(1)成長戦略プロジェクト

第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
(1)成長戦略プロジェクト
【目
的(めざす姿)
】
国内外に対して佐世保の個性と魅力を発信し、経済活性化を目指します。
【戦略的視点と目標】
国内における地場産品の販路拡大・売上増加や観光客の増加、更には企業誘致並びに企業立地を実現
するとともに、
「地の利」を活かして、東アジアや東南アジアの活力を取り込むべく、佐世保の個性と
魅力を幅広く発信し、佐世保市の知名度を高め魅力の浸透を図ります。
【プロジェクトの狙いと今後の展開方針(関連事業)】
①国際観光の活性化と観光都市機能の強化
プロジェク
トの狙い
(柱)
・東アジア観光客の誘客強化
・国際感覚を持った人材の育成・活用
・国際観光の都市にふさわしい都市機能の強化
(平成25年度の主な取組み)
・ベトナム、韓国釜山広域市西区への都市調査や中国上海市・蘇州市、韓国坡州市・釜山広域
市西区へ訪問しシティセールスを行いました。
・9月に中国厦門で開催された観光商談会「第17回中国国際投資貿易商談会」に出展し、佐
世保市のPRを行いました。
・JR佐世保駅構内(3基)の観光案内板を四ヶ国語表記に改修しました。
・平成25年7月と平成26年1月に留学生によるモニターツアーを実施し西海パールシーリ
ゾートや三川内焼美術館などの観光施設を外国人の視点で評価し、結果を各施設にフィード
バックしました。
・長崎県と共同で「長崎県・佐世保市IR推進協議会」を設置し、カジノを含む統合型リゾー
ト(IR)導入の効果及び影響について調査研究等を行いました。
・外国人観光客ウェルカムサポーター養成講座を開催し、新規13名のサポーターが登録され
ました。3月に三ヶ町アーケードで実施された「Spring has come festival 2014」において、
これまでの
取組み
サポーターとしての初めての活動を行いました。
・海外姉妹都市である豪州コフスハーバー市と韓国坡州市に青少年交流事業としてそれぞれ派
遣と受入を行いました。
・本市施策の国際化と国際感覚をもった職員育成を目的に、海外姉妹都市である中国厦門市と
韓国坡州市へ職員の長期派遣を行いました。
また、韓国の坡州市と釜山広域市西区に短期派遣を行い、現地の行政運営や施設の視察・
意見交換のほか、本市観光のPRを実施しました。
・佐世保港を拠点とした国際戦略への方向性を定めた「九州サブゲートウェイ構想推進方策」
を策定しました。
・大型船に対応した係留施設・水域施設の充実を図るため三浦地区の岸壁と泊地の浚渫及び多
目的国際ターミナルの整備を行い、岸壁については平成26年4月に供用を開始しました。
(平成26年度の主な取組み)
・タイ・マレーシアにおけるシティセールスを実施し、旅行関係団体などにセールスを実施し
ました。
6
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
・現地の観光動向や経済動向を把握し、今後の本市観光や産業の交流可能性を検討するため、
東南アジア(シンガポール・インドネシア)及び台湾への都市調査を実施しました。
・近年、クルーズ人口が増加している中国に対して、クルーズ客船誘致のためのセールスを実
施しました。
・ビジットジャパン地方連携事業については、タイのメディア招聘と、香港・広州のウェディ
ング市場を対象とした関係者の招聘を実施しました。
・訪日外国人観光客の誘致については、佐世保観光コンベンション協会において、
「国際観光誘
致事業」並びに「訪日外国人誘致事業」を展開しており、誘致セールス活動や関係団体など
と連携した宣伝PRや観光展への出展、インターネットを活用した情報発信などを行いまし
た。
・留学生によるモニターツアーを実施し、観光施設やバスターミナル等を外国人の視点で評価
し、結果を各施設にフィードバックするとともに、SNSによる観光地の情報発信を行いま
した。
・海外姉妹都市等である米国アルバカーキ市、豪州コフスハーバー市、韓国坡州市・釜山広域
市西区と青少年交流事業を行いました。
・外国人観光客ウェルカムサポーター養成講座を開催し、16名が新たにサポーターとして登
録しました。サポーターの活動としては、クルーズ客船の乗客・乗員への言語対応を7回実
施しました。
・中国瀋陽市、韓国坡州市へ派遣していた職員は約2年~2年半の派遣研修を終えて帰国し、
活動発表会において、派遣研修の成果を報告しました。
・韓国坡州市及び釜山広域市西区へ短期職員派遣を行い、現地の行政運営や施設の視察・意見
交換のほか、本市観光のPRを行いました。
・九州サブゲートウェイ構想推進方策の実現に向けた進捗管理、事業計画・予算の協議を行い
ました。
・国際航路開設に向けた船社との協議、了解覚書(MOU)の更新を行いました。
・平成26年4月の三浦岸壁の供用開始により、国内外のクルーズ客船等が15隻寄港し、入
出港時に消防音楽隊等の演奏による歓迎、歓迎セレモニー(初寄港時のみ)の実施、世知原
茶や地酒のふるまい、JAZZやよさこいなど、佐世保ならではの送迎イベントなどを実施
しました。
・佐世保観光コンベンション協会と連携し、国内外のクルーズ船社や旅行社などへのPRやポ
ートセールスを行いました。
・
「外国人観光客ウェルカム協議会」を2回(10月・2月)開催し、中国発着クルーズ客船の
受入態勢整備について、情報共有や意見交換等を実施しました。
・多目的国際ターミナル整備(-10m 泊地浚渫整備、国際ターミナルビル整備、周辺環境整備)
としては事業完了し、平成27年度当初より供用開始しました。
・塩浜再開発事業においては、前年度の事業者からの事業計画の提出、市有地払い下げの申請
を受け、予定通り再開発事業者に市有地の売却を行いました。
・観光ゲートエリアにおける佐世保駅みなと口側の4ゾーンにおいては、本格的な土地の利活
用が図れるまでの間、多目的広場としてイベント会場などで利用ができるよう、環境整備を
行いました。
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第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
(平成28年度の取組み)
・これまで誘致活動を行なってきた東アジア(中国、韓国、台湾、香港等)や東南アジア(タ
イ・マレーシア・ベトナム等)において国際情勢等を注視しながら、一番効果があると思わ
れるターゲットに対して、柔軟かつ的確に、官民が連携した誘客強化を推進します。
・主要都市での観光展への出展や旅行需要が続く中国へのシティセールス、中国発着を中心と
して増加する国際クルーズ客船の誘致を図るための中国上海等における積極的な本市観光情
報の発信を行うとともに、県や県観光連盟と連携したチャーター便を活用し、現地旅行社へ
の施策の実施など誘致促進等の事業を行います。
また、関係機関と連携したインバウンド誘致促進対策を九州(広域)連携の取組みも合わ
せて有効的に行うことで、平成28年外国人宿泊者数目標の17.3万人を達成し、国際観
光による地域活性化を進めます。併せて外国人観光客の受入態勢の整備を図ります。
併せて、本市観光地への表記の多言語化(英語・中国語(簡体字並びに繁体字)
・韓国語・
日本語及び東南アジア諸国の言語など)等による効果的な案内表示を進めるとともに、留学
生によるモニターツアーの実施などにより、魅力ある観光地づくり及び観光情報発信を行い
ます。
・統合型リゾート(IR)の本市への誘致実現のため、長崎県と発足した「長崎県・佐世保市
IR推進協議会」と連携しながら「長崎IR構想(仮称)」策定及び説明会などを通じた県民
意識の醸成、要望活動など官民が連携した誘致活動を行います。
・市民の国際感覚を醸成し、さらなる国際理解を深めるために、豪州コフスハーバー市及び韓
今後の
展開方針
国釜山広域市西区との青少年交流事業を行います。また姉妹都市等との関係深化を図るため、
周年事業(米国アルバカーキ市提携50周年、中国瀋陽市提携5周年)を実施するとともに、
外国人観光客ウェルカムサポーターによる言語対応など国際人材の育成・活用を推進します。
・国際感覚を持った職員の育成・活用を図るために、長期派遣終了者の適正部署への配置や本
市のニーズに適合した派遣先の選定を進めます。
また、海外姉妹都市等(韓国釜山広域市西区及び中国厦門市)への短期職員派遣(都市調
査)により、国際感覚を持った職員の育成・活用を図ります。
・国際都市機能強化を図るため、
「九州サブゲートウェイ構想推進方策」に基づき、クルーズ船
の誘致促進を行うとともに、国際定期航路(釜山航路)の開設に向けて、了解覚書(MOU)
締結船会社との協議を行います。
また、クルーズ船の入出港時に佐世保ならではの「おもてなし」を意識した歓送迎イベン
トを実施しイメージアップを図ります。また、観光プロモーションや国内外の船社や旅行社
へのPR及びポートセールス活動等を官民連携により積極的に行います。
・佐世保市クルーズ振興協議会等関係団体と連携し、他都市の対応事例等も参考にしながら、
免税店を中心として、中心市街地への観光客の誘導を図ります。
さらに、国際ターミナルについては、本市観光物産の情報発信機能など利活用の手法につ
いて検討を行います。
・
「九州サブゲートウェイ構想推進方策」に基づき、大型化が進むクルーズ客船への対応につい
て、必要な施設整備を進めます。
・みなと交流エリア塩浜地区再開発事業において、再開発ビル完成後は、区画道路の整備を行
っていきます。
・鯨瀬ターミナル周辺の生活航路エリアにおいて、施設や駐車場等の利用について、利便性や
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第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
安全性を考慮し、利用しやすいターミナル周辺の整備の検討を行っていきます。
(中長期的取組み)
・現在の主要ルートである関東・関西エリアを巡るゴールデンルートとは異なった、九州北部
エリアを中心とした地方ならではの広域的な新たなルートの検討を行ないます。
・IR関連法案の整備状況を睨みつつ、策定予定の「長崎IR構想(仮称)
」に基づき、国から
の地域公募に向けた準備、地域選定を見据えた事業者選定の準備を進めます。
・中国・韓国の海外姉妹都市等については、国際交流の拠点的な都市と位置づけ、シティセー
ルスや職員派遣等により、人的ネットワークを構築し、戦略的な都市間交流を推進します。
・これまでの職員派遣の効果を検証し、海外姉妹都市、及び国際交流組織(CLAIR、JE
TRO、長崎県などの現地事務所)を対象に含めた派遣のあり方について検討を行うととも
に、派遣期間中の職員の所属については、派遣の目的に応じた担当部局への配置を検討しま
す。
・クルーズ船寄港地としての認知度が低いことから、歓送迎イベントの実施により、港のイメ
ージアップを図り、港湾施設の充実と立地の良さ、魅力ある豊富な背後観光地や入港実績な
どを常に広くPRしながらクルーズ船社並びにエージェントの認知度を高めます。
また、クルーズ船等の誘致を取り巻く諸状況を調査分析し、県などと連携しながら、国外
における商談会(オールアジア・クルーズコンベンション等)への参画や海外船社本社への
誘致活動を体系的に実施します。
・引き続き施設整備を進めます。
・
「三浦地区みなとまちづくり計画」による、土地の利活用については、3つのエリア(みなと
交流エリア、生活航路エリア、観光ゲートエリア)が連携を図り、賑わいを創出していく必
要があります。
生活航路エリアでは、施設利用者と運航業者の動線が輻輳することから、利便性や安全性
を確保するため、利用しやすいターミナルにおける周辺整備の検討を行っていきます。
みなと交流エリアでの五番街開業や民間再開発など、交流人口の増による周辺の賑わい、
また、観光ゲートエリアで進めてきた岸壁や多目的国際ターミナルの供用開始により、周辺
環境が大きく変化していることもあり、その動向を見ながら土地利活用の検討を行っていき
ます。
また、
「SASEBOまち元気協議会」と連携しながらみなとの賑わい創出を図っていきま
す。
○観光客誘致促進事業(観光課)
○国際戦略推進事業(国際政策課)
○市民の国際理解促進事業(国際政策課)
関連する
事務事業
○統合型リゾート(IR)誘致促進事業費(政策経営課)
○国際人材・活用事業(国際政策課)
○姉妹都市等交流事業(国際政策課)
○人事一般管理事業(職員課)
○ポートセールス振興事業(みなと振興・管理課)
○港湾施設保安対策事業(みなと振興・管理課)
9
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
○旅客ターミナル等管理運営事業(みなと振興・管理課)
○三浦地区みなとまちづくり計画賑わい促進事業(みなと整備課)
○大型客船対応基盤整備事業(みなと整備課)
計画期間中
の事業費
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
2か年合計
(28~29)
1,872,581 千円
1,122,903 千円
259,619 千円
372,796 千円
646,414 千円
1,019,210 千円
②地場企業の活性化と海外ビジネス展開支援
プロジェク
トの狙い
(柱)
・販路開拓・新製品開発など地場企業の競争力強化に係る支援
・地場企業の活性化
・海外企業との経済交流の促進、国際感覚を持った人材の育成強化・活用
・ビジネスマッチング・ミッションツアーなど支援体制の充実
・JETRO等関係機関との連携強化
(平成25年度の主な取組み)
・新製品・新技術開発や設備投資及び販路開拓に対する助成として創造的技術開発支援事業4
件、販路開拓支援事業2件、高度化設備支援事業1件の補助金交付を決定しました。
・中小企業の受注促進のための緊急支援として23件(6社)の補助を行いました。
・中小企業団体中核人材確保緊急支援事業として営業人材の雇用を行い、各企業の受注へとつ
なげました。
・有能な人材確保のため地場企業が行う人材育成支援を目的として中小企業大学校、九州生産
性本部が開催する研修会への17名(8社)分の受講費及び、市内企業団体等5件に対する
管理職研修などの研修会開催費用を補助しました。
・四ヶ町アーケード防犯カメラ改修事業(事業主体:させぼ四ケ町商店街協同組合)を行い活
力と魅力ある中心市街地づくりに取組みました。
・中心市街地(まちなか)の魅力と機能を向上させることを目的とした「SASEBOまち元
これまでの
気協議会」において来街者向けの調査や人材育成のための研修会開催や(計10回)、先進
取組み
地域視察を行いました。
・自転車等駐車場整備(アルファ横 MR 高架下)、次年度整備箇所の調査、関係各課と連携した
放置自転車の撤去等を実施し中心市街地の環境改善を図りました。
・国道35号から五番街へのアクセス道路となる路線の渋滞解消を図るため、右折帯を延長す
る工事を完了しみなと周辺の環境整備を行いました。
・みなとの回遊性を生むため、歩行者が歩きやすいように岸壁エプロン及び緑地舗装改良を行
いました。
・三ヶ町、京町商店街アーケードの環境整備(2月)を行い、まちなかの賑わいを創出し魅力
向上を図りました。
・第2回アメリカ・タウンフェスティバル(6月)、アメリカ・イン・サセボ三ヶ町サマーフ
ェスティバル(8月)・三ヶ町秋の感謝祭(11月)・三ヶ町春の感謝祭(3月)を実施し、
商店街等の魅力向上に努めました。
・瀋陽市、釜山西区への経済交流協議を目的とした訪問や厦門市と技術研修生制度に関する協
10
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
議を行い海外企業と市内企業と商取引推進の環境整備及び人材ネットワークの構築に努めま
した。
・ベトナムへのミッションツアーや中国瀋陽市への経済交流協議を目的とした訪問等を実施し
ました。
・8月に中小機構から講師を招き、海外展開セミナーを10月にJETRO長崎との共催によ
る世界貿易投資報告セミナーを開催しました。
(平成26年度の主な取組み)
・創造的な新製品・新技術の企画調査・研究開発及び開発した新製品の販路開拓に要する経費
に対して補助を行いました(創造的技術開発支援事業2件、販路開拓支援事業2件)
・中小企業大学校、九州生産性大学が開催する研修会への27名(12社)分の受講料を補助
しました。
・市内企業団体等3件に対し、プロジェクトマネジメント研修などの研修会開催にかかる費用
を補助しました。
・ながさき海洋・環境産業雇用創造プロジェクトにおいて、県全体の324名の雇用創出目標
に対して、県全体で503名(佐世保市内で79名)の雇用創出がありました。
・創業支援事業者に創業相談報告書の提出を義務化したことで、これまで各機関が個々に取組
んでいた支援状況・支援件数等の創業支援状況の把握が可能となりました。
・新たに企業情報サイトを構築し、運営を開始しました。
・高校生の保護者を対象にした企業見学会を開催しました。
(年間4回)
・ハローワーク、長崎県、労働局と共に、新卒者を対象にした企業面談会を開催しました(年
間3回)
。
・東京と福岡にUJIターンの相談窓口を新規に開設しました。
・商店街が自主的に取組む事業、7事業に対して助成を行いました。
・四ヶ町アーケード防犯カメラ改修事業(事業主体:させぼ四ケ町商店街協同組合)を行い、
活力と魅力ある中心市街地づくりに取組みました。
・2商店街の商店街利用者や事業者に対して、商店街の将来のビジョンについて調査を実施し
ました。
・平成26年10月「まち元気計画」を策定しました。
・市街地の回遊性向上のために、まちなかの歩行者案内サインの整備を行いました。
・駐輪場整備のための現地調査及び関係者との協議を行いました。
・島瀬公園の改修事業として、ステージ屋根の設置やトイレの改修等の整備を行いました。
・街中の賑わい創出のため「きらきらフェスティバル」への支援を行いました。
・市内企業の海外ビジネス展開への支援については、JETRO等と連携しセミナーや海外ミ
ッションツアーを実施しました。
(平成28年度の取組み)
今後の
展開方針
・中小企業の技術力や生産効率の向上、新分野進出などを推進するため、新製品・新技術の開
発や販路開拓など、多様で付加価値を高める事業の支援を行います。
・中小企業の技術的課題解決に向けた取組みとして、新卒、中途採用者の即戦力化や熟練技術
者からの技能継承を円滑に行うために、人材育成支援制度の改善を行い、幅広い技術習得に
11
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
対する支援を行います。
・平成25年2月に指定を受けた「ながさき海洋・環境産業拠点特区」を活用して、造船業界
の活性化につながるような規制緩和・税制緩和等の協議を行い、国へ提案し海洋関連産業の
振興を図ります。それに連動する取組みとして、平成28年度からは本市単独で「戦略産業
推進プロジェクト」を新たに実施し、人材確保・人材育成の取組みを推進し、地場産業の成
長を促します。
・平成26年3月に産業競争力強化に基づく「創業支援事業計画」に認定されたことにより、
本市産業コーディネータをはじめ商工会議所や商工会、金融機関と創業支援の連携を図りな
がら引き続き年間184件の新規創業を目指します。
そのための取組みとして、各機関の支援窓口で創業準備に関する相談から事業計画の作成
支援、創業後の経営相談まで一貫したきめ細やかな支援の実施や、創業促進補助事業などを
行うことで、創業の促進と雇用の増加につなげます。
・若年層の起業家精神を醸成し、将来的に市内で創業するような人材を育てるために、市産業
支援センターと、県立大学、佐世保高専の共同で、民間の創業支援機関、地元経営者等と連
携しながら次世代創業者の発掘・育成につながる教育プログラムを研究します。
・地場企業において経営基盤の強化を図るためには、有能な人材確保が重要であり、地場企業
が行う人材育成に対する支援を拡大するとともに、企業が求める人材と求職者のマッチング
を図り、企業の人材不足の解消を図ります。また、新規学卒者、高い能力を持つ高齢者やU
JIターンなどによる求職者の市内企業への就職を促進するために、教育機関や市内企業と
の連携強化を図りながら、市内企業の見学会の実施や企業情報サイト利用企業の拡充、さら
に東京・福岡に独自に設置した「UJIターン相談窓口」の周知を図り、市内企業の採用情
報をはじめ各種情報についてより認知度を高めるための情報発信を進めます。
・商店街の活性化と賑わい創出を図るため、商店街等が行うイベント、商店街共同施設の整備、
先進地視察、空き店舗対策等の取組みに対する支援を行います。
また、これまで実施した調査分析結果を踏まえた中で、専門家によるワークショップ等を
実施し、商店街のビジョン・事業計画づくりについて支援します。
・併せて中心市街地(まちなか)の回遊性や魅力を高めるために、三ヶ町・四ヶ町等の既存商
店街、五番街、商工会議所・市で構成する「SASEBOまち元気協議会」において策定さ
れた「SASEBOまち元気プラン」の目標達成のための必要な支援を行います。
・佐世保駅周辺において自転車等駐車場の整備を行います。
また、
「きらきらフェスティバル」については、実施主体の今後の展開を見据え、必要な支
援を行い、まちなかの賑わいを創出し中心市街地の魅力向上、商圏の拡大を目指します。
・市内企業の新たな海外ビジネス展開の可能性についての調査・研究や海外ミッションツアー
など、JETRO等関係機関との連携を図りながら実施するともに、企業が必要とする情報
提供等を行います。
また、海外市場をターゲットとした販路開拓について支援メニューを新たに設け、市内企
業の広域需要の獲得を促進します。
(中長期的取組み)
・企業の利用状況や実績を確認して補助金の見直しを行いながら開発資金等の支援とあわせ、
「売れるモノづくり」に向け、開発初期段階から開発後における効果的な支援体制の確立を
12
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
検討します。
・
「ながさき海洋・環境産業拠点特区」の取組みが平成29年度までであり、平成28年度から
2ヵ年は、
「戦略産業推進プロジェクト」で人材確保・人材育成の取組みを実施し、平成30
年度以降は、人材育成事業の拡充を含めて検討します。
・
「創業支援事業計画」は平成30年度までとなっており、それまでの間、毎年184件の新規
創業を目指し事業を継続していきます。
・UJIターン移住による創業者に対して創業促進補助対象経費を拡充し、事業所数及び雇用
の受け皿を増やしていきます。
・大学生、高専生を対象に、起業家精神の醸成につながるカリキュラムについて、産学官金連
携で共同研究を行います。
・市内企業への就職が促進され事業効果が発揮できるよう、
「市内企業の見学会」や「企業情報
サイト」の運用、東京・福岡の「UJIターン相談窓口」など、毎年改善を進め事業を充実
させながら継続していきます。
・商店街の活性化と賑わい創出を図る事業に対して支援を行うとともに調査結果等を踏まえ、
今後の商店街のあり方について協議検討を行います。
また、魅力のある商店街を創出し外国人観光客を含む来街者の増加を図り、中心商店街の活性
化を図ります。
・
「SASEBOまち元気プラン」で提案された中心市街地の回遊性や魅力を高めるための事業
に対し、行政として必要な支援を行っていきます。
・市内企業のニーズに的確に対応した支援を行うことで、市内企業の海外へのビジネス展開や
企業間の経済交流の推進を図ります。
○技術力高度化事業(商工物産課)
○中小企業経営基盤強化事業(商工物産課)
○労働雇用対策事業(商工物産課)
○商店街支援事業(商工物産課)
関連する
○中心市街地活性化事業(商工物産課)
事務事業
○駐車場整備事業(都市政策課)
○特色ある公園整備事業(公園緑地課)
○産学官連携技術振興事業(商工物産課)
○海外ビジネス展開支援事業(商工物産課)
計画期間中
の事業費
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
2か年合計
(28~29)
71,681 千円
163,196 千円
79,264 千円
115,003 千円
169,245 千円
284,248 千円
③地域経済の新たな活力源となる企業立地・企業誘致の実現
プロジェク
トの狙い
(柱)
・市営工業団地の整備による受け皿の確保
・企業立地奨励制度の充実
・企業誘致体制の強化
13
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
(平成25年度の主な取組み)
・「ウエストテクノ佐世保」の造成工事が完了し、新たな企業誘致の受け皿を確保しました。
・企業訪問依頼の手法(企業代表者への直接の面会依頼)やトップセールスの手法を工夫し、
効率的な企業訪問を実施しました。
これまでの
・1,000件を超える企業訪問の結果、有望案件12社と接触いたしました。
取組み
(平成26年度の主な取組み)
・「ウエストテクノ佐世保」の立地環境向上のため、必要なインフラ整備を行いました。
・「ウエストテクノ佐世保」に㈱シーヴイテックの立地が決定しました。
・誘致企業に対し操業開始に向けた支援を行いました。
(平成28年度の取組み)
・平成27年度に実施した工業団地適地調査の結果を踏まえ、平成28年度より新たな工業団
地の整備に着手します。
・工業団地の早期完売に向け、長崎県や県産業振興財団との連携や佐世保市人脈ネットワーク
の構築、担当職員のスキルアップを強化し、有望案件の新規発掘や熟度アップを図ります。
・立地決定企業の操業開始に向けた支援を行います。
・誘致企業のニーズと、他自治体との競争力強化の観点から、人材確保支援制度や、立地当初
今後の
展開方針
の企業負担軽減を図る奨励制度の導入などの見直しを行います。
・引き続き、事務処理センターなどのオフィス系企業誘致の受け皿となる物件(オフィスビル
等)の必要性や整備手法についての研究を行います。
(中長期的取組み)
・平成26年度、平成27年度と進出企業が相次いでいることから、この好機を逃すことなく
更なる企業誘致活動を推進するため受け皿となる新しい工業団地の整備を平成28年度より
着手し、早期完成を目指します。
関連する
事務事業
計画期間中
の事業費
○市営工業団地整備事業(企業地立地推進局)
○企業立地推進事業(企業立地推進局)
〇市営工業団地適地調査事業(企業立地推進局)
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
2か年合計
(28~29)
1,611,461 千円
318,009 千円
224,139 千円
523,649 千円
76,846 千円
600,495 千円
④地域ブランド力を高め、オンリーワンの観光地・産地づくり
プロジェク
トの狙い
(柱)
これまでの
取組み
・時旅など魅力的な観光商品の造成と戦略的な情報発信の強化
・高付加価値産品の創出とブランド化の推進
・大都市圏をターゲットとした販路開拓・支援
(平成25年度の主な取組み)
・平成25年4月に、国土交通大臣より「海風の国」佐世保・小値賀観光圏の認定を受け、滞
在交流型観光へ向けた地域ビジョン策定(黒島、江迎、三川内)、中核人材の育成とガイド
14
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
人材の強化による地域受入体制の拡充やユニット商品の造成、販売等の仕組みを作り地域資
源を活かした商品の造成に取組みました。
・滞在交流型観光を推進するための魅力あるプログラムの造成と販売強化や、関係機関と連携
した人材育成等による「オール佐世保」体制の確立を目指し、観光地域づくりプラットフォ
ーム機能の構築、観光地域づくりマネージャーの育成、観光客受入態勢の構築(SASEB
O時旅)、「海風の国」ブランドコンセプトの構築等を行いました。
・ハウステンボス周遊観光協議会において広報誌(季刊誌)の作成配布や周遊コースの造成販
売を行い、佐世保観光コンベンション協会と連携し新聞や雑誌・フリーペーパー、交通広告
への広告掲載による宣伝活動を実施(13件)しました。
・「させぼ観光デジタルフォトコンテスト」実施し佐世保市の魅力の情報発信を行いました(応
募総数2593点)。
・ペンギン館オープン(1月)、アミメキリンの導入(3月)など、ハード・ソフト両面から
九十九島動植物園森きららの魅力アップを図りました。
・「させぼ☆スター商品」、「させぼ戦略産品」については、テレビコマーシャルや情報番組
等を活用し、情報発信を行うとともに、生産者と連携したPRを行い認知度向上や販路拡大
に取組みました。
・「佐世保市農水産物産地化・ブランド化推進事業メニュー開発協力店制度」を開始し59店
舗を認定し、産品の認知度向上、地元消費の促進を図りました。
・「キトラス」の安定した運営、商談会及びセミナー開催や韓国坡州市へのテストマーケティ
ングを実施し大都市圏等をターゲットとした販路拡大・開拓に取組みました。
・地産地消推進施設の整備のため相浦中里IC用地活用について運営事業者を選定し、国・県
と連携して施設全体の配置計画等の協議を行いました。
・「ジャンボニンニク」、「オリーブ」産地化・ブランド化を推進するため販路開拓活動を行
い、栽培面積拡大を図りました。
・「九十九島とらふぐ」、「九十九島岩がき」、「西海・瀬付き恵アジ」、「マテ貝」など新
ブランド推進のため、取扱協力店舗における新メニューの開発キャンペーンの実施や旅館業
組合との事業化に向けた調整と供給体制の確立、加工技術習得のための専門家からの技術指
導を行いました。
・韓国をターゲットにした活魚出荷を目的として、九十九島漁協小佐々地区養殖部会会員11
名と釜山西区の国際水産市場の意見交換会実施や活魚(養殖ハマチ)の試験輸出を実施しま
した(市内養殖業者1,000尾、1月出荷)。
・マガキ種板7万枚を関係漁協に無償配付し、生産量の安定確保と佐世保のマガキに「佐世保
生まれの佐世保育ち」を付加するブランド化推進の支援を行いました。
・「長崎和牛A級グルメ」の開発(「提督のステーキバーグ」、「海軍サンド」)や長崎和牛
肉共励会、長崎和牛フェアの開催、A級グルメマップ(15,000部)や旅食関連雑誌へ
出稿等を行い「佐世保生まれ佐世保育ち」の長崎和牛の産地としての地位の確立に努め消費
拡大を図りました。
(平成26年度の主な取組み)
・平成25年度に引き続き、滞在交流型観光を推進するため、観光圏を構成する11のエリア
において、ブランドコンセプトを体感させる滞在プログラムの実施にあたっての地域住民と
15
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
の協議や課題解決などに取組みました。
また、観光地域づくりマネージャーの育成や観光地域づくりプラットフォームの運営など、
体制強化を図りました。地域をつなぐ二次交通手段及び本市の新たな観光素材としてクルー
ズバス『海風』の整備を行ないました。
・「SASEBO時旅」は定番のまち歩きに加え、黒島や江迎、三川内など本市特有の自然や
歴史など地域資源を活かした商品造成を行いました。
・黒島においては、平成26年10月にNPO法人黒島観光協会が設立され、観光客の受付、
案内窓口、電動アシスト自転車や観光地送迎ワゴンなどの二次交通手段の提供、地域の農水
産物や加工品を中心としたお土産の開発と販売など、黒島を訪れる観光客の皆様方を受け入
れる体制について検討を行いました。
・港まち佐世保らしい「海風の国」のブランドコンセプトを体感させる観光バスとしてクルー
ズバス「海風」を整備し、佐世保市内観光地を快適かつ効率的に周遊できる観光コースを造
成しました。(平成27年4月18日より運行開始)
・ハウステンボス連携事業として、九十九島や佐世保市内の観光素材をハウステンボスと併せ
て面で訴求することにより、効果的な情報発信を行いました。
・「海風の国」佐世保・小値賀観光圏のブランドコンセプトに基づいたホームページにリニュ
ーアルしました。
・長崎県観光連盟のホームページとシステムを統一し、正確かつ効率的な情報発信を行い、国
内外の観光客の利便性や満足度の向上を図ることができました。
・行政、観光事業者や民間団体等で構成する「九十九島PR戦略推進委員会」を設置し、平成
29年度までに重点的に実施する10のPR施策の整理を行ました。
・「九十九島PR戦略推進委員会」で整理した10の施策を示した「九十九島PR戦略プラン」
を策定しました。
・市民の皆さんに、それぞれがおすすめする「させぼ観光3しい」を募集し、パンフレットや
ホームページ等によりPRを行いました。
・小学生・中学生に、「させぼ観光3しい」を通じて本市の魅力を再発見していただく機会と
して、夏休みを活用して絵画作品の募集を行い、図書館、島瀬美術館等において作品の展示
を実施し広く市民に周知しました。
・コンテストの部門に、佐世保・九十九島の「美しい、楽しい、美味しい」をテーマに据え、
SNS等を活用して、全国に向けて広く佐世保の観光情報を発信しました。
・九十九島パールシーリゾートの夜間の安全性や回遊性を高めるとともに、魅力向上を図るた
め、リゾート内の夜間修景を検討し、安全対策を早急に図ることを目的に、リゾート内導線
の夜間照明整備を一部実施しました。
・広報活動やペンギン館のオープン効果によって4年度連続して入園者数20万人を超えるこ
とができました。
・平成27年度から拡充することとした「ふるさと納税制度」の制度設計を行い、返礼品を選
定し返礼品カタログの作成を行いました。
・販路開拓・拡大を図るため、県や関係団体と連携し、全国の百貨店や海外バイヤーを招聘し
ました。
・相浦中里IC用地における施設整備の実施設計を行いました。
・「させぼ戦略産品」を中心に、本市特産品プロモーションを行いました。
16
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
・ジャンボニンニクについては、販路の拡大や黒ニンニクの試験的販売を行いました。
・オリーブについては、生産技術の確立や作付面積の拡大の支援を行いました。
・九十九島とらふぐについては、身欠き技術の向上を図り、新たな加工品の取組みを支援しま
した。
・マガキ種板20万枚を生産し、養殖業者へ販売を行いました。
・地元で生産される良質な食材としての長崎和牛をPRのため『佐世保育ちの「長崎和牛」』
をテーマとした枝肉共励会を開催しました。
・「肉巻き茶にぎりゴロン」や「長崎和牛のみかわち焼の箸置き付お弁当」などの「長崎和牛」
と地域特産品・伝統工芸のコラボ企画の開発を行いました。
・「長崎和牛A級グルメ」やコラボ企画で開発した商品を中心に、冊子の作成及び配布を行い
都市部での広報宣伝活動を実施しました。
(平成28年度の取組み)
・平成25年4月に国土交通大臣より認定を受けた「海風の国」佐世保・小値賀観光圏の事業
により滞在交流型観光を推進します。
具体的には⑴黒島の世界遺産登録に向けた観光客受入態勢の構築、⑵江迎の歴史的遺産(建
築物、祭り、街並み等)を活用した観光客受入態勢の構築や、歴史的な町並みを活かした町
歩き観光のための修景、歩道整備、地域ならではの食の提供や観光情報の発信など、⑶九十
九島パールシーリゾートを中心とした九十九島地域の観光客受入態勢及び機能の強化・拡大、
⑷俵ヶ浦半島の自然・歴史等を活用した地域振興策の検討、全国的な取組みとなっているフ
ットパスとの連携並びに知名度を生かしたトレイル事業の本格的運用。⑸観光地域づくりプ
ラットフォームである佐世保観光コンベンション協会の体制整備(DMO化)⑹クルーズバ
ス『海風』の運行、佐世保港クルーズの運航など、観光圏のブランドコンセプトに基づいた
事業の推進を図ります。
・
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録に向け、黒島における観光客の受入体
今後の
展開方針
制の整備に取り組みます。
・地域資源を活用した着地型観光商品であるSASEBO時旅を中心に「海風旅」として、営
業・販売の強化、既存商品のブラッシュアップを引き続き行うとともに、地域の受入態勢や
運営体制の構築、黒島、江迎、九十九島地域の地域活動拠点を整備し地域資源を活かした新
たなニーズに合った商品の造成に取組みます。
また、まちなか観光の魅力を加えた周遊策として、観光圏のブランドコンセプトを基にし
たオリジナルの観光バス「クルーズバス『海風』
」を活用し、佐世保ならではの魅力的で効率
的なコース設定・運行による周遊型旅行商品の企画・販売、観光客誘致を行います。
・引き続き全国区の認知度を誇る「ハウステンボス」との連携を図り、本市の観光PRや観光
商品の販売を促進することで、さらなる観光客誘致に取組みます。
・「海風の国」
(佐世保・小値賀)観光圏ホームページを活用するとともに、テレビ、ラジオに
加え、ツイッター、フェイスブック等SNSによる情報発信を強化しながら、現地旅行社や
メディアとのタイアップなど海外へ向けた効果的な情報発信、訪日観光客誘致に取組みます。
また、外国人観光客へのPRを強化するため、各国の趣向に合ったパンフレット等の作成を
行います。
・平成27年度に創り上げた九十九島のPR素材の精度を高めて、九十九島の全国的な認知度
17
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
向上のため首都圏に向けたPRを図ります。
・また、市民一人ひとりに、自分が推奨する佐世保の「美しい」「楽しい」「美味しい」を持っ
ていただく「私のさせぼ観光3しい」の取組みについて周知を行うとともに、SNS により市内
の3しい情報を発信し、佐世保の観光資源を再認識してもらう機会を提供します。
・九十九島パールシーリゾート(海きららなど)については、適切な管理運営に努め、安全で
快適なリゾート環境の維持を図ります。
・今後の動植物園の活性化を踏まえ、平成25年度をもって完了した「動植物園第1期整備計
画」の効果について、費用対効果など多角的かつ十分な検証を行います。その結果を踏まえ、
既存の第2期から第4期までの計画を収斂させた「新第2期計画」の策定を目指します。
なお、老朽化が進む園内施設については、各施設の老朽度調査を行い、新第2期計画の進
捗に合わせ、無駄のない改修・整備を図ります。
また、ソフト面の充実を図り、さらなる入園者数の増と満足度向上を目指します。
・ふるさと納税制度を活用し、本市特産品の情報発信並びに販売額の向上に取組みます。
「あわ
せて、長崎県など関係団体と連携した商談会の開催、首都圏や海外からバイヤーを招聘し、
販路拡大・開拓に取組みます。
さらに、本市地域での販路拡大を目指し、相浦中里IC用地に整備を進めている地産地消
推進施設を含む「道の駅」については、運営事業者と連携して、施設の魅力発信に努めます。
・
「させぼ戦略産品」と「農水産物産地化・ブランド化事業計画認定産品」を再編した新ブラン
ド化戦略に基づき、PR・販路拡大に向けたプロモーションを行い、新しい「させぼブラン
ド」の構築に取組みます。
・農産物については、高付加価値農産物として、ブランド化認定産品「ジャンボニンニク」
「オ
リーブ」の販路拡大や新商品の試験販売を行うとともに、販売量に合わせた生産体制の整備
を促進し、産地化・ブランド化を推進します。
あわせて、生産額 1 億円を目指す農産物の振興を図り、新たな「させぼブランド」の産品
作りを推進します。
・水産物については、ブランド化認定産品「九十九島とらふぐ」、「九十九島岩がき」、「西海・
瀬付き恵アジ」
「赤マテ貝」の市内消費拡大のため飲食業店等への取扱い拡充活動、県内外・
大都市圏での試食会及び商談会の開催、統一規格・基準確立研修会を実施、情報誌への掲載
拡大、加工品の試作や販売促進を行い産地化・ブランド化の推進を行います。
・水産市場の衛生管理施設の整備に向け、規模や仕様など基本計画を作成し、国の第10次卸
売市場整備基本計画へ計画計上を行います。
・マガキ種板30万枚を、平成27年度に整備した海上施設(マガキ抑制棚)を利用して生産
します。
・平成27年度中に水産振興協議会によって設置された「あり方研究会」からの報告を受け、
その報告を基に平成28年度から施設改修と業務内容の充実について検討などの取組みを開
始します。
・平成25年度から開始した、
「日本一長崎和牛ブランド強化県北協議会」の一員として、関係
機関と一体となり長崎和牛を全国に発信する取組みを行うとともに、市民や観光客へブラン
ド牛としての浸透を図るため、
“させぼ育ち”の長崎和牛の市内流通を促進します。
18
第2章 重点プロジェクト(成長戦略プロジェクト)
(中長期的取組み)
・滞在交流型観光を推進するための魅力あるプログラムの造成と販売強化、
「まちなか観光」の
推進と「海きらら」
「森きらら」などの観光拠点との連携強化、関係機関と連携した人材育成
等による「オール佐世保」体制の確立など、ハード、ソフト両面からの魅力向上を図ります。
また、既存の広報媒体に加えて、FacebookなどのSNSを活用した佐世保観光の情
報発信に努めます。
・観光客の「周遊」を強化するために観光事業者(施設、飲食店、交通事業者)と連携した周
遊策の検討を行い、実施します。
・PR素材の発信にとどめるだけでなくメディアや旅行会社へのPR、広告コミュニケーショ
ンを図ります。
・リゾートの夜の魅力向上を図るため、ハード(夜間照明施設の充実)、ソフト(水族館の夜間
営業等)両面での充実を図るとともに、水族館のリニューアル(クラゲ展示施設)について
も検討します。
・開園60周年である平成32年を目途として園内の再整備を図り、より大きな集客効果を目
指します。
・ふるさと納税制度を活用し、本市特産品の情報発信並びに販売額の向上に取組みます。あわ
せて、戦略産品を中心に、本市特産品のマーケティングを継続して取組み、佐世保産品のブ
ランドの確立を目指します。
・
「させぼ戦略産品」と「農水産物産地・ブランド化事業計画認定産品」の一体的なプロモーシ
ョンや販路開拓・拡大に取組む手法などについて検討を行います。
・水産物の付加価値向上を図るため、衛生管理施設の整備に取組みます。
○観光地域づくり推進事業(観光課)
○観光客誘致促進事業(観光課)※再掲
○九十九島パールシーリゾート管理運営整備事業(観光課)
関連する
事務事業
○特産品の販路拡大事業(商工物産課)
○栽培漁業の推進と養殖業の育成事業(水産センター)
○畜産振興対策事業(農業畜産課)
○農業生産基盤整備事業(農業畜産課)
○付加価値の高い一次産品育成対策事業(農業畜産課・水産課)
計画期間中
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
2か年合計
(28~29)
の事業費
739,079 千円
282,892 千円
2,013,273 千円
1,988,595 千円
2,156,731 千円
4,145,326 千円
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