学生国際工学研修プログラム 「スイス」 平成 22 年 9 月 12 日~18 日 報告書 工学部・工学研究科国際交流室 1 平成 22 年 9 月 21 日 工学研究科国際交流室 工学部・工学研究科 学生国際工学研修 〔スイス)〕報告書(概要) 〔研修の目的〕 * 将来,国際的に活躍することの出来る人材の育成 海外の大学や研究所等を訪問し,プレゼンテーションや相互交流を経験す ることにより,幅広い知識とコミュニケーション能力,幅広い視野で物事 を見ることや国際感覚の重要性に目覚めてもらう * 海外の大学との相互交流ならびに新たな協定締結に向けての意見, 情報交換 * サマープログラムに関する意見交換 〔研修期間〕 平成 22 年 9 月 12 日(日)~9 月 18 日(土) (7 日間) 〔研修先〕 * スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL) * スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH) * RUAG SPACE 社,ABB 社 〔参加者数〕 内山 勝 教授(研究科長)を団長とする総勢 22 名 (学生 14 名 <学部生 12 名,大学院前期学生 2 名>, 教員 3 名,職員 5 名) (別紙資料 1 参照) 〔研修までの流れ〕 (別紙資料 2 参照) * 参加者募集と選抜(エッセイ内容による) * 学生リーダーの決定,班分け,班毎の事前調査とプレゼンテーションの準備 * 事前調査内容ならびにプレゼンテーション内容の合同発表練習会 * 研修実施 〔研修内容(全体) 〕 7 月 15 日 第 1 回目のミーティング 9月 1日 事前調査・プレゼンテーションの発表会 9 月 12 日 出発 9 月 13 日 EPFL 訪問 ・ 情報交換会,学生交流会,研究室見学,教職員会議, 2 懇親会 9 月 14 日 移動日 9 月 15 日 ETH 訪問 ・ 概要説明,研究室見学,懇親会 9 月 16 日 RUAG SPACE,ABB 訪問 9 月 17 日 チューリッヒ出発 9 月 18 日 帰国 〔成果(EPFL)〕 * EPFL の状況に関して情報収集することが出来た. * 両校の学生同士の交流を行うことが出来た. * EPFL 教職員,本学修了生や在 EPFL 日本人の方々との交流を通じて,今後の相互 交流に関して情報,意見交換を行うことが出来た. * 学術交流協定更新に関する打合せを行うことが出来た. 〔成果(ETH)〕 * ETH に関する情報収集をすることができた(研究だけでなく,教員採用等の戦略 も含む) * 本研究科サマープログラム参加学生も出席しての交流会等を通じて,両校の学生 同士の非常に密な交流を行うことが出来た. * 新たに締結した学術交流協定に基づく交流に関する意見交換を行うことが出来た. 3 フォトアルバム EPFL 概要説明時の様子(記念品交換) ETH 概要説明の様子 研究室見学の様子(EPFL) 研究室見学の様子 研究室見学の様子(EPFL) 研究室見学の様子(ETH) 4 (別紙資料 1) 参加者 No. 氏名 Affiliation Position Gender 1 内山 勝 工学研究科長(航空宇宙工学専攻) Professor m 2 中島美樹子 国際交流室 (機械システムデザイン工学専攻) Professor f 3 森谷祐一 国際交流室 Senior Assistant Professor m 4 小松 誠 研究協力室長 Head Official m 5 熊谷文浩 総務課庶務係主任 Chief Official m 6 菅原侑子 マテリアル開発系事務室教務担当 Official f 7 石田秀明 情報科学研究科事務長 Director m 8 江口聡美 情報科学研究科会計係 Official f 9 吉田賢史 電気・通信工学専攻末松研 D2 m 10 三宅将弘 材料システム工学専攻粉川研 D1 m 11 二瓶晴哉 機械知能航空工学科高橋(弘)研 4 m 12 廣畑有人 材料科学総合学科 4 m 13 白井良和 機械知能航空工学科 4 m 14 馬場史織 化学・バイオ工学科 3 f 15 濱邊友理 化学・バイオ工学科 3 f 16 松田詩穂 化学・バイオ工学科 3 f 17 加藤 彩 化学・バイオ工学科 3 f 18 濵本悠吾 材料科学総合学科 2 m 19 中村拓磨 機械知能航空工学科 2 m 20 花江才門 機械知能航空工学科 1 m 21 木村 隆 材料科学総合学科 1 m 22 高 野 建築・社会環境工学科 1 m 5 (別紙資料 2) 研修実施までの流れ 訪問団の構成は,工学研究科研究科長 内山 勝教授を団長として,学生 14 名,教職 員 8 名の総勢 22 名であった.研修実施までの流れは下記の通りである. 6 月 15 日 7月5日 7 月 15 日 募集開始 参加学生の選抜 参加学生の第 1 回ミーティング ・ 研修概要,日程の説明 ・ 班分け(A,B 班)および班長の決定 ・ 事前調査事項,プレゼンテーション内容の振り分け 本研修では,学部生を中心とした構成であるが,博士後期課程学生 2 名に参加をして もらい,班長,副班長として学部生の指導(事前調査やプレゼンテーションの準備,な らびに現地での引率等)をお願いすることとした. 事前調査内容: A 班: EPFL およびスイスについて B 班: ETH およびスイス周辺諸国について 9月1日 研修説明会 研修の目的と意義,旅程詳細等について説明を行い,研修内容詳細を 周知した.また,参加者間の顔合わせを行った. 9月1日 事前調査・プレゼンテーションの発表会 各班事に調査結果報告ならびに現地でのプレゼンテーション内容を全 員の前で発表 9 月 12 日 出発 6 国際工学研修 報告書 電気・通信工学専攻 国際会議で海外へ数回行くことがあり,海外の大 学の先生,学生あるいは企業の方と話すことがあっ た.私が普段日本で生活する上で聞くことの無いよ うな発想や表現をする.海外の人は,普段どのよう な環境で勉強,研究,仕事をしているのか,興味が わいてきた.しかし,国際会議で発表するだけでは, 個人的に大学や企業の見学をすることは難しい.さ てどうするか? 今回,この研修に参加した 1 つのき っかけである. 結論から言うと,その目的はおよそ達成できたと 思う.2 つの大学で複数の研究室,また 2 つの企業 の現場を見学した.専門分野を超えて見学すること で,研究に対する情熱,意想の高さを感じた.それ と同時に東北大学の強みを再認識した.気候や風土, 建物は海外には負けるが,東北大学の研究設備の充 実さは明らかに何倍も勝っている.しかし,その設 備をうまく使いこなせていないのも事実である.海 外の大学,企業を見学することで,今回改めて危機 感を強めた.今後,より一層自分の研究を頑張って いかねばという高い意識を持った. さて,今回私が総隊長の任務を兼ねることになり ましたが,1 人になるような人がいないかなど,い ろいろと心配しました.しかし参加した皆はコミュ ニケーション能力が高く快活で,そのような心配な 無用でした.むしろ逆に私の方が皆に気を遣われて いたのかもしれません.総隊長だからといって私が 取り仕切ることなく,A 班,B 班の垣根を越えて学 生全員が1つにまとまれたことは正直予想外で,こ のようなまとまり方もあるのかと私にとっても大変 勉強になりました.研究室を離れて若い学部生の皆 と知り合い,海外で研修し,夜は飲みに行っていろ いろと話ができて刺激的でした. このレポートを読んだ君,いろいろな意味で刺激 になり,勉強になることは間違いありません.自分 で体験してみることがいちばんよく身にしみる.こ のような機会はなかなか無いので,ぜひ参加してみ て下さい. 謝辞 研修中はもちろん,事前準備から事後の事務処理ま でお世話になりました国際交流室の中島先生,森谷 先生をはじめとするスタッフの皆様に深謝します. 7 DC2 吉田 賢史 写真 1: 慣れない英語での発表.途中つまず きは多かったですが,意味は伝わっていたよ うです.発表練習の重要さを痛感. 写真 2: EPFL.スイスのローザンヌにある大 学.湖の畔にあり,大変環境の良い場所で研 究に励むことができる. 写真 3: チューリヒ市街.昔の建物や教会も 多く,散策に最適.ドイツ語圏だが英語も通 じる.治安も悪くない(が油断は×). 学生国際工学研修(スイス研修)報告書 材料システム工学専攻 博士後期課程 1 年 三宅将弘 この研修プログラムに参加させて頂くのは今回で 2 回目であった。以前の研修に参加し たことで、国際交流の重要性や国際感覚の必要性を実感し、交換留学を行うきっかけとな った。また、研修および留学で出会った先生方や友人達は一生の財産であり、人と人との つながりの重要性を実感していた。本研修では、様々な研究分野の研究者および学生に出 会えるため、専門分野を超えた幅広い人脈形成ができるばかりでなく、融合領域の研究分 野に挑戦できる可能性、多面的な物の見方や視野の拡大および、意識の向上につながると 信じ、再び参加させて頂いた。 今回のスイス研修は、研修に行くまでの 2 ヶ月程度の準備期間および、実際のスイスに おける 1 週間の研修の 2 つで構成されており、両者ともに私にとって貴重な体験となり、 非常に実りのある研修であった。 リーダーとしての仕事 本研修では、研修先で本学学生が英語でプレゼンテーションを行うため、事前に多大な 準備が必要であり、リーダーとしてグループをまとめる力も重要になると考えていた。私 は B グループのリーダーを務めさせていただいたが、準備期間におけるリーダーとしての 役割について色々と勉強することができ、非常にありがたく思っている。グループリーダ ーとして、状況に応じた的確な指示をグループに与え、グループを円滑に動かすためのス キルやリーダーの役割を学ぶ良い機会となった。自分はグループの調和を整え、あまり前 に出すぎずできるだけ各班員が自律的に動いてもらえるようなグループを作りたいと思い ながら 2 ヶ月の準備期間を過ごしたが、素晴らしい班員に恵まれ、最終的にはまとまりの あるチームが作れたのではないかと思っている。リーダーシップとは何なのか、とても良 いヒントと経験が得られたのが今回の研修の大きな糧の 1 つである。 スイスでの研修 本研修では、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)およびチューリッヒ校(ETH) を訪問し、学生相互交流や研究室訪問を行った。また、RUAG SPACE 社および ABB 社を訪 問し、航空宇宙産業やタービン製作現場を見学した。スイス滞在中は、毎日、新鮮な体験 の連続で、密度の濃い時間を過ごすことが出来た。正直なところ、寝る間も惜しいくらい の日々であった。スイス滞在中に、特に学びになった部分を以下にまとめたい。 ○スイスの大学教育および研究環境 スイスにおける大学入学のシステムが日本と大きく異なっていた点が強く印象に残って いる。スイスでは、大学入学試験を課さず、志望するすべての人に対して入学を受け入れ る一方で、セメスター末の試験に二度落ちると、強制退学させられるという厳しい側面も 持っている。また、世界各国からの留学生を平等に受け入れているという点も印象に残っ た。これは永世中立国としてのスイスの特徴であると感じた。 また、研究環境は非常に充実していると感じた。例えば、スイスでは助教が研究室を持 てるチャンスが多々あるという。欧米でもこの様なケースはあるが、スイスではより一般 的であるそうで、優秀な人材を育てるシステムが確立していると感じた。また、大学およ び企業で働く研究者の労働賃金が高く、生活水準が非常に高い点も印象に残っている。 ○スイスでの交流 現地の学生および教員との交流もまた貴重な体験となった。お互いの価値観について語 8 り合うことができ、勉強、研究、生活・労働環境、プライベートな話などについて会話を 行っているだけで、様々な「気づき」が得られた。自分と異なるバックグランドを持つ人々 と交流することは、自分がまた一歩大きく成長できる貴重な機会であると再認識できたと 同時に、今後も国際的な交流の機会を求めていきたいと感じた。 まとめ このように、常に広い視野を持とうとすること、様々な人とのつながりおよび、コミュ ニケーション能力の向上は今後の実社会では必要不可欠であり、海外に視野を向ける良い 機会を提供して頂いた本研修は私にとって非常に有益であった。研修で得られた知識や人 と人とのつながりを大切にし、今後の学生生活に活かしていきたい。最後に、本研修を企 画・引率して下さった内山先生、中島先生、森谷先生をはじめとする教職員の皆様、訪問 先の大学および企業において温かく迎えて下さった皆様、そして研修を楽しく盛り上げて くれた参加メンバーの皆様に深く感謝申し上げます。 スイス研修を終えて 機械知能航空工学科4年 二瓶晴哉 スイス研修を無事に終えることができ、このレポートを通して今回の研修を振り返って みたいと思う。そこでまず、この研修の目玉でもある二つの大学 EPFL と ETH の訪問で感 じたことを書き、 次に研修全体を通しての感想を書くことにする。 ―EPFL・ETH訪問で感じたこと― EPFLを訪問した時に、午前中私はバイオメカニクスに興味があったので、Intelligent System の研究をしている研究室を訪問した。そこでは、壁に当たらずに浮遊できるロボッ トや木をよけて飛行できる鳥ロボットやコミュニケーションのできる虫ロボットやバッタ のようにジャンプできるバッタロボットなど、生物のメカニズムを解明して、機械に応用 するという研究が行われており、非常に興味を持てた。なぜなら、現在、私は、昆虫の表 面構造を機械に応用し、土の付着を軽減するというバイオミメティクスに関する研究をし ているので、生物から機械へという点で同じアプローチをしているからである。また、様々 なロボットを見せてもらったが、土を相手にするロボットはなかったので、自分の研究が 意義あるものだと感じ、研究に対する意欲が増した。 ETHでの研究室訪問で印象に残っているのは、学部3年生の研修で、何人かのプロジ ェクトグループをつくり、すべて自分達の手でレーシングマシンを1から作ってしまうこ とである。話によると、製作費の1億円を大学側が支給するのではなく、生徒が協賛して くれる企業を探し、企業が出資するらしく、大学の教育のレベルの高さに驚いたのはもち ろん、大学と企業との連携の強さを感じた。また、これはあくまで自分の見解なのだが、 日本の大学は基礎研究が多いが、スイスは実際に手を動かし、ロボットや機械を作製し完 成させるといったように、もうすぐにでも製品化できそうなレベルまで研究を進めるとい った印象を受けた。これは、それぞれの研究が、企業との連携が深く、大学側にも日本以 上に実用性というものが求められているからだと思う。 また、二つの大学とも、多くの人がマスターで終わらずにドクター、ポスドクまで行き、 ドクターの時から給料が多くもらえ、ドクターの研究環境は日本よりも整っていると思え た。そのため、ドクターの数が非常に多く、海外からの留学生の数もとても多いのである。 9 ―研修全体の感想― 研修の一番の思い出は、現地の学生と深い交流ができたことである。EPFL と ETH を訪 問した日は、夕方から学生同士が交流するパーティーがあり、EPFL の時は向こうの学生が 2次会、3次会まで連れて行ってくれ、夜中の 3 時までお互いのことを語り明かした。ETH では異国の地でカラオケをするという珍しい体験をし、2次会のバーでは、赤の他人が混 ざってきて一緒に飲むという外国ならではの体験ができた。私は、お酒がはいったことも あり、積極的にいろんな人と英語で話すことができ、かなり仲良くなった友人も何人かで きた。スイスという外国で仲の良い友人ができたことは貴重なことなので、連絡をとり続 け、大事にしたいと思う。 私は今まで海外に何回か旅行したことがあるが、研修として行った外国は全然違うもの であった。このような現地の学生との深い交流や、大学見学はもちろん、ホテルで皆でス イスの缶ビールを片手にお互いの恋愛話で盛り上がったり、スイスは店が閉まるのが早い ので、自分達だけでまだ営業しているレストランやバーを街中探し回ったりしたことは、 自分にとって初めてで、この研修だからこそ味わえたことだと思う。また、今回参加した メンバーは海外に対する意識が高いので、今やお互いを高めあえる本当に仲の良い仲間に なることができた。 次に私のこれからの展望について書く。私は、この研修に参加する以前から、海外の大 学への留学を考えていた。しかし、海外の学生は自分の研究に対してどのような態度で向 き合っているのか、私は英語で自分の考えをしっかり伝えることができるのかなどの不安 や疑問があり、留学への一歩が踏み出せずにいた。今回の研修で、スイスの学生の研究に 対する姿勢はよくわかり、現地の留学している日本人とも話す機会があり、留学に対する 不安はかなり無くなった。今はむしろ外国の大学で研究をしたく、来年の留学を本気で考 えているところだ。スイスでは、会話はある程度できたのだが、自分から研究に対する質 問をし、自分の考えを伝えることはあまりできなかった。その点で英語力と積極性がまだ まだ足りないと痛感した。これを克服するためにも、これからはもっと外人との交流の場 に参加し、英語力をつけようと考えている。 ―感謝― 最後になりましたが、研修の企画・引率 をしてくださった森谷先生、中島先生は じめとする先生方、職員の方々、また、 集合時間に遅れるなどたくさんの迷惑を かけたにも関わらず終始優しく私の面倒 を見てくださったガイドの今野さん、そ して 10 年後スイスでの再会を約束した メンバーのみんな、この研修が私にとっ て最高の思い出になったのは、皆さんの おかげです。本当にありがとうございま した。 帰国後の成田空港にて(吉田さんを除く) とても1週間やそこらで仲良くなった人達 には見えません(笑) 10 スイス研修を終えて 材料科学総合学科 鈴木研究室 四年 広畑 有人 (はじめに) 今回スイス研修に応募したきっかけは、三つあります。 まず今年の夏にヨーロッパに旅行したいと思ってた時に、研究室の先輩からこの研修の存 在を教えてもらったので観光面での期待がありました。二つ目には、今年自分の研究室に いた留学生の友達を見て、来年自分も海外に出て違った環境の中で生活し、将来の選択肢 の幅を広げるために留学したいと思ったのでこの研修では、向こうの大学や企業がどんな ものなのかを見る事が出来て、留学に対しての語学の勉強のモチベーションをあげること もできるという期待がありました。最後に、スイスにはどういう偶然か一年半程前に所属 していたサークルの演奏旅行で来たことがあったので、今回の行き先がスイスだと聞いて、 自分の中で勝手に運命みたいなものを感じておりました(笑) (事前調査) 自分は B 班に所属していましたが、事前調査は院試に追われていたため、ほとんど参加で きませんでしたので、B 班の皆さんに迷惑をかけてしまったことに対するお詫びの気持ちと、 自分が B 班の集まりに参加出来なかったにも関わらず、暖かいお言葉をかけてくれたこと に対する感謝の気持ちで一杯でした。 (観光) 今回はローザンヌ、ベルン、チューリッヒを観ることが出来ましたが、空気が澄んで、建 物も含めて、素晴らしい景観でした。人の数は日本より少ないにも関わらず、建物が大き かったのでそれも景観を良く見せた要因なのかもしれません。この街のつくりにおいて、 スイスの建築技術のレベルやセンスに驚かされました。この様な所に住んでいれば、日本 とは違った休暇を送ることが出来、心も休まるのではないかと思います。しかし、日本に 比べて理不尽だと思う習慣もありました。例えば買い物の時に、英語を話せない店員さん がいたのですがその人は英語を聞き取ろうとはせず、こちらがドイツ語を話せないことが 分かると相手にしてくれなくなったり、また皆で入った店で、店員さんがあからさまに嫌 な顔をしたりと、日本ではあまり考えられないような点もありました。そういった面も含 めて、スイスの人々の暮らしを垣間見る事が出来たと思います。三宅さんには海外ではも っと理不尽なことがあると聞きましたが、そういった事も含めて自分の中で、海外で一度 生活してみたいという気持ちが強くなりました。 (大学・企業見学) 向こうの大学や企業を観ましたが、やはり最初は大学の建物のつくりの凄さに目が行って 驚いていました。研究室や企業の説明を受けた時、正直な話英語のリスニングについてい くのがやっとの思いで、半分以上は何を話していたのかを理解出来ていませんでした。 ひたすら自分の英語力のなさを痛感させられていました。英語が出来ないという事は自ら 自分の可能性を狭めてしまっているように思われます。日本の外で起こっていることを理 解できないのですから、世界が狭すぎると思うので、今後の英語の勉強にこの悔しさを生 かせればなと思いました。学生との交流では、本当に向こうの人たちに感謝しています。 自分が一生懸命片言の英語を話しているのを、しっかり聞いてくれ、わかりやすく話して くれました。日本人が外国人の話をここまで聞こうとするだろうかと逆に考えさせられま した。 11 (まとめ) 今英語ができないからこそ、1年留学して、自分を追い込んで英語の能力を高める必要性 を強く感じましたし日本人とは違った文化をみたり、違った考えの人と関わることは、必 ず自分の今後の人生において大きな影響を与えると思います。 今回のスイス研修は、留学に対するモチベーションを今までより遥かに高めてくれたと 思います。 研修報告書 機械知能・航空工学科 4 年 川田研究室 白井良和 1.はじめに 私は、海外に行くのが初めてであった。ヨーロッパ圏に属するスイスは、アジア圏とは 様々な面で異なることが事前調査で分かったため、異文化を肌で感じることができると、 研修前は本当に楽しみであった。実際に研修中は、日本と異なる風景、文化に触れること ができ、驚きと感動の初体験の連続であった。そして、将来的に海外でぜひ活躍したいと 思うようになり、英語力向上の必要性を再認識することができた。 2.印象に残ったこと 2.1 海外大学・企業を見学して 今回の研修では、スイス連邦工科大学のローザンヌ校(EPFL)とチューリッヒ校(ETH) を訪問した。どちらの学校も大変きれいに整備されており、また設備も充実していた。交 流した学生が、博士課程の学生が多かったせいもあって、スイス出身でない学生も多かっ た。例えば、EPFL では学生の 45%が外国人留学生(博士課程の学生は 68%が外国人留学生) だそうだ。日本の大学では、留学生は圧倒的に少数であり、国際化が進んでいると感じた。 また、スイスには、地域によりドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の 4 つ の公用語がある。しかし、学生はみな英語を話し、英語で授業を受ける。英語と個々人の 母国語の 2 ヶ国語を流暢に用い、さらにスイスの公用語も使いこなすスイスの学生を思う と、私の英語の稚拙さは本当に恥ずかしいと感じた。さらに、EPFL 訪問時には、大学構内 にあるバーでお酒を飲みながら、学生と交流をした。大学構内に、バーがあるとは想像も しておらず、驚いた。日本ではなかなか考えにくいと思った。学生はもちろん、現地日本 人の先生、学生ともお話をする機会に恵まれ、アルコールのおかげもあって、楽しく会話 をすることができた。コミュニケーションの場として、大学構内にアルコールを飲むこと のできる場があるというのはうらやましいと感じたし、良いと思った。 企業見学は、宇宙開発を行う RUAG とエンジニアリングメーカーである ABB という会社 を見学させていただいた。RUAG の見学では、特に火星探査用ロボットの開発が印象的で あった。そこでは大学生も一緒に研究開発を行っており、研究室で実験を重ねるだけの私 にとっては、企業と連携して研究を行うのも魅力的に感じた。研究の幅も広がるだろうし、 また企業に就職したときに、スムーズに会社で働けるとも思う。ABB では、工場を見学さ せていただいたが、身の回りの工業製品がどのように作られているのかが、わかった。コ ンピュータで制御された作業機械が、高速で次々と製品を加工していく様は、衝撃的であ った。日本国内の企業もほとんど見学したこともない私にとっては、企業見学は大変勉強 になり、将来の就職先を考え始める良い機会となった。 12 2.2 食文化 スイスでは、主食はほとんどパンまたはパスタであり、野菜はほとんど食べない。1 メー トルもあるソーセージ、ワインの入った濃厚なチーズフォンデュ、アツアツのラクレット、 山羊のチーズ、ウサギの肉料理など、スイスの料理を堪能することができた。しかし、毎 日主食にご飯と野菜を食べることに慣れきった貧弱な私の体は、最後までスイスの食生活 に適応できず、研修期間中は常におなかの調子が悪かった。機内食に関しても同様で、野 菜がなく残念に思えた。帰国後、某牛丼屋の味噌汁を飲んだ瞬間、やはり和食が最も自分 に合っていると感じた。そして、おなかの調子はすぐに回復した。 2.3 風景 伝統的な西洋様式の建物が本当に美しかった。特に、街自体が世界遺産である首都ベル ンの旧市街にある、大聖堂のステンドグラスには心を打たれた。大変神秘的で、日本では 絶対に見ることのできない芸術だと思った。また、街を歩いていると、いたるところで日 本車、そしてその広告を見つけることができた。遠い海外の地でも日本の企業が活躍して いるとともに、日本の技術力が世界でも評価されていることを実際に知ることができ、う れしい気持ちになった。さらに、日本では少し歩けばどこにでもコンビニエンスストアを 見つけることができるが、スイスにはコンビニエンスストアがなかった。実際、軽食が食 べたくなっても、お店が閉まっているため買うことができなった。いかに、日本の暮らし が便利で快適なものかを理解した。帰りの飛行機では、うっすらではあるが、オーロラを 見ることもできた。 3.英語とこれから 自分自身の英語力は、海外でコミュニケーションをとるには不十分であった。それを自 分で実体験の中で理解できたことが、本研修の一番の収穫であったといえるだろう。初め は、相手の話していることを聞きとることで精一杯で、どうしても聞く側・受け身になっ てしまい、会話のキャッチボールができなかった。ただ、日を重ね、英語で交流していく につれて、だんだんと慣れてきて、少しずつ自分の意見も話せるようになった。これから も、日々の研究室の生活の中で、留学生との英会話、英語の勉強をしながら、英語力を伸 ばしていきたいと強く思った。そして、国際学会の参加、海外のより優れた研究機関で最 先端の研究、海外インターンシップ、ダブルディグリーなどによる交換留学など、様々な 形で大学院進学以降、国際交流にチャレンジしていきたい。本研修は、将来の海外進出へ の思いを強める素晴らしい機会であった。 4.感想 英語力向上や留学に大変高い意識を持っている本研修参加学生と友達になることができ、 本当に楽しかったし、良い刺激を受けた。また、異文化に触れることにより、新たな価値 観が生まれ、自分の成長にもつながった気がする。引率していただいた先生方、職員の皆 様、そして東北海外旅行の今野さん、大変貴重な経験をさせていただき、本当にありがと うございました。 スイス研修に参加して 化学・バイオ工学科3年 馬場史織 (1) 今回の研修で得られたこと 今回の研修では、スイスを代表する工科大学に訪問することができ、そこで研究内容のプ レゼンを聞いたり研究室を訪れたり学生と交流することができました。それらの経験は私 にとってとても貴重なもので、沢山のことを得られたと思います。特に、自分と同じよう に大学で工学を学んでいる学生たちとの交流は大きな刺激となりました。大学ランキング 13 で上位に入るような大学の学生にも関わらず彼らは気さくで私たち日本の学生と何ら変わ らない様子でした。また、研究室の訪問では、最先端の研究をしているところも多くあり、 とても興味深かったです。実際に私たちに研究内容を体験させてくれた研究室もあり、貴 重な経験を得ることができました。 (2) 現地調査や事前・事後調査でわかったこと 今まで、スイスという国をもちろん知ってはいましたが、特別にこういう国だ、というよ うなイメージは持っていませんでした。しかし、今回訪問するにあたって事前調査をし、 沢山のことがわかりました。例えば、日本のように資源が少ないなかで発展してきた国だ ということや自然に恵まれていること、各地域によって話されている言語が異なることな どです。実際に行ってみて強く実感したのは本当にフランス語圏はフランス語、ドイツ語 圏はドイツ語を話すのだなあということです。行く前まではもう少し英語がメインだと思 っていましたが、標識や看板やレストランのメニューまでフランス語、ドイツ語なのには とても驚きました。日本の中でこのように地域によって違う言語を話すことなど想像でき ません。やはり、それぞれの地域の人の英語も思ったより訛りがあるのだとわかりました。 他には、自然が写真で見る何倍も豊かだと思いました。特別な観光地に行かずとも、朝ホ テルの周りを散歩したり、電車に乗っているだけで美しい湖や山々を眺めることができま した。街並みも、古い建物がそのまま残っている場所が多かったのが印象的でした。 (3) 感想 今回の研修は、とても充実して楽しいものでした。現地にも友人ができ、もちろん東北大 学の学生とも交流を深めることができました。そして、楽しいだけでなく、所々で自分の 英語が通じなかったり、研究内容のプレゼンが聞き取れなかったりと悔しい場面がありま した。また、一緒に参加した学生には英語を流暢に話せる人もいて、私ももっと英語の勉 強を頑張らなくては、と思わせてくれました。東北大学にも良いところは沢山ありますが、 海外の大学にも良いところは沢山あります。今現在は特に留学の予定はありませんが、も しその気になったらいつでも出ていけるような自分でありたいと思います。 (4) その他 今回の研修は本当に意義深く、参加して本当に良かったと思います。 今回の研修でお世話してくれた皆様、本当にありがとうございました。 14 研修報告書 濱邊友理 私が今回のスイスへの研修へ参加した理由は、海外への留学に興味があるため、海外の 大学の様子を実際に見てみたかったためです。EPFL と ETH の施設を見学し、そこの学生 と交流できたことで海外で学ぶことのモチベーションが上がりました。また現地の世界遺 産や町を見てスイスの文化を垣間見ることができ、大変興味深かったです。 EPFL, ETH いずれの大学も交流したのは大学院生、特にドクターの学生でしたが、 ドクターに進むことに関する考え方の違いに驚きました。日本の理系学生の大部分は大学 院の前期課程までは進学しますが、後期課程まで進む人はあまりいません。自分自身もド クターへ進む予定はないため、EPFL の学生に何故ドクターへ進学することにしたのか尋ね てみました。すると「たまたまそういう機会があって、他にやりたいこともなかったし、 研究が出来るならいいかなと思った」という答えが返ってきてとても意外でした。後から スイスは学生が勉強・研究に集中できるような制度が整っていると知り、そのような環境 を羨ましく思いました。また現地の学生との交流で聞いたことなどを他の研修参加者と話 し、そこで更に日本の大学や研究、留学や進路について意見交換することができ、とても いい刺激になりました。 また英語の必要性を改めて実感しました。今まで私が接してきた外国人は大体が アメリカ人だったので、彼らの言っていることを聞きとるのはさほど苦労しませんでした。 しかし今回現地で会った人々と話してみると、それぞれの母国語によってアクセントやイ ントネーションが異なり聞き取りづらかった印象があります。以前英会話教室に通ったと きのリスニングのクラスで様々な国の人の英語のイントネーションを聞き、同じ英語なの に国によってだいぶ違うんだなぁと感じてはいましたが、いざその人たちと会話するとな るとかなり戸惑いました。また、自分の思っていることを相手にうまく伝えることも難し く感じました。相手が自分の英語を聞き取れなかったのか、聞き取れてもこちらの語彙選 択が不適切だったのか、中々言いたいことが通じないことがあり、世界中で人と交流する にはもっと英語の勉強をしなければ、と強く感じました。 今回この国際工学研修で事前調査を含めいろんな人と意見交換することで自分の 視野が広くなり、とてもよい経験をすることができました。研修を通して見たこと、感じ たこと、考えたことをうまく活かしていけたらと思います。 研修報告書 化学・バイオ工学科 B3 松田 詩穂 2 ケ月間もあった夏休みも終盤にさしかかって、今年の夏を振り返ってみると、工学研修 に参加して本当に良かったと心から思います。かねてから行ってみたいと思っていたヨー ロッパに足を踏み入れる事ができ、写真や映像でしか見たことないような風景を実際に見 る事ができてとても感動しました。現地の学生と交流しスイスの雄大な自然やノスタルジ ックな町並み満喫し、現地に滞在したのは約 5 日間という短い時間でしたが、とても有意 義で刺激的で密度の濃い時間を過ごすことができました。実際、帰国してから何度自分で 収めた写真を見返したか分かりません…。 事前調査からスイスは、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタ インの 5 カ国に囲まれていて様々な言葉や文化が入り混じっていることは頭に入っていた 15 のですが、フランス語圏のモントルー、ローザンヌとドイツ語圏のチューリッヒに行って みてその違いの大きさに驚きました。日本は島国で日本以外の文化が混じることはほとん どないので、同じ国なのに話す言語や看板の表記、料理、街の雰囲気が全く異なるのはす ごく違和感がありました。また、私の勝手なイメージで、ヨーロッパの人たちはみんな英 語を話せると思っていたのですが、お店で買い物しているとドイツ語で話しかけられたり、 駅の反対口に行きたいのに始発の電車時刻を教えられたり、チーズ&ミートフォンデュの食 べ方が理解できなかったりして少し困ってしまったこともありました。チーズフォンデュ に関しては、外国人がしゃぶしゃぶの食べ方が分からないのと同じだと思い、今度外国の 方がしゃぶしゃぶを食べに来たら優しく教えてあげようと思いました(バイト先がしゃぶし ゃぶ屋さんなので…)。今回の体験で英語を話せることは必須ですが、万能ではないという ことを改めて感じる事ができました。 今回の研修で私一番印象に残っているのはスイスの学生との交流です。みんな驚くほど 友好的でスーツを着た異質な日本人を温かく迎えいれてくれました。私は英語が得意では ないので、研修の前はスイスに行く楽しみよりも英語が通じるのかという不安の方が大き かったのですが、みんな私の拙い英語を頑張って聞き取って優しく返してくれて、とても 助かりました。みんなジェントルで、普段工学部で女の子として扱われる事が少ないので 新鮮な気持ちでした。またアルコールも入って、普段なら日本語→英語と頭の中で翻訳し てからでないと口にしないのが、何も考えずに英語を口にしている自分にびっくりしまし た。二次会や三次会にも行き、仲が深まっていくにつれて、コミュニケーションを取るツ ールとして、英語はやはり重要だと再確認しました。スイスで毎日胃薬にお世話になると は思っていませんでしたが、現地の人しか知らないような所に飲み連れて行ってもらえた り、さよならを言うのが嫌でばか騒ぎしたり、普通の旅行では経験できないことを経験で きて、とてもいい思い出になりました。研修で感じた英語の大切さを忘れずに、これから 英語の勉強に励んでいきたいと思います。 最後に、このような素晴らしい経験の場を与えてくれた皆さんと、たくさん迷惑をかけ てしまいましたが最後まで楽しく、仲良く行動してくれた研修メンバーに感謝いたします。 本当にありがとうございました。 スイス工学研修 報告書 化学・バイオ工学科 B2 加藤 彩 この研修があることを知ったのは、私が 1 年の ことです。友人からとても楽しいプログラムがあ るという話を聞き、詳しく聞くうちにとても興味 がわいてきました。2 年生こそは!と思ったので すが、予定があり参加できませんでした。そして、 今年。2 年越しの思いがやっと叶い、とても楽し みに研修を迎えました。行くのであればただ行っ てもおもしろくないと思い、2 つの目標を立てま した。 一つは、英語を好きになること。私は英語が得 意ではありません。英語でコミュニケーションを とれるようになりたいとは思っていましたが、今まで特別な努力を行ってきませんでした。 16 人間、好きなものには努力できるものです。まずは英語を好きになろうと決めました。元 来、人と接することが好きな性格なため、英語で交流するこのプログラムは私にとってと ても実のある経験となりました。スイスの学生はとても優しく分かりやすい英語で会話し てくれましたが、自分の英語の語彙力のなさ、コミュニケーション能力のなさをとても悔 しく思いました。もっといろいろな話をしたい、聞きたい、そして言いたいことを正確に 伝えたいという思いが強く残りました。1 週間という短い期間でしたが、生活する上で英語 に直接触れたことで英語への抵抗が少なくなりました。日本に帰ってからは、この経験を 無駄にしないよう毎日 10 分でもいいから英語に触れることを目標としています。 もう一つは、研究室に入る前に工学部生としてのモチベーションを上げることです。大 学入学当時は、研究者になりたいという目標を糧に勉強をしていました。しかし、何の研 究をしたいの、自分に合う分野は何なのかを考えるとどんどん深みにはまっていき、本当 に研究者になれるのだろうかという不安でいっぱいでした。スイスの大学ではすごく実践 的な研究が進められており、いま研究している事が世の中のどのような事につながってい るのかが明確でした。日本の大学ではそうはいかないと思います。しかし、逆を言えば、 日本では世の中に役立つ技術の基礎を学ぶ事を重要視しているのでしょう。私はまだ専門 分野をまなび始めたばかりで基礎知識す らきちんと身についていません。しっか りと基礎をたたきこんでから、将来は世 界を回って多くの知識を得たいと思いま した。 このような貴重な体験をさせていただ けた、このプログラム、そして先生方に は大変感謝しております。ありがとうご ざいました。 スイス研修を終えて 材料科学総合学科 B2 年 濵本 悠吾 ・初めに 今回のスイス研修で得られた経験は、自分の人生に対して刺激的で劇的な影響を与えて くれました。初めての海外ということもあり、色々不安もありましたが、行くことが出来 て本当に良かった。この機会を作って頂き、旅行中もお世話をして頂いた先生方、添乗員 の方には本当に感謝しています。ありがとうございました。 ・研修について ①大学 今回の研修では、EPFL と ETH の二校を訪問しました。EPFL はローザンヌの中心地より少 し離れていたこともあって、自然豊かで、湖も見れるとても綺麗で広大なキャンパスでし た。建物も奇抜で、ラーニングセンターの異様さには度肝を抜かれました。建物の中に坂 があったり、クッションが転がっていたり、見晴らしも良く清潔でとても興味深かったで 17 す。一方、ETH はチューリッヒの中心地のすぐ横にあり、街の雰囲気と同調していたイメー ジを受けました。また、両方のキャンパスの中にはラウンジバーがあり、夜までお酒を楽 しみながらゆったり出来る場所があったことにも驚きました。 両方の大学の学生、今回研修に行ったのがスイスの大学の夏季休業中だったために話を したのは PhD の方ばかりでしたが、全体として大らかで優しく、それでいてモチベーショ ンの高い人がたくさんいたように思いました。自分の拙い英単語の羅列の聞きにくい英語 を熱心に聞いてくれたことには嬉しく思いましたし、終始楽しく話が出来たことに感動す ら覚えました。ETH では、学部生がスポンサーを募り一億円規模のプロジェクトに挑んでい て大変驚きました。本格的なヨットレースやカーレースに半年ほどかけて準備し、取り組 む熱心さと実行力には圧巻でした。研究内容は今回聞いたのはほとんど、ロボットに関す ることが多かったように思いましたが、生物的な視点、認知心理学的な視点、宇宙的な視 点と、それぞれちがったアプローチの仕方で研究をされていて新鮮でとても興味深かった です。 ②スイスの街 今回訪れたのはモントルー、ローザンヌ、ベルン、チューリッヒでした。モントルーは 観光地ということもあり、湖の風景や街並みが美しく、特にスイス初日のバスからみた夜 景は息をのむほどの美しさでした。ローザンヌはあまり探検する時間がなかったのですが、 たまたま、夜に EPFL からの帰りの電車で、EPFL で知り合った日本人の学生の方に会い、案 内していただくことが出来ました。スイスで一、二位を争うチーズフォンデュウのお店、 夜 10 時以降は人の声で時刻を知らせる教会、「どんべい」を 500 円で売っている日本食屋 さんなど色々案内していただきました。街並みは、本で見た中世のヨーロッパを思わせる ようで、石畳の道が続き、建物はごつごつしていました。高台から見下ろした夜景がとて も綺麗で素敵でした。ベルンは旧市街が世界遺産になっており、趣のある街並みでした。 歴史ある時計塔や教会は荘厳で、建物自体も古そうな感じのものばかりでしたが、店は最 新のブランドのお店が並んでいたり、マクドナルドが入っていたり、路面電車が右往左往 していたりしました。古きを残し、新しいものを取り入れているところにベルンの街の良 さがあるように感じました。チューリッヒは他の街とは違って最新ブランドの店が立ち並 び、人や車の交通量が多くとてもせわしなく感じました。しかし、川が街の中心地を通っ ていて、駅から少し離れた所には白鳥や鴨のいる湖あり、落ち着いた、ゆったりとした心 安らぐ場所があって素敵でした。 ・まとめ 環境先進国として有名なスイスですが、あまり環境に対して神経質にしているようには 思えませんでした。車の交通量は多く、歩きタバコをしている人も多々見受けられました。 信号無視をする人も結構いましたし、愛想の悪い店員さんもいましたが、人が横断歩道を 渡ろうとしていると、必ず車は止まって先に人を行かせてくれます。良いところも悪いと ころも、スイスと日本との違いについて自分の目で見て感じることが出来て本当に良かっ たです。 何よりも、この研修で色々なキラキラした人たちと出会い、話し、刺激を受けたことが 一番の宝だと思います。将来の自分に対する夢、今の自分に対する目標を考える良い機会 になりましたし、それに向けてのやる気もわきました。色々な話を聞いて、これからの選 択肢も増えましたし、自信も行く前と比べたらついたと思います。英語ぐらい話せないと どうしようもないことも痛感しました。研究のプレゼンを聞いているときに、良く理解出 来ず、質問もぱっと出てこなかったことに、もったいないことをしたと後悔しています。 この研修、一週間ではあまり成長出来なかったかもしれませんが、得たものを糧に、これ から一生懸命にコツコツ頑張っていきたいです。ハートは熱く、頭はクールに、理想に向 かって今出来ることをしっかりやろうと思います。 18 学生国際工学研修報告 工学部機械知能航空学科 学部2年 中村拓磨 スイスの大学の優れた点を日本の大学と比較して述べる。大学のシステムは初頭教育以 上に各国により制度がことなり、教育制度を議論する上では意義のある点であると考える。 私がスイスの大学が日本の大学と比べ優れていると述べる根拠は3つある。研究内容、大 学を通す金、そして学生が得られるものの幅である。 まず、スイスの研究はより実用化を意識し、同時に研究のレベルも世界最高レベルであ る。訪問した研究室のほぼ全てで病院や企業と連携しており実際に病院や企業が求められ ているものを作る。病院や企業が金を出すから研究がスムーズに進む。という実用化には 非常に効率の良いシステムをとっており、実際私も研究を始めてから実際に社会に出るま でに半年もかかっていない製品を多く見た。工学部の意義を考えても、実用化されるもの が多いということは評価に値する。また、実用化を重視している印象を受けた一方、研究 の内容も日本やアメリカに匹敵するハイレベルなものであった。自動的に高度や方向を修 正する飛行ロボット、壁や別のロボットを認識し衝突をさけて移動するロボットなどは非 常に高性能なものであった。研究のレベルがほぼ同じである以上、より実用化が前面に出 てきているスイスの大学の方が私には優秀に映った。 次に、大学の学費は日本よりも安く、奨学金や給料などは日本よりも高い額である。ス イスの大学では1セメスターの学費が日本円で10万円ほどであり日本の国立大学の半分 ほどである。奨学金の制度も優れており、日本では返却不必要の奨学金などは留学する学 生やかなり経済的に厳しい学生にしか渡されないが、スイスでは返却不要の奨学金も普及 している。さらに、ドクターの学生は社会的には学生という立場ではなくなり給料をもら う立場となる。この給料は日本のTAなどでもらう額とは異なり、十分に独立して生きて いける額がもらえる。最初の年で 50.000$ほどもらったという学生もいた。また、学費がそ もそも安いので自分でアルバイトをして学部の学費を全額払いながら卒業した学生もいた。 学生に課される仕事がほぼ同じであることを考えると、手に入る金が多く支払う金が少な いスイスの大学の方がよりよい環境にいると言える。 最後に、スイスの大学で養うことのできる国際性と独立精神は日本の大学との最大の差 である。ETH、EPFLともに国外からの教授は4割を超え、国外から留学している大 学院生はマスターで35%、ドクターで6割にのぼる。東北大学工学部では国外の教授は 4%ほどで留学生も10%にも満たない。それ以上に日本での海外の学生や教授を受け入 れる態勢は整っていない。スイスではマスター、ドクター共に授業はほぼ全て英語になり、 大学の敷地内では英語のみで生活できる。スイスが日本と同じく英語以外の言語が第一言 語である国であることを考えると、日本の大学の努力不足であると言える。また、学部生 の時点でスポンサーがつき、学生達専用に研究室が与えられ、その環境で卒業研究を行う。 私の訪問した研究室では学部生がフルカーボンのハイブリットカーを作成し、走行試験や 耐久試験を行っていた。日本では学部生だけでこのような研究をするのはほぼ不可能であ る。学生が自分たちの決定で行えることの幅の違いは歴然である。異なる国の学生が集ま り、学生たち自身が考えて学んでいく大学機関は、自分たちの価値観だけに満足し、怠慢 な学生生活を送る日本のシステムとは比べ物にならない。 以上に述べた理由より、私はスイスの大学のシステムは日本の大学システムよりはるか に優れていると考える。実用化が全てではないが、日本の大学も工学部の意義をもう一度 考えなおす時であり、教育機関へかける金も重要視するべきである。それ以上に大学の意 識はより外に向けられるべきであり、他国のシステムから学ぶことは多い。お金と時間を 浪費し仕事が得られないと言われる日本のドクターの制度がこのままなら、日本の研究者 はこの先どうなっていくだろうか?研究職から人は離れ、優秀な人間は国外に流れ日本は 19 二流国家に転落するだろう。私は日本の制度を作り直す必要があると考える。 学生国際工学研修報告 材料科学総合学科 1. 1年 木村 隆 今回の研修で得られたこと スイスの名門大学 EPFL と ETH を見学し、研究内容について説明していただき多くの ことを感じました。学部一年という工学的専門的な知識もほとんどない僕にもわかり やすいように両校の学生が説明してくれました。EPFL で僕は、バイオテクノロジーと 最新の太陽光発電を研究している研究室を見学に行きました。太陽光発電の研究はと ても興味深いものでした。どのような点が興味深いかと言うと、今までのように発電 盤にケイ素を用いるのではなく、チタンを材料に取り入れ、今までの物より価格をか なり抑えることができるということです。それだけではなくチタンを取りいれること で曇りの日も晴れの日に劣らないぐらい安定的に発電ができるというシステムになっ ていました。価格と天気の両面の欠点を埋めており実用化に向けて先に進んでいるな と思いました。自分にとってこれを知った時には、本当に驚きでした。ETH では、リ ハビリ工学やロボット工学についての説明を受けました。ETH で強く感じたのは、ロ ボットの研究に重きを置いており、階段を上ったり障害物をこえたり、いかなるよう に動けば、ロボットの消費エネルギーを抑えることができるかなど様々な研究が行わ れていました。でも僕が一番感じたのは、研究している一個人が本当にやりたい研究 をやっているなということです。研究に自由さがあり、やりたい研究ができるという 点で、本当に素晴らしい学校だなと思いました。ちなみに得られたことというのは、 このように色々なことが知れたことです。 2. 現地調査や事前、事後調査でわかったこと スイスには決して多くの資源がないという点で、日本に似ているということは事前調 査でわかっていたのですが、現地に行くと今回訪問した両校は最近研究成果において 急成長を遂げているということです。実績も驚くほどに伸びています。僕が感じたの は、両校とも海外からの生徒の受け入れ体制がしっかりしており、両校は世界から多 くの優秀な生徒を取り入れていることにあると思います。 3. 感想 今後日本の大学で研究するのもいいと思うのですが、ETH のように自由な研究体制が 採られている学校もいいなと思いました。海外の生徒と一緒に研究することで研究に も視野を広げることができると思いますし、刺激をもらいつつ新たなアイデアも生ま れやすい環境であると思います。今回の研修を通して一緒に研修に行かれた方だけで なく、今回の研修で出会った大学の生徒との交流を持続させさらに良好な関係を一生 続けていきたいと思います。本当に今回の研修に参加して良かったですし、将来留学 を視野にいれているので、ますます英語また他の言語にも力を入れこれからも頑張っ ていきたいと思います。 20 EPFL での一枚 スイスへの国際工学研修 機械知能・航空工学科 1 年 花江 才門 私が今回スイスへの国際工学研修に参加しようと思った理由は二つある。一つめは英語 でのプレゼン発表であり、これは英語での発信能力を高めることができるという点で非常 に魅力的であった。二つ目はヨーロッパの大学の見学であり、ヨーロッパの大学でどのよ うな授業や研究が行われているかを実際に見ることができ、海外留学を含めた進路を考え る上で貴重な経験となるからである。 実際にプレゼン発表をしてみると、自分の担当箇所では反応が鈍く失敗してしまったよ うに感じた。おそらくこれはプレゼン発表そのものと英語での発表そのものにあまり慣れ ていないためで、そういった今後の課題を見つけられたという意味で英語でのプレゼン発 表は非常に有意義であったと感じる。 ヨーロッパの大学の見学という点においても得るものは多かった。今回はスイス連邦工 科大学ローザンヌ校(EPFL)とスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)の二つを見学した。 スイスでは国立の大学はこの二校のみで、あとは州立大学のみである。そもそもスイスの 教育制度は日本とは大きく異なり、大学進学率は低く抑えられている。また入試はなく、 基本的には高卒であれば入学できるが、一年次終了時に試験があり、これに合格できなけ れば二度と同じ学問を学べなくなる。ETH の場合、およそ三分の二がこの試験を突破する という。また生活費は高いものの学費は安く、Ph.D.課程に至っては学費がなく逆に生活す るのに十分な給料が出る。 大学の教育に関しては、学部での教育はほぼ現地の言語(EPFL の場合だとフランス語圏 に位置するのでフランス語、ETH はドイツ語圏なのでドイツ語)で行われるが、修士以上 になると英語で教育が行われ、また研究室でも基本的には英語が使われる。そのため、学 部での教育を受けるのであればドイツ語やフランス語を使える必要はなく、現に私が話し たアメリカから留学中の修士課程の学生はドイツ語やフランス語が使えないが全く問題な いと語っていた。 大学組織に関しては EPFL のスペースセンターが興味深かった。スペースセンターの特徴 21 は学内横断組織であって実際の研究は個々の研究室で行われることにある。東北大学でも 学際科学国際高等センターという組織があるが、(例えば宇宙工学のような)単一の領域に ついて学部・研究科を横断し統括するような組織は無いように思われる。スペースセンタ ーのような学内横断組織を設けることは学際領域にある分野の研究の推進に有効な手段で あると考えられるので、今後更に検討する必要性があると感じられる。 スペースセンターのプロジェクトの一つとして、SwissCube というものがあった。 SwissCube とは大きさ 10cm3、重さ 1kg のいわゆる CubeSat と呼ばれるサイズの人工衛星で、 学生プロジェクトとして行われていたものである。このプロジェクトを通して学生は複雑 な工学的問題の解決方法を学ぶことができる、いわゆる問題解決型の教育である。 私が国際工学研修に参加して考えたのが、学部 1・2 年生を対象とした活動参加型の海外 研修があればより留学を考える人が増えるのではないかということであった。おそらく現 在留学を考える人が少ないのは、外国語による教育についていく自信がないからであると 思われる。仮に活動参加型の研修を実施すれば、研修により外国語による教育を受ける自 信が付き、留学を考える人が今まで以上に出てくるのではないかと考える。現在、英語に よる発表などができる機会はこの国際工学研修の他に創造工学研修の海外合同発表会があ るが、英語で教育を受け課題に取り組み、それを発表するような研修はまだないと思われ る。費用などの面で実現は困難であると思われるが、検討の価値はあると思われる。 今回この研修に参加して分かったことは海外で通用するような研究者・技術者になるた めにはまだまだ自身の英語の能力が足りないということであった。特に、自分の考えをう まくまとめて英語で伝えるための語彙や表現力が欠けていると感じた。今回の研修を生か して英語の能力を向上させたいと思う。 今回、この研修に参加できたのはとても幸運なことであったと感じた。最後に、このよ うな素晴らしい研修に参加できたことを、企画してくださった先生方、私たちを案内して くださった EPFL や ETH の皆様、そして研修に参加した他の学生の皆様の全員に感謝した い。 スイス海外研修レポート 建築・社会環境工学科 1年 高 野 今回のスイスへの研修は約 1 週間を経て、ローザンヌ、ベルン、チューリヒ 3 つの町を 訪問し、ETH と EPFL 二つの大学、ABB と RUAG 二つの企業へ見学した 初めて時差の効果を体験した。スイスではバスの中でちゃんと寝ることができるからた 22 いした問題がなかったが、日本に帰ると意外に疲れの現象が現れた。 EPFL はフランス語圏にある大学である。フランス語が母語であ る人が多いから、英語の中にフランス語ならではのアクセントが多 い。わからなくなるほどの量ではないが、なんとなくしか理解でき ないところが多かった。両方の大学紹介のプレゼンを聞いて、いろ いろ資料をもらった。詳しく見る時間はなかったが、後の交流会で学校の生徒たちからい ろいろ聞いてもらったのがもっと印象的なことになった。ドクターの学生たちによると、 スイスでのドクターは、大学の職員として存在し、給料がもらえることになっている。確 かに魅力的な条件である。マスターの学費も意外に日本の半分ぐらいしかない。生徒の中 の約半分が外国人であることも驚くべきである。 (学部生 32%、修士課程 48%、博士課程 68%) ラブ見学では、いろいろ新しいアイディアを学んだ。私が行ったのはロボットとスペー スセンタ。ロボットのラブには生物学の角度からロボットをデザインし、進化させる研究 を進んでいる。もしろい発想だと思う。ロボット自分で自分のコントロールの仕方を変え ることは、人間が手伝うより効率的である。そして、生物学 からロボットの仕組みをデザインすることも、人類もロボッ トも進化する歴史の中の重要な一環である。 スペースセンターでスイスキューブという衛星を見た。自 分の小型衛星を作ることは、やる価値があることだと思う。 残念ながら機械系にはあまり詳しくないから詳しく理解で きなかったが、磁場をつくり、地球との相互作用により衛星 の動きをコントロールのはすばらしいアイディアだと思う。 もちろん使用期限になると、ごみとしてスペースに残ってし まうのは残念なことであるが、すでに対策を作っていることは喜ぶべきである。自然、環 境保護の角度から見ると、ロボットでも衛星でも、必ず自分を処分する考えを入ることが 重要である。宇宙にも、衛星が利用できる軌道は無限ではない。建築デザインの角度から 考え場、ある建物をデザインする前に、その建物を利用する人の目的と手段を考えなけれ ばならない。ロボットのラブなら、大きい屋内、屋外の試験場用意する必要がある。スペ ースセンターみたいな研究中心の機構はデザインのスペース、ミーティング、交流の施設 を多く設置すべきであると私は考えている。人の生活、仕事をより便利にすることが、理 想な建築デザインでだろう。 ベルンで、中世ヨーロッパの建築風を見た。道が広く て、特に大聖堂、光と彫刻の組み合わせで、平和な、柔 らかな感じを与えてくれた。中世の建築技術、理念とか は、すべて宗教をめぐっていたことをやっと理解できた。 後で参考になれるために、たくさんの写真を撮った。 ETH は EPFL と違って、ドイ ツ語圏であるチューリヒの町 の中心部にある。ドイツ語圏の 人の英語は結構聞きやすいが、 相変わらず英語が話せない人もいる。夏休み中といわれ て、生徒が少ないからスピーチとラブ見学しかない。相変わらずロボットを研究している ラブが多い。特に RELAB、ロボット技術を使って、患者の回復するために、すばらしい成 果を出した。そのモットー:”if the only tool you have is a hammer, you tend to see every problem as if it were a nail. ”にはじめの時はよくわからないが、見学が終わったらやっと理解できた。 23 もしロボットは生産、探索などの方面では人間に役に立てるとすると、リハビリの問題に も、ロボットの力を借りることはできるだろう。同じく建築にも通用できるかもしれない が、まだ建築についての専門知識は不備であるので、もっとしっかり勉強しなければなら ない。 チューリヒ湖の夕日は、一生忘れない美景である。ETH で勉強すれば、毎日湖のそばで、 白鳥と夕日を見ることができるだろう。 今回の研修を通じて、数多くのことを理解し、視野を広げた。これからは、スイスへ留 学するために準備を始める。そこでの生活費のためにも、学部や大学院にも奨学金をもら えるように頑張る。 24 反省会 開催日時: 平成 22 年 12 月 14 日 場所: 工学研究科国際交流室 17:30~19:15 参加者からの意見,感想 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 初めての海外であり様々な刺激を受けた. 自分の専門分野に関して,場所それぞれの様式やスタイルが異なることを実見した. 先方の同年代の学生達とコミュニケーションが出来てよかった. 皆英語を話すわけではないということを知った.また,英語が通じにくいと感じた. 英語を好きになる動機が欲しかったが,今回参加して,英語だけでなく様々ことをした いというモーティベーションを得ることが出来た. 先方の学生と思った以上にコミュニケーションが出来た. 先方の大学での授業を聴講したかった. 班長としてプレゼンの指導等を行って勉強になった, 海外で活躍している日本人を見て力が出た. プレゼンテーションを 1 回しか出来なかったのが残念.両方の大学で行いたかった. 参加者の人たちが将来へのビジョンを持っており,自分への刺激となった. グループワークが実践的であると感じた. 先方の学生達の研究への取り組み方を実際に見て感じることが出来た. 将来,何をやりたいかつかみたくて参加をしたが,原理や基礎知識が足りず,勉強しな ければいけないと感じた. 留学の意志は現時点では無いが,本研修を機に,いつでも外国に出て行ける準備が整っ た. 25 東北大学大学院工学研究科 国際交流室 〒 980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉 6-6-04 Tel: 022-795-7996 URL: http://www.ied.eng.tohoku.ac.jp/ 26
© Copyright 2024 Paperzz