株式会社メガチップス 証券コード:6875 株主の皆様とメガチップスグループを結ぶコミュニケーションマガジン ―― MegaChips Corporation Investor Relations[エムシーシー・アイアール] MCCIR 04 Vol. 株 式 会 社メガ チップス 第16期中間事業報告書 2 0 0 5 年 4 月 1 日∼ 2 0 0 5 年 9 月 3 0 日 特集1 LSIの多様化、 中国市場への進出 成長への布石を次々に展開 For a society of more heartfelt communication 特集2 株式会社メガチップス 高性能デジタルカメラにならぶ 高画質・高速画像処理を実現する 〒532-0003 大阪市淀川区宮原四丁目1番6号 アクロス新大阪 TEL.06-6399-2884 (代)FAX.06-6399-2886 http://www.megachips.co.jp/ カメラ付き携帯電話向け LSI「Pepper」 特集3 マクロニクス社との協業を強化し 香港・上海で営業活動をスタート TOPICS 連載 メガチップス成長の軌跡をたどる 2005年度(第16期)中間決算報告 IR Information メガチップスのIR活動 第16期中間事業報告書 2005年4月1日∼2005年9月30日 株主・投資家の皆様とのコミュニケーション IRカレンダー/株式データ 株主様アンケートの結果報告 2005年度の株主優待制度について プレゼント 付 き ライブカメラ アイデア募集! 株主の皆様へ 中長期の成長に向け 着実に成果を積み上げてまいります 3 グループの強みと事業展開 ーメガチップスグループをはじめて知る皆さまへー 5 メガチップスキーワード大辞典 [エムシーシー・アイアール] 7 株主の皆様におかれましては、 ますますご清栄のことと お喜び申しあげます。 貢献し続ける存在でありたい」 という経営理念のもと、事 11 技術を競争力とした特定用途向LSI (ASSP)および 13 当社グループシステムLSIを搭載した独創的なシステム 製品の開発および販売に注力してまいりました。 当期(2006年3月期) は当社グループにとって、前期までの事業再編と経営効率化を踏まえて 「攻め」へと転じる年と位置付けております。LSI事業では、大きな伸びが期待される地上デジタル 製品が整いつつあります。 また、台湾に本社を置くMacronix International Co., Ltd(通称: マクロニクス社) との戦略提携を皮切りに中国市場開拓の体制も着々と整っております。 当中間期の業績としましては、想定よりも需要が下期にずれたことなどにより連結売上高が 成長施策も着実に進めることができたと考えております。 なお、通期の連結業績では、売上高 331億円 (前期比9.9%増) 、経常利益24億円 (同10.7%増) 、 当期純利益14億円 (同19.2%増) と、 高性能デジタルカメラにならぶ高画質・高速画像処理を実現する 特集3 メガチップスグループ中国進出の状況 マクロニクス社との協業を強化し、 香港・上海で営業活動をスタート 16 連載 メガチップス成長の軌跡をたどる 第1回 メガチップス創業 17 ライブカメラ アイデア募集! MCCIR第4号! 当事業報告書「MCCIR」のタイト ルは、 「メガチップスグループのIR 18 2005年度(第16期)中間決算報告 2005年4月1日から2005年9月30日までのメガチップスグループの営業概況 および通期の見直しについてご報告します 誌」 であるとともに、 「メガチップス グループと株主の皆様との間に"対 話型=interaction"の関係を築く ための架け橋」 でありたいという意 25 25 IRI n forma t i on メガチップスのIR活動 株主・投資家の皆様とのコミュニケーション 味を含めて名づけたものです。 第4号となる今回は、前号で株主 の皆様に、当社のIR活動について 26 IRカレンダー/株式データ 回答いただいたアンケートをもと 今期も増収・増益を見込んでおります。 27 株主様アンケートの結果報告 に、内容の充実を心がけるととも 社会の高度情報化がますます進む中、当社グループは、今後も新中期経営計画のもと 29 2005年度株主優待制度について に、 「キーワード集」 や 「製品に関す るアイデア募集コーナー」 を設ける 海外市場開拓を含め注力事業分野に積極的に経営資源を投下し、成長戦略を推進していく などの工夫をいたしました。 所存です。株主の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援とご指導を賜りますよう 今後とも透明性、公平性、適時性 を重視しつつ、充実した誌面づくり お願い申しあげます。 に努めてまいります。ご愛顧のほ 2005年12月 代表取締役社長 1 2005年4月1日∼2005年9月30日 特集2 研究開発活動 LSI事業 当初予想を若干下回ったほかは、 経常利益・中間純利益とも当初予想を上回ることができました。 前年対比では減収減益ではありますが、 ほぼ計画に沿った業績達成状況であり、 また中期の 株式会社メガチップス 第16期中間事業報告書 15 TOPICS 「一番町インキュベーションセンター」創設 放送分野に向けた高性能LSIや携帯電話向けカメラ用LSI等の開発が順調に進んでおり、 システム事業においてもセキュリティ用途の各種映像システムなど今後の成長の原動力となる CONTENTS Vol.04 カメラ付き携帯電話向けLSI「Pepper」 業基盤である顧客専用LSI (ASIC)に加えて、画像、 音声・音楽の圧縮伸張、通信等の当社グループの独自 LSIの多様化、中国市場への進出 成長への布石を次々に展開 株式会社メガチップス 代表取締役社長 松岡茂樹 当社グループでは、 「『革新』 により社業の発展を図り、 『信頼』 により顧客との共存を維持し、 『創造』 により社会に 特集1 社長が語る業績と戦略 松岡 茂樹 見通しに関する注意事項 ど、 よろしくお願い申し上げます。 当報告書の記載内容のうち、歴史的事実ではないものは将来に関する見通しおよび計画に 基づいた将来予測です。 これらの将来予測には、 リスクや不確定な要素などの要因が含まれ ており、 実際の成果や業績などは記載の見通しとは異なる場合がございます。 2 グループの強みと事業展開 メガチップスグループを はじめて知るみなさまへ―― ブロードバンド時代のコミュニケーション環境を 豊かにする「研究開発型ファブレスメーカー」 すべての人に、 より快適で、豊かなコミュニケーション環境を―― メガチップスグループは、 マルチメディア市場をリードする先端技術と製品の開発を通じて社会に貢献します。 当社グループは製品の開発・設計に特化 画像処理技術 た とえ ば 、こ ん な 製 品 LSI 事 業 株式会社メガチップスLSIソリューションズ 第3世代携帯電話向けLSI デジタルカメラ向けLSI 第3世代携帯電話向けのリッ チメディアプロセッサです。第 3世代携帯通信に必要なデー タ処理機能を1チップに集積 しており、動画、静止画、音声、 音楽、テキス トなどのリッ チメディア情 報を扱うこと ができます。 デジタルカメラに必 要な 機能を1チップに集積した システムLSIです。6,400 万画素までの画像センサー に対応しており、低価格 でありながら高性能なデ ジタルカメラの実現が可 能です。 株式会社メガチップスシステムソリューションズ 9 入力デジタルビデオ レコーダー システム 事 業 動画蓄積配信サーバー 独自の画像圧縮方式「SRVC」 eWatch MD-100は、独自の画像 を採用し、業界標準の画像圧縮 圧縮方式「RVC」を採用し、鮮 方式である「JPEG」に比べ約6 明な映像のリアルタイム配信や、 倍の圧縮率で、最大9台のカメ 音声の双方向通信が可能です。 ラ映像を着脱可能なハードディ 会話を必要とする遠隔監視に スクに長時間記録できます。ま 最 適で、より高 機 能な遠 隔 監 た付属ソフトウェアにより、遠隔 視システムを構築するためのパ 操作や映像の検索・ダウンロー ソコン用ソフトウェアを準備して います。 ドなども可能です。 警 備 会 社 ゲーム機メーカー 機器メーカー 国内機器メーカー LSI 事業 蓄積された知的資産 システム 事 業 地上デジタル放送向けLSI その他法人 テクノロジー プラットフォーム 海外機器メーカー 個 人 システムLS I 音声処理技術 通信技術 画像関連機器 日本の地上デジタル放送の 変調方式であるOFDM復調 用LSIです。ハイビジョン放送 の受信が可能な13セグメント 全受信対応型と、移動体向け 1セグメント部分受信対応の2 製品があり、両者とも低消費 電力と高速移動時の高い受 信性能を実現しています。 ゲーム機器向けLSI ゲーム機器の本体および 周辺機器向けに各種LSI や、大容量、低価格、低消 費電力のソフトウェア格納 用カスタムマ スクROMなど、 お客様のニー ズに対応した 製品を提供し ています。 生産は外部へ委託 ファブレススタイル 経 営 ファブレススタイルで、 スタイル 経営資源を研究開発に集中。 開発は「画像」 「音声」 「通信」分野に特化。 携帯電話対応ライブカメラ 当社グループがこれまでに蓄積 した画像伝送技術を結集して開 発した携帯電話対応のライブカ メラです。従来のライブカメラに 比べ複雑なネットワーク設定が 一 切 不 要 で( M e g a c h i p s Simple Speed Setting) 、 インター ネットに接続する だけで設 置した 場所の映像を簡 単にパソコンや 携帯電話から見 ることができます。 映像・音声の サービスソリューション ブロードバンドネットワークを介し た映像通信や遠隔モニタリング などをお考えの事業者様に対し、 メガチップスグループが培ってき た画像・音声・通信技術、 サーバー やネットワーク関連の豊富な知 識と経験をベースに、 システム 全体の提案や自社システム製品、 他のハードウェア・ソフトウェアを 組み合わせたシステムの構築な ど、サービスの実現に伴う様々 な課題を解決するソリューション を「サービスソリューション」とし て提供しています。 「テクノロジープラットフォーム型」事業展開。 事 業 あくなきチャレンジ精神で 展 開 次世代のコミュニケーション環境を創造。 純粋持株会社である株式会社メガチップスと、 研究開発分野を「画像」 「音声」 「通信」に集 情報通信技術の進化とブロードバンドネット カメラ向けLSI、セキュリティ・モニタリング用映 LSI事業・システム事業をそれぞれ担う2つの事 中すること、LSIとシステムの2つの知識と経験を ワークの普及拡大により高度ネットワーク社会 像機器など、世界的に成長が見込まれる市場に 業会社を中心として構成されるメガチップスグ 融合することにより、顧客やマーケットの要求に が到来しつつある現在、映像、音楽・音声、文字、 向けた製品の展開と開発も積極的に推進して ループ。 応える独創的な製品を開発することができます。 データなどを複合した「リッチメディア」の活用範 います。 私たちは創業以来「研究開発型ファブレス この特化した分野で開発された、独創的なア 囲は、 ますます広がっています。こうしたリッチメディ より表 現力にあふれた、より豊かなコミュニ メーカー」すなわち、 自社で工場を持たず、外部に ルゴリズム(データの処理手順あるいは手続きや ア情報を、誰もが簡単に利用できる環境の創造 ケーション環境を可能にする、技術と製品の創 生産を委託するという経営スタイルをとっています。 処理方法)やアーキテクチャ (アルゴリズムを実 を通じて、豊かな未来社会の実現に貢献していく 造をめざして−−メガチップスグループの挑戦は これにより、多くの資金を必要とする生産設備 現するためのソフトウェアやハードウェア構成) は、 ことがメガチップスの使命だと考えています。 続きます。 投資に制約されることなく経営資源を研究開発 知的財産として蓄積し、 グループ全体で最大限 私たちは「画像」 「音声」 「通信」分野のコア 活動に集中することができ、独創性の高い、最先 に活用しています。 技術の研究を積極的に進める一方で、これら 端の技術・製品をタイムリーに市場に投入するこ この「テクノロジープラットフォーム型」の事業 のコア技術を、ゲーム機などのエンターテインメ とができます。 展開が当社の大きな強みです。 ント機器向けLSIや、携帯電話・携帯情報端末 強 み 独創的なコア技術を最大限に活かす カタカナ用語・専門語は、次ページ 『キーワード大辞典』をご覧ください 向けLSI、地上デジタル放送向けLSI、デジタル 3 MCCIR MCCIR 4 経営・ IT用語を徹底解説! 経営に関する専門用語やIT関連のカタカナ用語はよくわからない・ ・ ・。 メガチップスグループについて、 より理解を深めていただけるよう キーワード集を作成しました。ぜひ、 ご活用ください! 文中、当社グループ名につきまして下記のとおり省略させていただきます。 MCCG…メガチップスグループ MCC…株式会社メガチップス MCL…株式会社メガチップスLSIソリューションズ MCS…株式会社メガチップスシステムソリューションズ シ ステムLSI O FDM復調 これまでに多数のLS I を使用して構成されていたシステムを、 1チップに集積したもの。単機能を実現するLS Iに対して、 機器に求められる様々な機能を1チップで実現し、多機能 なLS I として注目されています。 無線通信におけるデジタル変調方式のひとつで、地上デ ジタル放送の伝送に採用されています。テレビ局は画像 や音声などの高品質なデジタルデータを、いったんアナロ グ形式に変換(変調) して送信します。携帯電話などの 受信機側でふたたびデジタル形式に変換(復調)するの が「OFDM復調用LSI」です。MCLのLSIは世界最小、 超低消費電力、移動体に強いなどの特徴があります。 ア ルゴリズム・アーキテクチャ テ クノロジープラットフォーム ア ライアンス 「技術基盤」のことであり、事業展開の核になるものです。 MCCGは、開発された「画像」 「音声」 「通信」分野の独 創的な技術を知的財産として蓄積し、 グループ全体でこれ を活用することで、他社との差別化・競争優位性を確保し、 成長の基盤としています。 企業経営の観点では、複数の企業間での事業における 提携や協業を指します。MCCGでは、事業展開のスピー ドを高めるため、 また、海外市場開拓のために、台湾の半 導体メーカーマクロニクス社と業務・資本提携をするほか、 製品開発においても、複数の企業と提携して製品をタイ ムリーに市場へ投入しています。 フ ァブレス 生産を全て外部の企業に委託する事業形態のこと。自 社で工場や生産に関わる人員を持たないため、設備投 資の費用をかけずに製品をタイムリーに開発し市場へ投 入することができます。 純 粋持株会社体制 他の株式会社の株式を保有し、支配することを主たる目 的とした会社を「持株会社」といいます。MCCGは、MCC がグループ全体の経営戦略に専念し、各子会社が事業 に専念できる「純粋持株会社体制」に2004年4月移行し、 2005年9月現在、LSI事業会社、 システム事業会社の2社 を含む連結子会社計4社を保有する企業グループを形成 しています。 この体制により、経営効率の向上や企業再編の迅速化 が図られると期待されています。 シ ナジー 「相乗効果」のこと。経営戦略で、販売・生産・投資管理 などの機能を重層的に活用し利益を生みだす効果を意 味します。MCCGでは、 グループ戦略を策定する純粋持 株会社が技術開発の方向性を定め、それぞれ異なる市 場を持つLSI事業会社、 システム事業会社の技術を共有 化することはもとより、他社と協業し開発を進めることで、 効率的に独自性の高い製品展開を可能にします。 5 MCCIR コ ーポレート・ガバナンス 「企業統治」と訳され、経営上の意思決定の仕組み、経 営者に規律を与え監督・監視する仕組みをいいます。企 業は健全で透明な経営管理が求められます。MCCGで は各事業会社の執行状況を持株会社取締役会が監督し、 グループ経営戦略の統合を図るとともに、意思決定と業 務遂行の責任分担を明確にするための執行役員制度や 社外取締役・社外監査役の登用、 I R活動による積極的 な情報開示を通じて、経営の透明化を図っています。 C SR(企業の社会的責任) CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的 責任) とは企業を取り巻く投資家、顧客、従業員、取引先、 地域、環境、社会など多様な利害関係者(ステークホル アルゴリズムとは、問題を解くための一連の手順のこと。 技術用語ではコンピューターがデータ処理する際の手順 や方式などを定めたプログラム・ロジックをいいます。またアー キテクチャとは、 このアルゴリズムを実現するためのハード ウェア・ソフトウェアの構成を含めた設計思想をさします。 A SIC・ASSP 顧客の用途に合わせて開発されたオーダーメイドのLS I を「A S I C (顧客専用LS I)」といいます。現在MCLは、ゲーム機 器および周辺機器などにAS I Cを提供しています。また、特 定の用途に特化し、複数の顧客に提供するメガチップスブ ランドの標準LS I を「ASSP (特定用途向LS I)」といいます。 ソ フトウェア格納用カスタムマスクROM 「ROM」とはRead Only Memoryの略で、読み取り専用 の記憶装置のことです。書き換える必要のない情報や、 書き換えられては困る情報を記憶させるために使われます。 「ソフトウェア格納用カスタムマスクROM」は、特定の顧 客向けに製造段階であらかじめソフトウェアや付随データ を格納したROMで、MCLは任天堂(株)にこの製品を提 供しています。 モ ジュール CCGは、法規制、社会的規範の順守、優れた製品・サービ スの提供、利益の確保と納税、株主の利益確保はもとより、 情報開示、環境配慮、社員教育の充実、労働環境の改善、 社会活動の貢献などにより責任を果たしてまいります。 電気機器やコンピューター装置などの構成要素の単位。 外観は複数の部品を組み付けた回路基板で、独立した機 能を実現し、端子による接続でより大きなシステムを構成 する仕組みとなっています。MCLは、 モジュールメーカーと 連携し携帯電話向けの高性能デジタルカメラモジュール や地上デジタル放送受信・再生モジュールを開発。その 核となるLSIだけでなく、 モジュールも供給していきます。 I SO9001・14001 第 3世代携帯電話 ISO9001とは、常にお客様のニーズに応えるために製品 化までのプロセスの継続的な改善を目的に定められた、 品質マネジメントシステムの国際標準規格です。また、 ISO14001とは、環境に及ぼす影響を最小限にくい止め ることを目的に定められた環境マネジメントシステムの国 際標準規格です。MCCGではISO14001を2004年2月に 取得、ISO9001は取得に向け活動をすすめています。 ITU(国際電気通信連合)が定めるデジタル携帯電話の 通信方式で、高速・大容量のデータ通信、動画伝送できる サービスなどが特長です。MCLでは、第3世代携帯電話 通信に必要な音声・動画処理機能を1チップのLS Iに集積、 テレビ電話やビデオメール、高音質の音楽再生など多様 な機能を実現し、国内外の携帯電話メーカーに採用され ています。 ダー)に対する社会的責任を果たすことを意味します。M 地 上デジタル放送 高画質で安定した映像や音声が楽しめる地上デジタル 放送は、地上の電波塔から送信するテレビなどの地上波 放送方式をデジタル化したもの。2006年3月末には、携 帯電話やカーナビなどの移動体向け1セグメント放送が 開始されます。 MCLは1セグメント放送受信用の製品として、 「OFDM復 調用LS I」 「映像・音楽再生用LS I」を開発しています。 1 セグメント 地上デジタル放送の国内方式・ISDB-Tでは、 1つのチャン ネルを13の帯域(セグメント)に分割して使用することが でき、一般に、ハイビジョン画質で12、通常画質で4、携帯 電話の画質で1のセグメントが必要とされています。2006年 3月末に開始される移動体向け1セグメント放送は移動体 に強く、携帯電話など受信機器側での低消費電力化に つながるといわれています。 シ ステム製品 独自のシステムLS Iを搭載し、映像・音声・通信分野の技 術を駆使して開発した機器製品を「システム製品」と呼ん でいます。MCSでは、 セキュリティ・モニタリング分野で活 躍している「9入力デジタルビデオレコーダー RecWatch MR-9020」 「動画蓄積配信サーバーeWatchMD-100」や、 携帯電話向けの「携帯電話対応ライブカメラSurfeel m101i」 などを開発・販売しています。 デ ジタルビデオレコーダー 映像記録装置の一種です。従来のレコーダーがアナログ 形式でテープに映像を記録するのに対し、デジタルビデオレ コーダーは、 デジタル形式でハードディスクなどに記録します。 MCSでは、複数のカメラで撮影された監視映像を記録・ 再生する業務用デジタルビデオレコーダーを開発・販売し ています。独自の画像・音声圧縮伸張技術を用いること により、長時間の記録と、高画質・高音質の再生を実現し ています。 MCCIR 6 特集 1 社長が語る業績と戦略 LSIの多様化、 中国市場への進出 成長への布石を 次々に展開 純粋持株会社体制への移行など事業再編と 成長戦略再構築により業績を回復、 当期(2006年3月期)は本格的な 「攻め」の経営へと転じたメガチップスグループ。 デジタル放送を機としたLSI事業の新展開、 中国市場への進出など、成長への布石を 着実に打ち出した上半期の業績と 今後の戦略展開について、 グループ社長がご説明します。 代表取締役社長 Q 「攻めの年」と位置付けた 当中間期の総括は? 今期の当社グループの最大のテーマは、 中期 目標である「2008年3月期売上高570億円、営 業利益60億円」の達成に向けた“土台作り”と 考えています。そのための施策として、 保有技術 を活用した「新規分野の開拓」、資本参加を含 めた「戦略的提携の推進」、 そして中国をはじめ とする「海外市場の開拓」という3つの方向で取 り組みを進めています。 「新規分野の開拓」に関しては、今後大きな 伸びが期待される地上デジタル放送関連分野 に向けた放送受信用LSIや映像・音楽再生用L SIの開発が順調に進んでおり、 また携帯電話向 け高性能カメラモジュール用画像処理LSIの開 発も順調と、成長の原動力となる製品が整いつ つある状況です。システム事業においても映像 7 MCCIR 松岡 茂樹 システムのアナログからデジタルへの転換の流 れの中、 セキュリティ ・モニタリング用途の画像シ ステムや自社ブランドの映像機器などの開発を 積極化しており、 来期以降の事業拡大の方向が 見えてきました。 また「戦略的提携の推進」および「海外市場 の開拓」については、 2005年5月に締結した台湾 マクロニクス社との戦略提携を第一歩に、 香港へ の現地法人設置、 さらに上海での駐在員事務所 開設と中国市場開拓の体制を着々と整えつつ あります。拠点開設と並行して、 中国でのマーケ ティング活動も積極展開していく予定です。 以上のように当中間期においては、 中期成長 のための土台作りが着実に進んでいるととらえ ています。 Q 当中間期の業績状況を どう見ている? 万円となりました。これは、 開発の効率化などによ り販売管理費の削減に努めたこと、 また、 システ ム事業において、 製品原価低減活動による利益 率の向上で赤字幅が縮小したことによるものです。 以上の結果、 今中間期につきましては、 ほぼ当初 の想定に沿った進捗状況であると認識しています。 当中間期の業績は、連結売上が当初予想を 14.9%下回り121億2千3百万円となりました。主 な原因は、顧客専用LSI (ASIC)の需要が当 初予想に対して上半期から下半期にずれたこと、 特定用途向LSI (ASSP) において第3世代携 帯電話向けの画像・音声・通信処理用LSIの需 要が当初予想に達しなかったことなどによるもの です。第3世代携帯電話向けの画像・音声・通 信処理用LSIにつきましては、韓国携帯電話メ ーカーを大口顧客としていますが、前期下半期 から続く韓国の経済状況の悪化により、需要が 落ち込んでいる状況です。ただし、 この状況を打 開するため、 現在、 韓国のデジタル放送向けソリュ ーションの準備を進めています。韓国では2005 年夏に始まった有料の衛星デジタル放送に続い て2005年末からは無料の地上デジタル放送が 開始される予定で、 これを機にデジタルテレビ放 送が受信可能な携帯端末の普及が一気に加速 すると予想されており、今後は、 この新たな放送 インフラの展開と共に、高機能端末向けの我々 のビジネスも拡大できると見込んでいます。 一方、 経常利益、 当期純利益につきましては、 当初予想をそれぞれ2.4%、49.6%上回り、経常 利益は7億7百万円、 中間純利益は3億7千4百 新中期経営計画における グループ目標 (2008年3月期 目標) 570億円 60億円 .... 売上高営業利益率 10%以上 連結売上高........ 営業利益............... 事業バランスの適正化 ASIC、 ASSP、 システムを 収益の3つの柱とし 経営環境の変化に左右されない 継続成長の事業基盤を確立する。 億円 600 Q ASSP事業については、携帯電話およびデジ タルカメラで蓄積した技術・ノウハウを新たな分 野に注ぎこむことで拡大を図ることが基本戦略と なります。 たとえば今、携帯電話のカメラの高画素化が 進んでいますが、 同じ画素数であってもデジタル カメラと携帯電話のカメラでは画質が大きく違う ため、 がっかりしているユーザーが多いのではな いかと思います。この違いにはレンズの性能差だ けでなく画像処理の方法が大きく関係しています。 そこで当社グループでは、 デジタル一眼レフカメ ラの画像処理用に供給しているLSIの技術を 携帯電話のカメラモジュールに展開し、画像ク オリティーを大きく上げることを提案しています。 この第4四半期に量産を予定している画像処理 LSI 「Pepper」は、 国内外の複数メーカーにサン プルを供給中であり、 「Pepper」を用いたカメラ 連結売上高 420 400 301 億円 60 60 50 30 200 20 100 10 0 営業利益 40 331 36 21.7 24 0 2005年 2006年 2007年 2008年 3月期 3月期 3月期 3月期 (実績) (見通し) (計画) (計画) 2005年 2006年 2007年 2008年 3月期 3月期 3月期 3月期 (実績) (見通し) (計画) (計画) 9% 事業別 売上高構成比 21% 20% CSRの推進 全てのステークホルダーに対して 社会的責任を果たしていく。 570 500 300 消費者や市場の変化を踏まえた ASSP事業の今後の戦略は? 71% 2005年3月期 (実績) ASIC 35% ASSP システム 44% 2008年3月期 (計画) MCCIR 8 特集 1 社長が語る業績と戦略 モジュールの開発もモジュールメーカーと協業で 進めています。 また新たな分野としてデジタル放送関連分野 を強化していきます。先に述べたように韓国では 2005年末から無料デジタル放送が開始されま すし、 日本でも2006年3月末に携帯機器向けの デジタル放送が始まります。当社グループではこ うした新インフラ整備を機に、携帯機器向けビジ ネスを拡大していく考えです。同市場に向けては、 テレビ電波をデジタル信号に変換する世界最小 のOFDM復調用LSIや、 携帯電話上で画像や 音声を表示・再生するLSI 「SWAN」をすでに 準備しています。 これまでマルチメディアと言えば、携帯電話と パソコンに限られていた観がありますが、 デジタ ル放送を機にマルチメディア機能が他の機器に も拡大していくことは間違いないでしょう。OFD M復調用LSIや「SWAN」は顧客側で機器に 組み込みこむことで、簡単にデジタル放送受信 機能を実現できる製品であり、 今後様々なデジタ ル家電・携帯機器への搭載 が期待されています。たとえ ばこれら製品をカーナビなど の車載用途に展開するなど、 新市場をターゲットとしたビジ ネスを今後拡大していきます。 Q システム事業の黒字化に向けた 進捗状況と今後の注力ポイントは? システム事業では今下半期、 顧客専用製品と 自社製品の開発に積極的に取り組んでいきます。 業務用セキュリティ・モニタリング向けの製品 については、既存製品は、 セキュリティに対する 世の中のニーズの高まりとともに堅調に推移する ことが予想され、 また前期および今上半期に開 発を完了した新製品の寄与により、今後も事業 の柱として順調な拡大が見込まれます。従来ア ナログが主体であった映像監視の領域において もデジタル化が進展しつつあり、 当社グループが 得意としているデジタル画像処理・通信の技術 の応用範囲が広がっています。監視カメラのデ ジタル化やホームセキュリティ向けの映像機器の 普及など、 今後も拡大するマーケットに対して、 積 極的な製品投入を継続していきます。 コンシューマ向けの製品については下半期 にネットワークカメラの新製品を自社ブランドおよ びOEMにて投入を予定しており、 これによって 売上増をはかります。以上の取り組みによる売上 の拡大と、 開発の効率化による販売管理費の削 減および原価低減を行うことで、 今年度より事業 黒字化を目指していく考えです。 特定用途向LSI (ASSP)の製品ラインナップ拡大 2005年度中間期までの製品ラインナップ 2006年度にかけて立ち上げる製品ラインナップ 携帯電話分野LSI 携帯電話分野LSI 画 像 音 声 ●第3世代携帯電話向け 画像・音声・通信処理用 多彩なマルチメディア機能を1チップで実現 ・既存製品の高機能化 ・開発技術を駆使して 他分野へ展開 通 信 技 術 テクノロジー プラットフォーム デジタルカメラ分野LSI ●高画質デジタルカメラ向け 画像処理用 6,400万画素の高精細画像処理・高速処理を 含むデジタルカメラに必要な全機能を1チップで実現 ・新ターゲット分野を 開拓 ●第3世代携帯電話向け映像・音声・通信処理用 ★移動体向け1セグメントOFDM復調用*1 ★地上デジタル放送再生用*2 デジタルカメラ分野LSI ●高画質デジタルカメラ向け画像処理用 ★普及型デジタルカメラ向け画像処理用 ★JPEG2000画像処理用 ★高性能カメラ付き携帯電話向け画像処理用 自動車(カーナビ)分野LSI ★移動体向けハイビジョン対応OFDM復調用 ★移動体向け1セグメントOFDM復調用*1 ★地上デジタル放送再生用*2 ハイビジョンAV機器分野LSI ●印は既存製品分野、★印は2005年度中間期以降の新規製品分野を示します。 *1と*2はそれぞれ同一LS Iです。 9 MCCIR ★据え置きTV向けハイビジョン対応OFDM復調用 ★HD-DVD Blue Ray Disk向け Q マクロニクス社との提携以降の 中国開拓の進捗状況は? 中国でのLSI事業については、 中国内の携帯 電話端末機メーカーや設計会社に対して、 携帯 電話向けカメラモジュールや動画、 デジタル音楽 のアプリケーションプロセッサーのマーケティング 活動を行っています。 中国の携帯電話市場 は日本・韓国の2∼3年 前に相当する「2.5世代」 時代にさしかかっており、 マルチメディアフォン市場 がようやく形成されつつ ある状況です。今下半期は、 日本・韓国で蓄積し た技術とノウハウを活かし、潜在顧客である中 国メーカーへのサンプル出荷を行い、 また受注に 向けた活動を展開していきます。 また携帯型マル チメディアプレーヤーやデジタルカメラのメーカー に対してもマーケティング活動を行う一方、 マクロ ニクス社の営業や顧客サポート技術者の教育を 行うなど販売力強化に取り組んでいます。 システム事業分野では、 業務用セキュリティ分 野のデジタルビデオレコーダーや動画サーバーを、 中国内に拠点を持つパートナー企業を通して 販売する予定です。インターネット回線を利用す るネットワークカメラについても、 中国と日本のブロー 中国市場 ドバンドインフラの違いを踏まえたうえで、 に適した販売を行っていくためのマーケティング活 動を展開しています。 9月に開設した香港の新会社「信芯高技(香港) 有限公司」 (通称:メガチップス香港)は、 当社グ ループの中国市場開拓の拠点として位置付けて います。同じく香港に拠点を置くマクロニクス社 の販売子会社・マクロニクス香港と密に連携を 取って営業活動を進めています。また、 マクロニ クスの代理店機能を補完して中国国内の顧客 をサポートし、顧客ニーズや市場動向をメーカー として直接把握するため、 11月に上海にメガチッ プス香港の駐在員事務所を設置し、 中国市場で の拡大を目指していく考えです。 Q 中国市場進出に伴うビジネスリスクを どうとらえている? 国柄や商習慣の違いが大きい中国での事業 展開には確かにリスクが伴います。これをできる だけ低減するため、 主要パートナーであるマクロ ニクス社はもちろん、現地・日本の両方の事情に 精通した、 信頼できるパートナーと組んで市場開 拓を行っていく方針です。 また中国では、 政治情 勢などの影響を受ける可能性がある個人向けの ビジネスではなく、 企業を対象としたビジネスに集 中することで、 リスクを低減すると同時に地域にも 貢献する形でビジネスを拡大していきます。 技術流出リスクについては、当社グループの 独自技術をLSIのハードウエアとして作りこむこ とで防止する考えです。応用ソフトはコピーでき ても、 当LSI製品のハードそのもののコピーは不 可能だからです。また、 システム製品においても 主要部分の開発を社内で完結させることで技 術流出を防いでいきます。 Q 通期の業績予想は? 上半期の営業利益、経常利益、当期純利益 は計画以上の達成であったこと、 また上半期連 結 売 上 高は 、計 画 未 達 であったが 、下 半 期 ASICが期初計画より増加する見込みであること により、 通期業績は期初の計画通り、 売上高331 億円( 前期比9.9%増 )、営業利益24億円( 同 10.4%増)、経常利益24億円(同10.7%増)、 当 期純利益14億円 (同19.2%増) となる見込みです。 LSI事業においては、ASICは下半期積極的 なゲームソフトウエアの投入に支えられ好調な需 要を予測しています。ASSPは既存製品の需要が 一時的に減少する見込みではありますが、 画像処 理LSI 「Pepper」、 OFDM復調用LSIや「SWAN」 など新製品の量産を開始し、 挽回する考えです。 また、 システム事業においては、 セキュリティ・ モニタリング分野の製品ラインナップも拡充され、 収益改善が順調に進んでいると考えます。 MCCIR 10 特集 2 研究開発活動 LSI事業 高性能デジタルカメラにならぶ高画質・高速画像処理を実現する カメラ付き携帯電話向けLSI「Pepper」 ( 株 )メガチップスLSIソリューションズでは には、デジタル一眼レフカメラ用に高性能のLSI 「Pepper」とともに、Pepper、SDRAM、Flash を提供してきた (株) メガチップスLSIソリューション メモリーの3つのチップを8×10×1.4mmのBGA ズの高い技術とノウハウが集約されています。 パッケージに内蔵した「Pepper MCP」も開発。 画像処理エンジンには、同社のデジタルカメラ すでに大手レンズメーカーおよびセンサメーカー 用画像処理LSI「DSC-3H」に内蔵している独 と共同で「Pepper MCP」を実装するカメラモ 自開発による画像処理ユニット「Pixessor 」を ジュールの開発を進めています。これにより、 カメ 搭載。高速性と柔軟性に優れ、数多くのデジタ ラモジュールを大きくすることなく、大幅な性能 Pepper ルカメラにも採用されているこの独創的なアーキ アップを実現します。また、携帯電話メーカーが 高性能デジタルカメラにならぶ 高画質・高速画像処理を行う 画像処理LSI。 テクチャによって、携帯電話カメラに高級一眼 「Pepper」によって高性能なデジタルカメラ機能 レフカメラなみの機能・性能の付加を実現します。 をより容易に追加できるよう、携帯電話カメラ向 処理スピードも現在の数倍に高速化するほか、 けの標準ファームウェアも開発しており、順次提 逆光時に画面各部の光量を最適化したり、動画 供していく計画です。 の画像ノイズを効果的に除去するなどの複雑で (株)メガチップスLSIソリューションズでは、 高品質な画像処理も可能にします。 拡大が見込まれるカメラ付き携帯電話市場に TM 携帯電話のデジタルカメラに必要な 機能をパッケージ化 通信機能部 NORFlash 信号処理の設定、動作制御の 内容を記憶するフラッシュメモリ。 ユーザーごとにカスタマイズが 可能。 メモリー 機能部 つのチップを超小型パッケージ化した 3「Pepper MCP」 最高6,400万画素まで対応できる「Pepper」 世界規模でカメラ付き携帯電話市場が拡大するなか、 (株)メガチップスLSIソリューションズは 高画質・高速画像処理を実現したカメラ付き携帯電話向けLSI「Pepper」を開発。 さらに、 これを組み込んだ カメラモジュールや標準ファームウェアも開発することで、同市場における売上伸長をめざしています。 デジタル カメラ 機能部 高 画質・高速画像処理を1チップで 可能にする「Pepper」 おいて「Pepper」 「Pepper MCP」の売上伸長を めざします。 SDRAM 画像処理などのワークデータを 扱う大容量メモリ。 デジタルカメラなみの複雑な演 算にも対応可能。 カメラ付き 携帯電話 カ メラ付き携帯電話の普及とともに 高性能カメラへのニーズが高まる デジタルカメラと同等のクオリティ・処理速度が 世界規模で急速に拡大するカメラ付き携帯電 スLSIソリューションズでは高画質・高速処理を 話市場。2006年には、世界の携帯電話出荷台 実現する画像処理LSI「Pepper」を開発しました。 数におけるカメラ付きタイプの割合は約50%に ■携帯電話出荷台数に占めるカメラ付き携帯電話の割合 「Pepper」ならこんな特殊画像処理もできる 光量のムラ補正 逆光補正 求められると予測されることから、 (株) メガチップ 携帯電話の小型レンズで起こりがちな 周辺光量低減を補正 「Pixessor」により、 高度な逆光補正処理を高速で実行 なると予想されています。現在、携帯電話に搭載 800,000 されているカメラは130万∼200万画素クラスが 700,000 主流ですが、 その画像処理を担うLSI(画像処理 600,000 エンジン)は、デジタルカメラのものに比べて簡易 500,000 でのスタートでしたが、開発メンバーも次第に増えチーム一丸となって製品化に取り組み、完 400,000 成度の高いLSIモジュール(ファームウェアを含む)に仕上がったと思います。昨今、携帯電 な処理しかできず、 「画質が良くない」 「処理速 非カメラ付き カメラ付き 開発担当者の声 「Pepper」はデジタルカメラ用画像処理LSI「DSC-3H」から派生したLSIであり、携帯電話 に特化するため「安く、小さく、低消費電力」を目標に開発をスタートしました。当初は、一人 300,000 話のカメラ機能がコンパクトカメラを上回るのは時間の問題といわれていますが、 「Pepper」 200,000 が今後の携帯電話のカメラ機能のスタンダードになることをめざします。また、顧客のさらなる しかし、普及率の向上とともに携帯電話のカメ 100,000 ニーズがあれば、 それに応じた「Pepepr」を開発してシリーズ化していきたいと考えています。 ラ機能により高い性能を求める声は高まりつつ (千台)0 度が遅い」といった課題がありました。 あります。今後は携帯電話に搭載されるカメラにも、 11 MCCIR ’01 ’02 ’ 03 ’04 ’ 05 ’ 06 ’07 ’08 ’09 (年) (株)メガチップスLSIソリューションズ 開発ユニット 森本 和也 出典:中日社「2005 携帯電話用カメラモジュール市場・データフォローアップ版」 MCCIR 12 特集 3 メガチップスグループ中国進出の状況 マクロニクス社との協業を強化し、 香港・上海で営業活動をスタート 当社グループは、強みを活かせるコア事業領域に経営資源を集中し、 収益拡大に向けた持株会社体制への事業再編を2004年度に完了させました。 そして2005年度は、 「攻めの年」と位置付け、 5月の台湾「マクロニクス社」との戦略提携を皮切りに、 9月には「メガチップス香港」を設置、 11月には「上海駐在員事務所」を開設するなど、 現在デジタル家電市場が急成長している 中国への展開を加速しています。 ここでは、 これら中国市場開拓における体制と その進捗状況についてご報告します。 中国市場におけるビジネス推進体制 中国市場での成長施策を着実に進め、ビジネスを拡大 〔主な提供製品〕 多機能携帯電話、携帯型マルチメディア機器、 デジタルカメラ、 デジタルテレビ向けなどの画像処理LSI・モジュールおよびメモリー応用製品 LSI事業推進体制 100%出資 連結子会社 持 株 会 社 ︵ 株 ︶ メ ガ チ ッ プ ス (株)メガチップスLSIソリューションズ 2.6%出資※ より強化し、今後の中国市場の拡大をさらに加 マクロニクス社と戦略的業務提携 速させていくことを目的として、 (株) メガチップス 当社グループの主要取引先であるマクロニ LSIソリューションズと (株) メガチップスシステム クス社は、数年前から中国におけるビジネス基盤 ソリューションズは共 を整え、活動を拡大しています。当社グループは、 同出資により、香港現 中国市場で実績のある同社と資本・人的関係を 地法人メガチップス香 構築し、協業関係をより緊密化しました。 港を設立し、業務を開 これにより、当社グループが持つ「先端製品と 始しました。 に活用して中国市場を効率的に開拓することが 30%出資 中国における販売活動を強化するために② ―― 上海駐在員事務所開設 できます。さらに、中国マクロニクス社のデザイン メガチップス香港では、中国国内において、 マク センターの技術者と、当社グループの技術者と ロニクス社との協業を推進し、顧客開拓のための の協業によって両社の製品開発力をさらに向上 情報収集や、現地パートナー企業のリサーチ、 させていきます。 現地連絡窓口の役割を果たすことにより、当社 当社グループは、今回の提携を中国市場での グループの事業進出を円 ビジネスを効率的かつ確実に拡大していくため 滑化することを目的として、 の基礎固めと捉えています。 中国の機器メーカーの多 くが開発・営業拠点を置く 上海市に、 メガチップス香 メガチップス香港設立 港の上海駐在員事務所 当社グループとマクロニクス社の強みを最大 を開設し、業務を開始しま 限に活かしながら、両社共同による販売体制を した。 13 MCCIR 国 市 場 連結子会社 (株)メガチップスシステムソリューションズ システム事業推進体制 〔主な提供製品〕 公安、道路、鉄道、金融、 ビル向けなどの業務用映像監視機器、 およびSOHO、個人向け映像モニタリング機器 ■マクロニクス社の概要 メガチップス香港の受付 中国における販売活動を強化するために①―― メガチップス香港 市場開拓の ための業務提携 上 海 駐在員 事務所 ※投資子会社(Shun Yin Investment Ltd.) を通じてマクロニクス社の株式約2.6%を保有。 技術のトータルソリューション」と、マクロニクス 社が持つ「中国での販売・サポート力」を最大限 連結子会社 マクロニクス社 100%出資 中国で効率的にビジネスを展開するために―― 中 70%出資 名 称 株式上場 所 在 地 主な事 業 設 立 年月 代 表 者 資本の額 従業員数 Macronix International Co., Ltd. 台湾証券取引所 2337、米国NASDAQ市場 MXICY 中華民国新竹科學園區力行路十六號 マスクROM、 フラッシュメモリー、EPROMおよびASSPなどの開発・製造・販売 1989年12月 Miin Wu (Chairman , President & CEO) 499億5千万台湾ドル 約3,700名 ■メガチップス香港の概要 名 称 信芯高技(香港)有限公司 所 在 地 香港九龍紅 都會道10號 都會大廈12樓1205室 主 な 事 業 当社グループのLSI製品およびシステム製品の中国市場への販売・サポートなど、 マクロニクス社製品の輸入・販売に付随、関連する業務 メガチップスLSIソリューションズ専務取締役〉 代 表 者 林 能昌〈当社取締役 兼(株) 取 締 役 松岡茂樹〈当社代表取締役社長〉、高田 明〈当社執行役員中国事業担当〉 営 業 開 始 2005年11月 決 算 期 12月31日 資 本 の 額 490万香港ドル ■上海駐在員事務所の概要 上海駐在員事務所が入居するビル 名 称 所 在 地 代 表 者 営業開始 信芯高技(香港)有限公司 上海代表処 上海市長寧区興義路8号上海万都中心1411室 主席代表 平林義敏〈当社シニアマネージャー〉 2005年11月 MCCIR 14 TOPICS このコーナーでは、当社の歴史における画期的な出来事や、代表的な開発技術・ 製品にスポットをあてながら、研究開発型企業としての成長の軌跡をたどります。 「一番町インキュベーションセンター」創設 研究開発型ファブレスベンチャー企業のCSR(企業の社会的責任)の一環として若き起業家を支援 当社は2005年9月12日、CSR活動の一環として、 ブレ 意欲ある若き 起業家を積極的に 支援していきます。 イクポイント (株)およびレオス・キャピタルワークス (株) と ともに、東京都千代田区の当社・東京オフィスビル4、5階 に「一番町インキュベーションセンター」を創設しました。 研究開発型ファブレスベンチャー企業のパイオニアで ある当社は、事業を成長させる過程において、様々な課 題解決の経験やノウハウを蓄積してきましたが、意欲溢 れるベンチャー企業や個人の方々に、 これらノウハウを含 めたベンチャー精神を伝え、ハード・ソフトの両面から支 援していくことが、当社にふさわしい社会貢献のひとつと 考えています。 今後、同センターでは「5年以内の株式公開企業輩出」 を目標に、ベンチャー企業へのオフィススペースの提供と いったハード面はもとより、経営者へのメンタリング※など を含めた一番町塾での経営支援、関連企業とのアライ アンス支援、資金調達などソフト面での多彩な支援活動 を展開していきます。 ガチップス創業者・現会長である進藤晶弘が 夢を胸に、 大阪府吹田市でメガチップスを起業する。 17年間勤めた三菱電機を辞し、 念願であった 49歳の決断だった。 メ LSIの設計分野をめざしてリコーへ転職したのは 1979年。 リコーにとって新規事業であった半導体事 発的に彼と行動を共にしたリコー時代の5人の部下、 業部のリーダー役として、 進藤はその後10年以上に それに他社から参加した1人を加えた7名。社名に 若山 泰親 氏 わたって電子技術開発センター製造部長、 営業部長、 は「100万個の半導体を集積した大規模回路」の 設計部長、 副事業部長、 半導体研究所長などを歴 思いを込めた。 任し、 手腕を発揮していく。そうしたなかで彼は後の 新会社の経営形態は、 当 起業につながる二つの経験をしている。 時の日本では珍しい「ファブ 一つは米 国シリコンバレーのベンチャー企 業 レス経営」、 すなわちR&D (研 VLSIテクノロジー社から受けたLSIの生産委託。こ 究開発) に経営資源を集中 の仕事を通じて進藤は工場を持たないハイテク企 させ、生産・販売は外部の 業がいかにして成長・成功していくかという実例を パートナーへ委託するというかたちだ。これはシリ 目の当たりにすることになる。そしてもう一つが「ファ コンバレーのベンチャー企業の経営スタイルが参考 ミリーコンピューター」で世界を席巻した任天堂との になった。ちなみにメガチップスが製造を委託した 協業だ。ファミコンではLSIがシステム側の機能まで 台湾マクロニクス社の社長は、 リコー時代の進藤に 果たすことで高性能と画期的な低価格を実現した。 LSIの生産を発注していたVLSIテクノロジー社の その共同開発に携わるなかで進藤は「LSIとシステ 元製造責任者Miih Wu氏である。 ムの融合」が秘める大きな可能性に気づいたのだ。 創業当初のメガチップスは、 オフィスが借りられず 当時の半導体業界では、 LSIとシステムは「分業」 パソコンを抱えて公民館を転々としたり、銀行口座 が常識。だが、 それでは本当にユーザーが必要と 開設を断られたりと、 ベンチャーならではの苦労も味 __ わった。手持ち資本はわずか1,000万円 資金流 (株)メガチップス様、 レオス・キャピタルワー クス(株)様のご後援をいただき、一番町イン キュベーションセンターを運営しています。 起業をめざす方々にとって起業時のオフィス 確保は大きな課題ですが、当センターでは、 初期費用は無料、ランニングコストも極力 抑え、起業家がビジネスに専念できるオフィス 環境を実現しました。また、 (株)メガチップス の進藤会長による一番町塾や、専門家相 談会、企業間提携支援などを通じ、起業家 を積極的に支援します。 「ベンチャー企業がベンチャー企業を育てる」 という好循環をつくり、起業家が活躍できる 社会への第一歩にしていきます。 「一番町インキュベーションセンター」の概要と主な支援メニュー ■主な支援メニュー ●一番町塾: レオス・キャピタルワークス (株)藤野社長、 (株) メガチップス進藤会長による経営塾 ●専門家相談会:弁護士、 社会保険労務士、税理士、 知財戦略専門家などによるセミナー、相談会 ●アライアンス説明会:大手企業のアライアンス 担当部署による説明会 ●コンシェルジェサービス:経営相談、 業務アウト ソーシング する半導体は作れないだろう。組織でやれないのな __ ら、 独立して自分でやるしかない そう思い至った 15 MCCIR 別仕様に合わせたICを前金制で受託開発するビ ジネスに集中し、 じっくり体力を蓄える。続く6年間で ムLSI」に、世界に先駆けて取り組むという大きな 自社製品を中心とした事業構造へと徐々にシフトし __ ていき、創業10年目に株式公開をめざす 創業 メガチップス創業当時の半導体業界の動向 1970年代 1980年代 ASICの時代 LSI設計技術中心 1990年代 システムLSIの時代 LSIの複雑化。生産力による 競争から開発力による競争へ メンバー7人で描いたこの「成長のシナリオ」を実現 すべく、 メガチップスの挑戦が始まった。 本稿は、旭鐵郎著『メガチップス挑戦の記録』を再構成したものです。 メガチップスは起業家精神旺盛な活力ある企業として成長し続けます。 (株)メガチップス 会長 進藤 晶弘 TOPICS 出を抑えるため、 まず最初の3年間はユーザーの個 進藤は、 ベルリンの壁が崩壊した翌1990年4月、 リコー メガチップスは「キャンパスベンチャーグランプリOSAKA」に協賛しています。 当社は、若い起業家の輩出が日本経済の成長につなが ると考え、協賛企業の1社として開催当初からこのグラン プリに協賛するとともに、新技術部門の審査委員を務め ています。 これからも、当社はこうした活動を通じて事業家精神を有 する優秀な人材を支援・育成していきます。 社内ミーティングの様子(当時) を退社。LSIとシステムの技術を融合させた「システ 標準LSIの時代 製造技術中心 キャンパスベンチャーグランプリOSAKAは、 日刊工業新 聞社と摂津水都信用金庫が共催する、関西の学生を対 象にした新事業提案コンペです。応募者から提案される 新規性のある商品や技術、事業・サービスなどのビジネ スプランを、有識者によって構成される審査委員会が、 新産業創造と人材育成の観点から審査。優れたプラン を表彰して、事業家をめざす学生を支援しています。 創業時のメガチップスのメンバーは進藤および自 ブレイクポイント (株) 代表取締役社長 ※熟練経験者が、指導・カウンセリング・実演などを通じて被支援者の成長を促すこと。 あるいはそのプロセス。 ■所在地 東京都千代田区一番町17番地6 一番町MSビル ■総面積 約180坪 ■施 設 個室オフィス40室、 ミーティングス ペース3室、大会議室(約40名収 容)1室、 インターネット環境および 主要OA機器完備 1 連 載 第 回 10年ひと昔といわれますが、 メガチップスを創業してから早くも15年が経過しました。この間、 日本の経 済は、バブル崩壊から激動の時期を経て、再び活力を取り戻しつつあります。メガチップスの人たちは、 創業からの歴史を振り返り、激動の時期に体験したことを活かして、新しい企業像を築いていく使命 があると思います。どんな輝かしい企業像もビジネスモデルも時間と共にその輝きを失います。私たち はいま一度創業の原点に立ち返り、起業家精神旺盛で活力ある企業像に新しいビジネスモデルを 加えて、将来の競争力を強化していくことが大切だと思います。 「変化は成長なり」、 メガチップスの 変化を通じて成長を社会にお見せすることが、今日私たちに課せられた使命であると思っています。 MCCIR 16 2005年度(第16期)中間決算報告 株主の皆様へ2005年度(第16期)中間決算の概況についてご報告いたします。 業績の全般的概況 当中間期、当社グループが属する電子機器業界に 業界初の設定レス を実現し、携帯電話で 動画が見られる「Surfeel m101i」。 外出時に自宅で留守番している ペットの様子や、 留守宅の安全確認、 また店舗やオフィスのモニタリングなど、 その使い方はいろいろ。 メガチップスでは、今後のよりよい 製品開発につなげるために、 「Surfeel m101i」のユニークな使い方や こんな機能があったらいいなという アイデアを募集します。 皆様のご応募をお待ちしています。 ※ システムLS Iの開発と販売、 またセキュリティ ・モニタリング おいては、 一部デジタルテレビなどの民生用映像機器や、 用途に利用されるデジタル映像伝送・記録を中心にした 携帯電話の市場の拡大が見られたものの、 電子機器業 システム製品の開発と販売を積極的に進めてきました。 界全体の市場は前年比微減という状況で推移しました。 その結果、 連結ベースでの売上高は、 AS ICの需要が このような状況下において、当社グループでは、事業 当初予想に対して上半期から下半期にずれたこと、 およ 基盤である顧客専用LS I (AS IC) に加えて、 画像の圧縮 びASSPにおいて第3世代携帯電話向けの画像・音声・ 伸張や音声・音楽の圧縮伸張、通信などの当社グルー 通信処理用LSIの需要が当初予想に達しなかったこと プの独自技術を競争力とした特定用途向LSI (ASSP) などにより、 当初予想を14.9%下回り121億2千3百万円 および当社グループシステムLS Iを搭載した独創的なシ (前年同期比22.6%減) となりました。一方、開発の効率 ステム製品の開発および販売に注力しました。 化などにより販売管理費の削減につとめたこと、 およびシ 特に、映像、音声、音楽等のメディアのデジタル化と、 ステム事業においては原価低減も寄与して赤字幅が縮 ブロードバンドネットワークや第3世代携帯電話網の普及 小した結果、経常利益、 中間純利益は当初予想をそれ により、情報通信分野における当社グループの活躍の ぞれ2.4%、49.6%上回り、経常利益は7億7百万円(同 場が拡大しており、 この成長分野に向けて高機能の 40.5%減) 、 中間純利益は3億7千4百万円 (同40.6%減) デジタルカメラ向けシステムLS Iや第3世代携帯電話向け となりました。 連結売上高 連結経常利益 通期 (百万円) 30,000 25,000 中間期 連結中間(当期)純利益 通期 (百万円) 中間期 2,500 30,122 通期 (百万円) 中間期 1,200 1,174 25,878 2,000 1,000 2,168 20,000 800 1,500 1,460 15,000 10,000 0 400 733 500 2003年度 2004年度 0 2005年度 中間期 メガチップスグループの概要 629 1,189 1,000 12,123 5,000 「Surfeel m101i本体」 (1名様) 「メガチップス図書カードと Surfeelオリジナル携帯液晶クリーナー」 (10名様) をプレゼント(2006年2月28日まで受付) 600 15,669 11,842 2003年度 2004年度 ̶ 2005年度 (第16期)中間̶ 707 374 200 2005年度 中間期 0 280 26 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 メガチップスグループは、 収益力の強化と今後の 事業拡大に向けた経営基盤の構築を目的として、 純粋持株会社 2004年4月1日に純粋持株会社体制へ移行し、 当中間期においては、当社とLS I事業会社・システ (株) メガチップス 東証一部上場 ム事業会社の2事業会社を中心とする体制で、事 業を推進しました。 はNTTドコモの登録商標です。本製品お ※「iアプリ」 よび当社と (株) エヌ・ティ ・ティ ・ ドコモとは一切関係 はありません。 (株) デンソーウェーブの登録商標です。 ※ QRコードは ※メガチップスグループ社員および関係者の方は対 象になりません。 17 LSI事業会社 システム事業会社 (株) メガチップス LSIソリューションズ (株) メガチップス システムソリューションズ ※2004年度中間期(前中間期) までの財務数値には、 2004年10月29日に売却したオーディオ・オーサリング事業 会社に関連する数値を含んでいます。 18 2004年度(第16期)中間決算報告 セグメント別の概況 ㈱メガチップスLSIソリューションズ LSI事業 ㈱メガチップスシステムソリューションズ システム事業 顧客専用LS I (AS IC) については、 ゲームソフトウェア 68.0%減) となりました。以上の結果、 LS I事業全体の連 産業用システムについては、 セキュリティ・モニタリング 万円(同0.6%増)、営業損失は1億9千9百万円改善 格納用LSI (カスタムマスクROM) の需要が上半期から 結売上高は108億5千万円 (同21.9%減) 、営業利益は 分野におけるデジタル画像記録・伝送システムの需要が して1億1千万円(前年同期営業損失3億1千万円) と 下半期にシフトしたことにより、連結売上高は96億3千4 8億5千5百万円 (同47.4%減) となりました。 堅調に推移したことにより、連結売上高は11億8千4百 なりました。 百万円 (前年同期比4.5%減) となりました。 また、特定用 顧客専用LSI (ASIC) 途向LS I (ASSP) については、 デジタルカメラ用LS Iの需 要が堅調に推移しましたが、第3世代携帯電話向けの画 LSI事業 特定用途向LS I (ASSP) 像・音声・通信処理用LS Iの需要が在庫調整のため低下 (百万円) 通期 中間期 (百万円) 通期 27,057 6,000 (百万円) 6,640 3,000 6,021 22,826 万円 (前年同期比1.2%減) となりました。一方、 民生用シ ステムについては、前期投入したネットワークカメラの販 産業用システム セキュリティ・モニタリング分野向けのデジタル 映像記録・伝送システムの事業、 ビジネス用途 のネットワークコミュニケーション機器の事業 路を開 拓 中であり、連 結 売 上 高は4千5百 万 円( 同 システム 民生用システム 事業 パーソナル用途のネットワークコミュニケー ション機器の事業 54.2%増) となりました。以上の結果、 その他システムを 通期 中間期 (百万円) 13,886 10,280 10,850 2,000 3,796 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 0 -310 -397 -456 -600 1,626 1,265 1,000 1,272 -800 933 855 0 2005年度 中間期 -400 中間期 -110 -200 1,816 1,000 2003年度 2004年度 通期 1,500 1,215 0 (百万円) 0 2,000 1,692 2,624 中間期 2,547 3,535 2,669 15,000 サービスソリューションの提供など システム事業営業損失* 通期 2,500 2,000 その他システム 含めたシステム事業全体の連結売上高は12億7千2百 システム事業売上高 4,000 4,000 10,000 中間期 8,000 25,000 20,000 LSI事業営業利益* ASSP売上高 30,000 特定の機器に性能・機能を 特化した当社ブランドの標準 LSIの事業 生産委託先の標準LS Iの 販売 その他LSI したことにより、連結売上高は12億1千5百万円(同 LSI事業売上高 特定顧客向けのオーダー メイドのLSIの事業 -947 0 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 -1,000 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 * 2004年度から持株会社体制に移行し、 グループ内の管理部門に係る営業費用を各セグメントへ合理的に配賦することが可能になり、 当該費用を各事業セグメントへ 配賦する方法に変更しました。2003年度の各セグメントの営業損益は、 従前の方法のため、 当期の配賦方法とは異なります。 通期の業績全般に関する見通し 19 今後、 当社グループ事業に関連する社会環境におい LSI事業としては、 ゲーム機、 携帯電話、 デジタルカメラ、 以上、 LSI事業の中長期的な高収益体質と競争力 なお、 セグメント別の連結売上高の見通しにつきましては、 ては、電子部品の在庫調整などの懸念事項があるもの デジタルテレビをターゲットとして製品開発および販売に注 の確立およびシステム事業の収益力の早期改善につと 次のとおりです。 の、有線および無線ブロードバンドネットワークの急拡大 力します。特に携帯電話やデジタルカメラ向けのシステム め、 グループ全体のシナジーを高めることにより、新たな や放送のデジタル化の進展など、 ますます高度な情報 LS Iを中心に、 国内のみならず海外展開を積極的に推進 付加価値を創造していく所存です。当期における通期 化社会が実現していくことが予想されます。 し業績の拡大と収益率の向上を目指す考えです。 の連結業績については、売上高331億円(前期比9.9% ●セグメント別連結売上高見通し LSI 事業 システム事業 290 億円 41 億円 (前期比 7.2%増) (同 60.9%増) このような状況下にあって、 当社グループは、 LS I事業 システム事業としては、 セキュリティ ・モニタリング分野 増)、営業利益24億円(同10.4%増) 、経常利益24億円 において積極的な研究開発投資によりASSPの事業の における高性能映像関連機器の開発販売に注力し、 ま (同10.7%増)、当期純利益14億円(同19.2%増) を 成長を加速することと、 システム事業の収益力の早期 た、 ブロードバンドネットワークに対応したパーソナル用途 改善に注力する考えです。 の映像機器の企画、開発、販売を推進して市場開拓に いきます。 なお、 1株あたり最低年間10円の配当は堅持し 注力する考えです。 ていく考えです。 見込んでいます。 利益配分に関する見通し 連結当期純利益の30%程度を目安に配当を実施して 20 2005年度(第16期)中間決算報告 メガチップスグループの業績・財務の推移をグラフでご覧いただけます。 コーポレート・ガバナンスの状況 売上高 経常利益 通期 (百万円) 30,000 コーポレート・ガバナンス体制 当社のコーポレート ・ガバナンス体制の概要は、 以下のとおりです。 30,122 25,000 選任・解任 監査役会 監査役4名 (うち社外監査役3名) 報告 900 600 629 1,189 1,000 733 500 374 300 707 280 0 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 株主資本 0 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 総資産 (百万円) 20,000 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 1株あたり当期純利益(EPS) (百万円) 25,000 通期 (円) 50 23,182 会計監査 16,000 15,314 15,371 15,716 内部監査 コーポレートスタッフ部門 各事業子会社 ※体制についての詳細は、 当社HPの「中間決算短信」 をご覧ください。 http://www.megachips.co.jp/irinfo/zaimu_info.html コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 コンプライアンスとリスクマネジメント 当社は、 健全で透明な経営管理システムを確立し、 コーポ 当社グループでは、 コンプライアンスを経営の最重要 レート ・ガバナンスの有効な機能を維持することを投資家の 課題と位置付けています。具体的施策として、法令はも 皆様および利害関係者に対する重要な責任と考えています。 とより社会的規範および社内規定等を遵守するための 当社グループは純粋持株会社である当社と当社の100% 当社グループの企業行動指針を含む「コンプライアンス 子会社である事業会社を中心に構成されており、 事業の執 規定」 を制定し、 コンプライアンス委員会を設置するとと 行権限を各事業会社に全面的に委ねることにより意思決定 行動指針につ もに、 継続的な教育および研修を実施し、 の迅速化をはかると同時に、 各事業会社の執行状況を持株 いて社内への周知徹底および定着化をはかっていま す。 さらに、 社内業務全般にわたる諸規定が網羅的に整 10,000 20 4,000 5,000 10 株主資本比率 リーガルリスクの管理については、 当社グループの各 ぞれの責任分担を明確にするため、 執行役員制度を導入し 種契約をはじめとした法務案件全般について、当社の ています。加えて、 社外取締役および社外監査役の登用によ 法務チームが一元管理しています。高度の法律上の判 皆様をはじめとするステークホルダーにとって健全で透 が生じた場合はこれを遅滞なく開示することで経営の 明な経営管理システムを確立し、 コーポレート・ガバナン 透明性を高めています。 スの有効な機能を維持しています。 69.5 (%) 流動比率 800 15.1 10.1 1.1 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 (回) 2.0 16,872 19,150 18,871 18,989 15,000 402 1.55 600 1.5 400 1.0 200 0.5 1.36 440 403 270 0.81 5,000 び監督機能」 と執行役員が担うべき 「業務遂行機能」 それ もに、当社グループの事業や経営に関して重要な事項 18,284 79.0 40 0 以上のような取り組みにより、 メガチップスは、株主の 76.6 24.9 総資産回転率 流動資産 10,000 が定期的に実施されています。 回避するようつとめています。 流動資産・流動比率 621 決定を行うとともに、 取締役が担うべき 「経営の意思決定およ また、 積極的なIR活動等を通じて投資家の皆様や利 75.9 0 2003年度 2003年度 2004年度 2004年度 2005年度 中間期 中間期 中間期 (百万円) 20,000 60 確な権限と責任を持って業務を遂行しており、 業務監査 害関係者に対して適時適切に経営状況を報告するとと 0 84.5 締役会において、 十分な議論の上に的確かつ迅速な意思 断が必要な場合等においては、 顧問弁護士から適宜ア 2003年度 2003年度 2004年度 2004年度 2005年度 中間期 中間期 中間期 (%) 100 20 ドバイスを受けることとしており、 不測のリスクをできる限り 18,183 8,000 80 中間期 44.7 40 20,524 20,597 20,171 30 備されており、明文化されたルールの下で、各職位が明 施するとともに、 監査役会の機能強化をはかっています。 20,000 15,000 の透明性の確保をしています。具体的な取り組みとして、 取 り、 取締役会の活性化と業務執行の監督機能の強化を実 16,262 16,100 12,000 0 21 中間期 26 品質保証部 報告 会社取締役会が監督し、 グループ経営戦略の統合と経営 12,123 11,842 0 【業務執行組織】 監督 2,168 1,460 5,000 連携 連携 グループ経営会議 当社および事業子会社の 取締役・執行役員・監査役 2,000 15,669 10,000 会計監査人 顧問弁護士 監督 通期 (百万円) 1,200 1,500 選任・解任 報酬 (枠) の決定 監査報告 中間期 1,174 25,878 15,000 取締役会 取締役6名 (うち社外取締役1名) 当期純利益 通期 (百万円) 2,500 20,000 株主総会 選任・解任 報酬 (枠) の決定 中間期 2003年度 2003年度 2004年度 2004年度 2005年度 中間期 中間期 中間期 0 2003年度 2003年度 2004年度 2004年度 2005年度 中間期 中間期 中間期 ●流動比率 流動比率= 0 0 0.59 0.55 2003年度 2003年度 2004年度 2004年度 2005年度 中間期 中間期 中間期 ●総資産回転率 流動資産 ×100(%) 流動負債 流動比率は、流動資産と流動負債との割合を示す比率です。 これにより、 債務支払能力の良否を判断することができます。 売上高 (回) 総資産回転率= (前期末総資産+当期末総資産)÷2 会社が使用している資産が1年間に何回転したかを示す比率です。比率 が高いほど資産が効率的に運用されていることを示します。 22 連結財務諸表(要約) 2005年度(第16期)中間決算報告 中間連結貸借対照表 中間連結損益計算書 (単位:百万円、 単位未満切り捨て) 当中間連結 会計期間末 前連結 会計年度 前中間連結 会計期間末 2005年9月30日現在 2005年3月31日現在 2004年9月30日現在 18,989 18,871 19,150 現金及び預金 8,028 8,015 6,464 受取手形及び売掛金 9,839 9,458 11,218 たな卸資産 583 628 1,190 その他 537 770 276 4,192 1,726 1,373 科 目 1 2 流動資産 固定資産 有形固定資産 建物 162 161 369 97 101 209 その他 − − 前連結 会計年度 前中間連結 会計期間末 2005年9月30日現在 2005年3月31日現在 2004年9月30日現在 流動負債 7,039 4,288 4,749 買掛金 3,309 2,240 3,349 科 目 3 短期借入金 未払法人税等 4 土地 当中間連結 会計期間末 3,000 − − 241 1,385 843 賞与引当金 166 167 171 その他 321 494 386 固定負債 41 47 58 その他 41 47 58 負債合計 7,081 4,335 4,808 資本金 4,840 4,840 4,840 資本剰余金 6,181 6,181 6,181 利益剰余金 6,493 6,543 5,997 438 0 △0 64 − − 60 56 143 169 205 3,886 1,394 798 投資有価証券 2,741 197 147 為替換算調整勘定 繰延税金資産 216 281 118 自己株式 △1,917 △1,303 △1,302 その他 927 915 532 資本合計 16,100 16,262 15,716 23,182 20,597 20,524 負債及び資本合計 23,182 20,597 20,524 無形固定資産 投資その他の資産 資産合計 その他有価証券評価差額金 5 貸借対照表のポイント 1 流動資産 主に、 現金及び預金ならびに受取手形及び売掛金が増加したこと により、 前期末比117百万円増加し18,989百万円となりました。 科 目 当中間連結 会計期間 前中間連結 会計期間 前連結 会計年度 2005年4月1日から 2005年9月30日まで 2004年4月1日から 2004年9月30日まで 2004年4月1日から 2005年3月31日まで 12,123 15,669 30,122 売上高 3 流動負債 主に買掛金ならびに短期借入金の増加と、未払法人税等の減少 との差し引きにより、前期末比2,751百万円増加し、7,039百万 円となりました。 4 負債合計 固定負債は若干減少しましたが、流動負債が前記の理由により 増加したことにより、前期末比2,746百万円増加し、7,081百万 円となりました。 5 資本合計 主に自己株式の取得ならびに利益処分による資本の減少と、当 期純利益等による資本の増加との差し引きにより、前期末比161 百万円減少し、16,100百万円となりました。 (単位:百万円、 単位未満切り捨て) 科 目 1 売上原価 9,760 12,338 24,070 売上総利益 2,362 3,330 6,051 営業利益 1,653 2,129 3,878 709 1,201 2,173 営業外収益 23 5 18 営業外費用 25 17 22 707 1,189 2,168 特別利益 − 17 34 特別損失 − − 184 税金等調整前中間(当期)純利益 707 1,207 2,018 法人税、住民税及び事業税 221 815 1,348 法人税等調整額 111 △237 △505 中間(当期)純利益 374 629 1,174 経常利益 前中間連結 会計期間 前連結 会計年度 2005年4月1日から 2005年9月30日まで 2004年4月1日から 2004年9月30日まで 2004年4月1日から 2005年3月31日まで △190 △4,925 △3,068 △1,874 △98 △400 2,010 △250 △251 68 4 1 13 △5,269 △3,719 8,015 11,734 11,734 8,028 6,464 8,015 投 資 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー 販売費及び一般管理費 当中間連結 会計期間 営 業 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー 財 務 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー 現金及び現金同等物に 係 る 換 算 差 額 現金及び現金同等物の 増加額又は減少額(△) 現金及び現金同等物の 期 首 残 高 現金及び現金同等物の 2 損益計算書のポイント 2 固定資産 主に投資その他の資産が大きく増加したことにより、前期末比 2,466百万円増加し、 4,192百万円となりました。投資その他の資 産が増加したのは、主にマクロニクス社との戦略的な業務提携を 行った際に同社株式120,050千株を取得したことによるものです。 23 (単位:百万円、 単位未満切り捨て) 104 65 中間連結キャッシュ・フロー計算書 1 販売費及び一般管理費 主に、研究開発費の投下が下期に集中することで、前年同期比 320百万円減少し621百万円にとどまったこと、 また、販売管理費 の削減につとめたこと及び事業再編により前年度下期にオーディ オ事業を売却したこと等により、販売費及び一般管理費は前年と 比較して476百万円減少し、1,653百万円となりました。 2 中間純利益 中間純利益は374百万円で前年同期比255百万円の減少とな りましたが、開発の効率化等により販売管理費の削減につとめた こと、 また、 システム事業において原価低減が寄与し赤字幅が縮 小したことにより、 当初見込みを49.6%上回る結果となりました。 中 間 期 末( 期 末 )残 高 キャッシュ・フロー計算書のポイント 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利 益が707百万円となり、仕入債務が1,069百万円増加する一方 で、法人税等の支払いが1,594百万円であったため、 これらの差 引きにより190百万円の支出となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、 主に戦略的な業務提携のた めの投資有価証券の取得により、 1,874百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期借入金の3,001百 万円の増加と自己株式の取得等の差し引きにより、2,010百万 円の収入となりました。 以上の結果、現金及び現金同等物の当中間期末残高は13 百万円増加して8,028百万円となりました。 24 IR Information メガチップスのIR活動 皆様とのコミュニケーションをさらに深めていきます。 株主・投資家の皆様とのコミュニケーション IRカレンダー 2005 ホームページを通じて̶̶ ホームページでは、最新のプレスリリースを随時掲載する ほか、 決算短信・有価証券報告書・事業報告書・アニュアルレ ポートなどのバックナンバーを掲載しています。 また、株主の 2006 11月10日 12月 2月上旬 5月中旬 6月下旬 2006年3月期 中間決算発表 2006年3月期 中間事業報告書発行 半期報告書発行 2006年3月期 第3四半期決算発表 2006年3月期 決算発表 第16期定時株主総会開催 2006年3月期 事業報告書発行 有価証券報告書発行 皆様との対話型のコミュニケーションをはかるべく、寄せられ たご質問に対する回答などを掲載したFAQコーナーを充実 させています。 あわせて、株主優待や株式事務手続きに関 する情報も掲載していますので、 ぜひご活用ください。 ※日程は予告なく変更する場合がありますので、 あらかじめご了承ください。 当社ホームページ IRページ http://www.megachips.co.jp/ 株式データ パンフレットを通じて̶̶ 当社は、 投資家の皆様に広く会社の概要を知ってい ただくため、 「会社案内」 「事業報告書」 「アニュアルレ ポート」 などご参考になる資料をお送りしています。 株主数推移 (名) ※事業報告書やアニュアルレポートにつきましては、在庫がない場合は、 ご送付できないこともございますのであしからずご了承ください。 会社案内 アニュアルレポート (資料請求先) 14,445 14,686 12,387 12,609 15,000 12,000 〒532-0003 大阪市淀川区宮原四丁目1番6号アクロス新大阪 TEL.06-6399-2884 (代表) [email protected] 3,000 0 会社情報の適宜情報開示体制 メガチップスLSIソリューションズ メガチップス (当社) メガチップスシステムソリューションズ 情報の所管部署 (各部門) 情報の所管部署 (各チーム) 情報の所管部署 (各部門) グループ経営会議 取締役会 又は代表取締役 取締役会 又は 代表取締役 承認 13,367 13,582 開示許可 コーポレートプランニング 開示情報の調整 (経理・財務情報の作成) * 当社は、株主・投資家の皆様 へ適時適切な会社情報の開示 が健全な証券市場の根幹をな すものであるとの認識のもと、常 に株主・投資家の皆様の視点に 立った迅速、 正確かつ公平な会 社情報の開示を適切に行える よう社内体制の充実につとめ、 適時適切な情報開示に真摯な 姿勢で臨んでまいります。 今後とも末永くご支援を賜りますよう、 よろしくお願い申し 2,183 2,403 3,567 3,795 あげます。 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 中間期 所有者別株式分布 所有株式数別株主分布 ※ 2005年3月末現在 発行済株式総数 25,939,217株 2005年3月末現在 株主数 15,353名 2.64% 10,000株以上 1.00% 金融機関 18.55% 1,000株以上 11.39% 証券会社 1.64% 自己名義株式 個人など 55.45% 一般法人など 証券保管振替機構 0.10% 外国法人など 8.21% 2005年9月末現在 発行済株式総数 25,939,217株 広報・IRチーム** 情報開示 25 開示書類の作成 *コーポレートプランニング 経営企画、財務、経理、総務、人材開発、知財、法務、 広報・IR、業務の各チームが所属。各チームが社内情報を 調整しています。当社は、各事業会社の間接部門業務の 受託を行っている。 **広報・IRチーム コーポレートプランニングの一部署であり、マネージャー 1名、担当者3名で構成されており、情報開示担当・経理 財務IR担当執行役員 (取締役兼務) が統括しています。 自己名義株式 個人など 55.55% 500株以上 0.23% 1株以上 0.32% 100株以上 79.37% 2005年9月末現在 株主数 13,582名 4.56% 10,000株以上 1.09% 金融機関 21.57% 1,000株以上 14.02% 証券会社 0.75% 一般法人など 1株以上 8.01% 13.41% 開示書類の調整 矢印は情報の流れを表します できるよう、 グループ一丸となって業績の向上につとめ、 株主 価値の向上と魅力ある会社づくりを行ってまいります。 6,000 事業報告書 メガチップスの個人株主様は、 13,367名です。 メガチップスは、 これからも株主の皆様のご期待にお応え 15,110 15,353 9,000 (株)メガチップス コーポレートプランニング 広報・ IRチーム 取締役会 又は代表取締役 全株主数 個人株主数 18,000 13.74% 証券保管振替機構 0.09% 外国法人など 3.74% 500株以上 8.99% 100株以上 75.58% ※自己名義株式および 証券保管振替機構 名義株式(各1名) に ついてはグラフの対 象にしておりません。 26 IR Information メガチップスのIR活動 株主様アンケートの結果報告 「MCCI R Vol. 03 第15期事業報告書」誌上において、株主の皆様にアンケートのご協力をお願いしたところ、 前回の回答を上回る349名様のご回答をいただきました。 その結果をご報告します。 皆様からの貴重なご意見は、 今後の経営およびIR活動に活かしてまいります。 ご協力ありがとうございました。 I R サイトに 関するご 回 答 A.IRサイトはご覧になったことがありますか? (「ある」とご回答された方への質問) MCCIR Vol. 03 に 関するご 回 答 A. MCCR Vol. 03の内容はいかがでしたか? やや不満 1.7% 不満足 0.3% 普通 16.9% やや満足 0.6% B. 最も興味をもった記事はどれでしょうか? IR活動 1.7% 充分満足 27.2% B. 全体的にみてどのような感想をもたれましたか? ない 53.3% 株主優待 16.1% 決算報告 6.3% ある 46.7% 普通 28.3% 不満足 0.0% 充分満足 18.7% まあ満足 52.4% 特集1 ここが知りたい! MCCグループ 33.5% 環境活動 4.6% まあ満足 53.9% 特集3 Market & Topics 16.9% 今後も分かりやすく 1 内容が充実して見やすかった。 お願いします。一方、 コストが心配です。 特集2 中国市場に参入 20.9% 2 カタカナ文字や専門用語が多いので、 もっとわかりやすい言葉を使って説明して欲しい。 当社のI Rサイトに対して、皆様から寄せられたアンケートのご意見をご紹介します。 ●情報開示の積極的な姿勢は好感が持てる。 (30代 男性) ●FAQコーナーがとても充実していて、 わかりやすい。 (30代 女性) ●常に株主、個人投資家、顧客から、声を聞けるHP を作っていただきたい。 そして、常に上層部は、 市場のニーズに敏感になっていただきたい。 がんばってください。 (40代 男性) ●株主からの質問や意見を投げかけられる項目があればよりよいのでは? (20代 男性) ●一般株主、特に単位株主のほとんどは優待案内くらいしか見ないのが現実だと思う。 それを覗きに来た株主に株を買わせるのが重要だと思う。 (20代 男性) 当社事業の状況や内容をわかりやすく報告し、 深く理 システムLSI、 あるいは業務用映像記録機器などの開 解していただくことを目的に、 数年前からこの様な雑誌形 発・販売を主業務とする当社グループ事業には、一般の 式による事業報告書を年に2回送付しております。 ご都 方には馴染みのない用語が頻出します。 そこで今回の ●個人投資家にも親切な内容だと思います、特に株主優待の情報が早くからUPされていて好感がもてました。 (30代 女性) 合で株主総会に出席できない株主様やインターネットへ 事業報告書では、 当社の取り組みをより深く理解してい ●新製品の売上げ動向や今後の見込みなどをしっかり 解説していただけるとありがたい。 のアクセスが難しい株主様にも平等に情報を提供し、 当 ただくために、 よく使われるカタカナ用語・専門用語を説 社の事業状況を十分理解していただけるよう、今後とも 明したページを設けました (P5-6をご覧ください)。今後も より多くの株主の皆様に当社の事業内容を正しく理解していただくため、 サイト内に、 メガチップスの技術と製品に 内容の充実化につとめていきます。 またご指摘の製作コ こうした工夫を続け、 どなたにも分かりやすい誌面作りに ついてビジュアルを用いてわかりやすく示したページを設けています (http://www.megachips.co.jp/shokai) 。 ストについても極力抑制するよう努力します。 つとめてまいります。 今回のアンケート結果を含め、 当社では今後も皆様からお寄せいただいた貴重なご意見を踏まえIRサイトのさらなる (40代 男性) 充実をはかってまいります。 3 株主数が多いので、 市場調査としてマーケティングに活用してみては? 当社では、2004年末に発売した初のコンシューマー 4 コーポレート・ガバナンスのページが文章だけで 量が多く読みづらい。 2006年3月期中間決算の開示資料から、 コーポレート ・ 向け製品「携帯電話対応ライブカメラSurfeel m101i」の ガバナンスの説明にあたっては新たに図解を用いており マーケティングにあたって、ユーザーだけでなく株主の ます。今回の事業報告書では、 当社の事業体制の説明 皆様からもご意見を頂戴していきたいと考えております。 にも図解を採用し視覚的にわかりやすい誌面になるよう 今回の事業報告書ではSurfeel m101iの「つかいかた つとめました (P21をご覧ください)。 コンテスト」 を企画しました (P17をご覧ください)。今後も 今後もさらにわかりやすく読みやすい事業報告書を目 皆様のご意見を事業展開に役立て、 より多くの利益を還 指して、 工夫改善を継続してまいります。 株主総会にぜひご出席ください。 2005年6月24日に開催した第15期定時株主総会には、個人 株主様75名、 総勢87名の株主様に足を運んでいただきました。 会場には展示ブースを設け、 メガチップスグループの製品を紹介す るなど、 当社グループへのご理解を深めていただける内容にするよ うつとめています。 第16期定時株主総会は2006年6月下旬開催の予定です。 多くの株主様のご出席をお待ちしています。 元できるよう努力してまいります。 27 28 IR Information メガチップスのIR活動 MegaChips Group Company Data 持株会社 2005年度の株主優待制度について (株) メガチップス概要 メガチップスでは、 株主の皆様の日頃のあたたかいご支援に 対して感謝の意を表するため、 株主優待制度を設けています。 本年も3月31日現在で当社株式を100株(1単元)以上ご所 代表取締役社長 松岡 茂樹 英 文 商 号 MegaChips Corporation 常 務 取 締 役 鵜飼 幸弘 事 業 所 本社 〒532-0003 大阪市淀川区宮原四丁目1番6号 アクロス新大阪 TEL. 06-6399-2884 (代表) FAX. 06-6399-2886 取 締 役 林 能昌 取 締 役 肥川 哲士 東京オフィス 〒102-0082 東京都千代田区一番町17番地6 一番町MSビル TEL. 03-3512-5080 FAX. 03-3262-3598 いただきました。本年度は、任天堂株式会社製ゲームボーイ nintendogs (チワワ &フレンズ) マリオパーティ アドバンス 水野 博之(社外取締役) 締 役 常 勤 監 査 役 辻 見津男 監 査 役 小原 望(社外監査役) 上 場 東証1部 監 査 役 北野 敬一(社外監査役) 監 査 役 中西 藤和(社外監査役) 事 業 内 容 事業会社の株式を所有することによる当該会社の事業活動の 支配・管理。 グループ全体の経営戦略の立案と遂行 としてお届けしました。 藤井 理之(経理・財務・IR担当) 取 立 1990年4月4日 従 業 員 数 32名 お好みに合わせてお選びいただきました商品1点をご優待品 取締役・執行役員 設 資 本 金 4,840百万円 急百貨店の提供する商品カタログの中から、株主の皆様の 役員 会 社 商 号 株式会社メガチップス 有いただいている株主の皆様に心ばかりの品を贈呈させて アドバンス用ソフト、 ニンテンドーDS用ソフトまたは株式会社阪 (2005年9月30日現在) ※取締役 水野 博之氏は、 商法第188条第2項第7号の2に定める社外取締役です。 ※監査役 小原 望氏、 北野 敬一氏および中西 藤和氏は、 「株式会社の監査等に関す る商法の特例に関する法律」第18条第1項に定める社外監査役です。 メガチップスは株主様の株式価値向上の一つとして、 今後と も株主優待制度を継続したいと考えています。 ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし タッチ!カービィ 2005年度株主優待結果 ○株主優待対象株主数 15,318名 ○株主優待行使株主数 14,894名 事業会社 (株) メガチップスLSIソリューションズ概要(株)メガチップス100%子会社 (株) メガチップスシステムソリューションズ概要(株)メガチップス100%子会社 会 社 商 号 株式会社メガチップスLSIソリューションズ 英 文 商 号 MegaChips LSI Solutions Inc. 事 業 所 本社/セールス&マーケティング 〒532-0003 大阪市淀川区宮原四丁目1番6号 アクロス新大阪 会 社 商 号 株式会社メガチップスシステムソリューションズ 英 文 商 号 MegaChips System Solutions Inc. 事 業 所 本社/大阪営業所 〒532-0003 大阪市淀川区宮原四丁目1番6号 アクロス新大阪 東京営業所 〒102-0082 東京都千代田区一番町17番地6 一番町MSビル 東京営業所 〒102-0082 東京都千代田区一番町17番地6 一番町MSビル 【ご参考】商品カタログ12,858名+ゲームソフトウェア2,036名 ○株主優待未行使株主数 424名 ※未行使株主様には当社指定優待品をお送りしています。 株式会社阪急百貨店カタログ お願い 株主優待は、 毎年3月31日現在、 100株 (1単元) 以上のご所有の株主 様と実質株主様を対象に行っています。4月以降、 ご転勤などでご住所を 変更される場合は、 すみやかに株式名義書換代理人 (三菱UFJ信託銀 行株式会社) に必ず住所変更届をご提出ください。 2006年度株主優待 に関する決定について ご住所の変更届をご提出いただいていない場合、 株主様に株主優待に 関する当社からのご案内書をお届けできなくなります。 なお、 株主優待品につきましては、 申込受付期日を過ぎますとお受けでき なくなりますので、 ご注意ください。 設 立 2004年4月1日 資 本 金 500百万円 事 業 内 容 システムLSIの企画、 開発、 生産 (外部委託による) 、 販売 役 員 代 表 取 締 役 社 長 鵜飼 幸弘 専務取締役・執行役員 林 能昌 取 締 役・執 行 役 員 古都 哲生 取 締 役 松岡 茂樹 取 締 役 水野 博之 常 勤 監 査 役 中門 孝 監 査 役 小原 望(社外監査役) 監 査 役 北野 敬一(社外監査役) 設 立 1998年12月8日 資 本 金 500百万円 事 業 内 容 業務用セキュリティ ・モニタリング分野の映像記録・伝送機器、 コンシューマー用途のコミュニケーション機器などの開発、 生産 (外部委託による) 、 販売、 サポート 役 員 代 表 取 締 役 社 長 肥川 哲士 専務取締役・執行役員 志方 俊介 取 締 役・執 行 役 員 梶谷 哲司 取 締 役 松岡 茂樹 取 締 役 水野 博之 常 勤 監 査 役 田中 利晴 監 査 役 小原 望(社外監査役) 監 査 役 北野 敬一(社外監査役) 2006年度の株主優待に関する内容は、 2006年1月∼2月頃に決定します。 決定後、当社ホームページにその決定内容を掲載いたしますのでご承知おきください。 人気優待品ベスト30 本年度株主様がご選定されました優待品のうち、人気ベスト30をご紹介します。 順位 優待品 (申込商品) 順位 順位 優待品 (申込商品) nintendogs (チワワ&フレンズ)*1 11 サンドイッチトースター 21 蒜山ジャージーアイス 2 たじまのロースハム・焼豚セット 12 和歌山高岡農園・和歌山の桃5玉 22 WAVE CEPTOR 置時計 株主メモ 決 算 日 毎年3月31日 定 時 株 主 総 会 毎年6月 株 式 の 各 種お手 続き http://www.tr.mufg.jp/daikou/ 用 紙 の ご 請 求(住所変更、配当金振込指定・変更に必要な各用紙 および株式の相続手続依頼書などのご請求のご案内) 3 マリオパーティ アドバンス *2 13 紀州手造り梅 (お徳用) 23 4 フードプロセッサー 14 ヨッシーの万有引力 24 濃州孫六作 モリブデン鋼包丁2点セット 5 タッチ!カービィ *3 15 お料理名人圧力鍋18cm 25 さわるメイドインワリオ 6 オーブントースター 16 エクササイズボール (タオル付) 26 パジャマ (紳士) 中間配当金受領確定日 毎年9月30日 単 元 未 満 株 式 の 単元未満株式の買取請求および買増請求は、名義 買 取 ・ 買 増 請 求 書換代理人事務取扱場所および取次所にて受付け ております。 ただし、 証券保管振替制度をご利用されて いる場合は、 お取引の証券会社にお申し出ください。 7 ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし *4 17 蒜山のジャム&フルーツソース 27 ピエールカルダン リュック 1 単 元 の 株 式 数 100株 名 8 ジュースミキサー 18 スーパーマリオ64 DS 28 サイドポケット付デイバッグ 名 義 書 換 代 理 人 三菱UFJ信託銀行株式会社 9 The Tower SP 19 千年家族 29 北海道おにうしメロン中1玉 同 事 務 取 扱 場 所 〒100-8212 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 公 告 掲 載 方 法 電子公告により、当社ホームページに掲載します。な お、 やむを得ない事由により、電子公告によることがで きない場合は、 日本経済新聞に掲載します。 瞬間体温計 SPEEDYけんおんくん 20 まわるメイドインワリオ 30 神戸ハング ハンバーグ&ミンチカツ 同 10 *1 nintendogs (チワワ&フレンズ)©2005 Nintendo *2 マリオパーティアドバンス ©2005 Nintendo ©2005 HUDSON SOFT *3 タッチ!カービィ ©2005 HAL Laboratory,Inc./Nintendo *4 ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし ©2004 Nintendo 29 優待品 (申込商品) 1 「陳建一」 IH200V対応 北京鍋28cm (お玉付) 基 準 日 毎年3月31日 そのほか必要があるときはあらかじめ公告いたします。 利益配当金受領確定日 毎年3月31日 お 取 問 次 合 せ 所 三菱UFJ信託銀行株式会社 全国各支店 野村證券株式会社 全国本支店 先 〒171-8508 東京都豊島区西池袋一丁目7番7号 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 テレホンセンター 0120-707-696 (フリーダイヤル) 義 書 換 料 無料 名義書換代理人商号変更のお知らせ 当社の名義書換代理人三菱信託銀行株式会社は、UFJ信託銀行株式 会社と合併し、2005年10月1日 (土) より 「三菱UFJ信託銀行株式会社」 に商号変更しました。 30
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