2010 年オスピス・ド・ボーヌ慈善オークション 今年 150 周年を迎えた*1 オスピス・ド・ボーヌ慈善オークションが 11 月 21 日にボーヌで開 かれました。今年 2010 年は、1 樽 500ℓの “Beaune 1cru Cuvée Nicolas Rolin” が 40 万€で落札され、2006 年の記録を更新して新記録となりました。今年の会長として俳 優のファブリス・ルッキーニさんが選ばれ、オークションの進行を務めました。 毎年 200~400 万€程のオークションの売上収益が、歴史的建造物のオテル・デューの維持 管理費やボーヌの病院関係の医療サービスの為に使われます。 またこのオスピス・ド・ボーヌのオークションの落札価格は、その年のブルゴーニュのワ イン相場に影響を与えている為、世界中のワイン業界関係者をはじめ、 ワイン愛好家 の方々の注目の的にもなっています。 *1「オスピス・ド・ボーヌ」とは、ブルゴーニュの中心地ボーヌの慈善施療院であり、そ の歴史は 15 世紀にまで遡ります。1443 年当時のブルゴーニュ公国、フィリップ公のもと で財務長官を務めていたニコラ・ロランが自らと近隣の貴族などから寄進されたブドウ畑 で造られたワインを売り、その収益をオスピス・ド・ボーヌの運営費としたことが始まり とされています。今では、毎年 11 月の第三日曜日にこのワインオークションが行われて います。
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