松本暮らしセミナー開催 - 田舎暮らしJOHO 田舎暮らしJOHO

松本暮らしセミナー開催
神奈川県に住む会社員男
性 (48) は松本の魅力につい
て「自然が美しい、環境がす
ばらしい。」と言います。まだ
漠然として具体的なことま
では考えていないそうです
が、ご夫婦でセミナーに参加
したこの男性は明るい表情
で答えてくれました。
田舎暮らし 人気の松本
平岡さんご
夫妻
者に囲まれて
セミナー参加
東京都在住の男性 (34) は「自然豊か
な松本で木工作家活動を行って行きた
い」と言います。ご夫婦で来ていたので
すが二人で明るく未来を語ってくれま
した。
不動産を決める際、価格から選んで来る方が多いですが、実際は土地であ
れば「住みたい地域・諸々の希望条件 ( その方特有のご希望 )」が重要です。
中古住宅であれば「完全移住」又は「期間移住 ( 将来いずれは都会へ帰る )」に
よっても選ぶ物件が変わってきます。期間移住の場合、建物と土地では土地
のいいものを買った方がいいでしょう。売ることを考えた場合、建物価値は
年数でなくなりますが、土地の価値はなくなりませんので。そして、いい物件
は必ず現場へ行ってご自分で「聞く・見る」を大事にしてください。不動産は
大きな買い物なので不動産業者よりもご自身で勉強して決断することが重
要です。
最後に私事ですが、安曇野市穂高の「こねこねハウス」で一般の方に蕎麦打ちの講師をしておりま
すので機会があったらそちらもどうぞ。
tel 0263-34-1187 開智不動産 高橋幸男
大島さんはこの 4 月から松本市政策課で移住希望者のケアをしていま
す。電話での問い合わせや、市役所へ訪問してくる方の対応などに追われる
毎日です。また、今回のようなセミナーの企画も大島さんの仕事です。初め
て「松本暮らしセミナー」を企画実施した大島さんに感想を聞きました。
「移住をご検討されている皆さまの相談内容は様々で容易ではありません
が、移住をされた方の感謝の言葉が仕事のやりがいと励みになっています。
結果はなかなか出ませんが、私自身移住者の皆さまからパワーをもらいつつ、一人でも多く松本
へ来てもらって、新しい松本市を作っていきたいと思っています。」と笑顔で話してくれました。
tel 0263-34-3274 松本市政策部政策課・大島良司
都内にお住まいの
女性 (61) はご結婚は
しているのですが「最
初は一人ででも田舎
に住みたい」と目を輝
かせました。自給自足生活をしてみ
たいそうです。
今まで移住
のご相談に見
えた方の中に
は、ご 自 分 で
考える理想と
現 実 に、開 き
がある方も多
く い ま し た。
田舎では地域
の慣習と雰囲気に早く溶け込ん
で、適応できる努力が必要です。ま
た、それをしないと孤立してしま
い、せっかく移住してきても長続
きせず、結局帰っていってしまう
ようなことにもなりかねません。
また、賃貸を選んだ場合原則、近
隣に住む「連帯保証人」が必要にな
ります。都会から移住してきた場
合、「連帯保証人」を近くで見つけ
るのは難しくなってしまいます。
今日もその相談が一番多かったの
ですが、これは不動産業者だけで
は難しい問題なので、行政と協力
していけたら 良いのではないで
しょうか?
tel 0263-24-4502
リーマン不動産 奈良木利邦
松本市はこのほど、地方への移住希望
前東京から松本市へ移住してきて、当初
的に参加しました。そんな美代子さんの
者を対象とした第 12 回「松本暮らしセ
岡田に住んでいましたが、現在は南松本
キャラがあって平岡ご夫妻は地域へ溶
ミナー」を銀座のふるさと暮らし情報セ
の駅前の賃貸住宅に住んでいます。「松
け込むことが出来たのかもしれません。
ンターで開催しました。7 月 2 日、平日
本は本当にすばらしい。駅に降りれば空
今回の松本暮らしセミナーでは参加者のパワーをたくさん見させていただきました。松本市役所の大島さんが「パワーをも
にもかかわらず松本への移住を考えて
気が違うし、北アルプスの眺めは本当に
らいたい」と言うとおり、田舎へ移住したいと希望する方は皆さん並々ならぬパワーの持ち主です。参加者の中には平岡さん
いる 28 名の参加者が集まりました。
いい。」と言います。
夫の努力
夫の脩孝 ( のぶたか ) さんは 50 代ま
でジョギングや野球で体を鍛えていま
セミナーは、松本市の紹介、移住実践
を質問攻めにし「松本へ行ったらぜひ会いたいわね」と、すっかり仲良くなっている方もいました。そうした一人一人のパワー
が、本当に新しい松本を作っていくのかもしれません。 編集
者の体験談発表、市役所労政課の就職相
妻のキャラ
した。ところがある日軽度の心筋梗塞
ながら続けました。そして、半年で筋
「お二人は仲良しですよね?」という
メ。」と平岡ご夫妻は言います。「若い
談員による I ターン就職について、市内
「移住して最初は地域の方とのコミュニ
をわずらい、医者から激しい運動を禁
肉量が倍になりました。専門家に調べ
編集部の問いかけに対し二人は顔を見
方は農業とかを頑張るのもいいでしょ
不動産業者による不動産事情について、
ケーションが心配でした。」そう語る妻
じられてしまったのです。長年鍛えて
てもらうと、10 代から 20 代の筋肉
合わせてにっこり笑い「そんなフリし
う。ただ、我々リタイヤ組は趣味のこ
そしてそれぞれの個別相談といった内
の美代子さんは実は自分から〝どんど
いた体はみるみる衰え、筋力も弱まり
量だそうです。熟年体育大学に出会い、
てるだけかもしれませんよ」と妻の美
とをやるのがいい。」
容で行われました。
ん行く〟タイプでした。市役所政策課の
ました。そんな時参加した松本市熟年
信州の自然の中で続けた結果です。
代子さん。
何でも興味を持ったことをやって、
松本市政策課の大島さんによると、市
窓口へは何度となく訪れて相談しまし
体育大学で「インターバル速歩」に出
でもその笑顔と周りを取り囲んだセ
自分自身一所懸命生きるのが成功の秘
が把握している情報では、ここ 3 年間
た。担当者からは「今日は何ですか?!」
会い実践しました。
「インターバル速歩」
ミナー参加者の雰囲気がとてもいい感
訣のようです。
で相談件数の内約 23%が実際に移住
と言われたこともあります。「ヤなこと
とは 3 分ゆっくり歩き、次の 3 分は早
されたそうです。
があったら窓口へ行ってぶつければい
く歩く。これを交互に数回繰り返すと
ことがある方はどうぞ」と促すと、あっ
そしてそれは東京にいたころからだそ
はじめは、団塊世代の方を中心に移住
いのよ!」と言ってセミナー参加者を笑
いうものです。これなら高齢者でも無
という間に平岡さんの周りにセミナー
うです。やはり移住して成功できるの
促進をすすめていましたが、実際は 30
わせてくれました。
理なく簡単に出来ます。ただ、続ける
参加者が5∼6 人集まり座談会が始ま
は、地域だけでなく家族のつながりも
セミナー終了後、市職員の大島さんが
「せっかくですので平岡さんに聞きたい
じで、誰から見ても大の仲良しでした。
代の方の移住が一番多いとのことです。
地域の公民館などへ行って情報を集
ことが重要なのです。それを市内岡田
りました。それもこのご夫妻の人柄か
大事にしているからなのでしょう。
移住実践者の平岡さんご夫妻は 1 年
め、バス旅行や山菜取り、行事へも積極
に住んでいるときに北アルプスを眺め
らだと思います。
「自分で溶け込んで行かなければダ