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100 人いれば 100 通りの幸せがあるように、
投資をする理由は様々です。
・自分の夢をかなえるための資金元としての投資
・大切なパートナーを養うために投資
・安定的な暮らしをしていくための投資
その投資において
投資家全員が追い求める究極のゴールがあります。
それは、シンプルですが
「安く買って、高く売ること」です。
一番価格が安い時に買い、
一番高い時に売る。
これを知るための手法が多数存在するわけです。
たとえば、
・テクニカル分析
・移動平均線
・パラボリック
・エンベローブ
・酒田五法
投資初心者にとっては、どれを学べばよいのか迷います。
大学受験で例えるなら、学習方法は無数に存在します。
・気合で、ただひたすら教科書を丸暗記する人
・過去問を解いて、傾向をつかんでから勉強する人
・色んな問題を解き散らかす人
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では、やみくもに投資のあらゆる手法を勉強していけばよいのか?
というと、そうではありません。
ゴールに到達するためには、
大学受験と同じようにある程度のセオリーがあるわけです。
投資においては、先人の知識、智慧が豊富です。
その中で
投資においても、誰でも学ぶべき「基礎」があります。
英語の勉強でいえば、「I」「You」
「dog」というような基本単語を知らなければ
英文章を読めません。
同じように投資では、「いつ安く買って、高く売ればよいのか」を知るための
基礎にあたるのが、「ローソク足」です。
ローソク足はシンプルに、右の図のように示します。
実は、この図は、シンプルでありながら、
投資家が知りたい情報がギュっと詰まっているんです。
いちいち、たくさんの情報を文字で読むのは、めんどくさいから、
ローソクのような図 1 枚にまとめちゃおうよ、ということです。
相場の流れを見ていく時には、このローソク足を基本として、
いくつかのパターンを読んでいくことになります。
最初は、学生の頃に何度も繰り返して英単語を覚えたように、
ローソク足も「暗記」するべきものがあります。
ただ、すべて暗記するのは無理ですから、
「これはよくテストに出るから覚えておいた方がいいよ」というような
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ローソク足の組み合わせ(英語でいうと、熟語のようなものです)があるので
す。
では、今回は基礎中の基礎である
1 本のローソク足が何を意味しているのか?
先ほど、
「投資家が知りたい情報がギュっと詰まっている」と言いましたが、
どんな情報が詰まっているのかというと、投資をする上では欠かせない、4つ
の値を知ることが出来ます。
値段の動きである4つの値
始値(はじめね)、終値(おわりね)、安値(やすね)、高値(たかね)
です。
■4つの値
ある期間で
始値:取引開始から最初についた値
高値:一番高くついた値。
安値:一番安くついた値。
終値:取引の最後についた値
たとえば、ある1日の4本値を文字にすると、
始値:90 円
高値:100 円
安値:85 円
終値:95 円
これでも、分かるのですが、イメージしにくくありませんか?
この情報を、下の図のようにしたのが、ローソク足です。
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パッと見て、一日の全体の値動きを考えずに、
瞬時に頭に入ってくるように示しているのです。
■ローソク足の呼び名
投資においては、「一番安く買って、一番高く売る」ことがゴールです。
では、
「昨日より今日、安く買えるから買う」、
「昨日より今日、高く売れるから
売る」というのでは、その場その場で、右往左往してしまいます。
では、どうすれば良いのかというと、
全体の流れ(トレンド)を見て、判断する、ということになります。
この1年、半年、1週間、今日、という長期的な視点と短期的な視点で見なが
ら、今日一日の値段がどのような動きをしているのか知ることが大切になりま
す。
これは、仕事でも同じだと思いますが、
先にゴール、全体的なスケジュールを立てた上で、今日1日は何をやるのかを
決める。問題が起きたとしても、対応できるスケジュールを組んでいれば右往
左往しなくて済みますよね。
1 日の値段が上がった、下がったという単発的なものではなく、
全体の中で、今はどういう時期、どういうタイミングなのかを見極めて、売買
をする。その判断材料が、「ローソク足」になります。
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ローソク足は、表示する期間によって呼び名が異なり、
1日の株価の動きを表したものを「日足(ひあし)」
同様に
1週間 :「週足(しゅうあし)」、
1カ月間:「月足(つきあし)」
1年間 :「年足(ねんあし)」
と呼びます。
■ローソク足の種類
今日覚えていただきたいのは、ローソク足には、2種類あります。
投資をしていくうえで、知りたいのは、シンプルに
・(日、週、月、年)で値段が上がったのか?
・(日、週、月、年)で値段が下がったのか?
この2つを表したものが、
「陽線」と「陰線」と呼ばれるものです。
(白抜き)陽線:始値より終値が高い場合
(黒塗り)陰線:始値より終値の方が安い
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ローソク足は、ある期間において、
値段が上がったのか、下がったのか?
ということが視覚的にわかります。
日足(ひあし)で見た時に、
白抜きの図だったら、「始まりの時より値段が上がったんだな」
黒抜きの場合は、「始まりの時より値段が下がったんだな」
と今日はここまで覚えてもらえれば大丈夫です。
まとめると、
投資の究極のゴールは、「安く買って、高く売る」
その手段であり、投資においての「基礎」にあたるのが、「ローソク足」です。
そして、
「ローソク足」を見ることで、年、月、週、日単位で、
4本値(始値、終値、高値、安値)が視覚的に、シンプルに分かります。
この4本値を通じて、長期、中期、短期で、相場がどのように動いているのか
を知り、
「いつ安く買えるか? いつ高く売れるか?」ということをイメージす
るための判断材料になるのです。
次回からは、このローソク足の読み方について、
お伝えしていきますので、楽しみにしていてくださいね。
ありがとうございました。
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