Title MRIシネ位相画像による髄液拍動流の臨床的研究( 内容の要 旨(Summary) ) Author(s) 熊谷, 守雄 Report No.(Doctoral Degree) 博士(医学)乙 第1056号 Issue Date 1996-03-25 Type 博士論文 Version URL http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/handle/123456789/15212 ※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。 氏名 (本籍) 谷 博 士(医学) ′羊付授Jノ・香り一 乙第1056 学位授り・l=寸 平成 学位授与の要什 学位規則第4条第2項該当 学位論文逓=--! MRlシネ位相画像による髄液拍動流の臨床的研究 審 査 委 員 守 8 -「 「 熊 ′ゝjご:伯 柿∵鮒 の 雄(愛知県) 号 年:う 月 25 日 (l三盆)教授 山 日」 (副禿)教授 恵 良 聖 文 内 容 論 弘 教授 一 の 要 北 澤 克 明 旨 脳神経外科領域にかぎらず広く神経ツの領域において髄液術環動態を加つうることは,髄液循瑞動備に異≠を 百する疾患の治療方針を決定するうえで重要なことである。これまでの1Li三トトISAや水湘′巨造影剤によるRはよ ぴCTによるcisternographyは,脳槽や脳室内の嚢他作炊悲が髄液陀と交通をヰつか否かの診断,髄液渥の解 学的部位の同定,正常J土水蹴1三(N工〕H)をふくむ獅垂水頭症の髄液術環動態の異常の綽明なとに応川されてき た。 しかし,RIおよびCTによるcisternographyは,髄液の産′巨嫉から吸皿りいこr(7jかう人きな流れ(bulk floⅥ′)を㍑ てその循環動態を検査しようとする力`法であり,髄液の拍動件に関する情鞘を‖るノいょではなかった。近隼, Magnetic resonanceimaging(MI‖)の究屁にともない髄液の拍動件に快ける鞘ハが散1ユさオ1往i7されているこ〕 MRIによる髄液狛動の指川リノナムは,髄液狛動灘の定量もり能であり,獅亭疾患の髄液析瑞動態の病態研究に人 きく期待されているが,髄液狛勃廟の定量情(以卜,流速)か,これまでなかった情報のたれ そのtき三.・≠勅忠通 はいまだ船明されていない。そこで,申請省烏,八′′1mによる流体測定の・丁・法であるl)11∼1SCい)ntl(∼1St′(Ⅰ〕〔∵)ナム を山川したシネ位相画像(PC ci□eⅨ′1別)を川い,l卜.阜人および榊頁疾忠椚における小脳水道,卜位狛任クモ 膜卜腔の髄液打働流の描出および定らとをゎし、.髄液拍動流の定量イIlit(流速)の臨上人「巨J意義,それに揖轡をおよぼ す因子を検討し,シネ廿柚由j像による髄液狛動流の流速測定の臨沫誹〃刃け性,侶㍑針、しを隠;」↓た。 対象および方法 1)定常流ファントムによる`夫駆岬」検-ト† 内径3〔二mのコニカルナューブを水道水で満たしその上主軸郁引こ外律射11丁†1,州≠2Trlrl/1のどニール手ユ・--ブ与 通しこれを定常流サンプにつないで′用そ食塩i水を流すフ7ントムを作製しL。定≠流インフ、の渥-;:かご)li冊さ召し る、巨上勾流速は5∼25mm//secの低速としたn MIi=こよる混像面長ビニーールナュ≠ブに車両およびビニーールチエp ブを含む、巨†i`な2ノノ▲向とし,それぞれの位帖蔓-i像か引乍られた流速と,流ぷこよ畑汗持した、H与流速沖パ川期を詔ノ\ た。搬像血のLhicknessはr両HLとら5mm,\'el()City enu)de(\′'t・二\し二)はわcm///s〔?Cとした。 2)臨昧的検討 披検君の指尖脈波][;J期により い,被検者の【l】脳水温 心ft[]を16分割したシネ八川IにJ)hase contrast法を応用したPC cine Ml-ilを川 上二位至離任クモ眼卜腔を閲ノL、領域として髄液打潮流の拙=と汽車細iの流速の定いをおこなっ た。まず,搬胤riゆ設定か流速の定附頂こどの様に是Z興するかを健≠'成人の省隈は、領域を水、=析(と1Ⅹi∼1i像),‥▲■. 申矢扶断(m山一S哩恒ta=象)で揖胤 定一壬をしノ,その=勅什に閲し検.‡、†を加えた。つぎに,臨昧例において髄汲の 打働がんん,前後,上卜のどのん向に描出されるかを\▼ilこべしの.i辻ノ′王をノノ向を変えることにより検.i寸Lじ。臨沫桝 は,対象を,健常成人18例,健常′トリJ9例,テント川榊佃㍍湖上 ‖=山後12例,脳室捉人例7例,Slitl止e 旭川卜水月巾1例,クモ眼′養脱い=軋クモ眼卜 vefl山〔二lし-1桝とした。 3)心拍数の閲㌧の検.デ、† 健常成人7例,健常小リJ4例で心狛放と髄液狛動流の流通との帖閲を検【ミ、けるため,髄液打働流の流速は頭側 への最人伯とは側への最人仙の和を髄液f圧軌J)払誠にし宇 これをパラメーークーーとLて心狛放との相聞の検〃を加 Ⅲニi えた。 結 果 =′定常流ファントムによる尖験結果から流体の流速け芯届こは,N/1上tl紆揖像血が流休に垂直であることが望 ましいことか確認、された。臨昧例においても髄液の流れに奉祀こ近いと1Xi∼ゝ1像がその定足においてい勅性があっ ほぼI(搬作 た。しかし,卜位頚椎クモ脹卜脛では,mi(トsEtgittal像でも搬像血のthicknessが5mmであるなら▼ のある伯が得られた。 2)髄液の狛動は,VENCのj]一向を変化させても,頭は側力車にのみ認められ,VENCの量は8cm//secで必要 卜分であった。 3)髄液は,=上狛椎クモ眼卜腔」り】脳水道において頭尾側力車のto-andイro拍動流として描出されPC I‡=こより,その流速の定旨圭も cine M 【-J能であった。 4)健常成人1帥」の=よ組椎クモ股卜牲 -=悩水迫における髄液のf'l(川r Patt烏Tnは,やや日射=にずれがあるも のの,心拡張り側に頭側に傾き,心収縮り期に卜占側に力吊りを変え,頭側への最人流速は,上位頚椎前ん▼後んク モ膜卜服」小脳水道の順に17.3±5.2,14.7±9,2,19.0±4・8mrn/′secで,仁〔冊」への最人流速は,28・2±-8・8,21・5 ±9.8,18.3±3.7mm/sec(mean±S.D.)であった。 5)健常小児では,健′岩成人に比し髄液拍動がfj■ノ餌こ人きく,脳陣瘍例では健常成人に比し髄液狛動は有意に小 さく、髄液拍動流の流速に心拍数,脳のコンプライアンス,頭蓋lノ刑耳唖麿がホ唆された。 6)塵胞性疾患における髄液拍動流の検討では,劇包が-1灘性病変としての件質を召している場合には,髄液拍 動が小さくなることがJl,想され,PC cine MRIは,T狛適応を決める(jJ効な検再法であることか′再度された0 7)クモ膜卜出血後の【1二常け水頭症では,健常成人に比較し=↓頼椎クモ膜卜`蜘こおける髄液の狛動は小さく・ 中脳水道における髄液狛動は人きくなっており,脳室腹腔如絡勃を施什尋 ることにより省俣圧、榔或の髄液狛動は 正常化した。また,クモ膜卜‡-=机後に正常圧水蜘1Lをきたさなっかた倒と,これをきたした倒を比較すると,前 h′什=は,クモ股卜=1 れこおいて髄液拍動の最人流速情は偲常成人のそれにより近い仙を心しており,i〕C…-e 血後の脳室腹腔鶴瀦術の適応とその術後Li、Ⅰ′他に召効であるとそえられた。 8)高齢賞・における舶来をともなっ汀猫圭比人例に対する別絹腹腔如絡術の適応は,クモ脹卜出血後のけ二常け水 甜■l三の髄液拍動のパターンを悩某腹腔如絡狛の適応例とそえることによりr鮎亜巨であると想われた。 9)f)し二ci。e N′IRIは,水頭症における脳室腹腔如絡術の機能障宮‥の病態把握にも召効な検査法であることがホ 唆され,今後は,広く髄液循環路に異常を持つ軋即〕病態把捉,治療法の選択に石川な情鞘を捉供してくれるも のと期待される。 論文審査の結果の要旨 申パ君 熊γ;′:]=推はphLISe C(〕ntノraSt Cine MRIを川い,健常成人および小県の髄液狛動灘の健常伸長日月らか にした。さらに髄液循環動態の兇常疾患椚の髄液拍動流を綱田に検.享寸し,脳陣場,髄液東胞件疾患では流速が遅 く,1仁′甘け水頭帖ではLi】脳水道の流速はⅠ†tく,これが髄液短絡術をりうことにより1巨岩イヒすることを確認し,手 術適応を決定するfJ 効な検査はであることを確認した。本研′先の成果はl】新中維外相一告 少なからず寄り・するものと考える。 [ト論文公よ誌] N′′TfiIシネ位相画像による髄液拍動流山臨昧的研烏 岐り▲人医紀 ▲ト1(1):8()∼98,1996 19∠1 青桐札甘射緑医ヴの光跡こ
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