「「母乳代用品のマーケティング に関する国際規準」の要旨 全文はこちらで閲覧可能 http://jalc-net.jp/International_code.pdf 1. 目的 母乳代用品の適切なマーケティング・支給を保証することによって母乳育児 を保護・推進することをめざす。 2. 適用範囲 「国際規準」は、母乳代用品がマーケティングされる場合、もしくは母乳に 部分的あるいは全面的に代わるものと称して表記される場合に適用される。 例えば以下のようなものが該当しうる。 ・乳児用人工乳 ・乳製品 ・赤ちゃん用おかゆ(重湯) ・野菜スープ ・赤ちゃん用のお茶やジュース ・フォローアップミルク 「国際規準」は哺乳びんと人工乳首にも適用される。国によっては、母乳代 用品として使われる飲食物やおしゃぶりにも「国際規準」を適用している。 3. 広告 上記の製品を消費者一般に対して宣伝・広告をしてはならない。 4. 試供品 母親、家族、保健医療従事者に試供品を渡してはならない。 5. 保健医療施設 製品の陳列・ポスター・販売促進用品などにより、製品を売り込んではなら ない。企業に雇用された栄養士などのセールス員を通じで母親に直接売り込 んではならない。 6. 保健医療従事者 保健医療従事者に贈り物をしたり試供品を提供したりしてはならない。製品 の情報は科学的で事実に基づくものでなければならない。 7. 支給品 保健医療施設や医療機関を通じて母乳代用品を無料提供したり低価格で販売 したりしてはならない。 8. 情報 情報や教材には、必ず母乳育児の利点を説明し、人工栄養法のマイナス面、 有害性、乳児用人工乳の費用を説明しなければならない。 9. ラベル(表示) 製品の表示には母乳育児の優位性、保健医療従事者の助言の必要性、健康被 害の警告を明記しなければならない。乳児の絵や写真を含めて、乳児用人工 乳の使用を理想化するような言葉、あるいは絵や写真を使用してはならな い。 10.製品 乳児用食品として不適切な製品、例えば加糖練乳を乳児用として販売促進し てはならない。すべての製品は高品質(コーデックス委員会の規格に合致) でなければならず、消費期限を明記し、使用される国の気候や貯蔵の状況を 考慮しなければならない。 International Code Documentation Center/IBFAN Penang, PO box 19, 10700, Penang, Malaysia 出典:国際ラクテーション・コンサルタント協会(ILCA) http://www.ilca.org/files/events/ilca_conference/Exhibitor%20Resources/CodeSummary09.pdf 本郷寛子・瀬尾智子訳
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