ただいま、ページを読み込み中です。5秒以上、このメッセージが表示されている場 合、Adobe® Reader®(もしくはAcrobat®)のAcrobat® JavaScriptを有効にしてください。 日皮会誌:118(1) ,7―16,2008(平20) Adobe® Reader®のメニュー:「編集」→「環境設定」→「JavaScript」で設定できます。 「Acrobat JavaScriptを使用」にチェックを入れてください。 2. 老化と対応 なお、Adobe® Reader®以外でのPDFビューアで閲覧されている場合もこのメッセージが表示さ れます。Adobe® Reader®で閲覧するようにしてください。 小林 裕美 石井 正光(大阪市立大学大学院) 要 約 色色素斑をきたす他の疾患,すなわち,悪性黒子,炎 症後色素沈着,色素沈着性接触皮膚炎,肝斑,雀卵斑, 老化に伴う皮膚の代表的な変化である老人性色素 後天性真皮メラノサイトーシス,脂漏性角化症などを 斑,しわ,たるみに対して現在,行われている外用療 鑑別することが重要である.鑑別困難な複数の色素異 法やケミカルピーリング,レーザー療法,手術療法に 常症が近隣に混在することも少なくなく,治療法に ついて概説した.これらの方法のうち,レチノイン酸 よっては悪化する疾患もあるため,治療の優先順位を 外用やケミカルピーリング,レーザーを含めた光線療 考えなくてはならない.松永は,このような考え方を 法などには,つや・はりの低下,毛孔の開大を含めた 明らかにし,良性の複数の色素斑に対して,①色素沈 皮膚の老化全般に対する効果も期待されている.加え 着性接触皮膚炎・化粧品皮膚炎,②肝斑,③雀卵斑, て全身の老化対策ともなる食や漢方のアプローチにつ ④後天性真皮メラノサイトーシス,⑤老人性色素斑, いても言及した. ⑥脂漏性角化症の順に治療することを推奨している2). はじめに 1)外用による対応:美白作用を有する成分の外用 近年の美容皮膚科・美容形成外科領域の進歩に伴っ 角化の少ない老人性色素斑に有効性が期待でき,簡 て,皮膚の老化への対応は,より質の高いものとなっ 便で肝斑など他の色素斑が近傍に存在しても使用しや てきている.老化にともなう皮膚の変化は,生理的老 すいという利点がある.ただし,単独では効果に限界 化に代表される内因性老化と,光老化など外因性老化 があり,多剤併用や他の治療法を組み合わせるなどの と呼ぶべき因子の両方が関与した結果,色調や形態学 工夫が必要な場合が多い3).美白成分としては,ハイド 的な変化という表現形で現れる.その変化は,年齢相 ロキノン,ビタミン C 類,アルブチン,エラグ酸,プ 応とされるレベルのものから,明らかな皮膚病変とし ラセンタエキス,ルシノールなどが挙げられる.2003 て生活の質に影響を及ぼすにいたる重度のものまであ 年まで使用されていたコウジ酸(キレート作用による る.本稿では,明らかな皮膚病変の代表としての老人 チロジナーゼからの銅の除去)は肝臓への影響などそ 性色素斑やしわ,たるみに対する積極的な対応と,つ の安全性に疑問がもたれ使用が中止された4). や・はりの低下,毛孔の開大などを含めた皮膚老化全 現在,美白化粧品に用いられている代表的な成分に 般に対する対応について現在,行われている様々なア プローチを概説する. 1.老人性色素斑への対応 老人性色素斑は日光黒子とも呼ばれ,長期反復性の 日光曝露が主要な原因と考えられている.一方,病理 組織学的には基底細胞層におけるメラニン色素の増加 のみならず,軽度の過角化や表皮突起が不規則に延長 するなどの変化を伴うことから,加齢に伴うケラチノ サイト側の要因も指摘されている1).そのため,老人性 色素斑への対応として,光老化対策はもちろん,生理 的な変化も含めた老化一般に対する対策も必要と考え られる. 老人性色素斑への対応を考える際には,まず,茶褐 図 1 主な美白成分とその作用 8 皮膚科セミナリウム 第 33 回 皮膚と老化 表 1 ハイドロキノン配合化粧品例 販売会社 商品名 ハイドロキノン濃度 グラファラボラトリーズ グラファ メラノキュア HQ サンソリット ハイドロキノールジェル ハイドロキノロールクリーム ジェイメック プラスリスト ナノ HQクリーム 常盤薬品工業 ロート製薬 セルニュー HQステイッククリア DRX HQブライトニング 3. 9% 2% 2% 1. 9% 4% 4% (会社名 50音順) 5) は次のようなものがある(図 1) . することによりメラニン生成を阻害する5). 安全性は高 a)チロジナーゼをターゲットとするもの いとされているが安定性が非常に低いため,製剤の安 ハイドロキノン:分子量 110.11 の無色の結晶で,自 定化を図った種々の誘導体が合成されている.その誘 然界では節足動物や植物類の一部,細菌類などに含ま 導体については一部アレルギーの報告もある4). れ,写真現像剤や分析用試薬ほか種々の用途に用いら 油溶性甘草エキス:甘草の根から抽出,実際に臨床 れる4).酸素,光などに不安定で,構造変化をきたし着 の場で肝斑に対し多施設二重盲検法で有効性が証明さ 色が起こる.酸化されるとベンゾキノンに変化するが, れた唯一の美白剤とされる5). ハイドロキノンの粉塵に比べ,ベンゾキノンの蒸気の 5,5 -ジプロピル-ビフェニル-2,2 -ジオール(=マグノ 吸入ははるかに高い有害性を示すことからも,ハイド リグナン) :モクレン科ホオノキなどに含まれるマグ ロキノンの不安定性はしばしば問題となる4). ハイドロ ノロール,ホオノキロールなどのフェノール性 2 量体 キノンのチロジナーゼ阻害作用は,色素沈着症に対す が抗菌活性やラジカル消去能を有することから検討さ る局所療法に利用できる6)7).ただし,刺激症状を起こ れ,チロジナーゼ蛋白質の成熟阻害によってメラニン しやすく,酸化されやすいという欠点があるため,抗 生成が抑制されることが示されている9). 8) 酸化剤の配合,錯体の作成 など,外用のために,様々 b)メラノサイト刺激物質を調節するもの な工夫が試みられてきている.2006 年には,院内製剤 カモミラ ET:カミツレから抽出され,メラノサイ 用としてハイドロキノン(80%)にアスコルビン酸 トを刺激するエンドセリン I を阻害する5). (20%)を配合したパウダー(HQ パウダー(80%) ,常 トラネキサム酸:歯磨き剤に止血剤として含まれ 盤薬品工業)も販売されるなど,最近の需要の高まり る.メラニン生成情報伝達物質であるプロスタグラン に応じて,種々の製品が登場している(表 1) . ジンの生成を阻害する5). アルブチン:コケモモから抽出されるハイドロキノ ンの誘導体で,チロジナーゼに対する競合阻害を示す が,作用はハイドロキノンより弱い5). c)メラニン排泄を促進するもの レチノイン酸:レチノインはビタミン A のカルボ ン 酸 誘 導 体 で,all-trans retinoic acid(atRA, treti- エラグ酸:イチゴ,リンゴなどの植物に広く存在す noin;ト レ チ ノ イ ン) ,9-cis retinoic acid(alitreti- るポリフェノール構造を有する化合物で,チロジナー noin;9 シスレチノイン酸) ,13-cis retinoic acid(isot- ゼに対する競合阻害作用を有する4). retinoin;13 シスレチノイン酸)などいくつかの立体 4-n-ブチルレゾルシノール(=ルシノール) :もみの 4) 異性体が存在し,生体内では形態形成制御作用,細胞 木に含まれる物質を化学合成したもの で, 強力なチロ の分化増殖制御作用などを示す.外用により表皮にお ジナーゼ拮抗的阻害作用を有する5). いては角化細胞の強い増殖促進がみられ,真皮におい 4-メトキシサリチル酸カリウム塩(4-MSK) :2002 ては線維芽細胞のコラーゲン産生促進,MMP 抑制な 年 10 月に認可され,チロジナーゼ活性を阻害する作用 どの作用で皮膚の老化を改善する10).レチノイン酸療 5) が示された . 本成分はトラネキサム酸を配合して美白 法の注意点と問題点として,レチノイド皮膚炎,レチ 化粧品(HAKU メラノフォーカス 2, 資生堂)として発 ノイド耐性,化粧に対する配慮の必要性,催奇形性が 売されている. あげられる11).レチノイド皮膚炎は,表皮角化細胞増殖 ビタミン C 誘導体:ドーパキノンをドーパに還元 促進や真皮乳頭層の血管新生などの作用により生じる 2.老化と対応 9 紅斑,落屑,乾燥感,刺激感として表れる.症状が強 の大きく 2 つに分類される. このうち, Q-スイッチレー いと炎症後色素沈着を起こしやすいため,使用頻度を ザーでは,色素病変に照射すると瞬時に色が白くなる 少なくするか,低い濃度のものに変えるなどの対策が immediate whitening phenomenon(IWP)が 見 ら れ 11) 必要となる .レチノイド耐性とは継続的連用により る19).メラニンが光エネルギーによって溶けるために シグナル伝達に抑制がかかり,治療効果が減じてくる 微細な空砲がメラノゾーム内に生じ,チンダル現象に ことである.1∼2 カ月継続使用した場合には 1∼2 カ よって色が白くみえるもので,メラニンに限局した熱 月の休薬期間をおいて再開するというように使用方法 変性を示している.この白色変化が治療効果の目安と の工夫が必要となる11).また,レチノイン酸療法中は化 なり判断しやすい20)ことから,Q-スイッチレーザーは 粧くずれがおこりやすく,刺激のある化粧品使用を控 老人性色素斑などの病変に好んで使われている19)21) えることや,UV ケアと保湿ケアを行うことが推奨さ (表 2) . れる11).さらに,レチノイン酸には催奇形性がある.投 一方,色素斑に対して長パルス幅色素レーザーを使 与量や経皮吸収率を考慮すると外用時の血液中移行量 用する場合,正常血管内のヘモグロビンにもレーザー は非常に低く問題ないと考えられているが,妊娠可能 が吸収されるため,真皮内への侵襲を考慮する.ハン な女性には使用中は避妊するように指導する11). ドピース先端に硝子板を装着し,皮膚表面を圧迫する compression 法はこの侵襲を抑制するものである22). 2)ケミカルピーリング この方法は Q スイッチルビーレーザーとの half-side レベル I,II,III のケミカルピーリングが適応とな 試験の結果にて治療効果も高く,紫斑,発赤,色素沈 12) る .ピーリング剤としては,α-ヒドロキシ酸 (AHA) 着などの合併症が少なかったとの報告がある23).さら のグリコール酸と乳酸や,トリクロロ酢酸(TCA)な に,炭酸ガスレーザーで basal hyperpigmentaion の存 どが用いられている. 在する表皮全層を蒸散する方法も用いられる24).良好 淡褐色程度の色素斑には,顔面全体の美白効果を目 な治療効果を得るためには,レーザー機器の各々の特 的として AHA ピーリングを繰り返し施術する方法が 徴を理解して,ターゲットとする過剰色素の部位や熱 13) 用いられる .グリコール酸と乳酸の美白効果に差は 緩和時間等を考慮して選択することが肝要となる.ま ないが,天然乳酸には角層セラミド量を増加させる作 た,黄色人種の場合, 照射による炎症後色素沈着によっ 用があるといわれる13).1 カ月に 1∼2 度 8 カ月間施行 て一時的に色素増強することあり,十分な説明と同意 14) し,改善した例などが報告されている . が必要である25)26). TCA ピーリングは, 濃い色素斑治療に用いられてい る13).レーザー後と同様,施行後しばらく紅斑が残存 4)治療法の組み合わせ し,稀に炎症後色素沈着やケロイドを生じる可能性が 気になる色素斑が 1∼2 カ所で,その部分だけを早く ある13).さらに,上田は,紫外線照射マウスにおいて 取りたい場合はレーザーを用い,濃い色素斑のみなら 35%TCA ピーリング施行による瘢痕周囲に有意の悪 ず薄い色素斑が散在し,顔面全体に美白効果を期待す 性腫瘍発生が観察された15)ことから,TCA の組織障害 る場合はケミカルピーリング単独またはレーザーフェ による危険性を考慮すべきと注意を喚起している16). イシャルにケミカルピーリングを併用するなど,実際 には症例に応じて,複数の治療法を選択する. レーザー 3)レーザー治療 治療後は,炎症後色素沈着を可能な限り防止するため, メラニンには可視光線であればどの波長の光も吸収 遮光,アスコルビン酸およびトラネキサム酸の内服, されやすいので,他の病変の治療目的で開発された また症例によってはハイドロキノンおよびアスコルビ レーザー機器が老人性色素斑治療にも応用されてい ン酸外用を行う27).ピーリングやレーザー後の皮膚は 17) る .個数が少なく,色調が濃く,面積が大きい老人性 18) 色素沈着をきたしやすいことから,このような配慮が 色素斑はレーザーの良い適応となる .一般には,アレ なされるのであるが,炎症を起こしやすい部位なので キサンドライトレーザーや ル ビ ー レ ー ザ ー,Nd: 刺激のある薬剤の使用や機械的刺激をさけるべきとす YAG レーザーなどが用いられる.これらのレーザー る考え方28)もあり,組み合わせについても今後も慎重 は,パルス幅がマイクロ秒からミリ秒単位のノーマル な検討が必要とされている. モードレーザーとナノ秒単位の Q-スイッチレーザー 10 皮膚科セミナリウム 第 33 回 皮膚と老化 表 2 色素性皮膚病変に有効な Qスイッチレーザーの特徴 r uby al exandr i t e Nd:YAG 波長(nm) 694 755 1064(1064/532) 深達度 真皮下層 真皮~皮下脂肪織 皮下脂肪織 メラニンへの吸収効率 照射時間(ns ec ) 良い 20~ 40 良い 50or100 悪い 5~ 10 熱緩和時間との比較 衝撃波の強さ 熱緩和時間より短い 中等度 熱緩和時間よりやや長い 軽度 熱緩和時間より短い 高度 少ない 可能性あり 可能性あり RD1200 (Spec t r um Me d. Te c hnol ogi es , USA) LRT301 A/ QS (東芝メディカル) ALEX LAZR (Candel aCo. USA) MAX1000 (MaxEngi neer i ng) 瘢痕形成 製品例 I B101 (NI I C) TheRuby21 (J MEC) 渡辺晋一:MBDe r ma115:18, 2006, 遠藤秀樹ら:MBDe r ma115:915, 2006より UK)と B 型 1 種類(MYOBLOCⓇ,Elan Pharmaceuti- 2.しわに対応 cals, Inc., Co Westmeath, Ireland)が あ る29).毒 素 は しわの成因には,①角質水分量の低下(ちりめんじ 80℃5 分の加熱で無毒になる.また,0.5% 次亜塩素酸 わ) ,②光老化や内因性老化に伴う真皮構成成分の変性 ナトリウム溶液を加えると失活する29).毒素が失活す や減少,③脂肪の減少,④筋肉の過度な緊張と肥厚 (表 るとトキソイドになり,免疫誘導による抗体産生や免 情皺)があり,これらが重なって生じていることが多 疫学的副作用が生じる可能性もある32)ので,溶解後 1 29) い . 週間以内に使用する.注入後,毒素の薬理作用は 24 時間以内に発現するが,臨床効果の自覚は翌日から 4 1)外用療法 日後であることが多い.最大効果の発現までに 1∼2 レチノールや植物由来抗酸化物質シリビン30),ビタ 週間要する.短期間内の反復投与や多量投与は中和抗 ミン C 誘導体(アスコルビン酸-2-リン酸-6-パルミチン 体発現率を高める可能性があるため,追加は初回注射 31) 酸 ) の外用による抗しわ効果が報告されている. 後 2∼4 週目が適当であり,効果の持続は 2∼6 カ月で ある29). 2)注入療法 b)コラーゲン注入療法 コラーゲン製剤はウシから生成した製品として,米 a)ボツリヌス毒素注入療法 ボツリヌス毒素は,グラム陽性嫌気性菌である Clostridium botulinum から産生される菌体外毒素で,抗原 国 Inamed 社 の ZYDERM Ⓡ I , ZYDERM Ⓡ II , ZYPLASTⓇと日本高研社のアテロコラーゲン 1%, 2%, 性の違いから A∼G 型に分類され,うち A,B,F 型 3%,ヒ ト 線 維 芽 細 胞 を 培 養 し て 抽 出 し た Cos- が結晶精製化されている29).いずれも神経毒性を示す moDermⓇ I,CosmoPlastⓇがある.ウシコラーゲン製 が,A 型毒素が最も安定しており毒性も強い.美容分 剤は皮内テストが必要で陽性反応を示した患者に注入 野への応用として,ボツリヌス毒素を筋肉内に少量注 すると最長 18 カ月間発赤腫脹がみられた33).皮内テス 入して筋肉の活動亢進を抑えることにより,しわの改 ト陰性でも,治療後に発赤腫脹をきたす遅延型陽性反 善を図る.ボツリヌス毒素製剤の力価の測定にはマウ 応もおこることがある34). ス腹腔内注射法が使われ,1 単位はマウスにおける c)ヒアルロン酸注入療法 50% 致死量(LD50)を示す.市販されているボツリヌ ヒアルロン酸は,あらゆる組織の細胞外間隙に存在 Ⓡ ス 毒 素 製 剤 は A 型 2 種 類(BOTOX ,Allergan, し,グルクロン酸と N-アセチルグルコサミンを含む二 Irvine,CA と Dysport Ⓡ ,Ipsen Limited, Berkshire, 糖類を単位とする均一で直線状の多糖類である.溶液 2.老化と対応 中でヒアルロン酸分子はランダムコイルを形成し,絡 11 善が進むとされている40). み合って分子ネットワークとなり,大量の水分を保持 4.老化全般に対する対応 することができる.生理学的にも組織を潤滑にし,体 積を維持し,細胞の可動性や増殖などにも影響してい 老化に伴う皮膚の変化には,しみ,しわ,たるみの る.ヒアルロン酸の代謝はコラーゲンなどの他の細胞 ほか,くすみ,はり・つやの低下,毛孔の開大など種々 外成分に比べてきわめて早く,皮膚での半減期は 24 のものがあり,それらは混在するため,老化全般に対 時間未満である.注入される外因性のヒアルロン酸も する対応が必要となる.なかでも大きな位置をしめる 短期間で消失するため,注入剤の製造においては,貯 光老化対策となる遮光などの紫外線対策は,そのよう 留期間を延長させる工夫が行われている.ヒアルロン な観点における重要項目であり独立して論じられる別 酸製剤としては,Q-Med AB(Uppsala,Sweden)が特 著があるため,ここでは,それ以外のトータルな対応 許取得,製造している非動物性安定化ヒアルロン酸で として,つや・はりのある肌をめざす方法論を列記す TM ある NASHA ( Non-Animal Stabilized Nyalulonic る. Acid)を用いた RestylaneⓇ,PerlaneⓇや,Inamed 社 (USA)の Hylaform finelineⓇ,HylaformⓇ,Hylaform Ⓡ Ⓡ Ⓡ plus ,Anteis 社の Esthelis basic ,Esthelis soft , Corneal 社の Surgiderm Ⓡ , LEA Derm 社の Ju- vedermⓇなどがある34). 1)内からの対応 a)心因への対応 ストレスが皮膚に影響を与えることは経験的に知ら れていたが,最近の研究においても,ストレスによっ て引き起こされる皮膚の様々な変化が明らかにされて 3)レーザー きている.顔だけに行ったスキンケアによって,心身 ウルトラパルスおよびスーパーパルスの炭酸ガス のリラクセーションを図ることにより,外用していな レーザー,Er:YAG レーザーなどを用いて,レーザー い他の部位の皮膚の角層水分量が増加したという報 治療後の創傷治癒過程を利用し,コラーゲンやエラス 告41)もなされており,こころの問題は皮膚の老化対応 チンなどの線維組織を再生することでしわを除去する においても重要な要素であることが明らかである. 方法がある.侵襲が大きく,黄色人種では炎症後色素 b)食品類による対応 沈着などの副作用が頻発することから十分な説明と同 抗老化効果が期待されるものとして,抗酸化作用を 35) 有するポリフェノール42)やコエンザイム Q1043),ビタ 意が必要となる . ミン C44),ビタミン E45)などが注目されてきた.これら 3.たるみに対応 は種々の食品に含まれていたり,生体内で合成された たるみは,膠原線維や弾力線維といった真皮結合組 りしているものであるが,機能性食品の成分としての 織の線維系が張力や収縮力を失うか,細胞間基質が劣 有用性について現在も様々な検討がなされている.そ 化して線維系の可動性が失われると,皮膚がはりを失 れぞれの成分の作用が明らかになるにつれて,同時に うとともに,自らの重量のために骨格系に密着できな 摂取する成分との相互作用の重要性も示されるように くなってたるみを生じる36).その対応は手術療法が主 なってきた.たとえば,ビタミン C を多く含む果実ア 37)38) が,しわに対応する注入療法の一部や脂 セロラにおけるビタミン C の抗酸化力は,相性の良い 肪注入39)も適切な部位における皮下の体積を増加させ その他の成分であるアントシアニンやイソフラボノイ ることにより,たるみの改善につながることがある. ドなどが含まれることにより,増強されると考えられ また,高周波エネルギー radio frequency energy (RF) ている44).また,ヒアルロン酸といった体内成分も,コ 体となる TM を 利 用 し た 機 器(ThermaCool TC System, Ther- エンザイム Q10 やコラーゲンなどの素材と同時に配合 mage 社)を用いたたるみとり術も施行されている40). して用いる44)など様々な試みがなされている.このよ この機器は表皮や真皮上層を持続的に冷却しながら, うに,食品相互,さらに服用中の薬剤との相互作用も 高周波エネルギーによって熱を深部に到達させる装置 考慮し,長期過剰摂取の影響についても検討すること である.真皮の弾力線維を再構築させることにより, により,食からの抗老化を考える必要がある. 皮膚のたるみの改善や引き締めをもたらし,その効果 このような総合的な視点から,ビタミン・ミネラル は施行後 4∼12 週間で現れ,その後も約 6 カ月間は改 類をバランスよく摂取できる玄米,発芽玄米などを利 12 皮膚科セミナリウム 第 33 回 皮膚と老化 用し,生活習慣病予防に重要な n-3! n-6 脂肪酸バラン ているものには,種々のものがある.代表的なものと スを整えることにもつながる伝統的和食や,プロバイ してはグリセリン,ジプロピレングリコール,1.3-ブチ オテイクスなどを適切に利用した食習慣による抗老化 レングリコール,プロピレングリコールなどの多価ア 46) サポートも重要と考えられる . ルコール,ヒアルロン酸ナトリウム,コンドロイチン c)ライフスタイルによる対応 硫酸ナトリウムなどの多糖類,アミノ酸複合体,乳酸 喫煙,運動不足,睡眠不足など全身の健康度を低下 ナトリウム,ビロリドンカルボン酸塩などの合成保湿 させる因子を極力,取り除く努力を行うことも,皮膚 因子があげられる54). の老化への対応となると考えられる.加えて,環境因 抗老化作用を有する外用物質としては,前述のレチ 子による皮膚の障害を回避することの有用性について ノイン酸やビタミン C などが挙げられ,複数の方法が も言及されている47). 組み合わされて使用されている. d)ホルモン療法 皮膚は,神経・免疫・内分泌および循環系の全ての 3)機器による対応 影響をうけるが,老化に伴い,このような調節機構も a)レーザー 変化している.そのため,これらの系への対応も皮膚 前述の炭酸ガスレーザーや Er:YAG レーザーによ の老化対策となる.その一部として,閉経後女性にみ る ablative laser resurfacing は 1 回の照射でも十分な られる皮膚の乾燥,萎縮,皺対策としてのホルモン療 効果が得られる一方,炎症後色素沈着などの副作用が 法の有用性の報告48)もある. 問題となることも少なくないことから,表皮に変化を e)漢方療法 起こすよりも低い fluence でレーザーを多数回,照射 皮膚機能の調節機構でもある神経・免疫・内分泌お して熱反応を惹起することで抗老化効果をあげようと よび循環系の不調がある際に,これを改善する漢方療 する non-ablative laser resurfacing の考え方が発案さ 法がある.ただし,漢方方剤は複数の生薬の組み合わ れ使用が広まっている55).用いられるレーザー装置に せから成るという特徴のために,生体内環境によって は,ロングパルスアレキサンドライトレーザー,ロン 発現される効果に差がある.その上,比較的速やかに グパルス fd Nd:YAG レーザー,ダイオードレーザー 直接的な効果が期待される他の治療法と異なり,健康 など種々のものがある. 増進による抗老化という長期的な改善目的で用いる性 49) ロングパルスアレキサンドライトレーザー(Gentle- 質がある .しかし,中にはヨクイニンのように皮脂分 LASE Candela 社ほか) (図 2) は元来,脱毛用レーザー 泌機能に及ぼす影響50)や水分調節作用51), 抗炎症作用な として開発された装置で,Q スイッチ付レーザーのよ ど51)の薬理作用が明らかにされ,幅広い対象において うな shockwave による力学的ダメージが少なく,ター 52) 美容的効果 が認められやすい薬剤もあり,老化への ゲットとなるメラニン色素に対して選択的な熱ダメー 対応策に加えられると考える53). ジを確実に与え,出血傾向や瘢痕形成が少ないのが特 徴とされる.シミ治療の補完にもなり,小じわや毛孔 2)外からの対応 のひきしめといった rejuvenation 効果が期待されて a)外用療法 いる56). 保湿作用を有する成分を外用し,皮膚の機能を改善 ダイオードレーザーは,半導体ダイオードレーザー することにより抗老化をはかる方法と抗老化作用を有 とも呼ばれ,発光ダイオードが基礎となる小型の機器 する物質を外用する方法がある. である57).波長 800∼900nm で,深部への到達度が良 保険診療で認められている保湿製剤としては,尿素 く,水分やヘモグロビンに吸収されないので,脱毛に 製剤(尿素 20% 配合製剤と 10% 配合製剤) ,ヘパリン 用いられている.真皮内に熱損傷を与え,線維芽細胞 類似物質配合製剤(ヘパリン類似物質 0.3% 配合) ,乳 の活性化によるコラーゲン生成と再構築を図ろうとす 酸および尿素配合製剤と,ワセリンをはじめ古典的外 ることにより,skin rejuvenation にも応用されてい 用薬でパラフィン,プロピレングリコール,グリセリ る57). ン,サラシミツロウ,コレステロールなどの保湿成分 また,ablative でも non-ablative でもない fractional を含有する外用薬も保湿目 的 で の 使 用 可 能 と さ れ photothermolysis の概念が提唱され,発振波長 1,540 る46).保湿成分として化粧品や医薬部外品に含有され nm,照 射 出 力 6∼16mJ の Erbium-doped Glass Fiber 2.老化と対応 13 図 2 Abl at i vel aserと Nonabl at i vel aser機器の例:老人性色素斑などに用いら れる Qスイッチアレキサンドライトレーザー,ALEX LAZRTM (Ca nde l aCo ,USA) と皮膚の若返り(s ki nr e s ur f a c i ng)をはかる Ge nt l eLASETM(Ca nde l aCo ,USA) Laser(FraxelTM,Reliant 社)を用い,毛根よりも細い など新規機種も次々と登場している60). 照射口径で間隔をあけて照射することにより,毛孔の c)Radio Frequency(RF) 開大や小皺の改善効果が得 ら れ る と 報 告 さ れ て い たるみへの対応の項で紹介したように,高周波を皮 58) 膚面に広く作用させ,皮膚組織または皮下組織内の発 b)Intense Pulsed Light(IPL) 熱作用により組織変化を惹起させて治療する.IPL や レーザー光は波長がひとつしかなく,拡散せず,波 レーザー照射と組み合わせる方法もある61). る . 形も一定であるのに対し,フラッシュランプを光源と d)近赤外線ライト し た Intense Pulsed Light(IPL)system(Quantum 冷却装置のついた赤外線を皮膚に作用させ,熱作用 SR,Lumenis 社,Israel) は単波長でなく,いくつかの により皮膚に変化を惹起させる61) (TitanTM,CuteraTM 59) 波長を組み合わせたマルチライトの装置である .波 長領域は 560∼1,200nm とブロードバンドで,非干渉 性の光を照射するため,改善可能な皮膚病変も幅広く, メラニン沈着や毛細血管拡張性病変のほか,毛孔開大 社) . おわりに 新しい機器の開発や抗老化物質の研究の進歩ととも や肌のキメ,クスミの改善にも有効とされる60).また, に,これまで諦められがちであった皮膚の若返りが現 フィルターを加えて非特異的加熱反応による健常組織 実のものとなってきた.そして,現在なお,より満足 の損傷をさらに抑制しようとする第 2 世代の IPL を 度の高い方法の研究が続けられている.これらの方法 めざしたエリプスフレックス(Danish Dermatologic が,正しく選択され,長期的にみても皮膚の健康度を Development 社)やメディラックスプラス(パロマメ 高めることにつながるように,それぞれの方法の特徴 ディカルテクノロジー社) ,ルミナスワン (ルミナス社) を十分に知り,最善の選択ができるように検討を続け 14 皮膚科セミナリウム 第 33 回 皮膚と老化 ていきたい. 文 1)塚本克彦,富田 靖:メラニン産生機構とシミの 発症機序,特集 シミはどこまできれいになる か?その理論と実際[症例編] ,Visual Dermatology,3 : 1066―1073, 2004. 2)松永佳世子:シミ治療のフローチャート,特集 シミはどこまできれいになるか?その理論と実際 [治療法編] ,Visual Dermatology,4 : 832―835, 2005. 3)阿部圭子:日常診療におけるシミの治療法とその 選択,特集!日常診療における美容皮膚科・美容皮 膚外科のコツ―私はこうしている―,MB Derma, 118 : 19―26, 2006. 4)飯村菜穂子:ヒドロキノンの美白効果とその応 用,皮膚の抗老化最前線,エヌ・ティー・エス,東 京,2006, 231―246. 5)小西奈津子,太田知子,川田 暁:美白化粧品一 覧,特集 シミはどこまできれいになるか?その 理論と実際[治療法編] ,Visual Dermatology,4 : 784―785, 2005. 6)Spencer MC : Topical use of hydroquinone for depigmentation, JAMA, 194 : 962―964, 1965. 7)濱田稔夫,安部佳子:色素沈着症に対する Hydroquinone 外用療法について,日皮会 誌,77 : 748, 1967. 8)丸山友裕,飯村菜穂子,北河修治,大橋裕二:ハイ ドロキノン含有新規美白剤の開発とその安全性・ 有効性の検討,日皮会誌,115 : 2213―2217, 2005. 9)佐々木稔,横田朋宏:マグノリグナンⓇの美白効 果,皮膚の抗老化最前線,エヌ・ティー・エス,東 京,2006, 257―264. 10)佐藤克二郎,吉村浩太郎:レチノイン酸,特集! 日 常診療における美容皮膚科・美容皮膚外科のコ ツ―私はこうしている―,MB Derma,118 : 172― 177, 2006. 11)漆畑 修:レチノイン酸を用いたしみ治療,皮膚 の抗老化最前線,エヌ・ティー・エス,東京,2006, 463―472. 12)古川福実,松永佳世子,伊藤正俊ほか:日本皮膚科 学会ケミカルピーリングガイドライン 2004, 日皮 会誌,114 : 953―957, 2004. 13)畑三恵子,加藤さき子:シミによいケミカルピー リング剤一覧,特集 シミはどこまできれいにな るか?その理論と実際[治療法編] ,Visual Dermatol,4 : 800―803, 2005. 14)畑三恵子,加藤さき子:ケミカルピーリング,特集 シミはどこまできれいになるか?その理論と実際 [治療法編] ,Visual Dermatol,4 : 798―799, 2005. 15)Dainichi T, Koga T, Furue M, Ueda S, Isoda M : Paradoxical effect of trychloroacetic acid (TCA) 献 on ultraviolet B-induced skin tumor formation, J Dermatol Sci, 31 : 229―231, 2003. 16)上田説子:ケミカルピーリング,特集! 日常診療に おける美容皮膚科・美容皮膚外科のコツ―私はこ うしている―,MB Derma,118 : 162―171, 2006. 17)林 洋司:レーザー治療,特集 シミはどこまで きれいになるか?その理論と実際[治療法編] , Visual Dermatology,4 : 808―809, 2005. 18)文森健明,橋本 隆:Q-スイッチルビーレーザー が奏功した老人性色素斑,特集 シミはどこまで きれいになるか?その理論と実際[治療法編] , Visual Deramtology,4 : 820―821, 2005. 19)渡辺晋一:レーザー治療のメカニズム,特集! 実践 レーザー治療マニュアル,MB Derma,115 : 1―8, 2006. 20)谷田泰男:色素性病変にはどんなレーザーが良い ですか?(2)保険適応外疾患,特集! 実践レーザー 治療マニュアル,MB Derma,115 : 17―22, 2006. 21)遠藤秀樹,川田 暁:色素性病変にはどんなレー ザーが良いですか?(1)保険適応疾患,特集! 実践 レーザー治療マニュアル,MB Derma,115 : 9―15, 2006. 22)Kono T, Isago T, Honda T, Nozaki M : Treatment of facial lentigines with the long-pulsed dye laser, Lasers Surg Med, 34 S16 : 33, 2004. 23)Taylor CR, Anderson RR : Treatment of benign pigmented epidermal lesions by Q-switched ruby laser, Int J Dermatol, 32 : 908―912, 1993. 24)橋本 透:炭酸ガスレーザー,特集! 日常診療にお ける美容皮膚科・美容皮膚外科のコツ―私はこう している―,MB Derma,118 : 127―136, 2006. 25)Chan HH, et al: Clinical application of Lasers in Asians, Dermatol Surg, 28 : 556―563, 2002. 26)Chung JH, et al: Cutaneous photodamage in Koreans : influence of sex, sun exposure, smoking, and skin color, Arch Dermatol, 137 : 1043―1051, 2001. 27)Momosawa A, et al: Combined therapy using Qswitched ruby laser and bleaching treatment with tretinoin and hydroquinone for acquired dermal melanocytosis, Dermatol Surg, 29 : 1001―1007, 2003. 28)葛西健一郎:処置後にサンスクリーンは必要な い,ディベート:レーザーやピーリングなどの処 置後にサンスクリーンは必要か?,葛西健一郎,宮 地良樹,瀧川雅浩編:皮膚科診療プラクティス 17 Rejuvenation の実際―皮膚の若返り―,文光 堂,東京,2004,126―127. 29)榎堀みき子:ボツリヌス毒素注入療法,葛西健一 2.老化と対応 郎,宮地良樹,瀧川雅浩編:皮膚科診療プラクティ ス 17. Rejuvenation の実際―皮膚の若返り―,文 光堂,東京,2004, 198―206. 30)菊池克子:植物由来抗酸化物質シリビンのしわ改 善効果,皮膚の抗老化最前線,エヌ・ティー・エ ス,東京,2006, 186―200. 31)河村卓也,斉藤靖和,加藤詠子,続木 敏,三羽信 比古:抗しわ活性ビタミン C 誘導体と分子メカ ニズム,皮膚の抗老化最前線,エヌ・ティー・エ ス,東京,2006, 201―230. 32)坂口 元:乾燥結晶ボツリヌス毒素の性状と特 徴,神経内科,38 : 238―243, 1993. 33)征矢野進一:コラーゲン,ヒアルロン酸など,葛西 健一郎,宮地良樹,瀧川雅浩編:皮膚科診療プラク テ ィ ス 17. Rejuvenation の 実 際―皮 膚 の 若 返 り―,文光堂,東京,2004, 207―213. 34)征矢野進一:コラーゲン注入において注意すべき いくつかの問題点,形成外科,35 : 1487―1494, 1992. 35)山下理絵:しわとたるみの治療戦略,特集! 日常診 療における美容皮膚科・美容皮膚外科のコツ―私 はこうしている―,MB Derma,118 : 27―35, 2006. 36)今山修平:はりとたるみのメカニズム,皮膚の抗 老化最前線,エヌ・ティー・エス,東京,2006, 76― 83. 37)新冨芳尚,野平久仁彦:若返り手術における眼瞼 手術の意義とたるみとりの実際,葛西健一郎,宮地 良樹,瀧川雅浩編:皮膚科診療プラクティス 17. Rejuvenation の実際―皮膚の若返り―, 文光堂, 東京,2004, 217―219. 38)白壁征夫:フェイスリフト,葛西健一郎,宮地良 樹,瀧川雅浩編:皮膚科診療プラクティス 17. Rejuvenation の実際―皮膚の若返り―, 文光堂, 東京,2004, 220―223. 39)市田正成:脂肪注入術,葛西健一郎,宮地良樹,瀧 川雅浩編:皮膚科診療プラクティス 17. Rejuvenation の実際―皮膚の若返り―,文光堂,東京, 2004, 224―228. 40)山村有美:高周波たるみとり術―次世代の器械 ThemaCool (サーマクール) ,葛西健一郎,宮地良 樹,瀧川雅浩編:皮膚科診療プラクティス 17. Rejuvenation の実際―皮膚の若返り―, 文光堂, 東京,2004, 196―197. 41)土屋 徹:スキンケアのストレスに対する効果, 皮膚の抗老化最前線,エヌ・ティー・エス,東京, 2006, 393―401. 42)中山樹一郎,草場宣延:ポリフェノールの美白・ 肌荒れに対する改善効果,皮膚の抗老化最前線,エ ヌ・ティー・エス,東京,2006, 328―338. 43)山本順寛:コエンザイム Q10 と皮膚, 皮膚の抗老化 最前線,エヌ・ティー・エス,東京,2006, 320―327. 44)三羽信比古:ビタミン C 高含有果実アセロラの 15 美肌サプリメントとしての効果,皮膚の抗老化最 前線,エヌ・ティー・エス,東京,2006,339―357. 45)金 辰也:ビタミン E 摂取による皮膚の抗酸化 レ ベ ル の 上 昇,皮 膚 の 抗 老 化 最 前 線,エ ヌ・ ティー・エス,東京,2006,358―378. 46)小林裕美:食と美肌,皮膚の抗老化最前線,エヌ・ ティー・エス,東京,2006,314―319. 47)早川律子,杉浦啓二,杉浦真理子:労働環境におけ る皮膚の障害とその改善,皮膚の抗老化最前線,エ ヌ・ティー・エス,東京,2006,387―392. 48)Wolff EF, Narayan D, Taylor HS : Long-term effects of hormone therapy on skin rigidity and wrinkles, Fertil Steril, 84 : 285―288, 2005. 49)小林裕美:漢方,サプリメントを用いたシミ予防 対策補助の試み,特集 シミはどこまできれいに なるか?その理論と実際[治療法編],Visual Dermatology,4 : 828―830, 2005. 50)杉浦真理子,早川律子:ヨクイニンの皮脂分泌機 能への影響,臨床と研究,78 : 1513―1517, 2001. 51)桑野重昭:よくいにん,医師・薬剤師のための漢 方処方の基礎と臨床応用,廣川書店,東京,1997, 445―446. 52)小川秀興,濱田稔夫,神崎 保,八木 晟:ヨクイ ニン座談会,漢方研究,311 : 409―420, 1997. 53)小林裕美:美容皮膚科に対する漢方応用の可能 性,葛西健一郎,宮地良樹,瀧川雅浩編:皮膚科診 療プラクティス 17. Rejuvenation の実際―皮膚 の若返り―,文光堂,東京,2004,82―83. 54)早川律子:外用療法! 保湿製剤 スキンケア製品, 玉置邦彦編:最新皮膚科学大系 2 皮膚科治療 学 皮膚科救急,中山書店,東京,2003,73―77. 55)小野一郎:レーザーの新しい使い方は?(1)レー ザーによる rejuvenation(若返り)治療,特集!実 践レーザー治療マニュアル,MB Derma,115 : 64― 73, 2006. 56)岩城佳津美:脱毛用ロングパルスアレキサンドラ イトレーザーによるフルフェイストリートメン ト,日美外報,26 : 19―25, 2004. 57)天津朗典:ダイオードレーザーって何ですか? 特集! 実践レーザー治療マニュアル,MB Derma, 115 : 56―63, 2006. 58)河野太郎,野崎幹弘:フラクセルレーザーによる skin rejuvenation,特集!日常診療における美容皮 膚 科・美 容 皮 膚 外 科 の コ ツ―私 は こ う し て い る―,MB Derma,118 : 153―156, 2006. 59)尾 見 徳 弥:ホ ワ イ ト ラ イ ト(Intense Pulsed Light)を用いた症例,特集 シミはどこまできれ いになるか?その理論と実際[治療法編],Visual Dermatol,4 : 814―815, 2005. 60)須賀 康:レーザー以外の最近の光治療は? 特 集! 実践レーザー治療マニュアル,MB Derma,115 : 16 89―95, 2006. 61)若松信吾,根岸 皮膚科セミナリウム 圭,長尾公美子:アンチ・エイジ 第 33 回 皮膚と老化 ン グ 最 新 医 療,皮 膚 の 抗 老 化 最 前 線,エ ヌ・ ティー・エス,東京,2006,429―439.
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