「セルフ脱毛」に関する注意喚起

2009 年 9 月 18 日
会員各位
東京都千代田区麹町 2-12
CTS 麹町ビル 4F
一般社団法人
日本エステティック協会
理事長 荘 司 礼 子
「セルフ脱毛」に関する注意喚起
拝啓
会員各位におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、当協会の活動にご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、当協会加盟の日本エステティック振興協議会が運営しておりますエステティック消
費者相談センターに、
「セルフ脱毛」による身体的危害の苦情が入りましたので、会員サロ
ン各位に以下のとおり注意を喚起申し上げます。
このセルフ脱毛とは、「サロンが業務用の光脱毛機器をお客様に有償で貸与し、サロン側
がお客様に機器の取扱方法と施術方法を教え、お客様自らがその機器を用いてサロン内で脱
毛を行う商行為」です。インターネットを検索すると、このサービスは最近徐々に増えてき
ているようです。
問題のサロンは、当協会加盟のサロンではありませんが、光脱毛自体が以下に述べるよう
に危険性を伴う施術サービスであります。従って、機器の取扱方法と施術方法に熟練してい
ないお客様が自ら行うセルフ脱毛は非常に危険でありますので、会員各位におかれましては
絶対に行わないよう本書をもって厳重に注意喚起申し上げます。
まずは、レーザー・光脱毛に関する当協会の姿勢について、改めてお知らせいたします。
「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱について」と題する 2001 年(平成 13
年)11 月 8 日付け厚生労働省医政局医事課通知は、
「医療用であるか否かを問わず、レーザ
ー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口
部等を破壊する行為は医師でないものが行えば医師法第 17 条違反となる。」という見解を
示しております。
医療範囲外レーザー・光脱毛(一時脱毛)に対する当協会の姿勢は、「レーザー・光脱毛
は、協会の教育範囲外の施術であり、原則として会員サロン内では行わない。行なうのであ
ればサロンは自己責任のもと、厚生労働省が出した通知に基づき、お客さまに危害を加える
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ことのないよう万全の注意を払って行うこと。」であります。
元来医療範囲以外のレーザー・光脱毛でも、①安全性が確保された美容レーザー・光脱毛
機器を用いて適切な出力設定を行わねばならないこと、②適切な教育・訓練を受けた美容レ
ーザー・光脱毛技術者(エステティシャン)が、十分な知識と理解のもとに施術を提供するこ
と、が絶対条件なので、お客様が自分で実施するなどは論外のことであります。
従って、一般社団法人日本エステティック協会は、いかなる理由があるにせよ会員サロ
ン内において、お客様に業務用脱毛機器の取扱方法と施術方法を教え、お客様ご自身に業
務用機器を用いて施術を行わせる商行為、所謂、
「セルフ脱毛」は行わないよう強く要請い
たします。
会員におかれましては、上記について充分ご理解いただき、周知徹底するよう何卒よろし
くお願い申し上げます。
敬具
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