メッセージアウトライン 使徒の働き28 10「共におられる主」 使徒の働き 28 : 1 ~10 10 「共におられる主」 [1~2]浅瀬に乗り上げ座礁した船に乗っていた 276人全員が 無事陸に上がった。そ こはマルタという島であった。クレテ島より西へ約 1000㎞も彼らは流されていた。 しかし、ここはイタリアの南、シシリー島の近くにあり、彼らは大暴風によって知 らず知らずのうちにローマに近づいていたのである。マルタ島は面積 247平方㎞、 地中海貿易の重要な中継点であった。島の人々は彼らに非常に親切にしてくれ 、雨 が降り出して寒かったので日をたいてもてなしてくれた。 [3~4]パウロがひとかかえの柴をたばねて火にくべると熱気のため、一匹のまむし がはい出して来て、彼の手に取りついた。彼の手は囚人として鎖につながれていた と思われる。島の人々は「この人はきっと人殺しだ。海からはのがれたが、正義の 女神はこの人を生かしてはおかないのだ」と話し合った。 [5~6]しかし、パウロはまむしを火の中に振り落として、何の害も受けなかった。 それで彼らは考えを変えて、「この人は神様だ」と言いだした。彼らは素朴な正義 感を持っていたが、また迷信深かったということがわかる。 [7~9]そんなこともあってか、船から上がった全員は島の首長ポプリオの領地に招 待されて、三日間手厚くもてなされた。その時、パウロはポプリオの父が熱病と下 痢で床に着いていることを知り、その人のもとに行き、祈ってから彼の上に手を置 いて直してやった。神はパウロを通して超自然ないやしのみわざを行なわれたので ある。神はしばしば信仰者たちを通してこのようなみわざを行なわれる 。→使徒2: 43,3:6~7,5:12,16,9:34,40~41,19:12,20:9~11 ……。しかしこれは常に起こることではな い。パウロの病気、テモテの持病、トロピモの病気はいやされなかった。 →Ⅱコリン ト12:7~9,Ⅰテモテ5:23,Ⅱテモテ4:20 病の超自然的ないやしというものはあくまでも福音の前進にともない 、神がよし と認められたときに起こる例外的なものである。 このことがあってから島のほかの病人たちも来て直してもらった 。パウロのそば には医者のルカもいたので彼もパウロと共に医学によって病人の治療に当たった とおもわれる。9節の「直してもらった」ということばには医者の手当てを受けた という意味もある。たとえ超自然的ないやしは行われなくても医学によって病気を 直す。この方法は多くの人々に及ぶことができる 。それによって福音の間口を広げ、 人々の心に福音を受け入れやすくすることができるだろう。 [10]それで島の人々はパウロたちを非常に尊敬し、彼らが出帆するときには必要な 品々を用意してくれた。 まむしの事件、首長ポプリオの父のいやしとほかの病人たちのいやし、島民のも てなし、尊敬。このような出来事を通して神は確かに働いておられ、すべての出来 事を支配され、彼らをローマへと導いておられることを知ることができる。主は彼 らと共にいつもいてくださるのである。 1. マルタ島の人々はどんな人々でしたか。三つあげてください。 2.神がパウロたちを守り、導いておられることはどのようにわかりますか。
© Copyright 2024 Paperzz