マクシット・
グループを買収
アジア・パシフィック地域における
サンゴバンの拠点
ソウル
中国
日本
韓国
東京
上海
(アジア・パシフィック代表部)
台北
タイ
バンコク
地域の代表 拠 点
ベトナム
サイゴン
マレーシア
クアラルンプール
シンガポール
シンガポール
ジャカルタ
インドネシア
オーストラリア
メルボルン
ニュージーランド
ウェリントン
08
Design: Jun Mitsui & Associates Inc. Architects
© Naoomi Kurozumi
Asia-Pacific
Region
成長するアジア・
パシフィック地域
サンゴバンの国際事業のなかでも、
特にアジア・パシフィック地域は見事な成長を遂げています。
北は中国、日本、韓国から、そして南はオーストラリア、
ニュージーランドにいたるまで。
サンゴバンおよびその合弁会社は強いブランド力と
卓抜した技術を駆使し、きめ細やかな顧客サービスをモットーに、
邁進しています。
15,000
サンゴバンの、アジア・パシフィック地域における総従業
員数は15,000人にのぼります
100
アジア・パシフィック地域10カ国で、サンゴバングループ
は100以上の拠点を有しています
09
現地拠点と成功を分かち合い、ともに成長を遂げる
アジア・パシフィック地域の活気と力強さは、サンゴバンのグローバルな成長の
一端を担うものです。サンゴバンの主要事業分野が、このアジア・パシフィック地域で
息づいています。サンゴバンはアジアの主要な市場で、技術の専門性とグローバル
な資材調達能力を強みにビジネスを成功させ、緊密な顧客関係を築いてきました。
サンゴバンの製品とブランドは、アジア・パシフィック地域で着実に根づいています。
サンゴバンの事業展開は急ピッチで進められています。市場自体に今後の発達が
期待される地域だけでなく、ローカル市場でのグループシェアの拡大が今後期待
クリーンルーム
される地域でも、サンゴバンは順調に発展を遂げています。サンゴバンは、現地
パートナーとの合弁事業を展開しており、双方があらゆる成功を分かち合うために
技術力、販売力のシナジーを大切にしています。
サンゴバングループは、アジア・パシフィック地域で約15,000人の人材を擁し、
代表部を中国におき、多岐にわたる事業を展開しています。中国は、合弁会社の
設立や営業拠点の新規開設を通じてさらなる成長を遂げており、約10,000人の人材
が53以上の企業でサンゴバンの主要事業分野を手がけ、特に上海の周辺で最も
高いプレゼンスを確立しています。また、北の牡丹江市では炭化ケイ素の製造拠点を
持ち、南の広州市では特殊ガラスの製造を、内陸部の西寧市では別の炭化ケイ素
の製造を手がけています。
日本では850人近くの人材を配置し、建築用・自動車用ガラス、断熱材、セラミッ
建築現場にて(ベトナム)
クス、プラスチックス、クリスタル、研磨材そしてテクニカル・ファブリックス事業に
従事し、先端を行く製品と技術サービスを提供しています。
政府機関の建物(タイ)
10
サンゴバンは韓国で10年以上にわたり事業を展開しています。また韓国硝子社と
のパートナーシップを通じ、板ガラスと断熱材の両事業は韓国でトップクラスの
売上高を誇っています。今ではこのパートナーシップが、北東アジアや中国全域に
おける新規事業の立ち上げにまで応用されています。
東南アジアではタイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムおよびシンガポールで事業
を展開しています。また、オーストラリアとニュージーランド全域にも生産拠点と
営業所を有しています。
機能樹脂ラボ(諏訪工場)
サンゴバンの持つ発想、創造性そして成長力は約350年にわたり証明されてきま
した。上海スタジアム、北京の中国国家大劇院(オペラハウス)、ソウルのロダン
美術館などは、サンゴバンがアジアで最高水準の製品と技術を顧客に提供するよう
全力を傾けていることを示す良い例です。サンゴバンは、アジア・パシフィック地域
をグループの成長の柱とみなし、グループと地域が共に明るい未来を享受できるも
のと確信しています。
ロダン美術館(韓国、ソウル)
上海スタジアム(中国、上海)
中国国家大劇院(中国、北京)
11
日本におけるサンゴバンの主要な生産拠点
セラミックス
瀬戸(愛知県)
こうざき
神 崎(千葉県)
機能樹脂
研磨材
諏訪(長野県)
いすみ
夷 隅(千葉県)
岡崎(愛知県)
断熱材
明野(茨城県)
土浦(茨城県)
垂井(岐阜県)
諏訪
垂井
12
瀬戸
岡崎
土浦
東 京(本社)
夷隅
明野
神崎
JAPAN
サンゴバンが
日本企業は他に類を見ない激しい競争のなか、
世界最先端の技術を生み出しています。サンゴバンは
それら多くの日本企業からご用命いただいてきました。
わ け
選ばれる理由
サンゴバンは、生活に密に関わる技術のさらなる発展、
製品の改良、素材の新しい適用に情熱を傾けてきました。
この「より良いものを追求する姿勢」こそが、サンゴバンが
顧客の皆さまに選ばれる理由なのです。
35
サンゴバンの最初の合弁会社が日本に設立されたのは、
今から35年以上も前のことで、以来サンゴバンは日本
市場に根づいてきました
300
時速300キロで走行する新幹線には、安全性に優れた
サンゴバンの高機能ガラスが使用されています
850
日本では、8 5 0人もの精 鋭がサンゴバングループの
関連企業に勤務しています
13
日本におけるサンゴバン
© Albert Abut Architect Photo by Nacasà & Partners
日本の素材・ハイテク市場は、世界で最も競争の激しい市場の一つです。
競合相手の多さと、潜在的顧客企業やエンド・ユーザーによる要求の高さが、この
激しい競争を日本市場にもたらしています。顧客企業は、完璧さとさらなる質の
向上を熱心に求めているのです。サンゴバンはそのような日本市場を世界の革新の
中心地として捉え、顧客の要求に応えるべく全力を注いでいます。
サンゴバンは、国内では板ガラス・高機能材料・建築用製品事業の分野で製造、
流通、研究開発を手がけています。また、1970年代からは国内で合弁会社の設立
を進めながら、事業を展開してきました。合弁会社を通じて技術や流通網を日本企業
と共有し、世界のお客様とのより良い関係の構築と付加価値のある製品づくりに
努めています。
© Albert Abut Architect Photo by Nacasà & Partners
© Albert Abut Architect Photo by Nacasà & Partners
複層ガラスと安全ガラスを用いた
サンゴバン株式会社の本社ビル外観(東京、麹町)
サンゴバン株式会社 本社ビル エントランスホール:サンゴバンの最先端製品を実際に用い、
アーティスティックなデザインで好評を博している
14
革新的材料分野
板ガラス部門
建築用板ガラス市場においてサンゴバンはその豊富な技術・経験と洗練された
デザイン性により確固たる地位を築いてきました。透過性に優れた「ディアマンテ」
を主として、豊富なデザインガラス「マスターガラス」や装飾ガラス「デコガラス」
を続々紹介して参りました。また環境問題に関しても前向きに取り組んでおり鉛を
除いた鏡「ミラライト・エヴォリューション」や快適な住環境を作り上げる高性能
LOW-Eガラス「プラニターム」、複層ガラス用高性能樹脂スペーサー「スイススペー
サー」、光触媒機能ガラス「バイオクリーン」と豊富なバリエーションを取り揃えて
おります。また透明性と安全性を高める防火ガラス建築用製品には耐熱強化ガラス
「ファイブスター」、耐熱高透過強化ガラス「パイロスイス」、遮熱けい酸ソーダ
入り積層ガラス「スイスフラム」、船舶用遮熱けい酸ソーダ入り積層強化ガラス
「SGGディアマンテ 」は、東京を代表する
高層ビルに使われている
TM
「コントラフラム」など様々なタイプを揃えております。
また、「ユーロケラ」ブランド名でIH、ガスクッキングヒーターのトッププレートに
使われるガラスセラミックスも取り扱っております。
自動車ガラス業界では世界のトップ3社に数えられ、ヨーロッパにおいては自動車の
約2台に1台の割合でサンゴバンのガラスが装着されています。国内の自動車ガラスは
セントラル硝子株式会社との合弁会社であるセントラル・サンゴバン株式会社を
通じてお客様に提供し、海外プロジェクトの開発サポートを行っています。環境対策
(断熱ガラス、無鉛セラミック使用)、快適性向上(撥水ガラス、遮音ガラス)
、コミュニ
ケーション(地デジ・アンテナ内蔵ガラス)など様々な新商品でサンゴバンは業界を
ガスコンロ用ガラスセラミックパネル
リードしています。
また、太陽電池事業の重要度が急速に高まっている中、大手モジュールメーカーに
多くの実 績を持つ、結晶系モジュール用カバーガラスである高透 過 型板ガラス
「アルバリーノ」を核として、コーティング低反射ガラス「PV-AR」及び薄膜モジュール
用基盤ガラス「PV-TCO」など高機能品の拡販にも注力しております。
太陽電池パネル用高透過型板ガラス
「アルバリーノ」
車内の開放感・快適性をもたらすサンゴバンの自動車ガラス
15
日本におけるサンゴバン
高機能材料部門
サンゴバンは、内外の市場向けに数百にのぼる高機能材料の製造と流通を日本
国内で展開しています。グローバル企業であることを強みとし、技術・独自性・価格
の全ての面で競合他社の追随を許さぬ製品を提供しています。
この部門は、セラミックス、機能樹脂、クリスタル、研磨材およびテクニカル・ファ
ブリックスの5つの事業から成り立っています。
1.セラミックス事業
サンゴバンの手がけるセラミックス事業は、セラミックス・耐火材分野の強みを活か
して展開され、コア事業として高成長を遂げています。
セラミックス事業として、具体的には次の事業が展開されています。
天井部分にサンゴバンのフッ素樹脂製品を
使用している西武ドーム球場(埼玉県)
研磨材料事業(CM事業部)は、大阪市南港に拠点を持ち、研削砥石・研磨布紙・
耐火材及びハイテク研磨材料に必要な素材を幅広く販売しています。
世界中の工場で製造される高品質な砥粒・粉末・スラリーを国内の大手顧客に販売
しており、高いシェアを誇っております。単結晶アルミナ砥粒・アルミナジルコニア
砥粒・セラミック砥粒は主に自動車・工作機械の分野で、ダイヤモンド砥粒・ダイヤ
モンドスラリー・微粒子アルミナスラリーは主に半導体・太陽電池・ハードディスク
等のハイテク分野で使用されており、ジルコニア材料は鉄鋼の連続鋳造分野や
航空機のタービンブレードの熱遮蔽皮膜として使用されています。また研削・研磨
に欠かせない潤滑油も扱っており、特にハイテク分野で多くの採用実績があります。
触媒担体部は石油精製、石油化学リアクター用にサンゴバン・ノルプロ社のアメ
リカ工場にて製造しているアルミナ、シリカなどの触媒担体製品、及び化学装置
全般用にドイツ工場また中国工場にて製造している各種セラミックス充填物をサンゴ
南港(大阪府)で取り扱われる
グレイン&パウダー製品
バン
(株)
東京本社にて取り扱っています。
また、他の主製品としては、フランスのジルプロ(ZirPr o)社のセラミックビーズ
(ジルコニア系など)やジルコニア粉末があります。セラミックビーズは、湿式微粉砕
メディアとして炭酸カルシウムや酸化チタンの粉砕、塗料インキの分散、ならびに
金属表面処理などに広く使用されています。ジルコニア粉末とその中間物類は、
セラミックカラー、電子材料、センサー、触媒、高機能材原料などの用途で世界的な
実績をもっています。これらジルプロ(ZirPro)製品は、サンゴバン(株)大阪市南港
拠点内のジルプロ(ZirPro)部が窓口となり活動しています。
セラミックスの着色に不可欠な、
サンゴバンの粉末ジルコニア
16
セラミックス製品事業では、高機能耐火材(不定形耐火セメント)・SiC炉材・構造材
および電鋳耐火物(SEFPRO)の製造販売を行っています。
千葉県の神崎町には、日本電気硝子株式会社との合弁企業であるサンゴバン・
ティーエム株式会社の製造拠点があり、あらゆる種類のガラス製造用の炉に使用
される電鋳耐火レンガ(標準タイプ、高アルミナおよび高ジルコニアタイプ)を製造
しています。
サンゴバンの電鋳耐火レンガはガラス溶融炉に
使用され、炉の寿命を延ばすだけでなく、高品
質なガラス製造にも貢献している
愛知県の瀬戸工場では、主に鉄・ステンレスおよび非鉄金属用の誘導炉に使われ
る不定形耐火セメントを製造しています。また、高機能耐火材として多様な焼成炉
に用いられる耐熱・熱伝導・耐食性に優れたシリコンカーバイド(SiC)の炉材や、
耐磨耗・耐衝撃・耐化学性SiC製品(ストラクチュラルセラミックス)の輸入販売を
行っています。
2.機能樹脂事業
サンゴバンの機能樹脂事業は、エンジニアード・コンポーネンツ、フルッド・システム、
コンポジッツの製品群に分かれます。フッ素樹脂を応用したベアリング、シール、
不定形耐火物 / 各種誘導炉に使用する不定形
耐火物
フィルム、コーテッドファブリックス製品、ならびにシリコーンゴム製チューブ、ならび
にエラストマー製の発泡シーラント製品等を供給しています。
コンポジッツでは、離型、保護用途に使用されるフッ素樹脂、シリコン、ポリオレ
フィン製のフィルムやテープ、フッ素樹脂(PTFE)やシリコンゴムとガラス等の繊維
との複合素材、また気密・水密性に優れたポリ塩化ビニル、ポリウレタンおよび熱可
塑性エラストマー系のガスケット、両面粘着テープ材料を製造しています。
フルッドシステムでは、医療、製薬・バイオ、分析装置、食品・飲料、化学、各種産
業分野に関わるチューブ、ホース、継手等の流体周辺製品を取り扱っています。
ヘキサロイ-高密度α-SiC
卓越したポリマー配合技術をベースとし、先進の成形技術を駆使して、薬液配管の
様 々な要 求 に 対し、一貫した 品 質の、信 頼 され る 製 品 を 提 供して いま す。
タイゴン ®( Ty g o n )、サニテック ®
(Sani-Tech)製品等、フルッドシステム
製品は世界中で採用されています。
ガスケットなどに用いられる特殊エラストマー
あらゆる産業での流体移送に役立つ、
高機能の熱可塑性プラスチックチューブ
17
日本におけるサンゴバン
高機能材料部門(続き)
エンジニアード・コンポーネンツでは独自の特殊配合技術や成型技術を駆使し、
、オムニシール ®(OmniSeal)
、ルーロン®(Rulon)
、
ノルグライド®(Norglide)
メルディン®(Meldin)の各商標の下、軸受やシール等、自動車用製品をはじめ、
各種機械、工業部品、あるいは各種プラント用部品等の製造を行っています。サンゴ
バンはお客様のニーズにかなう長寿命で高機能の製品を供給しています。サンゴ
バンの製品は上記以外にも、航空宇宙産業、半導体製造装置や精密測定装置など
の非常に高度な技術を要求される分野においても、顧客の信頼を勝ち得ています。
多品種なベアリングおよびシール製品
3.クリスタル事業
クリスタル事業では、ガーネット、ヨウ化ナトリウム(Nal)やサファイアなど、サンゴ
バンの海外拠点で製造される超高純度クリスタルの加工と流通を手がけています。
その製品は、半導体、医療、原子力、セキュリティ、石油化学、通信など、国内の様々な
産業分野で用いられています。空港の探知器から、スーパーマーケットのバーコー
ドスキャナーまで、サンゴバンの取り扱う事業は多岐にわたる製品に適用されて
います。主なブランドとして、Saphikon、Crismatec、BICRON、Lumilog等が
あります。
サンゴバンが製造・加工する高純度クリスタル
4.研磨材事業
サンゴバンの研磨材事業は1990年のノートンブランドの買収を足がかりに、プレミ
アム研磨材製品の代名詞として、建設業界から、金属加工業、自動車産業、航空
船舶産業、そしてホームセンターの店頭に並ぶ一般消費材まで幅広い分野での
研磨材製品を提供しています。
国内に於ける主要な事業としては、アスファルト・コンクリート切断用ソーブレード、
コンクリート穿孔用ドリルビット等の建設業界向けのダイヤモンド工具の製造・
千葉工場で製造されているアスファルトブレード
販売が挙げられます。 サンゴバンは国内初のダイヤモンドレーザーブレードを製造
した実績を持ち、切削音の静かなソーブレード、切削汚泥の出ない乾式ソーブレード、
冷却水の替わりに泡剤を使用する「フォーム工法システム」など新しい切断システムの
研究開発にも注力しています。
当部門が力を入れる新しい分野にシンホイール(TW)と呼ばれるレジノイド砥石群、
及びコーテッドアブレイシブ(CA)と呼ばれる研磨布紙製品群が挙げられます。 当事
業の前身であるノートンが125年以上にも渡る長い歴史の中で培ってきた技術を駆使
した製品により、その製品性能と信頼性は急速に市場認知を確立しつつあります。
ノートンの研磨布紙(CA)製品群
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また、製品の原料である砥粒の製造からグループ内で取り扱える事は、弊社製品の
大きな強みです。
そして、愛知県岡崎市の豊田バンモップス株式会社とは合弁会社を展開しており、
工業用ダイヤモンド・CBN砥石・ビトリファイド砥石を主に提供しています。
5.テクニカル・ファブリックス事業
産業用途に使われるガラス繊維ヤーン
サンゴバンのテクニカル・ファブリックス事業は、以下の2つの主要事業から成り
立っています。
ヴェトロテックス(Vetrotex ®)ブランド
ガラス繊維ヤーン製品(テキスタイル用ガラス繊維)の製造・販売を行います。
ヴェトロテックスは世界に2つの生産基地を持っています。主にアメリカ市場に製品
を提供するメキシコ工場と、特殊製品を生産するチェコ工場があります。
サンゴバン・テクニカル・ファブリックス(Saint-Gobain Technical
外断熱工法(EIFS/ETICS)や漆喰壁の補強に
使われる外壁用ガラスメッシュ
Fabrics)ブランド
ガラス繊維ファブリック(織物・編物・不織布)製品の製造・販売を行います。
私たちの目標は、これらの近代的かつ高生産効率の生産拠点を活用し、取引先で
ある顧客との協力関係を通じて、洗練された、競争力のある、革新的な製品を開発
することです。そして、増長するアジアを中心とした汎用製品における競合と一線を
画することです。
サンゴバンのテクニカル・ファブリックス事業は、ガラス繊維の川上事業と川下事業
において世界的なリーダーであり、およそ20%の世界シェアを持っています。また、
ファイバーテープ®は、石膏ボード用ジョイント
テープとして信頼される世界的なブランド
世界に3,000人の従業員を擁し、16箇所の生産拠点を有しています。
19
日本におけるサンゴバン
建築用製品分野
断熱材事業
サンゴバンの断熱材事業は、日本のサンゴバングループの中では最も新しい事業部
です。サンゴバン株式会社は、2008年6月より太平洋セメント株式会社との合弁会社
である株式会社マグを通じて断熱材事業に携わってきましたが、2010年3月、太平洋
セメント株式会社が所有するマグ株を取得したことにより、マグはサンゴバンの
グループ会社となり、社名もマグ・イゾベール株式会社となりました。
施工の様子
マグは、日本のグラスウール市場における大手として基盤を確立しています。グラス
ウールは、省エネ・温暖化防止・リサイクルに貢献する素材として注目を浴びていま
す。一般住宅、ビル・ホテル・工場の設備・内装などの断熱材、保温・保冷材、吸音
材として様々な場所で使用されています。
また、茨城県の土浦工場、明野工場、岐阜県の垂井工場を拠点に生産しています。
サンゴバンとマグの関係は、1974年から続いてきました。明野工場はサンゴバンに
よって建設され、またTELの技術提携はマグを高い技術へと導きました。最近では
高耐熱性のグラスウールTHAの生産技術をサンゴバンよりマグに導入しました。
住宅用断熱材「マグ オランジュ」
マグの住宅用製品は、壁・天井・床・屋根用があります。
一方、設備用製品には、ビル建築・冷暖房機器・特殊倉庫(冷凍・冷蔵・定温)
・
車両・船舶・音響施設用、配管の保温・保冷・結露・凍結防止用、家電・産業用機
器類の断熱・吸音用などがあります。
グラスウールは、温暖化対策においても有効とされています。日本におけるエネルギー
使用量の約30%が民生部門(住宅やビルを使用する際に消費されるエネルギー)
で消費されています。この中で住宅において消費されているエネルギー消費量の約
茨城県 明野工場
70%は冷暖房・給湯設備で消費されています。これらのエネルギー消費量を減らす
ことがCO 2 排出量削減、ひいては地球温暖化防止のための重要な位置づけを持つ
ことになるのです。またグラスウールは家庭では電気代を抑えることができる有益な
製品なのです。
20
断熱性と気密性に優れた
マグ・イゾベール製品を
使用した建物
低エネルギーの家
快適な暮らし - 資源の節約
33kg/m2a※1
15kg/m2a※1
※2
※2
165kWh/m
75kWh/m2
2
1980年基準で建てられた家
1999年基準で建てられた家
断熱が十分でない
8kg/m2a※1
※2
41kWh/m2
低エネルギーの家
※1 CO 2排出量
※2 年間の一次エネルギー消費量
(図は1年を通じて室内温度が20〜25℃に保たれている家の場合)
21
環境は、良い素材から生まれます
世界をリードする企業のひとつとして、サンゴバンは環境に対する企業責任を強く
認識しています。事業活動の多様さとその規模から生じる環境負荷を著しく削減す
るために、サンゴバンは具体的なプログラムに基づく企業理念を制定し、世界に
点在する生産工場の環境整備や廃棄物・排ガスなどに関するあらゆる活動に、
真剣に取り組んでいます。
サンゴバンは卓越したリサイクルシステムで、膨大なガラスやスクラップメタルおよび
ラペールは、樹木の保全が保証される
森林からのみ木材を購入
鋳鉄をリサイクルしており、現在も順調にそのリサイクル量を伸ばしています。また、
製造とリサイクルの流れをさらに向上させることに今後も努めてまいります。
サンゴバンは京都議定書にもとづき、2010年度までに1990年度比15%のCO 2 排出量
の削減を実現する決意を明らかにしました。この決意を示す一例として、グループの
建材流通を担うラペールグループ(Lapeyre Group)の取り組みが挙げられます。
ラペールは年間150万m3もの木材を扱っていますが、2005年度からは樹木の保全
を保障する森林からの木材のみ購入することを計画しています。
環境負荷の低減以外にサンゴバンが取り組む分野に、太陽光や風力による発電
などの自然エネルギーの有効利用と、環境に優しい製品の開発があります。広大な
サンゴバンの素材は温室でも役立っている
(中国、北京植物園)
22
ネットワークを活かし、「地球へのいたわり」が世界中の製品と素材に反映される
よう、サンゴバンはたゆまぬ努力を続けています。
いしずえ
サンゴバンの 礎
サンゴバングループは現在、世界64カ国で事業を展開しています。グループが創造
的である大きな理由は、これら活動拠点が持つ文化の多様性にあると言っても過言
ではありません。
サンゴバングループはこの多様性を大切にしつつ、グローバル企業としての統一性
を保っています。それを実現しているのは、次の企業理念です。「プロフェッショナル
としての自覚と業務への情熱、相手を敬う気持ち、結束力、忠誠心そして誠実さ」
―この企業理念を経営陣も含む全社員で分かち合い、日々の業務に反映させてい
るのです。
また、経営陣と従業員の全てがプロフェッショナルとしての責任を果たせるよう、
「法の遵守、環境への配慮、従業員の健康と安全の維持、そして権利の尊重」という
事業活動の基本となる指針を設けています。経営陣はこの指針がグループ全体で
認識されるよう、各種の研修プログラムを策定しています。また各部門や地域の代表
は、指針の遵守がきちんとなされているかを、経営陣に定期的に報告しています。
グローバル企業として今後も成長を続けるためには、グループの事業に携わる一人
ひとりが社会への責任を常に意識することが不可欠であるとサンゴバンは認識し
ています。
建造物のみならず、企業としての強さを実現するのも、やはり「基礎の力、そして
素材の持つ力」である―サンゴバンはこの信念のもと、これら企業理念や行動指針
を事業の礎とし、歩んでまいります。
23
日本におけるサンゴバンの歩み
1917
米国ノートンカンパニー(Norton Company:1990年にサンゴバンに買収される)
が
国内での営業を開始
1972
クレトイシ株式会社との合弁によりクレノートン株式会社を設立、
研磨材の製造・販売を手がける
1975
グループ完全子会社の日本ノートン販売株式会社を設立
(1978年には日本ノートン株式会社に商号変更)
1984
クリステンセン・マイカイ株式会社と日本ノートン株式会社が合併し、
ノートン株式会社を設立、研磨材事業を開始
瀬戸工場が耐火材の製造を開始
サンゴバン株式会社 本社ビル外観
(東京、麹町)
1985
サンゴバン株式会社を設立、ガラス製品、ビーズ、パウダーの販売を手がける
1992
諏訪工場がプラスチック製品の製造を開始
1997
諏訪工場が国際規格「ISO9001」を取得(2001年には「ISO14001」も取得)
1999
研磨材・耐火材用セラミックスグレインを製造する日本研磨材株式会社(JACO)を
買収、サンゴバン セラミック マテリアルズ株式会社を設立
2000
東京・麹町に自社の製品と技術を駆使したサンゴバン株式会社の本社を新設
2002
国内第2位のガラスメーカー日本板硝子株式会社との合弁により、強化材の製造・
販売を手がけるエヌエスジー・ヴェトロテックス株式会社を設立
韓国最大のガラスメーカー韓国硝子(Hankuk Glass Industries Inc.)との
合弁により、建築用板ガラスの共同販売会社サンゴバン・ハングラス・ジャパン
株式会社を設立
2003
セントラル硝子株式会社との合弁により、自動車用ガラスの共同販売会社
セントラル・サンゴバン株式会社を設立
日本電気硝子株式会社との合弁により、サンゴバン・ティーエム株式会社を設立、
耐火材を製造・販売
2008
日本最大のグラスウールメーカー株式会社マグの株式を取得、マグはサンゴバン
株式会社と太平洋セメント株式会社との対等合弁会社となる
2010
太平洋セメント株式会社が所有するマグの株式を取得し、マグはサンゴバンの
グループ会社となる。社名もマグ・イゾベール株式会社に変更。
24
〒102-0083
東京都千代田区麹町3-7 サンゴバンビル
サンゴバン
アジア・パシフィック地域代表部
日本事務所
Te l : +81 3 5275 0861
Fax: +81 3 5275 0869
サンゴバン株式会社
Te l : +81 3 3263 0281
Fax: +81 3 3263 4011
サンゴバン株式会社 ウェブサイト
www.saint-gobain.co.jp
サンゴバングループ ウェブサイト
(英語)
www.saint-gobain.com/en/html/index.asp
The future is made of Saint-Gobain
サンゴバンがあなたの未来を築きます。
会社概要
(2011 年 4 月 1 日現在)
商号
サンゴバン株式会社 (英語表記:Saint-Gobain K.K.)
設立
1975 年 6 月
所在地
東京都千代田区麹町 3-7 サンゴバンビル
電話番号
03‐5275‐0861 / 03‐3263‐0281
ウェブサイト
www.saint-gobain.co.jp
資本金
9 億 5,750 万円
代表取締役社長
(兼アジア・
アジア・パシフィック地域代表
パシフィック地域代表)
地域代表)
エマニュエル・ノルマン(Emmanuel Normant)
事業内容
ガラス製品の販売および高機能材料(セラミックス、プラスチ
ックス、研磨材製品)の製造と販売
サンゴバンによる高度の生産技術は、世界のあらゆる場所で、航空機、高速列車、地下パイプ、IH クッ
キングヒーターのトッププレート、NASA スペースシャトル、CT スキャナー、自動車、断熱材等の製品に
使われています。
サンゴバングループの
サンゴバングループの日本における
日本における出資事業
における出資事業
会 社 名
事 業 内 容
出資関係
設 立
サンゴバン株式会社
Saint-Gobain K.K.
ガラス製品の販売および高機
能材料の製造・販売
サンゴバン
1975 年 6 月
サンゴバン・ハングラス・ジャパン
株式会社
Saint-Gobain HanGlas (Japan) K.K.
建築用ガラスの輸入・販売
サンゴバン
韓国硝子(HanGlas)
2002 年 11 月
セントラル・サンゴバン株式会社
Central Saint-Gobain K.K.
自動車用ガラスの販売
サンゴバン
セントラル硝子株式会社
2003 年 1 月
サンゴバン・ティーエム株式会社
Saint-Gobain TM K.K.
耐火材の製造・販売
サンゴバン
日本電気硝子株式会社
2003 年 4 月
豊田バンモップス株式会社
Toyoda Van Moppes Ltd.
研磨材の製造・販売
サンゴバン
株式会社ジェイテクト
1975 年
マグ・イゾベール株式会社
MAG-ISOVER K.K.
グラスウールの製造・販売
サンゴバン
1987 年 4 月
日本における
日本におけるサンゴバン
におけるサンゴバンの
サンゴバンの事業所一覧
サンゴバングループ アジア・
アジア・パシフィック地域代表部
パシフィック地域代表部
Tel
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-7
Fax
03-5275-0861
サンゴバン株式会社
サンゴバン株式会社 本社オフィス
本社オフィス
Tel
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-7
03-5275-0869
Fax
03-3263-0281
事業部門
機能樹脂事業部
Tel
03-3263-4011
Fax
03-3263-0285
03-3263-0286
03-3263-0282
03-3264-6010
03-3263-0559
03-5212-2196
セラミックス事業部
セラミックス事業部
ノルプ゚ロ部
ノルフ
03-3263-0289
03-3264-6010
03-3263-0334
03-3221-9976
ガ
ガラスセラミック部
ラスセラミック部
アブ゙レイシフ
レイシブ゙事業部
アフ
03-5275-0878
03-3221-9976
03-6893-0102
03-3221-9976
03-5275-2574
03-3221-9976
クリスタル事業部
クリスタル事業部
テクニカル・
テクニカル・ファブ
ファブリックス部
リックス部
製造拠点および
製造拠点および営業所
および営業所
機能樹脂事業部
諏訪工場
Tel
Fax
〒391-0106
長野県諏訪郡原村10801-5
0266-79-6400
府中事業所
大阪営業所
〒183-0023
東京都府中市宮町1-40 府中サウスビル6F
042-352-2100
0266-70-1001
042-358-2887
〒541-0051
大阪府大阪市中央区備後町3-4-1 備後町山口玄ビル8F
06-6202-7490
06-6202-7495
名古屋営業所
セラミックス事業部
セラミックス
事業部
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦2-4-3 錦パークビル15F
052-205-5851
052-205-5852
瀬戸事業所
〒489-0051
愛知県瀬戸市下陣屋町26
0561-82-2485
0561-82-2384
0561-97-0808
0561-86-0661
大阪営業所
アブ゙レイシフ
レイシブ゙事業部
アフ
〒541-0051
大阪府大阪市中央区備後町3-4-1 備後町山口玄ビル8F
06-6202-7492
06-6202-7495
千葉製造所
東京支店
〒298-0106
千葉県いすみ市須賀谷74
0470-86-3011
0470-86-3410
〒101-0047
東京都千代田区内神田2-5-1 大手町NSビル
03-5294-3901
03-5294-3902
大阪支店
福岡支店
〒564-0062
大阪府吹田市垂水町1-29-1 アベニール江坂Ⅱ1F
06-6388-6892
06-6388-6893
〒812-0004
福岡県福岡市博多区榎田1-1-24 エス興和ビル
092-431-6287
092-473-5943
札幌営業所
CM事業部
CM事業部
〒060-0807
北海道札幌市北区北7条西4丁目12番 ニッセイMKビル10F
011-747-9570
011-747-9571
〒559-0033
大阪府大阪市住之江区南港中6-4-61
06-6569-3511
06-6569-3515
〒559-0033
大阪府大阪市住之江区南港中6-4-61
06-6569-4805
06-6569-4806
ジルプ
ルプロ部
サンゴバングループ 連結対象会社および
連結対象会社および合弁会社
および合弁会社
Tel
Fax
サンゴ
サンゴバン・ハング
ハングラス・
ラス・ジャパ
ャパン株式会社
〒102-0083
東京都千代田区麹町3-7
03-5275-0890
03-5275-0913
〒102-0083
東京都千代田区麹町3-7
03-3263-1295
03-3263-1285
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町3-7-1 興和一橋ビル2F
03-3259-7694
03-3259-7687
〒444-3594
愛知県岡崎市舞木町字城山1-54
056-448-5311
056-448-6156
〒102-0083
東京都千代田区麹町3-7
03-3288-6300
03-3288-7361
サンゴ
サンゴバン・ティーエム株式会社
ティーエム株式会社
セントラル・
セントラル・サンゴ
サンゴバン株式会社
豊田ハ
豊田バンモップ
ンモップス株式会社
マグ・
マグ・イソ
゙・イゾ
イゾベール株式会社
ール株式会社
(2011年4月)