かしこい中古車の選びかた 車種別レポート アウディA3 かしこい中古車の選びかた 車種別レポート アウディA3 初代は1996年∼2006年まで販売された、3ドアと5ドアのハッチバック。 現行は2代目。写真のフロントのグリルが逆台形のバンパーを下に突き抜けた シングルフレームグリルというものを載せた。 シングルフレームグリルは最近のアウディの顔でもある。 このクルマのいいところは、スポーツバックというモデル(パッケージ)にある。 ハッチバックよりも少し長く、ワゴンよりも短い。 ハッチバックというクルマはどれもトランクルームはあることはあるが、奥行きがなさすぎて、 あまり荷物の乗るものではない。 しかし、だからと言って、ワゴンにするほど大きな荷物をよく載せるような使い方はしない。 というわけで、その中間の長さを持ったのがスポーツバック。 A3を考えるのであれば、恐らくスポーツバックだと思うので、現行(2代目)のスポーツバックに 限定して購入の際のポイントを挙げる。 まず、ベースはVWゴルフ5。 ゴルフは以前からパワーウインドウの落下が持病と言われてきたが、 「5」の代からそれが解消された。なので、A3も大丈夫。 トランスミッションとエンジンの名称がメーカー毎に好きな名前を付けており、 かなりややこしくなってきてるので、簡単に解説。 ティプトロニック:ハンドルの手元でシフトが出来るレバー付き S-tronic:2ペダルMT。トルコン付きのATではなく、機械がシフトチェンジしてくれるMT。 (AT免許で乗れる、セミATとも言われたりする。VWで言うDSG) DSG:ツインクラッチ式電子制御のセミAT。2ペダルMT。 FSI:VW/アウディグループが搭載する直噴ガソリンエンジンのこと。 TFSI:FSIエンジンにターボチャージャーを備えたもの。 かしこい中古車の選びかた 車種別レポート アウディA3 次にミッション S-tronicはワーゲンで言うDSG、つまり、クラッチ板が2枚あるセミAT。 シフトチェンジの速さは電光石火の如きと言われるが、2枚もクラッチ板があり、 半クラッチも機械が行うということは、街乗りをしてたらクラッチ板の減りが早い。 新しい技術ということもあり、現在のところ、古くなったときにどういう傾向が出てくるか、 まだ報告が少なくつかめていない。 というわけで、維持費の点から見てもS-tronicはスルー。 それ以外のATは実はトヨタのATを作ってるアイシン製。なので、信頼性は高い。 エンジンとミッションの二つの理由から、1.6Lの通常のATがオススメ。 その他の部分に関しては、VWの上級モデルとも言えるアウディ。 特徴はその上質な質感。なので、小さいながらもドイツ製の高級車というのが味わえる。 ドライビングプレジャーという点では他にもっと魅力的な車種が沢山あるけど、 日常の道具として使うのであれば、ドイツ製のよくできた道具になってくれる。 パワーウインドウが大丈夫になったおかげで、その他に特に弱点はない。 維持費について知っておけば、かなりリーズナブルに乗れる高級車。 ●その他 車種ごとに狙うポイントとは別に、中古車全般において見て欲しいポイントとして。 まず、修復歴の有無、これは修復歴があるクルマが一概にダメとは言えないが、 修復歴のないクルマを選んでおけば、間違いは無いだろうという意味で。 ・記録簿が残っているか? ・ワンオーナーかどうか ・ガレージ保管かどうか(塗装の劣化と合わせて、内装も紫外線で劣化する) ・シートのやれ、ヘタリ(特に運転席。前オーナーの使い方が少し分かる) ・ステアリングのきれいさ ・履いているタイヤは純正以上のランクで、4本同じものか? (前後で違うメーカーだったり、純正よりも全然安いランクのタイヤだったりするのは けちっている証拠) 簡単に見れるところで、こういうところ。 視点は、お金をかけて大事にされていたかどうか(笑) 新車で購入したオーナーが長く乗るつもりで、ちゃんとディーラーで定期的に整備を うけていたものと、ディーラーで定期的にはお金がかかるから、自分の判断で、 適当なところで必要に応じて、メンテナンスされていたクルマでは、完全にコンディションに 差が出てくる。 まだ、年式もそんなに古くなっていない事と、新車価格が乗り出し400万オーバーとは言えども、 エントリーモデルなので、ワンオーナーと記録簿には特に注意したい。 中古車の鉄則は、車体価格100万円のクルマと、同車種で50万円のクルマに50万円の 整備をしたクルマでは、どうあがいても元から100万円のクルマには及ばない。 安く買って、必要に応じて直しながら、と考えていると、後々とんでもない目を見たりする。 だから、最初から、程度のいいものを選んで、それでも中古で保証は無いに等しいのだから、 必要に応じて修理をしなければならないと考えて、ある程度は余裕を見ておくというのが、 中古車の賢い買い方。 かしこい中古車の選びかた 車種別レポート アウディA3 ●免責事項 レポートの内容には細心の注意を払っていますが、保証するものではありません。 本レポートを使って起こったいかなる結果に対しても、作成者は責任を負いかねます。 また、本レポートを装ったレポートによるいかなる結果に対しても責任を負いかねます。 ●作成者 井岡 和海 欧州車アドバイザー/0cartrouble E-mail:[email protected] ブログ:欧州車・輸入車・中古車を購入するときに失敗しない99のコツ http://ameblo.jp/0cartrouble-i/
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