配布プリント(授業概要)

2016 年度後期
生物物理化学(担当:深田)
2016 年度 生物物理化学(2 年次後期)授業の目的・達成目標
(1) 種々の物理量とその単位を正確に理解し,正しく表記して計算ができるようになること.
(2) 化学熱力学の基本法則を理解し,種々の問題に適用できるようになること.
(3) 化学熱力学に基づく平衡の概念を身につけ,種々の系への応用ができること.
(4) 化学熱力学の基礎用語を理解し,英語表記もできるようになること.
授業概要
2 年前期の「物理化学」で学習した内容を前提とし,化学熱力学に関係する部分をより詳細に講義する.
化学熱力学は巨視的な化学現象を系統的・定量的に表現する理論体系を構成しており,化学平衡,化学反
応等を理解する上で極めて重要な学問分野である.授業では演習問題を実際に解くことを重視するので関
数電卓を持参すること.与えられた問題を数式化し,正しい単位を用いて数値を算出する作業を通じて,
講義した内容を身につけることを目指す.成績評価は課題レポート・中間テスト・期末試験で行う.追試
はしない.授業中にスクリーンに映す図は,インターネット(香川大学農学部内の深田研究室のホームペ
ージ http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/fukada/)からダウンロードできるようにするので,各自が授業の前にプ
リントアウトして持参する(要パスワード入力).
パスワード:
2015 年度受講状況:期末試験受験者
2014 年度受講状況:期末試験受験者
2013 年度受講状況:期末試験受験者
2012 年度受講状況:期末試験受験者
13 名中(評価:S + A: 31%, 不可 15%)(履修申請者:21 名)
14 名中(評価:S + A:21%, 不可 14%)(履修申請者:20 名)
30 名中(評価:S + A:23%, 不可 27%)(履修申請者:37 名)
18 名中(評価:S + A:28 %, 不可 17 %)(履修申請者:27 名)
課題レポートの提出について
毎回課題(小レポート)を課す.所定の用紙に答案を記して授業開始の際に提出すること(出欠遅刻チ
ェックを兼ねるので授業終了後は受け取らない).課題への正答率は成績評価に 10~20%程度反映させる.
教科書と参考書
アトキンス「物理化学要論」第 6 版
の以下の範囲を学ぶ.
2 年次の「物理化学」で使用した教科書:アトキンス「物理化学の基
礎」との対応関係
基本概念
(1. 気体の性質)(省略)-------------- (4. 自由な粒子―気体の性質(pp 75-97))
2. 熱力学第一法則 ----------------------- 9. 状態変化に伴うエネルギー ― 熱化学(pp 171-197)
3. 熱力学第一法則の応用 -------------- 同上
4. 熱力学第二法則 ---------------------
11. 自然に起こる変化の方向 ― 熱力学の第二法則(pp 219-237)
5. 純物質の相平衡 ---------------------
6. 物の状態変化(pp 118-128)
6. 混合物の性質 ------------------------
7. 混合物中の物(pp 129-152)
7. 化学平衡の原理------------------------ 10. 化学反応の平衡(pp 198-218)
※ 8. 溶液の化学平衡と 9. 電気化学の一部も授業で解説する
※ 資料 1 物理量と単位(pp 549~550)も適宜参照して勉強すること
参考書 (教科書の説明を補ってくれる.リザーブ図書として閲覧可.下ほど内容は高度になる)
・クーパー生物物理化学,A. Cooper 著,有坂文雄 訳,化学同人 (2014 年).
・熱力学要論 分子論的アプローチ,R.M. Hanson, S. Green 著,千原他 訳,東京化学同人 (2009 年).
・アトキンス「物理化学」第 6 版(上),千原他 訳,東京化学同人(2009 年).
・生命科学系のための物理化学,R. Chang 著,岩澤他 訳,東京化学同人(2006 年).
・化学・生命科学系のための物理化学,R. Chang 著,岩澤他 訳,東京化学同人(2003 年).
参考資料【過去の試験問題とその解答・教科書章末問題の解答例】
インターネット(深田研究室のホームページ http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/fukada/)で参考資料をダウン
ロードできるようにしてある.パスワードは授業用スライドと同じ.
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