126号(1月 - カトリック厚木教会

NO.126/ 2014.1 月号
カトリック厚木教会
〒243-0014 神奈川県厚木市 旭町 2-7-11
TEL.046-228-4164
FAX.046-228-4150
だから、今年度の信徒総会はそのビジョン作
あればよかった・・・
りの第一歩にしたいと思います。例年通りの普
通の報告やお金の話をしないで、聖書と教会が
教えている基本の共同体のことを元に分かち
厚木カトリック教会の主任司祭になってか
合いたいのです。そして、その分かち合いから
ら、あと3ヶ月で2年経ちます。今になって思
出た答えとアイデアは、これから作られるビジ
えば「それがあればよかったのに」という後悔
ョンの参考になります。皆さんのご協力をお願
に近い気持ちがあります。1つは:厚木に引っ
いしたいと思います。私は新しい教会のあり方
越しする前に私は司教様の前で(司教様の書斎
を作るつもりはありません。教会、そのもの、
室で)信仰信条を唱えて、教会教理を忠実に守
教会の本来の存在と果たせる使命がもっと実
り、教皇様や司教様に従順を約束し、署名しま
現するようにはっきりした方向性があればと
した。他の国では主任司祭になる神父さんは当
思います。
教会の信徒たちと司教様の足もとでその約束
これに伴って、ビジョン作り期間の為、今年
をして、そして、司教様は信徒たちに新主任司
に限って教会委員長はおきません。現在委員会
祭を正式に紹介します。それがあればよかった
の方々はそのまま続けていただきます。でも、
なと思います。もう1つ:厚木に来る前に一回
まとめ役としては今年度だけ、主任司祭として
だけでも主日ミサをすればよかったなと。
させていただきたいと思います。委員会のメン
実はそういう「あればよかったな」の思いが
バーたちは何かをしたり、決めたりするとき、
沢山あるのですが、その中で一番大事なことを
直接に主任司祭とお話していただきます。この
皆さんにお話したいと思います。
ことに関して、皆さんのご理解をお願いします。
厚木カトリック教会共同体のビジョン(目
ここで、2013 年度の教会委員長の松永さんに
標)が前からあれば良かったなと思うのです。
感謝したいと思います。松永さんが現役で仕事
そうだったら、新主任司祭や小教区の責任者は
をしながら教会共同体の為に沢山の時間を使
何をしたらいいかが分かり、自分がしたいこと
い、努力で支えてくださったことに感謝しま
だけをしないように、そして、もっとはっきり
す!大変忙しくなっても、仕事で疲れても、私
同じ方向に皆が信仰の旅をしていけるように、
たちの為に奉仕してくださったこと、本当にあ
ビジョンの導きが必要です。実は、ビジョンは
りがとうございます!
お疲れ様でした!
すでにあると思います。それは福音です。でも、
私たちはこの福音と厚木教会の現状と社会的
ロベルト ザラテ神父
な関係を一緒に分析して、見分けたら、厚木カ
トリック教会にしか無いビジョンが生まれる
と私は信じています。
1
か?
黙想会に参加して
そう、神の愛の交わりですね。神の招き
にどう応えていくかが、大きなテーマになるわけ
です。』
石谷 千絵子(14CM)
私たちはプレゼントをする時、相手への自分
アドベント・クランツの 2 本目のローソクに
の気持ちを物に託しているでしょう。
灯がともった 2013 年 12 月 8 日、サレジオ会の
神は、
それ以上のことをしてくださったのです。御子
吉田利満神父様ご指導のもと、信徒 70 数名が
を贈ってくださったのです。この招きに応えて、
参加、待降節黙想会が聖堂でありました。
私たちは、救い主イエスをお迎えするのです。
サレジオ学院で、教鞭を執られる吉田神父様
のお話のテンポとノリに、
人や出来事を通して神の
笑い声が何度も上がる黙
声が、心に響いた時、私た
想会でした。
ちは変わります。人には“聴
く”というスイッチがあり、
ミサのお説教は、旧約の
このスイッチが入るとやる
民が救いの歴史「エジプト
気というスイッチも、入り
脱出」を、モーセというリ
ます。というお話に、先ず
ーダーと自分たちで成し
神様の呼びかけを聴くこと
遂げたのではなく、“大い
が大事なのだと思っていた
なる力”が働いたからだと
時、吉田神父様から直球ス
認めていたこと。試練が続く中、救い主を待ち
望み、その歴史の流れの中にイエスが誕生する。
イエスを信じ、イエスが伝えた心を生きている
トライクの質問。『イエスの誕生の記述がある
のは、四つの福音書のどれですか?』
救い主の誕生ですから、私は、福音書全てと思
のが今に続くキリスト教・キリスト者で、これ
いましたが、正解は、マタイとルカでした。
は神からの強制ではなく、“招き”なのです。
というお話しでした。
日々、神の前に立っているという意識で生きる
のがキリスト者。お互いに赦し合い、個人の罪の
ミサに続く黙想会の冒頭で、吉田神父様は
赦しだけではなく、共同体の回心に意味があるこ
「待降節は、イエスの誕生を待つ季節ですが、毎
と。『秘跡に与ったあと、時間の許す方は、残っ
日、お迎えする気持ちが大切です」と仰いました。
て共同体として一緒に、感謝の祈りをして帰りま
“教会共同体”とは、招きに応えたという意味で、
しょう』と“ゆるしの秘跡”の恵みもお話しくだ
ギリシャ語の“エクレーシア”には、教えるや会
さいました。
合の意味はなく、昔の人は、自分たちの集まりを
“教会”とは言わず“呼ばれた者”と言っていた。
フィリピンでの語学研修で、ボブ神父様にお世
大事なのは神に招かれたということ。
話になりましたと話された兄弟司祭の吉田神父
「招待された人たちというのは、招いてくれた人
様は、「今日のミサで着用した祭服は、ボブ神父
がいなければ、赤の他人です。神に招かれた者同
様からのプレゼントで大切にしています」と嬉し
士お互いの関わりを認め合うことが大切なので
そうに教えてくださいました。
す」とのお話に、そうか私たちは、神様に招かれ
教会からの帰リ道、“招かれて応える”という
集まってきた仲間だから一緒に祈り、十字架を仰
愛の連鎖の豊かさを思い味わい、心が温かくなり
ぐのだと思っていると、吉田神父様から直球が飛
ました。
んできました。『何に招かれているのでしょう
2
り機を手にすることができた父親の仕事は大
喜びを迎えた待降節第4主日
倉橋神父様の説教
変楽になりました。父親はその子に感謝してい
ましたが、程なくしてこの子は亡くなりました。
クリスマス直前の 12 月 22 日待降節第 4 主日
・アメリカでのある親子(恐ろしい心):裕福
の第 2 ミサはサレジオ会の倉橋輝信神父様の司
な家庭のある日、家に押し入った 2 人の男が母
式で行われました。神父様は横浜(今年 76 歳)
親を銃殺する事件が発生しました。犯人はその
の生まれ、10 年間教師をした後、35 年前にボ
家の二人の息子でした。
リビアに赴任し、現在は一時帰国しているとの
こと。
■お国柄によって、習慣や作法が
説教を、祭壇から降りて、
違うので、悪気の無い言動が、相
少しされた後にハーモニカを
手を傷つけることもあります。お
取り出して、歓喜の歌(ベー
互いに譲り合い、思いやる心が大
トーヴェン第 9 交響曲第 4 楽
切です。
章)の1節を演奏し、会衆は
イエズス会の若い神父が、初め
メロディーを口ずさみました。
て日本人の家庭に招かれた時の
神父様は年齢を感じさせな
話:事前に年配の神父にどう対応
い張りのある声で、ユーモア
すれば良いかアドバイスを頂き、
に富む印象に残る話をされま
「そのとおりです」と応答すれば
した。
問題ないと教えられたそうです。
説教の一部を以下に要約:
日本人の家庭を訪問して食事に与
るときに、その若い神父は、教え
■お母さんと子の話:
子ども
られたとおりに「そのとおりです」を繰り返し
「白髪が 1 本生えているよ」
ていたそうです。しかし、「粗末なものでお口
お母さん「白髪は、お前がお母さんに苦労かけ
に合うかわかりませんが」と謙遜してすすめら
たから生えてきたんだよ。」
れたとき、彼は「そのとおりです」と言ってし
子ども 「おばあさんは、いっぱい白髪がある
まったそうです。彼には悪意はなかったのに。
よね?」(会衆爆笑)
ミサ閉祭に際して、神父様は侍者をした子供
■2 組の親子関係の話:
たちに感謝の言葉を述べ、会衆も拍手で感謝を
・1999 年イギリスでのある親子(美しい心):
表しました。侍者たちは突然の拍手にうれしそ
ある村にシモン君という子供がいて、この子が
うな様子でした。同じように聖体奉仕者やオル
突然白血病と診断され、余命いくばくもないと
ガン奏者にも感謝され、会衆は拍手を送りまし
宣告されました。この話を聞いた近所のおばさ
た。初めて厚木教会に来られた方はと、会衆に
んたちは、この子を励ますために、この子が欲
向かって神父様が問うと、3 人の方が立ち上が
しいものをプレゼントしようと尋ねました。こ
り、この方たちにも拍手を送りました。
の子の父親は、芝刈りを仕事にしていました。
心に喜びを与え、記憶に残る良いお話をして
貧しくも一生懸命働いて、いつも疲れ切って帰
下さった倉橋神父様に感謝いたします。
ってくる父親を見ていたので、芝刈り機を買っ
(広報部
てほしいとお願いしました。その願いを聞いた
おばさんたちは約束通り芝刈り機を贈り、芝刈
3
山内)
供が生まれる場所としては実用性がない。しかし、
2013年クリスマスミサ
キリストは貧しい馬小屋で赤ん坊としてお生ま
れになった。現代社会は合理性や実用性を求める
2013年のクリスマスミサは、御ミサの開始
が、カトリック信仰には実用性がないところがあ
5分程前から聖歌「まきびと」と「ああベツレヘ
り、実用性より意味が求められている。③キリス
ムよ」が歌われ、その後入祭の聖歌と共に幼子イ
トの誕生を知り東方から3人の博士がやって来
エズス様を抱えたボブ神父様が入堂し、祭壇の前
て、黄金、乳香、没薬という宝物をイエズス様に
に設けられた黄色の花で飾られた飼葉桶に幼子
捧げました。私たちはイエズス様に最高のものを
イエズス様を安置して始まりました。
捧げる事ができているでしょうか。イエズス様の
ために生きる事ができるように努めましょう。
」
ボブ神父様はルカ福音書朗読の後の説教で、次
のように話されました。
今年は24日の20時の御ミサで6人の子供
「イエズス様の御降誕おめでとうございます。現
の初聖体式が行われました。また、ミサの参加人
在では日本でもクリスマスの飾りつけがイルミ
数は、24日18時は330人、20時は300
ネーションを使い盛んに行われていますが、でも
人、25日0時は65人、10時は200人でし
日本のクリスマスにはイエズス様がいません、キ
た。
リストのいないただのお祭りです。しかしクリス
御ミサの終了後には恒例の具だくさんのスー
マスはイエズス様のお祝いです。クリスマスの中
プがふるまわれました。
心はキリストです。そしてサンタクロースより、
余談ですが豆知識として、一説には東方の3博
またクリスマスツリーより大事なのは馬小屋で
士に西洋では7世紀から次のような名前が当て
す。
られている。それはメルキオール(黄金、青年の
クリスマスの馬小屋はアシジの聖フランシス
姿)、バルタザール(乳香、壮年の姿)、カスパー
コが始めたもので、最初は本当の人間が聖家族な
ル(没薬、老人の姿)である。3博士が持参した
どを演じていました。
贈り物にはそれぞれ象徴的な意味
があり、黄金は神への愛、王位の象
徴。王位の象徴である黄金をイエズ
ス様に捧げたことは、すなわちイエ
ズス様が「諸王の王」と呼ばれる存
在であることを世界に示したこと
になる。乳香は神への供え物、礼拝
を象徴。イエズス様が「神から油を
注がれたもの」であり聖別されてい
る者であることを意味する。さらに
イエズス様自身が礼拝を受ける存
クリスマスの馬小屋には3つのメッセージが
在「神」であることも現す。没薬は清らかな肉体
あります。①イエズス様は赤ん坊としてこの世に
また死の象徴。没薬はミルラとも言い、本来死者
お生まれになった。今のこの世的な考えでは、自
の身体に死体の防腐剤として塗られるものであ
分のキャリヤや経済的な事で子供は邪魔と思わ
った。人類世界の罪を負い「神の子」として死ぬ
れているが、子供は神様からの恵みであり決して
ためにこの世に生まれ、やがて復活することも意
邪魔なものではない。②馬小屋には何もない。子
味する。
4
(広報部 鈴木)
教会学校
クリスマス・ミニコンサート
七五三のお祝い
2013 年 11 月 17 日年間第 33 主日子供のミサ中
で 12 名のお子さんの七五三のお祝いが行われま
クリスマスを数日後に控えた 12 月 22 日第二ミ
サ後に標記ミニコンサートとパーティーが行わ
した。今日の朗読“使徒パウロのテサロニケの教
れました。ミニコンサートは、教会学校の生徒約
会への手紙(二テサロニケ 3・7-12)とルカによ
30 人とコーラス部約 10 人の構成で、生徒 3 人に
る福音(ルカ 21・5-19)”に関連して、ボブ神父
よるイエス・キリスト誕生物語の語りに合わせて、 様は説教で、次のように話されました。
次の聖歌が歌われました。
① しずけき②あめのきさき③あめのみつかい
「自分自身の死と主の再臨を待ち望むため日
④フェリスナ・ヴィダット
頃から準備しなさい。
イエス様、神様を信じること。
イエス様のことをもっと知る
こと。日曜学校に参加して、今
すべきことを忠実に果たすこ
とが重要です。それはお祈りと
学習です。神様が私たちに約束
されたことは、永遠の命です。
この約束に与るため、忍耐を持
つ神様の子にならい、永遠の命
コーラスは、子供と大人のハーモニーがとれてい
に与るよう祈りましょう。」
るところもありましたが、途中から一人の子の 1
オクターブ高いような元気のいい声が、突出して
その後両親によるお祈りと聖水による祝福
いるように聞こえ、笑いを誘うような楽しいコン
が行われました。お子様一人ひとりに千歳飴と
サートでした。この日のミサ説教で倉橋神父様が
守護聖人の御絵がプレゼントされました。
南米の人たちは大声で歌う習慣があると話され
(広報部 植木)
ていたことを思い出しました。
コンサート後は、サンタクロースの衣装姿の人
がプレゼントを入れた袋を担いで入場して、子供
たちは嬉しそうにプレゼントを受け取っていま
した。
(広報部 山内)
5
37万円が送られました。
厚木教会の一人ひとりの自分が出来る事に力を
2013年度 厚木教会バザー
出せた良い一日でした。
皆様お疲れさまでした。
今まで 6 月に行なわれていたバザーを 10 月に
(広報部 竹内)
する事を昨年の委員会で決めました。今年は 10
月 20 日にバザーが行なわれました。台風27号
の接近に伴い、前日から雨となり、当日は風と雨
の中、開始となりました。おやじの会の方々が聖
堂と信徒会館の間に2張りのテントを設置して
くださり、みなさんは何とか濡れずに、聖堂内と
信徒会館を行き来できました。献品や有志の方々
の売り場が聖堂内に作られ、みなさん良い物がな
フィリピン料理
いか?各売り場を回る姿が見られました。信徒会
館では、カレーや温かいうどん喫茶や五島のふか
し饅頭などが売られていました。日曜学校の子ど
もたちもジュースを売っていました。厚木教会の
ホーム・ページを見てバザーにいらした方や東京
工芸大学の留学生でコートジボアールのエマニ
ュエルさんも見え、例年とは違った雰囲気のバザ
ーとなりました。バザー券の景品はクオカードで
ブラジル料理
した。また、最下位の当りは、主任司祭ボブ神父
様との握手とご絵でした。
売り上げ金は、マリア会のアフリカを助ける為に
1万9千円、フィリピンの地震で被災された方へ
6
ギャグ”に励まされながら、全員無事に下山しま
教会学校大山珍道中
した。子ども達同士だけでなく、参加者同士の距
四條真也(40CM)
離もさらに近くなった、そんな登山になったこと
昨年 10 月 12 日(土)におやじの会企画の『教
に感謝しています。
会学校 大山ハイキング』がありました。秋晴れ
の中、ボブ神父はじめ子どもたちと保護者、そし
第七地区宣教司牧部忘年会
て青年会リーダーなどなど 30 余名が秋の大山の
成田正一(10CM)
頂上を目指しました。午前 8 時に教会を出発し、
第七地区宣教司牧部は 4 つの教会から構成され
秦野からバスで今回のスタート地点のヤビツ峠
にむかいます。この日は 3 連休の初日とあってバ
ている部会です。2013 年度は 8 月 18 日から 2 泊
スは満員。少し長めの乗車でしたが、すし詰めの
3 日の野尻湖における合同サマーキャンプの実施
バスの中で近くの人とおしゃべりをしていると、
もあって、年間 12 回の会合を行ってきました。
あっという間に終点ヤビツ峠に。
そして、12 月 15 日(日)は年の締めくくりとし
て忘年会を兼ねた、会合(裏の第七地区会合?)
を大和教会の長澤神父様交えて、10 名の“おやじ”
下車後、上田さんと三上さんから注意事項の説
明を聞いて、いざ頂上へ!ゆっくり行くつもりが、 たちが参加し南国亭町田店にて行いました。
先頭の子ども達はぐんぐん前に。ほとんどの子ど
もにとっては初めての大山登山だったようで、み
1 年の活動の仮総括をしました。何といっても
な張り切っている様子です。この日は予想以上に
やはり、野尻湖の合同サマーキャンプの話が焦点
気温が上がったので、途中こまめに水分補給をし
でした。今回は大和と厚木だけの参加でしたが、
ながら、1 時間半ほどで頂上に到着。昼食を済ま
成功であったことの陰に、神様の恵みが沢山あり
せ少しの間休憩。頂上から小さく見える自分の街
ました。先ず三日間不思議なくらいの晴天に恵ま
に、子どもたちは(大人たちも・・笑)大興奮。
れ、子供たちが満足するまで、湖で水遊びやボー
しばし大山登頂の達成感を満喫しました。
ト遊びが出来たことです。
サマーキャンプの終わった後の、厚木教会の教
会学校が活気付いたこと、そして素晴らしい指導
者を神様が送ってくれたこと。本当に感謝です。
もう一つはフイリピンのお父さんお母さんたち
が、献身的に働いてくれたことも、忘れることの
できない恵みの一つです。
そのような訳で、次年度においても、4 教会参
加のサマーキャンプを実施することが出来るよ
うに早いうちから準備しようという確認をしま
した。また、国際交流の集いを“ぼうさいの丘”
で行うことが出来ないか? “皆が一つになるよ
下山は下社を回るコース。登りでは苦労してい
た子どももいましたが、下りはみな速い速い(大
うに”の主イエスの遺言を実現出来るような場に
人は下りの急な傾斜に苦労しました・・)。下社
したいと。
本場の中華料理とお酒の飲み放題でみんな満
からは、ケーブルカー・チームと徒歩チームに分
足して家路につきました。
かれふもとで合流、ボブ神父が連発する“おやじ
7
先が主人の家だったのです。主人の家は村の信
仰を継いで主人が三代目になるのです。信仰の
あかしの会/受洗の経緯と信仰生活
違う三代目に嫁ぐことなのです。
やっと出会った本当の神様です。私はカトリッ
長澤シメ子(13CM)
クから変える事は出来ないといいました。私の
2013 年 11 月 10 日第二ミサ後宣教部主催の
決心が堅いのを知ると、主人はキリスト教を理
あかしの会で、長澤シメ子さんより、受洗の経
解しようと、勉強を始め、そして洗礼を受ける
緯、信仰生活に関わる体験をお話してください
ことになったのです。そんな折、思いもつかな
ました。そのお話の要旨抄録を長澤さんから頂
かった人が後を継ぐことに決まり快く承知し
きましたので以下に掲載します。
てくれました。両親に感謝し、家を出る事にし
(広報部
植木)
たのです。
洗礼を受けた主人と二人、同じ方向に向かっ
私が洗礼を受け
て歩く事の幸せを感謝しての新しい出発でし
るきっかけとなっ
た。子供たち四人と一家六人で日曜のミサに与
たのは、就職で一
かりました。教会の行事にも参加させて頂きま
人東京に出てから
した。それがあたりまえ、それが普通の生活だ
の事、あるお婆さ
ったのです。神様に感謝しての生活だったので
んが、お孫さんに
す。
主の祈りを教えて
今、私自身は健康体とは言えません。
いるのを聞いたこ
楽しみにしていた聖書の勉強を何度も途中で
とからです。主の
帰ったことがありました。今では一回でも多く
祈りの前半は、す
ごミサに与らせて頂き、皆様と共に、主の平和
ぐには理解する事は出来ませんでした。しかし
の挨拶を交わす事ができるのを喜びとして、難
「私達の罪をお許し下さい」と云う事に、何気
聴性めまいぐらいで落ち込むまいと思うので
なく聞いていた私は衝撃を受けました。罪と云
すが、神父様の大事な所が聴き取れず残念に思
う事、今迄の生活の中で、罪の意識等一度もな
うことが多いのです。でもそんな時いつも側に
かった思いに、その時初めて気付いたのです。
皆様がいて下さるのです。
天国と云う事も、耳に新しく響きました。次
神様が信仰を通して、今の私の支えにと、主
第に私一人だけ取り残される様が、子供のよう
人や教会の皆様に巡り合わせて下さったのだ
に焦りのような不安な、何とも言い様のない不
と心から感謝しています。
思議な思いに駆られたのです。
病気で苦しむことは、罪深い私の罪の償いの
その時からです。カトリックの教えは、どん
一つとして、やっと最近、神様の慈しみと愛を
な教えなんだろうと思い続ける毎日になった
感じ、いつも共にいて下さることを確信して、
のです。しばらくして勉強する事になり、神父
喜んで賛える事が出来るようになりました。ど
様の教えて下さる勉強はとても楽しく回を重
んな時にも感謝して、祈り続け、一人でも多く
ねていくうちに、やっと本当の神様に出会えた
の人が、本当の神様に出会え、主の祈りを共に
と思いました。洗礼を受けました。静かな幸せ
祈り、平和な世界が訪れますように。
な夜でした。
マリア様の執り成しを願い、祈り続けて行きた
その数日後、洗礼を受けた事を知らない田舎
いと思う毎日です。
の義理の姉さんと縁談目的と知らず出掛けた
8
信徒・修道者・司祭と共に「信仰を分
かち合う秋の宿泊交流会」に参加して
第 18 回 SIGNIS JAPAN
教会・修道会ホームページ担当者交流
2013 年 11 月 9 日に上記の交流会が平塚教会で
佐々木紀子(71CM)
開催され、厚木教会からは HP 委員会の橋口さん
11 月 3~4 日、鎌倉のイエズス会日本殉教者修
と私が出席しました。東京地区以外での開催は、
道院において共同宣教司牧サポートチーム主
仙台教区元寺小路教会に次いで 2 回目だそうです。
宰の宿泊交流会がありました。信仰年の終わり
横浜教区第六地区の教会のホームページ(以下
に、それぞれの信仰の恵みを、静かな鎌倉の修
HP で略す)制作に SIGNIS JAPAN が関わったこ
道院で分かち合うことができました。
とをきっかけに、第 6 地区で中心的に活動されて
最初の晩は、「私の信仰を振り返ってみて」:
いる平塚教会で当交流会が行われることになっ
リラックスした雰囲気の中で自己紹介を兼ね
たとのこと。
ながら、司会者の「神様からの一番のプレゼン
当会の顧問である晴佐久神父様はご都合によ
トはなんですか?」という問いに答えました。
り今回は欠席されましたが、第六地区の広報部、
「子供」
「妻」
「友達」など具体的な恵みを述べ
宣教部等の多くのメンバーや遠くは仙台からの
る人、霊的な賜物を述べる人、そのなかで私は
出席者が、厚木教会前主任司祭であるブランチ神
「洗礼をいただいたこと」としか言えませんで
父様ゆかりの平塚教会に約 40 名集まりました。
した。自分が取るに足らないものであること、
でも神様は救ってくださるという喜び。夜はア
交流会は、SIGNIS レポートとして、SIGNIS
ルコールを入れての語らい。通信手段の今昔や、
JAPAN スタッフが、全国のカトリック教会の HP
個人的な家庭のこと。わたくし事ですが、弟の
の中で特徴的なものを紹介し、その後で出席者よ
信仰について司祭から忘れられない慰めと喜
り所属教会の HP などについて、特徴や問題事項
びをいただきました。感謝です。
などを紹介し、意見交換を行いました。意見交換
で印象に残る事項などを以下に記します。
翌日はグループセッションで、テーマは「私の
●厚木教会 HP 紹介:福音宣教に資するため、カ
小教区の良いところ・直したいところ」でした。
トリック機関・修道会や他教会で公開しているホ
やはり地域との交わりが少ないことが話題に
ームページの中で効果的な福音宣教を発信して
なりました。またどの教会も若者ばなれや多忙
いる HP に積極的にリンクしていると報告。
成人で、実際に教会にくる信者数は籍数の 1/3
●二俣川教会 HP では、驚いたことに日本語の
くらいしかいないこと。駐車場問題。良い点と
HP を翻訳先指定により 11 か国語に翻訳可能。
しては各教会ともミサ後の交わりの場を大切
●「横浜司教区における小教区ホームページ規
にしていること。教区として信徒の要請に沿っ
約」
(2011 年 2 月に司祭評議会で承認済)につい
てその機会を増やす工夫をしていること。ホー
て、内容を確認。
(なお、厚木教会 HP は規約に
ムレスに積極的支援をしているところ等々。結
遵守して運営している。)
論としては、義務的な「ねばならない」ではな
く、心が動いた時に自然体で活動できるような
最後に感想として、出席者は横浜教区の信徒が多
祈りの共同体になりたいという意見交換があ
く、教区内の泥臭いことに関して率直な意見交換
りました。午後は聖書のわかちあい。短い時間
ができて良かったです。
でしたが一夜をはさみ、心に沁みる交流会でし
(HP 委員会 山内)
た。
9
10
には仕事が無い、最低賃金が低い、1万5千円
は魅力」と応えたそうです。
ホームレス支援に関わって
国民の一部を部落民として差別、現在では部
落民は禁句となりました。ホームレスを汚いと
福祉部
星野 剛一(72CM)
差別するのは何故か?疑問が投げかけられま
教会の福祉部に属して、ホームレスの方々に
した。
食事配布を行って、2年近くになります(注1)。
かなりの方が去ってどこかに行かれました。
(注1) あつぎ
特に本厚木駅東口から厚木イオンに至る地下
No113
2010年10月
号参照方
通路から、ホームレスの方の追い出し政策を厚
木市が行い、寝泊まりしていた方々の所有物は、
「不要物」として強制撤去され、寝具類を奪わ
(注2)【講師から一言】私は 1990 年代に「ホ
ームレス問題」に出会ってから、夜回りや生活
れた人々は、チリヂリになりました。広い地下
保護申請同行などを通して数千人の路上生活
通路の片側に、通行者の邪魔にならないように
者と関わってきました。そして、その中で多く
して居たにも拘らずです。
の方が亡くなるのにも立ち会ってきました。
寺尾紗穂さんとは、路上生活をしていた一人
今年の6月14日麹町教会ヨゼフホールで、
の男性が共通の知人だったことが縁になり、彼
「路上の生と死を見つめて」の講演会(注2)
の死後、知り合いました。寺尾さんは、学生時
があり、参加しました。
代、山谷を訪れたことがきっかけになり、『ア
「自立センターもやい」代表の稲葉講師は、新
ジアの汗』、
『家なき人』など、日雇労働者や路
宿ダンボール村の写真集(追川尚子作品)を紹
上生活者について歌った歌をいくつも作られ
介:「サラリーマンの出勤・帰宅の足元のダン
ています。2010 年に制作した『私は知らない』
ボールに死者が居る現実に無感化な人々、ホー
では、原発での被曝労働について歌っています。
ムレスの人々も布団で寝たい。ダンボールの中
寺尾さんの歌と私の話を通して、路上に生きる
では寝たくない。」
人々の生と死について、そして貧困を生み出し
相談に来たホームレスの方は講師に、手配師
続ける社会のあり方について、皆さんと一緒に
の勧めで、東海原発(茨城県)で労働、「放射
考えていければと思います。
線管理手帳無しの従事であった」と言ったそう
です。
(注3) 被ばく労働を考えるネットワーク代
7月27日、日本基督教団城西教会で、路上
表で企業組合あうん気付「フードバンク」の中
生活者支援連絡会主催、「福島原発事故に伴う
村光男氏、同ネットワーク事務局員で山谷労働
被曝労働の実態」シンポジウム(注3)に参加
者福祉会館活動委員のなすび氏 (ペンネーム)、
しましたが、終了間近に入室したので、シンポ
が講演。なすび氏は、日本でこれまでに多くの
ジウムの内容はキリスト新聞の一部を引用し
路上生活者が原子力発電所の定期点検などの
ます。
際に雇われ、放射性物質の危険性を十分理解し
日雇労働者支援の中村氏は、山谷や寿町(横
ないままに放射線量の高い場所で作業を強い
浜)の日雇い労働者の多くが、家族を作れない
られてきた実情を説明。
状況の中で、働いて“暮らす”という時に、被
さらに中村氏は、原発事故の収束作業員には
曝労働者の関心は「相談相手がいるか? 愚痴
を言い合える相手がいるか?
国から危険手当が支給されているにもかかわ
」にあります。
「何故従事するか」と問うと、「地元(地方)
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らず、実際には雇用側の搾取などで本人に適切
に支払われていない現状を指摘。「被ばく労働
異動情報
(2013.10.1~12.31)
者の苦労や置かれた状況を通じ、現代社会の仕
組みを考え直す必要がある」と訴えました。
福祉部長星野さんから投稿いただいた原稿
教会事務へのお届出時に掲載を希望されない方
に(注1)~(注3)を補足として加えさせて
の情報は割愛しています。
いただきました
(広報部
敬称略
植木)
厚木教会ホームページ:
「教会行事の記録」を見てください
個人情報の為、削除
厚木教会ホームページに厚木教会の活動記録
を掲載しております。広報誌「あつぎ」に掲載さ
れない写真なども多く掲載しています。
是非、「カトリック厚木教会」で検索して参照
してください。
10月以降に登録した行事:教会学校大山登山(10
月 12 日)、バザー(10 月 20 日)、七五三の祝い(11
編集後記
月 17 日)、クリスマス・ミニコンサート(12 月
22 日)、クリスマス・ミサ/パーティ(12 月 24 日)
本年もよろしくお願いいたします。
多くの皆様が広報「あつぎ」を楽しみにしてく
(HP 委員会 山内)
ださっているので、広報部一同今年も頑張って
お届けいたします。
体調を崩して教会に来られなくなった方に広
報「あつぎ」をお届けしたら、大変喜んでくだ
さったそうです。高齢で更に歳を重ねるといろ
受洗おめでとうございます
いろ体調に不具合が生じて、痛みや不自由さを
感じるようになります。聖霊に支えられてお互
いにいたわり寄り添って生きたいものです。
個人情報の為、削除
(広報部 植木、竹内、松本、鈴木(正)、山内)
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